シュタインズ ・ ゲート ゼロ (24)
( 真 帆 ( ま ほ )) まったく
( 真 帆 ) お 正月 の 泥棒 騒ぎ が 終わって ようやく 落ち着いた と 思った のに
( ドア の 開く 音 ) ( 真 帆 ) うん ?
( レスキネン ) ホールドアップ だ 真 帆 !
( 真 帆 ) 何 です か それ ?
ヘッ いい だろう
秋葉原 ( あき は ばら ) の ホビーショップ で 売って た んだ
お祭り 用 の トイガン だって さ
ビーンズ を これ で 飛ばす んだ
“ 鬼 は 外 ” アーンド “ マクノウチ ” って 言って ね
“ 福 は 内 ” です 教授
と いう か 帰り 支度 も 急が ない と いけない のに ―
よけいな 荷物 を 増やさ ないで ください
レイエス 教授 に 怒ら れ ます よ
急きょ 借りた オフィス だ から ね
きちんと きれいに して 返さ ない と ね
だが 帰る まで に は まだ 少し 日 も ある
今日 の ところ は ―
日本 の フェスティバル に 敬意 を 表して ―
遊ぶ こと に し ようじゃ ない か
日本 の ことわざ でも ―
“ 鬼 の いぬ 間 に 節分 ” と か いう だろう ? アハハ …
( レイエス ) フフン …
節分 か もう そんな 時期 に なる の ね … あっ
バレンタイン か
♪~
~♪
( 鈴 羽 ( すず は )) それ じゃ 店長 お 先 に
( かがり ) お 疲れ さ まで した
( 天王 寺 ( てんのう じ )) おう ちょっと 待て ( 鈴 羽 ・ かがり ) ん ?
( 天王 寺 ) 先月 の バイト 代 だ
で でも 私 守って もらって る のに こんな …
( 天王 寺 ) それ は それ これ は これ だ
( かがり ) えっ でも …
( 鈴 羽 ) もら っと け ば いい ( 天王 寺 ) あっ
どうせ 大して 入って ない んだ
( 天王 寺 ) ほほ う
お め え は ただ働き で よ さ そうだ な !
おっと お 疲れ さま !
った く
ほれ
ありがとう ございます !
( かがり ) フフッ
( る か ) 何だか うれし そうです ね
だって 初めて の お 給料 だ から
もう 使い道 は 決めて る んです か ?
うーん 決めて る ような まだ の ような …
( 鈴 羽 ) あっ
おいしい んです よ ね この ケーキ 屋 さん
( 鈴 羽 ) あっ い い や 私 は 別に … ( かがり ) ん ?
( 鈴 羽 ) どうした ? かがり ( かがり ) あの …
これ って 何で しょうか ?
( かがり ) バレンタインデー ?
( る か ) はい 大好きな 人 に チョコレート を 贈って ―
思い を 伝える 大切な イベント な んです よ
大好きな 人 に …
( 鈴 羽 ) 私 の 子供 の ころ は ―
母さん が いろいろ 材料 探して きて 作って くれた な
( かがり ) すてきです
日頃 の 思い を 込めて 好きな 人 に プレゼント なんて ―
とても すてきな 習慣 だ と 思い ます
か … かがり ?
( る か ) あの ひょっとして かがり さ ん ―
誰 か 好きな 人 でも いる んでしょう か ?
は ?
( アマデウス 紅 莉栖 ( くり す )) で もちろん 渡す んです よ ね ?
しつこい わ ね あなた も
“ 渡さ ない ” って 言って る でしょ
( アマデウス 紅 莉栖 ) どうして です か ?
もう すぐ 帰っちゃ う んです よ
その 前 に ちゃんと 気持ち を 伝え なくちゃ
だから 岡部 ( お かべ ) さん は そんな ん じゃ ない わ よ !
そんな こと 言って る と 後悔 し ます よ
あげ ないで 後悔 する より ―
あげて 後悔 する ほう が いい んじゃ ない です か ?
あ …
先輩 ?
先輩 …
( 紅 莉栖 ) 先輩
( 真 帆 ) あっ
( 紅 莉栖 ) 本当に い ない んです か ?
( ため息 )
( 真 帆 ) だ から “ い ない ” って 言って る じゃ ない
( 紅 莉栖 ) うーん …
ハァ … それ に 我ら が アメリカ じゃ ―
バレンタイン は 男 が 女 に プレゼント する 日 でしょう
でも ふだん 言え ない 秘めた 思い を 女子 から 伝える って ―
ロマンチックで いい と 思い ませ ん ?
