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Switched, Switched S 1:E 5 Lies

Switched S 1:E 5 Lies

( 然子 ( ぜんこ )) しろ ちゃん !

しろ ちゃん な んだ よ ね ?

なんとか 言って よ

( 火賀 ( かが )) 体 に は なん も 異常な いって

( あゆみ ) 火賀 くん

俺 の 体 は ?

それ が …

まだ 意識 が 戻ら ない んだ って

どう なって ん ねん !

俺 ら 入れ替わった ん ちゃ うん かよ !

( 宇金 ( う こん )) その とおり よ

私 が 呼んだ の

( 宇金 ) 向こう の 体 の 中 に は 間違い なく 水本 ( みず もと ) 公 史郎 ( こう しろう ) が いる

じゃあ なんで あいつ だけ 目 ぇ 覚まさ へん ねん

( 宇金 ) 別に 珍しい ケース じゃ ない わ

過去 に は 数 年間 眠り 続けた 人 も いる の

( あゆみ ) じゃあ そのまま 目 を 覚まさ なかった 人 は ?

安心 して そういう ケース は 一 度 も ない から

今度 は こっち が 質問 して いい かしら

どうして 入れ替わった の ?

( 火賀 ) え ?

( 宇金 ) どちら か が 相手 に なり たい と 思わ なければ

入れ替わら なかった はずでしょ ?

分から ん

じゃあ しろ ちゃん の ほう が …

( 宇金 ) いずれ に せよ はっきり して る こと は ただ 1 つ

あなた は もう 二度と 元 に は 戻れ ない

( あゆみ ) 私 の せい だ

火賀 くん たち まで 入れ替わって しまった の は ―

全部 私 の せい だ

火賀 くん と しろ ちゃん は …

( 水本 の 母親 ) 公 史郎 ? どうした の ?

( あゆみ ) もう 二度と …

( 火賀 ) う うん 別に

( あゆみ ) 元 に は 戻れ ない

♪~

~♪

( 天 ヶ 瀬 ( あま が せ )) あゆみ ちゃん が 心配です

どんな 様子 でしょう か ? 会い に 行った んです よ ね ?

だから 言った んです !

水本 公 史郎 だけ は 信じちゃ いけない って

だいたい あなた が あゆみ ちゃん と 火賀 くん を ―

しっかり … あ ! おい 話 の 途中 だ 外せ !

まだ 寝る 時間 じゃ ない ちくしょう ! ちくしょう !

( パソコン の 通知 音 )

( あゆみ ) 私 が 一 番 苦しい とき ―

そば に いて 支えて くれた の は 火賀 くん だった

( 火賀 ) 見て み

な ? 悪く ない やろ ?

だから …

今度 は 私 が

( あゆみ ) 火賀 くん

数学 の 宿題 やって ない でしょ ?

あと これ

よかったら あと で 食べて

それ と …

困った こと が あったら なんでも 言って ね

( 火賀 ) よし

ありがとう な ( 海老原 ) マジ か !

( 宇野 ) いつ から デキ て た の ?

( 海老原 ) あゆみ と つきあって た んじゃ ねえ の かよ ?

( 金村 ) 海根 ( うみ ね ) さん に 乗り換え たって こと ?

( 生徒 たち ) ええ ー !

違う 違う ! そういう ん じゃ ない

誤解 ! 一緒に おんねん けど …

( 然子 )2 人 が デキ てる ?

バッカ じゃ ない の

どう 考えて も 釣り合わ ない でしょ

( 川地 ) でも ―

それ も 分かる 気 が する

海根 さん なんか かわいく なった し

( 船木 ) うん 分かる 分かる

( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね

( 生徒 ) かわいく なった よ ね ( 生徒 ) 確かに

( 火賀 ) 俺 に とって は ―

今 の 海根 さん が 一 番 かわいい

( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね

( 川地 ) 海根 さん なんか かわいく なった し

う う う ー !

ハァ ハァ ハァ …

( 律 ( りつ )) あゆみ ?

( マリア ) 大丈夫 ?

( 然子 ) 別に ( 律 ) でも …

( 然子 ) 別に って 言って んじゃ ん !

( 船木 ) 海根 さん 最近 め っちゃ モテ る よ ね

( 土井 ) 超 うらやましい

( 川地 ) いつ から つきあった の ?

( 船木 ) きっかけ は ?

( 星 嶋 ) あゆみ ちゃん なんか 最近 性格 変わった よ な

( 太 川 ) そう そう 前 は 全然 あんな ん じゃ なかった し

( 望月 ) て か 別れた 原因 ぶっちゃ け それ だ ろ ?

いや だ から そう じゃ ない ねん て

( 星 嶋 ) おい じゃあ な んな んだ よ

ちゃ うちゃ うち ゃう だ から そもそも …

( 生徒 ) 海根 さん は 誘わ なくて よく ない ?

( 生徒 ) て か 隣 歩く の ちょっと 恥ずかしい よ ね

( 生徒 ) 罰 ゲーム は 海根 に 触る

うわ っ ! マジ で 触った !

( 生徒 ) うわ うわ うわ !

( 生徒 ) お前 汚 ( きた ね ) え 海根 が うつる だ ろ !

( 携帯 電話 の バイブレーション )

しろ ちゃん

どうして 入れ替わっちゃ った の ?

( 水本 ) 死に たく なくて とっさに 火賀 と 入れ替わった んだ

でも 結果 的に は よかった の かも しれ ない

火賀 の 人生 を 奪う こと も できた し

俺 の 望み も かなった んだ から

そんな の 全然 よく ない ( 水本 ) 俺 ―

君 が あんなに 嫌って た 火賀 の 姿 に なった けど

好きで いて くれる よ ね

外見 は 変わって も 中身 は 変わら ない んだ から さ

クソッ …

ごめん ね

なんで お前 が 謝 ん ねん

元 は と いえば 全部 私 の 責任 だ から

( 火賀 ) ん ?

