この 素晴らしい 世界 に 祝福 を!2 (04)
( アクア ) へ ー っく し ょ ん !
( サトウ カズマ ) お やおや 風邪 かい ?
気 を つける ん だ よ
( アクア ) カズマ さん こそ 鼻声 じゃ ない
早く この ジャージ 直し て あげる わ ね
それ 暖炉 に 入れ て 燃やし た の お前 だ けど な
( おなか の 鳴る 音 )
お やおや おなか すい た の かい ?
そう いえ ば まだ 朝 ごはん 食べ て なかった わ ね
調子 に 乗って 有り金 全部 酒 代 に 使った の ―
お前 だ けど な
( おなか の 鳴る 音 )
だって みんな 楽し そう に 飲 ん で た ん だ もの !
それ 私 が ベッド の 下 に 隠し て い た ―
高級 シュワシュワ に 見える ん だ けど
( カズマ ) 質屋 開 い てる よ な ~
( めぐみ ん ) ち ょ むす け おいで ( ち ょ むす け ) なう ?
( カズマ ) 質屋 開 い てる よ な ~
( アクア ) 返し て ! その 子 が 最後 の 1 本 な の
最後 の 希望 な の !
( カズマ ) 今 すぐ 金 に 換え て き て やる
じゃ なかったら この 場 で 全部 飲 ん で やる
少し は この 冷え た 体 も 温まる だ ろ
やめ て ! 私 その 子 を 抱 い て ない と 眠れ ない の
( カズマ ) 人 の ジャージ 燃やし とい て よく 言え た な お前 !
じゃあ その 羽衣 ちょっと 売って こい !
何 言って る の ?
この 羽衣 は 私 の 女神 と して の アイデンティティー だ から ―
売れる わけ ない じゃ ない
バカ な の ? 何 バカ 言って ん の ?
フン ( アクア ) う っ !
スティール !
あ ? あ あ ~ っ !
カズマ 様 ~ っ
調子 に 乗った 私 が 悪かった から やめ て やめ て ー !
( カズマ ) うる さ ー い !
借金 は 減ら ない し ダク ネス も 帰って こ ない ん だ ぞ
少し は 緊張 感 持てよ !
少し は 緊張 感 持てよ !
( ドア が 開く 音 )
( ダク ネス ) 大変 だ ! カズマ 大変 な ん だ !
( カズマ ) お ?
( カズマ ・ アクア ・ めぐみ ん ) 誰 ?
♪~
~♪
( カズマ ) あんた 誰 ?
( ダク ネス ) ん ん っ … くっ ! ( カズマ ) あれ ? 喜 ん でる ?
カズマ ! そういった プレー は あと に し て くれ
お前 ダク ネス か ?
心配 さ せ や がって
ダク ネス ~ ! カズマ が … カズマ が ぁ ~ っ !
私 を 無理やり 脱 が し て ―
私 の いちばん 大事 な 物 を 売り飛ば そ う と …
う う … N ( ダク ネス ) な っ !
おい ! 言い 方 っ !
( めぐみ ん ) ダク ネス お 帰り なさい
おお めぐみ ん ただいま
ん ? その 猫 …
( めぐみ ん ) 何 が あった の か は 聞き ませ ん
まずは ゆっくり お 風呂 に でも 入って ―
心 と 体 を 癒 やし てき て ください ね う う …
お … いや 何 を 言って いる ?
と いう か アクア が 言った 特殊 プレー の 方 が 気 に …
間違い ない わ 高級 品 よ
( アクア ・ めぐみ ん ) う う …
( カズマ ) 苦労 を かけ た なぁ …
( ダク ネス ) 何 を 勘違い し て いる !
領主 に もてあそば れ て いる と でも 思って い た の か ?
お … ?
帰って き た だけ でも よかった
ほら 温かい 風呂 に でも 入って 泣 い て くる と いい
違 う っ !
領主 も 私 相手 に そこ まで 要求 する 度胸 は ない
それ より も これ を 見 て くれ
何 だ ? これ
お ー ! 何 だ この イケメン は ?
