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ナルト- 疾風伝 (Naruto), NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン14 - 297 - 父の想い, 母の愛

NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 14 - 297 - 父 の 想い , 母 の 愛

お前 が 人 柱 力 で は ない !? どういう こと だ !?

( 我 愛 羅 ) 今 あんた たち を 操って いる 輩 ども に →

守 鶴 を 抜き取ら れ 俺 は 一 度 死んだ 。

(( ペイン : 封印 術 幻 龍 九 封 尽 。

俺 … 俺 と は 何 だ ?))

だが チヨ ば あ 様 と 友 の 力 で 俺 は こうして よみがえった 。

あの チヨ ば あが そんな こと を !?

それ に … 友 だ と ?

お前 に 友 が できた と いう の か !?

(( チヨ : かつて わし の して きた こと は →

間違い ばかり じゃ った 。

しかし 最後 の 最後に なって →

正しい こと が やっと でき そうじゃ 。

( チヨ ) 砂 と … 木 ノ 葉 …。

これ から の 未来 は わし ら の 時 と は 違った もの に なろう 。

( ナルト ) 我 愛 羅 … 我 愛 羅 !

( 我 愛 羅 ) ナルト …。

これ は …。

お前 を 助ける ため に みんな 走って 来た ))

( 水 影 ) 友達 が い ねえ って →

おいおい どん だけ 寂しい ガキ だった んだ よ あいつ は 。

友達 ぐらい いて 当然の 歳 だ ろ 。

父 様 あなた に 六 度 殺さ れ かけ →

その たび に あなた を 恐れ 恨んで きた 。

だが 今 は もう あなた を 恨んで は い ない 。

あなた の やろう と した こと も 理解 できる 。

俺 も 風 影 と なった 今 里 を 守る ため に →

里 へ の 脅威 を 排除 する の も 長 の 役目 だ 。

風 影 に … なった !? お前 が !?

( 土 影 ) それ だけ で は ない 。

いまや 忍 連合 軍 戦闘 大 連隊 連 隊長 じゃ ぜ 。

この 若 さ で 影 を 名乗って おる が →

他の 影 も 皆 一目 置 い とる 。

( 無 ) やはり そう か 。

各 里 の あらゆる チャクラ 系 が 感じ られて →

おかしい と は 思った が →

忍 同士 連合 を 組んで いる と は な 。

眉 なし に は カリスマ って もん が ツラ に 出 ち まう んだ これ が よ 。

おっと そういう 俺 も 眉 なし だった ぜ 。

なら その チョビヒゲ も か ? 水 影 。

チッ … おい お前 ら ! やる なら この 包帯 野郎 から 先 に やれ !

ものすごい 応援 して やる ぞ 。

( 雷 影 ) お前 の 息子 か … いい 忍 だ な 。

(( 小さい な 。 未熟 児 か 。

これ で 本当に 大丈夫な の か ?

だが 適合 は して おる 。

3 人 目 に して やっと 適合 できる と わかった のじゃ 。

この 子 を 大切に 育てて いく しか ある まい 。

( 加瑠 羅 ) 赤ちゃん の 顔 を … 見せて 。

大丈夫 か 加瑠 羅 。

なんて 小さい 子 。

加瑠 羅 様 の 心拍 数 が 低下 して い ます 。

何とか しろ 。 早く !

あの 子 も 失敗 じゃ 。 暴走 が 起き はじめた 。

ハァ …。

これ 以上 里 の 軍縮 が 進めば 砂 隠れ は 弱体 化 し →

取り返し が つか なく なる 。

他国 と の 取り引き 材料 を 集めて おか ねば 。

それ に 守 鶴 を どうにか せ ん と 。

人 柱 力 が 役 に 立て ぬ 以上 風 影 殿 に 新 術 の 開発 と →

砂金 に よる 取り引き で 里 の 安定 を 図って もらう 以外 ない 。

そして 我 愛 羅 は …。

夜叉 丸 。 あと で 話 が ある 。 ( 夜叉 丸 ) はっ 。

しかし … まだ 我 愛 羅 様 は ほんの 子供 。

俺 は 今 まで いろいろな もの の 価値 を 見極めて きた 。

あいつ の 価値 も 見極め ねば なら ん 。

明日 我 愛 羅 を 見極める 。

里 の 人々 を 避難 さ せた あと で 我 愛 羅 を 追い詰めろ 。

母 の こと を 語り 精神 的に 追い詰める んだ 。

それ でも 暴走 が なければ 我 愛 羅 の 処理 は 見送る 。

姉 の …。 本当に それ で いい んです か ?

