クラゲ の お つかい
くらげ|||
jellyfish|||servant
A jellyfish's errand
クラゲ の お つかい
くらげ|||
|||servant
The Jellyfish's Attendant
むかし むかし 、 深い 海 の 底 に 、 竜 宮 ( りゅう ぐう ) が あり ました 。
||ふかい|うみ||そこ||りゅう|みや|||||
|||||||dragon|palace|dragon|palace|||
Once upon a time, there was a Dragon Palace at the bottom of the deep sea.
ある 日 の こと 、 病気 の お きさき が 、 急に サル の きも を 食べ たい と 言い 出し ました 。
|ひ|||びょうき|||||きゅうに|さる||||たべ|||いい|だし|
|||||||princess||suddenly|||liver|||want to||||
One day, the sick queen suddenly said that she wanted to eat monkey's liver.
サル の きも は 、 どんな 病気 でも 治す と 言わ れて いる から です 。
さる|||||びょうき||なおす||いわ||||
monkey||liver|||||cure||||||
The monkey's liver is said to cure any disease.
そこ で 王さま は 、 クラゲ に サル の きも を 手 に 入れて くる ように 命じ ました 。
||おうさま||くらげ||さる||||て||いれて|||めいじ|
there||king||||||liver|||||||ordered|
So the king ordered the jellyfish to go and obtain the monkey's liver.
命じ られた クラゲ は 、 はりきって 、 海 の 底 から サル が たくさん 住んで いる 、 サル が 島 へ やってき ました 。
めいじ||くらげ|||うみ||そこ||さる|||すんで||さる||しま|||
ordered|was ordered|||with enthusiasm||||||||||||island|||
The jellyfish, under orders, cheerfully came to the island where many monkeys lived, straight from the bottom of the sea.
ちょうど 一 匹 の サル が 、 波うち ぎ わ で 遊んで い ます 。
|ひと|ひき||さる||なみうち||||あそんで||
||||||surfing||||||
Just one monkey is playing in the waves.
「 よう 、 サル さん 、 こんにち は 」 「 おや 、 クラゲ くん 、 いい 天気 だ ね 」 「 ねえ 、 サル さん 。
|さる|||||くらげ|||てんき||||さる|
Hello, Monkey. Good afternoon. Oh, Jellyfish, it's nice weather, isn't it? Hey, Monkey.
きみ 、 竜 宮 へ 遊び に こない かい ?
|りゅう|みや||あそび|||
Hey, why don't you come to Dragon Palace to play?
とっても いい 所 だ よ 」 「 竜 宮 !
||しょ|||りゅう|みや
It's a really nice place! Dragon Palace!
いく いく !
Let's go!
・・・ でも 、 だめだ よ 。
|no good|
... But that's no good.
ぼく は 泳げ ない んだ もの 」 「 それ なら 大丈夫 さ 。
||およげ||||||だいじょうぶ|
I can't swim, you see. "Then it's okay.
ぼく の 背中 に 乗せて いって あげる よ 」 「 ほんと うかい 、 うれしい なあ 」 サル は 、 すぐ に クラゲ の 背中 に 飛び乗り ました 。
||せなか||のせて||||||||さる||||くらげ||せなか||とびのり|
|||||||||flying|||||||||||jumped on|
I'll carry you on my back." "Really? I'm so happy!" The monkey immediately jumped onto the jellyfish's back.
クラゲ は 、 スイスイ 泳いで 海 の 中 へ 。
くらげ||すいすい|およいで|うみ||なか|
||smoothly|||||
The jellyfish swam smoothly into the sea.
「 うわっ 、 海 の 中 って きれいだ なあ 」 珍しい 景色 に 、 サル は 、 ただ うっとり 。
うわ っ|うみ||なか||||めずらしい|けしき||さる|||
|||||||rare|||monkey|||
"Wow, the sea is so beautiful!" The monkey was simply enchanted by the rare sight.