あの とき 私 が だまさ れ なければ …

美術 室 に 来て ほしい んだ

もう 一 度 あゆみ ちゃん と 話 が し たい んだ

ざ ー ん ねん

あ ! 痛 っ ! イテテテテ …

えっ … 火賀 くん 大丈夫 ?

カップ ケーキ …

え ? なんか 変だった ?

私 普段 料理 と かし ない から …

もう 1 個 食い たい

え ?

今度 は レーズン 入り 頼む な

火賀 くん

あゆみ の せいちゃ うよ

そもそも お前 も 被害 者 やろ ?

今日 の 宿題 ちゃん と 自分 で やる から

じゃ

( あゆみ ) 火賀 くん は ―

元 の 体 に は 戻れ ない

誤解 っ つって る やろ !

俺 が 絶対 お前 の 体 取り返し たる

お前 が どんな 姿 でも 関係ない

俺 は お前 の 味方 や !

今 は 自分 の こと だけ 考えろ

なん に したって 俺 は … お前 の 隣 で 応援 して る から

( あゆみ ) あれ だけ 私 を 守って くれた 火賀 くん を …

好きな ん や あゆみ が

俺 に とって は 今 の 海根 さん が 一 番 かわいい

他の 誰 と 比べて も

俺 の 好きな あゆみ ここ に しか おら ん から

( あゆみ ) 私 は ―

守って あげる こと が でき なかった

( 火賀 ) 誰 より も 先 に ―

あゆみ の 良 さ に 気 付けて た かも な

( あゆみ ) なんで ?

なんで こんな こと に なっちゃ う の ?

( 物音 )

( あゆみ ) どういう こと ?

あゆみ

お前 こいつ の こと 思いっきり 殴って ええ ぞ

( あゆみ ) え ?

( 火賀 ) 俺 ら は ずっと だまさ れ とったん や

公 史郎 なあ

元 に 戻る 方法 を 探る ため に

あえて 海根 然子 の そば に おった ん やって さ

ウソ …

あゆみ ちゃん

今 まで たくさん 傷つけて ごめん

元 の 体 に 戻ろう

家族 も 今 まで の 生活 も

全て 取り戻す んだ

火賀 くん

しろ ちゃん

( あゆみ ) うわ ー ん ! ( 火賀 ) おお !

泣く な よ

好きで いて くれる よ ね

外見 は 変わって も 中身 は 変わら ない んだ から さ

( 然子 ) あれ は …

アタシ へ の 当てつけ

今 の 海根 さん が 一 番 かわいい

( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね

( 然子 ) 小日向 ( こ ひなた ) あゆみ の 体 に なって も

何も 変え られ ない アタシ へ の

( 火賀 ) おお ー !

誰 の 体 でも うまい もん は うまい な

( 火賀 ・ 水本 ) ハハハ …

( あゆみ ) ねえ しろ ちゃん 全部 ウソ だった んだ よ ね ?

( 水本 ) ああ

じゃあ どうして 火賀 くん と 一緒に 落ちたり した の ?

( 火賀 ) あゆみ

悪い

実は あん とき …

( 火賀 ) やめろ !

このまま 聞け 2 人 が 見て る

お前 … まさか

ああ

あゆみ ちゃん を 元 に 戻す 方法 が ある

ただし ―

正真正銘 の 命懸け だ

どういう こと や ねん

まず …

ここ から 俺 と 飛び降りて ほしい ( 火賀 ) は あ ?

俺 と お前 で 入れ替わる んだ ( 火賀 ) だ から ちゃんと …

ちゃんと 説明 しろ ! ( 水本 ) 火賀

俺 を 信じる か ?

( 火賀 ) でも こいつ が 目 ぇ 覚ませ へん から ―

俺 自身 も どう したら ええ か 分から ん く て

だから お前 に も なん も 話せ へん かった

ごめん

だけど 元 に 戻る こと なんて でき ない はずじゃ ?

確かに 俺 も そう 思った

でも …

1 つ だけ 方法 が あった んだ

シャッフル ?

同じ 人間 と 入れ替われ ない なら

別の 人間 を 経由 して 体 を 取り戻せば いい

( あゆみ ) どういう こと ?

( 水本 ) これ が 今 の 状態

まず 次の 赤 月 の 日 に

あゆみ ちゃん と 火賀

俺 と 海根 さん が 入れ替わる

そして その 次の 赤 月 の 日 は

あゆみ ちゃん と 俺

火賀 と 海根 さん が 入れ替わる

そう する と …

( あゆみ ) あ ! 元 に 戻った

( 水本 ) そう 2 回 の 赤 月 を 利用 すれば

同じ 相手 と 入れ替わる こと なく 元 に 戻れる んだ

しろ ちゃん すごい

( 火賀 ) でも 公 史郎

これ や っぱ 無理 ある やろ

( あゆみ ) どうして ?

海根 然子 や ( あゆみ ) え ?

シャッフル に は 4 人 の 協力 が 必要 やろ ?

でも あいつ が やすやす 受け入れる と は

どうしても 思わ れ へん けど

( 水本 ) その とおり だ 簡単に 説得 なんて でき ない

じゃあ どう する つもり や ねん ?

海根 さん を だます 以外 に 方法 は ない

( 火賀 ) お前 …

もし かして それ も 計算 して 海根 の そば に ?

今 なら 彼女 を 思いどおり 動かせる と 思う

あの さ …

海根 さん に 協力 して もらえ ない か な ?

( 火賀 ) は ?