ムカ つく ! ( ダク ネス ) 何 を する ん だ
( カズマ ) おお …
手 が 無意識 に
( アクア の 鼻歌 )
( カズマ ) あの イケメン が 領主 の 息子 ねぇ …
( ダク ネス ) ヤツ め カズマ へ の 猶予 の 代償 と して ―
息子 と の 見合い を 申し出 て き た
ここ の ところ 帰って こ なかった の は ―
この 見合い を どうにか 阻止 しよ う と 頑張って いた から な の だ
私 の 父 も アルダープ は ともかく ―
息子 の こと は 高く 評価 し て い て な
一 番 乗り気 な の が 父 な の だ
頼む ! 私 と 一緒 に 来 て 父 を 説得 し て くれ ない か ?
( めぐみ ん ・ カズマ ) うーん …
はい これ ( めぐみ ん ・ カズマ ) あ …
どう ? 完璧 でしょ ?
お前 こういった こと に かけ て は 本当 に 多 芸 だ な
( カズマ ) 確かに このまま 放っておけ ば ―
うち の 大事 な クルセイダー が 嫁 に 行って しまう
大事 な …
お ?
ありがとう アクア
( カズマ ) 嫁 に … 行く ?
危うく 見合い を 断る こと が でき なく なる ところ だった
( カズマ ) 嫁 に … 行く ?
危うく 見合い を 断る こと が でき なく なる ところ だった
つまり うち の パーティー から ―
危うく 見合い を 断る こと が でき なく なる ところ だった
つまり うち の パーティー から ―
つまり うち の パーティー から ―
( アクア ) いい の いい の こんな の ―
( アクア ) いい の いい の こんな の ―
攻撃 が 当たら ない クルセイダー が 寿 退社 する と いう こと だ !
( アクア ) いい の いい の こんな の ―
攻撃 が 当たら ない クルセイダー が 寿 退社 する と いう こと だ !
この 私 の 手 に かかれ ば ち ょ ちょ い の ちょ い よ !
攻撃 が 当たら ない クルセイダー が 寿 退社 する と いう こと だ !
どこ から 見 て も …
どこ から 見 て も …
別に 要ら ない 子 と して パーティー から 追い出す わけ じゃ ない
まさに 神 ワザ ! もっと 崇 ( あ が ) め て も いい の よ
( めぐみ ん ) カズマ ? ( ダク ネス ・ アクア ) ん ?
まさに 神 ワザ ! もっと 崇 ( あ が ) め て も いい の よ
( 息 を 吸う 音 )
これ だ あぁ ー っ !
( アクア ・ ダク ネス ・ めぐみ ん ) ああ あー っ ! !
( カズマ ) カズマ です
( アクア の 泣き声 )
見合い を 受けろ と は どういう こと だ
( めぐみ ん ) このまま ダク ネス が ―
冒険 者 を やめ ちゃ って も いい ん です か ?
見合い を 断った ところ で ―
あの 領主 は より 一層 無理 難題 を ―
吹っかけ て くる に 決まって る
( めぐみ ん ) あ … 確かに
だったら 見合い は 受け た うえ で ―
それ を ぶち壊す ( ダク ネス ) ぶ っ ?
ダク ネス の 家 の 名 が 傷つか ない 程度 に さ
それ だ ! それ で いこ う !
うまく いけ ば 見合い の 話 が 持ち上がる たび に ―
いちいち 父 を 張り 倒し に 行か なく て 済む !
( カズマ ) お … おやじ さん かわいそう に
( セナ ) サトウ カズマ ! ( カズマ ・ ダク ネス ) お っ ?
( セナ ) サトウ カズマ は いる か ー っ ?
( カズマ ) き ょ … 今日 は 何 だ よ ?
街 の 周囲 に 謎 の モンスター が あふれ て いる
心当たり が ある の で は ?
( カズマ ) は っ ? ( セナ ) すぐ 出頭 し て もら お う
お 断り し ます
今 私 たち の 大切 な 仲間 が ―
危機 に さらさ れ て いる の です
それ を 放っておく わけ に は いき ませ ん
めぐみ ん …
( カズマ ) おい 落ち着け !
( カズマ ) 待て よ
アクア は どう と でも なる が ―
めぐみ ん は 妙 な ところ で 頭 が 切れる
正直 い ない 方 が いい
( カズマ ) めぐみ ん ( めぐみ ん ) あ ?
