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フルメタル・パニック!, フルメタル・パニック!#21

フルメタル ・ パニック !#21

ベリルダオブ 島 の 制圧 は ほぼ 完了

残存 兵 が 抵抗 を 続けて いる が まもなく 鎮圧 できる 見込み

捕虜 の 数 は 17 名 基地 内 に 監禁 さ れて いた 人質 は 無事 救出

メリッサ ・ マオ 曹長 は 重傷

繰り返す メリッサ ・ マオ 曹長 は 重傷

まっ こういう こと も あら あな

クルツ … リャン … 大丈夫だ よ

ねえさん が タフな の は お前 が よく 知って んだろう が

気 に する な ご 苦労 だった 大尉 殿 …

よう イワン 久しぶりだ な

何 を たくらんで いる ?

たくらむ ? 何の 話 だ よ ?

私 は 貴 様 を 容赦 する 気 は ない 取り引き の たぐい も なし だ

何もかも 吐か せた 上 で この 地上 から 抹殺 して やる

覚えて おけ お ぉ ~ 怖い

連行 しろ はっ

少佐 5 分 以内 に 撤収 しろ

私 は 米軍 と の 連絡 折衝 を 行わ ねば なら ん

はっ !

フッ …

私 の 知っている あの 男 は こんな 無意味な まね は し ない 男 だ

じ だらく で 享 楽 的に 見えて も やつ も プロ な のだ

必ず 入念な 計画 を 立てて 自分 の 安全 を 確保 する

しかし 今回 は 何もかも 不自然だ

陽動 と いう こと は ない でしょう か ?

我々 の 注意 を 引きつけ 本隊 が 別の 場所 を 攻撃 する

可能 性 は ある 上層 部 に は その 旨 伝えて は ある が …

ヴェノム に ついて は テスタロッサ 大佐 の 指示 を 仰げ

あの 男 の 扱い は 君 に 任せる 検疫 が 終わる まで は 完全に 隔離

シロ と わかれば 他の 衛生 問題 は 全て 無視 して も いい

たとえ 急病 に なって も です な ?

そう だ たとえ それ が 仮病 で なくて も だ

知能 の 高い 猛獣 を 扱う つもりで いろ

了解 し ました

輸送 ヘリ 2 番 機 着陸 完了

M 9 と 負傷 者 の 収容 を 急げ

給油 完了 次第 ベリルダオブ 島 に 戻る

急げ ! 次 が 来る ぞ !

あっ !?

マオ さん !

マオ さん …

大丈夫 脳しんとう と あ ばら に ひび が 入った だけ だ と さ

じゃ … じゃあ 命 は ? あんな じゃ じゃ 馬

死 神 の ほう が 嫌がって 寄りつか ない だろう さ

宗 介

みんな の 所 に 戻ら ない の ?

ミス を した 仲間 に 合わせる 顔 が ない

誰 か 死んじゃ った の ?

いや … じゃあ いい じゃ ない

マオ さん も そんなに ひどい 様子 じゃ なかった し

気 安く 言う な

気 安く って そんな つもり じゃ …

一 歩 間違えば 彼女 は 死んで いた んだ

俺 と あの AS の せい で えっ ?

あの 装置 … ラムダ ・ ドライバ を 使いこなせ なかった

精神 を 増幅 だの イメージ だの と 訳 が わから ん

そんな 曖昧な 代物 は 兵器 で は ない ただ の まじない だ

あれ を 作った やつ は 最低の 技術 者 だ

少し 休んだら ? 疲れて る んだ よ きっと

ヘルマジスタン でも その …

大変だった んでしょ ? いろいろ …

聞いた の クルツ 君 に クルツ 君 も 心配 して たよ

俺 は 疲れて など いない

でも ちょっと 宗 介 らしく ない と 思う

君 に 俺 の 何 が わかる ! えっ !?

軽々しく らしい など と 言わ ないで くれ !

俺 は ただ の 傭兵 だ

普通の 任務 を 普通の 装備 で こなして いれば よかった んだ

だが あの ハイジャック 事件 から けち が 付き っぱなし だ

ガウルン あの AS ヘルマジスタン 君 の 護衛

やっかい ごと ばかりだ

わ … 私 だって …

私 だって べつに あんた に 頼んだ わけじゃ ない わ よ !

