Mahouka Koukou no Rettousei Episode 10 mahouka|koukou||rettousei|episode Mahouka Koukou no Rettousei Episode 10

危ない あぶない

消えろ きえろ

止まって とまって

吹っ飛べ ふっとべ

バカ やめろ ばか|

みんな 落ち着 い て |おちつ||

魔法 を キャンセル する ん だ まほう||きゃんせる|||

十文字 押し 切れる か じゅうもんじ|おし|きれる|

防御 だけ なら 可能 だ が ぼうぎょ|||かのう||

サイ オン の 嵐 が ひど すぎる さい|おん||あらし|||

消火 まで は 無理 だ しょうか|||むり|

私 が 火 を わたくし||ひ|

頼む ぞ たのむ|

はい

一体 何 が 起こった ？ いったい|なん||おこった

グラム ディス パー ジョン ぐらむ|||じょん Dispersión de gramo

さすが は お 兄 様 です |||あに|さま|

握った メッセージ That ' s Rising Hope にぎった|めっせーじ|that||rising|hope

( hey welcome to message write you )

( can you distance standby )

here we go !

揺るが ない 世界 非情 な 現状 ゆるが||せかい|ひじょう||げんじょう

続く 壁 は 何 重層 つづく|かべ||なん|じゅうそう

イメージ 通り なんか じゃ ない いめーじ|とおり|||

静か に 騒ぎ だし た 本能 しずか||さわぎ|||ほんのう

迷路 み たい 行き止まり な ん だ めいろ|||いきどまり|||

もう 思考 は ディストーション |しこう||

容赦 ない ね いつの間に ようしゃ|||いつのまに

見失った ルート 暴れ だす みうしなった|るーと|あばれ|

( pay attention ! )

( Hey what is it ? ) hey|||

( watch your step now ! )

常識 なんか 要ら ない じょうしき||いら|

( are you serious ! ? )

( no no no , don ' t worry 1,2,3 )

