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( マト ) ごめん ね ユウ 。 つい て き て もらっちゃ っ て 。
( ユウ ) いい って こと よ 。 その代わり →
朝 練 に は ちょっと で も いい から 必ず 出る こと 。
( マト ) うん 。
( マト ) うん 。
≪ ( チャイム )
[ インタ ー ホン ] ( ヨミ の 母 ) はい 。 ( マト ) あ … 。
おはよう ございます 。 黒衣 です けど 。
[ インタ ー ホン ] ( ヨミ の 母 ) 帰って ! ≪ ( ドア の 開く 音 )
( ユウ ・ マト ) あ … 。 ( ヨミ ) おはよう 。
えっ … 。
( ヨミ ) 迎え に 来 て くれ た ん だ 。
( ヨミ ) ありがとう マト 。 ユウ さん も 。
あ … あの さっき おばさん が … 。
えっ ? 大丈夫 だ よ 。 行 こ う 。
( マト ・ ユウ ) あ … 。
それ 着け て くれ てる ん だ 。 えっ ?
ブレスレット 。 ああ うん 。
あの ね ユウ さん に も 持って き た の 。
あ … 私 に も ! ?
マト と お 揃い よ 。
あ … ありがとう 。
( 部員 ) いく よ ! ( 部員 ) あい あい !
ヨミ 元気 そう だった けど でも … 。 ( ユウ ) うん 何となく … 。
( ユウ ) ああ … N これ って 髪 の 毛 ! ?
( 教師 ) はい ! 少し 静か に し て 。 →
好き な 素材 を 好き な よう に 切って 貼り 合わせ て ね 。
はっ 。 ヨミ !
やめ て ! やめ て ! ヨミ !
やめ て ! ( 教師 ) 小鳥 遊 何 し てる ん だ ! →
やめ なさい ! ほら はさみ を こっち に よこし なさい !
( ヨミ の 母 ) ヨミ … 。
( 生徒 ) 親 が 来 て 家 に 連れ帰った ん だって さ 。
( 生徒 ) 怖 え 。 マジ 怖 え 。
《 やめ て 》 ( 生徒 ) 目 マジ で →
いっちゃ っ て た もん 。 《 やめ て やめ て やめ て ! 》
( カガリ ) ヨミ 壊れ ちゃ った ね 。 はっ ! ?
「 壊れ ちゃ った 」 って ?
( カガリ ) 心 が 死 ん だ って こと だ よ 。
や … 。 何 して ん の ! ?
殴った ? カガリ 殴った ? ひ っ ど ー い !
( 生徒 ) 大丈夫 ? カガリ 。
≪ ( 足音 ) ( サヤ ) うん ? ああ 来 た の 。
( ユウ ) 聞い た ? ( サヤ ) うん 聞い た 。
コーヒー 飲む ?
サヤ ちゃん 先生 でしょ ? 小鳥 遊び あんなに し た の !
( サヤ ) や だ な 。 ちょっと アドバイス し た だけ だって ば 。
それ に 痛い の は ほんの ちょっと の 間 だけ 。 →
傷 を 受け た 心 は 治癒 力 を 高め て 再生 する の 。 →
もう 二 度 と 傷つか ない よう に 。 ( ユウ ) う … 。
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《 「 え が おの おれ ん じ 」 》
《 「 かぜ ひき の ぴん く 。 なみ だの あお … 」 》
《 「 どんどん いろ が まじりあって つばさ の いろ は にごって いって →
やがて つばさ は くろ に なって おちる ことり とり 」 》
《 「 おち て … N どこまでも おち て …→
ことり とり は しん で しまい まし た 」 》
「 しん で しまい まし た 」
《 心 が 死 ん だ って こと だ よ 》 →
《 心 が 死 ん だ って こと だ よ 》
《 また あの 夢 だ 》
《 あの 女の子 どこ に 行った ん だ ろ う ? 》
《 えっ ! ? 》
《 あの 子 たち … 》
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《 駄目 ! 》
《 こんな の … N だって ! 》
《 死 ん じゃ う よ ! 》
はっ … 。
「 おち た と … おち た と おもった ことり とり は →
め を さまし まし た 」
「 ことり とり の つばさ は まっ白 に もどって い まし た 」
「 ことり とり は また あたらしい そら を とび まし た 」
《 こんな ん じゃ ない 。 もっと 楽しく て もっと 幸せ で 》
「 ことり とり は うたい まし た 。 ことり とり は けっこん し まし た 」
「 ことり とり は 100 てん とり まし た 」
「 ことり とり は おもしろい テレビ を み まし た 」
「 ことり とり は … 」
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う う … 。 う う う … 。
( 教師 ) え ~ N この とき の 主人公 に は →
死 を 受け入れる と いう ある 種 の … 。
≪ ( サヤ ) 黒衣 君 !
