盾 の 勇者 の 成り 上がり 2 Chapter 09 (2) たて||ゆうしゃ||なり|あがり|chapter Rise of the Shield Heroes 2 Kapitel 09 (2) Rise of the Shield Heroes 2 Chapter 09 (2)

これ が ラフタリア の 本心 と か だったら 落ち込む どころ じゃ 済まない 。 ||||ほんしん||||おちこむ|||すまない

「 ご しゅじん さま は フィーロ を 必要 と して くれる よ ね ！ ||||||ひつよう||||| 」 「 まあ な 」 「 うん ！ 信じる ！ しんじる 」 「 ナオフミ 様 は あのような 事 を おっしゃいません 。 |さま|||こと||おっしゃい ませ ん まっすぐ 行きましょう 」 |いき ましょう やがて 蝙蝠 みたいな 魔物 、 ボイスゲンガー と いう 、 この 声 の 正体 だった 奴 と 戦った 。 |こうもり||まもの|||||こえ||しょうたい||やつ||たたかった 魔法 屋 が 魔法 で 援護 して くれた から かなり 楽勝 だった 。 まほう|や||まほう||えんご|||||らくしょう| フィーロ に 至って は 壁 走り を 見せて 蹴 けり で 一撃 と いう 素晴らしい 戦闘 力 を 見せて くれた 。 ||いたって||かべ|はしり||みせて|け|||いちげき|||すばらしい|せんとう|ちから||みせて| 一応 ボイスゲンガー を 盾 に 吸わ せる 。 いちおう|||たて||すわ|

ボイスゲンガー （ 蝙蝠 型 ） シールド の 条件 が 解放 さ れました 。 |こうもり|かた|||じょうけん||かいほう||れ ました ボイスゲンガー （ 蝙蝠 型 ） シールド |こうもり|かた|

能力 未 開放 …… 音波 耐性 （ 小 ） のうりょく|み|かいほう|おんぱ|たいせい|しょう

専用 効果 メガホン せんよう|こうか|めがほん 専用 効果 の メガホン …… まん ま 拡声器 だった 。 せんよう|こうか||めがほん|||かくせいき|

盾 自体 の 効果 は 低い なぁ 。 たて|じたい||こうか||ひくい| まあ そんなに 強い 魔物 じゃ なかった し 、 しょうがない 。 ||つよい|まもの||||

しかし …… 蝙蝠 型 ？ |こうもり|かた

イヤな 予感 に 耳 を 澄ます と 、 横穴 の 奥 から また も 声 が 聞こえて くる 。 いやな|よかん||みみ||すます||よこあな||おく||||こえ||きこえて|

…… 行く しか ない んだろう な 。 いく||||

横穴 が 大分 暗く なって きて いる ので 松明 を 片手 に 進む 。 よこあな||だいぶ|くらく|||||たいまつ||かたて||すすむ だが 、 突然 何も 見え なく なった 。 |とつぜん|なにも|みえ||

『 ナオフミ 様 ！ |さま 覚悟 ！ かくご 』 と いう 声 と 共に 痛み が 走る 。 ||こえ||ともに|いたみ||はしる 「 ラフタリア !?」

「 ナオフミ 様 ！ |さま 大丈夫です か ！ だいじょうぶです| 」 『 死んで ください ！ しんで| 』 「 や 、 や ー ！ ||- 」 「 落ちついて 、 これ も 魔物 の 攻撃 よ ！ おちついて|||まもの||こうげき| 魔法 で この 辺り を 暗く して いる の ！ まほう|||あたり||くらく||| 」 く …… だが 、 これ は 非常に 厄介な 攻撃 だ ぞ 。 ||||ひじょうに|やっかいな|こうげき|| 本当に ラフタリア に 切られて いる ような 錯覚 を 覚える 。 ほんとうに|||きら れて|||さっかく||おぼえる 正直 かなり 痛い 。 しょうじき||いたい

