異 世界 かる てっと - 03
( ターニャ ) 親愛 なる 我ら が 祖国 ならびに ―
( チャイム )
近隣 諸国 に ご挨拶 申し上げ ます
私 は 今 ―
いわゆる ひと つ の 学業 に いそしんで おり ます
♪~
~♪
( ターニャ ) ハァ …
( ターニャ ) 確かに … 確かに 私 は 望んだ
後方 で の 安定 した 文化 的な 日常 を !
そして 今 私 は 戦火 と 無縁の 学生 生活 を 営んで いる
… のだ が
文字 に したら 平和 そのもの な のに 何 だ この 絵 は !
戦場 でも もう ちょっと マシ な 絵 面 に なる ぞ !
大体 校長 先生 が ルーデルドルフ 閣下
副 校長 が ゼートゥーア 閣下 って どんな 冗談 だ !
担任 は 道化 師 みたいな ヤツ だ し
こんな 世界 私 が 飛ばさ れた あの イカ れた 世界 より ―
格段に 出来 が 悪い !
しかし …
( アルベド ) ぬう …
( ロズワール ) アルベド 君 だった かな ?
( ロズワール ) やめる こと だ ~ ね
( アルベド ) お前 に 命令 さ れる 筋合い は ない わ
みんな 仲よく 学園 生活 を 送って もらわ ない と
我々 は 困った こと に なる んだ ~ よ
そして ひいては ―
君 たち も 困る こと に なっちゃ うか ~ も ね
( デミウルゴス ) なるほど そういう こと です か
( シャルティア ) どういう こと であり ん す ?
ロズワール 先生 と 名乗る 彼 の 言葉 から 考える に
この “ 学園 生活 ” と いう 状態 を 崩壊 さ せる 行為 は ―
厳禁 と いう こと でしょう
言って る 意味 が よく 分かり ん せ ん
簡単に 説明 し ましょう
我々 は この 世界 に “ 生徒 ” と して 閉じ込め られて いる ―
と 考えて みて ください
( マーレ ) 閉じ込め られて る ?
( アインズ ) そう だった の ?
アインズ 様 は 最初 から 理解 さ れて いらっしゃい ました が
( アインズ ) 最初 も 何も まったく 見当 が ついて ませ ん でした ー !
( アインズ ) よく 気づいた な デミウルゴス
アレ だ な
アレ で ございます
( アインズ ) アレ なんだ な
アレ なんで ございます
( アインズ ) どれ だ よ !
( アインズ ) 他の 者 我々 以外 の 者 たち も 分かって ない ような ので ―
優し ~ く 教えて あげ なさい
かしこまり ました
この 世界 自体 が 何らか の 強制 力 を 持った ―
結 界 の ような もの で 覆わ れて いる と 考え られ ます
細かい ところ まで は 分かり ませ ん が たぶん ―
学園 生活 を 破綻 さ せたら ―
元 の 世界 に 戻る こと が でき なく なる ―
と いった ところ でしょう か
( アインズ ) なるほど そういう こと か !
( コキュートス ) ダカラ アインズ 様 ハ ―
戦闘 行為 ヲ トガメラレタノデスネ
( アインズ ) あ … ああ そういう こと だ
見事だ ぞ デミウルゴス ( マーレ ) は えー
いえ 理解 が 遅く 申し訳 ございませ ん アインズ 様
( アインズ ) 何 を 言う か さすが は ナザリック 随一 の 知恵 者
( ターニャ ) 確かに あの デミウルゴス と か いう ヤツ の 話 は 筋 が 通って いる
とにかく 今 は この 状況 を 甘受 せ ざる を 得 ない ようだ な
( ヴィーシャ ) 少佐 デグレチャフ 少佐
うん ?
配布 物 が 回って き ました
( ターニャ ) なに なに ?
〝 クラス 内 の 交流 を 深める ため に ―〞
“ 今週 末 に かくし芸 大会 を 開こう と 思い ます ”?
何 だ これ は ?
( エミリア ) ねえ スバル
かくし芸 って どんな こと を すれば いい の ?
( スバル ) そうだ な
( スバル ) 宴会 と か の 場 で 見せる 素人 芸 って と こか な
( エミリア ) 素人 芸 ?
( スバル ) まあ 他の 人 が でき ない 自分 だけ の 得意 分野 を ―
見せつければ オーケー って 感じ だ よ
( ラム ) バルス は ぶざまな 姿 を 見せつければ それ 自体 が 芸 に なる わ
それ 俺 が とって も つらい 感じ な んです けど
( ラム ) しかたない じゃ ない 他 に 芸 が ない んだ から
そんな こと 言って いい の か ?
俺 に は 誰 も が びっくり する ような 芸 が ある かも しれ ねえ ぜ !
( ラム ) ない わ ( スバル ) 即答 !?
( パック ) でも さあ ―
スバル に 何 か すごい 芸 が ある の なら 僕 も 見て みたいな
( スバル ) 食べる か しゃべる か どっち か に しろ よ
( レム ) レム は スバル 君 の かくし芸 を 見て みたいです よ
私 も 気 に なる かも スバル の かくし芸
おお エミリア たん レム !
2 人 の 期待 に 応える べく この ナツキ ・ スバル ―
大 盛り上がり の かくし芸 を 披露 して みせる ぜい !