難しい の は 分かって る でも …

海根 さん を だまして 無理やり 元 に 戻って も

その先 は どう なる の か な

私 たち は よくて も

海根 さん の 心 は きっと ホントに 壊れちゃ う

あゆみ

気持ち は 分かる けど

もし 海根 が 裏切ったら この 中 の 誰 か が 死ぬ こと に なん ねん

それ に …

こんな 話して 一 番 苦しい の ―

海根 然子 の そば に おった 公 史郎 ちゃ うか ?

ごめん

そう だ よ ね

( あゆみ ) あり が と

じゃあ また あした

( 火賀 ) おう

公 史郎

ずっと 悪役 で おる の も キツ かった やろ

いや

お前 が あゆみ ちゃん の そば に いて くれた から な

なら …

お前 が あゆみ ちゃん を 支えて やれよ

まさか お前 それ で 俺 に …

俺 は ただ ―

責任 を 果たした だけ だ よ

海根 さん が あゆみ ちゃん の 体 を 奪った の は

俺 に も 原因 が ある

だから …

何 を 犠牲 に して も あゆみ ちゃん を 元 に 戻す と 決めた んだ

じゃあ な

( 筆 立て が 落ちる 音 )

( 水本 ) 火賀 と つきあう の ?

え ?

前 から 思って た んだ

2 人 の ほう が お 似合い だって

お前 が あゆみ ちゃん を 支えて やれよ

( あゆみ ) 信じて る から

しろ ちゃん が

何 を しよう と して る の か 分から ない けど

でも ―

私 たち は しろ ちゃん を 信じて る から

ホント バカだ な

( ドア の 開閉 音 )

お かえり なさい

( 京子 ) うん

昔 は よく そう やって 手伝って くれた っけ

台所 に 手 が 届か ない から さ

一生懸命 台 引っ張り出して きて

( 然子 ) お 母さん

お 皿 は アタシ が 洗う

手伝って くれ ん の ? ハハッ ありがとう

うん

アタシ お 皿 洗う の 大好き

一生懸命 洗う ね

( 京子 ) うれし ~ い フフッ

上手 ~

( 京子 ) あんた も あたし も さ

ちょっと でも 美人 に 生まれたら …

少し は マシ な 人生 送れた のに ね

海根 さん ?

しろ ちゃん

アタシ … 認める よ

アタシ は …

小日向 あゆみ の 体 を 奪って も

小日向 あゆみ に は なりきれ なかった

認める から …

お 願い だ から …

アタシ を 1 人 に し ないで

( 然子 の 泣き声 )

しろ ちゃん を 好きで い させて よ お …

( 泣き声 )

( 携帯 電話 の 着信 音 )

もしもし ? ( あゆみ ) もしもし

( 水本 ) 海根 さん の こと もう 一 度 考えて みた んだ

え ?

( 水本 ) やっぱり 彼女 に は 正直に 全て を 伝えよう と 思う

しろ ちゃん …

( 火賀 ) ちょっと 待て って

全部 ウソ でした って 言う つもり か ?

( 水本 ) ああ

その うえ で 協力 して もらい たい んだ

それ が 難しい から

だまして 入れ替わろう と し とったん やろ

( 水本 ) だ けど それ って …

海根 さん が あゆみ ちゃん に した こと と 同じだ よ な

俺 ら は やり返す だけ や 気 に する こと ない って

俺 も そう 思って た

でも …

これ 以上 海根 さん を 苦しめる わけに は いか ない

( 火賀 ) 今更 何 言って ん ねん

俺 ら に 同情 して る 余裕 なんか ない やろ

火賀 くん

私 から も お 願い し ます

分かった

ハァ … て か

俺 が 何 言った って 答え 出て る や ん

悪い な 火賀

ありがとう

おう

海根 さん は どうにか して 俺 が 説得 して みせる

おう

フゥ …

よい し ょっ ほっ

ヤバ い ヤバ い ヤバ い …

( 水本 の 母親 ) ほら ー 早く 食べ ない と 遅刻 する わ よ

( 水本 の 母親 ) ほら ー 早く 食べ ない と 遅刻 する わ よ

( 宇金 ) そして 最終 の 調査 結果 から ―

この 地形 の 変化 が

赤 月 出現 の 周期 を 短く して いる ―

主な 要因 だ と 分かり ました

残念 ながら …

話 が ある んだ

あゆみ ! 公 史郎 は ?

海根 さん と 屋上 に

止め に 行く ぞ ( あゆみ ) え ?

( 水本 ) 今 海根 に 拒絶 さ れたら 二度と 元 に 戻れ ん く なる

どういう こと ?

宇金 の 野郎 が 言 っと った

このまま 周期 が 短く なって いく と

2 日 後 と その 1 週間 後 ―

赤 月 が 見 られる の は それ で 最後に なり ます

ちょっと 待って !

シャッフル に は 最低 2 回 の 赤 月 が 必要な んだ よ

だから だまそう が 何 しよう が

今度 の 赤 月 に 海根 と 入れ替わら なあ かんねん !

何 ? 話 って

( 水本 ) 申し訳ない

俺 ずっと ウソ ついて た

君 と つきあって た の は …

( 火賀 ) 公 史郎 !

海根 さん は ?

( 火賀 ) アホ !

( 火賀 ) すぐ 追う ぞ 時間 ない ねん ( 水本 ) え ?

( 火賀 ) これ や

分かった やろ 早 ( は ) よ 行く ぞ

お前 何 し てんねん

( 水本 )1 日 だけ 待とう ( 火賀 ) は ?

外見 を 変えて も 意味 が ない

その こと を 一 番 理解 して いる の は 彼女 自身 だ と 思う

( 火賀 ) それ で 断ら れたら どう す ん ねん

俺 は 海根 さん を 信じ たい ( 火賀 ) だ から ―

そんな 悠長な こと 言って る 場合 ちゃ う ねん !

