ロク で なし 魔術 講師 と 禁 忌 教 典 (12) |||まじゅつ|こうし||きん|い|きょう|てん

（ シス ティーナ ） う っ ！

まさか レオス …

（ レオス ） なん だ と この クソ アマ が ！ |||||くそ|あま|

はっ ！

（ レオス ） 僕 を あんな 下 劣 で 下 賤 ( げ せ ん ) な ― |ぼく|||した|おと||した|せん||||

クズ ども と 一緒 に する な ！ くず|||いっしょ|||

（ シス ティーナ ） う っ …

（ レオス ） まあ いい 賢い 女 なら 分かる だ ろ う ？ |||かしこい|おんな||わかる|||

君 に 拒否 権 は ない きみ||きょひ|けん||

（ シス ティーナ ） 先生 … 私 … ||せんせい|わたくし

（ カッシュ ） おい 聞い た か ？ ||ききい||

（ セシル ） シス ティーナ レオス 先生 の プロポーズ 受け た って ||||せんせい||ぷろぽーず|うけ||

（ リン ） 式 は １ 週間 後 だ よ りん|しき||しゅうかん|あと||

（ テレサ ） ずいぶん 急 よ ね ||きゅう||

（ ウェンディ ） ん …

（ ギイ ブル ） もともと 許嫁 ( いいなずけ ) だった ん だ し （ ウェンディ ） あ … |ぶる||いいなずけ|||||||

（ ギイ ブル ） そう 騒ぐ 事 も ない だ ろ う |ぶる||さわぐ|こと|||||

それ より グレン 先生 が 決闘 に 来 ない なんて |||せんせい||けっとう||らい||

正直 失望 し た よ しょうじき|しつぼう|||

（ ウェンディ ） シス ティーナ ！ （ ギイ ブル ） う ！ ||||ぶる|

（ ウェンディ ） あなた 結婚 って 本気 です の ! ? ||けっこん||ほんき||

ええ

魔 導 考古 学 を 究める と いう 志 は どう なった ん です の ？ ま|みちび|こうこ|まな||きわめる|||こころざし||||||

ああ あれ …

あれ は 単なる 夢 だった だけ 現実 を 見よ う と 思って ||たんなる|ゆめ|||げんじつ||みよ|||おもって

（ ウェンディ ） クッ …\ N 親友 が 突然 こんな 事 に なって ― ||n|しんゆう||とつぜん||こと||

あなた は 納得 し て いる ん です の ! ? （ ルミア ） は … ||なっとく||||||||

それ は …

（ レオス ） や あ シス ティーナ

式 の 打ち合わせ が あり ます お 時間 よろしい です か ？ しき||うちあわせ|||||じかん|||

あ … うん 分かった わ ||わかった|

（ レオス ） 皆さん 失礼 |みなさん|しつれい

（ リィエル ） ルミア あいつ 斬って いい ？ |||きって|

（ ルミア ） えっ ？

（ リィエル ） よく 分から ない けど あいつ は きっと 敵 ！ ||わから||||||てき

（ ルミア ） ダメッ ！ （ リィエル ） あ ルミア …

（ ルミア ） ダメ だ よ … |だめ||

でも …

（ ルミア ） もう 少し だけ 待って ||すこし||まって

グレン 先生 が きっと なんとか し て くれる から |せんせい|||||||

でも グレン は どこ か 行った まま 戻ら ない … |||||おこなった||もどら|

（ ルミア ） ん …

（ ルミア ） あの 日 私 は 帰って き た シス ティーナ を 問い詰め まし た が ― ||ひ|わたくし||かえって||||||といつめ|||

“ レオス と 結婚 する ” の 一点張り で … ||けっこん|||いってんばり|

（ シス ティーナ ） 私 の 事 は 放って おい て ！ ||わたくし||こと||はなって||

シス ティ …

（ グレン ） 誰 だ よ う っせ ー な |だれ|||||-|

あ ルミア …

先生 シス ティ が このまま じゃ ！ （ グレン ） ん … ！ せんせい|||||||

