NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン4 - 081 - 悲しき報せ
( ナルト ) うわ っ !!
ハァ … ハァ …。
《 螺旋 丸 に 集中 しよう と すれば 性質 変化 が 怪しく なる …。
と いって 性質 変化 に 集中 すれば 螺旋 丸 が うまく いか ねえ …》
《 情け ねえ …》
(( カカシ : 四 代 目 火影 を 超える 忍 は ➡
お前 しか ない と オレ は そう 信じて る から だ ))
《 カカシ 先生 が あそこ まで 言って くれ たって のに …➡
オレ は 全然 それ に 応えちゃ い ねえ … くっ …》
( ヤマト ) どう し ます ? いったん 中止 に し ます か ?
う ~ ん …。
( カカシ ) アイツ が そう 言う なら な 。
《 オレ は … オレ は …》
♪♪~
クソッ …!
寝て る ヒマ は ねえ って ば よ !
多重 影 分身 の 術 !
♪♪~
フゥ … フゥ … フゥ …。
みんな ! 気 を つけろ !!
また 九 尾 化 して る ヤツ が いる って ば よ !
フゥ … フゥ … フゥ …。
うわ ぁ !
うわ っ !
ヤマト 隊長 ヘルプ !!
( カカシ ) テンゾウ 来た ぞ 。 ( ヤマト ) クソ !
うわ っ !
グァオ …。
ふ ぅ …。
( カカシ ) 大丈夫 か ?
( カカシ ) 螺旋 丸 に 風 の 性質 変化 を 加える 修業 に 入って 丸 1 日 。
影 分身 は 200 人 程度 。
1 人 で の 修業 時間 と して 換算 する と 4,800 時間 。
まだまだ 足りない か 。
けど この 修業 チャクラコントロ ー ル が ムズ すぎて ➡
影 分身 は 200 人 が 限界 だって ば よ 。
なんか 永久 に でき ねえ 気 が する 。
そもそも 螺旋 丸 を 作る のに す っげ え 集中 力 が い ん のに ➡
その うえ 性質 変化 なんて そんな の ムチャ だ 。
いつ に なく 弱音 吐く ねぇ お前 らしく ない 。
それ でも お前 は オレ の 知って る うずまき ナルト か ?
( サクラ ) サイ ! ( サイ ) 風邪 ひき ます よ 。
どう です ナルト は 。
( サクラ ) 螺旋 丸 に 性質 変化 を 加える の は ➡
想像 以上 に 難しい こと みたい 。
( サクラ ) もともと ナルト は 器用じゃ ないし 。
だから 体 で 覚える 修業 方法 を カカシ 先生 が …。
( サクラ ) そう ナルト に しか でき ない 修業 。
2 人 に 分身 すれば 修業 の 成果 は 2 倍 。
100 人 なら 100 倍 …。
でも 性質 変化 を 術 に 組み込む に は ➡
努力 や 根性 だけ じゃ どうにも なら ない 壁 が ある わ 。
まして や 螺旋 丸 は 四 代 目 火影 様 が 編み出した って いう ほど の 術 。
その 術 に 性質 変化 を 加える なんて ナルト に は 無理な の かも 。
そう だ ね ナルト は バカ だし 。
不器用で ガサツ な ナルト に チャクラ の 性質 変化 を ➡
螺旋 丸 に 組み込む だ なんて 繊細な こと が ➡
できる はずな いんだ よ そもそも 。
それなのに カカシ 先生 も ヤマト 隊長 も ずっと つきあっちゃ って 。
里 で は 暁 対策 の 小 隊 が 編成 さ れた って いう のに ➡
戦力 の ムダ 使い と しか …。
まったく センス の ない ナルト に 火影 様 は 何 を 期待 して …。
( 木 を 殴る 音 )
それ 以上 言ったら アンタ も 殴る わ よ !
アンタ に ナルト の 何 が わかる って いう の よ !
え ぇ そう ! たしかに ナルト は 大 バカ よ 。
不器用で ドジ で お たん こなす だ わ 。
でも 意外 性 は 人一倍 !
これ まで 何度 も そんな ナルト に 助け られて きた !
みんな が 絶対 でき ない って 思って る こと を 覆す !
それ が … うずまき ナルト な の !
チ ー ムメイト なら 覚えて おき なさい !
何 よ ヘラヘラ して ! 殴る わ よ !!
それ は 勘弁 です よ 。
でも 本 の 知識 も たまに は 役 に 立つ もの です ね 。
サイ あなた …。
サクラ が ナルト を 信じて いる の は わかって いる よ 。
その サクラ を ナルト は 決して 裏切ら ない 。
なに よ … はめた わ ね !
だいたい あの まずい 泥 ダンゴ を 食べ 続けて ➡
修業 の 成果 が なかったら やりきれない よ 。 ナルト も ね 。
泥 ダンゴ って 何 よ !
効き目 を 優先 した だけ なんだ から !
