Mahouka Koukou no Rettousei Episode 17 mahouka|koukou||rettousei|episode

第 一 高校 の 優勝 は もはや 確定 的 だ だい|ひと|こうこう||ゆうしょう|||かくてい|てき|

このまま 一 高 が 優勝 し た 場合 |ひと|たか||ゆうしょう|||ばあい

我々 の 負け 分 は 一億 ドル を 超える われわれ||まけ|ぶん||いちおく|どる||こえる

ステイツ ドル で だ |どる||

バカ な 諦める と 言う の か ばか||あきらめる||いう||

それ は 座 し て 死 を 待つ と いう こと だ ぞ ||ざ|||し||まつ|||||

これ だけ の 損失 楽 に は 死ね ん ぞ |||そんしつ|がく|||しね||

よく て 生殺し の 「 ジェネレーター 」 だ ||なまごろし|||

こう なって は もはや 手段 を 選 ん で いる 場合 で は ない ||||しゅだん||せん||||ばあい|||

そう と も

多少 手荒 に なって も 今更 躊躇 う 理由 も ない たしょう|てあら||||いまさら|ちゅうちょ||りゆう||

客 に 疑い を 持た れ た ところ で きゃく||うたがい||もた||||

証拠 を 残さ なけ れ ば 何と でも 言い訳 は 立つ しょうこ||のこさ||||なんと||いいわけ||たつ

そう だ な 協力 者 に 使い を 出 そ う |||きょうりょく|もの||つかい||だ||

明日 の ミラージバット で は あした||||

一 高 選手 の 全員 に 途中 で 棄権 し て もらう ひと|たか|せんしゅ||ぜんいん||とちゅう||きけん|||

強制 的 に な きょうせい|てき||

運 が よけ れ ば 死ぬ こと は ある まい さもなくば うん|||||しぬ|||||

運 が 悪かった と いう こと だ うん||わるかった||||

ミラージバット に とって は 試合 日和 ||||しあい|ひより

なん だ ろ う が どうも 波乱 の 前触れ に 見える な ||||||はらん||まえぶれ||みえる|

まだ 何 か 起こる の でしょ う か |なん||おこる||||

狙い が 分から ない から な ねらい||わから|||

起こる と いう 確証 も ない し 起こら ない と いう 保証 も ない おこる|||かくしょう||||おこら||||ほしょう||

深雪 が 心配 する 必要 は ない よ みゆき||しんぱい||ひつよう|||

何 が あ ろ う と なん|||||

お前 だけ は 俺 が 守って やる から おまえ|||おれ||まもって||

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

限界 なんて 自分 次第 げんかい||じぶん|しだい

リミッター を 外し て ||はずし|

Nobodyknows もう 誰 も nobodyknows||だれ|

この先 を 知ら ない このさき||しら|

信じ て は 裏切ら れ てる しんじ|||うらぎら||

見渡せ ば いつ でも みわたせ|||

Nobodyends もう 誰 か に nobodyends||だれ||

頼る の は やめ て たよる||||

大切 な 秘密 に いつ でも 手招き さ れ てる よう で たいせつ||ひみつ||||てまねき|||||

このまま じゃ 前 に 進め ない ||ぜん||すすめ|

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

強 がる だけ じゃ 守れ ない この 思い は 群 青 つよ||||まもれ|||おもい||ぐん|あお

狙い 定め 引き金 を 引 い て ねらい|さだめ|ひきがね||ひ||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