（ ルミア ） 先生 に は 私 が 知り うる かぎり の 事 を 伝え まし た |せんせい|||わたくし||しり||||こと||つたえ||

すると …

はっ …

任せろ まかせろ

（ ルミア ） その後 リィエル の 元 へ 行き ― |そのご|||もと||いき

“ 絶対 に ルミア から 離れる な ” と 言い残し ― ぜったい||||はなれる|||いいのこし

姿 を 消し て しまった の です すがた||けし||||

（ ルミア ） 大丈夫 “ 任せろ ” って 言って くれ た ん だ から ― |だいじょうぶ|まかせろ||いって|||||

先生 を 信じ て 待 と う よ せんせい||しんじ||ま|||

（ 鐘 の 音 ） かね||おと

（ ドア が 開く 音 ） （ ルミア ･ リィエル ） あ … どあ||あく|おと|||

ルミア … リィエル …

（ ルミア ） シス ティ … きれい

いい な その ひらひら の 服 |||||ふく

戦い にく そう だ けど 私 も 着 たい たたかい|||||わたくし||ちゃく|

（ シス ティーナ ） 大丈夫 きっと いつか 着 られる 日 が 来る よ ||だいじょうぶ|||ちゃく||ひ||くる|

ねえ シス ティ …

もう すぐ 式 が 始まる から 参 列席 に 行って て ||しき||はじまる||さん|れっせき||おこなって|

（ ルミア ） シス ティ …

（ シス ティーナ ） う っ …

（ 司祭 ） 汝 ( なんじ ) その 健やか なる 時 も ― しさい|なんじ|||すこやか||じ|

病め る 時 も 喜び の 時 も ― やめ||じ||よろこび||じ|

悲しみ の 時 も 富め る 時 も … かなしみ||じ||とめ||じ|

（ ウェンディ ） 花婿 側 の 列席 者 が １ 人 も い ない なんて |はなむこ|がわ||れっせき|もの||じん||||

（ 司祭 ） 貧しき 時 も これ を 愛 し ― しさい|まずしき|じ||||あい|

（ ウェンディ ） 花婿 側 の 列席 者 が １ 人 も い ない なんて |はなむこ|がわ||れっせき|もの||じん||||

敬い 慰め … うやまい|なぐさめ

どういう 事 です の ？ |こと||

敬い 慰め … うやまい|なぐさめ

（ 司祭 ） 助け 真心 を 尽くす 事 を 誓い ます か ？ しさい|たすけ|まごころ||つくす|こと||ちかい||

誓い ます ちかい|

（ レオス ） お 友達 の ルミア ＝ ティン ジェル の 素性 と 能力 ||ともだち||||||すじょう||のうりょく

それ と リィエル ＝ レイ フォード |||れい|ふぉーど

“ プロジェクト ･ リヴァ イブラ イフ ” で し た っけ ？ ぷろじぇくと|||||||

（ シス ティーナ ） は っ ！

誓い ます … ちかい|

（ 司祭 ） で は 誓い の キス を しさい|||ちかい||きす|

（ レオス ） フッ …

（ シス ティーナ ） ん … ！

（ グレン ） ちょっと 待った ぁ ！ ||まった|

（ シス ティーナ ） は あっ ！

（ グレン ） ちょっと 待った ぁ ！ ||まった|

（ グレン ） ちょっと 待った ぁ ！ ||まった|

へ っ この 婚 儀 に 異議 あり だ ！ |||こん|ぎ||いぎ||

俺 は この 結婚 に 大 反対 ！ おれ|||けっこん||だい|はんたい

レオス ！ テメエ ごとき に 白 猫 は 渡さ ねえ よ ！ ||||しろ|ねこ||わたさ||

（ レオス ） う っ ！

（ カッシュ ） し ゃ あ ！ （ リン ･ テレサ ･ セシル ） やっ た あ ！ ||||りん|||||

（ ウェンディ ） やり まし た わ ！

リィエル ！ ルミア を 頼む ぞ ！ |||たのむ|

任せ て （ ルミア ） 先生 ！ まかせ|||せんせい

（ グレン ） へ っ あば よ ！

（ 生徒 たち ） ハハハハハ ！ やっ た あ ！ せいと|||||

（ シス ティーナ ） 先生 放し て 放し て よ ！ ||せんせい|はなし||はなし||

もう いいかげん に し て ！