( 真 帆 ) 科学 者 に ロマン は 必要 ない でしょ
“ 科学 者 こそ 真 の ロマンチスト である ” って 言葉
ご 存じ ない んです か ?
それ 誰 の 言葉 ?
私 です
そういう あなた こそ どう な の ?
( 紅 莉栖 ) ん ?
( 真 帆 ) サイエンス 誌 に 論文 が 載ろう かって ほど の 天才 少女
狙って る 男 は 山ほど いる わ よ
( 男性 たち ) ハハ …
アメリカ に 来て から ―
紳士 的に アプローチ は かけ られる んです けど
5 分 も 話す と 大抵 逃げて いっちゃ う んです よ ね
一 度 や 二 度 論破 さ れた くらい で 情けない
( 紅 莉栖 ) それ に … ( 真 帆 ) ん ?
私 に は もう 渡す 相手 い ます から
ウソ !? ( 飲み物 が こぼれる 音 )
( 紅 莉栖 ・ 真 帆 ) ああ っ
( 紅 莉栖 ) とにかく あげ ないで 後悔 する より は ―
あげて 後悔 する ほう が いい です から
( 真 帆 ) もう …
どうした ん です ? ボーッ と して
( 真 帆 ) 何でもない わ
とにかく もう この 話 は おしま い
あっ ええ ~
( 真 帆 )“ ええ ~” じゃ ない 電源 落とす わ よ
( フェイリス ) 話 は 聞か せて もらった ニャ
( 真 帆 ) えっ ?
( フェイリス ) ニュフフフフ
まさか 真 帆 ニャン に そんな 相手 が いた ニャン て
はい ?
( フェイリス ) 伝え たい 思い 甘 ~ い チョコ に のせて ―
届け あの 人 に !
ちょっと あなた 何 を 聞いて いた の ?
私 は そんな こと ひと言 も …
( フェイリス ) 天空 の 神 ホルス の 瞳 を 持つ フェイリス に は ―
全て お 見通し ニャン
いや だ から 私 は …
( 萌郁 ( もえ か )) チョコレート …
( 真 帆 ) え ? ( フェイリス ) え ?
ニャニャニャ !? ( 真 帆 ) えっ !?
( 萌郁 の あくび )
おはよう
桐生 ( きりゅう ) さん あ あなた いつ から そこ に …
( 萌郁 ) ずっと
それ じゃ さっき の 話 も …
( 萌郁 ) チョコレート あげる
( 真 帆 ・ フェイリス ) え ?
( アマデウス 紅 莉栖 ) え ?
私 も チョコレート あげる
( 真 帆 ・ フェイリス ) ええ ー っ !
( アマデウス 紅 莉栖 ) ええ ー っ !
( 真 帆 ) それ って もし かして …
( フェイリス ) モエニャン に も チョコ を あげ たい 相手 が いる って こと ニャ ?
( 萌郁 ) うん
( アマデウス 紅 莉栖 ) お 驚き です ね
ま まさか 桐生 さん に そんな 相手 が いる なんて
( アマデウス 紅 莉栖 ) 一体 誰 な んです ?
( 萌郁 ) 秘密
( 真 帆 ) え ~?
フミュ ~ ン
( かがり ) えっ と ここ を こうして …
あれ ?
( 綯 ( なえ )) 違う よ そっち じゃ なくて
あれっ あれ れ ?
( 鈴 羽 ) かがり に 好きな 人 ねえ
( 足音 ) ( 天王 寺 ) 帰った ぞ
( 綯 ) あっ お かえり なさい お 父さん
おう 綯 いい 子 に して たか ?
( 綯 ) うん かがり お 姉ちゃん に 遊んで もらって た
そ っか そりゃ よかった な
ねえ 聞いて お 姉ちゃん ったら ね …
わ っ 綯ちゃ ん !
お 姉ちゃん す っ ごく 不器用な んだ よ
もう 何も 店長 に 言わ なくて も ( 綯 ) エヘッ
だって …
心配 する な 綯
言わ なくて も 知って る
もう 店長 まで !
( 綯 と 天王 寺 の 笑い声 )
( かがり ) ん ん …
( 鈴 羽 ) まさか !
( かがり ) 店長 さん ! 私 店長 さん の こと が …
いけ ねえ よ そら いけ ねえ よ
俺 は 男 である 前 に 綯 の … 綯 の 父親 な んだ !
な なら 私 が !
私 が 今日 から 綯ちゃ ん の ママ に !
