Mahouka Koukou no Rettousei Episode 8 mahouka|koukou||rettousei|episode Mahouka Koukou no Rettousei Episode 8

誰 だ だれ|

おや 遥 くん |はるか|

先生 は ともかく 司 波 くん に 気付か れる と は 思い ませ ん で し た せんせい|||つかさ|なみ|||きづか||||おもい|||||

彼 の 目 を ごまかし たかったら かれ||め|||

気配 を 消す ん じゃ なく て 気配 を 偽ら なきゃ けはい||けす|||||けはい||いつわら|

なるほど 勉強 に なり まし た |べんきょう||||

なぜ 小野 先生 が こんな ところ に ？ |おの|せんせい||||

警戒 し なく て も 大丈夫 だ よ けいかい|||||だいじょうぶ||

遥 くん は 僕 の 教え子 だ はるか|||ぼく||おしえご|

お邪魔 し て ごめんなさい おじゃま|||

ミラージバット の 練習 みたい だった けど ||れんしゅう|||

司 波 さん 九 校 戦 に 出場 する の ？ つかさ|なみ||ここの|こう|いくさ||しゅつじょう||

正解 せいかい

深雪 くん は ね みゆき|||

ミラージバット と アイスピラーズブレイク に 出場 する ん だ よ ||||しゅつじょう||||

二 種目 に 出場 ？ ふた|しゅもく||しゅつじょう

すごい わ ね

こちら の 疑問 に も 答え て ほしい ん です が ||ぎもん|||こたえ|||||

ふむ … 遥 くん 構わ ない か な ？ |はるか||かまわ|||

だめ だ と 言って も 私 が い ない ところ で 話し ちゃ う ん でしょ う |||いって||わたくし||||||はなし|||||

じゃあ 本人 の 了解 が 取れ た と いう こと で |ほんにん||りょうかい||とれ|||||

遥 くん は 警察 署 公安 庁 の 捜査 官 だ よ はるか|||けいさつ|しょ|こうあん|ちょう||そうさ|かん||

正確 に は カウンセラー と して 第 一 高校 へ 配属 さ れ た 後 せいかく|||かうんせらー|||だい|ひと|こうこう||はいぞく||||あと

公安 の 秘密 捜査 官 に なった の こうあん||ひみつ|そうさ|かん|||

それ と

九重 先生 の 教え を 受け た の は 二 年 前 から 一 年間 の こと だ から ここのえ|せんせい||おしえ||うけ||||ふた|とし|ぜん||ひと|ねんかん||||

司 波 くん の ほう が 兄 弟子 に なる の ね つかさ|なみ|||||あに|でし||||

それ に し て は 見事 な 隠 形 で し た が |||||みごと||かく|かた||||

私 の 魔法 特性 だ も の わたくし||まほう|とくせい|||

なるほど BS 魔法 師 で し た か |bs|まほう|し||||

その 肩書き は 好き じゃ ない |かたがき||すき||

司 波 くん 捜査 官 の 身分 は 本来 極秘 だ から つかさ|なみ||そうさ|かん||みぶん||ほんらい|ごくひ||

ほか の 人 に は オフレコ で 頼む わ よ ||じん|||||たのむ||

分かり まし た わかり||

その 代わり に と いって は 何 です が |かわり|||||なん||

ブランシュ の よう な こと が あったら

早め に 情報 を もらえ ませ ん か はや め||じょうほう|||||

ええ ギブ アンド テイク で 行き ま しょ う ||あんど|||いき|||

握った メッセージ That ' s Rising Hope にぎった|めっせーじ|that||rising|hope

( hey welcome to message write you )

( can you distance standby )

here we go !