まずは 小早川 先輩 の 第 一 試合 だ |こはやかわ|せんぱい||だい|ひと|しあい|

随分 気合い が 入って いる ご 様子 です ね ずいぶん|きあい||はいって|||ようす||

ミラージバット の 結果 次第 で は ||けっか|しだい||

今日 に も うち の 総合 優勝 が 決まる から な きょう|||||そうごう|ゆうしょう||きまる||

無理 も ない むり||

美 月 メガネ 外し て 大丈夫 な の ？ び|つき|めがね|はずし||だいじょうぶ||

正直 ちょっと つらい かな しょうじき|||

でも いつ まで も 自分 の 力 から 逃げ てる だけ じゃ ダメ だ と 思う から ||||じぶん||ちから||にげ||||だめ|||おもう|

美 月 は 別に … び|つき||べつに

うん でも 見 なく ちゃ いけない とき に ||み|||||

見え てる 物 から 目 を 逸ら す の は やっぱり 間違って る と 思う の みえ||ぶつ||め||はやら|||||まちがって|||おもう|

渡辺 先輩 が 怪我 し た とき も 私 が ちゃんと 見 れ て い たら わたなべ|せんぱい||けが|||||わたくし|||み||||

少し は 達也 さん たち の 役 に 立て た と 思う から すこし||たつや||||やく||たて|||おもう|

だから って 今日 一 日 見張って る つもり ？ ||きょう|ひと|ひ|みはって||

もし 達也 の 考え て いる とおり |たつや||かんがえ|||

妨害 工作 に 精霊 魔法 が 使わ れ て いる なら ぼうがい|こうさく||せいれい|まほう||つかわ||||

柴田 さん の 「 目 」 が 一 番 頼り に なる の も 確か だ しばた|||め||ひと|ばん|たより|||||たしか|

一応 霊 子 放射 光 の 刺激 を 緩和 する 結 界 を 作って おい た から いちおう|れい|こ|ほうしゃ|ひかり||しげき||かんわ||けつ|かい||つくって|||