え えっ !?
ん ん っ
いや いくら 何でも そんな こと …
どんな こと だ ?
えっ ? あ いや … アハハハ …
( 天王 寺 ) は あ ? ( 鈴 羽 ) あっ … こっち の 話
あっ 私 外 掃除 して くる
( 岡部 ) こんにちは
あ ? 何 だ 岡部 か
どうした ?
襲って きた 連中 の 手がかり でも つかんだ か ?
いや そういう わけ じゃ ない んです が …
( かがり ) オカリン さん
どうした ん です か ? 今日 は
( 岡部 ) 様子 を 見 に 来た んだ ( かがり ) え ?
もし かして 私 の ?
ああ 元気 そうだ な
わざわざ ありがとう ございます
寒かった でしょう
( 岡部 ) あ いや 大丈夫だ
それ より ま ゆり から かがり に 伝言 が あって な
今度 かがり の 携帯 を 買い に 行か ない か って
( かがり ) まゆ り さん が ?
( 鈴 羽 ) 何 を 話して る んだ ?
まさか !
こんな 寒い 中 を …
( 岡部 ) いや 平気 さ
そんな こと 言って ほ っぺ 真っ赤です よ
ほら
あ ほ っぺ …
( かがり ) あっ ( 岡部 ) あっ
ああ ごめんなさい あんまり 冷た そうだった から
ああ ごめんなさい あんまり 冷た そうだった から
( 岡部 ) あっ かがり あっ あっ
ああ ごめんなさい あんまり 冷た そうだった から
ああ ごめんなさい あんまり 冷た そうだった から
い いい んだ あっ
ああ ごめんなさい あんまり 冷た そうだった から
ああ ごめんなさい あんまり 冷た そうだった から
いい んだ かがり あっ あっ
いい んだ かがり あっ あっ
( 鈴 羽 ) いい や ない 絶対 ない って
と いう か そんな こと に なったら ―
私 未来 の まゆ 姉さん に 申し訳 が 立た ない よ
私 未来 の まゆ 姉さん に 申し訳 が 立た ない よ
( 男性 ) ん ?
私 未来 の まゆ 姉さん に 申し訳 が 立た ない よ
一体 どう すれば いい んだ ?
( フェイリス ) みんな 協力 あり が と ニャ !
( ま ゆり ) いい んだ よ
まゆ し ぃと フェリス ちゃん の 仲 だ もん
( フブキ ) まゆ し ぃ の 友達 は 私 たち の 友達 だ ~
フフッ うれしい ニャン
( かえで ) それ に コス 作る の 楽しい です から
( フブキ ) ところ で まゆ し ぃ は やっぱり 手作り ?
うん こういう 衣装 は 手作り の ほう が お 客 さん 喜ぶ んだ
もう ! お 店 の 衣装 の 話 じゃ なくて
チョコ ! オカリン さん に あげる んでしょう ?
ああ … うん
でも まゆ し ぃ 料理 と か あんまり 得意じゃ ない から
( フブキ ) ふ ~ ん
じゃあ さ こういう の は ?
“ どうぞ まゆ し ぃを 召し上がれ ”
( ま ゆり ) トゥットゥルー
な ~ ん て ムハァ ~!
フブキ ちゃん 何だか ダル 君 みたいな のです
( フブキ ) ウソ だ ろ … ( かえで ・ ま ゆり ) アハハ …
でも まゆ り ちゃん が 一生懸命 作った もの なら ―
オカリン さん も きっと 喜んで くれる んじゃ ない ?
( ま ゆり ) う ~ ん そう かな …
( フェイリス ) ミュフ
ミュフフフフ …
( かえで ) フェイリス さん ?
フェイリス に 任せ とく ニャ
ただいま より 第 36 回 円卓 チョコレート 会 を 開く ニャ !
( かえで ) 円卓 ? ( フブキ ) チョコレート 会 ?
( フェイリス ) 要するに みんな で 手作り チョコ を 作ろう って こと ニャ
すごい ! 36 回 も やって る んです ね
( 真 帆 ) いや 毎年 やって も ―
( 真 帆 ) いや 毎年 やって も ―
( 鈴 羽 ) つい 呼ば れて 来ちゃ った けど …
( 鈴 羽 ) つい 呼ば れて 来ちゃ った けど …
( 鈴 羽 ) つい 呼ば れて 来ちゃ った けど …
そんなに は なら ない でしょう
こない だ から 何 やって る んだ 私 は
いくら かがり が 気 に なる と いった って ―
限度 が ある
帰る
いい の か ニャ ?