火賀 くん

分かった

“ 私 から も お 願い し ます ” やろ ?

( あゆみ ) そして 次の 日

その 日 は 朝 から 雨 だった

あした の 赤 月 まで に 海根 さん を 説得 でき ない と ―

元 に 戻る こと は でき ない

でも …

( ドア が 開く 音 )

( ドア が 開く 音 )

( 担任 ) 席 に つけ

ホームルーム の 前 に 大事な 話 が ある

昨日 から ―

小日向 あゆみ が 行方 不明に なって る

海根 さん …

♪~

~♪


Switched S 1:E 5 Lies Geschaltet S 1:E 5 Lies Switched S1:E5 Lies Conmutado S 1:E 5 Mentiras

( 然子 ( ぜんこ )) しろ ちゃん ! ぜんこ|||

しろ ちゃん な んだ よ ね ?

なんとか 言って よ |いって|

( 火賀 ( かが )) 体 に は なん も 異常な いって ひ が|か が|からだ|||||いじょうな|

( あゆみ ) 火賀 くん |ひ が|

俺 の 体 は ? おれ||からだ|

それ が …

まだ 意識 が 戻ら ない んだ って |いしき||もどら|||

どう なって ん ねん !

俺 ら 入れ替わった ん ちゃ うん かよ ! おれ||いれかわった||||

( 宇金 ( う こん )) その とおり よ うきん|||||

私 が 呼んだ の わたくし||よんだ|

( 宇金 ) 向こう の 体 の 中 に は 間違い なく 水本 ( みず もと ) 公 史郎 ( こう しろう ) が いる うきん|むこう||からだ||なか|||まちがい||みずもと|||おおやけ|しろう||||

じゃあ なんで あいつ だけ 目 ぇ 覚まさ へん ねん ||||め||さまさ||

( 宇金 ) 別に 珍しい ケース じゃ ない わ うきん|べつに|めずらしい|けーす|||

過去 に は 数 年間 眠り 続けた 人 も いる の かこ|||すう|ねんかん|ねむり|つづけた|じん|||

( あゆみ ) じゃあ そのまま 目 を 覚まさ なかった 人 は ? |||め||さまさ||じん|

安心 して そういう ケース は 一 度 も ない から あんしん|||けーす||ひと|たび|||

今度 は こっち が 質問 して いい かしら こんど||||しつもん|||

どうして 入れ替わった の ? |いれかわった|

( 火賀 ) え ? ひ が|

( 宇金 ) どちら か が 相手 に なり たい と 思わ なければ うきん||||あいて|||||おもわ|

入れ替わら なかった はずでしょ ? いれかわら||

分から ん わから|

じゃあ しろ ちゃん の ほう が …

( 宇金 ) いずれ に せよ はっきり して る こと は ただ 1 つ うきん||||||||||

あなた は もう 二度と 元 に は 戻れ ない |||にどと|もと|||もどれ|

( あゆみ ) 私 の せい だ |わたくし|||

火賀 くん たち まで 入れ替わって しまった の は ― ひ が||||いれかわって|||

全部 私 の せい だ ぜんぶ|わたくし|||

火賀 くん と しろ ちゃん は … ひ が|||||

( 水本 の 母親 ) 公 史郎 ?  どうした の ? みずもと||ははおや|おおやけ|しろう||

( あゆみ ) もう 二度と … ||にどと

( 火賀 ) う うん 別に ひ が|||べつに

( あゆみ ) 元 に は 戻れ ない |もと|||もどれ|

♪~

~♪

( 天 ヶ 瀬 ( あま が せ )) あゆみ ちゃん が 心配です てん||せ|||||||しんぱい です

どんな 様子 でしょう か ? 会い に 行った んです よ ね ? |ようす|||あい||おこなった|ん です||

だから 言った んです ! |いった|ん です

水本 公 史郎 だけ は 信じちゃ いけない って みずもと|おおやけ|しろう|||しんじちゃ||

だいたい あなた が あゆみ ちゃん と 火賀 くん を ― ||||||ひ が||

しっかり … あ ! おい 話 の 途中 だ 外せ ! |||はなし||とちゅう||はずせ

まだ 寝る 時間 じゃ ない ちくしょう !  ちくしょう ! |ねる|じかん||||

( パソコン の 通知 音 ) ぱそこん||つうち|おと

( あゆみ ) 私 が 一 番 苦しい とき ― |わたくし||ひと|ばん|くるしい|

そば に いて 支えて くれた の は 火賀 くん だった |||ささえて||||ひ が||

( 火賀 ) 見て み ひ が|みて|

な ?  悪く ない やろ ? |わるく||

だから …

今度 は 私 が こんど||わたくし|

( あゆみ ) 火賀 くん |ひ が|

数学 の 宿題 やって ない でしょ ? すうがく||しゅくだい|||

あと これ

よかったら あと で 食べて |||たべて

それ と …

困った こと が あったら なんでも 言って ね こまった|||||いって|

( 火賀 ) よし ひ が|

ありがとう な ( 海老原 ) マジ か ! ||えびはら||

( 宇野 ) いつ から デキ て た の ? うの||||||

( 海老原 ) あゆみ と つきあって た んじゃ ねえ の かよ ? えびはら||||||||

( 金村 ) 海根 ( うみ ね ) さん に 乗り換え たって こと ? かなむら|うみ ね|||||のりかえ||

( 生徒 たち ) ええ ー ! せいと|||-

違う 違う !  そういう ん じゃ ない ちがう|ちがう||||

誤解 !  一緒に おんねん けど … ごかい|いっしょに||

( 然子 )2 人 が デキ てる ? ぜんこ|じん|||

バッカ じゃ ない の

どう 考えて も 釣り合わ ない でしょ |かんがえて||つりあわ||

( 川地 ) でも ― かわち|

それ も 分かる 気 が する ||わかる|き||

海根 さん なんか かわいく なった し うみ ね|||||

( 船木 ) うん 分かる 分かる ふなき||わかる|わかる

( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね つちい|わたくし|さいきん||うみ ね||||すきな|||