あいつ が 母 加瑠 羅 の こと を →

心から 敬愛 して いる の は 知っている 。

だからこそ それ を 取り上げて も →

暴走 を 抑え られる くらい で なければ 人 柱 力 と して 務 ま ら ぬ !

何 ? なんで ?

なんで 僕 が …。 僕 ばっかり !

《 誰 ? なんで ?》

さすが です ね 我 愛 羅 様 。

《 夜叉 丸 …》

うわ ぁ ~!!

なんで … なんで … なんで な の ?

なんで 夜叉 丸 が … どうして …。

命令 です 。

あなた を 殺す ように 言わ れた のです 。

あなた の 父親 風 影 様 に 。

父 様 が …。

( 嘔吐 する 音 )

ゲホッ ハァ ハァ …。

父 様 が なんで … なんで 僕 を …。

砂 の 守 鶴 を とりつか せて 生まれた 我 愛 羅 様 は →

実験 体 と して 今 まで 見守ら れて いた のです 。

しかし 生き 霊 守 鶴 の 力 である 砂 の 力 を →

コントロール できて い ない 我 愛 羅 様 は →

いずれ 里 に とって 危険 すぎる 存在 と なる 。

そう なる 前 に …。

じゃあ 夜叉 丸 は しかたなく 父 様 の 命令 で 。

いえ それ は 違い ます 。

確かに 風 影 様 の 命 は 受け ました 。

しかし 断ろう と 思えば 断って いた はず 。

我 愛 羅 様 … 心 の 奥底 で →

きっと 私 は あなた を 恨んで いた 。

大好きだった 姉 の 命 を 奪い 生まれ落ちた あなた を ね 。

姉 の 忘れ形見 … そう 思い →

私 は あなた を 愛そう と 必死でした 。

しかし でき なかった 。

姉 は あなた を 産む こと を 望んで は い なかった 。

姉 は 里 の 犠牲 に なり →

この 里 を 呪い ながら 死んだ 。

その 時 から 一生 治ら ない 心 の 傷 を →

私 は 負って いた のでしょう 。

あなた の 名 は 姉さん が 付けた 名 です 。

この 子 の 名 は 我 愛 羅 。

我 を 愛する 修羅 自分 だけ を 愛し なさい →

そして 自分 だけ の ため に 戦い なさい 。

そう すれば あなた は 存在 し 続ける と いう 願い を 込めて ね 。

しかし 姉さん は あなた の 身 を 案じ →

愛して この 名 を 付けた んじゃ ない 。

あなた が 存在 し 続ける ように と その 名 を 付けた の は →

この世 を 恨んで →

呪い ながら 死んだ 姉さん の 怨念 を →

この世 に 存在 さ せ →

残し 知ら しめる ため 。

あなた は 愛さ れて など い なかった …。

( 咆哮 )

やはり ダメ か 。 我 愛 羅 は 失敗 作 だった ))

( 咆哮 )

この 穢土 転生 の 術 少し は 価値 の ある 術 だった かも な 。

もう 一 度 お前 の 価値 を 俺 自身 で 確かめて やる 。

さ ぁ 俺 を 超えて みろ !

オオノキ 俺 を 止めろ 。 塵 遁 を 使う 俺 に 人数 は 関係ない 。

お前 しか 俺 を 止め られ ん 。 わかって おり ます 。

あと は 戦争 で 同盟 を 結んだ あと の やり 方 は 覚えて いる な ?

戦争 終結 時点 から 同盟 と は 戦 利 品 の 奪い合い に なる 。

そこ で 勝った 里 が その あと 主権 を 握る 。

て め え 汚 え こ と 言って んじゃ ねえ ぞ 土 影 !

そう は させ ん ぞ !

今回 は そんな こと を やる つもり は ない のです 無 様 。

そう か 。 どうやら 頑固 じ じい に ゃ なら なかった みたいだ な 。

チッ とんだ きゆう だ ぜ 。

とにかく 俺 ら は 体 が 思う ように 動か ねえ 。

敵 の 術 に 対して 対処 する よう 勝手に 体 が 動 いち まう 。

さっさと 殺して あの世 へ 戻して くれ 。

弱点 と 能力 は 教えて やっ から 。

とにかく わし たち の 動き を 止めろ !

簡単に は いか ぬだろう が 。

♪♪~

皆 かかれ !

( テマリ ) いく ぞ ! ( みんな ) オーッ !

砂 霰 !

♪♪~

しまった !

《 砂 嵐 は 陽動 。 砂金 の 砂 を 上 に あげ させる ため だった か !》

ん っ !

