×

LingQ'yu daha iyi hale getirmek için çerezleri kullanıyoruz. Siteyi ziyaret ederek, bunu kabul edersiniz: cookie policy.


image

地獄少女 三鼎, 地獄少女 三鼎 - 21

地獄 少女 三 鼎 - 21

山河 三 差 路 分かれ 道

守り たい の は 己 か 人 か

常 世 の 闇 か …

非だ の 乱れ は 貢が ない

終わる 事 ない 阿 鼻 の 芸

時に 分け入れ 扉 が 開く

晴らせ ぬ 恨み 晴らし ます

御 景 ゆず き あなた は いずれ 地獄 少女 に なる

そう かしら

さだめ と は 本来 抗 え ぬ もの

わたし は そう 思って いる わ

柴田 先生 は 地獄 少女 の 宿命 から 逃れた

だったら あたし だって

あたし 地獄 少女 に なんか なれ ない

絶対 に

君 如何 した の ?

たす … け て

しっかり して

ねぇ 君

良かった 気 が ついた の ね

僕 公園 で 倒れた の あたし ちょっと 通りかかって

もう 少し 休んだ ほう が いい わ

今 暖かい ミルクティー 入れる から

お 姉ちゃん 一 人 で 暮らして る んだ 寂しく ない ?

意外 と 平気 親 と は 毎日 って くらい 電話 で 話して る から

ねぇ 海 斗 君 の とこ は ?

お 父さん 何 して る 人 ?

学校 の 先生 だ よ

ママ は … 普通の 主婦

は あ 僕 もう 帰れ なきゃ

ねえ 携帯 の 番号 交換 し ない ?

っえ 携帯 ?

本当 は さっき の 嘘

夜 と か 寂しくて

話し相手 が 欲しい なあ なんて

いい よ

ありがとう

バイバイー

どう し よ 凄い 汗

何 これ …

あの 傷 きっと 誰 か に やられた ん わ

あんな 小さい 子 が 地獄 通信 に

駄目 絶対 に 止め なきゃ

海 斗 今 日帰り 遅かった ん だって

駄目じゃ ない か ママ も 連絡 し ない って

っあ それ が ね 僕 …

病気 だ なんて 嘘 ついて

困った お 兄ちゃん でしょ ね

違う よ ウソ なんて

遊び たい なら そう 言えば いい のに ねえ

真 央 は お 兄 ちゃん みたいに 嘘つき に なっちゃ 駄目です よ ぉ

でも 僕 本当に

海 斗 ママ は もう 直ぐ 臨月 な んだ

お前 が 付いて って やら なきゃ だめだ ろ

そう だ ね

ごめんなさい

ある 日 お 城 の 王子 様 から 舞踏 会 の 招待 状 が 届き ました

けれど 貧乏な シンデレラ に は

着て いく ドレス が あり ませ ん

ママ は 初めて の 出産 で 気持ち が 不安定な んだ

許して やれる よ な

うん わかって る

真 央 が 生まれたら

全部 元通りに なる から さ

そ したら また あの 森 に 行ける ね

あぁ 四 人 で 一緒に 行こう な

いい ぞ 後 やって おく か

ありがとう

もしもし

海 斗 君

っあ お 姉ちゃん

今 電話 大丈夫 ?

その 時 魔法使い が 現れて 言い ました

シンデレラ お前 は 心 の 優しい 子 だ ね

ご 褒美 に わたし の 魔法 で 舞踏 会 へ 行か せて … あげよう

海 斗 君

お 姉ちゃん

驚いた ?

なかなか メール の 返事 くれない から 会い に 来ちゃ った

あ ごめん

僕 携帯 駄目に しちゃ って

落としちゃ うの ?

うん そう バカだ よ ね

ねぇ これ から 家 に 一 行ない

この 前 やり たい 言って いて た ゲーム あれ 買った んだ

えー うそ ー !