俺 の 防御 力 を 超えた 攻撃 ？ おれ||ぼうぎょ|ちから||こえた|こうげき ラフタリア なら あり うる 。 だが 、 引っかき 傷 の ような 感覚 だ な 。 |ひっかき|きず|||かんかく||

「 ご しゅじん さま は ごはん ー ！ |||||- 」 フィーロ の 声 まで 聞こえる 。 ||こえ||きこえる おいおい 、 引っかき 傷 と 思った 途端 に フィーロ の 声って 、 怪し さ 抜群だろう が 。 |ひっかき|きず||おもった|とたん||||こえ って|あやし||ばつぐんだろう| どうにか する 手段 は ない か ？ ||しゅだん|||

「 魔法 屋 、 なんとか でき ない か ？ まほう|や|||| 」 「 今 魔法 を 唱えて いる ところ よ 、 少し 待って 」 いま|まほう||となえて||||すこし|まって …… これ が 本当の 言葉 な の か すら わから ない な 。 ||ほんとうの|ことば||||||| 下手に 信用 して も 実は 違いました じゃ 危ない 。 へたに|しんよう|||じつは|ちがい ました||あぶない 厄介な 洞窟 だ 。 やっかいな|どうくつ|

…… そうだ 。 そう だ さっき 手 に 入れた 盾 が ある じゃ ない か 。 |て||いれた|たて|||||

俺 は ボイスゲンガー （ 蝙蝠 型 ） シールド に 変化 さ せ 、 専用 効果 である メガホン を 使う 。 おれ|||こうもり|かた|||へんか|||せんよう|こうか||めがほん||つかう

「 わ ！ 」 俺 の 声 が 反響 して 辺り に 響き渡り 、 バタバタ と 変な 音 が する 。 おれ||こえ||はんきょう||あたり||ひびきわたり|||へんな|おと|| 「 ビックリ しました 」 びっくり|し ました 「 フィーロ も ー 」 ||-

『 力 の 根源 たる 我 が 命ずる 。 ちから||こんげん||われ||めいずる 理 を 今一 度 読み 解き 、 我等 の 視覚 を 戻せ 』 り||いまいち|たび|よみ|とき|われら||しかく||もどせ

「 ファスト ・ アンチバインド ！ 」 バシッ と 暗い と 思って いた 視界 が 明るく なる 。 ||くらい||おもって||しかい||あかるく| 元 に 戻った 目 で 見る と 、 足元 に ネズミ みたいな もの の 群れ が 転がって いた 。 もと||もどった|め||みる||あしもと||ねずみ||||むれ||ころがって|

そして ラフタリア 達 を 見る と 傷 だらけ だ 。 ||さとる||みる||きず||

目 が 見え ない 状態 で 攻撃 を 受け 続けて いた んだ 。 め||みえ||じょうたい||こうげき||うけ|つづけて|| ボロボロ に なる の も しょうがない か 。 ぼろぼろ||||||

もしかしたら こいつ 等 に は 不意打ち で 攻撃 力 が 上がる と か そんな 力 が あった の かも しれ ない 。 ||とう|||ふいうち||こうげき|ちから||あがる||||ちから||||||

俺 は 手 荷物 から ヒール 丸薬 を 出して ラフタリア 達 に 手渡した 。 おれ||て|にもつ|||がんやく||だして||さとる||てわたした

「 魔法 屋 、 回復 魔法 は 使え ない の か ？ まほう|や|かいふく|まほう||つかえ||| 」 「 残念 ながら 私 は 適性 が ない の よ 」 ざんねん||わたくし||てきせい|||| 「 そう か 」

これ は 厄介だ ぞ 、 受けた ダメージ は 思いのほか 大きい 。 ||やっかいだ||うけた|だめーじ||おもいのほか|おおきい

ああ 、 ちなみに 先ほど 倒した ボイスゲンガー （ ネズミ 型 ） を 盾 に 吸わ せた ところ 、 専用 効果 が 同じで 、 能力 解放 効果 が 目 つぶし 耐性 （ 小 ） だった 。 ||さきほど|たおした||ねずみ|かた||たて||すわ|||せんよう|こうか||おなじで|のうりょく|かいほう|こうか||め||たいせい|しょう|