後遺症 が 残る よう な こと に は なら ない と 思う こういしょう||のこる|||||||||おもう

ミキ が 美 月 を 守って あげる ん だ みき||び|つき||まもって|||

じゃあ 美 月 に 何 か あった 時 に は ミキ が 責任 を 取り なさい よ |び|つき||なん|||じ|||みき||せきにん||とり||

もちろん 男の子 が 女の子 に 対 し て 取る 責任 だ から ね |おとこのこ||おんなのこ||たい|||とる|せきにん|||

今 は そんな こと を 言って る ん じゃ ない だ ろ いま|||||いって||||||

でも ミキ の 力 の 入れよ う が ちょっと 特別 すぎる って いう か |みき||ちから||いれよ||||とくべつ||||

大切 に し たい って 気持ち が ひしひし 伝わって くる 感じ で たいせつ|||||きもち|||つたわって||かんじ|

お前 って ホント 意地 の 悪い やつ だ な おまえ||ほんと|いじ||わるい|||

魔法 の 失敗 に よる 危険 体験 まほう||しっぱい|||きけん|たいけん

それ に よって も たらさ れる 魔法 へ の 不信 感 は ||||||まほう|||ふしん|かん|

魔法 を 使え なく なる 大きな 原因 と なり うる まほう||つかえ|||おおきな|げんいん|||

小早川 先輩 は もう ダメ かも しれ ん な こはやかわ|せんぱい|||だめ||||

美 月 か び|つき|

達也 さん たつや|

どう し た

その …

何 か 見え た の か なん||みえ|||

はい 小早川 先輩 の ＣＡＤ の 辺り で 光 が |こはやかわ|せんぱい||ｃａｄ||あたり||ひかり|

いえ 「 精霊 」 が パ チッ と 弾け た よう に 見え まし た |せいれい|||||はじけ||||みえ||

そう か なるほど

あの …

よく やった な 美 月 |||び|つき

今 の 情報 は とても 役 に 立った いま||じょうほう|||やく||たった

ありがとう ござい ます

お 兄 様 一体 何 が |あに|さま|いったい|なん|

さっき の 事件 の 原因 が 分かる かも しれ ない ||じけん||げんいん||わかる|||

じゃあ やはり 何者 か が ||なにもの||

深雪 お前 は そろそろ 試合 の 準備 を し ない と みゆき|おまえ|||しあい||じゅんび||||

でも …

今朝 も 言った だ ろ けさ||いった||

深雪 が 心配 する こと は 何も ない みゆき||しんぱい||||なにも|

お 兄 様 |あに|さま

ＣＡＤ を 試合 前 の デバイス チェック に 出し て くる だけ だ すぐ 戻る ｃａｄ||しあい|ぜん|||ちぇっく||だし||||||もどる

次 の 人 つぎ||じん

なめ られ た もの だ な な め|||||

深雪 が 身 に つける 物 に 細工 を さ れ て みゆき||み|||ぶつ||さいく||||

この 俺 が 気づか ない と 思った の か |おれ||きづか|||おもった||

検査 装置 を 使って ＣＡＤ に 何 を 紛れ込ま せ た ？ けんさ|そうち||つかって|ｃａｄ||なん||まぎれこま||

ただ の ウイルス で は なか ろ う ||ういるす|||||

だが この 大会 ||たいかい

今 まで の 事故 が 全て お前 の 仕業 と いう わけ で も ある まい いま|||じこ||すべて|おまえ||しわざ|||||||

そう か 言い たく ない か ||いい|||

何事 か ね ？ なにごと||

九島 閣下 くしま|かっか

申し訳 あり ませ ん 見苦しい 姿 を お 見せ し まし た もうしわけ||||みぐるしい|すがた|||みせ|||

君 は 第 一 高校 の 司 波 君 だ な きみ||だい|ひと|こうこう||つかさ|なみ|きみ||

昨日 の 試合 は 見事 だった きのう||しあい||みごと|

それ で 何事 か ね ？ ||なにごと||

はっ 当 校 の 選手 が 使用 する ＣＡＤ に 対 する 不正 工作 が 行わ れ まし た ので |とう|こう||せんしゅ||しよう||ｃａｄ||たい||ふせい|こうさく||おこなわ||||

その 犯人 を 取り押さえ 背後 関係 を 尋問 しよ う と し て おり まし た |はんにん||とりおさえ|はいご|かんけい||じんもん||||||||

そう か

うん 確かに 異物 が 紛れ込 ん で おる な |たしかに|いぶつ||まぎれこ||||

私 が 現役 だった 頃 わたくし||げんえき||ころ

東シナ海 諸島 群 戦域 で 広東 軍 の 魔法 師 が 使って おった 電子 金 蚕 だ ひがししなかい|しょとう|ぐん|せんいき||かんとん|ぐん||まほう|し||つかって||でんし|きむ|かいこ|

電子 金 蚕 は 電子 機器 に 侵入 し 動作 を 狂わせる 遅延 発動 術 式 でんし|きむ|かいこ||でんし|きき||しんにゅう||どうさ||くるわせる|ちえん|はつどう|じゅつ|しき

我が 軍 は これ の 正体 が 分かる まで 随分 苦しめ られ た もの だ が わが|ぐん||||しょうたい||わかる||ずいぶん|くるしめ|||||

君 は これ を 知って おった の か ？ きみ||||しって|||

いえ 電子 金 蚕 と いう 言葉 は 初めて 伺い まし た |でんし|きむ|かいこ|||ことば||はじめて|うかがい||

ですが 自分 の 組み上げ た システム 領域 に |じぶん||くみあげ||しすてむ|りょういき|

ウイルス に 似 た 何 か が 侵入 し た の は すぐに 分かり まし た ういるす||に||なん|||しんにゅう||||||わかり||

そう か で は 君 は 一体 どこ で この 術 式 を 手 に 入れた の だ ね ？ ||||きみ||いったい||||じゅつ|しき||て||いれた|||

さて 司 波 君 君 も そろそろ 競技 場 に 戻った ほう が よか ろ う |つかさ|なみ|きみ|きみ|||きょうぎ|じょう||もどった|||||

ＣＡＤ は 予備 を 使う と よい ｃａｄ||よび||つかう||

この よう な 事情 だ 改めて チェック は 必要 ある まい |||じじょう||あらためて|ちぇっく||ひつよう||

運営 委員 の 中 に 不正 工作 を 行う 者 が 紛れ込 ん で い た など うんえい|いいん||なか||ふせい|こうさく||おこなう|もの||まぎれこ|||||

