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ナルト- 疾風伝 (Naruto), NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン20 - 461 - ハゴロモとハムラ

NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 461 - ハゴロモ と ハムラ

( ゼツ ) 母 は この 地 を 愛した 。 そして 人間 を 愛そう と した 。

だが その 希望 は 奪わ れ →

自ら の 子 を 守る ため に 神 樹 の 実 を 口 に した 。

しかし だ …。

母 の 本当の 絶望 の 物語 は ここ から 始まる 。

母 は それ から 間もなく 双子 を 産んだ 。

それ が ハゴロモ と ハムラ だ 。

( ハムラ ) 母上 は ああして 毎日 空 を 見上げて いる が →

いったい 何 を 見て いる のだろう 。

( ハゴロモ ) 私 たち に は 何も 語って くれ ない から な 。

心 の 内 は 誰 も わから ない 。

きっと 母上 に は →

我ら 息子 とて 計り知れない 思い が ある の かも しれ ぬ な 。

( ハオリ ) ねぇ ハゴロモ ハムラ ちょっと 来て !

どうした ハオリ ?

て め え の ところ で 全部 水 を と っち まったん じゃ →

下流 の 田んぼ に ゃあ 水 は いか なく な っち まう だ ろ !

それ は 俺 の せい じゃ ねえ !

待てよ どうした ん だ ?

どうも こう も こいつ が 水 を 全部 と っち まう から よ 。

俺 の 田んぼ が 上流 に ある んだ から 当たり前だろう 。

だけど 今 まで は 他の ところ に も 水 は いって た んだ ろ ?

それ が 急に 川 の 流れ が 弱く なって よ 。

上流 で 何 か あった の か ?

上流 を 見 に いく に も この 山 に は →

ど で かい 熊 が ウロウロ して て うかつに は 入れ ねえ 。

この 前 だって 山菜 採り に 入った ばあさん が →

大 ケガ さ せ られた しよ 。

わかった 我々 で 見て くる 。

ほんと か ? 助かる よ 。

気 を つけて ね ハゴロモ 。

大丈夫だ 。 行く ぞ ハムラ 。 うん 。

何 か 見える か ? ちょっと 待って 。

( ハムラ ) どうやら 上流 に で かい 岩 が ある ね 。

なるほど こいつ が 川 の 流れ を ふさいで た の か 。

だけど この 岩 は どこ から 来た んだ ?

前 に 来た とき に は なかった よ 。

どこ から か 降って きた か 誰 か が 置いた か 。

誰 かって … こんな 大岩 を 動かせる の は →

母上 か 兄 者 以外 い ない ぞ 。

( ガマ 丸 ) それ は わし が 置いた のじゃ 。

( ガマ 丸 ) お ~ い 無視 する な 。

じゃ が わし は 虫 で は なく 蛙 じゃ が な 。

おい 私 の 頭 が おかしい の か ?

蛙 が つまら ぬ シャレ を 言って いる 。

兄 者 … それ なら 俺 も 頭 が おかしく なった って こと か ?

べつに お前たち の 頭 は どうにも な っと らん 。

ちゃんと わし が 話して る んじゃ 。

いや … わし の シャレ が おもしろく ない と いう 点 で →

おかしい かも しれ ぬ が 。

( ハムラ ) 誰 も 隠れて ない 。

腹話術 じゃ ない みたいだ 。

用心深い やつ じゃ の 人間 の 分 際 で 。

ずいぶん と 威張った 蛙 だ な 。

お前たち が 知ら ない だけ で わし ら 蛙 の ほう が →

ずっと 昔 から この 地 に 住 ん ど る んじゃ 。

しゃべる 蛙 って 捕まえて 帰ったら みんな 喜ぶ かな ?

バカ 者 ! 貴 様 ら 程度 に 捕まる わし で は ない !

言う じゃ ない か 蛙 の くせ に 。

お っ どうやら 新しい お 客 さん じゃ ぞ 。

グォ ~ ッ !

グォ ~ グォ ~!

グォ ~!

で かい 熊 だ な 。

ちょうど いい 。 わし の 強 さ を 自慢 して やる 。

( ハムラ / ハゴロモ ) お ぉ ~。

この 岩 は お前たち に 会う ため に わし が 置いた のじゃ 。

わし の 名前 は ガマ 丸 。 お前たち は ハゴロモ と ハムラ じゃ な 。

蛙 に 呼び捨て に さ れた 。

2 人 と も ちょっと 来い 。

おっと 忘れて た 。

ほ ぅ … 少し はやる ようじゃ な 。

なんだ ? こんな 場所 に 連れて きて 。

あれ を 知っている か ?

もちろん 。 あれ は 終焉 の 峠 。

あの 向こう を 見た こと は ある か ?

いい や ない な 。

母上 から あの 峠 に は 近づく な と 言わ れて いる 。

全員 の 掟 だ 。

誰 も あの 向こう側 を 見た 者 は い ない 。

あの 向こう に 神 樹 の 正体 が ある 。

神 樹 の 正体 ?

