Sankarea Episode 12 sankarea|episode Sankarea Episode 12

DHR & Hakugetsu Sub dhr|hakugetsu|sub あの 日 以来 |ひ|いらい

ホント に これ で 良かった の か と 思う ほんと||||よかった||||おもう

貴 様 に 礼 弥 を 預けよ う とうと|さま||れい|わたる||あずけよ|

あの きん も い オヤジ から 礼 弥 を 預かる こと に なった 俺 は ||||おやじ||れい|わたる||あずかる||||おれ|

礼 弥 を 自由 に して やれ た 嬉し さ より も れい|わたる||じゆう|||||うれし|||

どっち か っ つ ー と 責任 の 重 さ を 実感 し て いる ||||-||せきにん||おも|||じっかん|||

あ ッ

ノ ～ ッ ！ 味噌汁 に ナス を 入れる と は 何事 か ッ ||みそしる||なす||いれる|||なにごと||

じ ー じ それ は ピーマン だ が |-||||ぴーまん||

ええ ～ ッ

そう か

萌 路 ほう|じ

何 か ？ なん|

礼 弥 ちゃん の 食事 が えらく 独特 の よう だ が れい|わたる|||しょくじ|||どくとく||||

礼 弥 殿 の 好み に 合わせ て 料理 し た の です れい|わたる|しんがり||よしみ||あわせ||りょうり||||

あじさい の 葉 の おひたし ||は||

あじさい の 葉 の 炒め 物 ||は||いため|ぶつ

あじさい の 葉 の 煮 汁 ||は||に|しる

美味しい の か ？ おいしい||

や れる だけ の こと は やった の だ が

限界 は 感じ て いる げんかい||かんじ||

礼 弥 は ベジタリアン だって 言った だ ろ れい|わたる||||いった||

あじさい が ベジタブル か ね ？ ごめんなさい

私 やっぱり 一 人 で 食事 し た 方 が いい です ね わたくし||ひと|じん||しょくじ|||かた||||

あ ッ いや そういう 意味 じゃ ない ん だ よ ||||いみ|||||

父ちゃん あんまり ツッコ ま ない で やって くれよ とうちゃん|||||||

すま ん 見慣れ ない 料理 に ちょっと 驚 いただけ な ん だ ||みなれ||りょうり|||おどろ||||

いえ 気 に なさら ない で ください 清 ！ |き||||||きよし

う わ ッ 清 ～ ッ ！ |||きよし|

ば ー ぶ |-|

じいちゃん たま に こんな だ から 何 か あったら こうして ||||||なん|||

あ ッ は い

色々 すま ん な 礼 弥 ちゃん いろいろ||||れい|わたる|

いえ

ギリ だ よ なあ と 思う |||||おもう

じいちゃん 以外 みんな おかしい と 思って ん だ ろ う けど |いがい||||おもって|||||

黙って て くれる の は みんな 優しい から だ だまって||||||やさしい||

つ う か はっきり 家族 だ から だ ||||かぞく|||

ひと 一 人 面倒 見る って 大 変な こと な ん だ な |ひと|じん|めんどう|みる||だい|へんな|||||

まして や ゾンビ と なる と

ば ー ぶ うん ッ ？ |-|||

ば ー ぶ |-|

なあ あ ッ

はい

な ん つ う か

もっと いろんな とこ に 連れて って あげ たい ん だ けど さ ||||つれて|||||||

はい

ごめん な こんな こと ぐらい しか でき なく て

そんな こと ない です よ 楽しい です |||||たのしい|

家 に い た 頃 は こんな こと でき なかった ん です から いえ||||ころ||||||||

ホント か ？ ほんと|

はい

あ ッ … 降 谷 君 ||ふ|たに|きみ

明日 花火 大会 が ある ん です ね あした|はなび|たいかい|||||

