Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 30 fullmetal|alchemist|brotherhood|episode Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 30

結局 軍人 に なった の か けっきょく|ぐんじん||||

やはり まだ お前 に 焔 の 錬金術 は 早い な ||おまえ||ほのお||れんきんじゅつ||はやい|

まだ … です か

結局 今日 まで けっきょく|きょう|

錬金術 の 基礎 しか 教え て ください ませ ん で し た れんきんじゅつ||きそ||おしえ|||||||

当たり前 だ あたりまえ|

軍 の 狗 に 成り下がる よう な ヤツ に は ぐん||く||なりさがる|||やつ||

基礎 を 教える こと で すら もったいない わ きそ||おしえる|||||

錬金術 は 大衆 の ため … です か れんきんじゅつ||たいしゅう||||

師匠 周辺 諸国 の 脅威 に さらさ れ て いる 今 ししょう|しゅうへん|しょこく||きょうい||||||いま

軍 の 強化 こそ が 急務 です ぐん||きょうか|||きゅうむ|

国民 を 守る ため に 錬金術 は こくみん||まもる|||れんきんじゅつ|

そんな 言い訳 は 聞き 飽き た |いいわけ||きき|あき|

私 に は 耐え難い の です わたくし|||たえがたい||

師匠 ほど の 方 が こんな 極貧 に あえ い で いる なんて ししょう|||かた|||ごくひん||||||

国家 資格 を 取って ください こっか|しかく||とって|

そう すれ ば 更 なる 研究 が |||こう||けんきゅう|

研究 は とうの昔 に 完成 し て いる けんきゅう||とうのむかし||かんせい|||

な ん です って

最高 最強 の 錬金術 だ さいこう|さいきょう||れんきんじゅつ|

使い 方 に よって は 災厄 に も なり うる つかい|かた||||さいやく||||

それ を 完成 さ せ そして 満足 し て しまった ||かんせい||||まんぞく|||

錬金術 師 は 生き て いる かぎり れんきんじゅつ|し||いき|||

真理 を 追い求め ず に は い られ ない 生き物 だ しんり||おいもとめ|||||||いきもの|

考える こと を やめ た 時 錬金術 師 は 死ぬ かんがえる|||||じ|れんきんじゅつ|し||しぬ

私 は とうの昔 に 死 ん で わたくし||とうのむかし||し||

師匠 ししょう

師匠 ホーク アイ 師匠 ししょう|ほーく||ししょう

娘 を 頼む むすめ||たのむ

私 の 研究 は わたくし||けんきゅう|

すべて 娘 が |むすめ|

すみません 何 から 何 まで お 世話 に なって しまって |なん||なん|||せわ|||

気 に し ない で いい 弟子 と して 当然 だ き||||||でし|||とうぜん|

何 か あったら いつ でも 軍部 に 訪ね て くる と いい なん|||||ぐんぶ||たずね||||

君 も 私 が 軍人 に なった こと を 軽蔑 する かい きみ||わたくし||ぐんじん|||||けいべつ||

確かに いつか 路傍 で ゴミ の よう に 死ぬ かも しれ ない たしかに||ろぼう||ごみ||||しぬ|||

それ でも

この 国 の 礎 の 一 つ と なって |くに||いしずえ||ひと|||

みんな を この 手 で 守る こと が でき れ ば |||て||まもる|||||

幸せ だ と 思って いる よ しあわせ|||おもって||

いや 青臭い 夢 を 話し て しまった |あおくさい|ゆめ||はなし||

いいえ すばらしい 夢 だ と 思い ます ||ゆめ|||おもい|

みんな が 幸せ に 暮らせ る 未来 ||しあわせ||くらせ||みらい

信じ て いい です か しんじ||||

父 の 夢 を 託し て いい です か ちち||ゆめ||たくし||||

ハヤテ 号 ダメ |ごう|だめ

ごめんなさい ね

いや よく ある こと だ から

聞い た よ 大 総統 付き だって ききい|||だい|そうとう|つき|

ええ

かなり ハード だった みたい ね |はーど|||