吹き返す 心臓 の リズム ふきかえす|しんぞう||りずむ

視界 まだ 眩 ん でる しかい||くら||

それ でも 行か なく ちゃ ||いか||

君 が 信じ てる 僕 を 裏切る きみ||しんじ||ぼく||うらぎる

わけ に いか ない 強く クラクション が 鳴る ||||つよく|||なる

孤独 な まま 時 が 経った って こどく|||じ||たった|

逃げる 事 覚え た って にげる|こと|おぼえ||

新しい 今日 が 来 ちゃ う けど あたらしい|きょう||らい|||

この 願い 例え 魔法 が 無く たって |ねがい|たとえ|まほう||なく|

叶え なきゃ 誓った かなえ||ちかった

僕 は 君 と まだ 見 たい 未来 ある ん だ よ ぼく||きみ|||み||みらい||||

泣き そう でも なき||

悔しく て も 止まって い られ ない くやしく|||とまって|||

握った メッセージ That ' s Rising Hope にぎった|めっせーじ|that||rising|hope

みんな 大丈夫 ？ |だいじょうぶ

十文字 くん ありがとう おかげ で バス は 無傷 よ じゅうもんじ|||||ばす||むきず|

それ に 深雪 さん も 素晴らしい 魔法 だった わ ||みゆき|||すばらしい|まほう||

光栄 です 会長 こうえい||かいちょう

ですが 魔法 式 を 選ぶ 余裕 が でき た の は |まほう|しき||えらぶ|よゆう|||||

市原 先輩 が 減速 魔法 で バス を 止め て くださった から です いちはら|せんぱい||げんそく|まほう||ばす||とどめ||||

市原 先輩 が … いちはら|せんぱい|

それ に 比べ て お前 は ||くらべ||おまえ|

い たっ

森崎 や 北山 は 一 年生 だ から まあ 仕方 が ない もりさき||きたやま||ひと|ねんせい||||しかた||

だが 二 年生 の お前 が 真っ先 に 引っ掻き 回す と は |ふた|ねんせい||おまえ||まっさき||ひっかき|まわす||

どういう 了 見 だ |さとる|み|

無秩序 に 魔法 を 発動 すれ ば むちつじょ||まほう||はつどう||

魔法 が 相克 を 起こして まほう||そう かつ||おこして

まとも な 効果 が 出 ない こと くらい 知って いる だ ろ う ||こうか||だ||||しって||||

すみません で し た

緊急 な 時 ほど まずは 落ち着 い て きんきゅう||じ|||おちつ||

コミュニケーション を 忘れ ない よう に し ま しょ う こみゅにけーしょん||わすれ|||||||

あの 魔法 式 を 消し た の は |まほう|しき||けし|||

どう し た 服部 |||はっとり

いや 別に |べつに

少なくとも 好調 って 顔 は し て ない ぜ すくなくとも|こうちょう||かお|||||

ちょっと 自信 を 失くして な |じしん||うしな く して|

おいおい 明後日 から 競技 だ ぜ |みょうごにち||きょうぎ||

こんな 時 に 自信 喪失 か よ |じ||じしん|そうしつ||

さっき の 事故 の 時 ||じこ||じ

ああ ありゃ 危なかった な ||あぶなかった|

あの 時 俺 は 結局 何も でき なかった |じ|おれ||けっきょく|なにも||

手出し を し ない だけ まとも な 判断 力 を 残して いた と 思う ぜ てだし|||||||はんだん|ちから||のこして|||おもう|

だが 司 波 さん は 正しく 対処 して みせた |つかさ|なみ|||まさしく|たいしょ||

たぶん 単純 な 力比べ では 俺 は 司波 さん には 勝てない だろう |たんじゅん||ちから くらべ||おれ||つかさ なみ||に は|かて ない|

たが

魔法 師 と して の 優劣 は まほう|し||||ゆうれつ|

魔法 力 の 強さ だけ で 決まる もの ではない まほう|ちから||つよ さ|||きまる||では ない

しかし 魔法 の 才能 どころか |まほう||さいのう|どころ か

魔法 師 として の 資質 まで 年下 の 女の子 に 負けた と あって は まほう|し|と して||ししつ||としした||おんなのこ||まけた|||

自信 を 失わず には いられん よ じしん||うしなわ ず|に は|いられ ん|

ああ そういう の は 場数 だ から な ||||ばかず|||

