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魔法科高校の劣等生, Mahouka Koukou no Rettousei Episode 4

Mahouka Koukou no Rettousei Episode 4

で 当初 の 経緯 は 見て い ない の だ な ?

はい 自分 が 見 た の は

剣道 部 の 壬生 先輩 と

剣術部 の 桐原 先輩 が 言い争って いる ところ から です

最初 達也 くん が 手 を 出さ なかった の は その せい かしら

打ち身 程度 で 済む ので あれば 当人 同士 の 問題 か と

取り押さえ た 桐原 は どうした ?

負傷 して いました ので 保健 委員 に 引き渡し ました

ご 自分 の 非 を 認め られ た ので

それ 以上 の 措置 は 必要 ない と 判断 しました

うん いい だろ

風紀 委員 会 として は

今回 の 事件 を 懲罰 委員 会 に 持ち込む つもり は ない

どう だ ? 十文字

この 人 が 全 クラブ 活動 の 統括 組織 部活 連 の 会頭

十文字 克人

苗字 に 十 を 関する ナンバーズ の 名門

十文字 家 の 次期 当主

分厚い 胸 板 広い 肩幅

制服 ご し ても 分かる 隆起 した 筋肉

肉体 だけ じゃ ない 彼 を 構成 する すべて の 要素 が

存在 感 の 密度 が 桁外れ に 濃い

巌 の よう な 人 だ

寛大 な 決定 に 感謝 する

殺傷 性 の 高い 魔法 を 使った の だ

本来 ならば 停学 処分 も やむを得ない ところ

それ は 本人 も 分かって いる だろう

今回 の こと を 教訓 とする よう よく 言い聞かせて おく

頼 ん だ ぞ

でも 剣道部 は それ で いい の ?

ケンカ を 買った 時点 で 同罪 だ

最後 に もう 一 度 確認 して おき たい

魔法 を 使用 した の は 桐原 だけ か ?

そう です

そう か ご 苦労 だった

失礼 し ます

こんな 時間 まで 待たせて 悪かった な

遠慮 なく 食べて くれ

じゃあ 遠慮 なく

いただきます

で さ その 桐原 って 二 年生

殺傷 性 ランク B の 魔法 を 使って た ん だろ

よく 怪我 し なかった よ な

あれ は 有効 範囲 が 狭い 魔法 だ

よく 切れる 刀 と 対処 は 変わら ない さ

それ って 真剣 の 対処 は 簡単 って 言って ます が

大丈夫 よ 美 月

お 兄 様 なら 心配 いら ない わ

ずいぶん 余裕 ね 深雪

ええ お 兄 様 に 勝て る 者 など いる はず が ない もの

すこし も 躊躇 し ない の ね

でも 高周波 ブレード って 超音波 を 放って いる ん でしょ う

耳 栓 なし だ と 酔っちまう って 言う しな

単に お兄 様 の 体術 が 優れて いる と いう だけ で は ない の

魔法 式 の 無効化 は お兄 様 の 十八番 な の

お兄 様 キャスト ジャミング を お 使い に なった でしょう

深雪 に は 敵わない な

それ は もう

お兄 様 の こと ならば 深雪 は 何でも お 見通し です よ

それ って 兄妹 の 会話 じゃ ない ぜ

そう かしら ( そう か な )

この ラブ ラブ 兄妹 に つっこみ 入れよう って の が 大 それて る の よ

ああ 俺 が 間違って た よ

その 言われよう は 著しく 不本意 な ん だ が

いい じゃ ありません か

私 と お兄 様 が 強い 兄妹 愛で 結ばれて いる の は 事実 です し

深雪 悪乗り も 程々 に な

冗談 だって 分かって い ない の も 約1名 いる よう だ から

えっ ? えっ 冗談 ?

まっ これ が 美 月 の 持ち味 よ ね

そう や キャスト ジャミング とか 言って なかった ?

あれ って 特殊 の 石 が 要る ん じゃ なかった っけ ?

アンティ 何とか

アンティ ナイト よ エリカ ちゃん

確か すごく 高価 の もの だった と 思う ん です けど

いや 俺 は 持って ない よ

そもそも アンティ ナイト は 軍事 物資 だ から ね

値段 以前 に 一 民間 人 が 手 に 入れられる もの じゃ ない

えっ ? でも …

この 話 は オフレコ で 頼み たい ん だ けど

正確 に は

俺 が 使った の は キャスト ジャミング の 理論 を 応用 した

特定 魔法 の ジャミング な ん だ よ

そんな 魔法 ありました っけ ?

ない と 思う けど

それ って 新しい 魔法 を 理論 的 に 編み出し た って こと じゃ ない ?

偶然 発見 した と いう ほう が 正確 かな

二つ の CAD を 同時に 使 おう とすると

サイオン波 が 干渉 して

ほとんど の 場合 で 魔法 が 発動 し ない こと は 知って いる よ な

おう 経験 した こと が ある ぜ

う わ 身の程 知ら ず

何 だ と ?

あんた に そんな 高等 テク が ある はず ない じゃ ない

まあ まあ

それ で だ 一方 の CAD で 妨害 しよう とする 魔法 の 起動 式 を 展開 し

もう 一方 の CAD で それ と は 逆 の 現象 を 引き起こす 起動 式 を 展開

起動 式 を 複写 増幅 し サイ オン 信号波 を 無 系統 魔法 として 放つ

それ に よって 同 種類 の 魔法 発動 を ある 程度 妨害 できる ん だ

マジ か よ

おおよそ の 理屈 は 理解 でき た ぜ

だが よ 何で オフレコ な ん だ

特許 取ったら 儲かり そう な ん だ けど なあ

一つ に は この 技術 は まだ 未完成 な もの だ と いう こと

それ 以上 に アンティ ナイト を 使わ ず に 魔法 妨害 できる と いう

仕組み そのもの が 問題 だ

それ の どこ に 問題 が ある ん だ よ

バカ ね 大 あり じゃ ない

お 手軽 な 魔法 無効 化 の 技術 が 広まったり したら

社会 の 基盤 が 揺るぎ かねない ん だ から

アンティ ナイト は 産出 量 が 少ない から

現実 的 な 脅威 に ならず に 済んで いる

対抗 手段 を 見つけ られる まで 公表 する 気 に は なれ ない な

すごい です ね そんな こと まで 考えて いる なんて

お兄 様 は すこし 考え すぎ た と 思います

そもそも 相手 が 展開中 の 起動 式 を 読み取る なんて

誰 に でも できる こと で は ありません し

ですが それ で こそ お兄 様 と いう こと でしょう か

それ は 暗に 俺 が 優柔不断 の へたれ だ と 言って いる の か

さあ エリカ は どう 思う かしら ?

さあ ね あたし として は 美月 の 意見 を 聞いて みたかったり

へえ 私 は … その えっ と えっ と

こちら 生徒 会 です 第 一 体育 館 で 乱闘 が 発生

手 の 空いて る 風紀 委員 は 現場 に 向かって ください

一年 司波 です 了解 しました

あれ は …

達也 今日 も 委員 会 か

勧誘 週間 は 終わった ん だろ

ああ 今日 は 非番 ようやく ゆっくり でき そう だ

大 活躍 だった な

今や 有名 人 だ ぜ 達也

魔法 を 使わ ず

並居る 魔法 競技 部 の レギュラー を 連破 した 謎 の 一年生 って よ

謎 の って なん だ よ

深雪

申し訳 ありません お兄 様

わざわざ お 待ち いただく こと に なって しまって

生徒 会 の 仕事 だろ 気にする な

司波 くん

壬生 先輩 … です よ ね

壬生 紗耶香 です 司波 くん と 同じ E 組 よ

この 前 は ありがとう

あの 時 の お 礼 を したい ん だ けど

今 から すこし 付き合って もらえ ない かな

今 は 無理 です

15 分 後 ならば

ええ と それ じゃあ カフェ で 待って る から

じゃ 図書館 で 本 でも 読んで る から

壬生 先輩 と 待ち合わせ を されて いらっしゃる ので は ?