そんなに 迷惑だったら や … やめれば いい じゃ ない !

そう は いか ん 俺 に しか でき ない 任務 だ

何 よ ? それ 任務 って そんな の …

疲れて いる の は 君 の ほう だ な 疲れて ない !

私 これ でも 心配 して た んだ よ

なのに … わかった

わかった から 部屋 に 戻れ

見た か ? 見た

宗 介

う っ ! あっ …

やめろ クルツ ! うる せ え !

何の まね だ ? 悪い けど な 聞いて た ぜ

でも って て め え の ヒ ー ロ ー 気取り に 我慢 でき なく なった それ だけ だ

ヒーロー 気取り だ と ? 俺 は …

ちい っと 大 活躍 でき なかった から って

ガキ みて え に ふてくされて 女 に 八つ当たり しや が って !

て め え みて え な 野郎 が 将来 近所 迷惑な 暴力 亭主 に なる んだ よ

わかって ん の か コラァ ! 言って る こと が めちゃくちゃだ

俺 は 八つ当たり など … して た じゃ ねえ か バーロー !

あんな いい 子 を 泣か せる か ? 普通

て め え は クソ 野郎 だ 反省 し や がれ !

泣いて …

フン … 気 に して ん の は わかる けど よ

ああいう こと は いつ だって ある

お め え だって トーシロー じゃ ねえ んだ

それ くらい 知って る だろう が

一 人 で 戦争 して る つもり か よ ! 気取って んじゃ ねえ ぞ !

壊れて ない ? ヴェノム が ?

ええ 装甲 と 肩 の ECS レンズ が 破損 して る 程度 で

あと は どこ も 勝手に 動きだす 危険 も あり ませ ん

自爆 装置 も あり ました が

誰 か が 触ら なければ 決して 作動 し ませ ん

大佐 ? あぁ … とにかく お 疲れ さ まで した

ヴェノム は 基地 で 分解 し ましょう は い 大佐

マデューカス さん は い 艦長

ちょっと お 話 が ある んです けど

これ から 12 時間 の うち に 例 の トイ ・ ボックス が お前たち の そば

半径 100 km 以内 を 通る

… かも しれ ん

やつ を 見つけたら データ を 集め まくれ ?

どう やって 見つけろ って んだ !

あぁ まったく ! 失敗 続き です から ね

多分 司令 部 も あまり 期待 して い ない ので は ?

俺 は 子供 時代 オクラホマ ・ セイラーズ と いう

少年 野球 の チーム を 率いて おって な

は ぁ ?

その 一員 に ノビー と いう 救い よう の ない ダメ 男 が おった

俺 様 は やつ を ライト の 8 番 に して 徹底 的に 冷遇 した

エラー を したら キャシー の 前 で パンツ を 下ろさ せた

キャシー って ? 我が身 が こう なって みる と

あの 寒空 の 下 で ライト の ポジション を 守って いた

ノビー の 気持ち が 少し は わかる ような 気 が して な

長い わりに しょう も ない 話 で すね 貴 様 !

この 俺 様 の 少年 時代 の 美しい 思い出 を

ばかに する か !

あの ね かなめ ちゃん そこ に いる の は かまわ ない けど

どう ? 食べる ? いら ない

寝る んだったら 艦長 室 に 帰った ほう が いい よ

帰り たく ない そう 言わ ず に

一 度 シャワー でも 浴びて ぐっすり 眠れば

少し は 元気 も 出る だろう から

迷惑 ? いや そんな こと ない けど

あぁ かなめ ちゃん

ん … あっ !

ふわ ぁ ~…

気 を 抜く な よ です が ね

たとえ 上海 雑 技 団 だって

あの 状態 から 縄 抜け する の は 無理です よ

あらゆる 危険 性 に 備える の が 我々 の 仕事 だ

危険 性 った って あっ …

例えば こんな の は どう だ ? あ … あぁ …

フゥ ~ このまま 放っておか れる か と 思った

そう しよう と も 思った が な さっき の 作戦 で 決心 が ついた

ここ は だめだ アマ ちゃん ぞろい で 話 に なら ん

ともかく 感謝 だ ミスター … ダニガン だ ジョン ・ ダニガン

よろしく ジョン 気 安く 呼ぶ な !