ああ 毎年 やって ん なあ 俺 行った こと ない けど |まいとし||||おれ|おこなった|||

いい なあ

私 いつも 自分 の 部屋 から 眺め て い た ので わたくし||じぶん||へや||ながめ||||

一 度 下 から 見 て み た い と 思って い た ん です ひと|たび|した||み||||||おもって||||

行く か え ッ いい ん です か ？ いく|||||||

花火 大会 なら 夜 だ し はなび|たいかい||よ||

連れて って やる よ ホント に ？ つれて||||ほんと|

じゃあ 私 明日 まで に 体 が 腐ら ない よう に |わたくし|あした|||からだ||くさら|||

最大 限 の 努力 を し て おき ます さいだい|げん||どりょく|||||

そんな 急に 腐る か よ |きゅうに|くさる||

しょうが ねえ なあ 花火 くらい で こんなに 喜ぶ なんて |||はなび||||よろこぶ|

子供 か よ 子供 です ッ 問題 あり ます か ？ こども|||こども|||もんだい|||

開き直 ん な よ ひらきなお|||

礼 弥 の 体 を 維持 する 方法 れい|わたる||からだ||いじ||ほうほう

エンバーミング や 防腐 剤 ||ぼうふ|ざい

色々 調べ て み て も 有効 な 手立て は みつから ない いろいろ|しらべ|||||ゆうこう||てだて||みつ から|

そりゃ そうだ ゾンビ の 腐敗 を 食い止める 方法 なんて |そう だ|||ふはい||くいとめる|ほうほう|

誰 も 前提 と して 考え ない もん な だれ||ぜんてい|||かんがえ|||

え ッ 上 に 行か ない ん です か ？ ||うえ||いか||||

ああ ちょっと な

頼り に できる の は じいちゃん だけ な の だ が たより||||||||||

どう すりゃ 礼 弥 と 礼 弥 の 生活 を 守って あげ られる の だ ろ う ？ ||れい|わたる||れい|わたる||せいかつ||まもって||||||

お ッ ？ に ー 何 を し て おる ？ |||-|なん||||

ああ ちょっと な

ところで 礼 弥 殿 は 学校 に 行ったり は さ れ ない の か ？ |れい|わたる|しんがり||がっこう||おこなったり||||||

学校 ？ それ は ちょっと 無理 っ つ う か がっこう||||むり||||

どうして また ？ 健康 上 の 理由 って ヤツ で さ ||けんこう|うえ||りゆう||やつ||

見 た ところ 問題 な さ そう だ が み|||もんだい|||||

見 た ところ は な み||||

でも 中身 が 色々 大変 で さ |なかみ||いろいろ|たいへん||

朝 学校 に 行く とき 言わ れ た の だ あさ|がっこう||いく||いわ||||

「 学校 か うらやましい な 」 と がっこう||||

そう 病気 なら |びょうき|

早退 と か １ 日 おき に 登校 する と か 色々 手 は あ ろ う に そうたい|||ひ|||とうこう||||いろいろ|て|||||

そういう わけ に も いか ねえ ん だ よ

では 礼 弥 殿 は ずっと うち に いる こと に なる わけ か |れい|わたる|しんがり||||||||||

そう どう す ん だ ？

今 の 暮らし が 礼 弥 に とって 普通 の 生活 って 言え る の か ？ いま||くらし||れい|わたる|||ふつう||せいかつ||いえ|||

普通 の 女の子 だって 言え る の か ？ ふつう||おんなのこ||いえ|||

あいつ の 人生 俺 に は 重 すぎ ない か ？ ||じんせい|おれ|||おも|||

そんな 俺 の 気分 を 反映 し た よう に |おれ||きぶん||はんえい||||

花火 大会 は 雨 で つぶれ て しまった はなび|たいかい||あめ||||

中止 か … ちゅうし|

仕方ない です よ ね 何 か ごめん な しかたない||||なん|||