その 点 あの 兄妹 は 特別 だ と 思う ぜ |てん||きょうだい||とくべつ|||おもう|

兄貴 の ほう は 多分 ありゃ 殺って る な あにき||||たぶん||ころって||

やって る ？

実戦 経験 が ある と 言い たい の か じっせん|けいけん||||いい|||

雰囲気 が な ふんいき||

4 月 の 事件 覚えて る か つき||じけん|おぼえて||

俺 は あの 時 現場 に い た おれ|||じ|げんば|||

司波 の 兄妹 も な つかさ なみ||きょうだい||

本当 か ほんとう|

事実 だ ぜ じじつ||

兄貴 の ほう ありゃ や ばい な あにき||||||

海軍 に い た 親父 の 戦友 たち と 同じ だ かいぐん||||おやじ||せんゆう|||おなじ|

いや 何倍 も 濃密 な 殺気 を |なん ばい||のうみつ||さっき|

まるで コート でも 着込む よう に 纏って いやがった |こーと||きこむ|||まとって|

司波 さん も か つかさ なみ|||

直接 見 た わけ じゃ ねえ けど よ ただ の 女の子 の はず ねえ よ ちょくせつ|み|||||||||おんなのこ||||

しかし 「 魔法 師 と して の 優劣 は |まほう|し||||ゆうれつ|

魔法 力 の 強さ だけ で 決まる もの ではない 」 か まほう|ちから||つよ さ|||きまる||では ない|

何 が 言い たい ？ なん||いい|

その セリフ が お前 の 口 から 飛び出した って 会長 が 聞いたら |せりふ||おまえ||くち||とびだした||かいちょう||きいたら

大喜び する ん じゃ ねえ の ？ おおよろこび|||||

ブルーム だ ウィード だ なんて

たかが 入学 前 の 実技 試験 の 結果 じゃ ない か |にゅうがく|ぜん||じつぎ|しけん||けっか|||

現に 二 科 生 の 中 に だって できる やつ は 少なくない げんに|ふた|か|せい||なか||||||すくなく ない

今年 の 一 年生 は 特に な ことし||ひと|ねんせい||とくに|

では 先程 の あれ は 事故 で は なかった と ？ |さきほど||||じこ||||

ああ 魔法 の 痕跡 が あった |まほう||こんせき||

私 に は 何も 見えません でした が わたくし|||なにも|みえません||

小規模 な 魔法 が 最小 の 出力 で 瞬間的 に 行使 されて いた しょうきぼ||まほう||さいしょう||しゅつりょく||しゅんかん てき||こうし||

魔法 式 の 残留 サイオン も 検出 されない 高度 な 魔法 が 三回 まほう|しき||ざんりゅう|||けんしゅつ|さ れ ない|こうど||まほう||みっかい

最初 は タイヤ を パンク させる 魔法 さいしょ||たいや||ぱんく||まほう

二回目 が 車体 を スピン させる 魔法 ふた かい め||しゃたい||||まほう

三回目 が 車体 に 斜め 上方 の 力 を 加えて みっかい め||しゃたい||ななめ|じょうほう||ちから||くわえて

ガード壁 を ジャンプ台 代わり に 跳び上がらせる 魔法 がーど かべ||じゃんぷ だい|かわり||とびあがら せる|まほう

いずれ も 車内 から 放たれて いる ||くるま ない||はなたれて|

恐らく 魔法 が 使用 された 事 を 隠す 為 だろう おそらく|まほう||しよう||こと||かくす|ため|

では 魔法 を 使った の は … |まほう||つかった||

運転手 つまり 自爆 攻撃 だ よ うんてんしゅ||じばく|こうげき||

卑劣 な … ひれつ|

元 より 犯罪者 や テロリスト など と いう 輩 は 卑劣 な もの だ もと||はんざい しゃ||てろりすと||||やから||ひれつ|||

命じた 側 が 命 を 懸ける 事例 など 稀 さ めいじた|がわ||いのち||かける|じれい||まれ|

エリカ ？

一 週間 ぶり 元気 し て た ？ ひと|しゅうかん||げんき|||

あなた 何故 ここ に ？ |なぜ||

もちろん 応援 だ けど |おうえん||

深雪 先 に 行って る ぞ みゆき|さき||おこなって||

エリカ また 後 で な ||あと||

あっ うん また ね

って 挨拶 くらい させて くれて も |あいさつ||さ せて|| I'd be happy to at least let you say hello to me.