( ガマ 丸 ) 神 樹 は 大地 の 力 を 吸い取り 続けて いる 。

あれ が ある かぎり この 大地 は 弱り 続ける 。

そう な の ? でも 神 樹 の 力 で この 地 は 潤って いる と 聞く けど 。

違う 。 真実 を 知り たかったら 峠 の 向こう を 見て みる んじゃ な 。

じゃあ の 。

真実 。

は ぁ ? ほんとに カグヤ 様 は い ない の か ?

何度 言わ れて も い ない もの は いま せ ん 。

お かえり なさい まし ハゴロモ 様 ハムラ 様 。

どうした ? この お方 が どうにも しつこくて 。

あんた 誰 ? オイラ は 旅 の 薬 売り だ 。

この 辺 で 商売 しよう と 思って カグヤ 様 の 許可 を もらい に 来た の よ 。

母上 は ? 今晩 は 留守 に さ れる と 。

そう か また 出かけた の か 。

最近 は 多い な 。 まいった な 。

ほ ぅ … どれ どれ ? 俺 が お前 の 薬 を 見て やる 。

うわ ぁ 人 の 商売 道具 に な に し や がる !

ただ の 雑草 に カビ の 生えた 木 の 実 。

こりゃ 毒 キノコ だ 。

こんな の 飲ま さ れたら よけい 具合 が 悪く なる 。

さては お前 ペテン の 薬 売り だ な ? ギクッ !

この 村 に は 母上 と 兄 者 の 力 が ある 。

それ が あれば どんな 病気 だって たちどころに 治る 。

こんな の 買う やつ は 誰 も い ない よ 。

それ って あの 神 樹 様 の お 力 な の か ?

いい から とっとと 出て いけ 。 痛い 目 に 遭い たく なきゃ な !

あ … あ … あぁ ~!

チクショ ー ! バカ に しや が って …。

アタタタタ …。

頭 に きたら 腰 の 痛み が ぶり返して きた ぜ 。

神 樹 か …。

もし 欠 片 でも 持って 帰れば さぞ お 高く …。

よし ! 鬼 の いぬ 間 に …。

やめろ やめろ ! うかつに 神 樹 に 近づく と 死ぬ ぞ 。

あっ ! お前 は …。

さっき は 悪かった な 。 弟 は ちゃめ っ 気 が ある んで な 。

何の 用 だ … あっ ! イテテテ …。

お前 に 聞き たい こと が ある 。

ふざける な !! 何も 教えて やる もの か !

答えて くれれば 腰 を 治して やる 。

フン ! そんな こと で 病気 が 治ったら 誰 も 苦労 は …。

あ … あれ !? 治った …。

お ぉ ~! 本当に 治って る 。 ハハハ !!

で … 私 の 質問 に 答えて くれる か ? へい ! なんでも 。

お前 は いろいろな 場所 を 旅 して る のだ ろ ?

え ぇ そりゃ もう 。 それ が 商売 です から 。

あの 峠 の 向こう は 見た こと が ある か ?

あぁ いえ それ は ないで す が 他の ところ なら …。

そこ で の 母上 の 噂 は どんなだ ?

へい そりゃ … あぁ え ~ っと …。

言い づらい こと で も いい 。 へい …。

実は カグヤ 様 が 行って る 神 樹 へ の しきたり に 反対 して →

あちこち で 反乱 が 起きて る って 噂 です 。

それ を 鎮圧 する のに カグヤ 様 は →

彼 の 国 の 連中 を 全滅 さ せて いる と か …。

最近 じゃ カグヤ 様 は 暴君 だって 噂 が あちこち で …。

全滅 …。

それ で 母上 は 最近 留守 に …。

行け ! もう 戻って くる な 。

その ほう が お前 の ため だ 。 へい 。

どこ も 異常な いよ 。

兄 者 ? あ … あぁ 。

何も ない の が いちばん だ 。

兄 者 … あの 蛙 の 言った こと が 気 に なる の かい ?

いや そう いう わけで は ない が …。

あれ は 神 樹 様 へ の しきたり の …。

あっ ! そんな …。 あ … 兄 者 !

ハオリ !

ハゴロモ … ハムラ …。 これ は …。

私 に 神 樹 様 へ の お 使い の 知らせ が 来た の 。

だが …。 しかたない こと よ 。

ずっと 昔 から カグヤ 様 が 決めた しきたり な んだ から …。

ハゴロモ … ハムラ … 短い 間 だった けど 2 人 に 会えて 楽しかった わ 。

私 の こと 忘れ ないで ね 。

ハオリ !

母上 …。

神 樹 の しきたり を 中止 して ください 。

( カグヤ ) それ は なら ぬ 。 しかし …。

お前たち とて わらわ に 逆らう こと は 許し ませ ん 。

では 教えて ください 。

あの しきたり で 神 樹 に 向かった 者 たち は →

どう なる のです ? なぜ 1 人 も 帰って こ ない のです か ?