本当 に どうして こう な っち まっ た ん だ ろ う な ほんとう||||||||||||

よっ と ぉ

（ シス ティーナ ） あなた なんか 大嫌い な の ！ 私 は レオス と 結婚 する の ！ ||||だいきらい|||わたくし||||けっこん||

そう し ない と …

やっぱり な ルミア を 盾 に 脅かさ れ た ん だ ろ ||||たて||おびやかさ|||||

どうせ そんな 事 だ ろ う と 思った ぜ ||こと|||||おもった|

今 まで どこ で 何 を し て い た ん です か いま||||なん||||||||

私 … 私 … わたくし|わたくし

すま ん てこずった

（ グレン ） ルミア から 事情 を 聞い た あと ― |||じじょう||ききい||

俺 は お前 を 取り戻す 方法 を 考え て い た おれ||おまえ||とりもどす|ほうほう||かんがえ|||

ただ 分かった の は ― |わかった||

本気 で 戦わ なけ れ ば 負ける の は この 俺 だ ― ほんき||たたかわ||||まける||||おれ|

と いう 事 だった ||こと|

まるで あの 頃 に 戻 っち まっ た みたい だ な ||ころ||もど||||||

けど こんな おもちゃ が どこ まで あいつ に 通用 する の か ||||||||つうよう|||

とにかく こっち が 有利 な 場所 に レオス を おびき出し 倒す |||ゆうり||ばしょ||||おびきだし|たおす

それ しか ねえ

（ グレン ） 白 猫 レオス の 目的 は 何 だ と 思う ？ |しろ|ねこ|||もくてき||なん|||おもう

俺 も いろいろ と 可能 性 を 考え て み た が まるで 分から ねえ おれ||||かのう|せい||かんがえ||||||わから|

考え られる と すれ ば ― かんがえ||||

こんな 暴挙 に 出る ほど お前 を 愛し てる って 事 くらい だ |ぼうきょ||でる||おまえ||あいし|||こと||

それ は あり ませ ん あの 日 私 分かった ん です ||||||ひ|わたくし|わかった||

この 人 は 私 を 愛し て は い ない ん だ って |じん||わたくし||あいし|||||||

まるで 別人 の よう に 冷たく て 怖かった |べつじん||||つめたく||こわかった

まるで 別人 ？ |べつじん

（ うめき声 ） うめきごえ

あ … う っ ！

（ シス ティーナ ） せ … 先生 |||せんせい

（ グレン ） 末期 中毒 症 状 …\ N （ シス ティーナ ） あ … |まっき|ちゅうどく|しょう|じょう|n|||

（ グレン ） なんで ここ で “ 天使 の 塵 ( ちり ) ” が 出 て くる ！ ||||てんし||ちり|||だ||

せ …

先生 … せんせい

（ 中毒 者 たち の うめき声 ） ちゅうどく|もの|||うめきごえ

ルミア ！ （ ルミア ） みんな 下がって ！ |||さがって

やる ！

（ バーナード ） 待た せ た な |また|||

（ アルベルト ） リィエル お前 は 皆 を 守れ ||おまえ||みな||まもれ

（ クリストフ ） ここ は 任せ て |||まかせ|

走って ！ はしって

（ ウェンディ ） はい ！ （ セシル ） 分かり まし た ！ |||わかり||

リィエル ！

ルミア 行 こ う ！ （ ルミア ） うん ！ |ぎょう||||

さ あて

（ アルベルト ） 始める ぞ |はじめる|

（ バーナード ） おう ！ （ クリストフ ） はい ！

（ 中毒 者 たち ） う う … ちゅうどく|もの|||

止まれ ！ とどまれ

（ グレン ） チッ はめ られ た か

先生 この 人 たち は 一体 … せんせい||じん|||いったい

（ グレン ） あいつ ら は 主人 の 命令 に 盲 目的 に 従う 死人 ( し び と ) 同然 の 人形 だ ||||あるじ||めいれい||もう|もくてき||したがう|しにん||||どうぜん||にんぎょう|