揺るが ない 世界 異常 な 現状 ゆるが||せかい|いじょう||げんじょう

続く 壁 は 何 重層 つづく|かべ||なん|じゅうそう

イメージ 通り なんか じゃ ない いめーじ|とおり|||

静か に 騒ぎ だし た 本能 しずか||さわぎ|||ほんのう

迷路 み たい 行き止まり な ん だ めいろ|||いきどまり|||

もう 思考 は ディストーション |しこう||

容赦 ない ね いつの間に ようしゃ|||いつのまに

見失った ルート 暴れ だす みうしなった|るーと|あばれ|

( pay attention ! )

( Hey what is it ? ) hey|||

( watch your step now ! )

常識 なんか 要ら ない じょうしき||いら|

( are you serious ! ? )

( no no no , don ' t worry 1,2,3 )

吹き返す 心臓 の リズム ふきかえす|しんぞう||りずむ

視界 まだ 眩 ん でる しかい||くら||

それ でも 行か なく ちゃ ||いか||

君 が 信じ てる 僕 を 裏切る きみ||しんじ||ぼく||うらぎる

わけ に いか ない 強く クラクション が 鳴る ||||つよく|||なる

孤独 な まま 時 が 経った って こどく|||じ||たった|

逃げる 事 覚え た って にげる|こと|おぼえ||

新しい 今日 が 来 ちゃ う けど あたらしい|きょう||らい|||

この 願い 例え 魔法 が 無く たって |ねがい|たとえ|まほう||なく|

叶え なきゃ 誓った かなえ||ちかった

僕 は 君 と まだ 見 たい 未来 ある ん だ よ ぼく||きみ|||み||みらい||||

泣き そう でも なき||

悔しく て も 止まって い られ ない くやしく|||とまって|||

握った メッセージ That ' s Rising Hope にぎった|めっせーじ|that||rising|hope

おら おら 退き や がれ ||しりぞき||

達也 たつや

吉田 よしだ

終了 しゅうりょう

9 対 2 E 組 の 勝ち たい|e|くみ||かち

やる な あいつ

ああ 読み がい いし 見かけ より 体 が 動く |よみ|||みかけ||からだ||うごく

ナイス プレー |ぷれー

やる じゃ ねえ か 吉田 ||||よしだ

そっち も ね

こう 言っちゃ 何 だ が 予想外 だ ぜ |いっちゃ|なん|||よそうがい||

幹 比 古 みき|ひ|ふる

苗 字 で 呼ば れる の は 好き じゃ ない なえ|あざ||よば||||すき||

僕 の こと は 名前 で 呼 ん で くれ ぼく||||なまえ||よ|||

おう じゃあ 俺 の こと は レオ って 呼 ん で くれ ||おれ||||||よ|||

俺 も 幹 比 古 と 呼ば せ て もらって いい か おれ||みき|ひ|ふる||よば|||||

もちろん 俺 の こと は 達也 で いい |おれ||||たつや||

OK 達也 ok|たつや

実 を 言う と 僕 は 前 から 君 と 話 を し て み たい と 思って いた ん だ み||いう||ぼく||ぜん||きみ||はなし|||||||おもって|||