しきたり は 必要な のだ 。 あの 者 たち が 来る まで は 。

あの 者 たち ?

それ は まだ お前たち が 知る 必要 は ない 。

ハゴロモ ハムラ わらわ は また 出かける 。

留守 を 頼む 。 はい 。

兄 者 まさか …。

ああ 私 は あの 峠 に 登ろう と 思う 。

母上 に 知れれば ただ で は 済まない ぞ 。

それ は 覚悟 の うえ だ 。

わかった 兄 者 俺 も 行こう 。

何 だ これ は ?

兄 者 !

ハムラ 。

どうした ? 兄 者 この 繭 を 。

ハオリ !

ハオリ 起きろ ハオリ 。

兄 者 ムダ だ 。

死んで る 。

う ぉ ~ う ぉ ~!

( ハムラ ) これ が 神 樹 の しきたり の 正体 。

( ハムラ ) 兄 者 その 目 は …。

出て こい ガマ 丸 。

どうやら 行った ようじゃ な あの 峠 の 向こう に 。

わし に ついてこい 。

ここ は ?

ここ は 蝦蟇 の 国 じゃ 。

なんだ ? 不思議な 力 を 感じる 。

ほう さすが じゃ な 人間 で ここ の 力 を 感じとる と は 。

ここ は 仙力 と 呼ば れる 自然 パワ ー が 満ちて おる 。

だから その 力 を 使えば …。

よっ ! わし に でも こんな こと が できる のじゃ 。

すげ え 。 よい しょ ついてこい 。

これ は 記憶 石 と 呼ば れる もの じゃ 。

記憶 石 ?

地上 に 起きた あらゆる こと を 記録 して いる 石 じゃ 。

見る が いい かつて 何 が 起きた の か を 。

その昔 あの 樹 は 空 から 降って きた 。

それ を 追う ように お前たち の 母 カグヤ も やってきた 。

カグヤ は 地上 に 降りて から この 地 の 帝 と 恋 に 落ち →

お前たち を 身 ご もった 。

だが カグヤ の 運命 は 人間 に 翻弄 さ れ →

そして 人間 の 敵 に 回った 。

カグヤ は 神 樹 の 力 を 得て お前たち の 父親 を →

そして 人々 を 神 樹 の 生 贄 に 変えた 。

一部 の 人間 は 人間 を 絶やさ ぬ ため に →

記憶 を 抜か れ 元 に 戻さ れた ようじゃ が な 。

真相 は カグヤ しか 知ら ぬ 。

母上 は いったい どこ から ? なぜ 神 樹 を 守ろう と する ?

わから ん 。 遠い 空 から やってきた こと と →

関係 して いる の かも しれ ぬ はっきり して いる こと は …。

あの 神 樹 が 生えて から →

明らかに 大地 の 自然 エネルギ - は 減少 して いる と いう こと じゃ 。

なんて こと を 。

大地 ばかり で は ない 人間 から も じゃ 。

あの 神 樹 が ある 限り やがて 大地 は 枯れ 果て →

我々 も 同じ 運命 を たどる 。

母上 と 話 を する 必要 が ある な 。

だけど 母上 が 話 なんて …。

ハゴロモ よ お前 の 母 の 力 は 絶大じゃ 。

わし も 素直に 話 を 聞いて くれる 相手 と は 思え ない 。

たとえ 息子 の お前 でも 。

ガマ 丸 私 に 仙力 の 使い 方 を 教えて くれ ない か 。

兄 者 まさか 母上 と 戦う つもりで は ?

万が一 の ため だ 。

なるほど カグヤ の 力 を 強く 受け継いだ お前 が →

仙力 を 習得 すれば たしかに 対抗 できる かも しれ ぬ 。

じゃ が 。 なんだ ?

お前 に 仙力 を 教える こと は →

危険な 賭け じゃ 。 なぜ だ ?

仙力 を 会得 した お前 が →

母親 と 同じに なら ない 保証 が ある か ?

ガマ 丸 ここ まで きて →

怖気づいた の か ? な んじゃ と ?

お前 の 話 は 矛盾 して いる 。

お前 は なぜ 私 たち を 待って いた ?

お前 は 母上 と 我々 が 戦う こと を 最初 から 予測 して いた はずだ 。

う … お前 人間 の クセ に 鋭い な 。

そう じゃ お告げ が あった のじゃ 。

( ハゴロモ ) お告げ ? 夢 じゃ 。

ガマ は 滅多に 夢 を 見 ない 。

その 夢 は いわば 予言 に 近い 。

わし は お前たち が カグヤ と 戦う 夢 を 見た 。

その 結果 は ?

