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Aozora Bunko Readings (4-5mins), 37. 古事記 - 現代語譯

37. 古事記 - 現代語譯

古事 記 - 現代 語 譯

四 、 大國 主 の 命 - 兎 と 鰐

―― これ から 出雲 系 の 英雄 大國 主 の 神 の 神話 に なる 。 さまざまの 神話 を 、 一 神 の 名 の もと に 寄せた もの の 如く である 。 ――

この 大國 主 の 命 の 兄弟 は 、 澤山 おいでになりました 。 しかし 國 は 皆 大國 主 の 命 に お 讓 り 申しました 。 お 讓 り 申し上げた わけ は 、 その 大勢 の 神 が 皆 因幡 の ヤガミ 姫 と 結婚 しよう と いう 心 が あつ て 、 一緒に 因幡 に 行きました 。 時に 大國 主 の 命 に 袋 を 負わせ 從者 と して 連れて 行きました 。 そして ケタ の 埼 に 行きました 時 に 裸 に な つた 兎 が 伏して おりました 。 大勢 の 神 が その 兎 に 言いました に は 、「 お前 は この 海水 を 浴びて 風 の 吹く の に 當 つて 高山 の 尾上 に 寢 て いる と よい 」 と 言いました 。 それ で この 兎 が 大勢 の 神 の 教えた 通り に して 寢 ておりました 。 ところが その 海水 の 乾く まま に 身 の 皮 が 悉 く 風 に 吹き 拆 かれた から 痛んで 泣き伏して おります と 、 最後に 來 た 大國 主 の 命 が その 兎 を 見て 、「 何 だ つて 泣き伏して いる のです か 」 と お 尋ね に な つ た ので 、 兎 が 申します よう 、「 わたくし は 隱岐 の 島 に いて この 國 に 渡りたい と 思 つて いま した けれども 渡る すべ が ございませ ん でした から 、 海 の 鰐 を 欺いて 言いました の は 、 わたし は あなた と どちら が 一族 が 多い か 競 べ て 見ま しよう 。 あなた は 一族 を 悉 く 連れて 來 てこ の 島 から ケタ の 埼 まで 皆 竝 んで 伏して い ら つ し やい 。 わたし は その 上 を 蹈 んで 走り ながら 勘定 を して 、 わたし の 一族 と どちら が 多い か と いう こと を 知り まし よう と 言いました から 、 欺かれて 竝 んで 伏して いる 時 に 、 わたくし は その 上 を 蹈 んで 渡 つて 來 て 、 今 土 に おりよう と する 時 に 、 お前 は わたし に 欺 さ れた と 言う か 言わ ない 時 に 、 一 番 端に 伏して いた 鰐 が わたくし を 捕えて す つかり 着物 を 剥いで しまいました 。 それ で 困 つて 泣いて 悲しんで おりました ところ 、 先 に おいでにな つた 大勢 の 神 樣 が 、 海水 を 浴びて 風 に 當 つて 寢 て おれ と お 教え に なりました から その 教え の 通り に しました と ころす つかり 身 體 を こわしました 」 と 申しました 。 そこ で 大國 主 の 命 は 、 その 兎 に お 教え 遊ば さ れる に は 、「 いそいで あの 水門 に 往 つて 、 水 で 身 體 を 洗 つて その 水門 の 蒲 の 花粉 を 取つ て 、 敷き 散らして その 上 に 輾 り ※(「 廴 + 囘 」、 第 4 水準 2-12-11) つた なら 、 お前 の 身 は もと の 膚 の ように きつ と 治る だろう 」 と お 教え に なりました 。 依 つて 教えた 通り に しました から 、 その 身 は もと の 通り に なりました 。 これ が 因幡 の 白 兎 と いう もの です 。 今では 兎 神 とい つて おります 。 そこ で 兎 が 喜んで 大國 主 の 命 に 申しました こと に は 、「 あの 大勢 の 神 は きつ と ヤガミ 姫 を 得られ ないで しよう 。 袋 を 背負 つて おられて も 、 きつ と あなた が 得る で しよう 」 と 申しました 。

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37. 古事記 - 現代語譯 こじ き|げんだい ご わけ Kojiki|modern language translation 37. ancient history - modern translation 37. historia antigua - traducción moderna 37. histoire ancienne - traduction moderne 37. 고사기 - 현대어역 37. história antiga - tradução moderna 37. древняя история - современный перевод 37. Kojiki - 现代日语 37. Kojiki - 現代日語

古事 記 - 現代 語 譯 こじ|き|げんだい|ご|わけ ancient events||||translation Kojiki-Modern Language

四 、 大國 主 の 命 - 兎 と 鰐 よっ|おおくに|おも||いのち|うさぎ||わに |great nation||||||crocodile Fourth, the life of Okuninushi-Rabbit and crocodile