それ より 白 猫 行け ！ ||しろ|ねこ|いけ

（ シス ティーナ ） えっ ？ （ グレン ） いい から 早く 走れ ！ ||||||はやく|はしれ

お前 を 守り ながら じゃ とても さばき きれ ねえ おまえ||まもり||||||

わ 私 なら 大丈夫 です |わたくし||だいじょうぶ|

戦い 方 くらい 私 も 教わって い ます から ！ たたかい|かた||わたくし||おそわって|||

（ シス ティーナ ） “ 大いなる 風 ” … はっ ！ ||おおいなる|かぜ|

（ 中毒 者 ） いい あぁ ！ ちゅうどく|もの||

（ グレン ） クッ ！ “ 駆けよ 風 ” ||かけよ|かぜ

で やっ ！ （ 中毒 者 ） ぐ ああ ！ ||ちゅうどく|もの||

（ グレン ） “ 駆け て 抜けよ ” |かけ||ぬけよ

（ 中毒 者 ） ギャア ！ （ シス ティーナ ） は っ ！ ちゅうどく|もの|||||

（ 中毒 者 ） ギャッ ！ ちゅうどく|もの|

“ 打ち 据えよ ” うち|すえよ

は …

（ グレン ） 白 猫 ！ （ シス ティーナ ） はっ |しろ|ねこ|||

（ グレン ） 何 やって る ！ ボサッ と す ん な 行く ぞ ！ |なん||||||||いく|

（ 中毒 者 たち ） ウガア ！ ちゅうどく|もの||

（ グレン ） クッ ！ （ シス ティーナ ） は あ … は あ …

（ グレン ） ん っ ！

（ 中毒 者 たち ） ヌオァ ！ ちゅうどく|もの||

“ 雷 精 ( ら い せい ) よ ” かみなり|せい||||

（ 中毒 者 ） ギャッ ！ ウアア …\ N （ シス ティーナ ） あ あ … ちゅうどく|もの|||n||||

“ 紫 電 の 衝撃 以 ( も っ ) て ･ 撃ち 倒せ ” むらさき|いなずま||しょうげき|い||||うち|たおせ

（ 中毒 者 ） ダア アア ！ ちゅうどく|もの||

あ … う う …

（ グレン ） おい しっかり しろ こっち だ ！

（ グレン ） クッソ ！ どうも レオス の やつ に ―

おびき出さ れ てる 気 が し て な ん ねえ おびきださ|||き||||||

白 猫 を 狙って き て や がる の か あの 時 と 同じ だ しろ|ねこ||ねらって||||||||じ||おなじ|

（ グレン ） セラ ！

（ 中毒 者 ） ガァ ！ （ グレン ） ガッ グッ ！ ちゅうどく|もの||||

（ 中毒 者 ） ガァ ！ （ グレン ） クソ が あぁ ！ ちゅうどく|もの|||くそ||

（ 中毒 者 ） ヤアア ！ ちゅうどく|もの|

（ グレン ） そう か そういう 事 か ！ ||||こと|

あの 野郎 ！ やら せる か ！ |やろう|||

今 の なまぬるい 俺 じゃ また 守りきれ ねえ ！ いま|||おれ|||まもりきれ|

思い出せ ！ 宮廷 魔 導 士 だった 頃 の 感覚 を ！ おもいだせ|きゅうてい|ま|みちび|し||ころ||かんかく|

（ 中毒 者 ） ギャア ！ （ グレン ） グッ ！ ちゅうどく|もの|||

（ 中毒 者 ） ギャアア ！ ちゅうどく|もの|

（ シス ティーナ ） あ … ああ …

（ シス ティーナ ） こ … 怖い |||こわい

（ 中毒 者 ） ウワア ！ ちゅうどく|もの|

白 猫 ！ 後ろ だ ！ （ 中毒 者 ） アアアァ ！ しろ|ねこ|うしろ||ちゅうどく|もの|

（ グレン ） クソ が ！ |くそ|

（ 中毒 者 ） ウガアァ … ちゅうどく|もの|

（ シス ティーナ ） は あっ ！

白 猫 ！ 大丈夫 か ！ しろ|ねこ|だいじょうぶ|

触ら ない で ！ さわら||

（ シス ティーナ ） は あ …

（ グレン ） 俺 が 怖い の か 白 猫 |おれ||こわい|||しろ|ねこ

う …

すま ん

（ シス ティーナ ） その … 私 は … |||わたくし|

（ レオス ） いや あ は はっ 見事 だ よ グレン |||||みごと|||

テメエ ！ レオス の ふり は もう やめろ ！

おや やっぱり 君 は 僕 の 正体 に 気付 い た ん だ ね ||きみ||ぼく||しょうたい||きづ|||||

（ シス ティーナ ） え ？ （ グレン ） あいつ は レオス じゃ ねえ ！

元 帝国 宮廷 魔 導 士 団 の 執行 官 ナンバー 11 もと|ていこく|きゅうてい|ま|みちび|し|だん||しっこう|かん|なんばー

“ 正義 ” ジャティス ＝ ロウ ファン だ せいぎ|||ふぁん|

“ 生き て た の か ” と でも 言 いた そ う な 顔 だ ねえ いき|||||||げん|||||かお||

レオス は … どこ ？

ああ レオス ねえ …

薬 の 投与 に よって 僕 の 思惑 どおり に 動 い て くれ た あと ― くすり||とうよ|||ぼく||おもわく|||どう|||||

死 ん だ よ し|||

（ レオス ） “ 天使 の 塵 ” を 投与 さ れ た 時点 で ― |てんし||ちり||とうよ||||じてん|

人 と して は 死 ん だ も 同然 な ん だ けど じん||||し||||どうぜん||||

ちょうど 魔 導 兵 団 戦 が 終わった 直後 だった か なあ |ま|みちび|つわもの|だん|いくさ||おわった|ちょくご|||

（ シス ティーナ ） そんな …

久しぶり だ ね グレン ひさしぶり|||

君 と 再び 対峙 ( たい じ ) する 日 を 僕 が どんなに 待ちわび て い た 事 か きみ||ふたたび|たいじ||||ひ||ぼく|||まちわび||||こと|

