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ナルト- 疾風伝 (Naruto), NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン15 - 335 - 互いの木ノ葉

NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 15 - 335 - 互い の 木 ノ 葉

( カブト ) おかしな もの だ ね 。

( サスケ ) 何 が だ ?

( カブト ) 今 こうして 見る と ずいぶん 仲 が よく 見える 。

あれ だけ 憎んで 派手な 兄弟 ゲンカ を して た はずな のに ね 。

(( あんた が その 眼 を いくら 使おう が →

この 俺 の 憎しみ で 幻 は 現実 に なる ))

キミ が イタチ を 倒す とき に →

何 か あった だろう こと は うかがえる が →

一 度 死んだ 人間 に 今更 何 を 聞き たい って の ?

真実だ 。

あれ れ ? もし かして だ けど …。

あ … いや その 言い 方 →

疑って る みたいに 聞こえる ね … イタチ を 。

サスケ 君 。

キミ すでに イタチ の 真実 を 知って る って こと か ?

どうりで イタチ を 倒した あと キミ は 木 ノ 葉 の 里 に 帰ら ず →

逆に 里 を 狙う 暁 に 入る わけだ 。

フン … なるほど 。

なら いろいろ と 今 の キミ の 行動 に も 合点 が いく 。

だからこそ キミ は →

兄 を 苦しめた 木 ノ 葉 を 潰す 気 で いる んだ ね ?

やっぱり 否定 は し ない ね 。

とにかく 偶然 会った 兄 に →

真実 を 直接 確かめよう と ここ まで 来た 。

あの とき は ああ だった の か ? と か →

この とき は こう だった の か ? と 細かく ね 。

さっき も 言った けど →

まあまあ ウソつき だ から ねぇ キミ の 兄さん は 。

わかる よ 。 なら … おかしい よ ね ?

イタチ は 同胞 を 殺して でも 木 ノ 葉 を 守ろう と した 男 だ よ 。

キミ の やろう と して いる こと と 敵対 して ないかい ?

いや … むしろ 僕 の ほう が →

キミ と 同じ 目的 を 持って る んだ よ サスケ 君 。

大 蛇 丸 様 が 夢 半ば で 終わった →

木 ノ 葉 崩し を 継ぐ 者 で も ある から ね 。

さあ よく 考えて 。

イタチ を 後ろ から 突き刺し こっち へ 来る なら 今 だ よ 。

なに 罪悪 感 を 感じる こと は ない よ 。

そい つ は 本当 は 死んで る 。

ただ の 模造 品 だ から 。

(( マダラ : 任務 だった 。 一族 を 殺した 犯罪 者 と して →

汚名 を 背負った まま 抜け 忍 と なる こと …。

その すべて が 任務 だった 。

そして イタチ は その 任務 を まっとうした 。

ただ 一 点 の 失敗 を 除いて は な 。

弟 だけ は … 殺せ なかった …))

(( 暁 の うち は イタチ が 死んだ と いう 情報 が 入った 。

お前 ら の ビンゴブック に も 対象 外 の 印 を つけ 外して おけ 。

裏切り者 も ついに 死んだ か 。

しかし あの イタチ を いったい 誰 が やった んです ? 隊長 。

弟 の うち は サスケ だ そうだ 。

同胞 殺し が 同胞 に 殺さ れる と は 皮肉な もん だ 。

罰 です よ 。 それ だけ の 悪行 を やった ん す から ね 。

あげく 暁 に まで 入って 木 ノ 葉 を 襲う 始末 。

あいつ は 木 ノ 葉 の 歴史 上 まれに 見る 大 悪人 です よ 。

こいつ だけ は 俺 たち の 手 で 倒し たかった ぜ 。

イタチ ほど の 特 S 級 犯罪 者 を やった 弟 に は →

国 と 里 から の 勲章 と 多額 恩給 が 出る よ な 。

いったい いくらか な ?

カネ の 問題 じゃ ない 。 不謹慎だ ぞ 。

あ まあ … そう です けど 。

( マダラ ) や つら は 真実 を 知ら ん 。

それ に ここ で は 人 が 多 すぎる 。

俺 が 真実 を 語る !

やめて おけ 。 こいつ ら が イタチ の 真実 を 上 に 確かめよう が →

木 ノ 葉 上層 部 は 必ず それ を 否定 する 。

今 の 火影 で さえ それ は 知る ところ で は ない 。

それ に イタチ は 事実 うち は を 皆殺し に し →

一 度 暁 と して 木 ノ 葉 を 襲う フリ を した 。

誰 も 真実 は 信じ まい 。

現に お前 で さえ なかなか …。

こんな やつ ら の ため に …。

裏切り者 の 烙印 を 押す ような や つら の ため に 兄さん は …。

イタチ の 望んだ 結果 だ 。

それ が 嫌 なら お前 は 何 を 望む ?))

一緒に する な 。

俺 の 木 ノ 葉 崩し は 俺 だけ の もの だ 。

イタチ の 生き様 は 僕 も よく 理解 できる 。

僕 も イタチ と 同じ さ 。

木 ノ 葉 の 忍 に 拾わ れた は いい が →

出生 の わから ない 僕 は すぐに スパイ と して 育て られ →

敵 に 信用 さ れる ように と 医療 忍術 を 叩き込ま れた 。

ずっと 他 里 を あちこち スパイ して 回った 。

偽り の 自分 を 演じ ずっと ウソ を つきとおし →

本当の 自分 の 居場所 すら ない 。

本当の 自分 を 知る 仲 間もなく 自分 を 消す 作業 が 続く 。

そして 己 が 何者 か わから なく なった 頃 →

木 ノ 葉 の 里 は 僕 を 信用 でき なく なり →

任務 から 降ろした 。

イタチ も 僕 も 木 ノ 葉 の 里 の ため に 働いた のに →

見返り は ただ の 汚名 と 不名誉だ 。

木 ノ 葉 の 里 が 僕ら に →

いったい 何 を して くれた って いう ん だい ?