あ ごめん 今日 は ちょっと …

用事 ある んだ

用事 って 言う か まあ …

え もう 直ぐ 妹 さん が …

真 央 って いう んだ

ママ 真 央 が 生まれる の すごく 楽しみに して る

だから 僕 役 に 立ち たくて

それ で お 手伝い 偉い なぁ

そんな こと ない けど さあ

なに これ 割れて る じゃ ない …

御免なさい 直ぐに 取替え 行って

また お 兄ちゃん どうして こう な んでしょう ね

もし かして わざと やって る の かしら ねぇ

違う そんな

そういう 陰険な 子 に は おし おき が 必要で しゅ ねぇ

大津 七海 さんてい うんだ 昔 の 生徒 で

実は その

はじめ まして よろしく ね 海 斗 君

あの ね これ お土産

気 に 入れて もらえて いい んだ けど

ああ エッグマン だ

お 行く 聞いたら それ が 流行って る って 言う から

七海 さん あちこち 探した ん だって

良かった な 海 斗

ありがとう

海 斗 君 わたし ね

今 すぐ 海 斗 君 の お 母さん に なろう なんて 思って ない の

ゆっくり 時間 を かけて まずは 何でも 話せる お 友だち に なり たい な

どう ?

つまり は よく ある まま 子 いじめ って やつ ?

まったく 勝手な 話 だ よ

自分 の お腹 に 子ども が できた から って

血 の 繋がら ない あの 子 を 邪険に する なんて

それにしても 妙だ な あいつ

どうして この こと を 父親 に 言いつけ ない んだ

そう 言わ れれば 確かに 妙だ ね

どう しよう このまま じゃ 海 斗 君 は 地獄 通信 に

相談 したら

へ っ

親 に 仲良し な んでしょ

あ そう か

きく り 次の 地獄 少女 だ もん !

絶対 なる もん

無理

絶対 なる もん !

無理

なる もん !

しつこい

あい の バカァー !

あれ ? 留守 もう

お 母さん たち 食事 に 行って も 出かけて る の か な

捨てた ?

ええ そう よ

三 年 も 使った んだ から もう 寿命 でしょ

だって あの 帽子 は

その うち 新しい の 買って あげる わ よ

ママ 勝手に 捨てる の は どうか な

第 一 あの 帽子 は ママ に とって も

みすぼらしい って 笑われた の よ 近所 の 奥さん に

お宅 の 坊ちゃん いつも 同じ 帽子 かぶって ます ね って

いや しかし …

海 斗 待ち なさい

あなた が そう やって 甘やかす から いけない の よ

真 央 も 生まれる んだ し

海 斗 に は しっかり して もらわ ない と

そう だ な ごめん ママ の 言う とおり だ

無い 無い …

あった 良かった

良かった …

来た よ

地獄 少女

山 童

はい お 嬢

受け取り なさい

海 斗 君

お 待た せ

用 って 何 ?

お 姉ちゃん

地獄 通信 に アクセス した よ ね

え 流そう と して る の は ママ ? 何の こと 僕 知ら ん な …

隠さ ないで !

あたし 聞こえる の

海 斗 君 の 心 の 悲鳴 が 聞こえる の よ

海 斗 君 を 助け たい だけ

だから お 願い ホントの こと を 言って

あの 頃 は 幸せだった んだ

気 を つけろ よ 海 斗

海 斗 君 又 買った 上げる から

こっち へ いらっしゃい

僕 の エッグマン が

その 水 み が 深い ぞ

落ちたら 二度と 浮かんで こ れ ない から なあ

海 斗 ほら 聴いて る の か ?

心配 さ せて 海 斗 君 に 何 か あったら

幸せな 家族 じゃ なく なっちゃ う じゃ ない

ごめんなさい ごめんなさい ママ

あの 頃 に 戻り たい よ

戻れる あたし が なんとか する

だから 地獄 通信 なんか 頼っちゃ 駄目 いい わ ね

妻 が ディーブイ を

大事な 話 だって 言う から 来て みれば

本当です あたし 見た んです

海 斗 君 の 体 に いつも 傷 が

あの ね 知ら ない の かも しれ ない けれど

あの くらい の 男 こ は よく 擦り傷 と か 作る もん だ よ

そういう ん じゃ なくて

叩か れたり つねら れたり

じゃあ 聞く けど その 傷 は 母親 に やられた って

海 斗 が 言った の かい ?