人 は 撃って ない よ じん||うって||

撃た ず に 済 ん だ うた|||す||

いや 撃て なかった ん だ |うて|||

ダメ だ よ な だめ|||

覚悟 が ない から 迷惑 掛け て ばっかり で かくご||||めいわく|かけ|||

何 か あった の なん|||

スカー が ウィンリィ の 両親 の 敵 だった ん だ ||||りょうしん||てき|||

あの 時 心底 嫌 だって 思った ん だ |じ|しんそこ|いや||おもった||

急に 銃 が 怖い もの に 見え て さ きゅうに|じゅう||こわい|||みえ||

気 が つい たら き|||

あいつ スカー を 殺し たい くらい 憎かった と 思う ん だ |||ころし|||にくかった||おもう||

あと で 見 た こと も ない ぐらい わん わん 泣 い て た もん ||み||||||||なき||||

ほんと ダメ だ |だめ|

あいつ の こと 少しも 分かって なかった |||すこしも|わかって|

生き て 帰って 来 れ たから こ その 悩み ね いき||かえって|らい|||||なやみ|

でも 生き延び なきゃ ダメ よ |いきのび||だめ|

大切 な 人 の ため に も たいせつ||じん||||

守って あげて ね まもって||

大好き な ん でしょ ウィンリィ ちゃん の こと だいすき|||||||

いっ いい や そ っそ っ

あっ あれ は た だの 幼なじみ で |||||おさななじみ|

か 家族 み たい な |かぞく|||

守る と か なんとか まもる|||

あ 当たり前 っ ちゅう か あの |あたりまえ||||

ごめんなさい ね

これ 重荷 に なっちゃ っ た わ ね |おもに||||||

中尉 は さ 重荷 に 思った こと ない の ちゅうい|||おもに||おもった|||

重い と か 軽い と か おもい|||かるい||

今更 言う 資格 私 に は ない もの いまさら|いう|しかく|わたくし||||

過去 に 人 の 命 を たくさん 奪って る から かこ||じん||いのち|||うばって||

そして この 道 を 行く って 決め た の も 自分 だ から ||どう||いく||きめ||||じぶん||

イシュヴァール

イシュヴァール の 話 聞い て いい かな ||はなし|ききい|||

話し て もら お う はなし||||

イシュヴァール で お前 たち が 何 を し た か ||おまえ|||なん||||

イシュヴァール は 岩 と 砂 だらけ の 厳しい 土地 ||いわ||すな|||きびしい|とち

そんな 土地 だ から |とち||

戒律 の 厳しい 宗教 と かいりつ||きびしい|しゅうきょう|

強靭 な 民族 が 生まれ た の は きょうじん||みんぞく||うまれ|||

無理からぬ こと でしょ う ね むりからぬ||||

でも アメ スト リス に 併合 さ れ た こと で |あめ|すと|りす||へいごう|||||

一部 の 人々 は 不満 を 募ら せ て い た いちぶ||ひとびと||ふまん||つのら||||

そんな 折 |お

一 発 の 銃弾 に より ひと|はつ||じゅうだん||

不満 は 怒り と なって ふまん||いかり||

イシュヴァール 全域 に 広がった の |ぜんいき||ひろがった|

暴動 は やがて 内乱 と なり ぼうどう|||ないらん||

７ 年 も の 長き に わたって 続 い た とし|||ながき|||つづ||

そして 一 枚 の 書類 が すべて を 決定 し た の |ひと|まい||しょるい||||けってい|||

大 総統 令 ３０６６ 号 だい|そうとう|れい|ごう

イシュヴァール 殲滅 戦 の 開始 を 告げ た |せんめつ|いくさ||かいし||つげ|

その 紙切れ が |かみきれ|

まさに 地獄 だった |じごく|

空気 は 腐 臭 と 硝煙 の におい で 満ち くうき||くさ|くさ||しょうえん||||みち

砂 は 流れ た 血 で 重く 湿った わ すな||ながれ||ち||おもく|しめった|

普通 の 兵士 なら 弾 を 乱射 し て ふつう||へいし||たま||らんしゃ||

その 一 発 が 偶然 人 の 命 を 奪う こと も ある |ひと|はつ||ぐうぜん|じん||いのち||うばう|||