て か パック 食べ 過ぎ だろう
( ベアトリス ) 何 が かくし芸 かしら
まったく くだらない の よ
何 ジロジロ こっち を 見て いる かしら
( ケーニッヒ ) いや これ は 失礼 した お嬢さん
お前 に お嬢さん 呼ばわり さ れる ほど ガキ じゃ ない の よ
さっさと う せる かしら
( ノイマン ) これ は 申し訳 あり ませ ん お嬢さん
( ベアトリス ) ん ん っ
まったく ど いつも こいつ も 不愉快な の よ
フン ! ハン !
( ヴァイス ) おお …
ケーニッヒ 中尉 ノイマン 中尉 あの 少女 に 何 か した の か ?
いいえ 何も して ないで あり ます
ホント か ? すごい 形相 だった ぞ
幼女 って の は 難しい もん であり ますよ 大尉 殿
フゥ ~ どこ か の 大 隊長 と 同じで … か ?
だ な
( ノイマン と ケーニッヒ の 笑い声 )
それ 定時 報告 で 大 隊長 殿 に お 伝え して おく な
( ケーニッヒ ) やめて ください よ 俺 たち が 消し炭 に な っち まう
( ノイマン ) だ な ハハハ … ( ケーニッヒ ) ハハハ …
ん ん …
ロズワール は 何 を 考えて いる の かしら
と っ 捕まえて 事情 を 説明 さ せて やる の よ
ロズワール は いる かしら !
( レルゲン ) えっ と … 君 は ベアトリス 君 だった かな
そう な の よ お前 は 何 な の かしら
( レルゲン ) ええ と まず 先生 に そんな 口 の 利き 方 は だ な
先生 なんて 認めて ない の よ
ベティー は ロズワール に 話 が ある かしら
お前 に 用 は ない の よ
う っ … ベアトリス 君
そういう 口 の 利き 方 を して は いけない
君 たち は この 学園 の 生徒 な のです
君 たち は 学園 生活 を 行う ため に ここ に いる のだ よ
だから ―
ちゃんと 学生 らしく し ない と いけない
( ベアトリス ) ほ わ ~
( レルゲン ) 分かった ね ?
( ベアトリス ) しかたない かしら
ロズワール 先生 に は ベティー が 来た こと を 伝えて ほしい の よ
分かった しっかり と 伝えて おく よ
( チャイム )
さあ お 昼 休み も そろそろ 終わり だ
早く 教室 に 戻り なさい
言わ れ なくて も 分かって る かしら
フン !
ハァ …
少々 強く 言い 過ぎた か ?
いや しかし 幼女 だ から と いって 気 を 緩める こと など でき ない
私 は 知っている
世の中 に は 幼女 の 皮 を かぶった 悪魔 が いる と いう こと を
( くしゃみ )
( ヴィーシャ ) 風邪 です か ? ( ターニャ ) いや …
( アクア ) ガッデス ・ ブレス ・ ユー
( カズマ ) は あ ?
( ターニャ ) 何 だ あいつ は ( ヴィーシャ ) さあ ?
なあ に ? その いまいちな 反応
あっ 言って る 意味 が 分から なかった ?
あの ね くしゃみ したら “ ゴッド ・ ブレス ・ ユー ” って 言う んだ けど …
( ターニャ ) ゴッド ・ ブレス ・ ユー ?
ゴッド … 神 …
私 が いちばん 不愉快に なる 単語
いわゆる “ 存在 X ” を 思い出さ せて くれる
ハッ !
もしや …
ヤツ は … ヤツ は …
( アインズ ) ん ?
( ターニャ ) 話 が ある
( アインズ ) え ? 俺 に ?
放課後 学校 近く に ある 公園 で
( アインズ ) ここ で 話して も よい のだ ぞ
いい や 2 人 で 話 が し たい
( アルベド ) う う ー っ !
アインズ 様 と … 私 の アインズ 様 と ―
2 人きり で 話 …
で すって ー !? ( アインズ ) お 落ち着け アルベド
いいえ 落ち着く こと など でき ませ ん !
アインズ 様 に 色 目 を 使う この 小 娘 を ―
アインズ 様 に 色 目 を 使う この 小 娘 を ―
えー
ギッタンギッタン に して …
ギッタンギッタン って ―
きょう び エミリア たん 以外 で 聞か ねえ な
( アインズ ) アルベド 相手 は 子供 だ ぞ
年齢 性別 種族 など 関係 あり ませ ん !
アインズ 様 の 魅力 は ―
そのような もの とうに 超えて おり ます !
( アインズ ) だ が 会って 間 も ない んだ ぞ
( レム ) 時間 なんて 関係 あり ませ ん !
レム さん レム さん
人 を 好きに なる のに 時間 なんて 関係ない です !
う う …
あなた 分かって る じゃ ない
はい レム も スバル 君 と 出会って 間 も ない です から
( アルベド ) スバル と やら が 誰 か 分から ない けど
スバル 君 は この 人 です
( スバル ) あ … ( レム ) レム に とって 大切な 人 です
ものおじ し ない レム さん すごい んです けど
( アルベド ) フフ … あなた と は 仲よく でき そうだ わ
今 から でも 構わ ん が
( アインズ ) で は そう する か
( レム ) はい よろしく お 願い し ます
( アルベド ) ハッ !
アインズ 様 が いらっしゃら ない !
あっ
どき なさい !
今 から 授業 だ
くっ …
アインズ 様 !
♪~
~♪