そこ まで は 見て い ない はずだ 。

見て いたら びび り など し ない 。

ゲコ !? 何 から 何 まで 蛙 の 心 を 読む と は 。

なんて やつ じゃ 。

何も 考える な 。

自然 エネルギ ー を 感じて それ を 自分 の 中 に 取り込め 。

《 こいつ は 驚き だの お 。

ハゴロモ め あっという間 に 仙力 を 習得 し とる 》

母上 もう お 戻り に なら れた のです か ?

ハゴロモ は どうした の です ?

兄 者 は まだ 村 を 見回り に 行った まま 。

ハムラ 。

わらわ に 隠し事 は 無駄だ 。

う ! 無駄だ 。

お前 の 白 眼 で 跳ね返そう と して も →

わらわ の 白 眼 は お前 の を はるかに 上回る 。

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NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 20 - 461 - ハゴロモ と ハムラ ||しっぷう|つたい|しーずん||| Naruto Shippuden - Staffel 20 - 461 - Hagoromo und Hamura Naruto Shippuden - Season 20 - 461 - Hagoromo and Hamura 火影忍者疾风传 - 第 20 季 - 461 - 羽衣和羽村

( ゼツ ) 母 は この 地 を 愛した 。 そして 人間 を 愛そう と した 。 |はは|||ち||あいした||にんげん||あいそう||

だが その 希望 は 奪わ れ → ||きぼう||うばわ|

自ら の 子 を 守る ため に 神 樹 の 実 を 口 に した 。 おのずから||こ||まもる|||かみ|き||み||くち||

しかし だ …。

母 の 本当の 絶望 の 物語 は ここ から 始まる 。 はは||ほんとうの|ぜつぼう||ものがたり||||はじまる

母 は それ から 間もなく 双子 を 産んだ 。 はは||||まもなく|ふたご||うんだ

それ が ハゴロモ と ハムラ だ 。

( ハムラ ) 母上 は ああして 毎日 空 を 見上げて いる が → |ははうえ|||まいにち|から||みあげて||

いったい 何 を 見て いる のだろう 。 |なん||みて||

( ハゴロモ ) 私 たち に は 何も 語って くれ ない から な 。 |わたくし||||なにも|かたって||||

心 の 内 は 誰 も わから ない 。 こころ||うち||だれ|||

きっと 母上 に は → |ははうえ||

我ら 息子 とて 計り知れない 思い が ある の かも しれ ぬ な 。 われら|むすこ||はかりしれない|おもい|||||||

( ハオリ ) ねぇ ハゴロモ ハムラ ちょっと 来て ! |||||きて

どうした ハオリ ?