警戒 の ため に アラートシールド を 発動 さ せる 。 けいかい||||||はつどう|| これ で 半径 二〇 メートル 圏 内 に 魔物 が 近づく と 盾 が 教えて くる 。 ||はんけい|ふた|めーとる|けん|うち||まもの||ちかづく||たて||おしえて| ダンジョン と か だ と 範囲 が 狭まる の は 今回 わかった けど さ 。 |||||はんい||せばまる|||こんかい|||

そんなこんな で ボロボロ に なり ながら 辿り着いた の は 、 淡く 光る 鉱石 の 鉱脈 だった 。 そんな こんな||ぼろぼろ||||たどりついた|||あわく|ひかる|こうせき||こうみゃく|

「 ギュキィイイイイイ ！ 」 変な 鳴き声 の …… 横穴 の 入り口 に あった 足跡 の 主 が そこ を 牛耳って いた 。 へんな|なきごえ||よこあな||いりぐち|||あしあと||おも||||ぎゅうじって| 魔物 名 は ヌエ 。 まもの|な|| なるほど 、 キメラ と の 符合 率 が 高い わけだ 。 ||||ふごう|りつ||たかい|

ヌエ と は 和風 モノ の ファンタジー で キメラ と 同じ ポジション に いる 魔物 、 妖怪 に 位置 する 化け物 。 |||わふう|もの||||||おなじ|ぽじしょん|||まもの|ようかい||いち||ばけもの

サル の 頭 に タヌキ の 胴 、 虎 の 手足 に シッポ は 蛇 。 さる||あたま||たぬき||どう|とら||てあし||||へび

そう いえば ラフタリア と ライトメタル を 発掘 し に いった 時 も 、 波 で 遭遇 した の に よく 似た 魔物 と 遭った のだった か 。 ||||||はっくつ||||じ||なみ||そうぐう|||||にた|まもの||あった|| 偶然 の 一致 な んだろう けど 怖い な 。 ぐうぜん||いっち||||こわい|

他の 勇者 共 三 人 と それぞれ の 仲間 が 連携 して 倒した 魔物 に 近い 力 の 敵 を 今 の 俺 達 が 倒 せる の か ？ たの|ゆうしゃ|とも|みっ|じん||||なかま||れんけい||たおした|まもの||ちかい|ちから||てき||いま||おれ|さとる||たお|||

「 東方 の 地 に 生息 する 魔物 が どうして こんな 所 に ？ とうほう||ち||せいそく||まもの||||しょ| 」 魔法 屋 が ヌエ を 見て そう 呟いた 。 まほう|や||||みて||つぶやいた 生息 図 から 外れた 魔物 と いう こと か 。 せいそく|ず||はずれた|まもの||||

ここ は 撤退 を する の も 手 だ な 。 ||てったい|||||て|| ラフタリア 達 に 視線 で 合図 を 送る ── はずだった のだ が 。 |さとる||しせん||あいず||おくる|||

「 いきます ！ いき ます 」 「 うん ！ 」 「 コラ ！ 勝手に 行く んじゃ ない ！ かってに|いく|| 」 ここ で また ラフタリア の 突進 が 始まって しまった 。 |||||とっしん||はじまって| 最近 は 特に 目立つ 問題 だ 。 さいきん||とくに|めだつ|もんだい|