深雪 ?

そんなに 長話 を する わけ じゃ ない

どう ぜ 部活 の 勧誘 か そこら だろ

本当 に それ だけ でしょう か

私 は 違う ような 気 が します

理由 は ありません

深雪 は 不安 です

お兄 様 が 名声 を 博する の は とても 嬉しい こと な の です が

お兄 様 の 本当 の お 力 を その 一端 でも 知れば

私利私欲 に 役立てよう と 群がって くる 輩 は 大勢 います

どうか お 気をつけ ください

心配 する な 何があろうと 俺 は 大丈夫 だ

だから それ が 心配 な ん です

大丈夫 だ 決して 自棄 を 起こし たり しない から

約束 です よ お兄 様

分かった

お待たせしました

ああ 司波 くん

えっと 改めて 先週 は ありがとう ござい ました

あれ は 仕事 で やった こと です から

穏便 に 済んだ のは

司波 くん が 誰 にも 怪我 を させる こと なく

乱闘 を 治めて くれた から よ

あたし は 桐原 くん に 怪我 を させちゃった けど

あたし と 桐原 くん は

怪我 くらい 覚悟 の 上 で 竹刀 を 向け 合って いた ん だ から

それなのに あの くらい の こと を 問題 に した がる 人 が 多い の

風紀 委員 の 自分 の 点数 稼ぎ の ため に ね

俺 も 一応 委員 会 の メンバー な ん で すみません

あっ ご … ごめん そんな つもり じゃ ない の よ ホント に

そりゃ あ あの 連中 は 嫌い だ けど って あれ ?

ねえ 司波 くん って いじめっ子 な の ?

それで お 話 とは 何 でしょう

単刀直入 に 言います

司波 くん 剣道 部 に 入りません か

せっかく です が お 断り します

理由 を 聞かせて もらって も いい ?

逆 に 俺 を 誘う 理由 を お 聞き したい です

魔法 科 高校 で は 魔法 の 成績 が 最 優先 される

でも

それ だけ で 全部 決められ ちゃう の は 間違って いる と 思わない ?

続き を どうぞ

二 科 生 は 魔法 実技 の 指導 は 受けられ ない

でも 授業 で 差別 される の は 仕方がない

あたし たち に 実力 が ない だけ だから

魔法 が うまく 使え ない から って

あたし の 剣 まで 侮られる の は 耐えられ ない

無視 される の は 我慢 でき ない

魔法 だけ で あたし の すべて を 否定 させ は しない

壬生 先輩 ?