かつて ない 不祥事 ||ふしょうじ

言い訳 は 後 で じっくり と 聞か せ て もら お う いいわけ||あと||||きか|||||

司 波 達也 君 君 に も いずれ 話 を 聞か せ て もらい たい つかさ|なみ|たつや|きみ|きみ||||はなし||きか||||

はっ 機会 が ござい まし たら |きかい||||

うん で は その 機会 を 楽しみ に し て いよ う か ||||きかい||たのしみ||||||

お 兄 様 |あに|さま

すまない な 心配 かけ て ||しんぱい||

いいえ です が

お 兄 様 が 本気 で お 怒り に なる の は いつも 私 の ため に です から |あに|さま||ほんき|||いかり||||||わたくし|||||

そう だ な 俺 は お前 の ため に だけ 本当 に 怒る こと が できる |||おれ||おまえ|||||ほんとう||いかる|||

でも な 深雪 ||みゆき

兄貴 が 妹 の ため に 怒る の は 当たり前 な ん だ あにき||いもうと||||いかる|||あたりまえ|||

そして それ は 俺 の 心 に 唯 一 つ 残さ れ た 「 当たり前 」 なん だ |||おれ||こころ||ただ|ひと||のこさ|||あたりまえ||

だから 深雪 お前 は 悲しま なく て いい ん だ |みゆき|おまえ||かなしま|||||

それ に せっかく 綺麗 に メイク し た のに |||きれい|||||

涙 で 汚し て しまって は もったいない ぞ なみだ||きたなし|||||

今日 は お前 の ため の 晴れ 舞台 に なる ん だ から きょう||おまえ||||はれ|ぶたい|||||

もう お 兄 様 ったら ||あに|さま|

あら 達也 くん |たつや|

大会 本部 から 「 当 校 の 生徒 が いきなり 暴れ 出し た 」 と 言わ れ た 時 に は たいかい|ほんぶ||とう|こう||せいと|||あばれ|だし|||いわ|||じ||

一体 何事 か と 思った の だ けれど いったい|なにごと|||おもった|||

とって も シスコン な お 兄さん が |||||にいさん|

大事 な 大事 な 妹 に ちょっか い を かけ られ そう に なって 怒り狂った だけ だった の ね だいじ||だいじ||いもうと||||||||||いかりくるった||||