( 生徒 ) かわいく なった よ ね ( 生徒 ) 確かに せいと|||||せいと|たしかに

( 火賀 ) 俺 に とって は ― ひ が|おれ|||

今 の 海根 さん が 一 番 かわいい いま||うみ ね|||ひと|ばん|

( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね つちい|わたくし|さいきん||うみ ね||||すきな|||

( 川地 ) 海根 さん なんか かわいく なった し かわち|うみ ね|||||

う う う ー ! |||-

ハァ ハァ ハァ …

( 律 ( りつ )) あゆみ ? りつ||

( マリア ) 大丈夫 ? まりあ|だいじょうぶ

( 然子 ) 別に ( 律 ) でも … ぜんこ|べつに|りつ|

( 然子 ) 別に って 言って んじゃ ん ! ぜんこ|べつに||いって||

( 船木 ) 海根 さん 最近 め っちゃ モテ る よ ね ふなき|うみ ね||さいきん||||||

( 土井 ) 超 うらやましい つちい|ちょう|

( 川地 ) いつ から つきあった の ? かわち||||

( 船木 ) きっかけ は ? ふなき||

( 星 嶋 ) あゆみ ちゃん なんか 最近 性格 変わった よ な ほし|しま||||さいきん|せいかく|かわった||

( 太 川 ) そう そう 前 は 全然 あんな ん じゃ なかった し ふと|かわ|||ぜん||ぜんぜん|||||

( 望月 ) て か 別れた 原因 ぶっちゃ け それ だ ろ ? もちづき|||わかれた|げんいん|||||

いや だ から そう じゃ ない ねん て

( 星 嶋 ) おい じゃあ な んな んだ よ ほし|しま||||||

ちゃ うちゃ うち ゃう だ から そもそも …

( 生徒 ) 海根 さん は 誘わ なくて よく ない ? せいと|うみ ね|||さそわ|||

( 生徒 ) て か 隣 歩く の ちょっと 恥ずかしい よ ね せいと|||となり|あるく|||はずかしい||

( 生徒 ) 罰 ゲーム は 海根 に 触る せいと|ばち|げーむ||うみ ね||さわる

うわ っ !  マジ で 触った ! ||||さわった

( 生徒 ) うわ うわ うわ ! せいと|||

( 生徒 ) お前 汚 ( きた ね ) え 海根 が うつる だ ろ ! せいと|おまえ|きたな||||うみ ね||||

( 携帯 電話 の バイブレーション ) けいたい|でんわ||

しろ ちゃん

どうして 入れ替わっちゃ った の ? |いれかわっちゃ||

( 水本 ) 死に たく なくて とっさに 火賀 と 入れ替わった んだ みずもと|しに||||ひ が||いれかわった|

でも 結果 的に は よかった の かも しれ ない |けっか|てきに||||||

火賀 の 人生 を 奪う こと も できた し ひ が||じんせい||うばう||||

俺 の 望み も かなった んだ から おれ||のぞみ||||

そんな の 全然 よく ない ( 水本 ) 俺 ― ||ぜんぜん|||みずもと|おれ

君 が あんなに 嫌って た 火賀 の 姿 に なった けど きみ|||きらって||ひ が||すがた|||

好きで いて くれる よ ね すきで||||

外見 は 変わって も 中身 は 変わら ない んだ から さ がいけん||かわって||なかみ||かわら||||

クソッ …

ごめん ね

なんで お前 が 謝 ん ねん |おまえ||あやま||

元 は と いえば 全部 私 の 責任 だ から もと||||ぜんぶ|わたくし||せきにん||

( 火賀 ) ん ? ひ が|

あの とき 私 が だまさ れ なければ … ||わたくし||||

美術 室 に 来て ほしい んだ びじゅつ|しつ||きて||

もう 一 度 あゆみ ちゃん と 話 が し たい んだ |ひと|たび||||はなし||||

ざ ー ん ねん |-||

あ !  痛 っ ! イテテテテ … |つう||

えっ … 火賀 くん 大丈夫 ? |ひ が||だいじょうぶ

カップ ケーキ … かっぷ|けーき

え ?  なんか 変だった ? ||へんだった

私 普段 料理 と かし ない から … わたくし|ふだん|りょうり||||

もう 1 個 食い たい |こ|くい|

え ?

今度 は レーズン 入り 頼む な こんど|||はいり|たのむ|

火賀 くん ひ が|

あゆみ の せいちゃ うよ

そもそも お前 も 被害 者 やろ ? |おまえ||ひがい|もの|

今日 の 宿題 ちゃん と 自分 で やる から きょう||しゅくだい|||じぶん|||

じゃ

( あゆみ ) 火賀 くん は ― |ひ が||

元 の 体 に は 戻れ ない もと||からだ|||もどれ|

誤解 っ つって る やろ ! ごかい||||

俺 が 絶対 お前 の 体 取り返し たる おれ||ぜったい|おまえ||からだ|とりかえし|

お前 が どんな 姿 でも 関係ない おまえ|||すがた||かんけいない

俺 は お前 の 味方 や ! おれ||おまえ||みかた|

今 は 自分 の こと だけ 考えろ いま||じぶん||||かんがえろ

なん に したって 俺 は … お前 の 隣 で 応援 して る から |||おれ||おまえ||となり||おうえん|||

( あゆみ ) あれ だけ 私 を 守って くれた 火賀 くん を … |||わたくし||まもって||ひ が||

好きな ん や あゆみ が すきな||||

俺 に とって は 今 の 海根 さん が 一 番 かわいい おれ||||いま||うみ ね|||ひと|ばん|

他の 誰 と 比べて も たの|だれ||くらべて|

俺 の 好きな あゆみ ここ に しか おら ん から おれ||すきな|||||||

( あゆみ ) 私 は ― |わたくし|

守って あげる こと が でき なかった まもって|||||

( 火賀 ) 誰 より も 先 に ― ひ が|だれ|||さき|

あゆみ の 良 さ に 気 付けて た かも な ||よ|||き|つけて|||

( あゆみ ) なんで ?