《 加瑠 羅 お前 が … まだ この 子 の なか に …》

《 あれ は やっぱり 親父 !》

成長 した な 我 愛 羅 …。

親 って の は ただ 子供 を 信じて やれば いい 。

たった それ だけ … そこ に 価値 が ある 。

そういう こと だ な 加瑠 羅 よ …。

どうやら 俺 に もの の 価値 を みる 才能 は なかった ようだ な 。

どういう こと だ ?

砂 が いつ何時 でも お前 を 守る 。

それ は 守 鶴 の 力 で は なく お前 の 母 加瑠 羅 の 力 だ 。

(( なんて 小さい 子 …。

どんな こと が あって も 私 が 守って いく から … 我 愛 羅 ))

お前 は 母 に 愛さ れて いた 。

俺 が … 母 様 に 愛さ れて いた ?

だが あの 時 … 俺 を 狙った 夜叉 丸 は …。

(( あなた は 愛さ れて など … い なかった ))

俺 が 夜叉 丸 に ウソ を つき 演じる ように 命令 した のだ 。

お前 を 追い込み 尾 獣 の 暴走 の 有無 を 確かめる ため に →

里 の ため に と …。

夜叉 丸 が 恨んで いた と したら お前 で は なく 俺 だ 。

姉 である 身重 の 加瑠 羅 に →

砂 の 守 鶴 を 実際 に 取り込ま せた の は 俺 だ から な 。

だが 夜叉 丸 も 忍 … 俺 の 右腕 砂 の 暗部 と して →

里 の ため に と 命令 どおり に 語り 動いた のだ 。

失敗 だった 。

俺 の やった こと すべて が 失敗 だった ようだ 。

お前 に あれ や これ や と 過剰な 負担 を かけ →

俺 が 勝手に お前 の 価値 を ない もの と 判断 して しまった 。

人 柱 力 に して お前 の 人生 を 奪い →

母 を 奪い 母 へ の 思い を 奪い →

人々 から の つながり を 奪い 命 まで 奪おう と した 。

結局 お前 に 親 と して 与えた もの は たった ひと つ →

心 の 傷 だけ だった って こと だ な 。

(( 血 は 出 ない けど ここん とこ が すごく 痛い んだ 。

あっ !

体 の 傷 は 確かに 血 が 流れて →

痛 そうに 見える かも しれ ませ ん 。

でも 時 が 経てば しぜん と 痛み は 消え →

薬 を 使えば 更に 治り は 早い 。

しかし やっかいな の は 心 の 傷 です 。

治り にくい こと この上 ない 。

心 の 傷 ?

体 の 傷 と 心 の 傷 は 少し 違い ます 。

体 の 傷 と 違って 塗り 薬 も なければ →

一生 治ら ない こと だって あり ます 。

ただ ひと つ だけ 心 の 傷 を 治 せる もの が あり ます 。

でも これ は やっかいな 薬 で →

他人 から しか もらう こと が でき ませ ん 。

なに ?

愛情 です 。

愛情 ? はい 。

ど … どう やったら もらえる の ?

我 愛 羅 様 は もう すでに もらって い ます よ 。

え ?

母 様 …。

姉さん は 我 愛 羅 様 を すごく 愛して いた のだ と 思い ます 。

砂 の 守 鶴 は 本来 攻撃 の ため の 生き 霊 です 。

砂 が 自動 的に 我 愛 羅 様 を 守ろう と する の は →

母親 と して の 愛情 。

あの 砂 の 中 に は 母親 の 意思 が 込め られて いる んだ と 思い ます ))

(( 夜叉 丸 : 姉さん 死んで も なお →

我 愛 羅 様 を 守り たかった んだろう なぁ ))

♪♪~

《 加瑠 羅 … 母 は 強い な 。

死んで なお お前 を 信じ きり 守りぬいた 。

それ が お前 を ここ まで に した 。

お前 に 風 影 と して の 人生 を 与え 友 を 与え →

兄弟 や 人々 から の つながり を 与えた 。

俺 が すべて 奪った もの だ 。

父親 の 俺 は お前 を 陥れた だけ だ 。

いや 父親 と いう の も おこがましい か …。

確かに 母 様 は すごい な 。

初めて 父 様 から の 薬 を 渡して くれた 。

我 愛 羅 … お前 …。

《 先代 など とっくに 超えて いた 。

里 を … 頼んだ ぞ 我 愛 羅 》

( 開演 ブザー )

皆様 お 変わり ございませ ん か ?