それ は … でも わたし わかる んです

海 斗 君 の 心 の 悲鳴 が

いい加減に して くれ

うち は まっとう な 家庭 な んだ

妙な 言いがかり を つける なら こっち に も 考え が ある ぞ

バカだ ねえ

あの 男 は 当 に 気づいて る よ

見て 見ぬ 振り を して る の さ 我が身 可愛 さ に ね

そんな …

駄目な の か やっぱり

御免なさい ママ

すまない 海 斗

出て お 母さん 出て

どうして ? 相談 し たい のに

出て もう 出て よ

母子 手帳 を 持った な

え 行って 来 ます

いて らっしゃい ママ

平気 か なあ 車 じゃ なく って

ママ が 良い って 言った んだ

大丈夫だ ろ

それ より 海 斗

森 へ 行か ない か ?

前 から 行き たい って 言って った だ ろ

たまに は 親子 水入らず で なあ

一晩 考えた けど 結局 いい 考え は 浮かば なかった

どう したら いい の このまま じゃ 海 斗 君 は

海 斗 君 待って

出て きて 地獄 少女

出て きて いる んでしょ

ここ よ

海 斗 君 に 会わ せて お 願い

会って どう する つもり ?

決まって る わ 止める の よ

あなた に は 止め られ ない わ

そんな こと ない 会って 話せば きっと

本当の 地獄 は 人 の 中 に ある

あなた の 中 に も ね

その 目 で 確かめる と いい わ

ここ は

ほら 行く ぞ

海 斗 君 海 斗 君

海 斗 君 …

ナイス キャッチ

よし

次 は スピン 加速 ぞ

それ

ああ 悪い 父さん もう へとへとだ

いい よ 僕 取って 来る

海 斗 お前 ママ の こと 好き か ?

好きだ よ きれいだ し 料理 も 上手 いし

そう だ よ な 父さん も ママ の こと が 好きだ

清純で 明るくて 男子 生徒 の 憧れ だった

そんな ママ が 父さん を 選んで くれた 嬉しかった よ

父さん これ 以上 ママ が 壊れて いく の 見 たく ない んだ

危ない !

海 斗 君 逃げて ! 逃げて !

海 斗 父さん は 思う んだ

ママ に 二 人 の 子 を 育てる の は 無理じゃ ない か って

僕 も そう 思う

だから これ は しょうがない んだ

怨み 聞き届けたり

父さん

俺 は なんて こと を !

泣か ないで 父さん

もう 大丈夫だ から

ね 父さん うち に 帰ろう

残念だった ね 真 央 の こと

でも 僕 と 父さん が いる から

前 と おんなじだ

ママ の 手 温かい や

気 を つけろ よ 海 斗

海 斗 又 買った あげる から こっち へ いらっしゃい

僕 の エッグマン が

その 湖 は 深い ぞ

落ちたら 二度と 浮かんで こ れ ない から なあ

取れた !

たいした 家族 だ なぁ 地獄 を 見た 後 で

なんとも なかった ように 笑って や がる

いつか 来る の か な あいつ ら が

自分 の 侵した 罪 の 重 さ に 気 が つく 時 は

わ ろ わ ろ

はい 姫

雪 雪 か きっと 来る だろう だ が 今 は

この 雪 が すべて の 罪 を 覆い隠して くれる だろう さ

そう だ ね

海 斗 も 釣って み たい か

いい の 父さん

ああ 良い ぞ

あなた の 怨み 晴らし ます

名前 は ?

美園 純 香

憎い の かい ?