白 猫 ここ から 去れ しろ|ねこ|||され

えっ …

ここ は もう お前 が い て いい 世界 じゃ ねえ |||おまえ|||||せかい||

同感 だ むしろ 消え て くれ ない か な どうかん|||きえ|||||

もう 君 の 役目 は 終わった ん だ |きみ||やくめ||おわった||

僕 と グレン の 戦い を 邪魔 する なら ― ぼく||||たたかい||じゃま||

殺す ころす

（ シス ティーナ ） ヒッ … ！

白 猫 … 行 けっ ！ しろ|ねこ|ぎょう|

は …

は ぁ っ … ん っ …

達者 で な たっしゃ||

（ ジャティス ） しかし 本当 に 彼女 は セラ に 似 てる ねえ ||ほんとう||かのじょ||||に||

（ グレン ） う ぜ えん だ よ お前 ！ ||||||おまえ

レオス に 近づ い た の も 決闘 も 白 猫 と の 結婚 も すべて ― ||ちかづ|||||けっとう||しろ|ねこ|||けっこん||

ここ で こうして 俺 と 戦う ため の 筋書き だった ん だ ろ ！ |||おれ||たたかう|||すじがき||||

ハハッ ああ

（ グレン ） 予知 に 近い 行動 予測 が 可能 な お前 の 固有 魔術 に ― |よち||ちかい|こうどう|よそく||かのう||おまえ||こゆう|まじゅつ|

まんまと ハマ っち まっ た って 事 か |はま|||||こと|

で 何 が 目的 だ |なん||もくてき|

（ ジャティス ） １ 年 前 から ずっと 同じ だ よ 正義 の 執行 |とし|ぜん|||おなじ|||せいぎ||しっこう

その 正義 と や ら を 言い訳 に |せいぎ|||||いいわけ|

帝国 政府 の 要人 や 軍 の 高位 魔 導 士 を ていこく|せいふ||ようじん||ぐん||こうい|ま|みちび|し|

片っ端から 殺し まくった って いう の か よ ！ かたっぱしから|ころし||||||

（ ジャティス ） そうだ 途中 で 君 に 阻ま れ て しまった けど ね |そう だ|とちゅう||きみ||はばま|||||

だが 今度 は きっと うまく いく |こんど||||

“ 禁 忌 教 典 ( アカシック レコード ) ” が 手 に 入れ ば きん|い|きょう|てん||れこーど||て||いれ|

“ 禁 忌 教 典 ” ？ きん|い|きょう|てん

ああ 世界 の すべて の 理 ( ことわり ) を 支配 する 力 の 存在 |せかい||||り|||しはい||ちから||そんざい

僕 は それ を 手 に 入れる ん だ ぼく||||て||いれる||

だが あの 力 は 絶対 的 に 正しい 人間 が 持つ べき も の 故 に ― ||ちから||ぜったい|てき||ただしい|にんげん||もつ||||こ|

かつて 僕 の 正義 を 破った 君 を 倒さ なく て は ― |ぼく||せいぎ||やぶった|きみ||たおさ|||

僕 に その 資格 は ない ぼく|||しかく||

たとえ 神 が 許し て も 僕 自身 が それ を 許さ ない |かみ||ゆるし|||ぼく|じしん||||ゆるさ|

これ は 君 へ の 復しゅう で は ない 挑戦 な ん だ よ ！ ||きみ|||ふくしゅう||||ちょうせん||||

僕 が “ 正義 の 魔法使い ” と なり ― ぼく||せいぎ||まほうつかい||

この世 すべて の 悪 へ 正義 を 執行 する このよ|||あく||せいぎ||しっこう|

（ グレン ） そんな 正義 ある か ！ ||せいぎ||

あの 時 お前 が これ を 使った 段階 で 正体 を 見破る べき だった ぜ ！ |じ|おまえ||||つかった|だんかい||しょうたい||みやぶる|||

（ シス ティーナ ） 先生 の 事 別 世界 の 人 だ と 思って しまった ||せんせい||こと|べつ|せかい||じん|||おもって|

拒絶 し て しまった きょぜつ|||

先生 は いつ だって 私 たち の ため に 命 を 懸けて 戦って くれ て い た のに せんせい||||わたくし|||||いのち||かけて|たたかって|||||