美 空 ひばり です 。

では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。

( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』。

( 松丸 ) 今回 は ご覧 の 豪華 歌手 12 組 の 皆さん に よる →

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NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 14 - 297 - 父 の 想い , 母 の 愛 naruto||しっぷう|つたい|しーずん|ちち||おもい|はは||あい Naruto Shippuden - Season 14 - 297 - Father's Thoughts, Mother's Love 火影忍者 Shippuden - 第 14 季 - 297 - 父思母爱

お前 が   人 柱 力 で は ない !? どういう こと だ !? おまえ||じん|ちゅう|ちから||||||

( 我 愛 羅 ) 今   あんた たち を 操って いる 輩 ども に → われ|あい|ら|いま||||あやつって||やから||

守 鶴 を 抜き取ら れ 俺 は   一 度 死んだ 。 しゅ|つる||ぬきとら||おれ||ひと|たび|しんだ

(( ペイン : 封印 術   幻 龍 九 封 尽 。 |ふういん|じゅつ|まぼろし|りゅう|ここの|ふう|つく

俺 …  俺 と は 何 だ ?)) おれ|おれ|||なん|

だが   チヨ ば あ 様 と 友 の 力 で 俺 は こうして よみがえった 。 |ちよ|||さま||とも||ちから||おれ|||

あの   チヨ ば あが   そんな こと を !? |ちよ|||||

それ に …  友 だ と ? ||とも||

お前 に   友 が できた と いう の か !? おまえ||とも||||||

(( チヨ : かつて わし の して きた こと は → ちよ|||||||

間違い ばかり じゃ った 。 まちがい|||

しかし   最後 の 最後に なって → |さいご||さいごに|

正しい こと が やっと でき そうじゃ 。 ただしい|||||そう じゃ

( チヨ ) 砂 と …  木 ノ 葉 …。 ちよ|すな||き||は

これ から の 未来 は   わし ら の 時 と は 違った もの に なろう 。 |||みらい|||||じ|||ちがった|||

( ナルト ) 我 愛 羅 …  我 愛 羅 ! |われ|あい|ら|われ|あい|ら

( 我 愛 羅 ) ナルト …。 われ|あい|ら|

これ は …。

お前 を 助ける ため に みんな 走って 来た )) おまえ||たすける||||はしって|きた

( 水 影 ) 友達 が い ねえ って → すい|かげ|ともだち||||

おいおい   どん だけ 寂しい ガキ だった んだ よ   あいつ は 。 |||さびしい|がき|||||

友達 ぐらい いて   当然の 歳 だ ろ 。 ともだち|||とうぜんの|さい||

父 様   あなた に 六 度 殺さ れ かけ → ちち|さま|||むっ|たび|ころさ||

その たび に   あなた を 恐れ 恨んで きた 。 |||||おそれ|うらんで|

だが   今 は もう あなた を 恨んで は い ない 。 |いま|||||うらんで|||

あなた の やろう と した こと も 理解 できる 。 |||||||りかい|

俺 も   風 影 と なった 今 里 を 守る ため に → おれ||かぜ|かげ|||いま|さと||まもる||

里 へ の 脅威 を 排除 する の も 長 の 役目 だ 。 さと|||きょうい||はいじょ||||ちょう||やくめ|

風 影 に …  なった !?  お前 が !? かぜ|かげ|||おまえ|

( 土 影 ) それ だけ で は ない 。 つち|かげ|||||

いまや   忍 連合 軍 戦闘 大 連隊 連 隊長 じゃ ぜ 。 |おし|れんごう|ぐん|せんとう|だい|れんたい|れん|たいちょう||

この 若 さ で   影 を 名乗って おる が → |わか|||かげ||なのって||

他の 影 も   皆 一目 置 い とる 。 たの|かげ||みな|いちもく|お||

( 無 ) やはり そう か 。 む|||

各 里 の あらゆる チャクラ 系 が 感じ られて → かく|さと||||けい||かんじ|

おかしい と は 思った が → |||おもった|