ごめんなさい

スタッフ の 先輩 方 が 待って いらっしゃる の よ すたっふ||せんぱい|かた||まって|||

それ で 何故 二日 も 早 … ||なぜ|ふた にち||はや

エリカ ちゃん お 部屋 の キー … |||へや||きー

って 深雪 さん ？ |みゆき|

美 月 あなた も 来て いた の ？ び|つき|||きて||

深雪 さん どう し た ん です か みゆき|||||||

派手 ね はで|

そう でしょう か

エリカ ちゃん に

堅苦しい のは よくない って 言われた もの です から かたくるしい|の は|よく ない||いわれた|||

そう …

美 月 悪い こと は 言わない から び|つき|わるい|||いわ ない|

早めに 着替えた ほう が いい わ はや めに|きがえた||||

似合って いて 可愛い けど TPO に 合って いない と 思う から にあって||かわいい||tpo||あって|||おもう|

やっぱり ？

ええ そう かな ？

ところで ここ に 泊まる の ？ |||とまる|

はい

この ホテル って 軍 の 施設 でしょ う ？ |ほてる||ぐん||しせつ||

そこ は コネ よ ||こね|

さすが は 千葉 家 ね ||ちば|いえ|

でも いい の ？

エリカ は ご 自家 の 後ろ盾 を 使う の が |||じか||うしろだて||つかう||

嫌い だ と 思って い た の だ けど きらい|||おもって|||||

嫌い な のは 千葉 家 の 娘 だ から って 色眼鏡 で 見られる こと きらい||の は|ちば|いえ||むすめ||||いろ めがね||みられる|

コネ は 利用 する ため に ある ん だ から こね||りよう|||||||

使わ なきゃ 損 よ つかわ||そん|

そう ね

でも 試合 が 始まる の は 明後日 から よ |しあい||はじまる|||みょうごにち||

今晩 懇親会 でしょう こんばん|こんしん かい|

関係者 以外 は 参加 できない わ よ かんけい しゃ|いがい||さんか|でき ない||

それ は 大丈夫 ||だいじょうぶ

あたし たち 関係者 だ から ||かんけい しゃ||

お 飲み物 は いかが です か |のみもの||||

関係者 とは こういう こと か かんけい しゃ|と は|||

深雪 に 聞いた んだ びっくり した ？ みゆき||きいた|||

驚いた よ おどろいた|

よく 潜り込めた な |くぐり こめた|

いや その くらい は 当然 か ||||とうぜん|

それにしても …

ん ？ なに ？

いや …

はい エリカ 可愛い 格好 を し てる じゃ ない ||かわいい|かっこう|||||

ね 可愛い でしょ ？ |かわいい|

達也 くん は 何も 言って くれ なかった けど たつや|||なにも|いって|||

お 兄 様 に そんな こと を 求めて も 無理 よ エリカ |あに|さま|||||もとめて||むり||

お 兄 様 は |あに|さま|

女の子 の 服装 なんて 表面的 な ことに 囚われたり は しない もの おんなのこ||ふくそう||ひょうめん てき|||しゅう われたり||し ない|

ああ なる ほど ね 達也 くん は コスプレ なんか 興味 は 無い か ||||たつや|||||きょうみ||ない|

それ って コスプレ な の ？

あたし は 違う と 思う ん だ けど ||ちがう||おもう|||

男の子 から し たら そう 見える みたい よ おとこのこ|||||みえる||

男の子 って 西城 君 の こと ？ おとこのこ||さいじょう|きみ||

ミキ よ コスプレ って 口走った の は みき||||くちばしった||

しっかり お 仕置き しといて やった けど ||し おき|し といて||

ミキ ？ みき

そう か 深雪 は 知らない んだ っけ ||みゆき||しら ない||

エリカ ？

一体 どう し た の でしょ う ？ いったい||||||

多分 幹比古 を 呼び に 行った ん だろう たぶん|みき ひ いにしえ||よび||おこなった||

深雪 ここ に い た の みゆき|||||

達也 さん も ご 一緒 だった ん です ね たつや||||いっしょ||||

君 たち も いつも 一緒 な ん だ な きみ||||いっしょ||||

友達 だ から 別行動 する 理由 も ない し ともだち|||べつ こうどう||りゆう|||

そう だ な

他の みんな は ？ たの||

あそこ よ

深雪 の 側 に 寄りたくて も みゆき||がわ||より たくて|

達也 さん が いる から 近づけない ん じゃない か な たつや|||||ちかづけ ない||じゃ ない||

俺 は 番犬 か おれ||ばんけん|