イタチ の 生き様 が あって 生き残り の 今 の キミ が 形成 さ れた 。

僕 は まだ 死んで ない だけ で キミ と 同じ もの が 形成 さ れた 。

僕 以上 に キミ を 理解 できて いる 者 は 他 に い ない 。

だから 今度 は 僕 が 兄 と して キミ の そば に いよう 。

さあ 一緒に 。

( イタチ ) サスケ 。 耳 を かす な 。

やつ は 俺 以上 の スパイ だった 。

つまり 俺 以上 に ウソ が うまい って こと だ 。

それ に な 里 が どんなに 闇 や 矛盾 を 抱えて いよう と →

俺 は 木 ノ 葉 の うち は イタチ だ 。

サスケ 。

お前 を そうして しまった の は 他 で も ない 俺 だ 。

今更 お前 の 決断 に →

どうこう 言える 立場 で は ない の かも しれ ない 。

だが こう なって しまった 以上 ひと言 だけ →

ちゃんと 言って おき たい 言葉 が ある 。

ちゃんと 場 を 整えて から な 。

だから まずは やつ を 止める ぞ 。

僕 が 穢土 転生 の 術 者 である 以上 →

僕 は 殺せ ない 。

手 傷 を 負わ せて も この 体 の 回復 力 が ある かぎり →

それ も 意味 を なさ ない 。

僕 は 視力 を 断った …。

キミ ら 自慢 の 瞳 力 の 幻 術 も 一切 効か ない 。

キミ たち 兄弟 に 勝ち目 は ない よ 。

この 僕 だ から こそ この 穢土 転生 の 術 が 無敵な の さ !

やつ の 演説 は 聞く に 耐え ん が …。

状況 説明 だけ は 一理 ある 。

言わ れ なくて も わかって る …。 で … どう する ?

やつ は うち は の 本当の 力 を 知ら ない 。

うち は に は →

相手 の 視覚 に 訴える こと なく はめる 瞳 術 が ある 。

光 を 失う こと と 引き換え に な 。

イザナギ …? イザナギ を 知って る の か ?

ダンゾウ と 戦った とき それ を 使って きた 。

お前 … よく 生きて いた な 。

それ は いい 。 どう やって イザナギ を 使う ?

イザナギ で は ない 。

それ と 対 に なる もう 1 つ の 禁 術 。

もう 1 つ !?

すでに 仕込み は 整った …。

やつ の 運命 を 握る 究極 の 瞳 術 …。

イザナミ だ !

《 イザナミ !?》

イザナギ が 運命 を 変える 術 なら →

イザナミ は 運命 を 決める 術 !

サスケ … 俺 から 離れる な 。

《 運命 を 決める 術 !?

イザナギ と 同じ ような 術 が 他 に も …》

何 を しよう と して いる の か 知ら ない けど →

今 の 僕 に は 何も 通じ ない よ …。

僕 が 何者 な の か →

キミ たち は わかって い ない ようだ ね !

仙法 無機 転生 !

イタチ !

生体 機能 を 持た ない もの 自体 に →

生命 を 与え コントロール する 術 さ …。

チャクラ で 操る 術 と は わけ が 違う よ 。

いき すぎて る だ ろ ?

スサノオ で サスケ 君 を 守った 分 遅れた ね …。

なに … サスケ 君 は 傷つけ やしない よ 。

僕 の 大切な 実験 体 だ から …。

さて … これ で また 頭 の 中 を 上書き する 。

どう なる か は わかる だ ろ 。

天 照 !

最大 の 攻撃 瞳 術 は →

最大 の 防御 に も なる って こと だ ね 。

熱くて 鍾乳洞 も もと に 戻っちゃ った か 。

すまない … サスケ …。

悪い が 僕 の 勝ち だ 。

すべて を 成し 制する こと に 近づき つつ ある 僕 に とって →

どうしても 失敗 する 姿 が 思い浮かば ない んだ よ 。

かつて 大 蛇 丸 様 が 集め 研究 し 尽くして きた →

自然 界 の 法則 や 原理 が →

いまや 僕 の 中 に すべて 蓄積 さ れて いる 。

人 から 蛇 へ 蛇 から 龍 へ …。

そして この世 で いちばん 六 道 仙人 に 近しい の は この 僕 …。

それ に 比べれば うち は の 名 など …。

言って ろ ! お前 に うち は の 何 が わかる !

いい か !

( イタチ ) カブト お前 を 見て いる と →

まるで かつて の 俺 を 見て いる ようだ 。

だからこそ … お前 は 負ける 。

いい かい 僕 は もう 脇 に は い ない 。

今 は この 戦争 の 中心 と 言って も いい 。

暁 を 手玉 に とり 戦争 を 有利に 操り →

うち は の 兄弟 を も 追い込んで る 。

( イタチ ) 俺 に とって お前 は →

対立 と 共感 2 つ の 感情 を 抱か せる 。

お前 も 俺 と 同じ スパイ と して →

偽り の 世界 を 歩いて きた もの だ から な 。

俺 も 己 が 何者 か わかって なかった 。

自分 を 知る と いう こと は →

すべて を 成し 完璧に なる こと で は ない と 今 やっと わかる 。

それ は 己 に 何 が でき 何 が でき ない か を 知る こと だ 。

負け 犬 らしい 方便 だ ね 。

でき ない こと を 認めろ と …。

諦めろ って こと かい ?