何で 降 谷 君 が 謝る ん です か ？ 何となく なんで|ふ|たに|きみ||あやまる||||なんとなく

意味 分かり ませ ん いみ|わかり||

もし ば ー ぶ ||-|

もし 私 が い なく なって なかったら |わたくし|||||

来年 連れて って ください らいねん|つれて||

約束 です よ やくそく||

花火 大会 が つぶれ た って こと は はなび|たいかい||||||

浴衣 美人 の 群れ と 出会い 損ね た って こと だ よ な ？ ゆかた|びじん||むれ||であい|そこね||||||

それ って 俺 の よう な 純情 な 高校 生 に とって は ||おれ||||じゅんじょう||こうこう|せい|||

人生 の 重大 な 損失 だ と 思う けど どう よ ？ じんせい||じゅうだい||そんしつ|||おもう|||

ヤス タカ 君 は 女 の 人 なら 誰 でも い い ん だ もん ね やす|たか|きみ||おんな||じん||だれ|||||||

て お前 な ッ そういう こと 言って ん じゃ ねえ |おまえ|||||いって|||

これ は いわゆる その … 何 だ ？ ||||なん|

降 谷 よ お前 も か 何 が ？ ふ|たに||おまえ|||なん|

散 女 の 女子 を 浴衣 姿 に 脳 内 変換 し てる ん だ よ な ？ ち|おんな||じょし||ゆかた|すがた||のう|うち|へんかん||||||

ち げ ー よ 変態 ||-||へんたい

千 紘 ～ せん|ひろし

お っ は よ う ああ わん こ

何 ボケッ と し てん の ？ 何でも ねえ よ なん||||||なんでも||

また あの お 嬢 様 の こと 考え て た ん じゃ ない の ？ |||じょう|さま|||かんがえ||||||

そんな ん じゃ ねえ って

こら ッ お 姉さん に 話し て みろ って |||ねえさん||はなし|||

いい なあ ホント に 誰 でも い い ん だ ね ||ほんと||だれ||||||

否定 は しな ～ い ひてい|||

花火 大会 ね はなび|たいかい|

あいつ 楽しみ に し て たから さ |たのしみ|||||

私 も 楽しみ に し て た よ 千 紘 と 行く 気 満々 で さ わたくし||たのしみ||||||せん|ひろし||いく|き|まんまん||

そう か よ

じゃあ さ ちっちゃ い 花火 大会 やろ っか ？ ||||はなび|たいかい||

礼 弥 殿 礼 弥 殿 に 手伝って いた だい て は れい|わたる|しんがり|れい|わたる|しんがり||てつだって||||

に ー に 申し訳 が 立ち ませ ぬ |-||もうしわけ||たち||

これ くらい 平気 です よ いや しかし ||へいき||||

平気 です って ば へいき|||

あ ッ あ ッ

これ は いったい どういう …

ごめん ね 萌 路 ちゃん ||ほう|じ|

ただいま 降 谷 君 お かえり なさい |ふ|たに|きみ|||

に ー 早かった です な |-|はやかった||

何 やって ん だ よ 真っ 昼間 に 掃除 なんて なん|||||まっ|ひるま||そうじ|

しかも その ほうき え ッ 大丈夫 です よ |||||だいじょうぶ||

曇り だし 降 谷 君 心配 し すぎ です くもり||ふ|たに|きみ|しんぱい|||

ホント か よ 本当 です ほんと|||ほんとう|

後 で よく 休 ん どけ よ はい あと|||きゅう||||

そう 言 っと い て 何 だ けど 俺 達 だけ で 花火 大会 やろう ぜ |げん||||なん|||おれ|さとる|||はなび|たいかい||

花火 大会 ？ はなび|たいかい

うん 今夜 ここ で さ |こんや|||

ロケット 花火 くらい なら 打ち上げ られる ぜ ろけっと|はなび|||うちあげ||

花火 など 久しく やって おら な ん だ 楽し そう です ね はなび||ひさしく||||||たのし|||

決まり だ な きまり||