第 二 ピリオド 終わって この 点差 が 深雪 を 相手 に だい|ふた|ぴりおど|おわって||てんさ||みゆき||あいて|

さすが 九 校 戦 だ な |ここの|こう|いくさ||

お 兄 様 |あに|さま

あれ を 使わ せ て いただけ ませ ん か ||つかわ||||||

いい よ

全て は お前 の 望む まま に すべて||おまえ||のぞむ||

はい

あれ は …

まさか 飛行 魔法 ？ |ひこう|まほう

飛行 … 魔法 ひこう|まほう

トーラス シルバー の ？

そんな バカ な |ばか|

先月 発表 さ れ た ばかり の 術 式 だ ぞ せんげつ|はっぴょう||||||じゅつ|しき||

だが あれ は …

紛れ も なく 飛行 魔法 まぎれ|||ひこう|まほう

飛行 … し てる ひこう||

17 号 から 連絡 が あった ごう||れんらく||

第 二 試合 の ターゲット が 予選 を 通過 し た だい|ふた|しあい||たーげっと||よせん||つうか||

もはや 手段 を 選 ん で いる 場合 で は ない と 思う が どう だ ろ う か |しゅだん||せん||||ばあい|||||おもう||||||

どう する つもり だ ？

大会 そのもの を 中止 に さ せる たいかい|その もの||ちゅうし|||

「 ジェネレーター 」 を 使って ||つかって

会場 の 客 を 無差別 に 百 人 ほど 殺せ ば 十 分 だ ろ う かいじょう||きゃく||むさべつ||ひゃく|じん||ころせ||じゅう|ぶん|||

実行 は 17 号 だけ で 大丈夫 か じっこう||ごう|||だいじょうぶ|

武器 は 持ち込め なかった が ぶき||もちこめ||

リミッター を 外し て 暴れ させ れ ば 百 や 二百 素手 で 屠 れ る ||はずし||あばれ|さ せ|||ひゃく||にひゃく|すで||と||

客 が 騒が ない か 同 業者 は ともかく 兵器 ブローカー ども は 厄介 だ ぞ きゃく||さわが|||どう|ぎょうしゃ|||へいき|ぶろーかー|||やっかい||

あいつ ら は 諸国 政府 と も 太い パイプ を 結 ん … |||しょこく|せいふ|||ふとい|ぱいぷ||けつ|

客 に 対 する 言い訳 は 何と で も なる きゃく||たい||いいわけ||なんと|||

今 我々 が 懸念 す べき は 何より も 組織 の 制裁 だ いま|われわれ||けねん||||なにより||そしき||せいさい|

異議 は ない な ？ いぎ|||

では リミックー を 解除 する |||かいじょ|

あの 段階 から 間に合わ せる と は 大した もの だ |だんかい||まにあわ||||たいした||

何者 だ ？ なにもの|

いや 答える 必要 は ない どうせ 答え られ ない だ ろ う から |こたえる|ひつよう||||こたえ||||||

その 身体 能力 魔法 だけ で は ある まい |からだ|のうりょく|まほう|||||

強化 人間 か きょうか|にんげん|

答える 必要 は ない と 言った の は 柳 君 だ よ こたえる|ひつよう||||いった|||やなぎ|きみ||

それ に 同じ 高 さ から 飛び降り て 手 も つい て い ない 君 に は ||おなじ|たか|||とびおり||て||||||きみ||

言わ れ たく ない ん じゃ ない か な ？ いわ||||||||

答え を 期待 し て の 問い で は ない 独り言 だ こたえ||きたい||||とい||||ひとりごと|

しかし いつ 見 て も 見事 な もの だ ね ||み|||みごと||||

今 の も 「 転 （ ま ろば し ） 」 の 応用 かい ？ いま|||てん|||||おうよう|

何度 も 言って る が 「 転 （ ま ろば し ） 」 で は ない 「 転 （ てん ） 」 だ なんど||いって|||てん|||||||てん||

いい加減 に くだら ん お 喋り は 止め て そい つ を 捕らえる のに 手 を 貸せ いいかげん|||||しゃべり||とどめ|||||とらえる||て||かせ

ふむ で は そう しよ う か

と は 言って も 既に 藤林 君 が 「 被 雷 針 」 で 確保 済み の よう だ けど ||いって||すでに|ふじばやし|きみ||おお|かみなり|はり||かくほ|すみ||||