みんな きっと 達也 さん に ||たつや||

どう 接して いい か 戸惑って いる んです よ |せっして|||とまどって||ん です|

ばかばかしい

同じ 一 高 生 で しか も 今 は チーム メイト な の に ね おなじ|ひと|たか|せい||||いま||ちーむ|||||

千代田 先輩 ちよだ|せんぱい

分かって いて も ままならない の が 人 の 心 だ よ 花音 わかって||||||じん||こころ|||か おと

それ で 許される の は 場合 に よりけり よ ||ゆるさ れる|||ばあい||より けり|

どちら も 正論 です ね ||せいろん||

しかし 今 は もっと 簡単 な 解決 方法 が あり ます |いま|||かんたん||かいけつ|ほうほう|||

深雪 皆 の 所 へ 行って おいで みゆき|みな||しょ||おこなって|

チームワーク は 大切 だ から ね ||たいせつ|||

分かり まし た わかり||

大人 の 対応 ね おとな||たいおう|

じゃ 僕たち も これ で |ぼくたち|||

あれ ？ 深雪 は ？ |みゆき|

クラスメート の ところ に 行か せ た ||||いか||

後 で 紹介 する よ あと||しょうかい||

あっ うん 気 に し ない で くれ ||き|||||

初対面 に この 格好 と いう の は しょたいめん|||かっこう||||

ちょっと 恥ずかしかった から ね |はずかしかった||

ホテル の 従業員 なら そんな もの じゃない か ？ ほてる||じゅうぎょう いん||||じゃ ない|

自意識 過剰 な の よ ミキ は じ いしき|かじょう||||みき|

僕 の 名前 は 幹 比 古 だ ぼく||なまえ||みき|ひ|ふる|

ところで レオ と 美 月 は どう し た ん だ ？ |||び|つき||||||

ここ に 来 てる ん だ ろ う ||らい|||||

レオ に 接客 が 務まる と 思う ？ ||せっきゃく||つとむ まる||おもう

その 程度 の 使い分け くらい は できる と 思う が |ていど||つかいわけ|||||おもう|

美 月 は この 格好 は 嫌 な ん だ って び|つき|||かっこう||いや||||

実は ミキ と 気 が 合う の かしら じつは|みき||き||あう||

僕 の 名前 は 幹 比 古 だ ぼく||なまえ||みき|ひ|ふる|

了解 了解 りょうかい|りょうかい

と いう わけ で レオ は 厨房 で 力 仕事 ||||||ちゅうぼう||ちから|しごと

美 月 は お 皿 を 洗って る よ び|つき|||さら||あらって||

僕 も 裏方 仕事 な はず だった だろう ぼく||うらかた|しごと||||

なぜ いきなり

何度 も 説明 し た じゃ ない なんど||せつめい||||

ちょっと し た 手違い だって |||てちがい|

説明 に なって ない せつめい|||

はい はい 騒がない の ||さわが ない|

ほら あっ ち の お 皿 空いて る わ よ |||||さら|あいて|||

後 で 覚えて ろ よ あと||おぼえて||

もう 少し 手加減 して や ったら どう だ |すこし|てかげん|||||

そう ね

少し 八つ当たり 気味 だった かな すこし|やつあたり|きみ||

ミキ が こういう の 苦手 な の は 良く 知って る ん だ けど みき||||にがて||||よく|しって||||

でも ね

怒らせたかった の か いから せ たかった||

ん どう だ ろ

屈折 し すぎて くっせつ||

見て いて イライラ する って のは ある ん だ けど ね みて||いらいら|||の は|||||

優しい ん だ な やさしい|||

止して よ よして|

あたし も ミキ も 今日 ここ に いる の は 自分 の 意思 じゃ ない ||みき||きょう||||||じぶん||いし||

親 に 無理強い された 結果 よ おや||むりじい||けっか|

優しく 見えた としても やさしく|みえた|と して も

それ は 単に 同類 が 相 憐れんで いる だけ ||たんに|どうるい||そう|あわれんで||

事情 は 聞かない じじょう||きか ない

聞いて も どうしようもない から な きいて||どう しよう も ない||

ごめん そう して くれる

ね 達也 君 |たつや|きみ

なん だ

達也 君 って さ 冷たい よ ね たつや|きみ|||つめたい||

いきなり だ な

でも その 冷たさ が ありがたい かな ||つめた さ|||

優し すぎない から 安心 し て 愚痴 を こぼせる やさし|すぎ ない||あんしん|||ぐち||こぼ せる Not too nice, so I can complain without worry.

