Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 29 fullmetal|alchemist|brotherhood|episode

一体 どこ に … いったい||

乗り な のり|

ここ は

軍 司令 部 どういう こと ぐん|しれい|ぶ||

お前 ら 汚い ん だ よ おまえ||きたない|||

人造 人間 の 根城 が じんぞう|にんげん||ねじろ|

司令 部 の 地下 深く に あった なんて しれい|ぶ||ちか|ふかく|||

大 総統 だけ じゃ なく だい|そうとう|||

軍 自体 も 関係 し て たって こ と か ぐん|じたい||かんけい||||||

だが な 悪い 話 ばかり で も ない ぞ ||わるい|はなし|||||

本当 本当 に 僕 の 体 が ほんとう|ほんとう||ぼく||からだ|

「 君 は 僕 の 魂 じゃ ない から 一緒 に 行け ない 」 きみ||ぼく||たましい||||いっしょ||いけ|

って 言わ れ た けど な |いわ||||

そう か 体 は ある ん だ ||からだ||||

よし よし

よ しっと

オレ たち また 一 歩 目的 に 近づ い たって わけ だ おれ|||ひと|ふ|もくてき||ちかづ||||

なぜ その 白黒 猫 が いる ||しろくろ|ねこ||

これ 実は ここ に … |じつは||

ん だ と あの 豆 女 が ||||まめ|おんな|

兄さん 声 が で かい にいさん|こえ|||

って いう か 早く パンツ は き な よ |||はやく|ぱんつ||||

何 やって ん だ 早く しろ なん||||はやく|

いや ん

った く

なんで そんな ヤツ 連れ て き た ん だ よ ||やつ|つれ||||||

しょうがない じゃ ない か

ケガ し てる ん だ よ けが|||||

あと の こと は ラース に 任せ て ある ||||||まかせ||

入り な はいり|

ラース

ラース

大 総統 キング ブラッド レイ だい|そうとう|きんぐ||れい

大佐 たいさ

何 が あった なん||

いろいろ あった ぞ

フュリー 曹長 は 南 |そうちょう||みなみ

ファル マン 准尉 は 北 |まん|じゅんい||きた

ブレダ 少尉 は 西 へ 飛ばさ れ た |しょうい||にし||とばさ||

ホーク アイ 中尉 は 大 総統 付き 補佐 だ そう だ ほーく||ちゅうい||だい|そうとう|つき|ほさ|||

なん だ そりゃ

体 の いい 人質 じゃ ねぇ か からだ|||ひとじち|||

座り たまえ すわり|

今 この 部屋 に は いま||へや||

オレ たち と 大 総統 だけ おれ|||だい|そうとう|

武器 は 剣 一 本 のみ ぶき||けん|ひと|ほん|

それ でも 勝て る 自信 が ある と いう の か ||かて||じしん||||||

大 総統 だい|そうとう

以前 オレ が 入院 し た とき いぜん|おれ||にゅういん|||

見舞い に 来 て くれ まし た ね みまい||らい|||||

まんまと だ まされ まし た ||まさ れ||

「 首 を 突っ込む な 軍 内部 すべて 敵 だ と 思え 」 くび||つっこむ||ぐん|ないぶ||てき|||おもえ

そう 命じ た はず だ よ |めいじ||||

君 たち は 我々 に とって 貴重 な 人材 だ きみ|||われわれ|||きちょう||じんざい|

余計 な こと は 知ら ん で いい よけい||||しら|||

ただ 時 が 来る まで おとなしく し て いろ |じ||くる|||||

そう すれ ば 悪い よう に は せ ん |||わるい|||||

その とき が 来 たら |||らい|

オレ たち 「 人 柱 」 と 呼ば れる 者 以外 の 一般 人 は おれ||じん|ちゅう||よば||もの|いがい||いっぱん|じん|

どう なる ん です か

余計 な こと は 知ら ん で いい と 言った はず だ よけい||||しら|||||いった||

鋼 の 錬金術 師 はがね||れんきんじゅつ|し

鋼 の 錬金術 師 か … はがね||れんきんじゅつ|し|

元 の 体 に 戻る ため に 軍 の 狗 に なる 道 を 選 ん だ もと||からだ||もどる|||ぐん||く|||どう||せん||

だが 国家 錬金術 師 制度 自体 が |こっか|れんきんじゅつ|し|せいど|じたい|