奇 遇 だ な 実は 俺 も だ き|ぐう|||じつは|おれ||

何となく 疎外 感 を 覚える ぜ なんとなく|そがい|かん||おぼえる|

気のせい だ よ レオ きのせい|||

君 と も 話 を し たい と 思って い た きみ|||はなし|||||おもって||

何 って 言って も なん||いって|

あの エリカ に あれ だけ 根気 よく 付き合え る 人間 は 珍しい から ね |||||こんき||つきあえ||にんげん||めずらしい||

何 か 釈然 と し ねえ なあ なん||しゃくぜん||||

幹 比 古 以前 から エリカ と は 知り合い な の か ？ みき|ひ|ふる|いぜん|||||しりあい|||

あっ いや …

まあ ね み っち と は いわゆる 幼馴染 って やつ |||||||おさななじみ||

でも ここ 半年 くらい ずっと 避け られ て た けど ||はんとし|||さけ||||

そう な の か ？

エ … エリカ 何て 格好 を し てる ん だ ||なんて|かっこう|||||

何 って 伝統 的 な 女子 用 体操 服 だ けど なん||でんとう|てき||じょし|よう|たいそう|ふく||

伝統 ？ でんとう

そう か 変わった デザイン の スパッツ だ と 思う が ||かわった|でざいん||すぱっつ|||おもう|

スパッツ じゃ ない よ すぱっつ|||

でも アンダー スコート って わけ でも ない だ ろ ？ |あんだー|||||||

い … いくら あたし でも

スコート 履か ず に アンダー スコート だけ 着ける 趣味 は ない って |はか|||あんだー|||つける|しゅみ|||

これ は ブルマー って いう の

ブルマー ？ 箒 み たい な 名前 だ な |そう||||なまえ||

昔 は そんな 格好 で 掃除 を し て い た の か むかし|||かっこう||そうじ|||||||

そんな わけない でしょ う 女子 用 体操 服 って 言った じゃ ん ||||じょし|よう|たいそう|ふく||いった||

ブルマー って いう と あれ か

昔 の モラル 崩壊 時代 に むかし||もらる|ほうかい|じだい|

女子 中高 生 が 小遣い 稼ぎ に 中年 親父 へ 売った って いう … じょし|ちゅうこう|せい||こづかい|かせぎ||ちゅうねん|おやじ||うった||

黙れ バカ だまれ|ばか

全国 に 九 つ ある 魔法 大学 附属 高校 に とって ぜんこく||ここの|||まほう|だいがく|ふぞく|こうこう||

九 校 戦 は 一 大 イベント な の ここの|こう|いくさ||ひと|だい|いべんと||

秋 の 論文 コンペティション は 学術 研究 で あき||ろんぶん|||がくじゅつ|けんきゅう|

夏 の 九 校 戦 は スポーツ タイプ の 魔法 競技 で 学校 ごと に 競い合う なつ||ここの|こう|いくさ||すぽーつ|たいぷ||まほう|きょうぎ||がっこう|||きそいあう

当然 学校 の 面子 が かかって いる から とうぜん|がっこう||めんこ||||

選手 は 能力 優先 で 選ば れる わ せんしゅ||のうりょく|ゆうせん||えらば||

だから 生徒 会 が 主体 と なって 準備 し て いる ん です ね |せいと|かい||しゅたい|||じゅんび||||||

選手 の ほう は 十文字 くん が 協力 し て くれ た から せんしゅ||||じゅうもんじ|||きょうりょく|||||

何とか 決まった ん だ けど なんとか|きまった|||

問題 な の は エンジニア 技術 スタッフ よ もんだい||||えんじにあ|ぎじゅつ|すたっふ|

まだ 数 が 揃わ ない の か |すう||そろわ|||

ええ 特に 三 年生 は 実技 方面 に 人材 が 偏っちゃ っ て |とくに|みっ|ねんせい||じつぎ|ほうめん||じんざい||かたよっちゃ||

二 年生 は まだ あー ちゃん と か 五十里 くん も いる ん だ けど ふた|ねんせい|||||||いかり||||||

五十里 啓 か いかり|あきら|

あいつ は どちら か と いう と 純 理論 畑 で |||||||じゅん|りろん|はたけ|

調整 は あまり 得意 じゃ なかった よ な ちょうせい|||とくい||||

せめて 摩 利 が 自分 の CAD くらい 調整 できる よう に なって くれ れ ば |さす|り||じぶん||cad||ちょうせい|||||||

楽 な ん だ けど がく||||

いや 深刻 な 問題 だ な |しんこく||もんだい||

ねえ 鈴 ちゃん やっぱり エンジニア やって くれ ない ？ |すず|||えんじにあ|||

無理 です 私 の 技能 で は 中条 さん たち の 足 を 引っ張る だけ か と むり||わたくし||ぎのう|||ちゅうじょう||||あし||ひっぱる|||