でも 狙撃 は 違う |そげき||ちがう

引き金 を 引け ば 必ず 人 が 死ぬ ひきがね||ひけ||かならず|じん||しぬ

原因 と 結果 が げんいん||けっか|

これほど 明確 に 結び 付い て いる の は |めいかく||むすび|つけい||||

狙撃 兵 と そげき|つわもの|

国家 錬金術 師 だけ だ わ こっか|れんきんじゅつ|し|||

我が 名 は 鉄 血 の 錬金術 師 バスク ・ グラン わが|な||くろがね|ち||れんきんじゅつ|し|ばすく|

鉄 と 血 くろがね||ち

すなわち 兵器 と 兵士 |へいき||へいし

この 身 こそ 戦 の 先駆け に なら ん で なんと する |み||いくさ||さきがけ||||||

おのれ イシュヴァール の ガキ め |||がき|

よくも ちく しょ うめ が

ロイ ロイ ・ マスタング

お前 も 来 て た の か 久しぶり だ な おまえ||らい|||||ひさしぶり||

しかし 目つき 変わ っち まっ た な |めつき|かわ||||

そういう お前 も な 人殺し の 目 だ |おまえ|||ひとごろし||め|

ああ

士官 学校 で しかん|がっこう|

この 国 の 未来 に つい て |くに||みらい|||

みんな で 語り合った っけ な ||かたりあった||

ああ 美しい 未来 を な |うつくしい|みらい||

大尉 お 手紙 です たいい||てがみ|

おう あり が と よ

な っ なん だ

オレ の 美しい 未来 さ おれ||うつくしい|みらい|

グレイ シア って いう ん だ ぐれい|||||

セントラル で

ずっと オレ の 帰り を 待って て くれ て る |おれ||かえり||まって||||

一 人 で ずっと ひと|じん||

ほか の 男 が ちょっか い 出し たら どう しよ う ||おとこ||||だし||||

いや オレ み たい な いい 男 を 置 い て |おれ|||||おとこ||お||

グレイ シア が 浮気 する わけ が ない ぐれい|||うわき||||

いやいや しかし

ヒューズ 一 つ 忠告 し て おく ひゅーず|ひと||ちゅうこく|||

映画 や 小説 で よく ある パターン だ えいが||しょうせつ||||ぱたーん|

戦場 で 恋人 の 話 を 持ち出し た ヤツ は すぐ 死ぬ せんじょう||こいびと||はなし||もちだし||やつ|||しぬ

お前 なぁ おまえ|

これ で 明日 まで 生き て いける ん だ ||あした||いき||||

この 手紙 だけ が 明日 を 夢見 させ て くれる ん だ よ |てがみ|||あした||ゆめみ|さ せ|||||

いつ 終わる と も 知れ ない この 戦場 で |おわる|||しれ|||せんじょう|

まさに 出口 の 見え ない 戦争 だ |でぐち||みえ||せんそう|

国 が どれ だけ 兵力 を 投入 しよ う と も くに||||へいりょく||とうにゅう||||

この 砂漠 は 水 の よう に 吸い込 ん で いく だけ だ |さばく||すい||||すいこ|||||

苦労 を し て 制圧 し て 何 が 残る くろう||||せいあつ|||なん||のこる

やっぱり 砂 だけ じゃ ない か |すな||||

ああ 内乱 の 鎮圧 に し ちゃ あ 徹底 的 すぎる |ないらん||ちんあつ|||||てってい|てき|

お 久しぶり です マスタング 少佐 |ひさしぶり|||しょうさ

覚え て おい で です か おぼえ|||||

なんて こと だ

この 人 も 人殺し の 目 に なって しまった |じん||ひとごろし||め|||

教え て ください 少佐 おしえ|||しょうさ

国民 を 守る べき 軍人 が こくみん||まもる||ぐんじん|

なぜ 国民 を 殺し て いる の です か |こくみん||ころし|||||

人 に 幸福 を もたらす べき 錬金術 が じん||こうふく||||れんきんじゅつ|

なぜ 人殺し に 使わ れ て いる の です か |ひとごろし||つかわ||||||

それ が 国家 錬金術 師 の 仕事 だ から です ||こっか|れんきんじゅつ|し||しごと|||

なぜ 国民 を 守る べき 軍人 が 国民 を 殺す の か |こくみん||まもる||ぐんじん||こくみん||ころす||