違う 。 己 が でき ない こと を →

許す こと が できる ように なる こと だ 。

すべて が でき ない から こそ それ を 補って くれる 仲間 が いる 。

本来 できた であろう こと を ないがしろに し ない ため に も な 。

自分 が 何者 か 知り たければ →

本当の 自分 を 見つめ なおし 認める こと だ 。

俺 は それ に 失敗 した 。

皆 に ウソ を つき 己 自身 に も ウソ を ついて ごまかして きた 。

己 自身 を 認めて やる こと が でき ない やつ は 失敗 する 。

かつて の 俺 の ように な 。

キミ ら こそ 僕 の 何 を 知って る ?

僕 は 僕 の やり 方 で ずっと 自分 が 何者 な の か を 探して きた 。

ずっと 。

(( あの 町 の 子 だ ろ ?

この 前 戦闘 の あった とこ だ よ 。

( ウルシ ) どう する ? 姉ちゃん 。

こいつ 頭から 血 出て る し →

もう じき 死ぬ ぜ 。 連れて く の ?

( ノノウ ) ウルシ あなた の とき より は 軽傷 です 。

( ノノウ ) 心配 し ないで 。

こう 見えて も 医療 忍術 が 少し できる の 。

ご 両親 は ?

お 名前 は 何て いう の ?

なん も わかん ねえ の かよ ! った く !

ウルシ 肩 を …。

て め え 運 が よかった な ! ほら 俺 の 肩 に つかまれ !))

( カブト ) それ が 最初の 記憶 。

最初 から 僕 は 何者 で も なかった 。

僕 に は 何も なかった 。

親 を 知ら ず 自分 の 名 すら 知ら ない 。

(( 傷 の 具合 は いい みたいです ね 。

て め え ありがとう くらい 言えよ ! 礼儀 も 知ら ねえ の か ?

おい また 何 か ある と いけ ねえ から これ でも 被って な !

イテ ! 礼儀 どころ か 親 も 知ら ねえ し →

自分 の 名前 まで 知ら ねえ やつ は 初めて だ よ 。

あなた は 今日 から ここ で 暮らす の よ 。

つまり 今日 から 私 が あなた の お 母さん です 。

何 か あったら 遠慮 は いり ませ ん よ 。

でも こいつ 名前 も ねえ って の は 不便だ よ な 。

( ノノウ ) そう ね 。

何 が いい かしら ?

カブト って の は どう かしら ?

雑 。 適当 。

見た まん ま じゃ ん 。

考え すぎ ない こと が いちばん です 。

俺 が 考える よ 。

何 が いい と 思う ?

( ウルシ ) こいつ 今 笑った 。

結構 気 に 入った みたいだ ぜ この 名前 。

( ノノウ ) よかった 。

(( ウルシ : て め え ありがとう くらい 言えよ 。

礼儀 も 知ら ねえ の か ?))

う ~ ん どうした もの か 。

国 や 里 から の 補助 金 だけ で は もう やっていけ ませ ん よ 。

国 と 里 に もう 少し →

かけあって みる しか あり ませ ん ね 。

もう 一 文 たり と も 出しちゃ くれ ませ ん よ 。

しかし 運営 は ギリギリ です 。

また 一 人 増えた ばかりです し 。

わかり ました 。 私 が なんとか し ます 。

ですから …。 ( カブト ) イテッ 。

こんな 時間 に 何 を して る ん だい !

もう 寝る 時間 だ よ !

この 子 は まだ 来た ばかりです し →

院 で の 時間割 や ルール を 知り ませ ん 。

大 目 に 見て ください 。

まったく … マザー は 甘い んだ から 。

ほら こっち 来て 時計 を 見て み な 。

今 は 消灯 時間 20 分 も 過ぎて る 。

じゃあ 消灯 時間 は 何 時 ?

今 ここ で きっちり 覚え ましょう ね 。

ほら 何 時 だい ? ちゃんと 自分 で 覚える んだ よ 。

この 子 は まだ 小さい 。

計算 どころ か 時計 が 読め なくて 当たり前だ よ 。

今日 の ところ は もう …。 ( カブト )9 時 。

正解 です 。

ハハ ! 目 が 悪かった だけ の ようだ ね 。

この 年 で 賢い 。 早速 メガネ が いる ね 。

は あ ? どこ に そんな お 金 が ある ん だい 。

った く よく 見え ない なら 見え ない と →

早く 言えば いい のに ね 。

これ から は 時間 を 守れる わ よ ね 。

ただ レンズ の 度 が 合って る と いい んだ けど 。

♪♪~

ありがとう …))

( カブト ) 名 は 記号 メガネ は 道具 。

最初 から 僕 は 何者 で も なかった 。

(( ありがとう ありがとう 。

もう 十 分 よ ))

最初 から 僕 に は …。

何も ない 。

( 開演 ブザー )

皆様 お 変わり ございませ ん か ?