では 俺 は これ で |おれ|||

あの だったら 司 波 くん が いい ん じゃ ない です か ||つかさ|なみ||||||||

深雪 さん の CAD は 司 波 くん が 調整 し て いる そう です し みゆき|||cad||つかさ|なみ|||ちょうせい||||||

盲点 だった わ もうてん||

そう か あたし と した こと が うっかり し て い た

一 年生 が 技術 スタッフ に なった 例 は 過去 に ない の で は ？ ひと|ねんせい||ぎじゅつ|すたっふ|||れい||かこ|||||

何でも 最初 は 初めて よ なんでも|さいしょ||はじめて|

前例 は 覆す ため に ある ん だ ぜんれい||くつがえす|||||

進歩 的 な お 二 人 は そう お 考え かも しれ ませ ん が しんぽ|てき|||ふた|じん||||かんがえ|||||

一 年生 の それ も 二 科 生 ひと|ねんせい||||ふた|か|せい

しかも 俺 は いろいろ と 悪 目立ち し て い ます し |おれ||||あく|めだち|||||

それ は …

CAD の 調整 は ユーザー と の 信頼 関係 が 重要 です cad||ちょうせい||ゆーざー|||しんらい|かんけい||じゅうよう|

選手 の 反発 を 買う よう な 人選 は せんしゅ||はんぱつ||かう|||じんせん|

どう か と 思い ます が |||おもい||

私 は 九 校 戦 でも お 兄 様 に CAD を 調整 し て いただき たい の です が わたくし||ここの|こう|いくさ|||あに|さま||cad||ちょうせい|||||||

だめ でしょう か ？

そう よ ね

信頼 できる エンジニア が いる と 心強い わ よ ね 深雪 さん しんらい||えんじにあ||||こころづよい||||みゆき|

はい

じゃあ 放課後 に 準備 会議 が ある から そこ で 相談 し ま しょ う |ほうかご||じゅんび|かいぎ||||||そうだん||||

今日 は シルバー ホーン を 持ってき てる ん です ね きょう|||||もってき|||| Hoy traerás un cuerno de plata, ¿verdad?

ええ ホルスター を 新調 し た んで 馴染ま せよ う と 思い まし て |||しんちょう||||なじま||||おもい||

見せ て もらって も いい です か みせ||||||

構い ませ ん よ かまい|||

どうぞ

うわ ー シルバー モデル の 純正 品 だ |-||もでる||じゅんせい|しな|

いい なあ この カット |||かっと

抜き打ち し やすい 絶妙 の カーブ ぬきうち|||ぜつみょう||かーぶ

高い 技術 力 に 溺れ ない ユーザビリティ へ の 配慮 たかい|ぎじゅつ|ちから||おぼれ|||||はいりょ

ああ 憧れ の シルバー 様 |あこがれ|||さま

深雪 さん が ミス する なんて 珍しい です ね みゆき|||みす|||めずらしい||

たまたま でしょ う

トーラス シルバー って どんな 人 な ん でしょ う ||||じん||||

気 に なり ます か き||||

それ は 気 に なり ます よ ||き||||

だって あの トーラス シルバー です よ Porque es ese Torus Silver.

ループ キャスト の 実用 化 を 始め と して |きゃすと||じつよう|か||はじめ||

わずか 一 年 の 間 に 特化 型 CAD の ソフトウェア を |ひと|とし||あいだ||とっか|かた|cad||そふとうぇあ|

十 年 は 進歩 さ せ た と 言わ れ て いる 天才 技術 者 です よ じゅう|とし||しんぽ|||||いわ||||てんさい|ぎじゅつ|もの||

認識 不足 で し た それほど 高い 評価 を 得 て いる と は にんしき|ふそく|||||たかい|ひょうか||とく||||

司 波 くん は トーラス シルバー って どんな 人 だ と 思い ます か つかさ|なみ|||||||じん|||おもい||

そう です ね

意外 と 俺 たち と 同じ 日本 の 青少年 かも しれ ませ ん いがい||おれ|||おなじ|にっぽん||せいしょうねん||||

日本 人 です か にっぽん|じん||

彼 は 日本 企業 の FLT 専属 です から かれ||にっぽん|きぎょう||flt|せんぞく||

ところで あー ちゃん

はい

お 昼 休み の 内 に 課題 を 終わら せ て おく ん じゃ なかった の ？ |ひる|やすみ||うち||かだい||おわら|||||||

会長 かいちょう

少し くらい なら 手伝って あげる から すこし|||てつだって||

本当 です か ほんとう||

それ で 課題 は 一体 何 な の ？ ||かだい||いったい|なん||

実は 「 加重 系 魔法 の 技術 的 三 大 難問 」 に 関 する レポート な ん です じつは|かじゅう|けい|まほう||ぎじゅつ|てき|みっ|だい|なんもん||かん||れぽーと|||