おそらく 人 柱 と や ら を 選ぶ ため の もの |じん|ちゅう|||||えらぶ|||

この うえ 更に ||さらに

あんた たち に 利用 さ れる と いう なら … |||りよう|||||

オレ は 国家 錬金術 師 を やめる おれ||こっか|れんきんじゅつ|し||

狗 の 証し 血 に まみれ て おる わ く||しょうし|ち|||||

あんた たち の 企み も |||たくらみ|

それ が なん で あれ

必ず 頓挫 さ せ て やる かならず|とんざ||||

ほか の 術 師 たち に 言いふらし て ||じゅつ|し|||いいふらし|

そして …

なんと いった か な あの 娘 |||||むすめ

そう ウィンリィ ・ ロック ベル ||ろっく|べる

リゼンブール 生まれ |うまれ

君 たち の 幼なじみ で 家族 に も 等しい 存在 きみ|||おさななじみ||かぞく|||ひとしい|そんざい

腕利き の 機械 鎧 技師 うできき||きかい|よろい|ぎし

今 は ラッシュ バレー で 働き いま||らっしゅ|ばれー||はたらき

客 に も 仲間 に も 恵まれ て いる きゃく|||なかま|||めぐまれ||

素直 な いい 子 だ すなお|||こ|

あいつ に 手 を 出す な ||て||だす|

周り の 人 たち に も だ まわり||じん||||

で どう する ね

いら ん と 言う なら 切って 捨てる が |||いう||きって|すてる|

よろしい

あの …

話 は だいたい 分かり まし た はなし|||わかり||

それ で その …

今 まで どおり そちら の 監視 下 に いる かわり に いま|||||かんし|した||||

元 の 体 に 戻る 旅 を もと||からだ||もどる|たび|

僕ら の 旅 を 続け させ て ください ぼくら||たび||つづけ|さ せ||

お 願い し ます |ねがい||

かまわ ん よ

余計 な こと さえ し なけ れ ばね よけい|||||||

マスタング 大佐 は どう する |たいさ|||

まさか 軍 を やめる など と 言い ださ ん だ ろ う な |ぐん|||||いい||||||

そう です ね 飼い犬 に なって も |||かいいぬ|||

負け 犬 に なる の は 耐え られ ませ ん な まけ|いぬ|||||たえ||||

何より 私 の 野望 の ため に なにより|わたくし||やぼう|||

軍服 を 脱ぐ こと も ぐんぷく||ぬぐ||

これ を 捨てる こと も ||すてる||

今 は でき そう に あり ませ ん いま|||||||

よろしい 皆 下がって いい ぞ |みな|さがって||

一 つ 聞い て よろしい でしょう か 閣下 ひと||ききい|||||かっか

なん だ ね 大佐 |||たいさ

ヒューズ を 殺し た の は あなた です か ひゅーず||ころし||||||

いや 私 で は ない |わたくし|||

では 誰 が |だれ|

一 つ と いう 約束 だ ひと||||やくそく|

失礼 し ます しつれい||

待ち たまえ アルフォンス 君 まち|||きみ

あの 何 か … |なん|

いや 行って よろしい |おこなって|

危なかった あぶなかった

頭 の 上 を 剣 が … あたま||うえ||けん|

そう だ 大佐 ||たいさ

金 小銭 貸し て くれ きむ|こぜに|かし||

なん だ いきなり …

いい から

けっ シケ て や がん なぁ |しけ||||

チンピラ か 君 は ||きみ|

まあ いい や じゃあ な

ごめん 大佐 |たいさ

あと で いろいろ 報告 する |||ほうこく|

なん だ 一体 ||いったい

いか ん 中尉 が ||ちゅうい|

中尉 … ちゅうい

いかが なされ まし た 大佐 ||||たいさ

顔色 が 悪い です ぞ かおいろ||わるい||

女性 と の 待ち合わせ 場所 に じょせい|||まちあわせ|ばしょ|

筋肉 ヒゲ ダルマ が 立って て きんにく|ひげ|だるま||たって|

血色 よく なる 男 が いる か … けっしょく|||おとこ|||

大佐 たいさ

中尉 ちゅうい

ご 無事 で し た か |ぶじ||||

すみません

ホーク アイ 中尉 ほーく||ちゅうい

ただいま お 手洗い から 戻り まし た ||てあらい||もどり||

アーム スト ロング 少佐 の ご 好意 に 甘え |すと|ろんぐ|しょうさ|||こうい||あまえ