わん こ が 浴衣 貸し て くれる から 着 て みろ よ 着付け も し て くれる |||ゆかた|かし||||ちゃく||||きつけ||||

気分 だ けど さ それ らしく し よ う ぜ きぶん|||||||||

わん こ さん 来 られる ん です か ？ |||らい||||

花火 も あいつ の 俺 も 浴衣 出し と くわ はなび||||おれ||ゆかた|だし||

じゃ わん こ が 来 たら そういう こと で ||||らい||||

私 も 夕飯 の 支度 が あり ます ゆえ わたくし||ゆうはん||したく||||

うん ここ は 片付け て おく から |||かたづけ|||

頼み まし た ぞ で は たのみ|||||

わん こ さん か

お ッ

こんにち は ー ！ ||-

や あ 蘭子 ちゃん いらっしゃい ||らんこ||

花火 やる ん だ って ？ はい はなび|||||

中止 が 悔しかった から せめて 私 達 だけ でも と 思って ちゅうし||くやしかった|||わたくし|さとる||||おもって

よう わ ん こ あ ッ

何 だ うまく 着 れ て ん じゃ ん うん 萌 路 に 着つけ て もらった ん だ なん|||ちゃく|||||||ほう|じ||きつけ||||

何 普段 から 着 慣れ て おり ます ので な なん|ふだん||ちゃく|なれ|||||

で 礼 弥 ちゃん は ？ 上 に いる よ |れい|わたる|||うえ|||

礼 弥 ～ ！ れい|わたる

帯 と か 締めて も 平気 かな ？ あ ッ 全然 平気 です おび|||しめて||へいき||||ぜんぜん|へいき|

むしろ いっそう 強く 締めて もらい たい くらい です ||つよく|しめて||||

そう

わん こ さん は 降 谷 君 と 仲 が いい ん です よ ね ||||ふ|たに|きみ||なか||||||

いい よ 幼なじみ だ から ね ||おさななじみ|||

あいつ 昔 から 変わり者 だった から 最初 は ムカ つ い て た ん だ けど |むかし||かわりもの|||さいしょ|||||||||

いい とこ も いっぱい ある ん だ よ ね

だから 大事 に し てる |だいじ|||

そう です か

あいつ 普段 だったら 花火 なんか 興味 ない はず な のに |ふだん||はなび||きょうみ||||

私 が 「 やろ う 」 って 言ったら のっちゃ っ て さ わたくし|||||いったら||||

単純 な の 礼 弥 ちゃん が 喜ぶ と 思った ん だ よ たんじゅん|||れい|わたる|||よろこぶ||おもった|||

いい ヤツ なんだか や な ヤツ なんだか 分か ん ない けど |やつ||||やつ||わか|||

結局 いい ヤツ な の けっきょく||やつ||

私 も それ ちょっと 分かり ます わたくし||||わかり|

はい 終わった よ |おわった|

こっち 向 い て み て は い |むかい||||||

全然 違和感 な いよ ね え ッ ？ ぜんぜん|いわかん|||||

私 の 目の前 に いる 人 が ゾンビ だ なんて わたくし||めのまえ|||じん||||

ホント は 死 ん で ない ん じゃ ない の ？ ほんと||し|||||||

そんな こと ない です よ 脈 だって あり ませ ん し |||||みゃく|||||

おなか の 傷 以外 は 普通 じゃ ない ？ ||きず|いがい||ふつう||

いつまで この 状態 で い られる か も 分かり ませ ん ||じょうたい||||||わかり||

そんなに 時間 は ない ん です |じかん||||

体 も 傷 ん で き て ます し からだ||きず||||||

え ッ わ … わん こ さん ？

うん 全然 平気 じゃ ない |ぜんぜん|へいき||

あじさい だ っけ あれ が ちゃんと 効 い てん じゃ ない ？ ||||||き||||

これ から も 千 紘 が 何とか し て くれる って |||せん|ひろし||なんとか||||

ええ そう です ね

