勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #02
( メレブ ) 結局 振り出し …。 レベル 0 か …。
( ムラサキ ) あの 仏 どう しょう も ねえ な 。
( ダンジョー ) どう しょう も ない 仏 って の も →
なかなか 貴重だ な は は はっ 。
( ヨシヒコ ) また 少しずつ 経験 を 積んで 強く なる しか ない でしょ 。
お前 まじめだ な 。
これ ぞ 勇者 ぞ 。
( ビドー ) はい ストップ !
お前たち が 持って いる 食料 全部 いただこう か 。
魔物 が 出る と →
やはり 人間 の 性根 も 腐る ようだ な 。
いい じゃ ない か 。 戦えば 我々 も 強く なる し 。
いえ 無益な 戦い は 避ける べきです 。
なに グダグダ 言って んだ よ !
俺 様 に 殺さ れ たく なかったら さっさと メシ 置いて け !
ヨシヒコ お前 の 伝説 の 剣 は 何ひとつ 変わら ぬ いざ ない の 剣 。
殺生 する こと の ない 平和 の 剣 。
この 血気 盛んな 若者 を →
お ねん ね させて やる が いい 。
わかり ました 。
来い !
ふ っ 上等じゃ い 。
( アリー ) ビドー 君 終わった ?
ちょ なんだ よ 。 これ から だ ろ 。
うん 早く 遊び に 行こう !
わかって っけ ど こいつ ら 倒して うまい もん ゲット して から →
行 くっつ った じゃ ん 。 え なんで ?
なんで そんな 冷たい 言い 方 する の ?
冷たい 言い 方 なんか して ない じゃ ん 。
う うん 冷たい 。 やっぱり ビドー 君 →
私 の こと 嫌いに なっちゃ った んだ 。
嫌い と か なる わけな い じゃ ん 。
ほんと ? うん ほんと 。
ねえ …。 ねえ 何 して ん の ?
なに 小声 ? なに 小声 で しゃべって ん の ?
ねえ 必要 ? 今 その 時間 必要 ねえ ?
俺 たちいる よ 見えて る ?
ねえ や だ この 2 人 。
戦う 気 が ない の なら 先 を 急ぐ ぞ 。
おっと 待て 待て 待て 。
このまま 逃がす ような ビドー 様 だ と 思った か 。
ビドー 君 やっぱり やめよう よ 。
私 ビドー 君 に 万が一 の こと が あったら →
生きて いけない 。 万一 なんて ある わけ ねえ だ ろ 。
わかん ない じゃ ない !
もし ビドー 君 が 死んじゃ ったら 私 …。
あ ~ 何で 泣いて ん の 。
アリリン どうした の ?
いやだ 死んじゃ う の や だ よ !!
おい おい !
そんな の は な 家 帰って やれ 。
もう ヨシヒコ やっちゃ えよ !
もう イライラ する わ 。 あら ?
うらやましい か ? は ?
ダメだ 戦う 気 の ない 者 は 斬れ ん 。
さあ 俺 と 戦え !
うわ ~。
ビドー 君 。 うわ ~。
う ~。 指先 を ちょこっと 斬った だけ だ 。
ツバ つけりゃ 治る 。
ビドー 君 が 死んじゃ う 。
や っち まった 俺 と した こと が …。
俺 が 死んだら →
もっと いい 男 見つけろ よ 。
かすり傷 だ ぞ 。
バカ ビドー 君 の バカ 。
私 が ビドー 君 以外 の 人 好きに なる わけない じゃ ない 。
おい なぜ 吐き気 が する ?
かすり傷 だ ぞ 。
実は ね 俺 →
アリー と 結婚 して 子供 たくさん 作って →
野球 チーム 作る の が 夢 だった んだ 。
できる よ 今夜 から できる よ 。 今夜 やり なさい 子 作り 。
うれしい 。
天国 で きっと 天国 で …。
たぶん 今日 帰って 家 で できる と 思う 。
アリー !!
永遠に キミ を 愛す !!
助けて ください !
だから な に これ 。
もう 行く ? ( 泣き声 )
泣いて る 。 しかも …。
わ ! ヨシヒコ すごい 顔 で 泣いて る 号泣 ?
ほんと ナイス な キミ たち !
泣ける これ ?
ヨシヒコ ヨシヒコ !