だから

あたし たち は 非 魔法 競技 系 の クラブ で 連帯 する こと に し た の

今年 中 に 部活 連 と は 別 の 組織 を 作って

学校 側 に あたし たち の 考え を 伝える つもり

魔法 が あたし たち の 全て じゃ ない って

その ために 司波 君 に も 協力 して もらい たい の

なるほど

馬鹿 に する の

そんな つもり は ありません

自分 の 思い違い が 可笑しかった だけ です よ

先輩 の こと を ただ の 剣道 美少女 と 思って いた ん です から

俺 も 見る 目 が ない

美少女

壬生 先輩

な 何かしら

考え を 学校 に 伝えて それ から どう する ん です か

達也 君

昨日 二 年 の 壬生 を カフェ で 言葉 攻め に した と いう の は 本当 かい

先輩 も 年頃 の 淑女 な ん です から

言葉 攻め など と いう

はしたない 言葉 は 使わない ほう が いい と 思います が

ありがとう

あたし の こと を 淑女 扱い して くれる の は 達也 君 くらい の もの だ よ

そう なん です か 自分 の 恋人 を レディー として 扱わない なんて

先輩 の 彼氏 は あまり 紳士 的 な 方 で は ない よう です ね

そんな こと は ない 修 は

なぜ 何も 言わない

なにか コメント した ほう が よい です か

それ で 剣道 部 の 壬生 を 言葉 攻め に した と いう の は 本当 かい

そんな 事実 は ありません よ

そう かい 壬生 が 顔 を 真っ赤 に して 恥じらって いる ところ を

目撃 した もの が いる ん だ が

お兄 様 一体 何 を されて いらっしゃった の かしら

ま 魔法

深雪 さん って 事象 干渉力 が よほど 強い の ね

落ち着け 深雪 ちゃんと 説明 する

申し訳 ありません

壬生 先輩 の 話 な ん です が

どうも 風紀 委員 会 の 活動 は

生徒 の 反感 を 買って いる 面 が ある よう です

どういう こと だ

実は

点数 稼ぎ ね

それ は 壬生 の 勘違い だ

風紀 委員 会 は まったく の 名誉 職 で 評価 に 加点 される こと は ない

だけど

風紀 委員 会 が 校内 で は 高い 権力 を 持って いる の も また 事実

権力 を 笠に着て いる と みられる こと も ある の

正確 に は

そういう ふう に 印象 を 操作 して いる 何者か が いる ん だ けど ね

正体 は わかって いる ん です か

う うん 噂 な の よ

張本人 が 分かれば やめ させて いる

そこ じゃ ありません

その 印象 操作 を する 輩 の 背後 に いる 連中 です

お兄 様

例えば 反 魔法 国際 政治 団体 ブランシュ とか

どうして その 名前 を 情報 規制 されて いる のに

噂 の 出処 を すべて 塞ぐ なんて 無理 でしょう

こういう こと は むしろ 明らか に して おく べき だ と 思い ます

この 件 に 関する 政府 の やり 方 は 拙劣 です

そう ね 魔法 を 敵視 する 集団 が ある の は 事実 な のに

それ を 隠し 正面 から 対決 する こと を 避けて

会長 の 立場 なら 仕方ない こと でしょう

ここ は 国立 の 機関 で

その 国 が 規制 を かけて 隠して いる ん です から

慰めて くれて いる の

でも 会長 追い詰めた の も 司波 君 です よ ね

自分 で 追い込んで 自分 で フォロー する と は 凄腕 の ジゴロ だ ね

真由美 も すっかり 篭絡 されて いる よう だ しな

麻利 変な こと 言わないで

ジゴロ 凄腕 の

落ち着け 深雪 あの 人 たち の 冗談 だ から

それ で 達也 君 結局 壬生 の ほう は どう する つもり な ん だい

返事 を 待って いる の は 俺 の 方 です から

それ を 聞いて 決め ます よ

そう か 頼 ん だ ぞ

何 を 頼ま れ れ ば いい の か さえ

今 の 段階 で は 見当 も つきません が

出来る 範囲 で 構わん さ

期待 されて いる のか いない のか 微妙 な ニュアンス です ね

俺 に 出来る 範囲 の こと は やりましょう

どうぞ

失礼します

急に 呼び出して ごめん ね

どう 高校 生活 に は 慣れた かしら

いいえ 想定外 の 出来事 が 多くて

なかなか 学業 に 専念 できません

どうした の

現代 の ドレス コード に 照らせば

小野 先生 の お 姿 は 刺激 的 すぎる と 思います が

ごめんなさい

それ で 自分 は なぜ ここ に 呼ばれた の でしょう か

今日 は 司波 君 に

私 たち の 業務 へ 協力 を お 願い したくて 来て もらい ました

本校 で は 生徒 の 精神 的 傾向 を 把握 する ために

新入 生 の 一割 前後 に

継続 的 な カウンセリング を 受けて もらって いる ん です よ

つまり 自分 は モルモット と いう わけ です か

その 程度 の こと なら 協力 します が

本当 の 目的 は なん です か

私 そんな 性悪 女 じゃない わ よ

サンプル に する に は 自分 は 特殊 に 過ぎる と 思います が

だからこそ 協力 して 欲しい の よ

では そういう こと に して おき ましょう か

じゃあ いくつか 質問 させて もらって も いい かしら

ええ どうぞ

ありがとう 今日 聞き たかった こと は 以上 です

では 失礼します

ところで カウンセリング と は 直接 関係ない ん だ けど

なん でしょう

二 年 の 壬生 紗耶香 さん に 交際 を 申し込まれて る って 本当 な の

一体 どこ から そんな デマ を 聞きつけて きた ん です か

デマ な の

デマ です が 何か 不都合 でも

いいえ 何でもない の よ

う うん 本当の こと を 言う と

もし 交際 する 気 が ある なら お 願い し たい こと が あった の

それ が デマ だ と 言って る ん です が

その 話 は どこ から 聞きつけて きた ん です か

ごめんなさい 守秘 事項 な の

それでは これ で 失礼 します

壬生 さん の こと で 困った こと が あったら

いつでも 相談 して ね

二 科 生 だ から って 魔法 以外 の 部分 まで 否定 され たく ない ん です

私 は 私 の 剣 まで

壬生 お前 の 気持ち は 二 科 生 の 誰 も が 思って いる こと だ

彼 の 力 は 絶対 に 必要 な ん だ

私 が 見て も よろしい の です か

お前 も 無関係 で は 済まされない こと の よう だ し

情報 は 共有 して おいた ほう が よい と 思って な

キャビネット 名 ブランシュ オープン

お 昼 に 名前 が 出 た 反 魔法 活動 を 行って いる 政治 結社 です ね

当人 たち は 市民 運動 と 自称 して いる が な

裏 で は 立派 な テロリスト だ

そして こいつら が 校内 で 暗躍 して いる の は 間違い ない よう だ

実は 委員 会 の 活動 中 に ブランシュ の 下部 組織

エガリテ に 参加 して いる と 思しき 生徒 を 見た

魔法 科 高校 で 魔法 科 高校 の 生徒 が です か

やつら は 反 魔法 主義 を 掲げて いる に も 関わら ず

表だって は 魔法 を 否定 して は いない

やつら の スローガン は 魔法 に よる 社会 的 差別 の 撤廃

では 差別 とは なん だろう

本人 の 実力 や 努力 が

社会 的 な 評価 に 反映 されない こと でしょう か

ブランシュ が 言う 差別 とは 平均 収入 の 格差 だ

魔法 師 の 平均 収入 が 高い の は

その 一部 に 社会 に 必要 と される スキル を 有する 高所得者 が いる から な のに な

魔法 が 使え ない 方 たち は 魔法 を 使う に は 才能 だけ で なく

長期間 の 修学 と 訓練 が 必要 だ と いう こと を 知らない の でしょう か

いや 知って いる さ

知って いて 言わない

都合 の 悪い こと は 言わ ず 考え ず

平等 と いう 耳障り の いい 理念 で 他人 を 騙し

自分 を 騙して いる ん だ

それでは 魔法 科 高校 の 生徒 が エガリテ に 参加 して いる の も

魔法 から 離れ たく は ない

でも 一人前 に 見られない こと に は 耐えられない 者 たち

彼ら は 第一線 で 活躍 する もの も

努力 と いう 代価 を 払って いる と いう 事実 から 目 を 背け

魔法 に よる 評価 を 差別 だ と 否定 する

まあ そういう 弱さ を は 理解 できない わけ じゃない

俺 の 中 に も そういう 気持ち は 確かに ある

そんな こと は ありません

お兄 様 に は 誰 に も 真似 の できない 才能 が ある のに

ただ ほか の 人 たち と 同じ 才能 が ない と いう だけ で

それ こそ

何 十 倍 も の 努力 を 積み上げて こられた で は ありません か

そう 俺 に 別 の 誰 に も 真似 の できない 別 の 才能 が あった から だ よ

もし そう で なかったら

俺 も 平等 と いう 美しい 理念 に すがりついて いた かも しれない

それ が 嘘 だ と わかって いて も

魔法 が 使え ない もの 魔法 の 才能 に 劣った もの

では 全て を わかった 上 で 扇動 して いる 奴ら の

本当 の 目的 は 何 か

その 背後 に は

この 国 を 魔法 が 廃れ た 国 に したい 勢力 が 隠れて いる

魔法 否定 派 は

この 国 の 力 を 損なおう としている と いう こと です か

たぶん ね

それ 故 に テロ と いう 非道 も 辞さ ない

では この 国 の 力 が 損なわれて 利益 を 得る の は 誰 だ

まさか 彼ら の 背後 に は

そういう こと だ

ほうって おけ ない が お前 が 気 に する こと は ない

だが そんな 奴ら を 十 師 族 が 放置 して おく はず が ない から な

特に 四葉 家 が

四葉

おば さま が 介入 すれば

私 たち は 四葉 に 戻ら なければ ならなくなる

怯える こと は ない

必要 に なれば 俺 が 処理 する

お兄 様

深雪 高校 は 楽しい か

はい

エリカ や 美月 は お前 に とっても いい 友人 に なって くれる だろう

何人 で あろう と 俺 と お前 の 今 の 生活 を 壊させ は しない


Mahouka Koukou no Rettousei Episode 4 mahouka|koukou||rettousei|episode Mahouka Koukou no Rettousei Episode 4

で 当初 の 経緯 は 見て い ない の だ な ? |とうしょ||けいい||みて||||| So, you didn't see the original process?

はい 自分 が 見 た の は |じぶん||み|||

剣道 部 の 壬生 先輩 と けんどう|ぶ||みぶ|せんぱい|

剣術部 の 桐原 先輩 が 言い争って いる ところ から です けん じゅつ ぶ||きりはら|せんぱい||いいあらそって|||| This is because senior Kirihara of the swordsmanship department is arguing.

最初 達也 くん が 手 を 出さ なかった の は その せい かしら さいしょ|たつや|||て||ださ|||||| Maybe that's why Tatsuya didn't get his hands on it at first.

打ち身 程度 で 済む ので あれば 当人 同士 の 問題 か と うちみ|ていど||すむ|||とうにん|どうし||もんだい|| If it's just a bruise, it's a problem between the people.

取り押さえ た 桐原 は どうした ? とりおさえ||きりはら||

負傷 して いました ので 保健 委員 に 引き渡し ました ふしょう||い ました||ほけん|いいん||ひきわたし|

ご 自分 の 非 を 認め られ た ので |じぶん||ひ||みとめ||| Because I was admitted to my fault

それ 以上 の 措置 は 必要 ない と 判断 しました |いじょう||そち||ひつよう|||はんだん|し ました

うん いい だろ ||だ ろ

風紀 委員 会 として は ふうき|いいん|かい|と して|

今回 の 事件 を 懲罰 委員 会 に 持ち込む つもり は ない こんかい||じけん||ちょうばつ|いいん|かい||もちこむ|||

どう だ ? 十文字 ||じゅうもんじ

この 人 が 全 クラブ 活動 の 統括 組織 部活 連 の 会頭 |じん||ぜん|くらぶ|かつどう||とうかつ|そしき|ぶかつ|れん||かいとう

十文字 克人 じゅうもんじ|かつひと

苗字 に 十 を 関する ナンバーズ の 名門 なえ あざ||じゅう||かんする|||めいもん

十文字 家 の 次期 当主 じゅうもんじ|いえ||じき|とうしゅ

分厚い 胸 板 広い 肩幅 ぶあつい|むね|いた|ひろい|かた はば

制服 ご し ても 分かる 隆起 した 筋肉 せいふく|||て も|わかる|りゅうき||きんにく

肉体 だけ じゃ ない 彼 を 構成 する すべて の 要素 が にくたい||||かれ||こうせい||||ようそ|

存在 感 の 密度 が 桁外れ に 濃い そんざい|かん||みつど||けたはずれ||こい

巌 の よう な 人 だ いわお||||じん|

寛大 な 決定 に 感謝 する かんだい||けってい||かんしゃ|

殺傷 性 の 高い 魔法 を 使った の だ さっしょう|せい||たかい|まほう||つかった|| I used magic that is highly lethal.