俺 を ジョン と 呼んで いい 人間 は 限ら れて いる

ハハッ ! じゃあ ついでに 貴 様 の 指図 は 受け ない と か ?

フン ! よく わかって る じゃ ない か

う っ …

う っ !

やれやれ 油断 した かな ? ジョン 貴 様 !

気 安く 呼ぶ な ? 指図 は 受け ない ?

それ じゃ 困る んだ よ ジョン

う ぅ …

ん ? わ … わかった …

悪かった よ 悪かった ! ほんとに そう 思って る ?

思って る もう あんた を 困ら せたり し ない

フン …

発令 所 は この先 だ 艦長 も いる

よし よし

どこ へ 行く 気 だ ?

こういう こと だった と は なぁ

カリ ー ニン 少佐 が 内通 者 の 可能 性 に も 用心 しろ と おっしゃって いた が

まさか SRT 要員 の 貴 様 だった と は

大尉 これ は ? ウェーバー たち を 呼べ 急げ

どうした ? グェン 早く !

… で もう 一 人 の 協力 者 って の が あんた ?

そう だ 俺 は グェン ・ ビェン ・ ボー

今 の は ボーナス に なる の かい ?

あっ …

あっ !? フフッ …

あ … あぁ …

あっ !

叫んで も いい ぜ お 嬢ちゃん

でも そう したら いろいろ と 痛い 思い も する し

男の子 に モテ ない 体 に な っち まう ぞ

騒が れる と 面倒だ 始末 しよう いや その 子 は ちょっと 特殊で な

殺しちゃ いか ん こと に なって る んだ

なるべく だ けど な

ご無沙汰 かなめ ちゃん 学校 の みんな は 元気 ?

だめ よ ! 絶対 に だめ

SRT 要員 と 格闘 して も 勝ち目 は ない わ これ は 命令 です

さすが は 艦長 殿 戦力 差 を きちんと わきまえて いらっしゃる

聞き ました か ? 皆さん

変な こと を し ない ほう が いい です よ

かわいい かわいい 艦長 さん が 未 成年 が 見て は いけない ような

ひどい こと を さ れちゃ いま すよ 了解 ?

かなめ さん けが は あり ませ ん か ? うん でも 兵隊 さん が 1 人 …

では 本題 に 移ろう か

艦長 さん 進路 を 北 の 方 3-3-0 に して もらおう かな

お 断り です ふ ~ ん …

これ でも ? やめて !

いけ ませ ん 艦長 自分 は 恨んだり し ませ ん

他の 者 も です どうか … じゃあ 死 ん じまい な

待って ! ん ?

取り舵 進路 3-3-0 艦長 …

進路 変更 ぐらい なら 大丈夫です

聞こえ なかった の ? 進路 3-3-0 よ

取り舵 進路 3-3-0

うん

実は 今 の は 余興 で ね

君 が 言う こと を 聞いて くれ ない とき の ため に

こういう の も 用意 して ある んだ よ まさか … どこ で それ を ?

誘い に 乗って くれた の は そこ の 2 人 だけ じゃ ない の さ

金 が 欲しい やつ は どこ に でも いる あんた ら の 本部 の 技術 班 に も ね

本部 に …

もっとも 抱き 込める やつ を 探す の は 苦労 した が ね

ミスリル って の は やたら モラル が 高い 組織 の ようだ な

あっ …

ようこそ ガウルン 艦長 ご 命令 を どうぞ

ありがとう AI 君 そんな … そんな …

手始め に 避難 訓練 でも して みよう か

アイ サー

第 2 機関 室 に 火災 発生

全て の 乗員 は 艦 前部 の 主 格納 庫 へ 退避 せよ

これ は 訓練 である

いきなり 火災 訓練 かよ ?

うち の 艦長 も 意地 が 悪い よ な

いかん 扉 が 閉まる ぞ

客人 の 千鳥 かなめ が この先 に いる はずです

捜し に 行か せて ください だめだ

ここ から 後ろ の 人間 は もう 死んだ こと に なって いる

しかし … 諦めろ 命令 だ

命令 …

あっ ! コラ 貴 様 !