美 空 ひばり です 。

では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。

『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』。

今回 は ご覧 の 豪華な 歌手 11 組 の 皆さん に よる →

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NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 15 - 335 - 互い の 木 ノ 葉 ||しっぷう|つたい|しーずん|たがい||き||は Naruto Shippuden - Staffel 15 - 335 - Gegenseitiges Kinoha Naruto Shippuden Season 15 - 335 - Mutual Konoha 火影忍者疾風傳 - 第 15 季 - 335 - Mutual Konoha

( カブト ) おかしな もの だ ね 。

( サスケ ) 何 が だ ? さすけ|なん||

( カブト ) 今   こうして 見る と ずいぶん 仲 が よく 見える 。 |いま||みる|||なか|||みえる

あれ だけ 憎んで   派手な 兄弟 ゲンカ を して た はずな のに ね 。 ||にくんで|はでな|きょうだい|げんか||||||

(( あんた が   その 眼 を いくら 使おう が → |||がん|||つかおう|

この 俺 の 憎しみ で 幻 は 現実 に なる )) |おれ||にくしみ||まぼろし||げんじつ||

キミ が   イタチ を 倒す とき に → きみ||いたち||たおす||

何 か あった だろう こと は うかがえる が → なん|||||||

一 度   死んだ 人間 に 今更   何 を 聞き たい って の ? ひと|たび|しんだ|にんげん||いまさら|なん||きき|||

真実だ 。 しんじつだ

あれ れ ?  もし かして だ けど …。

あ …  いや   その 言い 方 → |||いい|かた

疑って る みたいに 聞こえる ね …  イタチ を 。 うたがって|||きこえる||いたち|

サスケ 君 。 さすけ|きみ

キミ   すでに   イタチ の 真実 を 知って る って こと か ? きみ||いたち||しんじつ||しって||||

どうりで   イタチ を 倒した あと キミ は   木 ノ 葉 の 里 に 帰ら ず → |いたち||たおした||きみ||き||は||さと||かえら|

逆に 里 を 狙う   暁 に 入る わけだ 。 ぎゃくに|さと||ねらう|あかつき||はいる|

フン …  なるほど 。 ふん|

なら   いろいろ と 今 の キミ の 行動 に も 合点 が いく 。 |||いま||きみ||こうどう|||がてん||

だからこそ   キミ は → |きみ|

兄 を 苦しめた 木 ノ 葉 を 潰す 気 で いる んだ ね ? あに||くるしめた|き||は||つぶす|き||||

やっぱり 否定 は し ない ね 。 |ひてい||||

とにかく   偶然 会った 兄 に → |ぐうぜん|あった|あに|

真実 を 直接 確かめよう と   ここ まで 来た 。 しんじつ||ちょくせつ|たしかめよう||||きた

あの とき は ああ だった の か ?  と か →

この とき は こう だった の か ?  と 細かく ね 。 ||||||||こまかく|

さっき も 言った けど → ||いった|

まあまあ ウソつき だ から ねぇ キミ の 兄さん は 。 |うそつき||||きみ||にいさん|

わかる よ 。  なら …  おかしい よ ね ?