本来 ならば 停学 処分 も やむを得ない ところ ほんらい||ていがく|しょぶん||やむ を え ない|

それ は 本人 も 分かって いる だろう ||ほんにん||わかって||

今回 の こと を 教訓 とする よう よく 言い聞かせて おく こんかい||||きょうくん|と する|||いいきかせて|

頼 ん だ ぞ たの|||

でも 剣道部 は それ で いい の ? |けんどう ぶ|||||

ケンカ を 買った 時点 で 同罪 だ けんか||かった|じてん||どうざい| I'm guilty when I bought a fight

最後 に もう 一 度 確認 して おき たい さいご|||ひと|たび|かくにん|||

魔法 を 使用 した の は 桐原 だけ か ? まほう||しよう||||きりはら||

そう です

そう か ご 苦労 だった |||くろう|

失礼 し ます しつれい||

こんな 時間 まで 待たせて 悪かった な |じかん||また せて|わるかった|

遠慮 なく 食べて くれ えんりょ||たべて|

じゃあ 遠慮 なく |えんりょ|

いただきます いただき ます

で さ その 桐原 って 二 年生 |||きりはら||ふた|ねんせい

殺傷 性 ランク B の 魔法 を 使って た ん だろ さっしょう|せい|らんく|b||まほう||つかって|||だ ろ

よく 怪我 し なかった よ な |けが||||

あれ は 有効 範囲 が 狭い 魔法 だ ||ゆうこう|はんい||せまい|まほう|

よく 切れる 刀 と 対処 は 変わら ない さ |きれる|かたな||たいしょ||かわら||

それ って 真剣 の 対処 は 簡単 って 言って ます が ||しんけん||たいしょ||かんたん||いって||

大丈夫 よ 美 月 だいじょうぶ||び|つき

お 兄 様 なら 心配 いら ない わ |あに|さま||しんぱい|||

ずいぶん 余裕 ね 深雪 |よゆう||みゆき

ええ お 兄 様 に 勝て る 者 など いる はず が ない もの ||あに|さま||かて||もの||||||

すこし も 躊躇 し ない の ね ||ちゅうちょ||||

でも 高周波 ブレード って 超音波 を 放って いる ん でしょ う |こう しゅうは|||ちょう おんぱ||はなって|||| But the high frequency blade emits ultrasonic waves.

耳 栓 なし だ と 酔っちまう って 言う しな みみ|せん||||よ っち まう||いう| Don't say you get drunk if you don't have earplugs

単に お兄 様 の 体術 が 優れて いる と いう だけ で は ない の たんに|お あに|さま||からだ じゅつ||すぐれて|||||||| It's not just that your brother's physique is good.

魔法 式 の 無効化 は お兄 様 の 十八番 な の まほう|しき||むこう か||お あに|さま||じゅうはち ばん|| The invalidation of the magic formula is the 18th of your brother.

お兄 様 キャスト ジャミング を お 使い に なった でしょう お あに|さま|きゃすと||||つかい||| Brother, you've used cast jamming.

深雪 に は 敵わない な みゆき|||てき わ ない|

それ は もう It's already

お兄 様 の こと ならば 深雪 は 何でも お 見通し です よ お あに|さま||||みゆき||なんでも||みとおし||

それ って 兄妹 の 会話 じゃ ない ぜ ||きょうだい||かいわ|||

そう かしら ( そう か な )

この ラブ ラブ 兄妹 に つっこみ 入れよう って の が 大 それて る の よ |らぶ|らぶ|きょうだい|||いれよう||||だい|||| It's a big deal to put it in this love love brother and sister.

ああ 俺 が 間違って た よ |おれ||まちがって||

その 言われよう は 著しく 不本意 な ん だ が |いわ れよう||いちじるしく|ふほんい|||| I'm remarkably unwilling to say that

いい じゃ ありません か ||あり ませ ん| Isn't it okay?

私 と お兄 様 が 強い 兄妹 愛で 結ばれて いる の は 事実 です し わたくし||お あに|さま||つよい|きょうだい|めで|むすばれて||||じじつ|| It is true that I and my brother are connected by a strong brother-sister love.

深雪 悪乗り も 程々 に な みゆき|わるのり||ほどほど||

冗談 だって 分かって い ない の も 約1名 いる よう だ から じょうだん||わかって|||||やく|な|||| It seems that there is about one person who doesn't understand it as a joke.

えっ ? えっ 冗談 ? ||じょうだん

まっ これ が 美 月 の 持ち味 よ ね |||び|つき||もちあじ||

そう や キャスト ジャミング とか 言って なかった ? ||きゃすと||と か|いって|

あれ って 特殊 の 石 が 要る ん じゃ なかった っけ ? ||とくしゅ||いし||いる||||

アンティ 何とか |なんとか

アンティ ナイト よ エリカ ちゃん

確か すごく 高価 の もの だった と 思う ん です けど たしか||こうか|||||おもう||| I think it was very expensive, though.

いや 俺 は 持って ない よ |おれ||もって||

そもそも アンティ ナイト は 軍事 物資 だ から ね ||||ぐんじ|ぶっし|||

値段 以前 に 一 民間 人 が 手 に 入れられる もの じゃ ない ねだん|いぜん||ひと|みんかん|じん||て||いれ られる|||

えっ ? でも …

この 話 は オフレコ で 頼み たい ん だ けど |はなし||||たのみ||||

正確 に は せいかく||

俺 が 使った の は キャスト ジャミング の 理論 を 応用 した おれ||つかった|||きゃすと|||りろん||おうよう|

特定 魔法 の ジャミング な ん だ よ とくてい|まほう||||||

そんな 魔法 ありました っけ ? |まほう|あり ました|

ない と 思う けど ||おもう|

それ って 新しい 魔法 を 理論 的 に 編み出し た って こと じゃ ない ? ||あたらしい|まほう||りろん|てき||あみだし|||||

偶然 発見 した と いう ほう が 正確 かな ぐうぜん|はっけん||||||せいかく|

二つ の CAD を 同時に 使 おう とすると ふた つ||cad||どうじに|つか|| If you try to use two CADs at the same time

サイオン波 が 干渉 して サイオン なみ||かんしょう| Psion waves interfere

ほとんど の 場合 で 魔法 が 発動 し ない こと は 知って いる よ な ||ばあい||まほう||はつどう|||||しって||| You know that in most cases magic doesn't work.

おう 経験 した こと が ある ぜ |けいけん||||| I've had some experience

う わ 身の程 知ら ず ||みのほど|しら| I don't know about myself

何 だ と ? なん||

あんた に そんな 高等 テク が ある はず ない じゃ ない |||こうとう||||||| You shouldn't have that kind of advanced tech

まあ まあ

それ で だ 一方 の CAD で 妨害 しよう とする 魔法 の 起動 式 を 展開 し |||いっぽう||cad||ぼうがい||と する|まほう||きどう|しき||てんかい| So, on the other hand, I developed a magical activation expression that tried to interfere with CAD.

もう 一方 の CAD で それ と は 逆 の 現象 を 引き起こす 起動 式 を 展開 |いっぽう||cad|||||ぎゃく||げんしょう||ひきおこす|きどう|しき||てんかい In the other CAD, expand the startup expression that causes the opposite phenomenon.

起動 式 を 複写 増幅 し サイ オン 信号波 を 無 系統 魔法 として 放つ きどう|しき||ふくしゃ|ぞうふく||さい|おん|しんごう なみ||む|けいとう|まほう|と して|はなつ The activation expression is copied and amplified, and the Sion signal wave is emitted as unsystematic magic.