怪我 を できる 限り させ たく ない のに 、 この 子 は ……。 けが|||かぎり|さ せ|||||こ|

「 私 は 後方 援護 する わ ね 」 わたくし||こうほう|えんご|||

魔法 屋 は 杖 を 前 に 向けて 魔法 を 唱え 始める 。 まほう|や||つえ||ぜん||むけて|まほう||となえ|はじめる

俺 は ラフタリア と フィーロ の 後 を 追いかけた 。 おれ||||||あと||おいかけた

「 て ぇい ！ 」 「 うりゃ ああ ！ 」 「 ギュギイイ ！ 」 ラフタリア が 剣 を 振り回して ヌエ の 腹 を 突き刺し 、 フィーロ が 顔面 に 蹴り を 入れる 。 ||けん||ふりまわして|||はら||つきさし|||がんめん||けり||いれる だが 、 決定 打 に なる に は 厳しく 、 若干 の 出血 程度 で ヌエ は 虎 の ような 四 肢 で ラフタリア と フィーロ に 爪 を 向ける 。 |けってい|だ|||||きびしく|じゃっかん||しゅっけつ|ていど||||とら|||よっ|し||||||つめ||むける

さ せる か ！ 俺 が ラフタリア と フィーロ を 突き飛ばして 前 に 出て 庇う 。 おれ||||||つきとばして|ぜん||でて|かばう

「 少し は 考えろ ！ すこし||かんがえろ 」 気付か れる 前 なら 撤退 する こと も できた と 言う のに 、 こいつ 等 は ……。 きづか||ぜん||てったい||||||いう|||とう| 「 す 、 すいません 。 ですが やる しか ないで す よ 」

「 ごはん ……」

「 俺 達 は まだ 弱い んだ ！ おれ|さとる|||よわい| 勝てる 相手 と 勝て ない 相手 の 区別 を つけ なきゃ 死ぬ だ ろ ！ かてる|あいて||かて||あいて||くべつ||||しぬ|| 」 ぐ …… ヌエ の 爪 が 俺 の 肩 に 食い込んで 血 が 出て くる 。 |||つめ||おれ||かた||くいこんで|ち||でて| すごく 痛い 。 |いたい なんで こんな 事 を やら なきゃ なら ない の か ウンザリ して くる 。 ||こと||||||||||

ん !? ヌエ の 全身 が 淡く 光り 出した ！ |||ぜんしん||あわく|ひかり|だした 「 今 すぐ 下がれ ！ いま||さがれ 」 「 は 、 はい ！ 」 「 ご しゅじん さま は ？ 」 「 下 が れる か ！ した||| 」 バチバチ と ヌエ の 全身 から 雷 が 巻き起こる 。 ||||ぜんしん||かみなり||まきおこる しかも 俺 に 組み 付いて いる んだ 。 |おれ||くみ|ついて||

間違い なく 必殺 攻撃 だろう 。 まちがい||ひっさつ|こうげき|

耐え きれる か ？ たえ|| 正直 自信 が ない 。 しょうじき|じしん|| だが 、 ヌエ は 俺 を 放す つもり は ない ようだ 。 |||おれ||はなす||||

「 ダメ ！ だめ 」 フィーロ が ぐ いっと ヌエ の 顔面 を 蹴り 飛ばし 、 俺 を 引き寄せる 。 ||||||がんめん||けり|とばし|おれ||ひきよせる なんて 力 技 。 |ちから|わざ

「 ギュギイイイイ ！ 」 バチバチ と ヌエ を 中心 に 大きな 稲光 が 巻き起こる 。 ||||ちゅうしん||おおきな|いなびかり||まきおこる 受け止め なくて よかった …… と 見て いい だろう な 。 うけとめ||||みて||| ヌエ の 方 も この 攻撃 を 撃ったら 動け ない ようだ し 。 ||かた|||こうげき||うったら|うごけ|||

『 力 の 根源 たる 我 が 命ずる 。 ちから||こんげん||われ||めいずる 理 を 今一 度 読み 解き 、 彼 の 者 を 焼き払え 』 り||いまいち|たび|よみ|とき|かれ||もの||やきはらえ