重力 制御 型 熱 核 融合 炉 の 実現 と じゅうりょく|せいぎょ|かた|ねつ|かく|ゆうごう|ろ||じつげん|

慣性 無限大 化 に よる 疑似 永久 機関 の 実現 は 分かった ん です けど かんせい|むげんだい|か|||ぎじ|えいきゅう|きかん||じつげん||わかった|||

汎用 的 飛行 魔法 が なぜ 実現 でき ない の か うまく 説明 でき なく て はんよう|てき|ひこう|まほう|||じつげん||||||せつめい|||

魔法 で 飛行 する に は 加速 減速 上昇 下降 を する 度 に まほう||ひこう||||かそく|げんそく|じょうしょう|かこう|||たび|

新しい 魔法 を 作動 中 の 魔法 に 重ね がけ し なけ れ ば なら ない あたらしい|まほう||さどう|なか||まほう||かさね|||||||

必要 に なる 事象 干渉 力 は その 度 に 増大 し て いく の で ひつよう|||じしょう|かんしょう|ちから|||たび||ぞうだい|||||

重ね がけ は 精 々 十 回 が 限度 かさね|||せい||じゅう|かい||げんど

この ため 飛行 魔法 は 現実 的 に 不可能 で ある ||ひこう|まほう||げんじつ|てき||ふかのう||

重ね がけ が 必要 なら 作動 中 の 魔法 を キャンセル し て から かさね|||ひつよう||さどう|なか||まほう||きゃんせる|||

新しい 魔法 を 発動 すれ ば いい と 思う ん です けど あたらしい|まほう||はつどう|||||おもう|||

でも その 程度 の こと だったら すでに 誰 か が 試し て いる はず よ ね ||ていど|||||だれ|||ためし|||||

事後 的 に 領域 干渉 を 展開 する みたい な もの な ん だ し じご|てき||りょういき|かんしょう||てんかい||||||||

一昨年 イギリス で いっさくねん|いぎりす|

会長 が 仰 った コンセプト の 実験 が 行わ れ て い ます が かいちょう||あお||こんせぷと||じっけん||おこなわ|||||

結果 は 失敗 です けっか||しっぱい|

理由 は 何 です か ？ りゆう||なん||

ここ に は 書か れ て い ない です ね |||かか||||||

達也 くん は どう 思う ？ たつや||||おもう

その 実験 は 基本 的 な 考え 方 が 間違って い ます |じっけん||きほん|てき||かんがえ|かた||まちがって||

魔法 式 は 魔法 式 に 作用 でき ませ ん まほう|しき||まほう|しき||さよう|||

それ は 領域 干渉 で あって も 同じ です ||りょういき|かんしょう||||おなじ|

魔法 式 を 直接 消し去る 術 式 で ない 限り まほう|しき||ちょくせつ|けしさる|じゅつ|しき|||かぎり

対抗 魔法 で あって も この 原則 の 例外 で は あり ませ ん たいこう|まほう|||||げんそく||れいがい|||||

つまり 余分 な 魔法 を かけ ちゃ って る と いう こと ？ |よぶん||まほう||||||||

ええ 実験 を 企画 し た イギリス の 学者 は |じっけん||きかく|||いぎりす||がくしゃ|

対抗 魔法 の 性質 を 錯覚 し て い た の でしょ う たいこう|まほう||せいしつ||さっかく|||||||

生徒 会 は せいと|かい|

技術 スタッフ と して 一 年 E 組 の 司 波 達也 くん を 推薦 し ます ぎじゅつ|すたっふ|||ひと|とし|e|くみ||つかさ|なみ|たつや|||すいせん||