それ に よって 同 種類 の 魔法 発動 を ある 程度 妨害 できる ん だ |||どう|しゅるい||まほう|はつどう|||ていど|ぼうがい||| As a result, it can interfere with the same type of magic activation to some extent.

マジ か よ

おおよそ の 理屈 は 理解 でき た ぜ ||りくつ||りかい|||

だが よ 何で オフレコ な ん だ ||なんで||||

特許 取ったら 儲かり そう な ん だ けど なあ とっきょ|とったら|もうかり||||||

一つ に は この 技術 は まだ 未完成 な もの だ と いう こと ひと つ||||ぎじゅつ|||みかんせい|||||| For one thing, this technology is still incomplete.

それ 以上 に アンティ ナイト を 使わ ず に 魔法 妨害 できる と いう |いじょう|||||つかわ|||まほう|ぼうがい|||

仕組み そのもの が 問題 だ しくみ|その もの||もんだい| The mechanism itself is the problem

それ の どこ に 問題 が ある ん だ よ ||||もんだい||||| Where's the problem?

バカ ね 大 あり じゃ ない ばか||だい|||

お 手軽 な 魔法 無効 化 の 技術 が 広まったり したら |てがる||まほう|むこう|か||ぎじゅつ||ひろまったり| If the technology of easy magic nullification spreads

社会 の 基盤 が 揺るぎ かねない ん だ から しゃかい||きばん||ゆるぎ|かね ない||| Because the foundation of society may be shaken.

アンティ ナイト は 産出 量 が 少ない から |||さんしゅつ|りょう||すくない|

現実 的 な 脅威 に ならず に 済んで いる げんじつ|てき||きょうい||なら ず||すんで| It doesn't become a realistic threat

対抗 手段 を 見つけ られる まで 公表 する 気 に は なれ ない な たいこう|しゅだん||みつけ|||こうひょう||き||||| Don't be willing to publish until you find a countermeasure

すごい です ね そんな こと まで 考えて いる なんて ||||||かんがえて||

お兄 様 は すこし 考え すぎ た と 思います お あに|さま|||かんがえ||||おもい ます

そもそも 相手 が 展開中 の 起動 式 を 読み取る なんて |あいて||てんかい ちゅう||きどう|しき||よみとる| In the first place, reading the startup expression that the other party is expanding

誰 に でも できる こと で は ありません し だれ|||||||あり ませ ん| There is nothing that anyone can do.

ですが それ で こそ お兄 様 と いう こと でしょう か ||||お あに|さま||||| But is that what you mean by your brother?

それ は 暗に 俺 が 優柔不断 の へたれ だ と 言って いる の か ||あんに|おれ||ゆうじゅうふだん||へた れ|||いって||| Is it implicitly saying that I'm an indecisive sauce?

さあ エリカ は どう 思う かしら ? ||||おもう|

さあ ね あたし として は 美月 の 意見 を 聞いて みたかったり |||と して||び がつ||いけん||きいて|み たかったり

へえ 私 は … その えっ と えっ と |わたくし||||||

こちら 生徒 会 です 第 一 体育 館 で 乱闘 が 発生 |せいと|かい||だい|ひと|たいいく|かん||らんとう||はっせい This is the Student Organization. A brawl occurs at the 1st Gymnasium.

手 の 空いて る 風紀 委員 は 現場 に 向かって ください て||あいて||ふうき|いいん||げんば||むかって|

一年 司波 です 了解 しました ひと ねん|つかさ なみ||りょうかい|し ました

あれ は …

達也 今日 も 委員 会 か たつや|きょう||いいん|かい|

勧誘 週間 は 終わった ん だろ かんゆう|しゅうかん||おわった||だ ろ The solicitation week is over

ああ 今日 は 非番 ようやく ゆっくり でき そう だ |きょう||ひばん|||||

大 活躍 だった な だい|かつやく||

今や 有名 人 だ ぜ 達也 いまや|ゆうめい|じん|||たつや

魔法 を 使わ ず まほう||つかわ|

並居る 魔法 競技 部 の レギュラー を 連破 した 謎 の 一年生 って よ なみいる|まほう|きょうぎ|ぶ||れぎゅらー||れんぱ||なぞ||ひと ねんせい||

謎 の って なん だ よ なぞ|||||

深雪 みゆき

申し訳 ありません お兄 様 もうしわけ|あり ませ ん|お あに|さま

わざわざ お 待ち いただく こと に なって しまって ||まち|||||

生徒 会 の 仕事 だろ 気にする な せいと|かい||しごと|だ ろ|き に する|

司波 くん つかさ なみ|

壬生 先輩 … です よ ね みぶ|せんぱい|||

壬生 紗耶香 です 司波 くん と 同じ E 組 よ みぶ|さや かおり||つかさ なみ|||おなじ|e|くみ|

この 前 は ありがとう |ぜん||

あの 時 の お 礼 を したい ん だ けど |じ|||れい||し たい|||

今 から すこし 付き合って もらえ ない かな いま|||つきあって|||

今 は 無理 です いま||むり|

15 分 後 ならば ぶん|あと|

ええ と それ じゃあ カフェ で 待って る から ||||かふぇ||まって||

じゃ 図書館 で 本 でも 読んで る から |としょ かん||ほん||よんで|| Then I can read a book at the library.

壬生 先輩 と 待ち合わせ を されて いらっしゃる ので は ? みぶ|せんぱい||まちあわせ||さ れて||| Have you been meeting with senior Mibu?

深雪 ? みゆき

そんなに 長話 を する わけ じゃ ない |ながばなし||||| I don't talk so long

どう ぜ 部活 の 勧誘 か そこら だろ ||ぶかつ||かんゆう|||だ ろ How about soliciting club activities?

本当 に それ だけ でしょう か ほんとう|||||

私 は 違う ような 気 が します わたくし||ちがう||き||し ます I feel like it's different

理由 は ありません りゆう||あり ませ ん

深雪 は 不安 です みゆき||ふあん|

お兄 様 が 名声 を 博する の は とても 嬉しい こと な の です が お あに|さま||めいせい||はくする||||うれしい|||||

お兄 様 の 本当 の お 力 を その 一端 でも 知れば お あに|さま||ほんとう|||ちから|||いったん||しれば If you know the true power of your brother

私利私欲 に 役立てよう と 群がって くる 輩 は 大勢 います しり しよく||やくだてよう||むらがって||やから||おおぜい|い ます There are many people who flock to help for their own personal interests.

どうか お 気をつけ ください ||き を つけ|

心配 する な 何があろうと 俺 は 大丈夫 だ しんぱい|||なん が あろう と|おれ||だいじょうぶ| Don't worry, I'm okay no matter what

だから それ が 心配 な ん です |||しんぱい|||

大丈夫 だ 決して 自棄 を 起こし たり しない から だいじょうぶ||けっして|じ き||おこし||し ない|

約束 です よ お兄 様 やくそく|||お あに|さま

分かった わかった

お待たせしました お また せ し ました

ああ 司波 くん |つかさ なみ|

えっと 改めて 先週 は ありがとう ござい ました えっ と|あらためて|せんしゅう||||

あれ は 仕事 で やった こと です から ||しごと||||| Because that was what I did at work

穏便 に 済んだ のは おんびん||すんだ|の は What was done in a relaxed manner

司波 くん が 誰 にも 怪我 を させる こと なく つかさ なみ|||だれ|に も|けが||さ せる||

乱闘 を 治めて くれた から よ らんとう||おさめて|||

あたし は 桐原 くん に 怪我 を させちゃった けど ||きりはら|||けが||させちゃ った| I injured Kirihara-kun,

あたし と 桐原 くん は ||きりはら||

怪我 くらい 覚悟 の 上 で 竹刀 を 向け 合って いた ん だ から けが||かくご||うえ||しない||むけ|あって||||

それなのに あの くらい の こと を 問題 に した がる 人 が 多い の ||||||もんだい||||じん||おおい| And yet, there are many people who want to make that much of a problem.