同情 されない から 惨め に ならない どうじょう|さ れ ない||みじめ||なら ない

ありがとう

お 兄 様 は 他人 の 行為 に 鈍感 すぎ ます |あに|さま||たにん||こうい||どんかん||

私 の こう やって 見つめて いる こと なんて 気づいて いない わたくし||||みつめて||||きづいて|

いいえ 視線 に は 気づいて いる でしょう が |しせん|||きづいて|||

私 が どんな 気持ち か なんて きっと わたくし|||きもち|||

あの 子 超 かわいく ねえ |こ|ちょう||

無駄 無駄 お前 じゃ 相手 に されない って むだ|むだ|おまえ||あいて||さ れ ない|

うるせえ な ほうっとけ よ うる せ え||ほうっと け|

将輝 どう した ん だい すすむ あきら||||

ジョージ お前 あの 子 の こと 知って る か じょーじ|おまえ||こ|||しって||

ああ 名前 は 司波 深雪 |なまえ||つかさ なみ|みゆき

出場 種目 は ピラーズブレイク と ミラージバット しゅつじょう|しゅもく||||

一 高 一 年 の エース らしい ひと|たか|ひと|とし||えーす|

司波 深雪 か つかさ なみ|みゆき|

珍しい ね めずらしい|

将輝 が 女の子 に 興味 を 示す なんて すすむ あきら||おんなのこ||きょうみ||しめす|

そんな ん じゃ ない って

ええ 本日 の 九 校 戦 懇親会 に あたり |ほんじつ||ここの|こう|いくさ|こんしん かい||

多数 の ご 来賓 の 方々 に お 越し いただいて おり ます たすう|||らいひん||ほうぼう|||こし|||

ここ で 魔法 協会 理事 ||まほう|きょうかい|りじ

九島 烈 様 より 激励 の 言葉 を 賜り たい と 存じ ます くしま|れつ|さま||げきれい||ことば||たまわり|||ぞんじ|

十 師 族 の 長老 だって じゅう|し|ぞく||ちょうろう|

私 直接 お 顔 を 見る の は 初めて わたくし|ちょくせつ||かお||みる|||はじめて

何 か の トラブル か なん|||とらぶる|

いや 違う |ちがう

精神 干渉 魔法 せいしん|かんしょう|まほう

会場 の 全て を 覆う 大規模 な 魔法 を 発動 さ せ た の か かいじょう||すべて||おおう|だいきぼ||まほう||はつどう|||||

まずは 悪ふざけ に 付き合わ せ た こと を 謝罪 する |わるふざけ||つきあわ|||||しゃざい|

今 の は 魔法 と いう より 手品 の 類い だ いま|||まほう||||てじな||たぐい|

だが 手品 の タネ に 気づ い た 者 は |てじな||たね||きづ|||もの|

私 の 見 た ところ 五 人 だけ だった わたくし||み|||いつ|じん||

つまり もし 私 が テロリスト で ||わたくし||てろりすと|

毒 ガス なり 爆弾 なり を 仕掛け た と して も どく|がす||ばくだん|||しかけ||||

それ を 阻む べく ||はばむ|

行動 を 起こす こと が でき た の は 五 人 だけ だ と いう こと だ こうどう||おこす|||||||いつ|じん||||||

魔法 を 学ぶ 若人 諸君 まほう||まなぶ|わこうど|しょくん

魔法 と は 手段 で あって それ 自体 が 目的 で は ない まほう|||しゅだん||||じたい||もくてき|||

私 が 今 用い た 魔法 は 規模 こそ 大きい もの の わたくし||いま|もちい||まほう||きぼ||おおきい||

強度 は 極めて 低い きょうど||きわめて|ひくい

だが 君 たち は その 弱い 魔法 に 惑わさ れ |きみ||||よわい|まほう||まどわさ|