「 さあ 、 サル さん 、 もう すぐ 竜 宮 だ よ 」 ところで 、 少し ま の ぬけた クラゲ は 、 うっかり サル に 聞いて しまい ました 。
|さる||||りゅう|みや||||すこし||||くらげ|||さる||きいて||
|||||dragon||||||||absent-minded||||||||
"Come on, Mr. Monkey, it's almost time to go to the Dragon Palace."
「 ねえ 、 きみ 、 きも を 持って る ?
||||もって|
"Hey, do you have any clothes?
」 「 きも ?
Is it creepy?
どうして ?
Why?
」 「 竜 宮 の お きさき さま が 、 食 ベ たい んだ って 」 ( そ 、 それ で ぼく を 。
りゅう|みや||||||しょく|||||||||
The princess of the Dragon Palace wants to eat me.
こりゃ 、 たいへんだ !
This is serious!
) サル は ビックリ です 。
さる||びっくり|
The monkey is surprised.
きも を 取ら れて は 、 死んで しまい ます 。
||とら|||しんで||
If its spirit is taken away, it will die.
でも 頭 の いい サル は 、 少しも あわて ず 、 残念 そうに いい ました 。
|あたま|||さる||すこしも|||ざんねん|そう に||
But the clever monkey, without the slightest panic, said regretfully.
「 そりゃ 、 あいにくだ な 。
|unfortunately|
Well, that's unfortunate.
きょう は お 天気 が いい から 、 木 の 上 に ほして きた よ 。
|||てんき||||き||うえ||||
|||||||||||dried||
The weather is nice today, so I hung it on the tree.
クラゲ くん 、 ご 苦労 だ けど 取り に 帰ろう よ 」 「 そうかい 。
くらげ|||くろう|||とり||かえろう||
Jellyfish-kun, it's tough, but let's go back to get it." "Is that so.
しかたがない や 。
It can't be helped.
じゃ 、 ひき 返そう 」 そこ で クラゲ は 、 また 、 サル が 島 へ 逆もどり です 。
||かえそう|||くらげ|||さる||しま||ぎゃくもどり|
||||||||||||backtracking|
Well then, let's turn back. There, the jellyfish and the monkey are headed back to the island.
島 に つく と 、 サル は あわてて 飛び降りて 言い ました 。
しま||||さる|||とびおりて|いい|
|||||||jumped down||
When they reached the island, the monkey hurriedly jumped down and said.
「 や ー い 、 や ー い 、 クラゲ の お ばか さん 。
|-|||-||くらげ||||
||||||jellyfish||||
Hey, hey, you silly jellyfish.
きも は 木 の 上 なんか に ありゃ し ない よ 。
||き||うえ||||||
The brain is not up in the trees.
ぼく の からだ の 中 さ 。
||||なか|
It's inside my body.
アハハハハッ 」 「 え えっ !
laughter||
Ahahahaha! Huh?!
ほんとう かい 」 クラゲ は くやし がり ました が 、 もう し かた が あり ませ ん 。
||くらげ||||||||||||
||||regretted||||||||||
Is it true? The jellyfish was frustrated, but there was nothing left to be done.
トボトボ と 竜 宮 へ 帰って いった クラゲ は 、 「 この 、 まぬけ クラゲ め っ !
とぼとぼ||りゅう|みや||かえって||くらげ||||くらげ||
||||||||||foolish|||
The jellyfish that trudged back to the Dragon Palace said, "You silly jellyfish!"
」 「 お前 なんか 、 消えて しまえ !
おまえ||きえて|
"You should just disappear!"
」 王さま や さかな たち に 、 メチャクチャに たたか れ ました 。
おうさま|||||メチャクチャ に|たた か||
|||||a lot|attacked||
"I was beaten up badly by the king and the fish."
クラゲ が 今 の ように 骨 なし に なった の は 、 この ため だ そうです 。
くらげ||いま|||こつ|||||||||そう です
|||||bone|||||||||
"It is said that jellyfish became boneless like this for this reason."
おしまい