やっと 出た か 仏 。 うん ごめん ごめん 。
あの ちょっと 申し訳ない 今 ちょっと ほんとに →
家族 旅行 で ちょっと … 家族 旅行 で ちょっと →
バタバタ して た もん だ から ごめん 。 なんで 仏 に →
家族 いんだ よ そもそも 。 何 が いえ ?
そりゃ お前 仏 に だって 家族 ぐらい いる わ いな 。
どういう 差別 だ それ は 。 嫁 に 会わ せろ 嫁 に 。
会わ せる 義務 が ございませ ん 。 ブサイク だ から だろう 。
いえ 残念 広 末 を 少し ぽっ ちゃ りさ せた 感じ です ぅ 。
広 末 って 誰 な んだ よ 。 おい おい 待て おい 。
この 野郎 金髪 なぁ お前 と バカ 話 を し に 来た わけで は ない 。
なぁ よい か ヨシヒコ 。
あっ ヨシヒコ が 全然 違う ところ 見て はる 。
全然 違う ところ 見て は ~ る ねぇ ヨシヒコ も しか して … えっ ?
また 見え ない の ? 仏 の 姿 が ?
どうした こと でしょう お 声 は 聞こえる のです が 。
すべて は 振り出し なんだ しかたがない 。
うん じゃあ これ で どう だ はい 。
あっ あっ 見えた 。 おい 待て 。
貴 様 えっ ? あの さ それ あれ だ よ ね ?
金 環 日食 の とき に 売れ に 売れた やつ だ よ ね ?
金 環 日食 観察 用 だ よ ね ? いい んだ よ 結果 見えて んだ から 。
えっ 待って 待って えっ ? 仏 眼球 が ダメに なるほど 眩 しい の ?
ねぇ !? いい から 早く 用件 言えよ 。
はい わかり ました え ~ ヨシヒコ よ 。
今回 の お前たち の 冒険 の 目的 は →
魔物 たち を 封印 する 鍵 を 探し出し →
魔物 たち を 封印 する 鍵 を 探し出し 2 回 言っちゃ った 。
えっ と かった い 。
魔物 たち を 封印 する 鍵 を 探し出し え ~ 探し出し →
再び この世 に はびこる 魔物 たち を 封印 する こと だ 。
おう その 鍵 は どこ なんだ ? 教えろ 。
ん ? 待って 何 その 偉 そうな 言い 方 。
そういう とこ だ よ ね 結局 そういう とこ が →
あの … 嫌いだった んじゃ ない か な 。
うん 。 こっち 見たら ? はい すみません すみません 。
おい 。 はい すみません はい え ~ 鍵 は →
え ~ 何者 か に よって 封印 が 解か れた あと →
どこ ぞ か に 飛び散り 今 は どこ に あるか の か →
皆目 見当 も つか ぬ 。
鍵 と いう からに は いく つ か の 鍵 を 集め →
鍵 穴 に はめ込んで みる より 他 に 方法 が ない のだ 。
うむ 雲 を つかむ ような 話 だ な 。
どう すれば よい のでしょう か 仏 。
うん それ っぽい 鍵 が どこ に ある の か と いう こと だけ は →
かぎつける こと が できる とにかく それ ら を →
手 に 入れて いく より 他 に 方法 が ない のだ 。
よし 最初 は どこ だ 早く 教えろ 。
待って ねぇ ぼっ ねぇ 僕 →
僕 って ば 攻略 本 じゃ ない ぜ ?
そう でしょう ? そう でしょう ? 違う の ? そう でしょう ?
もう そういう の いい から 早く 言え や 。
はい え ~ ガンザ の 村 で ございます 。
ガンザ の 村 …。
なんだ ? この 慌ただし さ は 。
すみません 。 ここ は ガンザ の 村 だ よ 。
うん 知って る 書いて ある 。 すみません 。
いや ぁ 大変だ よ 庄屋 さん の 若 旦那 に →
嫁 が 輿 入れ して くる んだ よ お 祝い の 準備 で 大忙しだ よ 。
庄屋 か … 持って そうじゃ ねえ ? 鍵 。
なんだ お前 ら か 勇者 を 名乗る 一行 と いう の は 。
はい どうしても 旦那 様 に 会わ せて くれ と 。
勇者 ヨシヒコ です こちら に 代々 伝わる →
鍵 の ような もの は あり ませ ん か ? 鍵 ?