二 科 生 が ？ ふた|か|せい|

だが 風紀 委員 な ん だ ろ う |ふうき|いいん|||||

CAD の 調整 なんか できる の か cad||ちょうせい||||

達也 さん の 実力 も 知ら ない のに たつや|||じつりょく||しら||

うん 私 も 達也 さん に 担当 し て もらい たい な |わたくし||たつや|||たんとう|||||

納得 が いか ない 者 が いる よう だ が なっとく||||もの|||||

司 波 の 技能 を 実際 に 確かめ て みる の が 一 番 だ ろ う つかさ|なみ||ぎのう||じっさい||たしかめ|||||ひと|ばん|||

具体 的 に は どう する ？ ぐたい|てき||||

実際 に CAD の 調整 を やらせ て み れ ば いい じっさい||cad||ちょうせい|||||||

何なら 俺 が 実験 台 に なる が なんなら|おれ||じっけん|だい|||

危険 です きけん|

下手 な チューニング を さ れ たら 怪我 だけ で は 済み ませ ん へた|||||||けが||||すみ||

では 彼 を 推薦 し た の は 私 です から その 役目 は 私 が やり ます |かれ||すいせん|||||わたくし||||やくめ||わたくし|||

いえ その 役目 ||やくめ

俺 に やらせ て ください おれ||||

課題 は 競技 用 CAD に 桐原 先輩 の CAD の 設定 を コピー し て かだい||きょうぎ|よう|cad||きりはら|せんぱい||cad||せってい||こぴー||

即時 使用 可能 な 状態 に する そくじ|しよう|かのう||じょうたい||

ただし 起動 式 そのもの に は 手 を 加え ない |きどう|しき|その もの|||て||くわえ|

で 間違い あり ませ ん か |まちがい||||

ええ それ で お 願い ||||ねがい

どう し た の ？

スペック の 違う CAD の 設定 を コピー する の は ||ちがう|cad||せってい||こぴー|||

あまり お すすめ でき ない ん です が

仕方 あり ませ ん ね 安全 第 一 で 行き ま しょ う しかた|||||あんぜん|だい|ひと||いき|||

ありがとう ござい ます 外し て いた だい て 結構 です よ |||はずし|||||けっこう||

何 やって ん だ ？ あいつ なん||||

今時 キーボード オンリー なんて 古 すぎる いまどき||||ふる|

へえ 完全 マニュアル 調整 か |かんぜん|まにゅある|ちょうせい|

ね 啓 それ って すごい の ？ |あきら||||

うん ただ 彼 の やって る こと は 何 な ん の か ||かれ||||||なん||||

分から ない 人 の ほう が 多い みたい だ わから||じん||||おおい||

終了 し まし た しゅうりょう|||

桐原 感触 は どう だ ？ きりはら|かんしょく|||

問題 あり ませ ん ね もんだい||||

まったく 違和感 が あり ませ ん |いわかん||||

一応 の 技術 は ある よう です けど いちおう||ぎじゅつ|||||

あまり いい 手際 と は 思え ない ね ||てぎわ|||おもえ||

やり 方 が 変則 的 すぎる |かた||へんそく|てき|

私 は 司 波 くん の チーム 入り を 強く 支持 し ます わたくし||つかさ|なみ|||ちーむ|はいり||つよく|しじ||

彼 が 見せ て くれ た 技術 は とても 高度 な もの です かれ||みせ||||ぎじゅつ|||こうど|||

すべて マニュアル で 調整 する なんて 私 に は 真似 でき ませ ん |まにゅある||ちょうせい|||わたくし|||まね|||

確かに 高度 な 技術 かも しれ ない けど たしかに|こうど||ぎじゅつ||||

出来上がり が 平凡 なら 意味 は ない よ できあがり||へいぼん||いみ|||

桐原 個人 の CAD は 競技 用 の もの より ハイスペック な 機種 です きりはら|こじん||cad||きょうぎ|よう||||||きしゅ|

使用 者 に その 違い を 感じ させ なかった 技術 は しよう|もの|||ちがい||かんじ|さ せ||ぎじゅつ| La tecnología que no hizo que el usuario sintiera la diferencia