て め え の ところ で 全部 水 を と っち まったん じゃ → ||||||ぜんぶ|すい|||||

下流 の 田んぼ に ゃあ 水 は いか なく な っち まう だ ろ ! かりゅう||たんぼ|||すい||||||||

それ は 俺 の せい じゃ ねえ ! ||おれ||||

待てよ どうした ん だ ? まてよ|||

どうも こう も こいつ が 水 を 全部 と っち まう から よ 。 |||||すい||ぜんぶ|||||

俺 の 田んぼ が 上流 に ある んだ から 当たり前だろう 。 おれ||たんぼ||じょうりゅう|||||あたりまえだろう

だけど 今 まで は 他の ところ に も 水 は いって た んだ ろ ? |いま|||たの||||すい|||||

それ が 急に 川 の 流れ が 弱く なって よ 。 ||きゅうに|かわ||ながれ||よわく||

上流 で 何 か あった の か ? じょうりゅう||なん||||

上流 を 見 に いく に も この 山 に は → じょうりゅう||み||||||やま||

ど で かい 熊 が ウロウロ して て うかつに は 入れ ねえ 。 |||くま|||||||いれ|

この 前 だって 山菜 採り に 入った ばあさん が → |ぜん||さんさい|とり||はいった||

大 ケガ さ せ られた しよ 。 だい|||||

わかった 我々 で 見て くる 。 |われわれ||みて|

ほんと か ? 助かる よ 。 ||たすかる|

気 を つけて ね ハゴロモ 。 き||||

大丈夫だ 。 行く ぞ ハムラ 。 うん 。 だいじょうぶだ|いく|||

何 か 見える か ? ちょっと 待って 。 なん||みえる|||まって

( ハムラ ) どうやら 上流 に で かい 岩 が ある ね 。 ||じょうりゅう||||いわ|||

なるほど こいつ が 川 の 流れ を ふさいで た の か 。 |||かわ||ながれ|||||

だけど この 岩 は どこ から 来た んだ ? ||いわ||||きた|

前 に 来た とき に は なかった よ 。 ぜん||きた|||||

どこ から か 降って きた か 誰 か が 置いた か 。 |||ふって|||だれ|||おいた|

誰 かって … こんな 大岩 を 動かせる の は → だれ|||おおいわ||うごかせる||

母上 か 兄 者 以外 い ない ぞ 。 ははうえ||あに|もの|いがい|||

( ガマ 丸 ) それ は わし が 置いた のじゃ 。 |まる|||||おいた|

( ガマ 丸 ) お ~ い 無視 する な 。 |まる|||むし||

じゃ が わし は 虫 で は なく 蛙 じゃ が な 。 ||||ちゅう||||かえる|||

おい 私 の 頭 が おかしい の か ? |わたくし||あたま||||

蛙 が つまら ぬ シャレ を 言って いる 。 かえる||||||いって|

兄 者 … それ なら 俺 も 頭 が おかしく なった って こと か ? あに|もの|||おれ||あたま||||||

べつに お前たち の 頭 は どうにも な っと らん 。 |おまえたち||あたま|||||

ちゃんと わし が 話して る んじゃ 。 |||はなして||

いや … わし の シャレ が おもしろく ない と いう 点 で → |||||||||てん|

おかしい かも しれ ぬ が 。

( ハムラ ) 誰 も 隠れて ない 。 |だれ||かくれて|

腹話術 じゃ ない みたいだ 。 ふくわじゅつ|||

用心深い やつ じゃ の 人間 の 分 際 で 。 ようじんぶかい||||にんげん||ぶん|さい|

ずいぶん と 威張った 蛙 だ な 。 ||いばった|かえる||

お前たち が 知ら ない だけ で わし ら 蛙 の ほう が → おまえたち||しら||||||かえる|||

ずっと 昔 から この 地 に 住 ん ど る んじゃ 。 |むかし|||ち||じゅう||||

しゃべる 蛙 って 捕まえて 帰ったら みんな 喜ぶ かな ? |かえる||つかまえて|かえったら||よろこぶ|

バカ 者 ! 貴 様 ら 程度 に 捕まる わし で は ない ! |もの|とうと|さま||ていど||つかまる||||

言う じゃ ない か 蛙 の くせ に 。 いう||||かえる|||

お っ どうやら 新しい お 客 さん じゃ ぞ 。 |||あたらしい||きゃく|||

グォ ~ ッ !

グォ ~ グォ ~!

グォ ~!

で かい 熊 だ な 。 ||くま||

ちょうど いい 。 わし の 強 さ を 自慢 して やる 。 ||||つよ|||じまん||

( ハムラ / ハゴロモ ) お ぉ ~。

この 岩 は お前たち に 会う ため に わし が 置いた のじゃ 。 |いわ||おまえたち||あう|||||おいた|

わし の 名前 は ガマ 丸 。 お前たち は ハゴロモ と ハムラ じゃ な 。 ||なまえ|||まる|おまえたち||||||

蛙 に 呼び捨て に さ れた 。 かえる||よびすて|||

2 人 と も ちょっと 来い 。 じん||||こい

おっと 忘れて た 。 |わすれて|

ほ ぅ … 少し はやる ようじゃ な 。 ||すこし|||

なんだ ? こんな 場所 に 連れて きて 。 ||ばしょ||つれて|

あれ を 知っている か ? ||しっている|

もちろん 。 あれ は 終焉 の 峠 。 |||しゅうえん||とうげ

あの 向こう を 見た こと は ある か ? |むこう||みた||||

いい や ない な 。

母上 から あの 峠 に は 近づく な と 言わ れて いる 。 ははうえ|||とうげ|||ちかづく|||いわ||

全員 の 掟 だ 。 ぜんいん||おきて|

誰 も あの 向こう側 を 見た 者 は い ない 。 だれ|||むこうがわ||みた|もの|||

あの 向こう に 神 樹 の 正体 が ある 。 |むこう||かみ|き||しょうたい||

神 樹 の 正体 ? かみ|き||しょうたい

( ガマ 丸 ) 神 樹 は 大地 の 力 を 吸い取り 続けて いる 。 |まる|かみ|き||だいち||ちから||すいとり|つづけて|

あれ が ある かぎり この 大地 は 弱り 続ける 。 |||||だいち||よわり|つづける

そう な の ? でも 神 樹 の 力 で この 地 は 潤って いる と 聞く けど 。 ||||かみ|き||ちから|||ち||うるおって|||きく|

違う 。 真実 を 知り たかったら 峠 の 向こう を 見て みる んじゃ な 。 ちがう|しんじつ||しり||とうげ||むこう||みて|||

じゃあ の 。

真実 。 しんじつ

は ぁ ? ほんとに カグヤ 様 は い ない の か ? ||||さま|||||

何度 言わ れて も い ない もの は いま せ ん 。 なんど|いわ|||||||||

お かえり なさい まし ハゴロモ 様 ハムラ 様 。 |||||さま||さま

どうした ? この お方 が どうにも しつこくて 。 ||おかた|||

あんた 誰 ? オイラ は 旅 の 薬 売り だ 。 |だれ|||たび||くすり|うり|

この 辺 で 商売 しよう と 思って カグヤ 様 の 許可 を もらい に 来た の よ 。 |ほとり||しょうばい|||おもって||さま||きょか||||きた||