私 を 認識 でき なかった わたくし||にんしき||

魔法 力 を 向上 さ せる 為 の 努力 は 決して 怠って は いけない まほう|ちから||こうじょう|||ため||どりょく||けっして|おこたって||

しかし

それ だけ で は 不十分 だ と いう こと を 肝 に 銘じ て 欲しい ||||ふじゅうぶん||||||かん||めいじ||ほしい

使い 方 を 誤った 大 魔法 は つかい|かた||あやまった|だい|まほう|

使い 方 を 工夫 し た 小 魔法 に 劣る の だ つかい|かた||くふう|||しょう|まほう||おとる||

魔法 を 学ぶ 若人 諸君 まほう||まなぶ|わこうど|しょくん

私 は 諸君 の 工夫 を 楽しみ に し て いる わたくし||しょくん||くふう||たのしみ||||

この 国 の 魔法 師 社会 の 頂点 に 立つ |くに||まほう|し|しゃかい||ちょうてん||たつ

これ が 老 師 か ||ろう|し|

いよいよ 明日 から だ ね |あした|||

緊張 する な きんちょう||

まだ 早い わ よ ほのか |はやい|||

私 たち の 新人 戦 は 四 日 目 から でしょ う わたくし|||しんじん|いくさ||よっ|ひ|め|||

雫 明日 の 競技 で 雫 の お すすめ は しずく|あした||きょうぎ||しずく||||

七草 会長 の スピード シューティング は 必見 ななくさ|かいちょう||すぴーど|||ひっけん

優勝 は 間違い ない けど ゆうしょう||まちがい||

高校 最後 の 年 に エル フィン スナイパー が こうこう|さいご||とし|||||

どんな プレー を 見せ て くれる か 楽しみ |ぷれー||みせ||||たのしみ

エル フィン スナイパー

会長 の ニックネーム かいちょう||

非公式 だ けど ひこうしき||

会長 さん ファン が 多 そう だ ね かいちょう||ふぁん||おお|||

私 が 出る よ わたくし||でる|

こんばん は

あれ 英美 |えみ

他の みんな も どう し た の たの||||||

うん あの ね みんな で 温泉 に 行 こ う よ |||||おんせん||ぎょう|||

そう 言え ば |いえ|

この ホテル の 地下 は 人工 の 温泉 に なって い た わ ね |ほてる||ちか||じんこう||おんせん||||||

私 たち でも は いれる の わたくし||||い れる|

軍 の 施設 でしょ ぐん||しせつ|

試しに 頼 ん で み たら 十一 時 まで なら オッケー だって ためしに|たの|||||じゅういち|じ||||

ちょっと 触って いい |さわって|

ほ の かって スタイル いい |||すたいる|

ほのか

なに よ

むい て も いい

いい わけ ない でしょ

雫 助け て しずく|たすけ|

いい ん じゃ ない

雫 なんで しずく| ほのか 胸 大きい から |むね|おおきい|

雫 の 許可 も 出 た し しずく||きょか||だ||

やっちゃ う

手伝 お う か てつだ|||

いったい 何 を 騒 い で いる の かしら |なん||さわ|||||

なに

いや ごめん ごめん

つい 見とれ て しまった よ |みとれ|||

ダメ よ み ん な 深雪 は ノーマル な ん だ から だめ|||||みゆき||のーまる||||

ちょっと 女の子 同士 で 何 を 言って いる の |おんなのこ|どうし||なん||いって||

女の子 同士 うん 分かって る ん だ けど ね おんなのこ|どうし||わかって|||||

何て 言う か なんて|いう|

性別 なんて 関係ない って 気 に なって くる よ ね せいべつ||かんけいない||き|||||