帰っちゃ う と おいしい チョコ が 食べ られ なく なる ニャン
( 鈴 羽 ) 関係ない よ 私 は
( フェイリス ) あと から 由季 ( ゆき ) さん も 来る ニャ
しかたない よ ね
まあ チョコ は 有事 の 際 の 大事な 栄養 源 だ から ね
よ ー し それ じゃ ―
みんな で チョコ 作り 開始 ニャン !
( まゆ り たち ) は ー い !
ねえ 綯ちゃ ん は チョコ 誰 に あげる の ?
お 父さん
ホント ? クラス の 男子 と か に も あげる んじゃ ない の ?
あ あげ ない よ
かがり お 姉ちゃん は ?
私 ?
私 は … ないしょ です
チッ
( フブキ ) ええ ~ 何 それ ? 教えて よ
( かがり の 笑い声 )
( フェイリス ) うまく いった ニャ
量産 した 女の子 たち の おいしい 手作り チョコ を ―
お 店 で 配れば 最高の 宣伝 に なる ニャ
( 真 帆 ) う う …
何 して る ニャ ?
シーッ ! 黙って て 気 が 散る わ
わ あー っ また 失敗
そこ まで 細かく なくて も …
( 真 帆 ) お 菓子 作り は 化学 反応 よ !
正確に し なきゃ ダメな の !
ニャニャ …
ん ? クンクン
何だか 焦げ 臭い ニャ
ニャー !?
どうして こう なっちゃ う の かしら ?
冷静に 言って ないで 早く 消す ニャ あ ち っ あ ち っ …
ハァ …
ンニュッ 今度 は 何 ニャ !?
レンジ 壊れて る
( フェイリス ) うわ うわ わ …
銀 紙 の まま 入れたら ダメニャ ~
( 爆発 音 ) ( フェイリス ) ニャ ?
あれ ~?
フニャー !?
ちょ ちょっと みんな いったん ストーップ !
レシピ を … レシピ を ちゃんと 見る ニャー !
( 物 の 落ちる 音 ) ( フェイリス ) フニャー !?
( フェイリス ) お … おかしい ニャ
これ だけ 女子 が いれば ―
1 人 くらい まともな 人 が いて いい はず ニャ のに …
ハァ …
( 由季 ) あの … ( フェイリス ) あっ
すみません 遅く なっちゃ って
メ … メシア
由季 ニャン ! る か ニャン ! ニャンニャン …
( る か ) フェイリス さん ?
( ゲーム ヒロイン ) こ これ
うまく 作れた か どう か 分から ない けど …
( ダル ) そ そんな こと ない よ
( ダル ) じ ぇっ たい おいしい に 決まって る お
( 岡部 ) なあ ダル
お 取り込み 中 の ところ すまない んだ が ―
ゲームキャラ と 会話 し ながら プレー する の は やめて くれ ない か
フヒヒヒヒ サーセン
( 岡部 ) 平和だ な
このまま きっと ずっと …
( フブキ ) おお ~
なるほど こう やって お 湯 の 温度 で 溶かす んです ね
直 火 ( じ かび ) だ と 焦げちゃ う んです よ
ハハハハ それ 知って る
えっ と これ で いい の ?
( 由季 ) は い とって も 上手です よ
あっ …
ん っ … あ ありがとう …
( フェイリス ) これ で 何とか うまく いき そう ニャ
フェイリス は もう 疲れた ニャ
何だか とって も 眠い んだ ニャ
何だか とって も 眠い んだ ニャ
( ボウル の ひっくり返る 音 )
( ボウル の ひっくり返る 音 )
( ボウル の ひっくり返る 音 )
( ま ゆり ・ る か ) わ あっ
( ま ゆり ) ああ … ごめん ね る か 君
い いえ
大変 !
洋服 洗わ ない と シミ に なっちゃ う のです
あ … う うん 大丈夫
ダメ よ 油性 の もの は 早く 落とさ ない と
で でも 僕 着替え なんて …
( フブキ ) ムフ ~ ( かえで ) ウフフフ
( る か ) え ?
え えっ … ええ ~!?
わ あ ~
こ これ は すごい
( る か ) な 何で 僕 が ―
こんな 格好 を …
洗濯物 が 乾く まで の つもり だった んだ けど …
女子 の 私 たち でも ドキドキ しちゃ うわね
お 姉ちゃん が お 兄ちゃん に … あれ ?
早く 別の 服 を くださ い !
早く 別の 服 を くださ い !