お前 が 行って くれ
( めぐみ ん ) え ?
大量 の モンスター が 相手 なら 爆裂 魔法 の 出番 じゃ ない か
大丈夫 ―
ダク ネス の こと は 俺 と アクア に 任せ て くれ
ですが … う !
お前 に しか でき ない こと な ん だ
ハッ ! 私 に … しか … !
頼 ん だ ぞ 最強 の アーク ウィザード !
我が 力 見せ て あげ ま しょ う !
( めぐみ ん ) ♪ フンフンフ ~ ン
( ダスティ ネス ) ほ … 本当 に いい の か ? ララ ティーナ
本当 です お 父 様
ララ ティーナ は こ たび の お 見合い を ―
( カズマ と アクア の 忍び 笑い )
ララ ティーナ は こ たび の お 見合い を ―
( カズマ と アクア の 忍び 笑い )
受けよ う か と 思い ます わ
( カズマ と アクア の 忍び 笑い )
( ダスティ ネス ) この 2 人 は ?
私 の 冒険 仲間 です
今回 の お 見合い に ―
臨時 の 執事 と メイド と して 同伴 さ せよ うか と
う ー む …
( メイド たち ) サイズ は いかが です か ?
大丈夫 みたい です
( アクア の 鼻歌 )
似合って る じゃ ない か ( アクア ) ん ?
ちゃんと 一流 の 使い っ 走り に 見える ぞ
カズマ こそ ―
背伸び し てる 執事 見習い って 感じ で いい と 思う わ
おっと ! 面白い こと 言って くれる な
ここ が 貴族 の 屋敷 じゃ なかったら ―
えらい 目 に 遭わ せ て い た ところ だ ぞ
なあ ララ ティーナ お 嬢 様
ラ … ララ ティーナ お 嬢 様 は やめろ !
( カズマ ) 俺 は おやじ さん に 頼ま れ て しまった
“ 娘 が 粗相 を し ない よう に 助け て やって くれ ない か ” と
そして “ 見合い が うまく いった なら ― ”
“ 報酬 を 出さ せ て もら お う ” と
これ は イヤ で も やる 気 が 出 て くる ~
手はず は 分かって いる な ?
頼 ん だ ぞ
お前 が 見合い を 受け て くれ て 本当 に うれしい よ
幸せ に なる ん だ ぞ ララ ティーナ
イヤ です わ お 父 様
ララ ティーナ は 見合い を 前向き に 考える と 言った だけ です
何 ?
( ダク ネス ) フフ … N そして 考え た 結果 ―
やはり 嫁入り など まだ 早い と の 結論 に 達し まし た
もう いまさら 遅い !
見合い を 受け は し た が ―
結婚 する など と は 言って は い ない
ぶち壊し て やる !
見合い なんて ぶち壊し て やる ぞ ー い !
( ダク ネス の 高 笑い )
( ダク ネス の 高 笑い )
ラ … ララ ティーナ
( カズマ ) はしたない 言葉遣い は お やめ ください
( ダスティ ネス ・ ダク ネス ) お … N ( カズマ ) 先方 に 嫌わ れ て しまい ます よ
貴 様 ! 裏切る 気 か
今 の 自分 は ダスティ ネス 家 の 臨時 執事
お 嬢 様 の 幸せ が 自分 の 望み です
( ダスティ ネス ) カ … カズマ 君
( ダク ネス ) カズマ 貴 様 ー っ !
( カズマ ) む ~~ N ( アクア ・ ダク ネス ) あ …
おお バルター 殿
お っ !
よく 来 た な 貴 様 が この 私 の 見合い 相手 か
我が 名 は ダスティ ネス ・ フォード ・ N ララ ティーナ
私 の こと は ダスティ ネス 様 と … N ( カズマ ) フン !
お 嬢 様 !
お 足元 に お 気 を つけ て !
手助け を し て くれる の で は なかった の か ?