イタチ は 同胞 を 殺して でも 木 ノ 葉 を 守ろう と した 男 だ よ 。 いたち||どうほう||ころして||き||は||まもろう|||おとこ||

キミ の やろう と して いる こと と 敵対 して ないかい ? きみ||||||||てきたい||

いや …  むしろ 僕 の ほう が → ||ぼく|||

キミ と 同じ 目的 を 持って る んだ よ   サスケ 君 。 きみ||おなじ|もくてき||もって||||さすけ|きみ

大 蛇 丸 様 が 夢 半ば で 終わった → だい|へび|まる|さま||ゆめ|なかば||おわった

木 ノ 葉 崩し を 継ぐ 者 で も ある から ね 。 き||は|くずし||つぐ|もの|||||

さあ   よく 考えて 。 ||かんがえて

イタチ を 後ろ から 突き刺し こっち へ 来る なら 今 だ よ 。 いたち||うしろ||つきさし|||くる||いま||

なに   罪悪 感 を 感じる こと は ない よ 。 |ざいあく|かん||かんじる||||

そい つ は 本当 は 死んで る 。 |||ほんとう||しんで|

ただ の 模造 品 だ から 。 ||もぞう|しな||

(( マダラ : 任務 だった 。 一族 を 殺した 犯罪 者 と して → まだら|にんむ||いちぞく||ころした|はんざい|もの||

汚名 を 背負った まま 抜け 忍 と なる こと …。 おめい||せおった||ぬけ|おし|||

その すべて が 任務 だった 。 |||にんむ|

そして   イタチ は その 任務 を まっとうした 。 |いたち|||にんむ||

ただ 一 点 の 失敗 を 除いて は な 。 |ひと|てん||しっぱい||のぞいて||

弟 だけ は …  殺せ なかった …)) おとうと|||ころせ|

(( 暁 の   うち は イタチ が 死んだ と いう 情報 が 入った 。 あかつき||||いたち||しんだ|||じょうほう||はいった

お前 ら の ビンゴブック に も 対象 外 の 印 を つけ   外して おけ 。 おまえ||||||たいしょう|がい||いん|||はずして|

裏切り者 も   ついに 死んだ か 。 うらぎりもの|||しんだ|

しかし   あの イタチ を   いったい 誰 が やった んです ?  隊長 。 ||いたち|||だれ|||ん です|たいちょう

弟 の   うち は サスケ だ そうだ 。 おとうと||||さすけ||そう だ

同胞 殺し が 同胞 に 殺さ れる と は 皮肉な もん だ 。 どうほう|ころし||どうほう||ころさ||||ひにくな||

罰 です よ 。  それ だけ の 悪行 を やった ん す から ね 。 ばち||||||あくぎょう||||||

あげく   暁 に まで 入って 木 ノ 葉 を 襲う 始末 。 |あかつき|||はいって|き||は||おそう|しまつ

あいつ は 木 ノ 葉 の 歴史 上 まれに 見る 大 悪人 です よ 。 ||き||は||れきし|うえ||みる|だい|あくにん||

こいつ だけ は 俺 たち の 手 で 倒し たかった ぜ 。 |||おれ|||て||たおし||

イタチ ほど の 特 S 級 犯罪 者 を やった 弟 に は → いたち|||とく||きゅう|はんざい|もの|||おとうと||

国 と 里 から の 勲章 と 多額 恩給 が 出る よ な 。 くに||さと|||くんしょう||たがく|おんきゅう||でる||

いったい いくらか な ?