ずっと ここ に い られる って いえ 別に ずっと いる つもり は … |||||||べつに||||

じゃあ 別 の とこ に 行く の ？ |べつ||||いく|

いや まだ その …\ N 分 かん ない って いう か |||n|ぶん|||||

その … ずっと だ と 色々 迷惑 だ ろ う し ||||いろいろ|めいわく||||

そ っか あいつ 寂し がる だ ろ う ね |||さびし|||||

そ そう でしょう か ？

あの わん こ さん は その …

降 谷 君 の こと が … ふ|たに|きみ|||

好き だ よ あなた は ？ すき||||

え ッ ？ 私 は その … ||わたくし||

そんな 大それた こと は |だいそれた||

じゃあ い い ん だ ？ 私 が 千 紘 を 独り占め し ちゃ って も |||||わたくし||せん|ひろし||ひとりじめ||||

そ …

それ は それ で いい と …

礼 弥 ちゃん さ ひょっとして 私 に 気 を 使って る ？ れい|わたる||||わたくし||き||つかって|

え ッ な 何 の こと です か ？ |||なん||||

もう な ん つ う か 礼 弥 ちゃん バレバレ ||||||れい|わたる||

要するに さ 私 と 礼 弥 ちゃん は ライバル って こと だ よ ね ようするに||わたくし||れい|わたる|||らいばる|||||

あ ッ えと …

でも 私 は わん こ さん ほど 降 谷 君 と は 近しい 仲 で は ない し |わたくし||||||ふ|たに|きみ|||ちかしい|なか||||

降 谷 君 が 私 を 見る 目 だって ふ|たに|きみ||わたくし||みる|め|

ゾンビ だ から 愛で て いる だけ だ し |||めで|||||

まったく もう 何 遠慮 し てん の よ ッ ||なん|えんりょ|||||

なおさら でしょ 時間 が ない ん だったら さ ||じかん|||||

なおさら 後悔 し ない よう に 生き なきゃ オンナ ノコ なら |こうかい|||||いき||||

わん こ さん …

私 もう 死 ん で ます けど わたくし||し||||

あ ッ

私 さ ドロドロ し た の 得意 じゃ ない ん だ わたくし||||||とくい||||

礼 弥 ちゃん が 千 紘 の こと 好き だ と して も れい|わたる|||せん|ひろし|||すき||||

私 は 私 あなた は あなた だ から わたくし||わたくし|||||

ただ 私 は 負け ない って だけ |わたくし||まけ|||

だから 礼 弥 ちゃん は 礼 弥 ちゃん で 頑張って |れい|わたる|||れい|わたる|||がんばって

はい

楽しい か ？ 楽しい です よ たのしい||たのしい||

ごめん な こんな 程度 の こと しか でき なく て さ |||ていど|||||||

降 谷 君 やたら と 謝り ます よ ね ふ|たに|きみ|||あやまり|||

だって そりゃ …

気 に する こと ない です よ き||||||

こちら に 置 い て いた だい て それ だけ で 私 は 満足 な ん です ||お|||||||||わたくし||まんぞく|||

退屈 じゃ ない か ？ いいえ たいくつ||||

何 か 不満 は ない の か よ ？ ない です なん||ふまん|||||||

ここ で 降 谷 君 達 と 生活 できる こと が 新鮮 だ し ||ふ|たに|きみ|さとる||せいかつ||||しんせん||

刺激 的 な ん です しげき|てき|||

今 は 大きな 花火 より も 小さな 花火 の 方 が いま||おおきな|はなび|||ちいさな|はなび||かた|

素敵 だ と 思い ます すてき|||おもい|

ただいま

お お かえり なさい ませ

どう なさった の です か ？ お 嬢 様 ||||||じょう|さま

学校 に 戻り ます がっこう||もどり|

その ため の 荷物 を 取り に 来 まし た かまい ませ ん よ ね ？ |||にもつ||とり||らい|||||||