家 の 名前 に 傷 を つけ ない って ところ を ―
すっかり 忘れ てる だ ろ
悪評 が 立って 嫁 の 行き先 が なくなれ ば ―
心置きなく 冒険 者 稼業 が 続け られる
勘当 さ れる の も 覚悟 の うえ だ
それ でも 必死 に 生きよ う と ―
無 茶 な クエスト を 受け 続け た 私 は ―
力 及ば ず 魔 王 軍 の 手先 に 捕らえ られ ―
力 及ば ず 魔 王 軍 の 手先 に 捕らえ られ ―
( カズマ ) ん ? それ は 魔 王 じゃ ない よ 乳 だ よ
( カズマ ) ん ? それ は 魔 王 じゃ ない よ 乳 だ よ
( カズマ ) ん ? それ は 魔 王 じゃ ない よ 乳 だ よ
組み 伏せ られ て …
( カズマ ) ん ? それ は 魔 王 じゃ ない よ 乳 だ よ
私 は そんな 人生 を 送り たい !
( カズマ ) ん ? それ は 魔 王 じゃ ない よ 乳 だ よ
お前 とうとう 言いきり や がった な
大体 あんな 男 は 私 の 好み の タイプ で は ない の だ
まず 人柄 が ものすごく いい らしい
誰 に 対 し て も 怒ら ず 努力 家 で ―
最 年少 で 騎士 に 叙勲 さ れ た ほど の 腕 も 持つ
( アクア ) いい 相手 だ と 思う ん だ けど
( ダク ネス ) どこ が !
貴族 なら 貴族 らしく ―
常に げ び た 笑み を 浮かべ て いろ !
あの 曇り も ない まっすぐ な 視線 は 何 だ !
もっと こう …
よく カズマ が 向け て くる ―
なめ まわす よう な いやらしい 視線 で 見 られ ない の か !
そそ そ … そんな 視線 で 見 て ない し ?
誰 に 対 し て も 怒ら ない ?
バカ か ! ( カズマ ) お っ
失敗 し た メイド に お 仕 置き と 称し て あれこれ やる の は ―
貴族 の たしなみ だ ろ う が !
そもそも 私 の 好み の タイプ は ―
あの よう な できる 男 と は 正反対 な の だ
外見 は パッと せ ず ―
体型 は ヒョロ く て も いい し 太って い て も いい
私 が 一途に 思って いる のに ―
他の 女 に 言い 寄ら れ れ ば 鼻 の 下 を 伸ばす ―
意志 の 弱い の が いい な
年中 発 情 し て スケベ そう な の は 必須 条件 だ
できる だけ 楽 に 人生 を 送り たい と ―
人生 なめ てる ダメ な ヤツ が いい
借金 が あれ ば 申し分 ない な !
そして 働き も せ ず に 酒 ばかり 飲 ん で ―
“ 俺 が ダメ な の は 世間 が 悪い ” と 文句 を 言い ―
空 の 瓶 を 私 に 投げ て こう 言う の だ
“ おい ダク ネス ― ”
“ その いやらしい 体 を 使って ちょっと 金 を 稼 い で こい ”
ん く ぅ … っ ああ ! は ぁ …
( カズマ ) ちく しょ う ! この 女 は もう ダメ だ
( アクア ) ああ …
( バルター ) で は 自己 紹介 を
アレクセイ ・ バー ネス ・ バルター です
私 は ダスティ ネス ・ フォード ・ N ララ ティーナ
当 家 の 細かい 紹介 は 省き ます わ ね
成り 上がり 者 の 領主 の 息子 でも ―
知って い て と ー … ぜ ぇ ー ん っ !
( バルター ) どう さ れ まし た ?
い … いえ ―
バルター 様 の お 顔 を 見て い たら ―
気分 が 悪 … きゅう ~ ん !
( バルター ・ ダスティ ネス ) あ ?
( ダク ネス の 荒い 息 )
( ダク ネス の 荒い 息 )
( カズマ ) お 嬢 様 は バルター 様 と お 会い でき て ―
( ダク ネス の 荒い 息 )
少々 舞い上がって おら れる の です
そう いえ ば 顔 が 赤い です ね
いや お 恥ずかしい
おい お 嬢 様
これ 以上 要ら ん こ と 言ったら ―
もっと 強め に 冷やす から な
ご … ご 褒美 だ
( カズマ ) 当 家 の お 嬢 様 は いつ だって ブレ ない
( ダスティ ネス の 笑い声 )
( ダスティ ネス の 笑い声 )
( カズマ ・ ダク ネス ・ バルター ) お ?