母上 は ? 今晩 は 留守 に さ れる と 。 ははうえ||こんばん||るす||||

そう か また 出かけた の か 。 |||でかけた||

最近 は 多い な 。 まいった な 。 さいきん||おおい|||

ほ ぅ … どれ どれ ? 俺 が お前 の 薬 を 見て やる 。 ||||おれ||おまえ||くすり||みて|

うわ ぁ 人 の 商売 道具 に な に し や がる ! ||じん||しょうばい|どうぐ||||||

ただ の 雑草 に カビ の 生えた 木 の 実 。 ||ざっそう||||はえた|き||み

こりゃ 毒 キノコ だ 。 |どく||

こんな の 飲ま さ れたら よけい 具合 が 悪く なる 。 ||のま||||ぐあい||わるく|

さては お前 ペテン の 薬 売り だ な ? ギクッ ! |おまえ|||くすり|うり|||

この 村 に は 母上 と 兄 者 の 力 が ある 。 |むら|||ははうえ||あに|もの||ちから||

それ が あれば どんな 病気 だって たちどころに 治る 。 ||||びょうき|||なおる

こんな の 買う やつ は 誰 も い ない よ 。 ||かう|||だれ||||

それ って あの 神 樹 様 の お 力 な の か ? |||かみ|き|さま|||ちから|||

いい から とっとと 出て いけ 。 痛い 目 に 遭い たく なきゃ な ! |||でて||いたい|め||あい|||

あ … あ … あぁ ~!

チクショ ー ! バカ に しや が って …。

アタタタタ …。

頭 に きたら 腰 の 痛み が ぶり返して きた ぜ 。 あたま|||こし||いたみ||ぶりかえして||

神 樹 か …。 かみ|き|

もし 欠 片 でも 持って 帰れば さぞ お 高く …。 |けつ|かた||もって|かえれば|||たかく

よし ! 鬼 の いぬ 間 に …。 |おに|||あいだ|

やめろ やめろ ! うかつに 神 樹 に 近づく と 死ぬ ぞ 。 |||かみ|き||ちかづく||しぬ|

あっ ! お前 は …。 |おまえ|

さっき は 悪かった な 。 弟 は ちゃめ っ 気 が ある んで な 。 ||わるかった||おとうと||||き||||

何の 用 だ … あっ ! イテテテ …。 なんの|よう|||

お前 に 聞き たい こと が ある 。 おまえ||きき||||

ふざける な !! 何も 教えて やる もの か ! ||なにも|おしえて|||

答えて くれれば 腰 を 治して やる 。 こたえて||こし||なおして|

フン ! そんな こと で 病気 が 治ったら 誰 も 苦労 は …。 ||||びょうき||なおったら|だれ||くろう|

あ … あれ !? 治った …。 ||なおった

お ぉ ~! 本当に 治って る 。 ハハハ !! ||ほんとうに|なおって||

で … 私 の 質問 に 答えて くれる か ? へい ! なんでも 。 |わたくし||しつもん||こたえて||||

お前 は いろいろな 場所 を 旅 して る のだ ろ ? おまえ|||ばしょ||たび||||

え ぇ そりゃ もう 。 それ が 商売 です から 。 ||||||しょうばい||

あの 峠 の 向こう は 見た こと が ある か ? |とうげ||むこう||みた||||

あぁ いえ それ は ないで す が 他の ところ なら …。 |||||||たの||

そこ で の 母上 の 噂 は どんなだ ? |||ははうえ||うわさ||

へい そりゃ … あぁ え ~ っと …。

言い づらい こと で も いい 。 へい …。 いい||||||

実は カグヤ 様 が 行って る 神 樹 へ の しきたり に 反対 して → じつは||さま||おこなって||かみ|き|||||はんたい|

あちこち で 反乱 が 起きて る って 噂 です 。 ||はんらん||おきて|||うわさ|

それ を 鎮圧 する のに カグヤ 様 は → ||ちんあつ||||さま|

彼 の 国 の 連中 を 全滅 さ せて いる と か …。 かれ||くに||れんちゅう||ぜんめつ|||||

最近 じゃ カグヤ 様 は 暴君 だって 噂 が あちこち で …。 さいきん|||さま||ぼうくん||うわさ|||

全滅 …。 ぜんめつ

それ で 母上 は 最近 留守 に …。 ||ははうえ||さいきん|るす|

行け ! もう 戻って くる な 。 いけ||もどって||

その ほう が お前 の ため だ 。 へい 。 |||おまえ||||

どこ も 異常な いよ 。 ||いじょうな|

兄 者 ? あ … あぁ 。 あに|もの||

何も ない の が いちばん だ 。 なにも|||||

兄 者 … あの 蛙 の 言った こと が 気 に なる の かい ? あに|もの||かえる||いった|||き||||

いや そう いう わけで は ない が …。

あれ は 神 樹 様 へ の しきたり の …。 ||かみ|き|さま||||

あっ ! そんな …。 あ … 兄 者 ! |||あに|もの

ハオリ !