は はい

奥様 に おくさま|

かしこまり まし た

お 母 様 |はは|さま

学校 に 戻る ん です って ？ がっこう||もどる|||

はい そう 決め まし た ||きめ||

どの 面 下げ て 通う つもり ？ 団 一郎 さん の 学校 に |おもて|さげ||かよう||だん|いちろう|||がっこう|

退学 に なさる お つもり です か ？ いいえ たいがく|||||||

団 一郎 さん から は 何も する な って 言わ れ てる から 何も し ない わ だん|いちろう||||なにも||||いわ||||なにも|||

好き に し たら すき|||

ありがとう ござい ます

ただし ホント に 何も し ない わ よ |ほんと||なにも||||

心配 も 気遣い も 手助け も しんぱい||きづかい||てだすけ|

覚悟 し て ます かくご|||

じゃ 用事 が す ん だ ら とっとと 出 て って |ようじ|||||||だ||

失礼 し ます しつれい||

平気 か ？ あ ッ は い へいき|||||

ありがとう 降 谷 君 学校 の こと |ふ|たに|きみ|がっこう||

だって 行き たい ん だ ろ ？ |いき||||

はい ホント に いい ん です か ？ |ほんと|||||

いい よ それ くらい 仕方ない って ||||しかたない|

嬉しい です うれしい|

だって 学校 通わ ない と |がっこう|かよわ||

普通 の 女の子 って 言え ない な って 思って ふつう||おんなのこ||いえ||||おもって

ちょっと 寂しかった ん です |さびしかった||

お前 不満 あん じゃ ねえ か おまえ|ふまん||||

不 満 って いう か … ふ|まん|||

そう です ね ごめんなさい

ただし 約束 し て くれよ 気 を つける って |やくそく||||き|||

はい

お前 の 体 を 維持 る 努力 俺 と 一緒 に し て くれよ おまえ||からだ||いじ||どりょく|おれ||いっしょ||||

分かり まし た わかり||

俺 さ は い おれ|||

正直 な 話 し て いい か ？ しょうじき||はなし||||

どうぞ

俺 は お前 に できる だけ 長く このまま で い て ほしい と 思う おれ||おまえ||||ながく|||||||おもう

私 も 正直 に 話し て いい です か ？ わたくし||しょうじき||はなし||||

ああ

私 後悔 し たく ない ん です わたくし|こうかい|||||

いつ い なく なる か 分から ない なら |||||わから||

や れる だけ の こと は やって おか ない と

それ が オンナ ノコ です から

しょうが ねえ な

しょうがない です ね

そう だ そう な ん だ

俺 の 幸せ は 礼 弥 の 不幸 で 礼 弥 の 幸せ は 俺 の 不幸 な ん だ おれ||しあわせ||れい|わたる||ふこう||れい|わたる||しあわせ||おれ||ふこう|||

分かって る 分かって る けど でも わかって||わかって|||

学校 行く ん なら や っぱ さ がっこう|いく|||||

あの コート に ドライアイス 仕込め る よう に し た 方 が いい よ な |こーと|||しこめ||||||かた||||

でも コート 着る の 行き帰り だけ だ もん な |こーと|きる||いきかえり||||

それ に 夏場 は 着 れ ない し ||なつば||ちゃく|||

つ う か 夏場 に コート でも 変 じゃ ない か |||なつば||こーと||へん|||

お前 どう 思う ？ おまえ||おもう

でも あの 瞬間 ||しゅんかん

俺 は おれ|

あの 瞬間 俺 は |しゅんかん|おれ|

礼 弥 と 幸福 と 不幸 を 分け 合った 気 が し た ん だ れい|わたる||こうふく||ふこう||わけ|あった|き|||||

あの 瞬間 |しゅんかん