風紀 委員 の 自分 の 点数 稼ぎ の ため に ね ふうき|いいん||じぶん||てんすう|かせぎ|||| To earn my own points for the disciplinary committee

俺 も 一応 委員 会 の メンバー な ん で すみません おれ||いちおう|いいん|かい||めんばー|||| I'm sorry I'm also a member of the committee

あっ ご … ごめん そんな つもり じゃ ない の よ ホント に |||||||||ほんと|

そりゃ あ あの 連中 は 嫌い だ けど って あれ ? |||れんちゅう||きらい||||

ねえ 司波 くん って いじめっ子 な の ? |つかさ なみ|||いじめっこ||

それで お 話 とは 何 でしょう それ で||はなし|と は|なん|

単刀直入 に 言います ひとえ かたな なおいり||いい ます

司波 くん 剣道 部 に 入りません か つかさ なみ||けんどう|ぶ||はいり ませ ん|

せっかく です が お 断り します ||||ことわり|し ます

理由 を 聞かせて もらって も いい ? りゆう||きか せて|||

逆 に 俺 を 誘う 理由 を お 聞き したい です ぎゃく||おれ||さそう|りゆう|||きき|し たい|

魔法 科 高校 で は 魔法 の 成績 が 最 優先 される まほう|か|こうこう|||まほう||せいせき||さい|ゆうせん|さ れる

でも

それ だけ で 全部 決められ ちゃう の は 間違って いる と 思わない ? |||ぜんぶ|きめ られ|ちゃ う|||まちがって|||おもわ ない

続き を どうぞ つづき||

二 科 生 は 魔法 実技 の 指導 は 受けられ ない ふた|か|せい||まほう|じつぎ||しどう||うけ られ|

でも 授業 で 差別 される の は 仕方がない |じゅぎょう||さべつ|さ れる|||しかた が ない But there is no choice but to be discriminated against in class

あたし たち に 実力 が ない だけ だから |||じつりょく|||| Because we just don't have the ability

魔法 が うまく 使え ない から って まほう|||つかえ||| Because magic can't be used well

あたし の 剣 まで 侮られる の は 耐えられ ない ||けん||あなどら れる|||たえ られ| I can't stand being despised by my sword

無視 される の は 我慢 でき ない むし|さ れる|||がまん||

魔法 だけ で あたし の すべて を 否定 させ は しない まほう|||||||ひてい|さ せ||し ない Magic alone will not deny all of me

壬生 先輩 ? みぶ|せんぱい

だから

あたし たち は 非 魔法 競技 系 の クラブ で 連帯 する こと に し た の |||ひ|まほう|きょうぎ|けい||くらぶ||れんたい|||||| We decided to solidarity in a non-magical competition club

今年 中 に 部活 連 と は 別 の 組織 を 作って ことし|なか||ぶかつ|れん|||べつ||そしき||つくって By the end of this year, we will create an organization separate from the club activities.

学校 側 に あたし たち の 考え を 伝える つもり がっこう|がわ|||||かんがえ||つたえる| I'm going to convey our thoughts to the school

魔法 が あたし たち の 全て じゃ ない って まほう|||||すべて||| Magic isn't all of us

その ために 司波 君 に も 協力 して もらい たい の |ため に|つかさ なみ|きみ|||きょうりょく||||

なるほど

馬鹿 に する の ばか||| To be a fool

そんな つもり は ありません |||あり ませ ん

自分 の 思い違い が 可笑しかった だけ です よ じぶん||おもいちがい||か わら しかった||| I just laughed at my misunderstanding

先輩 の こと を ただ の 剣道 美少女 と 思って いた ん です から せんぱい||||||けんどう|び しょうじょ||おもって|||| I thought of my seniors as just a Kendo beauty girl.

俺 も 見る 目 が ない おれ||みる|め|| I also have no eyes to see

美少女 び しょうじょ

壬生 先輩 みぶ|せんぱい

な 何かしら |なにかしら

考え を 学校 に 伝えて それ から どう する ん です か かんがえ||がっこう||つたえて|||||||

達也 君 たつや|きみ

昨日 二 年 の 壬生 を カフェ で 言葉 攻め に した と いう の は 本当 かい きのう|ふた|とし||みぶ||かふぇ||ことば|せめ|||||||ほんとう|

先輩 も 年頃 の 淑女 な ん です から せんぱい||としごろ||しゅくじょ|||| Because my seniors are also ladies around the age

言葉 攻め など と いう ことば|せめ||| Word attack, etc.

はしたない 言葉 は 使わない ほう が いい と 思います が |ことば||つかわ ない|||||おもい ます| I think it's better not to use words that don't work

ありがとう

あたし の こと を 淑女 扱い して くれる の は 達也 君 くらい の もの だ よ ||||しゅくじょ|あつかい|||||たつや|きみ|||||

そう なん です か 自分 の 恋人 を レディー として 扱わない なんて ||||じぶん||こいびと||れでぃー|と して|あつかわ ない| That's right, I don't treat my lover as a lady

先輩 の 彼氏 は あまり 紳士 的 な 方 で は ない よう です ね せんぱい||かれ し|||しんし|てき||かた||||||

そんな こと は ない 修 は ||||おさむ|

なぜ 何も 言わない |なにも|いわ ない

なにか コメント した ほう が よい です か なに か|こめんと||||||

それ で 剣道 部 の 壬生 を 言葉 攻め に した と いう の は 本当 かい ||けんどう|ぶ||みぶ||ことば|せめ|||||||ほんとう|

そんな 事実 は ありません よ |じじつ||あり ませ ん|

そう かい 壬生 が 顔 を 真っ赤 に して 恥じらって いる ところ を ||みぶ||かお||まっか|||はじらって||| That's right, Mibu is ashamed to make his face bright red.

目撃 した もの が いる ん だ が もくげき|||||||

お兄 様 一体 何 を されて いらっしゃった の かしら お あに|さま|いったい|なん||さ れて||| I wonder what the hell was you doing, brother?

ま 魔法 |まほう

深雪 さん って 事象 干渉力 が よほど 強い の ね みゆき|||じしょう|かんしょう ちから|||つよい||

落ち着け 深雪 ちゃんと 説明 する おちつけ|みゆき||せつめい|

申し訳 ありません もうしわけ|あり ませ ん

壬生 先輩 の 話 な ん です が みぶ|せんぱい||はなし||||

どうも 風紀 委員 会 の 活動 は |ふうき|いいん|かい||かつどう|

生徒 の 反感 を 買って いる 面 が ある よう です せいと||はんかん||かって||おもて|||| It seems that there is a side that is buying the antipathy of the students

どういう こと だ

実は じつは

点数 稼ぎ ね てんすう|かせぎ|

それ は 壬生 の 勘違い だ ||みぶ||かんちがい|

風紀 委員 会 は まったく の 名誉 職 で 評価 に 加点 される こと は ない ふうき|いいん|かい||||めいよ|しょく||ひょうか||かてん|さ れる|||

だけど

風紀 委員 会 が 校内 で は 高い 権力 を 持って いる の も また 事実 ふうき|いいん|かい||こう ない|||たかい|けんりょく||もって|||||じじつ

権力 を 笠に着て いる と みられる こと も ある の けんりょく||かさ に きて|||み られる|||| Sometimes it seems that they are wearing power in their shades.

正確 に は せいかく||

そういう ふう に 印象 を 操作 して いる 何者か が いる ん だ けど ね |||いんしょう||そうさ|||なにもの か|||||| There is someone who manipulates the impression like that, though.

正体 は わかって いる ん です か しょうたい|||||| Do you know what it is?