サヤ ちゃん 先生 。 飲 ん で く ?
( サヤ ) はい 。 あっ 紅茶 。
( サヤ ) 私 ホント は 嫌い な ん だ 。 コーヒー 。
牛乳 たっぷり 入れ て カフェ オレ に し なきゃ →
ただ の 泥水 。
ただ ね 色々 都合 が いい の 。 コーヒー って 。
サヤ ちゃん ?
あなた は 小鳥 遊 君 を 助け たい ?
えっ ? 助ける ?
助ける と か よく 分から ない けど →
でも … 。 はい ! ヨミ の こと 。
だったら … 。
だったら あなた が 死 ん で あげ れ ば いい と 思う よ 。
はっ !
フフッ なんて ね 。
( サヤ ) そうだ 黒衣 君 。 美術 室 行って みな よ 。 →
面白い もの 見 れる よ 。
ここ で 私 が 殺さ なく て も … 。
《 どうして ? 》
《 あんなに 優しかった サヤ ちゃん 先生 が →
どうして ? 》
美術 室 … 。
あっ なあ 。
( 部長 ) 小鳥 遊 さん の お 友達 ? あっ はい 。
( 部長 ) もし よかったら あの 絵 →
小鳥 遊 さん に 届け て もらえ ない かしら 。 →
ここ に 置 い て おく の も 何となく … 。
あっ … 。
《 私 が … 私 が ヨミ を 壊し た ? 》
《 私 が … 》
≪ ( 先輩 ) 危ない ! あっ !
( 先輩 ) 大丈夫 ? ああ … だっ 大丈夫 です 。
( 先輩 ) でも ちょっと ここ 血 が に じん でる 。 →
ねえ マネジャー !
( マネジャー ) ん っ ? どう し た の ? ケガ ?
ユウ 休み です か ? ユウ ?
ユウ って 誰 ? あの … マネジャー の 。
マネジャー ? うち は 私 だけ じゃ ん 。
えっ ? ( アラタ ) おす おす 。 どう し た ?
( マネジャー ) こ は っち 。 先輩 ! あの … ユウ の こと 。
ユウ ? 誰 それ 。 えっ ? だっ だって 合宿 の とき 。
《 あれ ? 誰 だ っけ ? 》
《 ジャー マネ です よ 》
《 ああ そ っか そ っか ごめん 。 人 の 顔 覚え ん の 遅く て さ 》
( アラタ ) ゴメン … N そんな こと あった っけ か ?
あっ マト ? ( 先輩 ) ねえ 大丈夫 な の ? 黒衣 。
ほら 何 だ っけ 1 年 の おかしく なった って 子 と →
仲 いい らしい よ 。 ( アラタ ) マト … 。
《 どうして ? 何で ? 》
《 何で みんな ユウ の こと 知ら ない なんて … 何で ? 》
《 幼稚園 の ころ 席 に 着 い て い られ なく て →
すぐ ど っか 行っちゃ っ た ユウ 》
あれ ? 《 どうして ? 何で ? 》
《 小学校 の 臨海 学校 の とき だって 一緒 に … 》
《 ユウ … 》
《 アハ ハハ 》 ( ユウ ) 《 こら マト すけ ~ ! 》
あれ ? どうして ?
《 どうして 不思議 だ と 思わ なかった ? 》
《 いつも 一緒 に い て … 》
《 ちゃんと 思い出せ ない … 》
ユウ の 家 に だって 遊び に … 。
≪ ( クラクション ) は っ !
《 そうだ よ 遊び に 行った ! 》
( ユウ ) 《 マト こっち ! 》
こっち 。
こっち !
こっち !