「 ツヴァイト ・ ファイアブラスト ！ 」 その 隙 に 、 魔法 屋 が 炎 の 魔法 を 放って 攻撃 する 。 |すき||まほう|や||えん||まほう||はなって|こうげき| 「 ギュギイイイィイイ ！ 」 やった か !? そう 思った のだ が 、 ヌエ は こちら の 攻撃 が 終わる と 、 再び 動き 始める 。 |おもった|||||||こうげき||おわる||ふたたび|うごき|はじめる

「 く ……」

逃げる に も かなり 足 が 速 そうだ 。 にげる||||あし||はや|そう だ フィーロ に 乗れば どうにか でき そうだ けど ……。 ||のれば|||そう だ|

「 ご しゅじん さま 」

「 なんだ ？ 」 「 さっき の 大声 を 出す のって フィーロ に も できる ？ ||おおごえ||だす||||| 」 「 ああ 」 ボイスゲンガーシールド の 専用 効果 メガホン に は 、 そのまま 盾 の 後ろ に 拡声器 みたいな 音声 を 拾う 部分 が ある 。 ||せんよう|こうか|めがほん||||たて||うしろ||かくせいき||おんせい||ひろう|ぶぶん|| そこ に 声 を 出せば 増幅 した 声 が 発せられる はずだ 。 ||こえ||だせば|ぞうふく||こえ||はっせ られる| 「 じゃあ 、 ご しゅじん さま ー 。 ||||- あの 魔物 の 動き を さっき みたいに 止めて 、 フィーロ に 声 を 出さ せて 」 |まもの||うごき||||とどめて|||こえ||ださ|

「 それ に 何の 意味 が ある んだ ？ ||なんの|いみ||| 」 「 あの 魔物 、 音 に 凄く 敏感だ よ ？ |まもの|おと||すごく|びんかんだ| 」 魔物 だ から わかる 分析 能力 ？ まもの||||ぶんせき|のうりょく ここ は 信用 して みる の も 手 か 。 ||しんよう|||||て| モンスター を ハンティング する ゲーム でも 音 を 出す と 隙 を 見せる 敵 が いたし 、 決定 打 を 注ぎ込む の に も 良い だろう 。 ||||げーむ||おと||だす||すき||みせる|てき|||けってい|だ||そそぎこむ||||よい|

「 魔法 屋 は 継続 して 魔法 援護 を 、 ラフタリア は 警戒 し ながら 魔法 屋 を 守って いて くれ 」 まほう|や||けいぞく||まほう|えんご||||けいかい|||まほう|や||まもって||

「 ですが ナオフミ 様 ！ ||さま 」 「 二 人 も 守って いられる ほど 余裕 は ない んだ 。 ふた|じん||まもって|いら れる||よゆう||| お 願い だ から 聞いて くれ 」 |ねがい|||きいて|

「…… わかりました 」 わかり ました 俺 は 突進 して くる ヌエ に 向けて 体 を 広げ 攻撃 を 受け止める 。 おれ||とっしん|||||むけて|からだ||ひろげ|こうげき||うけとめる

ぐ …… サル の 頭 の くせ に 噛む 力 が 強い じゃ ねえ か 。 |さる||あたま||||かむ|ちから||つよい||| 痛いって の ！ いたい って| 「 ギュギィイイ ！ 」 盾 の 付いた 左腕 を ヌエ の 頭 に 近づけ 、 右手 で 爪 を 受ける 。 たて||ついた|さわん||||あたま||ちかづけ|みぎて||つめ||うける イヤに なって くる 。 いやに|| 全身 傷 だらけ 。 ぜんしん|きず| 日本 で こんな 化け物 と 戦ったら 俺 は 今頃 ミンチ だ な 。 にっぽん|||ばけもの||たたかったら|おれ||いまごろ|みんち|| 伝説 の 盾 に 感謝 だ 。 でんせつ||たて||かんしゃ| 防御 力 が 下がる から やり たく ない が ボイスゲンガーシールド に 変える 。 ぼうぎょ|ちから||さがる||||||||かえる