忍 同士   連合 を 組んで いる と は な 。 おし|どうし|れんごう||くんで||||

眉 なし に は   カリスマ って もん が ツラ に 出 ち まう んだ   これ が よ 。 まゆ||||||||||だ||||||

おっと   そういう 俺 も 眉 なし だった ぜ 。 ||おれ||まゆ|||

なら   その チョビヒゲ も か ?  水 影 。 |||||すい|かげ

チッ …  おい   お前 ら !  やる なら この 包帯 野郎 から   先 に やれ ! ||おまえ|||||ほうたい|やろう||さき||

ものすごい 応援 して やる ぞ 。 |おうえん|||

( 雷 影 ) お前 の 息子 か … いい 忍 だ な 。 かみなり|かげ|おまえ||むすこ|||おし||

(( 小さい な 。  未熟 児 か 。 ちいさい||みじゅく|じ|

これ で 本当に 大丈夫な の か ? ||ほんとうに|だいじょうぶな||

だが   適合 は して おる 。 |てきごう|||

3 人 目 に して   やっと 適合 できる と わかった のじゃ 。 じん|め||||てきごう||||

この 子 を 大切に 育てて いく しか ある まい 。 |こ||たいせつに|そだてて||||

( 加瑠 羅 ) 赤ちゃん の 顔 を …  見せて 。 かる|ら|あかちゃん||かお||みせて

大丈夫 か   加瑠 羅 。 だいじょうぶ||かる|ら

なんて 小さい 子 。 |ちいさい|こ

加瑠 羅 様 の 心拍 数 が 低下 して い ます 。 かる|ら|さま||しんぱく|すう||ていか|||

何とか しろ 。  早く ! なんとか||はやく

あの 子 も 失敗 じゃ 。 暴走 が 起き はじめた 。 |こ||しっぱい||ぼうそう||おき|

ハァ …。

これ 以上   里 の 軍縮 が 進めば 砂 隠れ は 弱体 化 し → |いじょう|さと||ぐんしゅく||すすめば|すな|かくれ||じゃくたい|か|

取り返し が つか なく なる 。 とりかえし||||

他国 と の 取り引き 材料 を 集めて おか ねば 。 たこく|||とりひき|ざいりょう||あつめて||

それ に   守 鶴 を どうにか せ ん と 。 ||しゅ|つる|||||

人 柱 力 が 役 に 立て ぬ 以上 風 影 殿 に 新 術 の 開発 と → じん|ちゅう|ちから||やく||たて||いじょう|かぜ|かげ|しんがり||しん|じゅつ||かいはつ|

砂金 に よる 取り引き で 里 の 安定 を 図って もらう 以外 ない 。 さきん|||とりひき||さと||あんてい||はかって||いがい|

そして   我 愛 羅 は …。 |われ|あい|ら|

夜叉 丸 。  あと で 話 が ある 。 ( 夜叉 丸 ) はっ 。 やしゃ|まる|||はなし|||やしゃ|まる|

しかし … まだ 我 愛 羅 様 は   ほんの 子供 。 ||われ|あい|ら|さま|||こども

俺 は 今 まで   いろいろな もの の 価値 を 見極めて きた 。 おれ||いま|||||かち||みきわめて|

あいつ の 価値 も 見極め ねば なら ん 。 ||かち||みきわめ|||

明日   我 愛 羅 を 見極める 。 あした|われ|あい|ら||みきわめる

里 の 人々 を 避難 さ せた あと で 我 愛 羅 を 追い詰めろ 。 さと||ひとびと||ひなん|||||われ|あい|ら||おいつめろ

母 の こと を 語り 精神 的に 追い詰める んだ 。 はは||||かたり|せいしん|てきに|おいつめる|

それ でも 暴走 が なければ 我 愛 羅 の 処理 は 見送る 。 ||ぼうそう|||われ|あい|ら||しょり||みおくる

姉 の …。 本当に それ で いい んです か ? あね||ほんとうに||||ん です|

あいつ が 母   加瑠 羅 の こと を → ||はは|かる|ら|||

心から 敬愛 して いる の は 知っている 。 こころから|けいあい|||||しっている

だからこそ   それ を 取り上げて も → |||とりあげて|

暴走 を 抑え られる くらい で なければ 人 柱 力 と して 務 ま ら ぬ ! ぼうそう||おさえ|||||じん|ちゅう|ちから|||つとむ|||

何 ?  なんで ? なん|

なんで   僕 が …。  僕 ばっかり ! |ぼく||ぼく|

《 誰 ?  なんで ?》 だれ|

さすが です ね   我 愛 羅 様 。 |||われ|あい|ら|さま

《 夜叉 丸 …》 やしゃ|まる

うわ ぁ ~!!

なんで …  なんで …  なんで な の ?