憎い わけじゃ ない あの 子 は きれいで 輝いて る

だから わたし は 陰 で いい

ずっと そう 思って きた それ で いい と 思って た

でも わたし は 気づいて しまった の

生まれながら の 因果だ ね

次回

花 与 月


地獄 少女 三 鼎 - 21 じごく|しょうじょ|みっ|かなえ JIGOKU SHOJI SANKIN - 21

山河 三 差 路 分かれ 道 さんか|みっ|さ|じ|わかれ|どう

守り たい の は 己 か 人 か まもり||||おのれ||じん|

常 世 の 闇 か … とわ|よ||やみ|

非だ の 乱れ は 貢が ない ひだ||みだれ||みつが|

終わる 事 ない 阿 鼻 の 芸 おわる|こと||おもね|はな||げい

時に 分け入れ 扉 が 開く ときに|わけいれ|とびら||あく

晴らせ ぬ 恨み 晴らし ます はらせ||うらみ|はらし|

御 景 ゆず き あなた は いずれ 地獄 少女 に なる ご|けい||||||じごく|しょうじょ||

そう かしら

さだめ と は 本来 抗 え ぬ もの |||ほんらい|こう|||

わたし は そう 思って いる わ |||おもって||

柴田 先生 は 地獄 少女 の 宿命 から 逃れた しばた|せんせい||じごく|しょうじょ||しゅくめい||のがれた

だったら あたし だって

あたし 地獄 少女 に なんか なれ ない |じごく|しょうじょ||||

絶対 に ぜったい|

君   如何 した の ? きみ|いかが||

たす … け て

しっかり して

ねぇ 君 |きみ

良かった 気 が ついた の ね よかった|き||||

僕 公園 で 倒れた の ぼく|こうえん||たおれた| あたし   ちょっと 通りかかって ||とおりかかって

もう 少し 休んだ ほう が いい わ |すこし|やすんだ||||

今 暖かい ミルクティー 入れる から いま|あたたかい||いれる|

お 姉ちゃん 一 人 で 暮らして る んだ 寂しく ない ? |ねえちゃん|ひと|じん||くらして|||さびしく|

意外 と 平気 親 と は 毎日 って くらい 電話 で 話して る から いがい||へいき|おや|||まいにち|||でんわ||はなして||

ねぇ 海 斗 君 の とこ は ? |うみ|と|きみ|||

お 父さん 何 して る 人 ? |とうさん|なん|||じん

学校 の 先生 だ よ がっこう||せんせい||

ママ は … 普通の 主婦 まま||ふつうの|しゅふ

は あ   僕 もう 帰れ なきゃ ||ぼく||かえれ|

ねえ 携帯 の 番号 交換 し ない ? |けいたい||ばんごう|こうかん||

っえ   携帯 ? |けいたい

本当 は さっき の 嘘 ほんとう||||うそ

夜 と か 寂しくて よ|||さびしくて

話し相手 が 欲しい なあ なんて はなしあいて||ほしい||

いい よ

ありがとう

バイバイー

どう し よ   凄い 汗 |||すごい|あせ

何   これ … なん|

あの 傷   きっと 誰 か に やられた ん わ |きず||だれ|||||

あんな 小さい 子 が 地獄 通信 に |ちいさい|こ||じごく|つうしん|

駄目 絶対 に 止め なきゃ だめ|ぜったい||とどめ|

海 斗   今 日帰り 遅かった ん だって うみ|と|いま|ひがえり|おそかった||

駄目じゃ ない か   ママ も 連絡 し ない って だめじゃ|||まま||れんらく|||

っあ   それ が ね   僕 … ||||ぼく

病気 だ なんて 嘘 ついて びょうき|||うそ|

困った お 兄ちゃん でしょ ね こまった||にいちゃん||

違う よ   ウソ なんて ちがう||うそ|

遊び たい なら そう 言えば いい のに ねえ あそび||||いえば|||

真 央 は お 兄 ちゃん みたいに 嘘つき に なっちゃ 駄目です よ ぉ まこと|なかば|||あに|||うそつき|||だめ です||

でも   僕   本当に |ぼく|ほんとうに

海 斗   ママ は もう 直ぐ 臨月 な んだ うみ|と|まま|||すぐ|りんげつ||

お前 が 付いて って やら なきゃ だめだ ろ おまえ||ついて|||||

そう だ ね