なんで こんな こと に なっちゃ う の ?

( 物音 ) ものおと

( あゆみ ) どういう こと ?

あゆみ

お前 こいつ の こと 思いっきり 殴って ええ ぞ おまえ||||おもいっきり|なぐって||

( あゆみ ) え ?

( 火賀 ) 俺 ら は ずっと だまさ れ とったん や ひ が|おれ|||||||

公 史郎 なあ おおやけ|しろう|

元 に 戻る 方法 を 探る ため に もと||もどる|ほうほう||さぐる||

あえて 海根 然子 の そば に おった ん やって さ |うみ ね|ぜんこ|||||||

ウソ … うそ

あゆみ ちゃん

今 まで たくさん 傷つけて ごめん いま|||きずつけて|

元 の 体 に 戻ろう もと||からだ||もどろう

家族 も 今 まで の 生活 も かぞく||いま|||せいかつ|

全て 取り戻す んだ すべて|とりもどす|

火賀 くん ひ が|

しろ ちゃん

( あゆみ ) うわ ー ん ! ( 火賀 ) おお ! ||-||ひ が|

泣く な よ なく||

好きで いて くれる よ ね すきで||||

外見 は 変わって も 中身 は 変わら ない んだ から さ がいけん||かわって||なかみ||かわら||||

( 然子 ) あれ は … ぜんこ||

アタシ へ の 当てつけ |||あてつけ

今 の 海根 さん が 一 番 かわいい いま||うみ ね|||ひと|ばん|

( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね つちい|わたくし|さいきん||うみ ね||||すきな|||

( 然子 ) 小日向 ( こ ひなた ) あゆみ の 体 に なって も ぜんこ|おびなた|||||からだ|||

何も 変え られ ない アタシ へ の なにも|かえ|||||

( 火賀 ) おお ー ! ひ が||-

誰 の 体 でも うまい もん は うまい な だれ||からだ||||||

( 火賀 ・ 水本 ) ハハハ … ひ が|みずもと|

( あゆみ ) ねえ しろ ちゃん 全部 ウソ だった んだ よ ね ? ||||ぜんぶ|うそ||||

( 水本 ) ああ みずもと|

じゃあ どうして 火賀 くん と 一緒に 落ちたり した の ? ||ひ が|||いっしょに|おちたり||

( 火賀 ) あゆみ ひ が|

悪い わるい

実は あん とき … じつは||

( 火賀 ) やめろ ! ひ が|

このまま 聞け 2 人 が 見て る |きけ|じん||みて|

お前 … まさか おまえ|

ああ

あゆみ ちゃん を 元 に 戻す 方法 が ある |||もと||もどす|ほうほう||

ただし ―

正真正銘 の 命懸け だ しょうしんしょうめい||いのちがけ|

どういう こと や ねん

まず …

ここ から 俺 と 飛び降りて ほしい ( 火賀 ) は あ ? ||おれ||とびおりて||ひ が||

俺 と お前 で 入れ替わる んだ ( 火賀 ) だ から ちゃんと … おれ||おまえ||いれかわる||ひ が|||

ちゃんと 説明 しろ ! ( 水本 ) 火賀 |せつめい||みずもと|ひ が

俺 を 信じる か ? おれ||しんじる|

( 火賀 ) でも こいつ が 目 ぇ 覚ませ へん から ― ひ が||||め||さませ||

俺 自身 も どう したら ええ か 分から ん く て おれ|じしん||||||わから|||

だから お前 に も なん も 話せ へん かった |おまえ|||||はなせ||

ごめん

だけど 元 に 戻る こと なんて でき ない はずじゃ ? |もと||もどる|||||

確かに 俺 も そう 思った たしかに|おれ|||おもった

でも …

1 つ だけ 方法 が あった んだ ||ほうほう|||

シャッフル ?

同じ 人間 と 入れ替われ ない なら おなじ|にんげん||いれかわれ||

別の 人間 を 経由 して 体 を 取り戻せば いい べつの|にんげん||けいゆ||からだ||とりもどせば|

( あゆみ ) どういう こと ?

( 水本 ) これ が 今 の 状態 みずもと|||いま||じょうたい

まず 次の 赤 月 の 日 に |つぎの|あか|つき||ひ|

あゆみ ちゃん と 火賀 |||ひ が

俺 と 海根 さん が 入れ替わる おれ||うみ ね|||いれかわる

そして その 次の 赤 月 の 日 は ||つぎの|あか|つき||ひ|

あゆみ ちゃん と 俺 |||おれ

火賀 と 海根 さん が 入れ替わる ひ が||うみ ね|||いれかわる

そう する と …

( あゆみ ) あ !  元 に 戻った ||もと||もどった

( 水本 ) そう 2 回 の 赤 月 を 利用 すれば みずもと||かい||あか|つき||りよう|

同じ 相手 と 入れ替わる こと なく 元 に 戻れる んだ おなじ|あいて||いれかわる|||もと||もどれる|

しろ ちゃん すごい

( 火賀 ) でも 公 史郎 ひ が||おおやけ|しろう

これ や っぱ 無理 ある やろ |||むり||

( あゆみ ) どうして ?