もし 持って いれば 譲って ほしい のだ が 。
なぜ 知って る んだ ? 鍵 の こと を 。
やはり 持って る んだ な ? いや 確かに 持って は いる が →
やる わけに は いかん あれ は 輿 入れ して くる →
姫君 へ の 贈り物 ゆえ 。 そこ を なんとか 私 に 免じて 。
お前 に 免じる 理由 は ない 。 では 私 に 免じて 。
お前 に 免じる 理由 も ない なぜなら 初対面 だ から だ 。
とても 高価な 宝石 を あしらった 贈り物 な のだ 。
もう 帰れ 帰れ 。 若 旦那 一大事 です 。
なんだ ? どうした ?
姫君 が 山 の 盗賊 に さらわ れ ち まった 。 何 !?
盗賊 の 使い が 来て 頭 の 5 番 目 の 妻 に する と 。
それ は ダメだ カバナ の 村 の 豪商 の 娘 だ ぞ 。
私 が 彼女 を もらわ なければ この 家 は おしまい だ 。
しかし あっし ら が かなう 相手 じゃ あり ませ ん 。
どうした もの か 困った 。
ああ どこ か に 姫 を 救って くれる →
勇敢な 者 は おら ん の か 。
ああ 絶望 だ 。
この 村 は もう 商人 ばかり で →
誰 も 戦え やしない 。
ああ こう なったら どこ か 別の とこ から →
別の 盗賊 を 雇う しか ない の か ?
いや 盗賊 なんか 雇ったら あと が 怖い 。
ああ どう すれば … あっ !
お ~ 気づいた やっと だ やっと 気づいた 。
行って くれる の か ?
はい 必ずや 姫君 を 救って みせ ます 。
その代わり …。 わかった 鍵 でも 何でも やる 。
なに !? なんだ こいつ は ?
これ は ね 盗賊 風 の 魔物 です 。 盗賊 か !
う うん 。 盗賊 風 の 魔物 。 ややこしい な 。
( メレブ ) ただ 思って た より 細い けど 。
どっち に しろ 倒した ほう が いい んでしょう か ?
それ は 倒した ほう が いい と 思う よ それ は 。
思って た より 細い けど 。
強い ! そう な んだ よ 。
まだ 出て くる 段階 じゃ ない と 思う んだ よ この 人 。
思って た より 細い けど 。
次々 現れる な 。 盗賊 の 魔物 め 。
強い だけ に ダメージ が 大きい です ね 。
ねえ この 引っ込む やつ ちゃん と した 短 剣 に かえて よ 。
ダメだ 。 いつ何時 斬り つけ られる か わから ん 。
だって これ 引っ込んで たら →
私 いつまでも 戦闘 に 役立た ない よ 。
大丈夫だ 。 引っ込んで も →
ここ が 当たった とき に ちょっと 痛い 。
ちょっと で いい なら いい けど 。
ちょっと で いいわけ が ない が →
そんな 語らい の さなか そんな そんな タイミング で →
呪文 を 覚えた 私 だ よ 。
それ は いい 。 盗賊 と の 戦い に 役立つ 。
どんな 呪文 です か メレブ さん 。
うむ それでは ムラサキ に かけて やろう 。
なんで かけ ん だ よ 。
その 引っ込む やつで も 戦える ほど 強く なれる かも しれ ん 。
そんな の あり え な いっしょ 。
はっ !
どう だ ? 強く なった 感じ は する か ?
これ 何の 呪文 ? しゃく れた !
え ? え ? な 何 これ ?
どういう こと だ よ !
敵 を 瞬時 に しゃく れ させる 呪文 だ よ 。
私 は これ を …。
シャクレナ … ふ ふ そう 名付けた よ 。
シャクレナ すごい !
ふざけ ん な よ ! 早く 元 に 戻せよ !
おい これ は 戦闘 に どう 役 に 立つ んだ ?
違和感 ?
違和感 を 感じる ?
その 隙 に 攻撃 ?
違和感 だけ で 勝てる もの か ?
勝てる わけ ねえ だ ろ ! 早く 元 に 戻せ !
ダメだ ! メレブ さん ! 私 に も シャクレナ を かけて ください !