少し の 間 交代 を すこし||あいだ|こうたい|

ありがとう ござい まし た 少佐 ||||しょうさ

なんの なん の

逃げ なかった の か にげ|||

何 が あって も あきらめる な と 言った の は なん|||||||いった||

どこ の どなた です か

あと で 逃げ た 方 が マシ だった ||にげ||かた|||

なんて 言う な よ 中尉 |いう|||ちゅうい

何 を 今更 … なん||いまさら

はい もしもし

エド どう し た の 急に |||||きゅうに

また 機械 鎧 壊し た の |きかい|よろい|こわし||

違 ぇ よ ちが||

お前 無事 か 元気 に し てる か おまえ|ぶじ||げんき||||

変わった こと ない か かわった|||

怪しい ヤツ に つけ られ たり とかし て ない か あやしい|やつ||||||||

エド …

なん だ

気色 悪い けしき|わるい

ん だ とこ ら ぁ

だって

エド が 電話 し て くる こと 自体 珍しい のに ||でんわ|||||じたい|めずらしい|

おまけに 人 の 心配 だ なんて |じん||しんぱい||

や だ ちょっと 何 これ |||なん|

雪 降る わ ゆき|ふる|

て め ぇ 人 が どん だけ … |||じん|||

あり が と ね

電話 うれしい でんわ|

ありがとう

ほんと に 大丈夫 な ん だ な ||だいじょうぶ||||

じゃあ な

とりあえず 無事 だった |ぶじ|

こういう 必死 さ が |ひっし||

つけ込ま れる 隙 に なる ん だ よ な つけこま||すき||||||

リン りん

グリード だっ つう の

なんの 用 だ |よう|

お前 の ダチ に 頼ま れ た おまえ||||たのま||

リン に りん|

シン の 言葉 か ||ことば|

なんて 書 い て ある ん だ |しょ|||||

知ら ん 読め ん しら||よめ|

こいつ を 待って る 女 に 渡し て くれ と よ ||まって||おんな||わたし||||

ラン ファ あと を つけ て き て らん|||||||

その 女 を 殺す と か じゃ ない だ ろ う な |おんな||ころす||||||||

ん な せ こい マネ する か よ ||||まね|||

それ に 女 と 戦う 趣味 は ねぇ ||おんな||たたかう|しゅみ||

オレ は うそ を つか ねぇ の を 信条 に し て いる おれ||||||||しんじょう||||

じゃ あな 頼 ん だ ぞ ||たの|||

おい リン |りん

グリード だ

あれ は 何者 だ ||なにもの|

この 国 を 疲弊 さ せ て まで |くに||ひへい||||

内乱 を 起こす 必要 が なぜ あった … ないらん||おこす|ひつよう|||

誰 だ だれ|

誰 か そこ に いる の か だれ||||||

ケガ を し て いる の か けが||||||

下り てき て くれ ない か くだり|||||

外 の 状況 が 知り たい がい||じょうきょう||しり|

大丈夫 だ だいじょうぶ|

しばらく 見回り も 来 ない |みまわり||らい|

それ に 私 は 医者 だ ||わたくし||いしゃ|

君 の ケガ も 見よ う きみ||けが||みよ|

イシュヴァール 人 か |じん|

その 額 の 傷 … |がく||きず

まさか お前 が スカー |おまえ||

貴 様 は 何者 だ とうと|さま||なにもの|

ここ で 何 を し て いる ||なん||||

神 よ かみ|

私 も 私 も イシュヴァール 殲滅 に 加担 し た わたくし||わたくし|||せんめつ||かたん||

錬金術 師 だ れんきんじゅつ|し|

大丈夫 だ 命 に 別状 は ない だいじょうぶ||いのち||べつじょう||

しばらく 安静 に し てりゃ 治る だ ろ う |あんせい||||なおる|||

よかった

よ か ねぇ よ

勝手 に 患者 増やし や がって かって||かんじゃ|ふやし||

ベッド と ソファー 占拠 さ れ て べっど||そふぁー|せんきょ|||

今日 から オレ は どこ に 寝りゃ い い ん だ きょう||おれ||||ねりゃ||||

ごめんなさい ごめんなさい

アルフォンス

ラン ファン らん|ふぁん

ダメ だ よ まだ 寝 て なきゃ だめ||||ね||