あっ ! いい の か よ ? 命令 違反 だ ぜ

そういう お前 は なぜ そこ に いる ?

俺 は な 基本 的に 団体 行動 が 嫌いな んだ よ

しっか し まあ 誰 か 来る だろう と は 思って た が

お前 と は ね 多分 何 か まずい こと が 起きて いる

だ な 行く か ! ああ !

メイン 隔壁 閉鎖 完了

本 船 の 前部 と 後部 は 完全に 遮断 さ れ ました

負けちゃ だめ

状況 は 最悪です ガウルン に 艦 を 占拠 さ れ

クルー たち の 命 は 風前 の ともし火

次回 「 フルメタル ・ パニック !」 第 22 話 ジャック ・ イン ・ ザ ・ ボックス

かなめ さん 最後 の 希望 は あなた だけ です 急いで !


フルメタル ・ パニック !#21 |ぱにっく

ベリルダオブ 島 の 制圧 は ほぼ 完了 |しま||せいあつ|||かんりょう

残存 兵 が 抵抗 を 続けて いる が まもなく 鎮圧 できる 見込み ざんそん|つわもの||ていこう||つづけて||||ちんあつ||みこみ

捕虜 の 数 は 17 名 基地 内 に 監禁 さ れて いた 人質 は 無事 救出 ほりょ||すう||な|きち|うち||かんきん||||ひとじち||ぶじ|きゅうしゅつ

メリッサ ・ マオ 曹長 は 重傷 ||そうちょう||じゅうしょう

繰り返す メリッサ ・ マオ 曹長 は 重傷 くりかえす|||そうちょう||じゅうしょう

まっ こういう こと も あら あな

クルツ … リャン … 大丈夫だ よ ||だいじょうぶだ|

ねえさん が タフな の は お前 が よく 知って んだろう が ||たふな|||おまえ|||しって||

気 に する な ご 苦労 だった 大尉 殿 … き|||||くろう||たいい|しんがり

よう イワン 久しぶりだ な ||ひさしぶりだ|

何 を たくらんで いる ? なん|||

たくらむ ? 何の 話 だ よ ? |なんの|はなし||

私 は 貴 様 を 容赦 する 気 は ない 取り引き の たぐい も なし だ わたくし||とうと|さま||ようしゃ||き|||とりひき|||||

何もかも 吐か せた 上 で この 地上 から 抹殺 して やる なにもかも|はか||うえ|||ちじょう||まっさつ||

覚えて おけ お ぉ ~ 怖い おぼえて||||こわい

連行 しろ はっ れんこう||

少佐 5 分 以内 に 撤収 しろ しょうさ|ぶん|いない||てっしゅう|

私 は 米軍 と の 連絡 折衝 を 行わ ねば なら ん わたくし||べいぐん|||れんらく|せっしょう||おこなわ|||

はっ !

フッ …

私 の 知っている あの 男 は こんな 無意味な まね は し ない 男 だ わたくし||しっている||おとこ|||むいみな|||||おとこ|

じ だらく で 享 楽 的に 見えて も やつ も プロ な のだ |||あきら|がく|てきに|みえて||||ぷろ||

必ず 入念な 計画 を 立てて 自分 の 安全 を 確保 する かならず|にゅうねんな|けいかく||たてて|じぶん||あんぜん||かくほ|

しかし 今回 は 何もかも 不自然だ |こんかい||なにもかも|ふしぜんだ

陽動 と いう こと は ない でしょう か ? ようどう|||||||

我々 の 注意 を 引きつけ 本隊 が 別の 場所 を 攻撃 する われわれ||ちゅうい||ひきつけ|ほんたい||べつの|ばしょ||こうげき|

可能 性 は ある 上層 部 に は その 旨 伝えて は ある が … かのう|せい|||じょうそう|ぶ||||むね|つたえて|||

ヴェノム に ついて は テスタロッサ 大佐 の 指示 を 仰げ |||||たいさ||しじ||あおげ

あの 男 の 扱い は 君 に 任せる 検疫 が 終わる まで は 完全に 隔離 |おとこ||あつかい||きみ||まかせる|けんえき||おわる|||かんぜんに|かくり