ごめんなさい

ある 日 お 城 の 王子 様 から 舞踏 会 の 招待 状 が 届き ました |ひ||しろ||おうじ|さま||ぶとう|かい||しょうたい|じょう||とどき|

けれど 貧乏な シンデレラ に は |びんぼうな|しんでれら||

着て いく ドレス が あり ませ ん きて||どれす||||

ママ は 初めて の 出産 で 気持ち が 不安定な んだ まま||はじめて||しゅっさん||きもち||ふあんていな|

許して やれる よ な ゆるして|||

うん わかって る

真 央 が 生まれたら まこと|なかば||うまれたら

全部 元通りに なる から さ ぜんぶ|もとどおりに|||

そ したら また あの 森 に 行ける ね ||||しげる||いける|

あぁ 四 人 で 一緒に 行こう な |よっ|じん||いっしょに|いこう|

いい ぞ   後 やって おく か ||あと|||

ありがとう

もしもし

海 斗 君 うみ|と|きみ

っあ   お 姉ちゃん ||ねえちゃん

今 電話 大丈夫 ? いま|でんわ|だいじょうぶ

その 時 魔法使い が 現れて 言い ました |じ|まほうつかい||あらわれて|いい|

シンデレラ お前 は 心 の 優しい 子 だ ね しんでれら|おまえ||こころ||やさしい|こ||

ご 褒美 に わたし の 魔法 で 舞踏 会 へ 行か せて … あげよう |ほうび||||まほう||ぶとう|かい||いか||

海 斗 君 うみ|と|きみ

お 姉ちゃん |ねえちゃん

驚いた ? おどろいた

なかなか メール の 返事 くれない から 会い に 来ちゃ った |めーる||へんじ|||あい||きちゃ|

あ   ごめん

僕 携帯 駄目に しちゃ って ぼく|けいたい|だめに||

落としちゃ うの ? おとしちゃ|

うん   そう   バカだ よ ね ||ばかだ||

ねぇ   これ から 家 に 一 行ない |||いえ||ひと|おこない

この 前 やり たい 言って いて た ゲーム   あれ 買った んだ |ぜん|||いって|||げーむ||かった|

えー うそ ー ! ||-

あ ごめん 今日 は ちょっと … ||きょう||

用事   ある んだ ようじ||

用事 って 言う か   まあ … ようじ||いう||

え   もう 直ぐ 妹 さん が … ||すぐ|いもうと||

真 央 って いう んだ まこと|なかば|||

ママ 真 央 が 生まれる の すごく 楽しみに して る まま|まこと|なかば||うまれる|||たのしみに||

だから 僕 役 に 立ち たくて |ぼく|やく||たち|

それ で お 手伝い 偉い なぁ |||てつだい|えらい|

そんな こと   ない けど さあ

なに これ   割れて る じゃ ない … ||われて|||

御免なさい 直ぐに 取替え 行って ごめんなさい|すぐに|とりかえ|おこなって

また お 兄ちゃん どうして こう な んでしょう ね ||にいちゃん|||||

もし かして わざと やって る の かしら ねぇ

違う   そんな ちがう|

そういう 陰険な 子 に は おし おき が 必要で しゅ ねぇ |いんけんな|こ||||||ひつようで||

大津 七海 さんてい うんだ 昔 の 生徒 で おおつ|ななうみ|||むかし||せいと|

実は その じつは|

はじめ まして よろしく ね 海 斗 君 ||||うみ|と|きみ

あの ね   これ   お土産 |||おみやげ

気 に 入れて もらえて いい んだ けど き||いれて||||

ああ   エッグマン だ

お 行く 聞いたら   それ が 流行って る って 言う から |いく|きいたら|||はやって|||いう|

七海 さん   あちこち   探した ん だって ななうみ|||さがした||

良かった な   海 斗 よかった||うみ|と

ありがとう

海 斗 君 わたし ね うみ|と|きみ||

今 すぐ 海 斗 君 の お 母さん に なろう なんて 思って ない の いま||うみ|と|きみ|||かあさん||||おもって||

ゆっくり 時間 を かけて まずは 何でも 話せる お 友だち に なり たい な |じかん||||なんでも|はなせる||ともだち||||

どう ?