私 の バカ なんで あんな 事 を ！ わたくし||ばか|||こと|

このまま じゃ 先生 は きっと どこ か へ 行って しまう ||せんせい||||||おこなって|

でも 今 の 私 に 何 が できる って いう の |いま||わたくし||なん|||||

どう し たら …

（ ジャティス ） 隠れ て も 無駄 さ グレン |かくれ|||むだ||

まだまだ いく よ

（ グレン ） “ 三 界 ( さん かい ) の 理 ･ 天秤 ( てんびん ) の 法則 ･\ N 律 の 皿 は 左舷 に 傾く べし ” |みっ|かい||||り|てんびん|||ほうそく|n|りつ||さら||さげん||かたむく|

（ ジャティス ） はっ

“ 白銀 の 氷 狼 ( ひょう ろう ) よ ･ 吹雪 纏 ( まと ) い て ･\ N 疾駆 ( か ) け 抜けよ ” しろがね||こおり|おおかみ||||ふぶき|まと||||n|しっく|||ぬけよ

フッ ヒャハハ 相変わらず 抜け目 ない なあ ||あいかわらず|ぬけめ||

フッ ！

フハハハハ …\ N アハハ ハハ … ！ |n||

やはり 君 は そう で ない と |きみ|||||

（ グレン ） うる せ え ！

殺し 合い くらい 黙って やり や がれ ！ ころし|あい||だまって|||

はっ ！

グッ ！

（ ジャティス ） 僕 の 勝ち だ |ぼく||かち|

安心 し て くれ 苦しま せ ず に 一瞬 で 殺す あんしん||||くるしま||||いっしゅん||ころす

それ が 君 に 対 する 最大 限 の 敬意 と 礼儀 だ ||きみ||たい||さいだい|げん||けいい||れいぎ|

あの世 で セラ に よろしく 伝え て くれ あのよ|||||つたえ||

（ ジャティス ） あっ ！

（ グレン ） う っ ！

（ シス ティーナ ） は あ … 間に合った ||||まにあった

（ グレン ） う っ ！

白 猫 … お前 ！ しろ|ねこ|おまえ

バカ 野郎 なんで 戻って 来 た ！ ばか|やろう||もどって|らい|

ここ は お前 が い て いい 世界 じゃ ない ！ ||おまえ|||||せかい||

（ シス ティーナ ） そう …\ N そして 先生 が い て いい 世界 で も ない わ |||n||せんせい|||||せかい||||

私 は あなた を 連れ戻し に 来 た の わたくし||||つれもどし||らい||

な っ ！

先生 言い まし た よ ね せんせい|いい||||

“ ルミア を 守る ため に 力 が 必要 だ ” って ||まもる|||ちから||ひつよう||

ルミア は 私 に とって かけがえのない 人 それ に … ||わたくし||||じん||

あなた も そう ！

あ あっ ！

（ シス ティーナ ） 怖い あなた も ふだん の ロク で なし の あなた も ― ||こわい||||||||||

どちら も “ あなた ” と いう 人間 |||||にんげん

かけがえのない 人 で ある 事 は 間違い ない ！ |じん|||こと||まちがい|

だから 私 たち の そば に いて よ ！ |わたくし||||||

どこ へ も 行か ない で ！ |||いか||

は あっ ああ …

（ ジャティス ） いやはや 少々 不覚 を とった ||しょうしょう|ふかく||

（ シス ティーナ ） もう 先生 に は 関わら ない で ください ！ |||せんせい|||かかわら|||

（ ジャティス ） う ざい ね 君 …\ N 性格 まで セラ に 似 てる ん だ なあ ||||きみ|n|せいかく||||に||||

（ グレン ） フッ …

やれやれ 俺 も ヤキ が 回った ぜ |おれ||||まわった|

（ グレン ） こいつ は もう 要ら ねえ な ||||いら||

白 猫 ツー マンセル だ しろ|ねこ|||

俺 が 前衛 お前 が 後衛 できる か ？ おれ||ぜんえい|おまえ||こうえい||

う っ ！

（ グレン ） 約束 する ぜ 刺し 違え て も あいつ を 倒し て |やくそく|||さし|ちがえ|||||たおし|

お前 だけ は 無事 みんな の 所 へ 戻し て み せる だ から … おまえ|||ぶじ|||しょ||もどし|||||

（ シス ティーナ ） その 約束 受け かねる わ ね |||やくそく|うけ|||

（ シス ティーナ ） その 約束 受け かねる わ ね |||やくそく|うけ|||

（ グレン ） は っ ？

２ 人 で 一緒 に みんな の 所 へ 戻る の じん||いっしょ||||しょ||もどる|

そういう 約束 なら 喜んで 受ける わ |やくそく||よろこんで|うける|

頼り に し てる ぜ シス ティーナ たより||||||

やっと 初めて 私 の 名前 を まとも に 呼 ん で くれ た わ ね |はじめて|わたくし||なまえ||||よ||||||

フッ … 行く ぞ ！ |いく|

（ ジャティス ） なんという 堕落 ！ ||だらく

シス ティーナ ＝ フィー ベル 君 の せい で ！ |||べる|きみ|||

“ 集え 暴風 ･ 散 弾 と なり て ･\ N 撃ち 据えよ ” つどえ|ぼうふう|ち|たま||||n|うち|すえよ

僕 と グレン の 戦い の 邪魔 を する な ！ ぼく||||たたかい||じゃま|||

“ 大気 の 壁 よ ･ 二 重 ( ふた え ) と なり て ･\ N 我ら を 守れ ” たいき||かべ||ふた|おも||||||n|われら||まもれ

即興 改変 ？ そっきょう|かいへん

“ 颪 ( おろし ) の 風 狼 ( ふう ろう ) よ ･ 我 を その 背 に ･\ N 疾 ( と ) く 激しく 駆けよ ” おろし|||かぜ|おおかみ||||われ|||せ||n|しつ|||はげしく|かけよ