シロ と わかれば 他の 衛生 問題 は 全て 無視 して も いい |||たの|えいせい|もんだい||すべて|むし|||

たとえ 急病 に なって も です な ? |きゅうびょう|||||

そう だ たとえ それ が 仮病 で なくて も だ |||||けびょう||||

知能 の 高い 猛獣 を 扱う つもりで いろ ちのう||たかい|もうじゅう||あつかう||

了解 し ました りょうかい||

輸送 ヘリ 2 番 機 着陸 完了 ゆそう|へり|ばん|き|ちゃくりく|かんりょう

M 9 と 負傷 者 の 収容 を 急げ ||ふしょう|もの||しゅうよう||いそげ

給油 完了 次第 ベリルダオブ 島 に 戻る きゅうゆ|かんりょう|しだい||しま||もどる

急げ ! 次 が 来る ぞ ! いそげ|つぎ||くる|

あっ !?

マオ さん !

マオ さん …

大丈夫 脳しんとう と あ ばら に ひび が 入った だけ だ と さ だいじょうぶ|のうしんとう|||||||はいった||||

じゃ … じゃあ 命 は ? あんな じゃ じゃ 馬 ||いのち|||||うま

死 神 の ほう が 嫌がって 寄りつか ない だろう さ し|かみ||||いやがって|よりつか|||

宗 介 はじめ|かい

みんな の 所 に 戻ら ない の ? ||しょ||もどら||

ミス を した 仲間 に 合わせる 顔 が ない みす|||なかま||あわせる|かお||

誰 か 死んじゃ った の ? だれ||しんじゃ||

いや … じゃあ いい じゃ ない

マオ さん も そんなに ひどい 様子 じゃ なかった し |||||ようす|||

気 安く 言う な き|やすく|いう|

気 安く って そんな つもり じゃ … き|やすく||||

一 歩 間違えば 彼女 は 死んで いた んだ ひと|ふ|まちがえば|かのじょ||しんで||

俺 と あの AS の せい で えっ ? おれ|||||||

あの 装置 … ラムダ ・ ドライバ を 使いこなせ なかった |そうち||||つかいこなせ|

精神 を 増幅 だの イメージ だの と 訳 が わから ん せいしん||ぞうふく||いめーじ|||やく|||

そんな 曖昧な 代物 は 兵器 で は ない ただ の まじない だ |あいまいな|しろもの||へいき|||||||

あれ を 作った やつ は 最低の 技術 者 だ ||つくった|||さいていの|ぎじゅつ|もの|

少し 休んだら ? 疲れて る んだ よ きっと すこし|やすんだら|つかれて||||

ヘルマジスタン でも その …

大変だった んでしょ ? いろいろ … たいへんだった||

聞いた の クルツ 君 に クルツ 君 も 心配 して たよ きいた|||きみ|||きみ||しんぱい||

俺 は 疲れて など いない おれ||つかれて||

でも ちょっと 宗 介 らしく ない と 思う ||はじめ|かい||||おもう

君 に 俺 の 何 が わかる ! えっ !? きみ||おれ||なん|||

軽々しく らしい など と 言わ ないで くれ ! かるがるしく||||いわ||

俺 は ただ の 傭兵 だ おれ||||ようへい|

普通の 任務 を 普通の 装備 で こなして いれば よかった んだ ふつうの|にんむ||ふつうの|そうび|||||

だが あの ハイジャック 事件 から けち が 付き っぱなし だ ||はいじゃっく|じけん||||つき||

ガウルン あの AS ヘルマジスタン 君 の 護衛 ||||きみ||ごえい

やっかい ごと ばかりだ

わ … 私 だって … |わたくし|

私 だって べつに あんた に 頼んだ わけじゃ ない わ よ ! わたくし|||||たのんだ||||

そんなに 迷惑だったら や … やめれば いい じゃ ない ! |めいわくだったら|||||

そう は いか ん 俺 に しか でき ない 任務 だ ||||おれ|||||にんむ|

何 よ ? それ 任務 って そんな の … なん|||にんむ|||

疲れて いる の は 君 の ほう だ な 疲れて ない ! つかれて||||きみ|||||つかれて|

私 これ でも 心配 して た んだ よ わたくし|||しんぱい||||

なのに … わかった

わかった から 部屋 に 戻れ ||へや||もどれ

見た か ? 見た みた||みた

宗 介 はじめ|かい

う っ ! あっ …

やめろ クルツ ! うる せ え !