それ が 兵士 に 与え られ た 任務 だ から です ||へいし||あたえ|||にんむ|||

違い ます か ちがい||

割り切れ と いう の か この 惨状 を わりきれ||||||さんじょう|

そう です ねぇ 例えば |||たとえば

お嬢さん おじょうさん

「 私 は 嫌々 やって いる 」 そういう 顔 です ね わたくし||いやいや||||かお||

相手 を 倒し た とき あいて||たおし||

「 当たった よし 」 と 自分 の 腕 に うぬぼれ あたった|||じぶん||うで||

仕事 の 達成 感 を 感じる 瞬間 が しごと||たっせい|かん||かんじる|しゅんかん|

まったく ない と 言い 切れ ます か |||いい|きれ||

狙撃 手 さん そげき|て|

それ 以上 言う な |いじょう|いう|

私 から すれ ば あなた 方 の 方 が 理解 でき ない わたくし|||||かた||かた||りかい||

戦場 は そもそも 敵 を 殺す 場所 です せんじょう|||てき||ころす|ばしょ|

その 覚悟 も なし に 軍服 を 着 た の です か |かくご||||ぐんぷく||ちゃく||||

死 から 目 を 背ける な 前 を 見ろ し||め||そむける||ぜん||みろ

あなた が 殺す 人々 の その 姿 を 正面 から 見ろ ||ころす|ひとびと|||すがた||しょうめん||みろ

そして 忘れる な 敵 も あなた の こと を 忘れ ない |わすれる||てき||||||わすれ|

おっと 時間 です よ |じかん||

仕事 に 行か なけ れ ば しごと||いか|||

オレ も 行か なきゃ な おれ||いか||

じゃあ な ロイ

ヒューズ ひゅーず

お前 は なぜ 戦う おまえ|||たたかう

簡単 だ 死に たく ねぇ ただ それ だけ だ かんたん||しに||||||

理由 は いつ だって 単純 だ よ りゆう||||たんじゅん||

では この 戦い の 理由 は なん だ ||たたかい||りゆう|||

理由 あった ん だ りゆう|||

恐ろしい 理由 が おそろしい|りゆう|

我ら の 血 を もって 賢 者 の 石 を 作った と いう の か われら||ち|||かしこ|もの||いし||つくった||||

その 石 を どう し た |いし||||

ゾルフ ・ Ｊ ・ キン ブリー 少佐 |ｊ|きん||しょうさ

紅 蓮 の 錬金術 師 の 手 に くれない|はす||れんきんじゅつ|し||て|

長い 黒 髪 を 束ね た 冷たい 目 の 男 か ながい|くろ|かみ||たばね||つめたい|め||おとこ|

兄 者 あに|もの

そして

せ っ 戦局 が たった 一 つ の 石 で 変わった ||せんきょく|||ひと|||いし||かわった

あぁ いい 音 だ ||おと|

体 の 底 に 響く 実に いい 音 だ からだ||そこ||ひびく|じつに||おと|

脊髄 が 悲しく 踊り 鼓膜 が 歓喜 に 震える せきずい||かなしく|おどり|こまく||かんき||ふるえる

それ も

常に 死 と 隣り合わせ の この 地 で 感じる こと の できる 喜び とわに|し||となりあわせ|||ち||かんじる||||よろこび

なんと 充実 し た 仕事 か |じゅうじつ|||しごと|

いい 音 だ すばらしい 賢 者 の 石 |おと|||かしこ|もの||いし

殲滅 の 完了 は 時間 の 問題 だった わ せんめつ||かんりょう||じかん||もんだい||

その 時 |じ

イシュヴァラ 教 の 大 僧正 |きょう||だい|そうじょう

ローグ ・ ロウ が 同胞 の ため に |||どうほう|||

大 総統 の 前 に 立った の だい|そうとう||ぜん||たった|

ほう 貴 様 一 人 の 命 で |とうと|さま|ひと|じん||いのち|

残り 数 万 の イシュヴァール 人 を 助けろ と のこり|すう|よろず|||じん||たすけろ|

いかにも 私 は |わたくし|

うぬぼれる な

貴 様 一 人 の 命 と 残り 数 万 の 命 と で とうと|さま|ひと|じん||いのち||のこり|すう|よろず||いのち||

同等 の 価値 が ある と どうとう||かち|||

大概 に せよ 人間 たいがい|||にんげん

一 人 の 命 は その 者 一 人 分 の 価値 しか なく ひと|じん||いのち|||もの|ひと|じん|ぶん||かち||