つまり は よく ある まま 子 いじめ って やつ ? |||||こ|||

まったく 勝手な 話 だ よ |かってな|はなし||

自分 の お腹 に 子ども が できた から って じぶん||おなか||こども||||

血 の 繋がら ない あの 子 を 邪険に する なんて ち||つながら|||こ||じゃけんに||

それにしても 妙だ な あいつ |みょうだ||

どうして この こと を 父親 に 言いつけ ない んだ ||||ちちおや||いいつけ||

そう 言わ れれば 確かに 妙だ ね |いわ||たしかに|みょうだ|

どう しよう このまま じゃ 海 斗 君 は 地獄 通信 に ||||うみ|と|きみ||じごく|つうしん|

相談 したら そうだん|

へ っ

親 に 仲良し な んでしょ おや||なかよし||

あ そう か

きく り 次の 地獄 少女 だ もん ! ||つぎの|じごく|しょうじょ||

絶対 なる もん ぜったい||

無理 むり

絶対 なる もん ! ぜったい||

無理 むり

なる もん !

しつこい

あい の バカァー !

あれ ?  留守   もう |るす|

お 母さん たち 食事 に 行って も 出かけて る の か な |かあさん||しょくじ||おこなって||でかけて||||

捨てた ? すてた

ええ そう よ

三 年 も 使った んだ から もう 寿命 でしょ みっ|とし||つかった||||じゅみょう|

だって あの 帽子 は ||ぼうし|

その うち 新しい の 買って あげる わ よ ||あたらしい||かって|||

ママ 勝手に 捨てる の は どうか な まま|かってに|すてる||||

第 一 あの 帽子 は ママ に とって も だい|ひと||ぼうし||まま|||

みすぼらしい って 笑われた の よ 近所 の 奥さん に ||えみわれた|||きんじょ||おくさん|

お宅 の 坊ちゃん いつも 同じ 帽子 かぶって ます ね って おたく||ぼっちゃん||おなじ|ぼうし||||

いや   しかし …

海 斗   待ち なさい うみ|と|まち|

あなた が そう やって 甘やかす から いけない の よ ||||あまやかす||||

真 央 も 生まれる んだ し まこと|なかば||うまれる||

海 斗 に は しっかり して もらわ ない と うみ|と|||||||

そう だ な   ごめん   ママ の 言う とおり だ ||||まま||いう||

無い 無い … ない|ない

あった 良かった |よかった

良かった … よかった

来た よ きた|

地獄 少女 じごく|しょうじょ

山 童 やま|わらべ

はい お 嬢 ||じょう

受け取り なさい うけとり|

海 斗 君 うみ|と|きみ

お 待た せ |また|

用 って 何 ? よう||なん

お 姉ちゃん |ねえちゃん

地獄 通信 に アクセス した よ ね じごく|つうしん||あくせす|||

え 流そう と して る の は ママ ? |ながそう||||||まま 何の こと   僕   知ら ん な … なんの||ぼく|しら||

隠さ ないで ! かくさ|

あたし 聞こえる の |きこえる|

海 斗 君 の 心 の 悲鳴 が 聞こえる の よ うみ|と|きみ||こころ||ひめい||きこえる||

海 斗 君 を 助け たい だけ うみ|と|きみ||たすけ||

だから お 願い ホントの こと を 言って ||ねがい|ほんとの|||いって

あの 頃 は 幸せだった んだ |ころ||しあわせだった|

気 を つけろ よ   海 斗 き||||うみ|と

海 斗 君   又 買った 上げる から うみ|と|きみ|また|かった|あげる|

こっち へ いらっしゃい

僕 の エッグマン が ぼく|||

その 水 み が 深い ぞ |すい|||ふかい|

落ちたら 二度と 浮かんで こ れ ない から なあ おちたら|にどと|うかんで|||||