ふう う う う … う あっ ！

（ ジャティス ） ぐう う … 彼女 … |||かのじょ

これほど の 技量 と は 計算 違い だった か … ||ぎりょう|||けいさん|ちがい||

（ グレン ） な …

来い ！ 僕 の 奥底 に 眠る 正義 の 具現 ！ こい|ぼく||おくそこ||ねむる|せいぎ||ぐげん

僕 だけ の 神 よ 正義 の 神 よ ！ ぼく|||かみ||せいぎ||かみ|

我が 正義 に 牙 を むく 邪悪 を 駆逐 せよ ！ わが|せいぎ||きば|||じゃあく||くちく|

レディ ジャスティス ユース ティア ！ ||ゆーす|

アハ ハハハハ

アハ ハハハハ …

（ シス ティーナ ） “ 大いなる 息吹 よ ” ||おおいなる|いぶき|

はっ ！

（ ジャティス ） なん … だ と …

具現 ( コール ) ！ 具現 ！ 具現 ！ ぐげん|こーる|ぐげん|ぐげん

ジャティス ～ ！

ヒヒ … う っ ！

ふう う う わ っ ！

ケリ を つける ぞ

はっ はっ は

うぬぼれる な よ グレン

君 の 優勢 は 彼女 の おかげ だ ろ ？ きみ||ゆうせい||かのじょ||||

だが 残念 だった ねえ |ざんねん||

（ グレン ） な っ ！

（ ジャティス ） マナ 欠乏 症 限界 の よう だ ね ||けつぼう|しょう|げんかい||||

な … クッ ！

（ ジャティス ） だ が 今回 は 彼女 に 免じ て |||こんかい||かのじょ||めんじ|

僕 の 負け と いう 事 に し て あげる よ ぼく||まけ|||こと|||||

（ グレン ） 大丈夫 か ！ |だいじょうぶ|

（ ジャティス ） グレン 君 は 知ら ない だ ろ う が ― ||きみ||しら|||||

（ ジャティス ） グレン 君 は 知ら ない だ ろ う が ― ||きみ||しら|||||

（ グレン ） は あっ ！

この 帝国 は 滅び なけ れ ば なら ない |ていこく||ほろび|||||

なぜなら この 国 は ね ― ||くに||

邪悪 な 意思 の 下 に 作ら れ た もの な ん だ よ じゃあく||いし||した||つくら|||||||

また 会 お う グレン |かい|||

次 は 必ず 僕 の 正義 が 君 を 倒す つぎ||かならず|ぼく||せいぎ||きみ||たおす

（ グレン ） う っせ ー ！ |||-

二 度 と 顔 を 見せる な クソ 野郎 ！ ふた|たび||かお||みせる||くそ|やろう

（ グレン ） 立てる か ？ |たてる|

まだ … 力 が …\ N 入ら ない |ちから||n|はいら|

（ グレン ） う っ ん …

（ ルミア ） シス ティ ！ （ グレン ） ん ？

よかった （ リィエル ） グレ ～ ン ！

（ ウェンディ ） 心配 し まし た わ ！ （ リン ） 先生 ！ |しんぱい|||||りん|せんせい

（ カッシュ ） ケガ ない か ？ （ セシル ） 大丈夫 ？ |けが||||だいじょうぶ

（ テレサ ） 無事 の よう です ね |ぶじ||||

なあ 俺 は 本当 に お前 たち の 教師 で いい の か ？ |おれ||ほんとう||おまえ|||きょうし||||

バカ ねえ 私 が こうして あなた の そば に いる の が 答え じゃ ない ばか||わたくし||||||||||こたえ||

（ シス ティーナ ） そう でしょ 先生 ||||せんせい

（ グレン ） すま ん ジャティス の やつ を 取り逃がし ち まって |||||||とりにがし||

謝る 事 は ない は な から お前 に 頼 ん だ 覚え は ない から な あやまる|こと||||||おまえ||たの|||おぼえ||||