( シャッター 音 )
( 天王 寺 ) よし
( ま ゆり ) やった ー ! 出来た よ
( フブキ ) なかなか うまく 出来た んじゃ ない ?
( かえで ) エッヘヘヘ
ねえ これ って バレンタイン 当日 まで もつ ?
チョコレート です から 冷蔵 庫 に 入れて おけば 大丈夫です よ
どうしても 自分 1 人 で と いう 人 は レシピ を 書いて おいた ので どうぞ
どう ?
あ … おいしい
あら ? フェイリス さん どうした の ?
燃え尽きた ニャ 真っ白に
( ゴング の 音 ) ( フェイリス ) フッ
( 綯 ) ダメだ よ お 姉ちゃん
( フェイリス ) ニャ ?
散らかった キッチン を きちんと お 掃除 する まで が ―
チョコレート 会 だ よ
( フェイリス ) ニャ …
( 綯 ) フフン
いい か 今 から お 姉ちゃん たち を ―
お へそ で ピーナツ が 食べ られる ように なる くらい ―
しごいて やる !
覚悟 は いい な ?
( 一同 ) 綯 様 は い ! 綯 様 !
( 綯 ) 声 が 小さい !
分かったら 口 で チョコ を 食べる 前 に “ はい ” と 言え !
( 一同 ) 綯 様 は い ! 綯 様 !
綯 様 すごかった ね
( かがり ) はい 綯 様 …
えっ マジ ?
かがり たん が オカリン を ?
( 鈴 羽 ) たぶん
さすが に それ は まず いっしょ
かがり たん は まゆ 氏 の 娘 な わけだ し
親子 2 人 と も なんて 全 俺 が 嫉妬 !
父さん
( ダル ) アハッ まあ え ~ 冗談 は 置 い と いて
未来 から 来た かがり たん が 過去 の 誰 か と … つう の は ―
パラドックス を 起こす 可能 性 が 高い と 思わ れ …
ちょっと ―
危険だ お
( 鈴 羽 ) なあ か が … ( かがり ) 幸せだ なあ
え ?
( かがり ) こうして みんな で お 菓子 を 作ったり 笑ったり …
昔 の こと は 覚えて ない けど ―
きっと 今 が いちばん 幸せ
そんな 気 が し ます
かがり さ ん
( かがり ) フフフッ
チョコ 喜んで くれる と いい な
( メイド ) ご 主人 様 の ため に ―
特別 コスチューム で お 待ち して ま ー す !
( メイド ) 本日 は バレンタインデー
本日 の 特別 サービス
メイクイーン 所属 の メイド たち の ―
特製 手作り チョコニャ ~
( 客 たち ) おお ~
( メイド ) どうぞ ( 客 ) ありがとう
( 客 ) 感激 で ご ざる ~
( メイド ) ウフフ …
( フェイリス ) ニュフフ みんな 喜んで くれて る ニャン
ただし これ は もう 今年 だけ ニャ
来年 は もう 絶対 に やら ない や スンスン
でも …
みんな は ちゃんと 渡せた か ニャ ?
かがり が 残して いった 荷物 の 中 に これ が ?
( る か ) はい 岡部 さん たち だけ じゃ なく ―
僕 や 父 それ に 下 の 店長 さん たち に も
バレンタイン あんなに 楽しみに して いた のに
きっと また 戻って きて くれる よ ね
( かがり ) チョコ ―
喜んで くれる と いい な
( 鈴 羽 ) おいしい じゃ ない か バカ …
♪~
~♪
( アマデウス 紅 莉栖 ) それ で ―
結局 渡さ ず アメリカ に 帰って きちゃ った って わけです か ?
まったく …
バレンタイン の 前 に 帰国 し なきゃ いけなかった から って ―
郵送 する なり 前もって 渡す なり やり 方 は …
郵送 する なり 前もって 渡す なり やり 方 は …
渡した わ よ
えっ ? “ 渡した ” って チョコレート を です か !?
( 真 帆 ) そう よ
( アマデウス 紅 莉栖 ) 待って ください
それ で 相手 は 喜んで くれた んです か ?
( 真 帆 ) さあ どう かしら ね
ずいぶん と 遅く なっちゃ った から
えっ ? 遅く ?
あっ ちょっと 先輩 ?
( 真 帆 ) 私 に ?
( 紅 莉栖 ) 最近 の 日本 で は ―
大事な 友達 に チョコ を 渡す んだ そうです よ
私 用意 して ない わ
それ じゃ 来年 で いい です
あ …
ありがとう