うむ よかろう 。 はっ 。
あっ すごい !
すごい です メレブ さん ! しゃく れて ます よ !
な に 喜んで んだ よ 。 これ で 無敵です !
無敵で は ない 。 むしろ 弱く なる 。
私 は しゃく れた ぞ !
どんな 盗賊 も かかって くる が いい !
最後 なん つった ? わかん ない 。 なんだ ?
私 は 勇者 ヨシヒコ ! カバナ の 村 の 姫君 を 助け に 来た !
( 雄 たけ び )
メレブ さん ! おかげ で 無敵です よ !
うん 気のせい だ 。
俺 は 嫌いじゃ ない が →
勇者 と して 恥ずかしい から 元 に 戻そう 。
なに ? なん … なんで 悲し そうな 顔 すんだ よ !
姫 は どこ だ !
さあ 。
庄屋 の 若 旦那 に 頼ま れて あなた を 助け に 来 ました 。
私 は 味方 です 。
なんという こと ! これ ぞ 神 の 救い …。
敵 の 数 が 多い 。 急ぎ ましょう 。
あっ お 待ち ください 。 勇敢な お方 。
( ダンジョー ) ヨシヒコ !
急げ 。 早く し ない と 囲ま れる ぞ 。 はい 。
急げ 。 お 待ち ください 。
あっ 姫君 これ は 単なる 商売 上 の 結婚 で は ない 。
私 は まだ 見 ぬ キミ に 恋 焦がれて いる のだ 。
話 を 聞いた だけ で その 麗しい 姿 が 想像 できた 。
勇者 ヨシヒコ 姫 を 助け出し ただいま 戻り ました 。
まこと か ? よく やった 。
お ぉ 姫君 私 が ずっと 想像 して た 以上 に →
なんと 麗しい こと か 。
( メジロ ) あの …。 あ ~ 待ちかねた ぞ 。
さ ぁ 早速 結婚 式 の 準備 を 。
いいえ 旦那 様 。 姫 の ため に 村 一 番 の 職人 に →
花嫁 衣裳 を 織ら せた のだ 。
誰 か 花嫁 衣裳 を 持て 。 旦那 様 聞いて ください 。
あ ~ よく やった 勇者 よ 。
さっさと 鍵 を 持っていく が いい 。
ありがとう ございます 。 よかった ね 姫 様 。
私 姫君 で は ない のです 。
私 は 姫 で は ない のです 。
えっ えっ えっ どういう こと ?
私 は 輿 入れ に お供 した 侍女 の メジロ と 申す 者 。
姫 様 で は ない のです 。 えっ 姫 は ?
まだ 盗賊 の 館 に 。
えっ 何で こういう こと に なった の ?
敵 が 多く 急いで い まして 。
帰り も 追わ れる ように 戻って きた もの で …。
私 の 隣 の 牢 に 入れ られて いた の が 姫 様 で ございます 。
そう な の 。
で で あの 姫 様 は … もっと かわいい んだ よ ね ?
姫 だ もん ね もっと かわいい よ ね 。
微妙な の ?
う ~ ん あの 微妙 と いう こと で は ない か な と 。
微妙じゃ ない って どういう こと ?
う ~ ん 。
微妙で は ない 。
そういう 言い 方 しか でき ない よ ね 。
うん …。 あっ ムラサキ は どう 思う ?
かわいい んじゃ ない っす か 。
なんだ その 言い 方 。
姫 様 は かわいい のです 。 とても かわいい らしい お方 です 。
あの さ 若 旦那 ひと つ 提案 して いい ?
あっ どうぞ 。 姫 死んだ こと に して さ →
俺 メジロ さん と 結婚 する わ 。
あちら さん も さ 悲しみ の 果て に →
侍女 を もらう って こと だったら 納得 する と 思わ ない ?
ねぇ 思わ ない ? そんな …。
そう しよう メジロ さん も 明日 から 金持ち に なれる し 。
ダメだ 。
たとえ ブス でも →
いや たとえ ドブス でも 結婚 を 契り あった 仲 な んだ 。
やはり ブス な んだ な 。
はい 姫 様 は ブス です 。 それ が な んです か !