それ 以上 に も それ 以下 に も なら ん |いじょう||||いか||||

代え は 利か ん 殲滅 も やめ ん かえ||きか||せんめつ|||

この 人でなし が |ひとでなし|

神 の 鉄 槌 が 下る ぞ かみ||くろがね|つち||くだる|

神 だ と さ て 不思議 な かみ|||||ふしぎ|

この 状況 で いまだ 私 に 鉄 槌 は 下ら ぬ で は ない か |じょうきょう|||わたくし||くろがね|つち||くだら|||||

あと 何 人 |なん|じん

いや 何 千 人 イシュヴァール 人 を 殺せ ば 下る の だ |なん|せん|じん||じん||ころせ||くだる||

貴 様 とうと|さま

神 と は かみ||

所詮 人間 に よって 作り上げ られ た しょせん|にんげん|||つくりあげ||

人 の 手 に よる もの に 過ぎ ん じん||て|||||すぎ|

私 に 鉄 槌 を 下し たく ば わたくし||くろがね|つち||くだし||

神 の 手 なぞ 借り ず 自ら の 手 で 行え 人間 かみ||て||かり||おのずから||て||おこなえ|にんげん

やがて 戦い は 終わり |たたかい||おわり

私 たち は 故郷 に 帰れ る こと に なった わ わたくし|||こきょう||かえれ|||||

結局 オレ たち 兵隊 は ゴミ みたい な もん か けっきょく|おれ||へいたい||ごみ||||

ああ 一 人 の 力 など たかが 知れ て いる |ひと|じん||ちから|||しれ||

ならば 私 は 自分 で 守れ る だけ |わたくし||じぶん||まもれ||

ほんの わずか で いい

大切 な もの を 守 ろ う たいせつ||||しゅ||

下 の 者 が 更に 下 の 者 を 守る した||もの||さらに|した||もの||まもる

小さな 人間 なり に それ くらい は できる はず だ ちいさな|にんげん||||||||

イシュヴァール で あんな 思い を し た のに |||おもい||||

結局 この 道 を 選 ん だ の か けっきょく||どう||せん||||

はい

錬金術 が いう とおり れんきんじゅつ|||

この世 の 理 が 等 価 交換 なら ば このよ||り||とう|か|こうかん||

新しく 生まれて くる 世代 が あたらしく|うまれて||せだい|

幸福 を 享受 できる よう に こうふく||きょうじゅ|||

その 代価 と して |だいか||

我々 は 屍 を 背負い 血 の 川 を 渡る の です われわれ||しかばね||せおい|ち||かわ||わたる||

君 を 私 の 補佐 官 に 任命 する きみ||わたくし||ほさ|かん||にんめい|

君 に 私 の 背中 を 守って もらい たい きみ||わたくし||せなか||まもって||

分かる か わかる|

背中 を 任せる と いう こと は せなか||まかせる||||

いつ でも 後ろ から 撃て る と いう こと だ ||うしろ||うて|||||

私 が 道 を 踏み外し たら わたくし||どう||ふみはずし|

その 手 で 撃ち 殺せ |て||うち|ころせ

君 に は その 資格 が ある きみ||||しかく||

つい て き て くれる か

了解 し まし た りょうかい|||

お 望み と あら ば 地獄 まで |のぞみ||||じごく|

でも 大佐 が 軍人 の トップ に なって も |たいさ||ぐんじん||とっぷ|||

この 国 が 軍事 国家 で ある こと に は |くに||ぐんじ|こっか|||||

変わり ない じゃ ない か かわり||||

そう ね

今 は ほぼ 軍 の 傀儡 と なって いる 議会 を いま|||ぐん||かいらい||||ぎかい|

あるべき 型 に 戻し |かた||もどし

民主 制 に 移行 する みんしゅ|せい||いこう|

軍事 国家 時代 の 膿 を 全て 絞り出さ ない と ぐんじ|こっか|じだい||うみ||すべて|しぼりださ||

この 国 は 新しく なら ない |くに||あたらしく||

膿 例えば イシュヴァール 殲滅 戦 の うみ|たとえば||せんめつ|いくさ| 戦争 犯罪 人 を 裁く こと に なる かも しれ ない せんそう|はんざい|じん||さばく||||||