何の まね だ ? 悪い けど な 聞いて た ぜ なんの|||わるい|||きいて||

でも って て め え の ヒ ー ロ ー 気取り に 我慢 でき なく なった それ だけ だ ||||||||||きどり||がまん||||||

ヒーロー 気取り だ と ? 俺 は … ひーろー|きどり|||おれ|

ちい っと 大 活躍 でき なかった から って ||だい|かつやく||||

ガキ みて え に ふてくされて 女 に 八つ当たり しや が って ! がき|||||おんな||やつあたり|||

て め え みて え な 野郎 が 将来 近所 迷惑な 暴力 亭主 に なる んだ よ ||||||やろう||しょうらい|きんじょ|めいわくな|ぼうりょく|ていしゅ||||

わかって ん の か コラァ ! 言って る こと が めちゃくちゃだ |||||いって||||

俺 は 八つ当たり など … して た じゃ ねえ か バーロー ! おれ||やつあたり|||||||

あんな いい 子 を 泣か せる か ? 普通 ||こ||なか|||ふつう

て め え は クソ 野郎 だ 反省 し や がれ ! ||||くそ|やろう||はんせい|||

泣いて … ないて

フン … 気 に して ん の は わかる けど よ ふん|き||||||||

ああいう こと は いつ だって ある

お め え だって トーシロー じゃ ねえ んだ

それ くらい 知って る だろう が ||しって|||

一 人 で 戦争 して る つもり か よ ! 気取って んじゃ ねえ ぞ ! ひと|じん||せんそう||||||きどって|||

壊れて ない ? ヴェノム が ? こぼれて|||

ええ 装甲 と 肩 の ECS レンズ が 破損 して る 程度 で |そうこう||かた|||れんず||はそん|||ていど|

あと は どこ も 勝手に 動きだす 危険 も あり ませ ん ||||かってに|うごきだす|きけん||||

自爆 装置 も あり ました が じばく|そうち||||

誰 か が 触ら なければ 決して 作動 し ませ ん だれ|||さわら||けっして|さどう|||

大佐 ? あぁ … とにかく お 疲れ さ まで した たいさ||||つかれ|||

ヴェノム は 基地 で 分解 し ましょう は い 大佐 ||きち||ぶんかい|||||たいさ

マデューカス さん は い 艦長 ||||かんちょう

ちょっと お 話 が ある んです けど ||はなし|||ん です|

これ から 12 時間 の うち に 例 の トイ ・ ボックス が お前たち の そば ||じかん||||れい|||||おまえたち||

半径 100 km 以内 を 通る はんけい||いない||とおる

… かも しれ ん

やつ を 見つけたら データ を 集め まくれ ? ||みつけたら|でーた||あつめ|

どう やって 見つけろ って んだ ! ||みつけろ||

あぁ まったく ! 失敗 続き です から ね ||しっぱい|つづき|||

多分 司令 部 も あまり 期待 して い ない ので は ? たぶん|しれい|ぶ|||きたい|||||

俺 は 子供 時代 オクラホマ ・ セイラーズ と いう おれ||こども|じだい||||

少年 野球 の チーム を 率いて おって な しょうねん|やきゅう||ちーむ||ひきいて||

は ぁ ?

その 一員 に ノビー と いう 救い よう の ない ダメ 男 が おった |いちいん|||||すくい||||だめ|おとこ||

俺 様 は やつ を ライト の 8 番 に して 徹底 的に 冷遇 した おれ|さま||||らいと||ばん|||てってい|てきに|れいぐう|

エラー を したら キャシー の 前 で パンツ を 下ろさ せた えらー|||||ぜん||ぱんつ||おろさ|

キャシー って ? 我が身 が こう なって みる と ||わがみ|||||

あの 寒空 の 下 で ライト の ポジション を 守って いた |さむぞら||した||らいと||ぽじしょん||まもって|

ノビー の 気持ち が 少し は わかる ような 気 が して な ||きもち||すこし||||き|||

長い わりに しょう も ない 話 で すね 貴 様 ! ながい|||||はなし|||とうと|さま

この 俺 様 の 少年 時代 の 美しい 思い出 を |おれ|さま||しょうねん|じだい||うつくしい|おもいで|

ばかに する か !