高く 評価 さ れる べき だ と 思い ます が たかく|ひょうか||||||おもい||

まあ そう 言え なく も ない な ||いえ||||

会長 私 は 司 波 の エンジニア チーム 入り を 支持 し ます かいちょう|わたくし||つかさ|なみ||えんじにあ|ちーむ|はいり||しじ||

範 蔵 くん ？ はん|くら|

九 校 戦 は 当 校 の 威信 を かけ た 大会 です ここの|こう|いくさ||とう|こう||いしん||||たいかい|

一 年生 と か 前例 が ない と か ひと|ねんせい|||ぜんれい||||

そんな こと に 拘って る 場合 で は あり ませ ん |||こだわって||ばあい|||||

服部 の 指摘 は もっとも な もの だ と 俺 も 思う はっとり||してき|||||||おれ||おもう

司 波 は 我が 校 の 代表 メンバー に ふさわしい 技量 を 示し た つかさ|なみ||わが|こう||だいひょう|めんばー|||ぎりょう||しめし|

俺 も 司 波 の チーム 入り を 支持 する おれ||つかさ|なみ||ちーむ|はいり||しじ|

お 久しぶり です |ひさしぶり|

久しぶり だ な 特 尉 ひさしぶり|||とく|い

その 呼び 方 を 使う と いう こと は 秘匿 回線 です か |よび|かた||つかう|||||ひとく|かいせん||

よくも まあ 毎回 毎回 ||まいかい|まいかい

一般 家庭 用 の ライン に 割り 込める もの です ね いっぱん|かてい|よう||らいん||わり|こめる||| Puede ser interrumpido por una línea doméstica general, ¿no es así?

簡単 で は なかった が な かんたん|||||

特 尉 君 の 家 は セキュリティ が 厳し すぎる の で は ない か な ？ とく|い|きみ||いえ||||きびし|||||||

最近 の ハッカー は 見境 が ない です から さいきん||||みさかい||||

それ で 少佐 ||しょうさ

本日 は どの よう な ご 用件 な の です か ほんじつ||||||ようけん||||

まずは 事務 連絡 だ |じむ|れんらく|

はい

本日 サード アイ の オーバー ホール が 完了 し た ほんじつ|さーど|||おーばー|ほーる||かんりょう||

これ に 合わせ て ||あわせ|

ソフトウェア の アップ デート と 性能 テスト を 行って ほしい そふとうぇあ||あっぷ|でーと||せいのう|てすと||おこなって|

分かり まし た 明朝 出頭 し ます わかり|||みょうちょう|しゅっとう||

いや 学校 を 休む ほど 差し迫って いる の で は ない の だ が |がっこう||やすむ||さしせまって||||||||

いえ 次 の 休み に は FLT の ほう へ 行く 予定 です ので |つぎ||やすみ|||flt||||いく|よてい||

そう か で は 明朝 いつも の ところ へ 出頭 し て くれ ||||みょうちょう|||||しゅっとう|||

了解 し まし た りょうかい|||

次 の 話 だ が 聞く ところ に よる と 特 尉 つぎ||はなし|||きく|||||とく|い

九 校 戦 に は 君 も 参加 する よう だ な ここの|こう|いくさ|||きみ||さんか||||

はい

九 校 戦 の 会場 は 富士 演習 場 南東 エリア ここの|こう|いくさ||かいじょう||ふじ|えんしゅう|じょう|なんとう|えりあ

これ は まあ 例年 の こと だ が |||れいねん||||

気 を つけろ よ 達也 き||||たつや

該当 エリア にて がいとう|えりあ|

国際 犯罪 シンジケート の 構成 員 らしき 者 が 何度 も 目撃 さ れ て いる こくさい|はんざい|||こうせい|いん||もの||なんど||もくげき||||

時期 的 に 見 て 九 校 戦 が 狙い だ と 思わ れる じき|てき||み||ここの|こう|いくさ||ねらい|||おもわ|

国際 犯罪 シンジケート と 仰 い まし た が こくさい|はんざい|||あお||||

壬生 に 調べ させ た みぶ||しらべ|さ せ|

第 一 高校 二 年生 壬生 紗耶 香 の お 父 君 です か だい|ひと|こうこう|ふた|ねんせい|みぶ|さや|かおり|||ちち|きみ||

ああ 壬生 は 退役 後 内閣 情報 管理 局 に 転籍 し て |みぶ||たいえき|あと|ないかく|じょうほう|かんり|きょく||てんせき||

外国 犯罪 組織 を 担当 し て いる がいこく|はんざい|そしき||たんとう|||

驚き まし た おどろき||

壬生 の 話 で は 香港 系 の 犯罪 シンジケート みぶ||はなし|||ほんこん|けい||はんざい|

「 ノー ヘッド ドラゴン 」 で は ない か と いう こと だ のー|へっど||||||||| ¿No es un "dragón sin cabeza"?