なんで 夜叉 丸 が …  どうして …。 |やしゃ|まる||

命令 です 。 めいれい|

あなた を 殺す ように 言わ れた のです 。 ||ころす|よう に|いわ||

あなた の 父親   風 影 様 に 。 ||ちちおや|かぜ|かげ|さま|

父 様 が …。 ちち|さま|

( 嘔吐 する 音 ) おうと||おと

ゲホッ   ハァ   ハァ …。

父 様 が   なんで …  なんで 僕 を …。 ちち|さま||||ぼく|

砂 の 守 鶴 を とりつか せて 生まれた 我 愛 羅 様 は → すな||しゅ|つる||||うまれた|われ|あい|ら|さま|

実験 体 と して 今 まで 見守ら れて いた のです 。 じっけん|からだ|||いま||みまもら|||

しかし   生き 霊 守 鶴 の 力 である 砂 の 力 を → |いき|れい|しゅ|つる||ちから||すな||ちから|

コントロール できて い ない 我 愛 羅 様 は → こんとろーる||||われ|あい|ら|さま|

いずれ 里 に とって 危険 すぎる 存在 と なる 。 |さと|||きけん||そんざい||

そう なる 前 に …。 ||ぜん|

じゃあ   夜叉 丸 は しかたなく 父 様 の 命令 で 。 |やしゃ|まる|||ちち|さま||めいれい|

いえ   それ は 違い ます 。 |||ちがい|

確かに   風 影 様 の 命 は 受け ました 。 たしかに|かぜ|かげ|さま||いのち||うけ|

しかし 断ろう と 思えば 断って いた はず 。 |ことわろう||おもえば|たって||

我 愛 羅 様 …  心 の 奥底 で → われ|あい|ら|さま|こころ||おくそこ|

きっと 私 は   あなた を 恨んで いた 。 |わたくし||||うらんで|

大好きだった 姉 の 命 を 奪い 生まれ落ちた   あなた を ね 。 だいすきだった|あね||いのち||うばい|うまれおちた|||

姉 の 忘れ形見 …  そう 思い → あね||わすれがたみ||おもい

私 は あなた を 愛そう と 必死でした 。 わたくし||||あいそう||ひっしでした

しかし   でき なかった 。

姉 は   あなた を 産む こと を 望んで は い なかった 。 あね||||うむ|||のぞんで|||

姉 は 里 の 犠牲 に なり → あね||さと||ぎせい||

この 里 を   呪い ながら 死んだ 。 |さと||まじない||しんだ

その 時 から 一生   治ら ない 心 の 傷 を → |じ||いっしょう|なおら||こころ||きず|

私 は 負って いた のでしょう 。 わたくし||おって||

あなた の 名 は 姉さん が 付けた 名 です 。 ||な||ねえさん||つけた|な|

この 子 の 名 は 我 愛 羅 。 |こ||な||われ|あい|ら

我 を 愛する 修羅 自分 だけ を 愛し なさい → われ||あいする|しゅら|じぶん|||あいし|

そして 自分 だけ の ため に 戦い なさい 。 |じぶん|||||たたかい|

そう すれば   あなた は 存在 し 続ける と いう 願い を 込めて ね 。 ||||そんざい||つづける|||ねがい||こめて|

しかし 姉さん は   あなた の 身 を 案じ → |ねえさん||||み||あんじ

愛して この 名 を 付けた んじゃ ない 。 あいして||な||つけた||

あなた が 存在 し 続ける ように と その 名 を 付けた の は → ||そんざい||つづける|よう に|||な||つけた||

この世 を 恨んで → このよ||うらんで

呪い ながら 死んだ 姉さん の 怨念 を → まじない||しんだ|ねえさん||おんねん|

この世 に 存在 さ せ → このよ||そんざい||

残し   知ら しめる ため 。 のこし|しら||

あなた は 愛さ れて など い なかった …。 ||あいさ||||

( 咆哮 ) ほうこう

やはり ダメ か 。 我 愛 羅 は 失敗 作 だった )) |だめ||われ|あい|ら||しっぱい|さく|

( 咆哮 ) ほうこう

この 穢土 転生 の 術 少し は 価値 の ある 術 だった かも な 。 |えど|てんせい||じゅつ|すこし||かち|||じゅつ|||

もう 一 度   お前 の 価値 を 俺 自身 で 確かめて やる 。 |ひと|たび|おまえ||かち||おれ|じしん||たしかめて|

さ ぁ   俺 を 超えて みろ ! ||おれ||こえて|

オオノキ   俺 を 止めろ 。 塵 遁 を 使う 俺 に 人数 は 関係ない 。 |おれ||とどめろ|ちり|とん||つかう|おれ||にんずう||かんけいない

お前 しか 俺 を 止め られ ん 。 わかって おり ます 。 おまえ||おれ||とどめ|||||

あと は   戦争 で 同盟 を 結んだ あと の やり 方 は 覚えて いる な ? ||せんそう||どうめい||むすんだ||||かた||おぼえて||

戦争 終結 時点 から 同盟 と は 戦 利 品 の 奪い合い に なる 。 せんそう|しゅうけつ|じてん||どうめい|||いくさ|り|しな||うばいあい||

そこ で 勝った 里 が その あと   主権 を 握る 。 ||かった|さと||||しゅけん||にぎる