姫 様 だって あなた と 結婚 できる こと を →
さぞかし 心待ち に して いる はずな んです 。
ブス だ から 結婚 を やめる など 絶対 に あり え ない 。
じゃあ お前 は その ブス 姫 と 結婚 できる の か よ 。
私 は あれ と は 無理です 。 ヨシヒコ そのへん に なさい 。
しかし あなた は あの ブス と 赤い 糸 で 結ばれて る んだ 。
ほんと は 実際 かわいかった の かも しれ ない 。
慌てて た から ブス に 見えた の そ … そう だ と 思う 。
慌てて た から ブス に 見えちゃ う 女 も や だ な 。
かわいかった よ な ? ダンジョー 。
ああ ああ …。
嘘 下手 か 。
よし かわいい かわいい うん 大丈夫 大丈夫 かわいい よ 。
なんだ その サイン 。
私 は 姫 様 を 救い に いき ます 。 いい よ 。
いえ 姫 様 を 必ずや ここ へ お 連れ いたし ます 。
行か なくて いい って 言って んだ から さ →
そこ 甘える とこ だった んじゃ ない の ?
ダメだ 。 姫 様 の 気持 を 考えろ !
若 旦那 の 気持 も 少し 考えて やった ほう が →
よかった んじゃ ない の か ? 結婚 して しまえば →
必ず 好きに なり ます ! それ は どう でしょう 。
う ~ ん う ~ ん …。
ご 無事でした か 姫 ! きっと →
きっと 来て くれる と 思って い ました 。
もちろん 来 ます と も 。
ただ 当の 若 旦那 は あなた が →
ブス だ と いう こと を 話す と 急に 侍女 の メジロ さん と 結婚 する と →
言い出す 始末 でした が …。 言う な それ 。 わざわざ →
言わ なくて よし 。 嘘 です よ そんな 話 。
気 に し なくて いい です から 。 嘘 で は ない !
もう 忘れた の か ムラサキ 。
そう あなた が ブス だ から →
救い に いか なくて いい と 言う のです 。
しかし あなた と 若 旦那 は 赤い 糸 で 結ばれて いる !
その 糸 も 切れる わ お前 の 話 で 。
すみません でした 。
最初に ここ に 救い に きた とき →
あなた が ブス だった ため に →
あなた が 姫 だ と は 思わ なかった 。
私 は 人 を 見た目 で 判断 して しまった こと を →
悔いて いる 。 ( 咳込む 声 )
ブス な 姫 だって いる んだ …。
そう あなた の ように ブス な 姫 だって いる んだ 。
( 咳込む 声 )
どうした ん です ダンジョー さん 。 風邪 です か ?
ひき 始め 。 気 を つけて ください 。
気づけ 気づけ ピュア 野郎 。
さ ぁ 私 たち と 一緒に →
若 旦那 の もと へ まいり ましょう 。
お 待ち ください 。
はい 。
実は … 私 本当 は 美しい のです 。
ん ?
ここ で 魔物 の 呪い に かけ られて →
このような 顔 に させ られて しまった のです 。
なんだ と ! 噂 に 聞いた こと が ございます 。
この先 の 沼 に ルー の 鏡 と いう 魔法 の 鏡 が あって →
それ で 自分 を 映せば 再び 元 の 美しき 姿 に 戻れる と …。
それ は すばらしい 。
だから メジロ さん は 姫 が かわいい って →
かたくなに 言って た んだ 。 そう か 。
そういう こと か 。
行き ましょう 。 その ルー の 鏡 を 探し に …。
このたび は 本当に 助けて いただいて →
ありがとう ございます 。
お 礼 を 言わ れる の は まだ 早い です 。
あなた の ブス 顔 を 美しく する まで は …。
はい …。
確か … この先 が 沼 です 。
よし 日 が 暮れ ぬ うち に 探さ ねば なら ん ぞ 。
ただ 気 を つけて ください 。
この 沼 の 入り口 に は →
それはそれは 残虐な 守り神 が いる と …。
どんな 守り神 か 知ら ん が →
この ダンジョー が 斬り 倒して くれる わ 。
あっ あそこ です !
どこ です ? 守り神 は どこ です 。
あれ です 。 あの 犬 です 。
あれ チワワ じゃ ね ?
かわいい ね 。
あれ こそ が 残虐 極まりない 守り神 な のです 。
チワワ が 残虐 極まりない と は 笑 止 千万 !