アンタ 人 の 本心 を 見抜く 前 に ➡
自分 の 本心 を 言わ ない ほう の 勉強 しろ !
( サイ ) ハハハ … 大丈夫 。 ナルト は やり遂げる さ 。
った く …。
《 ナルト … がんばれ !》
でも 今回 ばかり は ムリ だって ば よ 。
それ でも やら なきゃ な 。
だったら カカシ 先生 は 右 見て る とき に ➡
同時に 左 を 見ろ って 言わ れて でき ん の か よ !?
《 たしかに 。 そりゃ ムリ だ 》
なるほど 。 そういう こと か 。
なら でき ない こと も ない 。
影 分身 の 術 !
右 を 見 ながら …。
左 を 見る って の は こういう こと だろう ?
そ っか !
《 何 か わかった の ?》
影 分身 の 術 !
♪♪~
( 飛 段 ) 二 尾 の 封印 の ため に わざわざ 呼び戻した の か よ !
( 首領 ) これ から 3 日 は かかる 。 覚悟 して おけ 。
( 飛 段 )3 日 か よ ! った く もう なげ ぇな !
こっち は 雨 だ ぜ ! ( 角 都 ) 飛 段 お前 が 言う な 。
( 飛 段 ) 木 ノ 葉 の ヤツ ら もう 少し で 皆殺し に できた んだ ぜ !?
無神論 者 ども に ジャシン 教 の 存在 を ➡
知ら しめて やる ところ だった のに よ !
( 首領 ) 木 ノ 葉 は 無神論 者 で は ない 。
先代 を 神 と し 火 の 意志 を 思想 に 行動 する 。
ま そんな もの は 戦う ため の 大義 名分 だ と も いえる が な 。
あぁ !? テメエ それ オレ を バカ に して 言って ん の か !? あぁ !?
( 首領 ) いや … お前 の 戦う 理由 を 別段 バカ に した つもり は ない 。
オレ も 同じ 穴 の ムジナ だ から な 。
戦争 の 理由 なんて の は なんでも いい 。
宗教 思想 資源 土地 怨恨 恋愛 気まぐれ …。
どんな くだらない 理由 でも ➡
戦争 する だけ の 理由 に なって しまう 。
戦争 は 絶対 に なくなら ない 。
理由 は 後 づけ で いい 。 本能 が 戦い を 求める 。
( 飛 段 ) 誰 も テメエ の 長ったらしい 話 は ➡
聞いて ねえ んだ よ 。 オレ に は オレ の やり 方 って もん が ある 。
オレ 自身 の 目的 も ある 。
すべて を 組織 に 委ねる つもり は ねえ から な 。
( 首領 ) 暁 と いう 組織 に 属して いる 以上 ➡
その 目的 に も 協力 して もらう 。
暁 の 目的 が 達成 さ れれば ➡
お前 の 目的 も すぐに 成就 する だろう 。
フン あれこれ かっこ つけた ところ で ➡
暁 の 目的 は ただ の 金 集 めに なって る じゃ ねえ か 。
角 都 と 同じだ 。
戦う 理由 の なか で いちばん 嫌いな タイプ だ ぜ 。
そう だ 確かに 当面 の 目的 は 金 だ 。
が 本来 暁 の 目的 は 別の ところ に ある 。
その 目的 の ため に 莫大な 金 が かかる のだ 。
オレ は トビ の 次に 新 入り だ から な 。
お前 の 口 から 詳しい こと も 聞いた こと ねえ !
オレ の いね えと ころ で コソコソ と …。
フッ すねて る の か ?
なら そろそろ 教えて やろう 。
暁 の 最終 目的 は 段階 を 踏む こと で 達成 できる 。
それ は 全部 で 三 段階 。
まず 第 一 が 金 だ 。
チッ 。 そして 第 二 段階 が ➡
その 金 を 元手 に 忍 世界 初 の 戦争 請け負い 組織 を 作る こと だ 。
おいおい それ じゃあ ➡
他の 忍 里 の やって る こと と 同じじゃ ねえ か !
依頼 を こなして 報酬 を 得る って こと だろう が !
テメエ は 召し抱えて くれる 国 も ねえ ➡
小さな 里 の 長 に でも なり て え の か ?
くだら ねえ !
フッ 国 お 抱え の 里 ?
まるで 違う 。 何 ?