若 は 若 は 一緒 じゃ ない の か わか||わか||いっしょ||||

だ 大丈夫 生き てる |だいじょうぶ|いき|

伝言 を 預かって き た でんごん||あずかって||

ラン ファン らん|ふぁん

賢 者 の … かしこ|もの|

賢 者 の 石 を 手 に 入れた と … かしこ|もの||いし||て||いれた|

これ で 我が 一族 は … ||わが|いちぞく|

そう だ 一刻 も 早く 国 に 帰って ||いっこく||はやく|くに||かえって

皆 に この こと を 知らせ ね ば みな|||||しらせ||

若 は 若 は どこ に わか||わか|||

なん だ なぜ 黙って いる |||だまって|

まさか 若 の 身 に 何 か … |わか||み||なん|

答えろ アルフォンス こたえろ|

若 は どこ だ わか|||

体 の 調子 は どう だ グリード からだ||ちょうし||||

あんた が ラース か

調子 は いい ぜ ちょうし|||

聞い た か ききい||

この 体 シン の 皇子 だって よ |からだ|||おうじ||

皇帝 に なる 力 を 手 に 入れ たく て こうてい|||ちから||て||いれ||

自ら オレ を 受け入れ や がった おのずから|おれ||うけいれ||

おもしろい 野郎 だ |やろう|

真 の 王 と は なん ぞ や と まこと||おう||||||

その 皇子 に 問答 した こと が ある |おうじ||もんどう||||

「 王 は 民 の ため に ある もの おう||たみ|||||

民 な くし て は あり え ない 」 たみ|||||||

など と ぬかし おった が …

バカ め 欲 を かい て すべて 失った で は ない か ばか||よく|||||うしなった||||

やかましい

人間 を なめる な にんげん|||

つ う わけ よ

こいつ 隙 あら ば オレ を 乗っ取 ろ う と |すき|||おれ||のっと|||

虎 視 眈々 だ ぜ とら|し|たんたん||

化け物 すら も 飲み 込も う と いう の か ばけもの|||のみ|こも|||||

どこまでも 強 欲 な 人間 よ |つよ|よく||にんげん|

大 総統 が 人造 人間 だい|そうとう||じんぞう|にんげん

我が 輩 は わが|やから|

この 国 の 弱き 人民 の ため に |くに||よわき|じんみん|||

戦い たい と 思って い まし た たたかい|||おもって|||

多く の 者 が そう 思い おおく||もの|||おもい

軍 を 信じ 籍 を 置 い て おり ます ぐん||しんじ|せき||お||||

なのに その 軍 が … ||ぐん|

軍 を やめ て は どう だ ぐん||||||

君 の 性格 で は きみ||せいかく||

い て も つらい だけ だ ろ う

こんな 戦い は 間違って い ます 閣下 |たたかい||まちがって|||かっか

軍 令 に 背く 気 か ぐん|れい||そむく|き|

もう よい

代わり の 国家 錬金術 師 を 呼べ かわり||こっか|れんきんじゅつ|し||よべ

イシュヴァール で

我が 輩 は 戦い から 逃げ まし た わが|やから||たたかい||にげ||

軍 の やり 方 は 間違って いる ぐん|||かた||まちがって|

そう 思い ながら |おもい|

ですが その 間 違って いる もの と こそ ||あいだ|ちがって||||

戦う べき だった たたかう||

あれ から 今日 この 日 まで ||きょう||ひ|

信念 を 曲げ 逃げ た 己 を しんねん||まげ|にげ||おのれ|

恥じ なかった 日 は あり ませ ん はじ||ひ||||

今 また 軍 が 戦場 と いう の なら いま||ぐん||せんじょう||||

我が 輩 一 人 わが|やから|ひと|じん

どうして しっぽ を 巻 い て |||かん||

逃げ られ ま しょ う か にげ|||||

大佐 は これ から どう なさる の です か たいさ||||||||

大 総統 に は 野望 が ある から だい|そうとう|||やぼう|||

まだ やめ ん と 言って やった ||||いって|

大 総統 が 自ら 人造 人間 で ある こと を だい|そうとう||おのずから|じんぞう|にんげん||||

私 に 明かし た と いう こと は わたくし||あかし|||||

自分 を 倒し た と して も じぶん||たおし||||