て め え   汚 え こ と 言って んじゃ ねえ ぞ   土 影 ! |||きたな||||いって||||つち|かげ

そう は させ ん ぞ ! ||さ せ||

今回 は   そんな こと を やる つもり は ない のです   無 様 。 こんかい||||||||||む|さま

そう か 。  どうやら 頑固 じ じい に ゃ なら なかった みたいだ な 。 |||がんこ||||||||

チッ   とんだ   きゆう だ ぜ 。

とにかく 俺 ら は 体 が 思う ように 動か ねえ 。 |おれ|||からだ||おもう|よう に|うごか|

敵 の 術 に 対して 対処 する よう 勝手に 体 が 動 いち まう 。 てき||じゅつ||たいして|たいしょ|||かってに|からだ||どう||

さっさと 殺して あの世 へ 戻して くれ 。 |ころして|あのよ||もどして|

弱点 と 能力 は 教えて やっ から 。 じゃくてん||のうりょく||おしえて||

とにかく わし たち の 動き を 止めろ ! ||||うごき||とどめろ

簡単に は いか ぬだろう が 。 かんたんに||||

♪♪~

皆   かかれ ! みな|

( テマリ ) いく ぞ ! ( みんな ) オーッ !

砂 霰 ! すな|あられ

♪♪~

しまった !

《 砂 嵐 は 陽動 。  砂金 の 砂 を 上 に あげ させる ため だった か !》 すな|あらし||ようどう|さきん||すな||うえ|||さ せる|||

ん っ !

《 加瑠 羅   お前 が … まだ   この 子 の なか に …》 かる|ら|おまえ||||こ|||

《 あれ は   やっぱり 親父 !》 |||おやじ

成長 した な   我 愛 羅 …。 せいちょう|||われ|あい|ら

親 って の は   ただ 子供 を 信じて やれば いい 。 おや|||||こども||しんじて||

たった それ だけ … そこ に 価値 が ある 。 |||||かち||

そういう こと だ な   加瑠 羅 よ …。 ||||かる|ら|

どうやら 俺 に   もの の 価値 を みる 才能 は   なかった ようだ な 。 |おれ||||かち|||さいのう||||

どういう こと だ ?

砂 が   いつ何時 でも   お前 を 守る 。 すな||いつなんどき||おまえ||まもる

それ は 守 鶴 の 力 で は なく お前 の 母   加瑠 羅 の 力 だ 。 ||しゅ|つる||ちから||||おまえ||はは|かる|ら||ちから|

(( なんて   小さい 子 …。 |ちいさい|こ

どんな こと が あって も 私 が 守って いく から …  我 愛 羅 )) |||||わたくし||まもって|||われ|あい|ら

お前 は   母 に 愛さ れて いた 。 おまえ||はは||あいさ||

俺 が …  母 様 に 愛さ れて いた ? おれ||はは|さま||あいさ||

だが   あの 時 … 俺 を 狙った 夜叉 丸 は …。 ||じ|おれ||ねらった|やしゃ|まる|

(( あなた は 愛さ れて など …  い なかった )) ||あいさ||||

俺 が   夜叉 丸 に ウソ を つき 演じる ように 命令 した のだ 。 おれ||やしゃ|まる||うそ|||えんじる|よう に|めいれい||

お前 を 追い込み   尾 獣 の 暴走 の 有無 を 確かめる ため に → おまえ||おいこみ|お|けだもの||ぼうそう||うむ||たしかめる||

里 の ため に と …。 さと||||

夜叉 丸 が 恨んで いた と したら お前 で は なく 俺 だ 。 やしゃ|まる||うらんで||||おまえ||||おれ|

姉 である 身重 の 加瑠 羅 に → あね||みおも||かる|ら|

砂 の 守 鶴 を 実際 に 取り込ま せた の は 俺 だ から な 。 すな||しゅ|つる||じっさい||とりこま||||おれ|||

だが   夜叉 丸 も 忍 … 俺 の 右腕   砂 の 暗部 と して → |やしゃ|まる||おし|おれ||みぎうで|すな||あんぶ||

里 の ため に と 命令 どおり に 語り   動いた のだ 。 さと|||||めいれい|||かたり|うごいた|

失敗 だった 。 しっぱい|

俺 の やった こと すべて が 失敗 だった ようだ 。 おれ||||||しっぱい||

お前 に   あれ や これ や と 過剰な 負担 を かけ → おまえ|||||||かじょうな|ふたん||

俺 が 勝手に   お前 の 価値 を ない もの と 判断 して しまった 。 おれ||かってに|おまえ||かち|||||はんだん||

人 柱 力 に して お前 の 人生 を 奪い → じん|ちゅう|ちから|||おまえ||じんせい||うばい

母 を 奪い   母 へ の 思い を 奪い → はは||うばい|はは|||おもい||うばい

人々 から の つながり を 奪い 命 まで 奪おう と した 。 ひとびと|||||うばい|いのち||うばおう||

結局   お前 に   親 と して 与えた もの は   たった ひと つ → けっきょく|おまえ||おや|||あたえた|||||

心 の 傷 だけ だった って こと だ な 。 こころ||きず||||||

(( 血 は 出 ない けど ここん とこ が   すごく 痛い んだ 。 ち||だ|||||||いたい|

あっ !