海根 然子 や ( あゆみ ) え ? うみ ね|ぜんこ|||

シャッフル に は 4 人 の 協力 が 必要 やろ ? |||じん||きょうりょく||ひつよう|

でも あいつ が やすやす 受け入れる と は ||||うけいれる||

どうしても 思わ れ へん けど |おもわ|||

( 水本 ) その とおり だ 簡単に 説得 なんて でき ない みずもと||||かんたんに|せっとく|||

じゃあ どう する つもり や ねん ?

海根 さん を だます 以外 に 方法 は ない うみ ね||||いがい||ほうほう||

( 火賀 ) お前 … ひ が|おまえ

もし かして それ も 計算 して 海根 の そば に ? ||||けいさん||うみ ね|||

今 なら 彼女 を 思いどおり 動かせる と 思う いま||かのじょ||おもいどおり|うごかせる||おもう

あの さ …

海根 さん に 協力 して もらえ ない か な ? うみ ね|||きょうりょく|||||

( 火賀 ) は ? ひ が|

難しい の は 分かって る   でも … むずかしい|||わかって||

海根 さん を だまして 無理やり 元 に 戻って も うみ ね||||むりやり|もと||もどって|

その先 は どう なる の か な そのさき||||||

私 たち は よくて も わたくし||||

海根 さん の 心 は きっと ホントに 壊れちゃ う うみ ね|||こころ|||ほんとに|こぼれちゃ|

あゆみ

気持ち は 分かる けど きもち||わかる|

もし 海根 が 裏切ったら この 中 の 誰 か が 死ぬ こと に なん ねん |うみ ね||うらぎったら||なか||だれ|||しぬ||||

それ に …

こんな 話して 一 番 苦しい の ― |はなして|ひと|ばん|くるしい|

海根 然子 の そば に おった 公 史郎 ちゃ うか ? うみ ね|ぜんこ|||||おおやけ|しろう||

ごめん

そう だ よ ね

( あゆみ ) あり が と

じゃあ また あした

( 火賀 ) おう ひ が|

公 史郎 おおやけ|しろう

ずっと 悪役 で おる の も キツ かった やろ |あくやく|||||きつ||

いや

お前 が あゆみ ちゃん の そば に いて くれた から な おまえ||||||||||

なら …

お前 が あゆみ ちゃん を 支えて やれよ おまえ|||||ささえて|

まさか お前 それ で 俺 に … |おまえ|||おれ|

俺 は ただ ― おれ||

責任 を 果たした だけ だ よ せきにん||はたした|||

海根 さん が あゆみ ちゃん の 体 を 奪った の は うみ ね||||||からだ||うばった||

俺 に も 原因 が ある おれ|||げんいん||

だから …

何 を 犠牲 に して も あゆみ ちゃん を 元 に 戻す と 決めた んだ なん||ぎせい|||||||もと||もどす||きめた|

じゃあ な

( 筆 立て が 落ちる 音 ) ふで|たて||おちる|おと

( 水本 ) 火賀 と つきあう の ? みずもと|ひ が|||

え ?

前 から 思って た んだ ぜん||おもって||

2 人 の ほう が お 似合い だって じん|||||にあい|

お前 が あゆみ ちゃん を 支えて やれよ おまえ|||||ささえて|

( あゆみ ) 信じて る から |しんじて||

しろ ちゃん が

何 を しよう と して る の か 分から ない けど なん||||||||わから||

でも ―

私 たち は しろ ちゃん を 信じて る から わたくし||||||しんじて||

ホント バカだ な ほんと|ばかだ|

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

お かえり なさい

( 京子 ) うん きょうこ|

昔 は よく そう やって 手伝って くれた っけ むかし|||||てつだって||

台所 に 手 が 届か ない から さ だいどころ||て||とどか|||

一生懸命 台 引っ張り出して きて いっしょうけんめい|だい|ひっぱりだして|

( 然子 ) お 母さん ぜんこ||かあさん

お 皿 は アタシ が 洗う |さら||||あらう

手伝って くれ ん の ? ハハッ ありがとう てつだって|||||

うん

アタシ お 皿 洗う の 大好き ||さら|あらう||だいすき

一生懸命 洗う ね いっしょうけんめい|あらう|

( 京子 ) うれし ~ い   フフッ きょうこ|||

上手 ~ じょうず

( 京子 ) あんた も あたし も さ きょうこ|||||

ちょっと でも 美人 に 生まれたら … ||びじん||うまれたら

少し は マシ な 人生 送れた のに ね すこし||||じんせい|おくれた||

海根 さん ? うみ ね|

しろ ちゃん

アタシ … 認める よ |みとめる|

アタシ は …

小日向 あゆみ の 体 を 奪って も おびなた|||からだ||うばって|

小日向 あゆみ に は なりきれ なかった おびなた|||||

認める から … みとめる|

お 願い だ から … |ねがい||

アタシ を 1 人 に し ないで ||じん|||

( 然子 の 泣き声 ) ぜんこ||なきごえ

しろ ちゃん を 好きで い させて よ お … |||すきで||さ せて||

( 泣き声 ) なきごえ

( 携帯 電話 の 着信 音 ) けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと

もしもし ? ( あゆみ ) もしもし

( 水本 ) 海根 さん の こと もう 一 度 考えて みた んだ みずもと|うみ ね|||||ひと|たび|かんがえて||

え ?