―― これ から 出雲 系 の 英雄 大國 主 の 神 の 神話 に なる 。 ||いずも|けい||えいゆう|おおくに|おも||かみ||しんわ|| ||Izumo|||hero|great country|||||myth|| ――From now on, it will be the myth of the god of the hero Okuninushi of the Izumo system. さまざまの 神話 を 、 一 神 の 名 の もと に 寄せた もの の 如く である 。 |しんわ||ひと|かみ||な||||よせた|||ごとく| various|myth|||||||base||gathered|||like| It is like a collection of various myths in the name of a god. ―― -

この 大國 主 の 命 の 兄弟 は 、 澤山 おいでになりました 。 |おおくに|おも||いのち||きょうだい||さわやま|おいでになり ました ||||||brother||Sawamura|came The brothers of Okuninushi's life have come to Sawayama. Брати з життя Окунінусі прийшли до Саваами. しかし 國 は 皆 大國 主 の 命 に お 讓 り 申しました 。 |くに||みな|おおくに|おも||いのち|||ゆずる||もうし ました |country|||||||||surrender|| However, all the nations have praised the life of Okuninushi. お 讓 り 申し上げた わけ は 、 その 大勢 の 神 が 皆 因幡 の ヤガミ 姫 と 結婚 しよう と いう 心 が あつ て 、 一緒に 因幡 に 行きました 。 |ゆずる||もうしあげた||||おおぜい||かみ||みな|いなば|||ひめ||けっこん||||こころ||||いっしょに|いなば||いき ました (polite prefix)|offering||humbly said||||a lot|||||Inaba||princess||||||||||||Inaba|| I said that all the gods were willing to marry Princess Yagami of Inaba, so we went to Inaba together. 時に 大國 主 の 命 に 袋 を 負わせ 從者 と して 連れて 行きました 。 ときに|おおくに|おも||いのち||ふくろ||おわせ|じゅうしゃ|||つれて|いき ました ||||||||to carry|follower|||| At times, he put a bag on the life of Okuninushi and took him as a servant. そして ケタ の 埼 に 行きました 時 に 裸 に な つた 兎 が 伏して おりました 。 |けた||さき||いき ました|じ||はだか||||うさぎ||ふして|おり ました |branch||cape|locative particle||||naked|||became|||lying down|was lying And when I went to Keta's Sai, a naked rabbit was lying down. 大勢 の 神 が その 兎 に 言いました に は 、「 お前 は この 海水 を 浴びて 風 の 吹く の に 當 つて 高山 の 尾上 に 寢 て いる と よい 」 と 言いました 。 おおぜい||かみ|||うさぎ||いい ました|||おまえ|||かいすい||あびて|かぜ||ふく|||とう||こうざん||おのうえ||ね||||||いい ました |||||rabbit|||||||||||||blows|||be||high mountain||ridge||sleep||||it is good|| それ で この 兎 が 大勢 の 神 の 教えた 通り に して 寢 ておりました 。 |||うさぎ||おおぜい||かみ||おしえた|とおり|||ね|ており ました |||rabbit||a lot||||||||slept|sleeping So this rabbit was laying down as many gods taught him. ところが その 海水 の 乾く まま に 身 の 皮 が 悉 く 風 に 吹き 拆 かれた から 痛んで 泣き伏して おります と 、 最後に 來 た 大國 主 の 命 が その 兎 を 見て 、「 何 だ つて 泣き伏して いる のです か 」 と お 尋ね に な つ た ので 、 兎 が 申します よう 、「 わたくし は 隱岐 の 島 に いて この 國 に 渡りたい と 思 つて いま した けれども 渡る すべ が ございませ ん でした から 、 海 の 鰐 を 欺いて 言いました の は 、 わたし は あなた と どちら が 一族 が 多い か 競 べ て 見ま しよう 。 ||かいすい||かわく|||み||かわ||しつ||かぜ||ふき|たく|||いたんで|なきふして|おり ます||さいごに|らい||おおくに|おも||いのち|||うさぎ||みて|なん|||なきふして||||||たずね||||||うさぎ||もうし ます||||おき||しま||||くに||わたり たい||おも|||||わたる|||||||うみ||わに||あざむいて|いい ました|||||||||いちぞく||おおい||きそう|||みま| but||sea water||dries|||||||all|||||torn|was dried|||crying out|crying|||came|||||life|||rabbit||||||collapsed in tears||||||||||||rabbit||||||Oki||||||||wanted to cross||||||||way to||||||||crocodile||deceived||||||||which||clan||||compete|quotation particle||| あなた は 一族 を 悉 く 連れて 來 てこ の 島 から ケタ の 埼 まで 皆 竝 んで 伏して い ら つ し やい 。 ||いちぞく||しつ||つれて|らい|||しま||けた||さき||みな|なみ||ふして||||| ||family||all||brought||here||||shore||cape|||together|and|lying down|||||you It is easy for you to lie down with your clan from the island of the island to the saki of Keta. わたし は その 上 を 蹈 んで 走り ながら 勘定 を して 、 わたし の 一族 と どちら が 多い か と いう こと を 知り まし よう と 言いました から 、 欺かれて 竝 んで 伏して いる 時 に 、 わたくし は その 上 を 蹈 んで 渡 つて 來 て 、 今 土 に おりよう と する 時 に 、 お前 は わたし に 欺 さ れた と 言う か 言わ ない 時 に 、 一 番 端に 伏して いた 鰐 が わたくし を 捕えて す つかり 着物 を 剥いで しまいました 。 |||うえ||とう||はしり||かんじょう|||||いちぞく||||おおい||||||しり||||いい ました||あざむか れて|なみ||ふして||じ|||||うえ||とう||と||らい||いま|つち||おり よう|||じ||おまえ||||あざむ||||いう||いわ||じ||ひと|ばん|はしたに|ふして||わに||||とらえて|||きもの||はいで|しまい ました |||||tread|stepped on|||calculation||||||||||||||||sufficiently|||||deceived|simultaneously|stepped on|lying down||||||||object marker|tread||crossed|||||||about to get off|||||||||deceived||||||||||||edge|lying down||alligator||||caught|||||removed| I ran over it and accounted for it, and told me to know which was more of my clan, so when I was deceived and lying down, I was on top of it. When you came to the soil and did not say that you were deceived by me, the crocodile who was lying down at the very end caught me in a kimono. I have peeled it off. それ で 困 つて 泣いて 悲しんで おりました ところ 、 先 に おいでにな つた 大勢 の 神 樣 が 、 海水 を 浴びて 風 に 當 つて 寢 て おれ と お 教え に なりました から その 教え の 通り に しました と ころす つかり 身 體 を こわしました 」 と 申しました 。 ||こま||ないて|かなしんで|おり ました||さき||||おおぜい||かみ|さま||かいすい||あびて|かぜ||とう||ね|||||おしえ||なり ました|||おしえ||とおり||し ました||||み|からだ||こわし ました||もうし ました |||||saddened|was||||came|submitted||||appearance||||bathed|||||sleeping||I||||||||||||||died|completely||||broken|| So I was in trouble and crying and saddened, but many of the gods who came earlier taught me to be in the wind in the seawater, so I followed that teaching. I broke my body when I did it. " そこ で 大國 主 の 命 は 、 その 兎 に お 教え 遊ば さ れる に は 、「 いそいで あの 水門 に 往 つて 、 水 で 身 體 を 洗 つて その 水門 の 蒲 の 花粉 を 取つ て 、 敷き 散らして その 上 に 輾 り ※(「 廴 + 囘 」、 第 4 水準 2-12-11) つた なら 、 お前 の 身 は もと の 膚 の ように きつ と 治る だろう 」 と お 教え に なりました 。 ||おおくに|おも||いのち|||うさぎ|||おしえ|あそば|||||||すいもん||おう||すい||み|からだ||あら|||すいもん||がま||かふん||とりつ||しき|ちらして||うえ||てん||いん|かい|だい|すいじゅん|||おまえ||み||||はだ|||||なおる||||おしえ||なり ました ||||||||rabbit|||||||||hurry up||sluice|||||||body||wash|||||cattail||pollen||||spread|scattered||||rolled||to|turn||level|trampled||||||||skin|||surely|||||||| Then, the life of Okuninushi was taught to the rabbit, and he said, "I went to that floodgate, washed my body with water, took the pollen from the floodgate, and spread it. On the top * ("廴 + 囘", 4th level 2-12-11) If you do, your body will heal like the original skin. " 依 つて 教えた 通り に しました から 、 その 身 は もと の 通り に なりました 。 よ||おしえた|とおり||し ました|||み||||とおり||なり ました by||||||||||original|||| Therefore, I did what I taught, so I am now in the same way as I was. これ が 因幡 の 白 兎 と いう もの です 。 ||いなば||しろ|うさぎ|||| ||Inaba||||||| This is Inaba's white rabbit. 今では 兎 神 とい つて おります 。 いまでは|うさぎ|かみ|||おり ます |||||saying It is now called the Rabbit God. そこ で 兎 が 喜んで 大國 主 の 命 に 申しました こと に は 、「 あの 大勢 の 神 は きつ と ヤガミ 姫 を 得られ ないで しよう 。 ||うさぎ||よろこんで|おおくに|おも||いのち||もうし ました|||||おおぜい||かみ|||||ひめ||え られ|| ||||gladly||||||||||||||||||||would not obtain|| Then the rabbit gladly told the life of Okuninushi, "Let's not get that many gods tight and Princess Yagami. 袋 を 背負 つて おられて も 、 きつ と あなた が 得る で しよう 」 と 申しました 。 ふくろ||せお||おら れて||||||える||||もうし ました bag||shoulder||being carried||||||||||said