体 の 傷 は   確かに 血 が 流れて → からだ||きず||たしかに|ち||ながれて

痛 そうに 見える かも しれ ませ ん 。 つう|そう に|みえる||||

でも   時 が 経てば しぜん と 痛み は 消え → |じ||たてば|||いたみ||きえ

薬 を 使えば   更に 治り は 早い 。 くすり||つかえば|さらに|なおり||はやい

しかし   やっかいな の は 心 の 傷 です 。 ||||こころ||きず|

治り にくい こと   この上 ない 。 なおり|||このうえ|

心 の 傷 ? こころ||きず

体 の 傷 と 心 の 傷 は   少し 違い ます 。 からだ||きず||こころ||きず||すこし|ちがい|

体 の 傷 と 違って 塗り 薬 も なければ → からだ||きず||ちがって|ぬり|くすり||

一生   治ら ない こと だって あり ます 。 いっしょう|なおら|||||

ただ   ひと つ だけ 心 の 傷 を 治 せる もの が あり ます 。 ||||こころ||きず||ち|||||

でも   これ は   やっかいな 薬 で → ||||くすり|

他人 から しか もらう こと が でき ませ ん 。 たにん||||||||

なに ?

愛情 です 。 あいじょう|

愛情 ? はい 。 あいじょう|

ど …  どう やったら   もらえる の ?

我 愛 羅 様 は もう すでに   もらって い ます よ 。 われ|あい|ら|さま|||||||

え ?

母 様 …。 はは|さま

姉さん は   我 愛 羅 様 を   すごく 愛して いた のだ と 思い ます 。 ねえさん||われ|あい|ら|さま|||あいして||||おもい|

砂 の 守 鶴 は 本来   攻撃 の ため の 生き 霊 です 。 すな||しゅ|つる||ほんらい|こうげき||||いき|れい|

砂 が 自動 的に 我 愛 羅 様 を 守ろう と する の は → すな||じどう|てきに|われ|あい|ら|さま||まもろう||||

母親 と して の 愛情 。 ははおや||||あいじょう

あの 砂 の 中 に は   母親 の 意思 が 込め られて いる んだ と 思い ます )) |すな||なか|||ははおや||いし||こめ|||||おもい|

(( 夜叉 丸 : 姉さん   死んで も なお → やしゃ|まる|ねえさん|しんで||

我 愛 羅 様 を 守り たかった んだろう なぁ )) われ|あい|ら|さま||まもり|||

♪♪~

《 加瑠 羅 …  母 は 強い な 。 かる|ら|はは||つよい|

死んで なお お前 を 信じ きり   守りぬいた 。 しんで||おまえ||しんじ||まもりぬいた

それ が   お前 を ここ まで に した 。 ||おまえ|||||

お前 に 風 影 と して の 人生 を 与え   友 を 与え → おまえ||かぜ|かげ||||じんせい||あたえ|とも||あたえ

兄弟 や 人々 から の つながり を 与えた 。 きょうだい||ひとびと|||||あたえた

俺 が   すべて 奪った もの だ 。 おれ|||うばった||

父親 の 俺 は お前 を   陥れた だけ だ 。 ちちおや||おれ||おまえ||おとしいれた||

いや   父親 と いう の も おこがましい か …。 |ちちおや||||||

確かに   母 様 は   すごい な 。 たしかに|はは|さま|||

初めて 父 様 から の 薬 を 渡して くれた 。 はじめて|ちち|さま|||くすり||わたして|

我 愛 羅 …  お前 …。 われ|あい|ら|おまえ

《 先代 など   とっくに 超えて いた 。 せんだい|||こえて|

里 を …  頼んだ ぞ   我 愛 羅 》 さと||たのんだ||われ|あい|ら

( 開演 ブザー ) かいえん|ぶざー

皆様   お 変わり ございませ ん か ? みなさま||かわり|||

美 空 ひばり です 。 び|から||

では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。 |さいご||||おたのしみ|

( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 !  に っぽ ん の 歌 』。 みやもと|もくよう|じ||こんさーと|めいきょく|||||うた

( 松丸 ) 今回 は   ご覧 の 豪華 歌手 12 組 の 皆さん に よる → まつまる|こんかい||ごらん||ごうか|かしゅ|くみ||みなさん||