まだ 後ろ が いる と 暗示 し た と いう こと だ |うしろ||||あんじ||||||

試さ れ て いる 光栄 じゃ ない か ためさ||||こうえい|||

意外 と 余裕 です ね いがい||よゆう||

どう かな

ただ ラスト と か いう 人造 人間 と |らすと||||じんぞう|にんげん|

戦った とき も そう だった が たたかった|||||

「 兵器 だ 化け物 だ 」 と いわ れる 自分 が へいき||ばけもの|||||じぶん|

本物 の 化け物 と 戦って いる とき に こそ ほんもの||ばけもの||たたかって||||

己 が ただ の 人間 で ある こと を 実感 できる よ おのれ||||にんげん|||||じっかん||

そう か

若 は 自ら 賢 者 の 石 を 受け入れ た の か わか||おのずから|かしこ|もの||いし||うけいれ|||

ごめん

僕たち が 止め て い れ ば … ぼくたち||とどめ||||

謝る 必要 は ない あやまる|ひつよう||

護衛 の 役目 を 果たせ なかった 自分 に ごえい||やくめ||はたせ||じぶん|

腹 が 立って いる の だ はら||たって|||

若 は 若 は まだ わか||わか||

その グリード と いう ヤツ の 中 に いる ん だ な ||||やつ||なか|||||

アルフォンス

腕 が 欲しい 今 すぐ に うで||ほしい|いま||

そんな すぐ った って …

機械 鎧 技師 を 紹介 し て くれ 頼む きかい|よろい|ぎし||しょうかい||||たのむ

分かった わかった

なるべく 早く 紹介 する よ |はやく|しょうかい||

でも その 前 に 体力 を つけ ない と ||ぜん||たいりょく||||

ノックス 先生 に ご飯 を もらって … |せんせい||ごはん||

もう 起き て 大丈夫 な の |おき||だいじょうぶ||

えっ と メイ ・ チャン だ っけ

メイ

何 さすが ヤオ 家 の 番犬 なん|||いえ||ばんけん そういう お前 は チャン の 後継 |おまえ||||こうけい

いかにも

（ えっ と あの … ）

第 １７ 皇女 メイ ・ チャン です だい|おうじょ|||

この 国 に 来 た と いう こと は |くに||らい|||||

狙い は 不老 不 死 ねらい||ふろう|ふ|し

あなた たち に だけ は 渡し ませ ん |||||わたし||

お前 は たどりつく こと すら でき ん おまえ||||||

ちょっと 待って よ |まって|

なんだか 知ら ない けど |しら||

ケンカ は やめ て って けんか||||

人 の 国 の 事情 に … じん||くに||じじょう|

口 を 出さ ない で ください くち||ださ|||

手負い だ から と いって なめる な よ ておい|||||||

その セリフ そのまま お返し し ます |せりふ||おかえし||

何 やっと ん じゃ こら なん||||

病人 は おとなしく 寝 て ろ びょうにん|||ね||

ひ 人 の 国 の 事情 に … |じん||くに||じじょう|

て め ぇ の 国 の 事情 な ん ざ ||||くに||じじょう|||

知る か バカ 野郎 しる||ばか|やろう

った く

病人 は 万国 共通 で 病人 だ びょうにん||ばんこく|きょうつう||びょうにん|

これ 以上 うち を 散らかし て くれる って の か |いじょう|||ちらかし|||||

医者 の 家 から いしゃ||いえ|

未知 の 病原 菌 が 出 て 全員 死亡 みち||びょうげん|きん||だ||ぜんいん|しぼう

ある よ なぁ

ほんと に 散らかり 放題 だ ||ちらかり|ほうだい|

誰 か 片づけ て くれる 人 は い ない の か な だれ||かたづけ|||じん||||||

先生 これ せんせい|

こんな 所 に あった か |しょ|||

ちょ っ …

家族 の 写真 じゃ ない ん です か かぞく||しゃしん|||||

別れ た 女房 と 息子 だ わかれ||にょうぼう||むすこ|

なん だ よ オレ の もの を どう しよ う が |||おれ|||||||

オレ の 勝手 だ ろ う が おれ||かって||||

片づけ たら コーヒー でも 飲 ん で け かたづけ||こーひー||いん|||

来 て くれ て 助かった わ らい||||たすかった|