海 斗   ほら   聴いて る の か ? うみ|と||きいて|||

心配 さ せて 海 斗 君 に 何 か あったら しんぱい|||うみ|と|きみ||なん||

幸せな 家族 じゃ なく なっちゃ う じゃ ない しあわせな|かぞく||||||

ごめんなさい ごめんなさい ママ ||まま

あの 頃 に 戻り たい よ |ころ||もどり||

戻れる あたし が なんとか する もどれる||||

だから 地獄 通信 なんか 頼っちゃ 駄目 いい わ ね |じごく|つうしん||たよっちゃ|だめ|||

妻 が ディーブイ を つま|||

大事な 話 だって 言う から 来て みれば だいじな|はなし||いう||きて|

本当です   あたし 見た んです ほんとう です||みた|ん です

海 斗 君 の 体 に いつも 傷 が うみ|と|きみ||からだ|||きず|

あの ね   知ら ない の かも しれ ない けれど ||しら||||||

あの くらい の 男 こ は よく 擦り傷 と か 作る もん だ よ |||おとこ||||すりきず|||つくる|||

そういう ん じゃ なくて

叩か れたり つねら れたり たたか|||

じゃあ 聞く けど その 傷 は 母親 に やられた って |きく|||きず||ははおや|||

海 斗 が 言った の かい ? うみ|と||いった||

それ は … でも わたし わかる んです |||||ん です

海 斗 君 の 心 の 悲鳴 が うみ|と|きみ||こころ||ひめい|

いい加減に して くれ いいかげんに||

うち は まっとう な 家庭 な んだ ||||かてい||

妙な 言いがかり を つける なら こっち に も 考え が ある ぞ みょうな|いいがかり|||||||かんがえ|||

バカだ ねえ ばかだ|

あの 男 は 当 に 気づいて る よ |おとこ||とう||きづいて||

見て 見ぬ 振り を して る の さ 我が身 可愛 さ に ね みて|みぬ|ふり||||||わがみ|かわい|||

そんな …

駄目な の か やっぱり だめな|||

御免なさい   ママ ごめんなさい|まま

すまない 海 斗 |うみ|と

出て お 母さん 出て でて||かあさん|でて

どうして ? 相談 し たい のに |そうだん|||

出て もう 出て よ でて||でて|

母子 手帳 を 持った な ぼし|てちょう||もった|

え   行って 来 ます |おこなって|らい|

いて らっしゃい   ママ ||まま

平気 か なあ   車 じゃ なく って へいき|||くるま|||

ママ が 良い って 言った んだ まま||よい||いった|

大丈夫だ ろ だいじょうぶだ|

それ より 海 斗 ||うみ|と

森 へ 行か ない か ? しげる||いか||

前 から   行き たい って 言って った だ ろ ぜん||いき|||いって|||

たまに は   親子 水入らず で   なあ ||おやこ|みずいらず||

一晩 考えた けど   結局 いい 考え は 浮かば なかった ひとばん|かんがえた||けっきょく||かんがえ||うかば|

どう したら いい の   このまま じゃ 海 斗 君 は ||||||うみ|と|きみ|

海 斗 君   待って うみ|と|きみ|まって

出て きて 地獄 少女 でて||じごく|しょうじょ

出て きて   いる んでしょ でて|||

ここ よ

海 斗 君 に 会わ せて お 願い うみ|と|きみ||あわ|||ねがい

会って どう する つもり ? あって|||

決まって る わ 止める の よ きまって|||とどめる||

あなた に は 止め られ ない わ |||とどめ|||

そんな こと ない 会って 話せば きっと |||あって|はなせば|

本当の 地獄 は 人 の 中 に ある ほんとうの|じごく||じん||なか||

あなた の 中 に も ね ||なか|||

その 目 で 確かめる と いい わ |め||たしかめる|||