私 が い て は お邪魔 かな ?
どう だ ね 庭 の 散歩 でも してき て は ?
( 指 笛 )
( カズマ ) 何 あれ ? すごい !
あと で 教え て もら お う
ご 趣味 は ? ( カズマ ) お …
ゴブリン 狩り を 少々 … ぐ っ !
あ …
ずいぶん と 仲 が よろしい ん です ね
( カズマ ) やり すぎ た か ? … あ
( ダク ネス ) フヒ
( カズマ ) フヒ ?
ええ この 執事 と は 常に 一緒 に おり ます の
( カズマ ) な っ !
食事 も お 風呂 も 一緒 ―
も … もちろん 夜 寝る とき も … フフフ ~
( カズマ ) この 変態 の 羞恥心 の 基準 は どこ に ある ん だ ?
( ダク ネス ) ええ い ! ( カズマ ) お ?
( ダク ネス ) こんな こと いつまで も やって い られる か !
( バルター ) な っ ? ( カズマ ) おお ー っ !
( ダク ネス ) おい バルター と 言った な
今 から 修練 場 に 付き合って もら お う !
そこ で お前 の 素質 を 見定め て やる !
おい ! ダクネスゥ ~…
見ろ ! 貴族 たる も の ―
常日頃 から この カズマ の いやらしい 目つき を ―
見習う が いい ( カズマ ) は ?
ララ ティーナ 様 僕 は 騎士 です
女性 に 剣 を 向ける など …
何という ふ ぬけ だ !
そこ の カズマ は な … N ( カズマ ) えっ ?
自称 男女 平等 主義 者 で ―
女 相手 に ドロップ キック も 食らわ せ られる と ―
豪語 し てる ヤツ だ ぞ ( カズマ ) ああ … む …
( バルター ) 実は … N ( カズマ ) え ?
( バルター ) ここ に は 見合い を 断る ため に 来 た ん です
でも あなた を 見 て 気 が 変わった
豪放 に し て それでいて かわいい 一面 も ある
物事 を ハッキリ 言え る すがすがし さ に ―
執事 に 対 し て も 同じ 目線 で 接 する その 態度 ―
僕 は あなた に 興味 が 湧 い た
もう いい でしょ う !
なぜ 諦め ない ん です か ? あなた は …
( ダク ネス の 荒い 息 )
( ダク ネス ) どう し た ?
遠慮 など せ ず もっと どんどん 来い !
徹底 できる 強 さ を 見せろ !
( カズマ ) 先ほど から ダク ネス の 木刀 は かすり も せ ず ―
どう 見 て も バルター が 優勢 な の だ が …
( バルター ) 参り まし た
技量 で は 勝って い て も ―
心 の 強 さ で 負け まし た
これ 以上 あなた を 討つ こと は でき ませ ん
あなた は とても 強い 人 だ
( カズマ ) 固い 意志 を 示し た ダク ネス に ―
折れ た みたい な 感じ だ が ―
ダク ネス の 内情 を 知って る から どうして も 感動 でき ない !
( ダク ネス ) この ふ ぬけ が !
よし 来い ! カズマ
お前 の 容赦 の な さ と 外 道 さ を バルター に 教え て やれ !
( カズマ ) こいつ は 何 を 言いだす ん だ ろ う
僕 も 見 たい な
ララ ティーナ 様 が 信頼 を 寄せる 君 が ―
どんな 戦い を する の か
( カズマ ) 余計 な こと を 言いだす バルター
( カズマ ) どうせ 見合い は 失敗 だ し な
それ に あんた は お 嬢 様 の 悪い うわさ なん ぞ ―
流さ ない だ ろ う し
( ダク ネス ) よし ! いい ぞ カズマ
実は 一 度 お前 と やり合い たかった の だ
さあ 全力 で かかって くる が いい …
さあ 全力 で かかって くる が いい …
( カズマ ) クリエイト ・ ウォーター !
( カズマ ) クリエイト ・ ウォーター !
( カズマ ) クリエイト ・ ウォーター !