追加 情報 が 入り 次第 また 連絡 しよ う ついか|じょうほう||はいり|しだい||れんらく||

ありがとう ござい ます

お 兄 様 コーヒー を お 持ち し まし た |あに|さま|こーひー|||もち|||

ちょうど よかった 今 呼び に 行 こ う か と 思って い た … ||いま|よび||ぎょう|||||おもって||

ああ も しか して ミラージバット の コスチューム か

正解 です せいかい|

いかが です か

とても かわいい よ

本当 に よく 似合って る ほんとう|||にあって|

ありがとう ござい ます

飛行 術 式 ？ ひこう|じゅつ|しき

おめでとう ございます 常駐 型 重力 制御 魔法 が 完成 し た ん です ね ||じょうちゅう|かた|じゅうりょく|せいぎょ|まほう||かんせい|||||

お 兄 様 は またしても 不可能 を 可能 に さ れ まし た |あに|さま|||ふかのう||かのう|||||

私 は お 兄 様 の 妹 で ある こと を 誇り に 思い ます わたくし|||あに|さま||いもうと|||||ほこり||おもい|

ありがとう 深雪 |みゆき

これ で また 一 歩 目標 に 近づく こと が でき た よ |||ひと|ふ|もくひょう||ちかづく|||||

今度 の 休み に FLT で テスト を する ん だ が こんど||やすみ||flt||てすと|||||

まずは 深雪 に 試し て もらい たい ん だ |みゆき||ためし|||||

喜んで よろこんで

始め ます はじめ|

どう だ ？

起動 式 の 連続 処理 が 負担 に なって ない か きどう|しき||れんぞく|しょり||ふたん||||

大丈夫 です 頭痛 も 倦怠 感 も あり ませ ん だいじょうぶ||ずつう||けんたい|かん||||

よかった

じゃあ 次 は ゆっくり 水平 移動 し て くれ |つぎ|||すいへい|いどう|||

分かり まし た わかり||

魔法 の 断続 感 は ない か ？ まほう||だんぞく|かん|||

あり ませ ん タイムレコーダー 機能 は 完璧 に 作動 し て い ます ||||きのう||かんぺき||さどう||||

この システム の 要 は |しすてむ||かなめ|

発動 中 の 魔法 の 発動 時点 を 正確 に 記録 する 機能 な ん だ はつどう|なか||まほう||はつどう|じてん||せいかく||きろく||きのう|||

こういう デジタル な 処理 は 人間 に は 不向き だ から ね |でじたる||しょり||にんげん|||ふむき|||

機械 で 補完 して やれ ば いい と 思った ん だ きかい||ほかん||||||おもった||

さすが は お 兄 様 です |||あに|さま|

やさしい 風 芽吹く 蕾 |かぜ|めぶく|つぼみ

街 染め て く 花 たち がい|しめ|||か|

美し さ は 時 と ともに うつくし|||じ||

夢 の よう に 亡くなって しまう ゆめ||||なくなって|

あなた の 温もり ||ぬくもり

それ と 同じ で 消え て しまう かな ||おなじ||きえ|||

shadow of my love

終わり が あって も おわり|||

恐れ ず に 歌 を 歌 お う おそれ|||うた||うた||

eternal song

形 は いら ない かた|||

抱きしめて 感じ て ほしい だきしめて|かんじ||

十 年 先 も じゅう|とし|さき|

百 年 先 も ひゃく|とし|さき|

千 年 先 も せん|とし|さき|

愛 を 歌 お う あい||うた||