ここ は

ほら   行く ぞ |いく|

海 斗 君   海 斗 君 うみ|と|きみ|うみ|と|きみ

海 斗 君 … うみ|と|きみ

ナイス   キャッチ |きゃっち

よし

次 は スピン 加速 ぞ つぎ|||かそく|

それ

ああ   悪い 父さん もう へとへとだ |わるい|とうさん||

いい よ 僕 取って 来る ||ぼく|とって|くる

海 斗 お前 ママ の こと 好き か ? うみ|と|おまえ|まま|||すき|

好きだ よ きれいだ し 料理 も 上手 いし すきだ||||りょうり||じょうず|

そう だ よ な 父さん も ママ の こと が 好きだ ||||とうさん||まま||||すきだ

清純で 明るくて 男子 生徒 の 憧れ だった せいじゅんで|あかるくて|だんし|せいと||あこがれ|

そんな ママ が 父さん を 選んで くれた 嬉しかった よ |まま||とうさん||えらんで||うれしかった|

父さん これ 以上 ママ が 壊れて いく の 見 たく ない んだ とうさん||いじょう|まま||こぼれて|||み|||

危ない ! あぶない

海 斗 君 逃げて ! 逃げて ! うみ|と|きみ|にげて|にげて

海 斗 父さん は 思う んだ うみ|と|とうさん||おもう|

ママ に 二 人 の 子 を 育てる の は 無理じゃ ない か って まま||ふた|じん||こ||そだてる|||むりじゃ|||

僕 も そう 思う ぼく|||おもう

だから これ は しょうがない んだ |||しょうが ない|

怨み 聞き届けたり うらみ|ききとどけたり

父さん とうさん

俺 は なんて こと を ! おれ||||

泣か ないで 父さん なか||とうさん

もう 大丈夫だ から |だいじょうぶだ|

ね 父さん うち に 帰ろう |とうさん|||かえろう

残念だった ね 真 央 の こと ざんねんだった||まこと|なかば||

でも 僕 と 父さん が いる から |ぼく||とうさん|||

前 と おんなじだ ぜん||

ママ の 手 温かい や まま||て|あたたかい|

気 を つけろ よ   海 斗 き||||うみ|と

海 斗   又 買った あげる から   こっち へ いらっしゃい うみ|と|また|かった|||||

僕 の   エッグマン が ぼく|||

その 湖 は 深い ぞ |こ||ふかい|

落ちたら 二度と 浮かんで こ れ ない から なあ おちたら|にどと|うかんで|||||

取れた ! とれた

たいした 家族 だ なぁ 地獄 を 見た 後 で |かぞく|||じごく||みた|あと|

なんとも なかった ように 笑って や がる ||よう に|わらって||

いつか 来る の か な あいつ ら が |くる||||||

自分 の 侵した 罪 の 重 さ に 気 が つく 時 は じぶん||おかした|ざい||おも|||き|||じ|

わ ろ わ ろ

はい 姫 |ひめ

雪 雪 か ゆき|ゆき| きっと 来る だろう だ が 今 は |くる||||いま|

この 雪 が すべて の 罪 を 覆い隠して くれる だろう さ |ゆき||||ざい||おおいかくして|||

そう だ ね

海 斗 も 釣って み たい か うみ|と||つって|||

いい の   父さん ||とうさん

ああ   良い ぞ |よい|

あなた の 怨み 晴らし ます ||うらみ|はらし|

名前 は ? なまえ|

美園 純 香 みその|じゅん|かおり

憎い の かい ? にくい||

憎い わけじゃ ない あの 子 は きれいで 輝いて る にくい||||こ|||かがやいて|

だから わたし は 陰 で いい |||かげ||

ずっと そう 思って きた   それ で いい と 思って た ||おもって||||||おもって|

でも わたし は 気づいて しまった の |||きづいて||

生まれながら の 因果だ ね うまれながら||いんがだ|

次回 じかい

花 与 月 か|あずか|つき