ソードアート ・オンライン 23 絆
でも こんな こと なら
冷たく さ れた まま の 方 が よかった
それ なら お 兄ちゃん を 好き だって 気付く こと も
アスナ さん の こと 知って 悲しく なる こと も
お 兄ちゃん の 代わり に キリト くん を 好きに なる こと も なかった のに
ごめん な
もう 放っといて
あの 頃 から 俺 は 目の前 の 家族 と の 距離 感 さえ よく わから なく なって しまった
俺 は この 家 の 本当の 子供 で は ない
その こと を 知った の は 十 歳 の 頃 だ
この 人 は 本当 は 誰 なんだろう
俺 は この 人 の こと を 本当に 知っている の か
その 違和感 が 俺 を ネット ゲーム に 向かわ せた 一 つ の 理由 な の かも しれ ない
誰 も が お互い の こと を 本当に は 知ら ない 偽り の 世界
そんな 心地よい 場所 に 俺 が 耽溺 して いた
だが SAO の 二 年間 は 俺 を 一 つ の 真理 に 導いた
現実 も 仮想 世界 も 本質 的に は 変わら ない
その 人 が 誰 か と いう 疑問 に 意味 は ない
できる の は ただ 信じ 受け入れる こと だけ
自分 の 認識 する 誰 か が 本当の その 人 な のだ から
現実 に 帰還 した 俺 は スグ の 顔 を 見て
心から 嬉しい と 感じた
俺 は 誓った
この 数 年間 で スグ と の 間 に 生まれて しまった 距離 を 全力 で 取り戻そう と
でも 俺 は
俺 が スグ に できる こと
スグ アルン の 北側 の テラス で 待って る
あんな ひどい こと 言っちゃ った のに
強い ね お 兄ちゃん は
あたし は そんなに 強く なれ ない よ
あの とき あたし がんばれ って 言った 諦めちゃ だめ だって
なのに 今 は 私 が 泣き 続けて いる
でも 何 って 言えば
リーファ ちゃん
ん もう 捜した よ リーファ ちゃん
レ レコン
サラマンダー に 捕まった んじゃ
全員 毒殺 して 脱出 し ました
毒殺 って
それ で リーファ ちゃん を 追いかけて きた んだ
あれ そうい や あの スプリガン は どうした の
えー と
あたし ね あの 人 に ひどい こと 言っちゃ った
口 に しちゃ いけない こと を 言っちゃ った の
あたし バカだ
ごめん ね 変な こと 言って
あの 人 と は もう 会え ない から
帰ろう スイルベーン に
リーファ ちゃん
リーファ ちゃん
り リーファ ちゃん は 泣いちゃ だめだ よ
な 何
いつも 笑って ない とり ーファ ちゃん じゃ ない よ
僕 が 僕 が いつでも 傍 に いる から
リアルで も ここ でも 絶対 独り に したり し ない から
ちょ っ
ぽ 僕 リーファ ちゃん 直 葉 ちゃん の こと 好きだ
えっ あの
ちょっと 何 す ん の よ
だ 大丈夫
おかしい な
この 展開 なら
後 は もう 僕 に 告白 する 勇気 が ある か どう か だけ だった のに
あんた って ホントバカ ね
あたし も 偶に は あんた を 見習って みる わ
お 待た せ
スグ
お 兄ちゃん 試合 しよう
あの 日 の 続き
今度 は ハンデ 無し だ な
通り に サマ に なって た わけだ
行く よ
なんで
どうして
俺 スグ に 謝ろう と 思って
でも 言葉 が 出 なくて
せめて 剣 を 受けよう って
お 兄ちゃん も
ごめん な
あたし の ほう こそ
俺 本当 の 意味 で は まだ あの 世界 から 戻って きて ない んだ
終わって ない んだ よ まだ
彼女 が 目 を 醒 まさ ない と 俺 の 現実 は 始まら ない
だから 今 は まだ スグ の こと を どう 考えて いい か わから ない んだ
あたし 待って る
お 兄ちゃん が ちゃんと あたし たち の 家 に 帰って くる その 時 を
だから あたし も 手伝う
えー と ど どう なって る の
世界 樹 を 攻略 する の よ
この 人 と あんた と あたし の 三 人 で
そ そう
って ええ
ユイ いるか な
どう し ました パパ
あの ガーディアンー と の 戦闘 で 何 か わかった か
ステータス 的に は さ は どの 強 さ で は あり ませ ん が
出現 数 が 多 すぎ ます
あれ で は 攻略 不可能な 難易 度 に 設定 さ れて いる と しか
総体 で は 絶対 無敵な 巨大 ボス と 一緒 って こと だ な
でも パパ の スキル 熟練 度 が あれば
瞬間 的な 突破 は 可能 かも しれ ませ ん
みんな
すまない もう 一 度 だけ 俺 の わがままに 付き合って くれ ない か
なんだか 時間 が ない 気 が する んだ
あたし に できる こと なら 何でも する
それ と コイツ も ね
まあ リーファ ちゃん と 僕 は 一心同体 だ し
調子 乗 んな
すみません
頑張って みよう
ありがとう みんな
ガーディアンー は 俺 が 引き受ける
後方 から ヒール する だけ なら
襲わ れる 心配 は ない はずだ
いく ぞ
すげ ー
でも 敵 の 数 が
きり が ない
レコン
何で 僕達 が ターゲット さ れる の
多分 あいつ ら は 外 の モンスター と は 違う アルゴリズム を 与え られて る んだ わ
これ じゃ 前衛 と 後衛 に 分ける 意味 が ない
待って
レコン
リーファ ちゃん 僕 よく 分か ん ない んだ けど
これ 大事な こと な んだ よ ね
そう だ よ
多分 ゲーム じゃ ない の よ 今 だけ は
僕 が 何とか して 見せる
レ レコン
ば バカ
危ない
レコン もう いい よ 外 に 逃げて
あれ は
闇 属性 魔法
自爆 魔法
相当な デスペナルティ の はずな のに
あんた 本当 バカだ よ
そんな
そんな
無理だ よ こんな こんな の
シルフ 部隊
どうして
飛 龍
ケットシー の ドラゴン 隊
すまない 遅く なった
ごめん ね 装備 を 揃える のに 時間 が かかっちゃ って さあ
サクヤ アリシャ
ドラゴン 隊 ブレス 攻撃 用意
シルフ 隊 エクストラアタック 用意
ファイヤーブレス 撃て
フェンリルストーム 放て
ありがとう ありがとう 二 人 と も
礼 に は 及ば ん よ スプリガン の 彼 に は 大きな 借 り が ある から な
それ に 攻略 の 準備 だって
彼 から 預かった 大金 も 合わせた から できた んだ よ
全員 突撃
怯 む な 押し切れ
スグ
後ろ を 頼む
任せて
二 人 に 続け
お 兄ちゃん
行って
行って お 兄ちゃん
行け ー
全員 反転 後退
飛んで
どこまでも どこまでも 空 を 駆けて
世界 の 核心 まで
くそ
どう なって る んだ
ユイ
はい パパ
パパ この 扉 は クエストフラグ に よって ロック さ れて いる ので は あり ませ ん
システム 管理 者 権限 に よる もの です
どういう こと だ
つまり この 扉 は プレーヤー に は 絶対 に 開け られ ない と いう こと です
いや 待って
あれ は 確か
ユイ これ を 使え
コード を 転 写し ます
転送 さ れ ます
パパ 手 を