ハゴロモ … ハムラ …。 これ は …。

私 に 神 樹 様 へ の お 使い の 知らせ が 来た の 。 わたくし||かみ|き|さま||||つかい||しらせ||きた|

だが …。 しかたない こと よ 。

ずっと 昔 から カグヤ 様 が 決めた しきたり な んだ から …。 |むかし|||さま||きめた||||

ハゴロモ … ハムラ … 短い 間 だった けど 2 人 に 会えて 楽しかった わ 。 ||みじかい|あいだ|||じん||あえて|たのしかった|

私 の こと 忘れ ないで ね 。 わたくし|||わすれ||

ハオリ !

母上 …。 ははうえ

神 樹 の しきたり を 中止 して ください 。 かみ|き||||ちゅうし||

( カグヤ ) それ は なら ぬ 。 しかし …。

お前たち とて わらわ に 逆らう こと は 許し ませ ん 。 おまえたち||||さからう|||ゆるし||

では 教えて ください 。 |おしえて|

あの しきたり で 神 樹 に 向かった 者 たち は → |||かみ|き||むかった|もの||

どう なる のです ? なぜ 1 人 も 帰って こ ない のです か ? ||の です||じん||かえって|||の です|

しきたり は 必要な のだ 。 あの 者 たち が 来る まで は 。 ||ひつような|||もの|||くる||

あの 者 たち ? |もの|

それ は まだ お前たち が 知る 必要 は ない 。 |||おまえたち||しる|ひつよう||

ハゴロモ ハムラ わらわ は また 出かける 。 |||||でかける

留守 を 頼む 。 はい 。 るす||たのむ|

兄 者 まさか …。 あに|もの|

ああ 私 は あの 峠 に 登ろう と 思う 。 |わたくし|||とうげ||のぼろう||おもう

母上 に 知れれば ただ で は 済まない ぞ 。 ははうえ||しれれば||||すまない|

それ は 覚悟 の うえ だ 。 ||かくご|||

わかった 兄 者 俺 も 行こう 。 |あに|もの|おれ||いこう

何 だ これ は ? なん|||

兄 者 ! あに|もの

ハムラ 。

どうした ? 兄 者 この 繭 を 。 |あに|もの||まゆ|

ハオリ !

ハオリ 起きろ ハオリ 。 |おきろ|

兄 者 ムダ だ 。 あに|もの||

死んで る 。 しんで|

う ぉ ~ う ぉ ~!

( ハムラ ) これ が 神 樹 の しきたり の 正体 。 |||かみ|き||||しょうたい

( ハムラ ) 兄 者 その 目 は …。 |あに|もの||め|

出て こい ガマ 丸 。 でて|||まる

どうやら 行った ようじゃ な あの 峠 の 向こう に 。 |おこなった||||とうげ||むこう|

わし に ついてこい 。

ここ は ?