「 ホラ ！ 」 俺 が やれ と 指示 する と フィーロ が 思いっきり 息 を 吸う 。 おれ||||しじ|||||おもいっきり|いき||すう 「 わ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ あ ああ ！ 」 や べ ！ 鼓膜 が 破れる ！ こまく||やぶれる

それ くらい でっかい 声 で フィーロ は メガホン に 向けて 声 を 出した 。 ||で っか い|こえ||||めがほん||むけて|こえ||だした 遠く の 方 で ガラガラ と 崩落 する ような 音 が 聞こえた 。 とおく||かた||||ほうらく|||おと||きこえた

「 ギュギ !?」

ブシュッ と ヌエ の 耳 から 血 が 噴き出し 、 昏倒 する 。 ||||みみ||ち||ふきだし|こんとう|

よし 、 隙 だらけ だ ！ |すき||

「 ラフタリア 、 フィーロ ！ 魔法 屋 も 一緒に 攻撃 しろ 」 まほう|や||いっしょに|こうげき|

「 はい ！ 」 「 は ー い ！ |-| 」 ラフタリア が ヌエ の 胸 に 剣 を 突きさし 、 フィーロ は …… なんか 思いっきり 力 を 込めて うずくまって いて 、 ビキビキ と フィーロ の 足 辺り から 不吉な 音 が 響く 。 ||||むね||けん||つきさし||||おもいっきり|ちから||こめて|||||||あし|あたり||ふきつな|おと||ひびく 『 力 の 根源 たる 我 が 命ずる 。 ちから||こんげん||われ||めいずる 理 を 今一 度 読み 解き 、 彼 の 者 を 焼き払え 』 り||いまいち|たび|よみ|とき|かれ||もの||やきはらえ

「 ツヴァイト ・ ファイアブラスト ！ 」 魔法 屋 が ヌエ に 火 の 魔法 を ぶつけ 、 その後 だった だろう か 。 まほう|や||||ひ||まほう|||そのご||| 「 た ああ ああ ！ 」 ドバーン と 、 本当に そんな 音 が 響く ような 蹴り を フィーロ が ヌエ に かました 。 ||ほんとうに||おと||ひびく||けり||||||かま した 威力 は 相当な もの で 、 フィーロ に 蹴ら れた ヌエ は 、 頭 を コナゴナ に 消し飛ば さ れ ながら 体 を 壁 に ぶつけた 。 いりょく||そうとうな|||||けら||||あたま||||けしとば||||からだ||かべ||

う …… かなり スプラッター な 光景 だ 。 ||||こうけい|

「 勝った ー ！ かった|- 」 勝利 を 喜んで 両腕 を 上げる フィーロ だ が 、 俺 は あんまり 嬉しく なかった 。 しょうり||よろこんで|りょううで||あげる||||おれ|||うれしく| 消耗 が 激しくて 痛 え よ 。 しょうもう||はげしくて|つう|| ラフタリア と フィーロ が 無 茶 を し なきゃ ここ まで は …… なんて 愚痴って も ダメだ な 。 ||||む|ちゃ||||||||ぐち って||だめだ| 「 とりあえず 勝った わ ね 。 |かった|| 見た ところ 子供 の ヌエ みたいだ し 、 どこ か の 物好き の 貴族 が 飼い 切れ ず 逃がした の が 野生 化 した の かしら 」 みた||こども||||||||ものずき||きぞく||かい|きれ||にがした|||やせい|か|||

厄介な 貴族 が いる ようだ な 。 やっかいな|きぞく|||| まったく 。

と いう か これ で 子供 か よ 。 |||||こども|| そう 言えば 見た目 の 怖 さ の 割に 小さい もん な 。 |いえば|みため||こわ|||わりに|ちいさい||

「 ごっは ん ー 」 ご っ は||- フィーロ が ヌエ を 食べよう と 口 を 開く 。 ||||たべよう||くち||あく 丸ごと 行く 気 か !? まるごと|いく|き|