カネ の 問題 じゃ ない 。  不謹慎だ ぞ 。 かね||もんだい|||ふきんしんだ|

あ   まあ …  そう です けど 。

( マダラ ) や つら は 真実 を 知ら ん 。 まだら||||しんじつ||しら|

それ に   ここ で は 人 が 多 すぎる 。 |||||じん||おお|

俺 が 真実 を 語る ! おれ||しんじつ||かたる

やめて おけ 。  こいつ ら が イタチ の 真実 を 上 に 確かめよう が → |||||いたち||しんじつ||うえ||たしかめよう|

木 ノ 葉 上層 部 は 必ず   それ を 否定 する 。 き||は|じょうそう|ぶ||かならず|||ひてい|

今 の 火影 で さえ それ は 知る ところ で は ない 。 いま||ほかげ|||||しる||||

それ に   イタチ は 事実 うち は を 皆殺し に し → ||いたち||じじつ||||みなごろし||

一 度   暁 と して 木 ノ 葉 を 襲う フリ を した 。 ひと|たび|あかつき|||き||は||おそう|||

誰 も 真実 は 信じ まい 。 だれ||しんじつ||しんじ|

現に   お前 で さえ なかなか …。 げんに|おまえ|||

こんな やつ ら の ため に …。

裏切り者 の 烙印 を 押す ような や つら の ため に   兄さん は …。 うらぎりもの||らくいん||おす|||||||にいさん|

イタチ の 望んだ 結果 だ 。 いたち||のぞんだ|けっか|

それ が 嫌 なら お前 は 何 を 望む ?)) ||いや||おまえ||なん||のぞむ

一緒に する な 。 いっしょに||

俺 の 木 ノ 葉 崩し は 俺 だけ の もの だ 。 おれ||き||は|くずし||おれ||||

イタチ の 生き様 は 僕 も   よく 理解 できる 。 いたち||いきざま||ぼく|||りかい|

僕 も   イタチ と 同じ さ 。 ぼく||いたち||おなじ|

木 ノ 葉 の 忍 に 拾わ れた は いい が → き||は||おし||ひろわ||||

出生 の わから ない 僕 は すぐに スパイ と して 育て られ → しゅっしょう||||ぼく|||すぱい|||そだて|

敵 に 信用 さ れる ように と 医療 忍術 を 叩き込ま れた 。 てき||しんよう|||よう に||いりょう|にんじゅつ||たたきこま|

ずっと 他 里 を あちこち スパイ して 回った 。 |た|さと|||すぱい||まわった

偽り の 自分 を 演じ ずっと ウソ を つきとおし → いつわり||じぶん||えんじ||うそ||

本当の 自分 の 居場所 すら ない 。 ほんとうの|じぶん||いばしょ||

本当の 自分 を 知る 仲 間もなく 自分 を 消す 作業 が 続く 。 ほんとうの|じぶん||しる|なか|まもなく|じぶん||けす|さぎょう||つづく

そして 己 が 何者 か わから なく なった 頃 → |おのれ||なにもの|||||ころ

木 ノ 葉 の 里 は 僕 を 信用 でき なく なり → き||は||さと||ぼく||しんよう|||

任務 から 降ろした 。 にんむ||おろした

イタチ も 僕 も 木 ノ 葉 の 里 の ため に 働いた のに → いたち||ぼく||き||は||さと||||はたらいた|

見返り は   ただ の 汚名 と 不名誉だ 。 みかえり||||おめい||ふめいよだ

木 ノ 葉 の 里 が   僕ら に → き||は||さと||ぼくら|

いったい 何 を して くれた って いう ん だい ? |なん|||||||

イタチ の 生き様 が あって 生き残り の   今 の キミ が 形成 さ れた 。 いたち||いきざま|||いきのこり||いま||きみ||けいせい||

僕 は   まだ 死んで ない だけ で キミ と 同じ もの が 形成 さ れた 。 ぼく|||しんで||||きみ||おなじ|||けいせい||

僕 以上 に   キミ を 理解 できて いる 者 は 他 に い ない 。 ぼく|いじょう||きみ||りかい|||もの||た|||

だから 今度 は 僕 が 兄 と して   キミ の そば に いよう 。 |こんど||ぼく||あに|||きみ||||

さあ   一緒に 。 |いっしょに

( イタチ ) サスケ 。  耳 を かす な 。 いたち|さすけ|みみ|||

やつ は   俺 以上 の スパイ だった 。 ||おれ|いじょう||すぱい|

つまり   俺 以上 に ウソ が うまい って こと だ 。 |おれ|いじょう||うそ|||||

それ に な   里 が どんなに 闇 や 矛盾 を 抱えて いよう と → |||さと|||やみ||むじゅん||かかえて||

俺 は   木 ノ 葉 の   うち は イタチ だ 。 おれ||き||は||||いたち|

サスケ 。 さすけ

お前 を そうして しまった の は 他 で も ない 俺 だ 。 おまえ||||||た||||おれ|

今更   お前 の 決断 に → いまさら|おまえ||けつだん|

どうこう 言える 立場 で は ない の かも しれ ない 。 |いえる|たちば|||||||

だが   こう なって しまった 以上 ひと言 だけ → ||||いじょう|ひとこと|

ちゃんと 言って おき たい 言葉 が ある 。 |いって|||ことば||

ちゃんと 場 を 整えて から な 。 |じょう||ととのえて||

だから   まずは やつ を 止める ぞ 。 ||||とどめる|

僕 が   穢土 転生 の 術 者 である 以上 → ぼく||えど|てんせい||じゅつ|もの||いじょう

僕 は 殺せ ない 。 ぼく||ころせ|

手 傷 を 負わ せて も この 体 の 回復 力 が ある かぎり → て|きず||おわ||||からだ||かいふく|ちから|||

それ も   意味 を なさ ない 。 ||いみ||な さ|

僕 は   視力 を 断った …。 ぼく||しりょく||たった

キミ ら 自慢 の 瞳 力 の 幻 術 も 一切   効か ない 。 きみ||じまん||ひとみ|ちから||まぼろし|じゅつ||いっさい|きか|

キミ たち 兄弟 に   勝ち目 は ない よ 。 きみ||きょうだい||かちめ|||

この 僕 だ から こそ この 穢土 転生 の 術 が 無敵な の さ ! |ぼく|||||えど|てんせい||じゅつ||むてきな||

やつ の 演説 は   聞く に 耐え ん が …。 ||えんぜつ||きく||たえ||

状況 説明 だけ は   一理 ある 。 じょうきょう|せつめい|||いちり|

言わ れ なくて も   わかって る …。 で …  どう する ? いわ||||||||

やつ は うち は の 本当の 力 を 知ら ない 。 |||||ほんとうの|ちから||しら|

うち は に は →

相手 の 視覚 に 訴える こと なく はめる 瞳 術 が ある 。 あいて||しかく||うったえる||||ひとみ|じゅつ||

光 を 失う こと と 引き換え に な 。 ひかり||うしなう|||ひきかえ||

イザナギ …? イザナギ を 知って る の か ? |||しって|||

ダンゾウ と 戦った とき それ を 使って きた 。 ||たたかった||||つかって|

お前 …  よく 生きて いた な 。 おまえ||いきて||

それ は いい 。 どう やって   イザナギ を 使う ? |||||||つかう

イザナギ で は ない 。

それ と 対 に なる   もう 1 つ の 禁 術 。 ||たい||||||きん|じゅつ

もう 1 つ !?

すでに   仕込み は 整った …。 |しこみ||ととのった

やつ の 運命 を 握る   究極 の 瞳 術 …。 ||うんめい||にぎる|きゅうきょく||ひとみ|じゅつ

イザナミ だ !

《 イザナミ !?》

イザナギ が   運命 を 変える 術 なら → ||うんめい||かえる|じゅつ|

イザナミ は   運命 を 決める 術 ! ||うんめい||きめる|じゅつ

サスケ …  俺 から 離れる な 。 さすけ|おれ||はなれる|

《 運命 を 決める 術 !? うんめい||きめる|じゅつ

イザナギ と 同じ ような 術 が   他 に も …》 ||おなじ||じゅつ||た||

何 を しよう と して いる の か 知ら ない けど → なん||||||||しら||

今 の 僕 に は   何も 通じ ない よ …。 いま||ぼく|||なにも|つうじ||

僕 が 何者 な の か → ぼく||なにもの|||

キミ たち は わかって い ない ようだ ね ! きみ|||||||

仙法   無機 転生 ! せんほう|むき|てんせい

イタチ ! いたち

生体 機能 を 持た ない もの 自体 に → せいたい|きのう||もた|||じたい|

生命 を 与え   コントロール する 術 さ …。 せいめい||あたえ|こんとろーる||じゅつ|

チャクラ で 操る 術 と は   わけ が 違う よ 。 ||あやつる|じゅつ|||||ちがう|

いき すぎて る だ ろ ?