う うん 噂 な の よ ||うわさ|||

張本人 が 分かれば やめ させて いる ちょうほんにん||わかれば||さ せて| If Zhang himself knows, he will stop.

そこ じゃ ありません ||あり ませ ん There is no

その 印象 操作 を する 輩 の 背後 に いる 連中 です |いんしょう|そうさ|||やから||はいご|||れんちゅう|

お兄 様 お あに|さま

例えば 反 魔法 国際 政治 団体 ブランシュ とか たとえば|はん|まほう|こくさい|せいじ|だんたい||と か

どうして その 名前 を 情報 規制 されて いる のに ||なまえ||じょうほう|きせい|さ れて||

噂 の 出処 を すべて 塞ぐ なんて 無理 でしょう うわさ||で しょ|||ふさぐ||むり| It's impossible to block all the sources of rumors

こういう こと は むしろ 明らか に して おく べき だ と 思い ます ||||あきらか|||||||おもい| I think this should be rather clear.

この 件 に 関する 政府 の やり 方 は 拙劣 です |けん||かんする|せいふ|||かた||せつれつ| The government's way of doing this is poor.

そう ね 魔法 を 敵視 する 集団 が ある の は 事実 な のに ||まほう||てきし||しゅうだん|||||じじつ||

それ を 隠し 正面 から 対決 する こと を 避けて ||かくし|しょうめん||たいけつ||||さけて

会長 の 立場 なら 仕方ない こと でしょう かいちょう||たちば||しかたない||

ここ は 国立 の 機関 で ||こくりつ||きかん|

その 国 が 規制 を かけて 隠して いる ん です から |くに||きせい|||かくして|||| Because that country is hiding it with regulations.

慰めて くれて いる の なぐさめて||| It ’s comforting me.

でも 会長 追い詰めた の も 司波 君 です よ ね |かいちょう|おいつめた|||つかさ なみ|きみ|||

自分 で 追い込んで 自分 で フォロー する と は 凄腕 の ジゴロ だ ね じぶん||おいこんで|じぶん||ふぉろー||||すご うで|||| It's a great gigolo to follow yourself by driving yourself.

真由美 も すっかり 篭絡 されて いる よう だ しな まゆみ|||かご から|さ れて||||

麻利 変な こと 言わないで あさ り|へんな||いわ ないで

ジゴロ 凄腕 の |すご うで|

落ち着け 深雪 あの 人 たち の 冗談 だ から おちつけ|みゆき||じん|||じょうだん||

それ で 達也 君 結局 壬生 の ほう は どう する つもり な ん だい ||たつや|きみ|けっきょく|みぶ||||||||| So Tatsuya-kun, what are you going to do with Mibu after all?

返事 を 待って いる の は 俺 の 方 です から へんじ||まって||||おれ||かた||

それ を 聞いて 決め ます よ ||きいて|きめ||

そう か 頼 ん だ ぞ ||たの|||

何 を 頼ま れ れ ば いい の か さえ なん||たのま||||||| Even what to ask

今 の 段階 で は 見当 も つきません が いま||だんかい|||けんとう||つき ませ ん| I have no idea at this stage

出来る 範囲 で 構わん さ できる|はんい||かまわ ん| It doesn't matter as much as you can

期待 されて いる のか いない のか 微妙 な ニュアンス です ね きたい|さ れて||の か||の か|びみょう||にゅあんす|| It's a subtle nuance whether it's expected or not.

俺 に 出来る 範囲 の こと は やりましょう おれ||できる|はんい||||やり ましょう

どうぞ

失礼します しつれい し ます

急に 呼び出して ごめん ね きゅうに|よびだして||

どう 高校 生活 に は 慣れた かしら |こうこう|せいかつ|||なれた|

いいえ 想定外 の 出来事 が 多くて |そうてい がい||できごと||おおくて No There are many unexpected events

なかなか 学業 に 専念 できません |がくぎょう||せんねん|でき ませ ん

どうした の

現代 の ドレス コード に 照らせば げんだい||どれす|こーど||てらせば In the light of modern dress code

小野 先生 の お 姿 は 刺激 的 すぎる と 思います が おの|せんせい|||すがた||しげき|てき|||おもい ます|

ごめんなさい

それ で 自分 は なぜ ここ に 呼ばれた の でしょう か ||じぶん|||||よば れた|||

今日 は 司波 君 に きょう||つかさ なみ|きみ|

私 たち の 業務 へ 協力 を お 願い したくて 来て もらい ました わたくし|||ぎょうむ||きょうりょく|||ねがい|し たくて|きて||

本校 で は 生徒 の 精神 的 傾向 を 把握 する ために ほんこう|||せいと||せいしん|てき|けいこう||はあく||ため に

新入 生 の 一割 前後 に しんにゅう|せい||ひと わり|ぜんご|

継続 的 な カウンセリング を 受けて もらって いる ん です よ けいぞく|てき||かうんせりんぐ||うけて|||||

つまり 自分 は モルモット と いう わけ です か |じぶん||もるもっと|||||

その 程度 の こと なら 協力 します が |ていど||||きょうりょく|し ます|

本当 の 目的 は なん です か ほんとう||もくてき|||| What is the real purpose?

私 そんな 性悪 女 じゃない わ よ わたくし||せい あく|おんな|じゃ ない||

サンプル に する に は 自分 は 特殊 に 過ぎる と 思います が さんぷる|||||じぶん||とくしゅ||すぎる||おもい ます| I think I'm too special to be a sample

だからこそ 協力 して 欲しい の よ |きょうりょく||ほしい||

では そういう こと に して おき ましょう か

じゃあ いくつか 質問 させて もらって も いい かしら |いく つ か|しつもん|さ せて||||

ええ どうぞ

ありがとう 今日 聞き たかった こと は 以上 です |きょう|きき||||いじょう|

では 失礼します |しつれい し ます

ところで カウンセリング と は 直接 関係ない ん だ けど |かうんせりんぐ|||ちょくせつ|かんけいない|||

なん でしょう what do you want

二 年 の 壬生 紗耶香 さん に 交際 を 申し込まれて る って 本当 な の ふた|とし||みぶ|さや かおり|||こうさい||もうしこま れて|||ほんとう||

一体 どこ から そんな デマ を 聞きつけて きた ん です か いったい||||でま||ききつけて||||

デマ な の でま||

デマ です が 何か 不都合 でも でま|||なん か|ふつごう|

いいえ 何でもない の よ |なんでもない||

う うん 本当の こと を 言う と ||ほんとうの|||いう|

もし 交際 する 気 が ある なら お 願い し たい こと が あった の |こうさい||き|||||ねがい|||||| If you feel like dating, I would like to ask you

それ が デマ だ と 言って る ん です が ||でま|||いって||||

その 話 は どこ から 聞きつけて きた ん です か |はなし||||ききつけて||||

ごめんなさい 守秘 事項 な の |しゅ ひ|じこう||

それでは これ で 失礼 します |||しつれい|し ます

壬生 さん の こと で 困った こと が あったら みぶ|||||こまった|||

いつでも 相談 して ね |そうだん||

二 科 生 だ から って 魔法 以外 の 部分 まで 否定 され たく ない ん です ふた|か|せい||||まほう|いがい||ぶぶん||ひてい|さ れ||||

私 は 私 の 剣 まで わたくし||わたくし||けん|

壬生 お前 の 気持ち は 二 科 生 の 誰 も が 思って いる こと だ みぶ|おまえ||きもち||ふた|か|せい||だれ|||おもって|||

彼 の 力 は 絶対 に 必要 な ん だ かれ||ちから||ぜったい||ひつよう|||

私 が 見て も よろしい の です か わたくし||みて|||||

お前 も 無関係 で は 済まされない こと の よう だ し おまえ||むかんけい|||すまさ れ ない||||| It seems that you can't be irrelevant either.