本当 に お 二 人 は 仲 が いい の です ね ほんとう|||ふた|じん||なか|||||

藤林 お前 は 目 は よかった はず だ が ふじばやし|おまえ||め|||||

視力 より も 感受性 に 問題 が ある の か な しりょく|||かんじゅせい||もんだい|||||

いい カウンセラー を 紹介 し よ う か |かうんせらー||しょうかい||||

ほら お 二 人 と も 息 ぴったり じゃ ない です か ||ふた|じん|||いき|||||

どうぞ

失礼 し ます お 兄 様 しつれい||||あに|さま

深雪 シャワー は 終わった の かい みゆき|しゃわー||おわった||

はい

深雪 何 か 俺 に し て ほしい こと は ない か みゆき|なん||おれ||||||||

お 兄 様 に し て ほしい こと … です か |あに|さま|||||||

言って ごらん いって|

決勝 まで 少し 休 ん で おく よう に 先程 ご 指示 を いただき まし た が けっしょう||すこし|きゅう||||||さきほど||しじ|||||

ああ でき れ ば 睡眠 を 取って おく べき だ ||||すいみん||とって|||

眠れ なく と も 横 に なる だけ でも いい ねむれ||||よこ|||||

ベッド に 入り たく ない と いう の は なし だ よ べっど||はいり|||||||||

いえ もちろん お 兄 様 の お 言いつけ の とおり に 致し ます が その … |||あに|さま|||いいつけ||||いたし|||

その … よろし けれ ば

隣 に い て いただけ ない か と となり|||||||

甘え ん 坊 だ な 深雪 は あまえ||ぼう|||みゆき|

いけ ませ ん か 深雪 は お 兄 様 に 甘え たい の です ||||みゆき|||あに|さま||あまえ|||

いい よ 子守歌 は 歌え ない けど ね ||こもりうた||うたえ|||

お 兄 様 |あに|さま

未遂 だった と は いえ 「 ジェネレーター 」 を 使って の 大量 殺戮 まで 企む と は みすい|||||||つかって||たいりょう|さつりく||たくらむ||

もはや なりふり を 構って い ない な |||かまって|||

次 は どんな 手 を 使って くる か つぎ|||て||つかって||

体調 は どう だ ？ たいちょう|||

万全 です お 兄 様 ばんぜん|||あに|さま

気力 も 充実 し て い ます し 最初 から 飛行 魔法 で 行き たい と 思う の です が きりょく||じゅうじつ||||||さいしょ||ひこう|まほう||いき|||おもう|||

いい よ 思い切り 飛 ん でき なさい ||おもいきり|と|||

はい

飛行 魔法 他校 も ？ ひこう|まほう|たこう|

二 回 戦 の 後 で 各校 から 不正 疑惑 が あがった らしく ふた|かい|いくさ||あと||かっこう||ふせい|ぎわく|||

大会 委員 から 深雪 の ＣＡＤ を 検査 さ せ て くれ と いう 要望 が あった の です が たいかい|いいん||みゆき||ｃａｄ||けんさ|||||||ようぼう|||||

その 訴え に 対 する 答え と して 大会 委員 が 術 式 を 他校 に も リーク し た の でしょ う |うったえ||たい||こたえ|||たいかい|いいん||じゅつ|しき||たこう||||||||

無 茶 だ わ あれ は ぶっつけ本番 で 使いこなせ る 術 式 で は ない のに む|ちゃ|||||ぶっつけほんばん||つかいこなせ||じゅつ|しき||||

大丈夫 でしょ う シルバー の 術 式 を そのまま 使って いる なら だいじょうぶ|||||じゅつ|しき|||つかって||

万が一 の 場合 でも 安全 装置 が 機能 する はず です まんがいち||ばあい||あんぜん|そうち||きのう|||

あれ は …

どうやら 安全 装置 は ちゃんと 作動 し て いる みたい です ね |あんぜん|そうち|||さどう||||||

俺 は … おれ|

月 明かり 流れ込 ん で 影 を 並べ た つき|あかり|ながれこ|||かげ||ならべ|

鏡 に 映る 世界 は きよう||うつる|せかい|

モノクロ

寄り添う 心 と 心 重ね た 記憶 よりそう|こころ||こころ|かさね||きおく

リンク する 絆 と 傷 が 強 さ を くれ た りんく||きずな||きず||つよ||||

君 の ため に 何 が できる 私 が ここ に いる 理由 を きみ||||なん|||わたくし|||||りゆう|

確か な こと は ひと つ 結 ん だ 約束 たしか||||||けつ|||やくそく

曇り の ない 眼差し を くもり|||まなざし|

遮る もの は 何も ない から さえぎる|||なにも||

近く に いる 唯一 の 私 に だけ 届く 声 ちかく|||ゆいいつ||わたくし|||とどく|こえ

鏡 を 覗き込 ん だ 君 の 微笑み 顔 が み たい よ きよう||のぞきこ|||きみ||ほおえみ|かお||||

ただ それ だけ で いい