スサノオ で   サスケ 君 を 守った 分 遅れた ね …。 ||さすけ|きみ||まもった|ぶん|おくれた|

なに … サスケ 君 は   傷つけ やしない よ 。 |さすけ|きみ||きずつけ||

僕 の 大切な 実験 体 だ から …。 ぼく||たいせつな|じっけん|からだ||

さて …  これ で   また 頭 の 中 を 上書き する 。 ||||あたま||なか||うわがき|

どう なる か は   わかる だ ろ 。

天 照 ! てん|あきら

最大 の 攻撃 瞳 術 は → さいだい||こうげき|ひとみ|じゅつ|

最大 の 防御 に も なる って こと だ ね 。 さいだい||ぼうぎょ|||||||

熱くて 鍾乳洞 も もと に 戻っちゃ った か 。 あつくて|しょうにゅうどう||||もどっちゃ||

すまない …  サスケ …。 |さすけ

悪い が   僕 の 勝ち だ 。 わるい||ぼく||かち|

すべて を 成し   制する こと に 近づき つつ ある 僕 に とって → ||なし|せいする|||ちかづき|||ぼく||

どうしても   失敗 する 姿 が 思い浮かば ない んだ よ 。 |しっぱい||すがた||おもいうかば|||

かつて   大 蛇 丸 様 が 集め 研究 し 尽くして きた → |だい|へび|まる|さま||あつめ|けんきゅう||つくして|

自然 界 の 法則 や 原理 が → しぜん|かい||ほうそく||げんり|

いまや   僕 の 中 に すべて   蓄積 さ れて いる 。 |ぼく||なか|||ちくせき|||

人 から 蛇 へ   蛇 から 龍 へ …。 じん||へび||へび||りゅう|

そして   この世 で   いちばん 六 道 仙人 に 近しい の は   この 僕 …。 |このよ|||むっ|どう|せんにん||ちかしい||||ぼく

それ に 比べれば うち は の 名 など …。 ||くらべれば||||な|

言って ろ ! お前 に   うち は の 何 が わかる ! いって||おまえ|||||なん||

いい か !

( イタチ ) カブト   お前 を 見て いる と → いたち||おまえ||みて||

まるで   かつて の 俺 を 見て いる ようだ 。 |||おれ||みて||

だからこそ …  お前 は 負ける 。 |おまえ||まける

いい かい   僕 は   もう 脇 に は い ない 。 ||ぼく|||わき||||

今 は   この 戦争 の 中心 と 言って も いい 。 いま|||せんそう||ちゅうしん||いって||

暁 を 手玉 に とり 戦争 を 有利に 操り → あかつき||てだま|||せんそう||ゆうりに|あやつり

うち は の 兄弟 を も 追い込んで る 。 |||きょうだい|||おいこんで|

( イタチ ) 俺 に とって   お前 は → いたち|おれ|||おまえ|

対立 と 共感 2 つ の 感情 を 抱か せる 。 たいりつ||きょうかん|||かんじょう||いだか|

お前 も 俺 と 同じ   スパイ と して → おまえ||おれ||おなじ|すぱい||

偽り の 世界 を 歩いて きた もの だ から な 。 いつわり||せかい||あるいて|||||

俺 も   己 が 何者 か わかって なかった 。 おれ||おのれ||なにもの|||

自分 を 知る と いう こと は → じぶん||しる||||

すべて を 成し   完璧に なる こと で は ない と   今   やっと わかる 。 ||なし|かんぺきに|||||||いま||

それ は   己 に 何 が でき 何 が でき ない か を 知る こと だ 。 ||おのれ||なん|||なん||||||しる||

負け 犬 らしい 方便 だ ね 。 まけ|いぬ||ほうべん||

でき ない こと を 認めろ と …。 ||||みとめろ|

諦めろ って こと かい ? あきらめろ|||

違う 。  己 が でき ない こと を → ちがう|おのれ|||||

許す こと が できる ように なる こと だ 。 ゆるす||||よう に|||

すべて が でき ない から こそ それ を 補って くれる 仲間 が いる 。 ||||||||おぎなって||なかま||

本来   できた であろう こと を ないがしろに し ない ため に も な 。 ほんらい|||||||||||

自分 が 何者 か 知り たければ → じぶん||なにもの||しり|

本当の 自分 を 見つめ なおし 認める こと だ 。 ほんとうの|じぶん||みつめ|なお し|みとめる||

俺 は   それ に 失敗 した 。 おれ||||しっぱい|

皆 に ウソ を つき   己 自身 に も ウソ を ついて   ごまかして きた 。 みな||うそ|||おのれ|じしん|||うそ||||

己 自身 を 認めて やる こと が でき ない やつ は 失敗 する 。 おのれ|じしん||みとめて||||||||しっぱい|

かつて の 俺 の ように な 。 ||おれ||よう に|

キミ ら こそ   僕 の 何 を 知って る ? きみ|||ぼく||なん||しって|

僕 は   僕 の やり 方 で   ずっと 自分 が 何者 な の か を 探して きた 。 ぼく||ぼく|||かた|||じぶん||なにもの|||||さがして|

ずっと 。

(( あの 町 の 子 だ ろ ? |まち||こ||

この 前   戦闘 の あった とこ だ よ 。 |ぜん|せんとう|||||

( ウルシ ) どう する ?  姉ちゃん 。 うるし|||ねえちゃん

こいつ   頭から   血   出て る し → |あたまから|ち|でて||

もう じき 死ぬ ぜ 。  連れて く の ? ||しぬ||つれて||

( ノノウ ) ウルシ   あなた の とき より は 軽傷 です 。 |うるし||||||けいしょう|

( ノノウ ) 心配 し ないで 。 |しんぱい||

こう 見えて も 医療 忍術 が   少し できる の 。 |みえて||いりょう|にんじゅつ||すこし||

ご 両親 は ? |りょうしん|

お 名前 は   何て いう の ? |なまえ||なんて||

なん も わかん ねえ の かよ ! った く !