情報 は 共有 して おいた ほう が よい と 思って な じょうほう||きょうゆう|||||||おもって|

キャビネット 名 ブランシュ オープン |な||おーぷん

お 昼 に 名前 が 出 た 反 魔法 活動 を 行って いる 政治 結社 です ね |ひる||なまえ||だ||はん|まほう|かつどう||おこなって||せいじ|けっしゃ||

当人 たち は 市民 運動 と 自称 して いる が な とうにん|||しみん|うんどう||じしょう|||| Although they call themselves a civic movement,

裏 で は 立派 な テロリスト だ うら|||りっぱ||てろりすと|

そして こいつら が 校内 で 暗躍 して いる の は 間違い ない よう だ |こいつ ら||こう ない||あんやく|||||まちがい|||

実は 委員 会 の 活動 中 に ブランシュ の 下部 組織 じつは|いいん|かい||かつどう|なか||||かぶ|そしき

エガリテ に 参加 して いる と 思しき 生徒 を 見た ||さんか||||おも しき|せいと||みた I saw a student who seemed to be participating in Egarite

魔法 科 高校 で 魔法 科 高校 の 生徒 が です か まほう|か|こうこう||まほう|か|こうこう||せいと|||

やつら は 反 魔法 主義 を 掲げて いる に も 関わら ず やつ ら||はん|まほう|しゅぎ||かかげて||||かかわら| Despite their anti-magicalism

表だって は 魔法 を 否定 して は いない おもてだって||まほう||ひてい||| The table does not deny magic

やつら の スローガン は 魔法 に よる 社会 的 差別 の 撤廃 やつ ら||すろーがん||まほう|||しゃかい|てき|さべつ||てっぱい

では 差別 とは なん だろう |さべつ|と は|| So what is discrimination?

本人 の 実力 や 努力 が ほんにん||じつりょく||どりょく|

社会 的 な 評価 に 反映 されない こと でしょう か しゃかい|てき||ひょうか||はんえい|さ れ ない||| Is it not reflected in the social evaluation?

ブランシュ が 言う 差別 とは 平均 収入 の 格差 だ ||いう|さべつ|と は|へいきん|しゅうにゅう||かくさ|

魔法 師 の 平均 収入 が 高い の は まほう|し||へいきん|しゅうにゅう||たかい|| The average income of a magician is high

その 一部 に 社会 に 必要 と される スキル を 有する 高所得者 が いる から な のに な |いちぶ||しゃかい||ひつよう||さ れる|||ゆうする|こう しょとく しゃ|||||| This is because some of them are high-income earners who have the skills needed by society.

魔法 が 使え ない 方 たち は 魔法 を 使う に は 才能 だけ で なく まほう||つかえ||かた|||まほう||つかう|||さいのう|||

長期間 の 修学 と 訓練 が 必要 だ と いう こと を 知らない の でしょう か ちょう きかん||しゅうがく||くんれん||ひつよう||||||しら ない||| Don't you know that long-term study and training is needed?

いや 知って いる さ |しって||

知って いて 言わない しって||いわ ない I don't say I know

都合 の 悪い こと は 言わ ず 考え ず つごう||わるい|||いわ||かんがえ|

平等 と いう 耳障り の いい 理念 で 他人 を 騙し びょうどう|||みみざわり|||りねん||たにん||だまし Deceive others with the jarring philosophy of equality

自分 を 騙して いる ん だ じぶん||だまして||| I'm fooling myself

それでは 魔法 科 高校 の 生徒 が エガリテ に 参加 して いる の も |まほう|か|こうこう||せいと||||さんか||||

魔法 から 離れ たく は ない まほう||はなれ|||

でも 一人前 に 見られない こと に は 耐えられない 者 たち |いちにんまえ||み られ ない||||たえ られ ない|もの| But those who can't stand what they can't see in one person

彼ら は 第一線 で 活躍 する もの も かれら||だいいっせん||かつやく|||

努力 と いう 代価 を 払って いる と いう 事実 から 目 を 背け どりょく|||だいか||はらって||||じじつ||め||そむけ

魔法 に よる 評価 を 差別 だ と 否定 する まほう|||ひょうか||さべつ|||ひてい| Deny magical evaluation as discrimination

まあ そういう 弱さ を は 理解 できない わけ じゃない ||よわ さ|||りかい|でき ない||じゃ ない Well, that doesn't mean I can't understand those weaknesses.

俺 の 中 に も そういう 気持ち は 確かに ある おれ||なか||||きもち||たしかに|

そんな こと は ありません |||あり ませ ん

お兄 様 に は 誰 に も 真似 の できない 才能 が ある のに お あに|さま|||だれ|||まね||でき ない|さいのう|||

ただ ほか の 人 たち と 同じ 才能 が ない と いう だけ で |||じん|||おなじ|さいのう|||||| Just because they don't have the same talents as other people

それ こそ

何 十 倍 も の 努力 を 積み上げて こられた で は ありません か なん|じゅう|ばい|||どりょく||つみあげて|こら れた|||あり ませ ん| Have you been able to accumulate dozens of times more effort?

そう 俺 に 別 の 誰 に も 真似 の できない 別 の 才能 が あった から だ よ |おれ||べつ||だれ|||まね||でき ない|べつ||さいのう||||| Yes, because I had another talent that no one else could imitate.

もし そう で なかったら

俺 も 平等 と いう 美しい 理念 に すがりついて いた かも しれない おれ||びょうどう|||うつくしい|りねん|||||しれ ない

それ が 嘘 だ と わかって いて も ||うそ|||||

魔法 が 使え ない もの 魔法 の 才能 に 劣った もの まほう||つかえ|||まほう||さいのう||おとった|

では 全て を わかった 上 で 扇動 して いる 奴ら の |すべて|||うえ||せんどう|||やつ ら| Then, those who are instigating after understanding everything

本当 の 目的 は 何 か ほんとう||もくてき||なん| What is the real purpose

その 背後 に は |はいご||

この 国 を 魔法 が 廃れ た 国 に したい 勢力 が 隠れて いる |くに||まほう||すたれ||くに||し たい|せいりょく||かくれて|

魔法 否定 派 は まほう|ひてい|は|

この 国 の 力 を 損なおう としている と いう こと です か |くに||ちから||そこなおう|と して いる||||| Do you mean that you are trying to undermine the power of this country?

たぶん ね

それ 故 に テロ と いう 非道 も 辞さ ない |こ||てろ|||ひどう||じさ|

では この 国 の 力 が 損なわれて 利益 を 得る の は 誰 だ ||くに||ちから||そこなわ れて|りえき||える|||だれ|

まさか 彼ら の 背後 に は |かれら||はいご||

そういう こと だ

ほうって おけ ない が お前 が 気 に する こと は ない ||||おまえ||き|||||

だが そんな 奴ら を 十 師 族 が 放置 して おく はず が ない から な ||やつ ら||じゅう|し|ぞく||ほうち|||||||

特に 四葉 家 が とくに|よつば|いえ|

四葉 よつば

おば さま が 介入 すれば |||かいにゅう|

私 たち は 四葉 に 戻ら なければ ならなくなる わたくし|||よつば||もどら||なら なく なる We have to go back to Yotsuba

怯える こと は ない おびえる|||

必要 に なれば 俺 が 処理 する ひつよう|||おれ||しょり|

お兄 様 お あに|さま

深雪 高校 は 楽しい か みゆき|こうこう||たのしい|

はい

エリカ や 美月 は お前 に とっても いい 友人 に なって くれる だろう ||び がつ||おまえ||||ゆうじん||||

何人 で あろう と 俺 と お前 の 今 の 生活 を 壊させ は しない なん り||||おれ||おまえ||いま||せいかつ||こわさ せ||し ない No matter how many people you are, I won't destroy your current life