よし 抱っこ して やる 。
ハハハ ミルク でも 飲む か ? ん ?
( ほえ 声 )
( うめき声 )
なんだ と ! や ばい や ばい よ !
おのれ キラーチワワ め !
( 悲鳴 )
痛い 痛い …。
や だ や だ 痛い 痛い …。
( うめき声 )
痛い 痛い 同じ ところ 同じ ところ 痛い …。
( メレブ ) ふ ぅ こんな ところ で シャクレナ が 役立つ と は な 。
噛み合わ せ が 悪く なったら と たんに 弱く なった な 。
さ ぁ 行き ましょう 。
なんだ この 沼 …。
なんか 毒 っぽい よ ね 。
毒々しい よ ね 。
行き ます 。 大丈夫 か ヨシヒコ 。
こんな 色 の 沼 に 入って よ 。
大丈夫です 。
う っ …。
1 歩 進む ごと に →
なぜ か 体力 を 奪わ れて いる 感じ が …。
やめ とけ ヨシヒコ !
これ 1 歩 に つき 2 ポイント ずつ 奪わ れ →
ヘタ すれば 死 … そんな 気 が して いる !
戻って こい よ ヨシヒコ !
ダメだ ! 姫 様 に 美人 に なって もらい めでたく 結婚 して もらう んだ 。
ヨシヒコ …。 ヨシヒコ !
沼 の 中心 行く 頃 に は 死んで しまう ぞ !
それ でも 行き ます !
姫 を このまま ブス に して おく わけに は いか ない !
ヨシヒコ さ ~ ん !
ヨシヒコ ! お前 は 勇者 だ 真 の 勇者 だ !
行き ます ! ダメだ !
あっ 案外 近い とこ に あった …。
よかった なぁ 。
いや ぁ 姫 …。
待ちかね ました ぞ 。
若 旦那 いい 知らせ が ある ぜ 。
いやいや … 無事 が なにより の いい 知らせ 。
姫 様 は 悪い 魔物 の 呪い に より →
このような お 顔 に なら れて いた だけ でした 。
この 鏡 に お 顔 を 映せば →
元 の 美しい お 顔 に お 戻り に なる のです 。
ウッソ ! マジ で !?
そんな こったろう と 思った よ !
みんな 噂 じゃ かわいい かわいい って →
聞いて た もん ! ご 心配 お かけ いたし ました 。
ご 心配だ なんて …。
私 と あなた は 赤い 糸 で 結ばれて いる のだ から 。
男 って ほん と 最低 …。
さ ぁ 鏡 に お 姿 を 映し ましょう ぞ 。
わ ぁ ! わ ~!
うわ ぁ ! わ ぁ …。
うわ ~!
ありがとう ございます 。 元 の 姿 に 戻る こと が でき ました 。
姫 様 ! ご 無事だった んです ね !
ええ この 方 たち が 助けて くださった の よ 。
あの ~ 牢屋 に 入る 前 この 顔 でした ?
はい 変わら ず 美しい お 顔 で 。
あ ~ 牢屋 に 入って 顔 変え られた の 見て なかった と 。
はい わかり ました 了解 し ました 。
あの … これ は …。
約束 は 守った んだ 。
鍵 もらおう か 鍵 。
かわいい かわいい … うん 全然 大丈夫 !
はい ヨシヒコ が 余計な こと 言う 前 に 退散 !
さ ぁ 1 つ 目 の 鍵 が 手 に 入った ぞ 。
ちなみに この 鍵 が 悪霊 の 鍵 ならば この 旅 は 終わり だ ろ ?
どう な んでしょう か 。
(3 人 ) 消えた !
はい って こと は それ は →
悪霊 の 鍵 じゃ ない って いう こと だ ね 。 残念 !
はい 次 次 ! トゥギ トゥギ ~!
おい ! こっち は お前 の 情報 で 行って んだ ぞ !
お前 は 適当な 情報 を 流して 「 次 次 !」 と か 言 いやがって 。
また 長い 冒険 に なり そうです ね 。
だろう な 。
( ヒサ ) 兄 様 。
今度 は ヒサ も 戦い の 仲間 に 加えて ください ませ 。
ヒサ は 忍術 を 覚え ました ぞ 。
ニンニン ! 戦い の お 役 に 立て ます ぞ 。
忍法 エビ 歩き !
♪♪~