深雪 を 見 てる と みゆき||み||

もう からかう の は やめ て

ちょっと

いい加減 に し ない と ここ に いる みんな いいかげん||||||||

氷 水 で 冷水 浴 する 羽目 に なる わ よ こおり|すい||れいすい|よく||はめ||||

冗談 だ よ 冗談 じょうだん|||じょうだん

そう よ 冗談 だ けど ||じょうだん||

どう し た の

そう いえ ば さ 懇親 会 に 三 高 の プリンス ||||こんしん|かい||みっ|たか||ぷりんす

一 条 の 跡取り が い た よ ね ひと|じょう||あととり|||||

ああ 見 た 見 た |み||み|

結構 いい 男 だった ね けっこう||おとこ||

彼 深雪 の こと を 熱い 眼差し で 見 て た よ かれ|みゆき||||あつい|まなざし||み|||

え そう な の

一目 惚れ いちもく|ほれ

実は 前 から 知り合い だったり し て じつは|ぜん||しりあい|||

深雪 どう な の みゆき|||

一条 君 の こと は 写真 で しか 見 た こと が ない わ ひと じょう|きみ||||しゃしん|||み|||||

会場 の どこ に い た の かも 気 が つか なかった かいじょう||||||||き|||

そう な ん だ

深雪 は やっぱり お 兄さん み たい な 人 が 好み かい みゆき||||にいさん||||じん||よしみ|

何 を 期待 し て いる の か 知ら ない けど なん||きたい||||||しら||

私 と お 兄 様 は 実の 兄 妹 よ わたくし|||あに|さま||じつの|あに|いもうと|

お 兄 様 を 恋愛 対象 と して 見 た こと なんて ない から |あに|さま||れんあい|たいしょう|||み|||||

そりゃ そう か

じゃあ さ どんな 人 が タイプ |||じん||たいぷ

えっ と

人 が いる じん||

これ は

悪意 あくい

ただ の 泥棒 で は ない な ||どろぼう||||

今 の 僕 の 力 で は いま||ぼく||ちから||

一 年 前 の あの 事故 で ひと|とし|ぜん|||じこ|

力 を 失わ なけ れ ば ちから||うしなわ|||

本来 お前 が 立って いる はず だった 場所 を 見 て こい ほんらい|おまえ||たって||||ばしょ||み||

警備 に 知らせ ない と けいび||しらせ||

彼 は 魔法 力 で 劣って い て も かれ||まほう|ちから||おとって|||

一 科 の 上級 生 を ねじ伏せ た ひと|か||じょうきゅう|せい||ねじふせ|

僕 だって ぼく|

賊 は ぞく|

三 人 か みっ|じん|

誰 だ だれ|

誰 が 僕 を 援護 し た ん だ だれ||ぼく||えんご||||

幹 比 古 みき|ひ|ふる

俺 だ おれ|

達也 たつや

やさしい 風 芽吹く 蕾 |かぜ|めぶく|つぼみ

街 染め て く 花 たち がい|しめ|||か|

美し さ は 時 と ともに うつくし|||じ||

夢 の よう に 亡くなって しまう ゆめ||||なくなって|

あなた の 温もり ||ぬくもり

それ と 同じ で 消え て しまう かな ||おなじ||きえ|||

shadow of my love

終わり が あって も おわり|||

恐れ ず に 歌 を 歌 お う おそれ|||うた||うた||

eternal song

形 は いら ない かた|||

抱きしめて 感じ て ほしい だきしめて|かんじ||

十 年 先 も じゅう|とし|さき|

百 年 先 も ひゃく|とし|さき|

千 年 先 も せん|とし|さき|

愛 を 歌 お う あい||うた||