( ユウ ) 《 こっち ! 》
どういう こと ?
≪ ( 足音 ) は っ !
あっ … 。
( ユウ ) ヨミ を 助け たい ?
あっ … 。
ユウ ? 合宿 の とき 話し た よ ね マト 。
自分 じゃ ない 誰 か が 自分 の 悩み と 戦って くれる 世界 。 →
それ は 本当 に ある ん だ 。 はっ !
( ユウ ) それ は ね まったく 別 の 誰 か じゃ ない 。
( ユウ ) もう 一 つ の 場所 の →
もう 一 人 の 自分 。
な っ … 何 言って る の ? ユウ 。
もう 一 人 の 自分 は いつも 戦って る 。
私 たち の 悩み や ぐちゃぐちゃ し た 思い を 背負って 。
そして その 戦い で もう 一 人 の 自分 が 死ぬ こと で →
消滅 する 。 えっ … 。
( ユウ ) もう 一 人 の 自分 が 悩み を 抱え た まま 死ぬ こと で →
ぐちゃぐちゃ や もやもや から 解放 さ れる ん だ よ 。 →
こ は 先 も 。 カガリ さん も 。
一 番 の 執着 と 切り離さ れ て 自由 に なった 。 →
もう 一 つ の 場所 で もう 一 人 の 小鳥 遊び が 死ね ば →
小鳥 遊び は 今 抱え てる 悩み から 切り離さ れる ん だ 。
死ぬ って … 切り離さ れる って … 。
( ユウ ) たぶん 小鳥 遊び の 悩み の 一 番 の 中心 は →
マト あんた 。 あの 世界 で もう 一 人 の 自分 が 死ね ば →
小鳥 遊び は あんた を …→
あんた へ の 思い を 殺す こと が できる 。
はっ !
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そんな の おかしい よ !
ユウ の 言って る こと 全然 分か ん ない 。
だって 悩み って 誰 か が 死ぬ と か 殺す と か →
そんな ん で 解決 さ れる もん じゃ ない よ !
ちゃんと お 話し し て →
ちゃんと お互い 思って る こと と か ぶつけ合って →
そうして 解決 し て いか なきゃ 。
誰 か に 頼ったり と か そんな の 絶対 に おかしい !
私 も そう 思う 。 えっ ?
こんな こと 言う の 恥ずかしい けど さ →
私 あんた の こと 大切 な 友達 だって 思って る 。
ユウ ? 私 マト と 会う まで →
友達 なんて い なかった 。 いつも 一 人 だった 。
マト の 力 に なる よ 私 は 。 どんな とき でも 。
ユウ … 。
( ユウ ) マト あんた は 小鳥 遊び を 助け たい ん だ よ ね ?
えっ ? ちゃん と おしゃべり し て →
お互い の 気持ち を ぶつけ合って →
誰 か に 頼ら ず そう し たい ん だ よ ね ?
うん 。 ハァ … 。
自分 だけ で 解決 する の は つらい よ 。
きっと すごく つらい 。
それ でも いい !
だったら … 来 て 。 えっ ?
来 て 。
≪ マト ホント に いい の ? ユウ ?
≪ 私 たち が 引き受け て い た 傷 を 受け入れる →
傷 と 向き合う →
その 決意 は ある の ? ユウ じゃ ない の ?
あなた は ? ≪ ヨミ を 助け たい の ?
もちろん だ よ ! ≪ そう 。
あっ ああ !
≪ 本当 に いい の ? いっ いい !
≪ あなた は ヨミ を 。 私 は ヨミ を →
助け たい !
はっ ! ヨミ !
う っ … う っ う う … 。
はっ !
ぎ ゃ ああ あ ! !
どうして … 。
ああ あー ! !
( ユウ ) マト ! マト … ごめんなさい 。 →
でも こう する しか なく て … 。
ごめん … ごめん ね … 。
ブラック ロック シューター 。
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( 嘘 界 ) これ が 恙 神 涯 の … 。
[ TEL ] ( シャッター 音 )
( 涯 ) お前 は 最初 から こちら 側 だった ん だ 。 →
どうして 人間 と 寄り 添える と 思った ? 化け物 。
( 嘘 界 ) う ~ ん 。 何 か 違う ん です よ ね 。