ウルシ   肩 を …。 うるし|かた|

て め え   運 が よかった な ! ほら   俺 の 肩 に つかまれ !)) |||うん|||||おれ||かた||つかま れ

( カブト ) それ が 最初の 記憶 。 |||さいしょの|きおく

最初 から   僕 は 何者 で も なかった 。 さいしょ||ぼく||なにもの|||

僕 に は   何も なかった 。 ぼく|||なにも|

親 を 知ら ず 自分 の 名 すら 知ら ない 。 おや||しら||じぶん||な||しら|

(( 傷 の 具合 は   いい みたいです ね 。 きず||ぐあい|||みたい です|

て め え   ありがとう くらい 言えよ ! 礼儀 も 知ら ねえ の か ? |||||いえよ|れいぎ||しら|||

おい   また 何 か ある と いけ ねえ から これ でも 被って な ! ||なん|||||||||おおって|

イテ ! 礼儀 どころ か 親 も 知ら ねえ し → |れいぎ|||おや||しら||

自分 の 名前 まで 知ら ねえ やつ は 初めて だ よ 。 じぶん||なまえ||しら||||はじめて||

あなた は 今日 から   ここ で 暮らす の よ 。 ||きょう||||くらす||

つまり   今日 から 私 が あなた の お 母さん です 。 |きょう||わたくし|||||かあさん|

何 か あったら 遠慮 は いり ませ ん よ 。 なん|||えんりょ|||||

でも   こいつ 名前 も ねえ って の は 不便だ よ な 。 ||なまえ||||||ふべんだ||

( ノノウ ) そう ね 。

何 が いい かしら ? なん|||

カブト って の は   どう かしら ?

雑 。 適当 。 ざつ|てきとう

見た まん ま じゃ ん 。 みた||||

考え すぎ ない こと が いちばん です 。 かんがえ||||||

俺 が 考える よ 。 おれ||かんがえる|

何 が いい と 思う ? なん||||おもう

( ウルシ ) こいつ 今   笑った 。 うるし||いま|わらった

結構   気 に 入った みたいだ ぜ この 名前 。 けっこう|き||はいった||||なまえ

( ノノウ ) よかった 。

(( ウルシ : て め え ありがとう くらい 言えよ 。 うるし||||||いえよ

礼儀 も 知ら ねえ の か ?)) れいぎ||しら|||

う ~ ん   どうした もの か 。

国 や 里 から の 補助 金 だけ で は もう   やっていけ ませ ん よ 。 くに||さと|||ほじょ|きむ||||||||

国 と 里 に   もう 少し → くに||さと|||すこし

かけあって みる しか あり ませ ん ね 。

もう   一 文 たり と も 出しちゃ くれ ませ ん よ 。 |ひと|ぶん||||だしちゃ||||

しかし   運営 は ギリギリ です 。 |うんえい||ぎりぎり|

また 一 人   増えた ばかりです し 。 |ひと|じん|ふえた|ばかり です|

わかり ました 。 私 が   なんとか し ます 。 ||わたくし||||

ですから …。 ( カブト ) イテッ 。

こんな 時間 に 何 を して る ん だい ! |じかん||なん|||||

もう 寝る 時間 だ よ ! |ねる|じかん||

この 子 は まだ 来た ばかりです し → |こ|||きた|ばかり です|

院 で の 時間割 や ルール を 知り ませ ん 。 いん|||じかんわり||るーる||しり||

大 目 に 見て ください 。 だい|め||みて|

まったく … マザー は 甘い んだ から 。 |||あまい||

ほら   こっち 来て 時計 を 見て み な 。 ||きて|とけい||みて||

今 は   消灯 時間 20 分 も 過ぎて る 。 いま||しょうとう|じかん|ぶん||すぎて|

じゃあ   消灯 時間 は 何 時 ? |しょうとう|じかん||なん|じ

今 ここ で きっちり 覚え ましょう ね 。 いま||||おぼえ||

ほら   何 時 だい ? ちゃんと 自分 で 覚える んだ よ 。 |なん|じ|||じぶん||おぼえる||

この 子 は   まだ 小さい 。 |こ|||ちいさい

計算 どころ か 時計 が 読め なくて 当たり前だ よ 。 けいさん|||とけい||よめ||あたりまえだ|

今日 の ところ は   もう …。 ( カブト )9 時 。 きょう||||||じ

正解 です 。 せいかい|

ハハ ! 目 が 悪かった だけ の ようだ ね 。 |め||わるかった||||

この 年 で 賢い 。 早速   メガネ が いる ね 。 |とし||かしこい|さっそく|めがね|||

は あ ?  どこ に そんな お 金 が ある ん だい 。 ||||||きむ||||

った く   よく 見え ない なら 見え ない と → |||みえ|||みえ||

早く 言えば いい のに ね 。 はやく|いえば|||

これ から は   時間 を 守れる わ よ ね 。 |||じかん||まもれる|||

ただ   レンズ の 度 が 合って る と いい んだ けど 。 |れんず||たび||あって|||||

♪♪~

ありがとう …))

( カブト ) 名 は 記号   メガネ は 道具 。 |な||きごう|めがね||どうぐ

最初 から 僕 は 何者 で も なかった 。 さいしょ||ぼく||なにもの|||

(( ありがとう   ありがとう 。

もう 十 分 よ )) |じゅう|ぶん|

最初 から 僕 に は …。 さいしょ||ぼく||

何も ない 。 なにも|

( 開演 ブザー ) かいえん|ぶざー

皆様   お 変わり ございませ ん か ? みなさま||かわり|||

美 空 ひばり です 。 び|から||

では   最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。 |さいご||||おたのしみ|

『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 !  に っぽ ん の 歌 』。 もくよう|じ||こんさーと|めいきょく|||||うた

今回 は   ご覧 の 豪華な 歌手 11 組 の 皆さん に よる → こんかい||ごらん||ごうかな|かしゅ|くみ||みなさん||