何 しろ この 有様 でしょ なん|||ありさま|

どう しよ う か 途方 に 暮れ て た とこ な の ||||とほう||くれ|||||

あれ そう いや 術 が 使え てる |||じゅつ||つかえ|

いや お 疲れ さま で し た ||つかれ||||

これ で 修復 は すべて 完了 です ||しゅうふく|||かんりょう|

しかし さすが は 国家 錬金術 師 |||こっか|れんきんじゅつ|し

そこ い ら の 術 師 と は 格 が 違い ます なぁ ||||じゅつ|し|||かく||ちがい||

実は 午前 中 近場 の 錬金術 師 に じつは|ごぜん|なか|ちかば||れんきんじゅつ|し|

復旧 を 手伝って もらった ん です が ふっきゅう||てつだって||||

そい つ ら の 使え ない こと と き たら ||||つかえ|||||

もう …

自信 満々 で 現場 に 入って おき ながら じしん|まんまん||げんば||はいって||

いざ 始め たら 術 が 使え ない って なぁ |はじめ||じゅつ||つかえ|||

午前 中 … ごぜん|なか

オレ たち が 地下 に い た ころ か おれ|||ちか|||||

錬金術 師 さん れんきんじゅつ|し|

ありがとう

ありがとう

エンヴィー の 言った こと を ||いった||

本当 に 信じ て いい の か ほんとう||しんじ||||

あれ が 肉体 も 精神 も ない ||にくたい||せいしん||

ただ の エネルギー 体 だって … ||えねるぎー|からだ|

しっかり しろ

これ から 先 の こと を 考える ん だ ||さき||||かんがえる||

あの とき

オレ と アル だけ じゃ なく おれ|||||

ほか の 術 師 たち も 錬金術 が 使え なく なって い た ||じゅつ|し|||れんきんじゅつ||つかえ||||

でも あの 豆 女 と スカー は 使う こと が でき た ||まめ|おんな||||つかう||||

どういう こと だ

オレ たち の と は 違う 錬金術 おれ|||||ちがう|れんきんじゅつ

その 秘密 を 聞き出せ ば … |ひみつ||ききだせ|

あるいは 賢 者 の 石 を 使わ なく て も |かしこ|もの||いし||つかわ|||

アル の 体 を 取り戻し ||からだ||とりもどし

あの ヒゲ 野郎 に 対抗 する こと が … |ひげ|やろう||たいこう|||

これ 中尉 に 返さ なきゃ |ちゅうい||かえさ|

私 は ヤツ ら に 協力 さ せ られ て き た わたくし||やつ|||きょうりょく||||||

賢 者 の 石 を 作り かしこ|もの||いし||つくり

多く の イシュヴァール 人 の 命 を 奪った おおく|||じん||いのち||うばった

そして 今 私 は |いま|わたくし|

更に 多く の 犠牲 を 出す で あ ろ う さらに|おおく||ぎせい||だす||||

実験 に 協力 さ せ られよ う と して いる じっけん||きょうりょく|||||||

だから だ から 頼む |||たのむ

私 を 殺し て くれ 今 ここ で わたくし||ころし|||いま||

私 は 死 を もって ヤツ ら に 一 矢 報いる わたくし||し|||やつ|||ひと|や|むくいる

私 に は 君 が 神 の よう に 見える … わたくし|||きみ||かみ||||みえる

まだ イシュヴァール の 話 を |||はなし|

すべて 聞い て い ない ぞ |ききい||||

貴 様 ら あの 地 で 何 を やった とうと|さま|||ち||なん||

すべて 話せ マルコー |はなせ|

この 右手 が 貴 様 を 破壊 せ ぬ うち に |みぎて||とうと|さま||はかい||||

暴力 ぼうりょく

それ は やむ こと の ない 蹂躙 ||||||じゅうりん

大地 は 赤い 血 を 吸わ さ れ だいち||あかい|ち||すわ||

大気 は 焼け た 肉 の におい に むせ返る たいき||やけ||にく||||むせかえる

イシュヴァール

それ は 忌まわしき 記憶 ||いまわしき|きおく

次回 鋼 の 錬金術 師 じかい|はがね||れんきんじゅつ|し

FULLMETAL ALCHEMIST fullmetal|alchemist

第 30 話 「 イシュバァール 殲滅 戦 」 だい|はなし||せんめつ|いくさ

真実 を 語る しんじつ||かたる

たとえ 一 人 に なって も |ひと|じん|||