あの 野郎 相変わらず ふざけ た 事 ばかり 抜かし て い た が ― |やろう|あいかわらず|||こと||ぬかし||||

１ つ 気 に なった 事 が ある |き|||こと||

（ ジャティス ） 世界 の すべて の 理 を 支配 する 力 の 存在 ― |せかい||||り||しはい||ちから||そんざい

それ が “ 禁 忌 教 典 ” だ よ ||きん|い|きょう|てん||

（ グレン ） それ を 手 に 入れよ う と し て いた ん だ あいつ は … |||て||いれよ|||||||||

（ アルベルト ） “ 禁 忌 教 典 ” か … |きん|い|きょう|てん|

（ エレノア ） この 奥 に 開く べき 門 が … ||おく||あく||もん|

ウフ … フフ フッ …

（ グレン ） お は ー っす （ ハーレイ ） ん ？ |||-|||

きょう も いい 天気 っす ねえ ハロウィン 先輩 ！ |||てんき||||せんぱい

ハーレイ だ ！ 貴 様 わざと 言って いる だ ろ ！ ||とうと|さま||いって|||

まったく ！ （ グレン ） ヘイヘイ ハーレム 先輩 |||はーれむ|せんぱい

ハーレイ ！ ハーレイ ＝ アスト レイ ！ |||れい

大体 貴 様 は いつも いつも いつも いつも いつも … だいたい|とうと|さま||||||

大体 貴 様 は いつも いつも いつも いつも いつも … だいたい|とうと|さま||||||

（ リック ） フッフッ

お セリカ 戻って た の か ||もどって|||

（ セリカ ） すっかり 教師 らしく なった じゃ ない か ||きょうし|||||

だから 言った ろ 俺 は やれ ば できる 子 だって |いった||おれ|||||こ|

（ セリカ ） だったら もう 安心 だ な |||あんしん||

ん ？

実は 本格 的 に 地下 迷宮 の 探索 に 出よ う と 思う じつは|ほんかく|てき||ちか|めいきゅう||たんさく||でよ|||おもう

あの 場所 に は 私 の 成す べき 事 が ある 気 が し て なら ない から な |ばしょ|||わたくし||なす||こと|||き|||||||

フッ そう か …

（ シス ティーナ ） 先生 ！ （ グレン ） お ？ ||せんせい||

早く 早く ！ はやく|はやく

ど あっ ！ （ セリカ ） 頼 ん だ ぞ 先生 ！ |||たの||||せんせい

（ グレン ） ふう … めん どくせ え なあ

ふ ふ …

（ 子供 時代 の グレン ） “ 魔 王 は 魔法使い に 尋ね ます ” こども|じだい|||ま|おう||まほうつかい||たずね|

“ 一体 なん だ ？ 何 が お前 に そこ まで さ せる ん だ ？ ” いったい|||なん||おまえ|||||||

“ どうして そこ まで できる ？ 私 に は お前 が まったく 理解 でき ない ” ||||わたくし|||おまえ|||りかい||

“ する と 魔法使い は 言い まし た ” ||まほうつかい||いい||

“ 簡単 だ よ 魔 王 ” かんたん|||ま|おう

（ グレン ） “ 僕 に は 守り たい もの 守る べき もの が ある ん だ ” |ぼく|||まもり|||まもる||||||

“ それ を 思え ば 自然 と 体 の 底 から 無限 の 力 が 湧 い て くる ん だ ” ||おもえ||しぜん||からだ||そこ||むげん||ちから||わ|||||

“ 何度 だって 立ち 上がれる ん だ ” なんど||たち|あがれる||

そう 何度 だって な |なんど||

（ グレン ） よう し そんじゃ

授業 を 始める ぞ じゅぎょう||はじめる|

（ 生徒 たち ） はい ！ せいと||