ゴボゴボ
ゴボボボ … N ( アクア ) ああ
えっ ! ( カズマ ) どうか し た か ?
木刀 の 試合 で 魔法 は 使わ ない だ ろ う と …
そういう もの な の か ?
( ダク ネス ) う っ …―
くう ぅ ~ っ …
( アクア ) 引く わ ~
さすが は セクハラ に かけ て は 並ぶ 者 が ない カズマ さん
ホント に 引く わ ~
そんな つもり じゃ … N ( ダク ネス ) 見ろ バルター
この 男 の こういう ところ を ちゃんと 見 て おけ !
あ ~ もう !
全力 で 来い と 言った ん だ から 全力 で 行か せ て もらう ぜ
フリーズ !
に ゅ ~ っ ! !
お … 鬼 だ
真冬 に 水 を かける だけ で なく ―
まさか の 氷結 魔法 … !
( アクア ) まあ だて に 世間 で ―
カスマ さん だ の クズマ さん だの 呼ば れ て ませ ん し
フッ … フハハハハハハ !
この 容赦 の な さ ! こ … これ が …―
いい ~ っ ! !
( カズマ ) イテテッ おっと … ん ~ !
( アクア ) いい わ ! ダク ネス
組み 合え ば 貧弱 な カズマ と あなた じゃ 勝負 に なら ない わ !
( カズマ ) やっぱり あと で あいつ の 羽衣 売り飛ばし て やる ー !
私 に 力 で 勝て る 気 か ?
なめ られ た もの だ !
クルセイダー の 私 と 冒険 者 の お前 で は ―
力 の 差 が … ああ あ ~ っ ?
ワハハハ … 俺 が 真 正面 から やり合う わけ が ね ー だ ろ
長い 付き合い な ん だ から 理解 しろ よ
イダアアァーッ !
ああ あー っ ! ( ダク ネス ) フフフフフ …
ド … ドレイン タッチ か
だが 私 の 体力 を 吸い 尽くす 前 に ―
お前 の 腕 を へし折って やる !
フグググ … や れる もの なら …
イダ ダダ ダダッ !
( カズマ ) ヤバ い ! いくら 吸って も この 体力 バカ の 底 が 見え ない
お おい ここ は ひと つ 賭け で も し ない か ?
勝った 方 が 相手 に 何でも 1 つ 言う こと を 聞か せ られる って 条件 で
いい だ ろ う
私 が 勝ったら 貴 様 に 土下座 さ せ て やる
( カズマ ) 勝機 !
( カズマ ) ホント だ な ? 約束 し た ぞ
俺 が 勝った あと 泣 い て 謝って も やめ ない から な !
な … 何 を 望む 気 だ ?
お前 が 恥ずかし がって ―
泣 い て イヤ がる こと だ よ アハハ ハハ
お前 が 必死 に 許し を 請う 姿 が 目 に 浮かぶ ぜ
“ 勘弁 し て ください 許し て ください ” って 謝ら せ て やる
おっと 気 が 早い ぞ この 欲しがり め !
お前 が 想像 し て いる こと より すごい こと 命令 して やる から な !
な っ !
や … やめろ ぉ ~
て … 抵抗 しよ う に も ―
ドレイン タッチ で 力 を 吸わ れ て ~
( カズマ ) こいつ 勝手 に どんどん 力 を 緩め て いく …
ドレイン タッチ で 力 を 吸わ れ て ~
( カズマ ) こいつ 勝手 に どんどん 力 を 緩め て いく …
( ダク ネス ) ハァ … ハァ … あぁ ~―
このまま で は 負け て しま う ~
( バルター ) お … すごい !
このまま で は 負け て しま う ~
気 を 失う まで 体力 を 吸わ せ て もらう
目 が 覚め た とき どんな すごい 目 に 遭う の か ―
楽しみ に し て おく ん だ なぁ ~ !
く ぅっ … N たとえ どんな 辱め を 受け て も ―
私 の 心 まで は 屈し は …
すごい こと ?
( ダク ネス ) すごい こと … N す … すごい … こと ?
すごい こと … !
ほら 温かい 風呂 に でも 入って ―
泣 い て くる と いい
カカ カカ … カズマ !
私 が 風呂 に 入った 残り 湯 を どう する 気 だ ー っ ?