「 やめろ ！ 」 「 えー ……」 せっかく の 盾 の 材料 が 丸ごと 食われて 無くなる だ ろ ！ ||たて||ざいりょう||まるごと|くわ れて|なくなる|| ヌエ を 解体 して 盾 に 吸わ せる と 程々に 優秀な 盾 が 解放 さ れた 。 ||かいたい||たて||すわ|||ほどほどに|ゆうしゅうな|たて||かいほう||

ただ 、 ステータス 的に は キメラ の 方 が 優秀だった な 。 ||てきに||||かた||ゆうしゅうだった|

「 さて 、 少し 休憩 したら 鉱石 を 採掘 しよう 」 |すこし|きゅうけい||こうせき||さいくつ|

なんか 淡く 光る 綺麗な 鉱脈 が ある し 、 あそこ に ツルハシ を 入れたら 採れ そうだ 。 |あわく|ひかる|きれいな|こうみゃく||||||||いれたら|とれ|そう だ

「 そう ね 。 持てる 限り 持っていく と 良い と 思う わ 」 もてる|かぎり|もっていく||よい||おもう|

そんな わけ で 休憩 した 後 、 俺 達 は 鉱石 を 採って 帰った のだった 。 |||きゅうけい||あと|おれ|さとる||こうせき||とって|かえった|

ああ 、 ちなみに その 鉱石 も 盾 に は 吸わ せて いる 。 |||こうせき||たて|||すわ||

まだ 解放 ツリー を 満たして い なかった 。 |かいほう|つりー||みたして|| どこ か で 繋がる ツリー が ある だろう 。 |||つながる|つりー|||

城下町 に 着いた ところ で 魔法 屋 の 勧 め を 受け 、 薬屋 を 経由 して 治療 院 へ 行った 。 じょうかまち||ついた|||まほう|や||すすむ|||うけ|くすりや||けいゆ||ちりょう|いん||おこなった

幸いに して 薬屋 は 治療 院 と の コネ も ある らしく 、 格安で 回復 魔法 を 施して もらう に 至る 。 さいわいに||くすりや||ちりょう|いん|||こね||||かくやすで|かいふく|まほう||ほどこして|||いたる

俺 も 回復 魔法 が 使える らしい ので 早く 覚えたい 。 おれ||かいふく|まほう||つかえる|||はやく|おぼえ たい そんな 日 だった 。 |ひ|

翌日 、 俺 達 と 魔法 屋 が 採掘 した 鉱石 を 宝石 に 加工 して 糸 巻き 機 に 設置 した 。 よくじつ|おれ|さとる||まほう|や||さいくつ||こうせき||ほうせき||かこう||いと|まき|き||せっち| フィーロ が 昨日 と 同じく 、 うんざり した 様子 で それ を 回す 。 ||きのう||おなじく|||ようす||||まわす

「 う ー ……」 |-

「 我慢 しろ 。 がまん| それ が 終われば 約束 を 守って やる から 」 ||おわれば|やくそく||まもって||

正直 昨日 は 疲れた 。 しょうじき|きのう||つかれた 今日 くらい 休みたい 。 きょう||やすみ たい 「 ごはん ？ おいしい もの ？ 」 「 ああ 」 俺 は 約束 は 守る 男 だ 。 おれ||やくそく||まもる|おとこ| フィーロ に は 後 で 美味しい もの を 食べ させる と 約束 して いた こと だ し な 。 |||あと||おいしい|||たべ|さ せる||やくそく||||||

「 じゃあ がんばる ！ 」 ギュルギュル と フィーロ が 糸 巻き 機 を 回す 。 ||||いと|まき|き||まわす 「 わ ぁ 、 がんばる わ ね 」

「 武器 屋 の 親父 、 お前 と も 約束 が あった な 。 ぶき|や||おやじ|おまえ|||やくそく||| この後 は 暇 か ？ このあと||いとま| 」 「 昼 過ぎ まで は 閉店 だ と 店 に は 書き置き を 残して おいた から な 。 ひる|すぎ|||へいてん|||てん|||かきおき||のこして|||