( 水本 ) やっぱり 彼女 に は 正直に 全て を 伝えよう と 思う みずもと||かのじょ|||しょうじきに|すべて||つたえよう||おもう

しろ ちゃん …

( 火賀 ) ちょっと 待て って ひ が||まて|

全部 ウソ でした って 言う つもり か ? ぜんぶ|うそ|||いう||

( 水本 ) ああ みずもと|

その うえ で 協力 して もらい たい んだ |||きょうりょく||||

それ が 難しい から ||むずかしい|

だまして 入れ替わろう と し とったん やろ |いれかわろう||||

( 水本 ) だ けど それ って … みずもと||||

海根 さん が あゆみ ちゃん に した こと と 同じだ よ な うみ ね|||||||||おなじだ||

俺 ら は やり返す だけ や 気 に する こと ない って おれ|||やりかえす|||き|||||

俺 も そう 思って た おれ|||おもって|

でも …

これ 以上 海根 さん を 苦しめる わけに は いか ない |いじょう|うみ ね|||くるしめる||||

( 火賀 ) 今更 何 言って ん ねん ひ が|いまさら|なん|いって||

俺 ら に 同情 して る 余裕 なんか ない やろ おれ|||どうじょう|||よゆう|||

火賀 くん ひ が|

私 から も お 願い し ます わたくし||||ねがい||

分かった わかった

ハァ … て か

俺 が 何 言った って 答え 出て る や ん おれ||なん|いった||こたえ|でて|||

悪い な 火賀 わるい||ひ が

ありがとう

おう

海根 さん は どうにか して 俺 が 説得 して みせる うみ ね|||||おれ||せっとく||

おう

フゥ …

よい し ょっ ほっ

ヤバ い ヤバ い ヤバ い …

( 水本 の 母親 ) ほら ー 早く 食べ ない と 遅刻 する わ よ みずもと||ははおや||-|はやく|たべ|||ちこく|||

( 水本 の 母親 ) ほら ー 早く 食べ ない と 遅刻 する わ よ みずもと||ははおや||-|はやく|たべ|||ちこく|||

( 宇金 ) そして 最終 の 調査 結果 から ― うきん||さいしゅう||ちょうさ|けっか|

この 地形 の 変化 が |ちけい||へんか|

赤 月 出現 の 周期 を 短く して いる ― あか|つき|しゅつげん||しゅうき||みじかく||

主な 要因 だ と 分かり ました おもな|よういん|||わかり|

残念 ながら … ざんねん|

話 が ある んだ はなし|||

あゆみ !  公 史郎 は ? |おおやけ|しろう|

海根 さん と 屋上 に うみ ね|||おくじょう|

止め に 行く ぞ ( あゆみ ) え ? とどめ||いく|||

( 水本 ) 今 海根 に 拒絶 さ れたら 二度と 元 に 戻れ ん く なる みずもと|いま|うみ ね||きょぜつ|||にどと|もと||もどれ|||

どういう こと ?

宇金 の 野郎 が 言 っと った うきん||やろう||げん||

このまま 周期 が 短く なって いく と |しゅうき||みじかく|||

2 日 後 と その 1 週間 後 ― ひ|あと|||しゅうかん|あと

赤 月 が 見 られる の は それ で 最後に なり ます あか|つき||み||||||さいごに||

ちょっと 待って ! |まって

シャッフル に は 最低 2 回 の 赤 月 が 必要な んだ よ |||さいてい|かい||あか|つき||ひつような||

だから だまそう が 何 しよう が |||なん||

今度 の 赤 月 に 海根 と 入れ替わら なあ かんねん ! こんど||あか|つき||うみ ね||いれかわら||

何 ?  話 って なん|はなし|

( 水本 ) 申し訳ない みずもと|もうし わけない

俺 ずっと ウソ ついて た おれ||うそ||

君 と つきあって た の は … きみ|||||

( 火賀 ) 公 史郎 ! ひ が|おおやけ|しろう

海根 さん は ? うみ ね||

( 火賀 ) アホ ! ひ が|

( 火賀 ) すぐ 追う ぞ 時間 ない ねん ( 水本 ) え ? ひ が||おう||じかん|||みずもと|

( 火賀 ) これ や ひ が||

分かった やろ 早 ( は ) よ 行く ぞ わかった||はや|||いく|

お前 何 し てんねん おまえ|なん||

( 水本 )1 日 だけ 待とう ( 火賀 ) は ? みずもと|ひ||まとう|ひ が|

外見 を 変えて も 意味 が ない がいけん||かえて||いみ||

その こと を 一 番 理解 して いる の は 彼女 自身 だ と 思う |||ひと|ばん|りかい|||||かのじょ|じしん|||おもう

( 火賀 ) それ で 断ら れたら どう す ん ねん ひ が|||ことわら|||||

俺 は 海根 さん を 信じ たい ( 火賀 ) だ から ― おれ||うみ ね|||しんじ||ひ が||

そんな 悠長な こと 言って る 場合 ちゃ う ねん ! |ゆうちょうな||いって||ばあい|||

火賀 くん ひ が|

分かった わかった

“ 私 から も お 願い し ます ” やろ ? わたくし||||ねがい|||

( あゆみ ) そして 次の 日 ||つぎの|ひ

その 日 は 朝 から 雨 だった |ひ||あさ||あめ|

あした の 赤 月 まで に 海根 さん を 説得 でき ない と ― ||あか|つき|||うみ ね|||せっとく|||

元 に 戻る こと は でき ない もと||もどる||||

でも …

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( 担任 ) 席 に つけ たんにん|せき||

ホームルーム の 前 に 大事な 話 が ある ||ぜん||だいじな|はなし||

昨日 から ― きのう|

小日向 あゆみ が 行方 不明に なって る おびなた|||ゆくえ|ふめいに||

海根 さん … うみ ね|

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