ここ は 蝦蟇 の 国 じゃ 。 ||がま||くに|

なんだ ? 不思議な 力 を 感じる 。 |ふしぎな|ちから||かんじる

ほう さすが じゃ な 人間 で ここ の 力 を 感じとる と は 。 ||||にんげん||||ちから||かんじとる||

ここ は 仙力 と 呼ば れる 自然 パワ ー が 満ちて おる 。 ||せんちから||よば||しぜん||||みちて|

だから その 力 を 使えば …。 ||ちから||つかえば

よっ ! わし に でも こんな こと が できる のじゃ 。

すげ え 。 よい しょ ついてこい 。

これ は 記憶 石 と 呼ば れる もの じゃ 。 ||きおく|いし||よば|||

記憶 石 ? きおく|いし

地上 に 起きた あらゆる こと を 記録 して いる 石 じゃ 。 ちじょう||おきた||||きろく|||いし|

見る が いい かつて 何 が 起きた の か を 。 みる||||なん||おきた|||

その昔 あの 樹 は 空 から 降って きた 。 そのむかし||き||から||ふって|

それ を 追う ように お前たち の 母 カグヤ も やってきた 。 ||おう|よう に|おまえたち||はは|||

カグヤ は 地上 に 降りて から この 地 の 帝 と 恋 に 落ち → ||ちじょう||おりて|||ち||みかど||こい||おち

お前たち を 身 ご もった 。 おまえたち||み||

だが カグヤ の 運命 は 人間 に 翻弄 さ れ → |||うんめい||にんげん||ほんろう||

そして 人間 の 敵 に 回った 。 |にんげん||てき||まわった

カグヤ は 神 樹 の 力 を 得て お前たち の 父親 を → ||かみ|き||ちから||えて|おまえたち||ちちおや|

そして 人々 を 神 樹 の 生 贄 に 変えた 。 |ひとびと||かみ|き||せい|にえ||かえた

一部 の 人間 は 人間 を 絶やさ ぬ ため に → いちぶ||にんげん||にんげん||たやさ|||

記憶 を 抜か れ 元 に 戻さ れた ようじゃ が な 。 きおく||ぬか||もと||もどさ||||

真相 は カグヤ しか 知ら ぬ 。 しんそう||||しら|

母上 は いったい どこ から ? なぜ 神 樹 を 守ろう と する ? ははうえ||||||かみ|き||まもろう||

わから ん 。 遠い 空 から やってきた こと と → ||とおい|から||||

関係 して いる の かも しれ ぬ はっきり して いる こと は …。 かんけい|||||||||||

あの 神 樹 が 生えて から → |かみ|き||はえて|

明らかに 大地 の 自然 エネルギ - は 減少 して いる と いう こと じゃ 。 あきらかに|だいち||しぜん|||げんしょう||||||

なんて こと を 。

大地 ばかり で は ない 人間 から も じゃ 。 だいち|||||にんげん|||

あの 神 樹 が ある 限り やがて 大地 は 枯れ 果て → |かみ|き|||かぎり||だいち||かれ|はて

我々 も 同じ 運命 を たどる 。 われわれ||おなじ|うんめい||

母上 と 話 を する 必要 が ある な 。 ははうえ||はなし|||ひつよう|||

だけど 母上 が 話 なんて …。 |ははうえ||はなし|

ハゴロモ よ お前 の 母 の 力 は 絶大じゃ 。 ||おまえ||はは||ちから||ぜつだいじゃ

わし も 素直に 話 を 聞いて くれる 相手 と は 思え ない 。 ||すなおに|はなし||きいて||あいて|||おもえ|

たとえ 息子 の お前 でも 。 |むすこ||おまえ|

ガマ 丸 私 に 仙力 の 使い 方 を 教えて くれ ない か 。 |まる|わたくし||せんちから||つかい|かた||おしえて|||

兄 者 まさか 母上 と 戦う つもりで は ? あに|もの||ははうえ||たたかう||

万が一 の ため だ 。 まんがいち|||

なるほど カグヤ の 力 を 強く 受け継いだ お前 が → |||ちから||つよく|うけついだ|おまえ|

仙力 を 習得 すれば たしかに 対抗 できる かも しれ ぬ 。 せんちから||しゅうとく|||たいこう||||

じゃ が 。 なんだ ?

お前 に 仙力 を 教える こと は → おまえ||せんちから||おしえる||

危険な 賭け じゃ 。 なぜ だ ? きけんな|かけ|||

仙力 を 会得 した お前 が → せんちから||えとく||おまえ|

母親 と 同じに なら ない 保証 が ある か ? ははおや||どうじに|||ほしょう|||

ガマ 丸 ここ まで きて → |まる|||

怖気づいた の か ? な んじゃ と ? おじけづいた|||||

お前 の 話 は 矛盾 して いる 。 おまえ||はなし||むじゅん||

お前 は なぜ 私 たち を 待って いた ? おまえ|||わたくし|||まって|

お前 は 母上 と 我々 が 戦う こと を 最初 から 予測 して いた はずだ 。 おまえ||ははうえ||われわれ||たたかう|||さいしょ||よそく|||

う … お前 人間 の クセ に 鋭い な 。 |おまえ|にんげん||||するどい|

そう じゃ お告げ が あった のじゃ 。 ||おつげ|||

( ハゴロモ ) お告げ ? 夢 じゃ 。 |おつげ|ゆめ|

ガマ は 滅多に 夢 を 見 ない 。 ||めったに|ゆめ||み|

その 夢 は いわば 予言 に 近い 。 |ゆめ|||よげん||ちかい

わし は お前たち が カグヤ と 戦う 夢 を 見た 。 ||おまえたち||||たたかう|ゆめ||みた

その 結果 は ? |けっか|

そこ まで は 見て い ない はずだ 。 |||みて|||

見て いたら びび り など し ない 。 みて||||||

ゲコ !? 何 から 何 まで 蛙 の 心 を 読む と は 。 |なん||なん||かえる||こころ||よむ||

なんて やつ じゃ 。

何も 考える な 。 なにも|かんがえる|

自然 エネルギ ー を 感じて それ を 自分 の 中 に 取り込め 。 しぜん||||かんじて|||じぶん||なか||とりこめ

《 こいつ は 驚き だの お 。 ||おどろき||

ハゴロモ め あっという間 に 仙力 を 習得 し とる 》 ||あっというま||せんちから||しゅうとく||

母上 もう お 戻り に なら れた のです か ? ははうえ|||もどり||||の です|

ハゴロモ は どうした の です ?

兄 者 は まだ 村 を 見回り に 行った まま 。 あに|もの|||むら||みまわり||おこなった|

ハムラ 。

わらわ に 隠し事 は 無駄だ 。 ||かくしごと||むだだ

う ! 無駄だ 。 |むだだ

お前 の 白 眼 で 跳ね返そう と して も → おまえ||しろ|がん||はねかえそう|||

わらわ の 白 眼 は お前 の を はるかに 上回る 。 ||しろ|がん||おまえ||||うわまわる