( カズマ ) は ?
し ゅ … し ゅ …
しゅご い こ と ー っ ! !
( カズマ ) あ ああ …
か … 勝った …
クズマ と は よく 言った もの だ
失礼 な !
失礼 な !
( ドア が 開く 音 )
ちょっと し た 飲み物 の ―
差し入れ を …
差し入れ を …
( ボトル が 割れる 音 )
( ボトル が 割れる 音 )
( ダク ネス ) ハァ …
( カズマ ・ バルター ) あ …
あの 2 人 が やり まし た
( ダスティ ネス ) よし 処刑 しろ
( カズマ ・ バルター ) 違う ん です 誤解 です !
( ダスティ ネス ) 娘 は もともと 人 づ きあい が 苦手 で ―
クルセイダー に なって も ひと り きり で なぁ …
毎日 エリス 様 の 教会 に 通い詰め ―
冒険 仲間 が でき ます よう に と 祈って い たら ―
ある 日 初めて 仲間 が でき た ―
盗賊 の 女の子 と 友達 に なった と 喜んで 帰って き た よ
うち は 家内 を 早く に 亡くし て ―
男 手 で 甘やかし ながら も とにかく 自由 に 育て て き た
それ が 悪かった ん だ ろ う なあ
( カズマ ) いや あれ は 真性 です よ
ララ ティーナ 様 は すばらしい 女性 だ と 思い ます よ
カズマ 君 が い なけ れ ば ―
僕 は 本気 で 妻 に もらい たい と 思って い ます
すいません ちょっと 何 言って る の か 分か ん ない です
君 の 方 が ララ ティーナ 様 を 幸せ に できる だ ろ う
お前 ちょっと 表 に 出ろ
領主 の 息子 だ ろ う が 関係 ある か !
カズマ さん やめ て
私 まで 一緒 に 処刑 さ れ ちゃ う ー !
( ダスティ ネス の 笑い声 )
私 まで 一緒 に 処刑 さ れ ちゃ う ー !
( ダスティ ネス の 笑い声 )
( アクア ) あ … N ( カズマ ) ん ?
( ダスティ ネス の 笑い声 )
( ダスティ ネス の 笑い声 )
カズマ 君 これ から も 娘 を よろしく 頼む よ
これ が バカ な こと を しでかさ ない よう 見張って くれ
頼む
( カズマ ) え ? あ … は ぁ …
( ダク ネス ) ん … N ( 一同 ) あ ?
ん ん …
( ダスティ ネス ) おお 目 が 覚め た か
ん ? この 状態 は 事後 な の か ?
ハッ ! 意識 を 失って いる 間 に いかがわしい こと を …
し て ね ー よ まだ 何も し て ね ー よ !
お前 が 寝 て た 間 に 今 微妙 な 空気 に なって ん だ よ
( ダク ネス ) あ …
ん … N ( カズマ ) あ ?
( ダク ネス ) フヒ ( カズマ ) フヒ ?
( ダク ネス ) お 父 様 バルター 様 ―
どう か 今回 の 見合い は なかった こと に し て ください
今 まで 隠し て き まし た が ―
私 の おなか に は カズマ の 子 が … N ( カズマ ) お ー っ !
お め ぇ 童 貞 の 俺 に 何 言って や がん だ こら ー っ !
( バルター ) ハハハハ
そう か お なか に カズマ 君 の 子 が …
父 に は 僕 から お 断り を し た と 言って おき ます
その方 が 都合 が いい でしょ う から
( カズマ ) お っ … おお …
( カズマ ) いい ヤツ だった な
ホント に ダク ネス を 引き取って くれよ ~
( ダク ネス ) フヒ
( ダスティ ネス ) 孫 … 初孫 …
ここ ここ … この わし に かわいい 孫 が …
あ … あわ わ わ …
2 人 が いつの間にか そんな 関係 に なって た なんて
ひ … 広め なく ちゃ 早く 街 の みんな に 広め なく ちゃ
カズマ と ダク ネス が …
( カズマ ) 何で お前 まで 信じ て ん だ よ !
サトウ カズマ !
サトウ カズマ は いる か ー っ !
( 一同 ) ん ?
♪~
~♪