順 を 追って 説明 して やる 。
( 首領 ) 強力な 忍 里 を 持つ 国 に とって ➡
忍 ビジネス は その 国 の 収益 に おいて 大きな 役割 を 担って いる 。
忍 里 は 国 内外 の 戦い に 参入 する こと で ➡
莫大な 金 を 稼ぎ ➡
国 の 経済 を 支えて いる と 言って いい 。
つまり 国 が 安定 した 利益 を 得る に は ➡
それなり の 戦争 が 必要に なる 。
しかし 今 の 時代 小さな 戦い こそ あれ ➡
かつて の ような 大戦 は なく なった 。
国 は 里 を 縮小 し 多く の 忍 が 行き場 を 失った 。
忍 は 戦う ため に 存在 する 。
国 の ため に 命がけ で 働いた 見返り が ➡
この ありさま だ 。
忍 五 大国 は まだ いい 。
国 も 里 も 大きく 信頼 も ある 。
他国 から の 依頼 も 多く 安定 して いる 。
が 小さな 国 は そう も いか ない 。
忍 里 の 保有 に は 戦時 と 同じ か それ に 近い レベル で ➡
平時 に も 莫大な コスト が かかる 。
だからといって 里 を 縮小 し すぎれば ➡
突然の 開戦 に 対応 でき ない 。
だから 我々 暁 が 作る のだ 。
国 と いう もの に 属せ ず ➡
必要な とき に 必要な だけ の 忍 を 用意 し ➡
必要な 力 を もって あらゆる 小国 や 小さな 里 から ➡
金 で 戦争 を 依頼 と して 請け負う 組織 。
最初 は はした金 で あらゆる 戦争 を 一 手 に 引き受け ➡
戦争 市場 を 牛耳り さらに は 尾 獣 を 使い ➡
市場 の 大き さ に 合わせて 戦争 を 引き起こし やがて …。
すべて の 戦争 を コントロ ー ル し 独占 支配 する 。
それ に と も ない 大国 の 忍 里 と いう システム も 崩壊 。
暁 を 利用 せ ざる を え なく なる 。
そして その先 に ある 本当の 目的 に 我々 は たどりつく 。
目的 の 第 三 段階 。
世界 を ➡
征服 する 。
( 綱 手 ) そう か 。
( コテツ ) あの … 紅 さん に は …。
お前たち は 関係 者 に ➡
葬儀 の 連絡 を しろ 。
紅 に は 私 から …。
( シカマル ) いや オレ が …。
オレ が 伝え ます 。
アスマ 隊長 から の 伝言 も ある ので 。
やった ! おう ! なんか ➡
コツ が つかめて きた って ば よ 。
( カカシ ) なるほど ね 。 お前 の 思いつき って ➡
そういう こと だった の ね 。
そもそも 螺旋 丸 で さえ ➡
チャクラ 放出 係 と 形 体 変化 の 係 の ➡
2 人 組 で やって た から な … お前 。
そう 3 人 目 の オレ でも って ➡
風 の 性質 変化 を やる 係 を 作れば よかった ん だって ば よ !
1 人 で 左右 を 同時に 見る こと が でき ね えん なら …。
右 を 見る ヤツ と 左 を 見る ヤツ 。
その 2 人 に 分身 して ➡
役割 分担 を すりゃ いい だけ の 話 だった んだ 。
さっき の オレ の 影 分身 が ヒント に なった って わけ ね 。
《 と は 言って も それ は チャクラ と 影 分身 の ある ➡
ナルト だ から こそ の 方法 論 だ 。
オレ は ともかく 四 代 目 であって も 不可能な やり 方 だ 。
った く コイツ は !》
( カカシ ) さすが は 意外 性 ナンバ ー 1 の 忍者 だ な 。 ナルト 。
なんだか な ~ オレ は お前 の こと が も のす っ ごく 好きに なって きた ぞ 。
いきなり キモイ こ と 言う なって ば よ !
この 野郎 ! びっくり して せっかく の 術 が はじ けち まった ろ 。
いや そういう 意味 じゃ なくて ね 。 わ ぁ 近寄る な !
なんて いう か その …。 イヤ ~!
( ヤマト ) まったく 何 やって んだ か あの 2 人 は …。
( イズモ ) 連絡 です 。
ちょっと 待てよ ! うん ?
ぐ っ ! うん ?
なんだろう ?
カカシ 先輩 ! いったん 修業 を 中止 して 里 の ほう へ 。
な っ ! え ぇ ~! いったい 何 ?
猿 飛 アスマ さん が …。
( ヤマト ) 亡くなり ました 。
♪♪~
うめ ぇ ~!
そんな 甘ったるい もん よく 食う ね 。
それ より こんな ところ で サボ って て いい の かい ?
どうせ 戻って も 雑用 押しつけ られる だけ です よ 。
ここ に いた か ! 見つけた ぞ コテツ ! しまった !
さっさと 仕事 に 戻れ って 綱 手 様 が !
頼む ! 見逃して くれ ! ダメ だ ! 逃がさ ん !
そこ を なんとか !
あっ ! 待て コラッ !
イ … イズモ ! 大丈夫 か ?
う ぅ … コテツ ! あっ ひらめいた !
っと まあ こんな わけ で オレ の 水 飴 拿原 は できた わけ さ 。
まっ 発想 の 種 なん つう の は なにげない 日常 に ある って こと だ 。
( コテツ ) お前 も がんばって 見習え よ 。
帰って いい っす か ?