そう 乱世 の 英雄 は |らんせい||えいゆう|

平和 の 世 に おい て は た だの 大量 殺戮 者 よ へいわ||よ|||||||たいりょう|さつりく|もの|

大佐 は それ を 承知 で 上 を 目指し て ん の か たいさ||||しょうち||うえ||まなざし||||

そんな の 自滅 の 道 じゃ ない か ||じめつ||どう|||

あの 内乱 の 裏 で 糸 を 引 い て い た の は 人造 人間 だ ろ |ないらん||うら||いと||ひ|||||||じんぞう|にんげん||

原因 が 人造 人間 だ と して も げんいん||じんぞう|にんげん||||

実行 し た の は 私 たち よ じっこう|||||わたくし||

死 から 目 を 背け て は いけない し||め||そむけ|||

殺し た 人々 を 忘れ て は いけない ころし||ひとびと||わすれ|||

なぜなら

彼ら は 殺し た 私 たち の こと を 決して 忘れ ない から かれら||ころし||わたくし|||||けっして|わすれ||

でも

私 たち の 心配 を する 前 に やる こと が ある でしょ わたくし|||しんぱい|||ぜん||||||

アルフォンス 君 も あなた も 元 の 体 に 戻る こと |きみ||||もと||からだ||もどる|

たくさん の 人 たち が ||じん||

その 日 が 来る の を 待って くれ てる はず よ |ひ||くる|||まって||||

うん 絶対 戻って み せる |ぜったい|もどって||

アル と 一緒 に ||いっしょ|

ノックス 先生 お邪魔 し まし た |せんせい|おじゃま|||

あの 鎧 さん |よろい|

ん いろいろ 助け て いた だい て ありがとう ござい ます ||たすけ||||||| 鎧 じゃ なく て アルフォンス ・ エル リック よろい||||||

エル リック って

エドワード ・ エル リック って い た でしょ えどわーど||||||

小さい 錬金術 師 ちいさい|れんきんじゅつ|し

僕 あれ の 弟 な ん だ ぼく|||おとうと|||

訳 あって 体 を 持っていか れ ちゃ った けど やく||からだ||もっていか||||

アレ の 弟 って こと は アレ に そっくり な の かしら ||おとうと|||||||||

失敬 な しっけい|

兄さん より うんと 身長 高い に 決まって る だ ろ にいさん|||しんちょう|たかい||きまって|||

顔 だって あんなに きつく ない し かお|||||

ケンカ だって 兄さん より 強い けんか||にいさん||つよい

でも 短気 じゃ ない ジェントルマン さ |たんき||||

アルフォンス 様 |さま

早く 体 が 戻る と いい です ね はやく|からだ||もどる||||

うん そう だ ね

マルコー 先生 ご飯 です よ |せんせい|ごはん||

あれ 静か だ ねぇ |しずか||

また イシュヴァール の こと 思い出し て 泣 い てん の ||||おもいだし||なき|||

白い 悪魔 は 野 に 放た れ た しろい|あくま||の||はなた||

ここ から 始まる 新た なる 戦い ||はじまる|あらた||たたかい

だが 少年 は ひるま ない |しょうねん|||

希望 を 目印 に 再び 歩き だす きぼう||めじるし||ふたたび|あるき|

次回 鋼 の 錬金術 師 じかい|はがね||れんきんじゅつ|し

FULLMETAL ALCHEMIST fullmetal|alchemist

第 三 十 一 話 ５２０ センズ の 約束 だい|みっ|じゅう|ひと|はなし|||やくそく

共に 戦った 者 だけ が 分かる 世界 が そこ に ある ともに|たたかった|もの|||わかる|せかい||||