あの ね かなめ ちゃん そこ に いる の は かまわ ない けど

どう ? 食べる ? いら ない |たべる||

寝る んだったら 艦長 室 に 帰った ほう が いい よ ねる||かんちょう|しつ||かえった||||

帰り たく ない そう 言わ ず に かえり||||いわ||

一 度 シャワー でも 浴びて ぐっすり 眠れば ひと|たび|しゃわー||あびて||ねむれば

少し は 元気 も 出る だろう から すこし||げんき||でる||

迷惑 ? いや そんな こと ない けど めいわく|||||

あぁ かなめ ちゃん

ん … あっ !

ふわ ぁ ~…

気 を 抜く な よ です が ね き||ぬく|||||

たとえ 上海 雑 技 団 だって |しゃんはい|ざつ|わざ|だん|

あの 状態 から 縄 抜け する の は 無理です よ |じょうたい||なわ|ぬけ||||むり です|

あらゆる 危険 性 に 備える の が 我々 の 仕事 だ |きけん|せい||そなえる|||われわれ||しごと|

危険 性 った って あっ … きけん|せい|||

例えば こんな の は どう だ ? あ … あぁ … たとえば|||||||

フゥ ~ このまま 放っておか れる か と 思った ||ほうっておか||||おもった

そう しよう と も 思った が な さっき の 作戦 で 決心 が ついた ||||おもった|||||さくせん||けっしん||

ここ は だめだ アマ ちゃん ぞろい で 話 に なら ん |||あま||||はなし|||

ともかく 感謝 だ ミスター … ダニガン だ ジョン ・ ダニガン |かんしゃ||みすたー|||じょん|

よろしく ジョン 気 安く 呼ぶ な ! |じょん|き|やすく|よぶ|

俺 を ジョン と 呼んで いい 人間 は 限ら れて いる おれ||じょん||よんで||にんげん||かぎら||

ハハッ ! じゃあ ついでに 貴 様 の 指図 は 受け ない と か ? |||とうと|さま||さしず||うけ|||

フン ! よく わかって る じゃ ない か ふん||||||

う っ …

う っ !

やれやれ 油断 した かな ? ジョン 貴 様 ! |ゆだん|||じょん|とうと|さま

気 安く 呼ぶ な ? 指図 は 受け ない ? き|やすく|よぶ||さしず||うけ|

それ じゃ 困る んだ よ ジョン ||こまる|||じょん

う ぅ …

ん ? わ … わかった …

悪かった よ 悪かった ! ほんとに そう 思って る ? わるかった||わるかった|||おもって|

思って る もう あんた を 困ら せたり し ない おもって|||||こまら|||

フン … ふん

発令 所 は この先 だ 艦長 も いる はつれい|しょ||このさき||かんちょう||

よし よし

どこ へ 行く 気 だ ? ||いく|き|

こういう こと だった と は なぁ

カリ ー ニン 少佐 が 内通 者 の 可能 性 に も 用心 しろ と おっしゃって いた が |||しょうさ||ないつう|もの||かのう|せい|||ようじん|||||

まさか SRT 要員 の 貴 様 だった と は ||よういん||とうと|さま|||

大尉 これ は ? ウェーバー たち を 呼べ 急げ たいい||||||よべ|いそげ

どうした ? グェン 早く ! ||はやく

… で もう 一 人 の 協力 者 って の が あんた ? ||ひと|じん||きょうりょく|もの||||

そう だ 俺 は グェン ・ ビェン ・ ボー ||おれ||||

今 の は ボーナス に なる の かい ? いま|||ぼーなす||||

あっ …

あっ !? フフッ …

あ … あぁ …

あっ !

叫んで も いい ぜ お 嬢ちゃん さけんで|||||じょうちゃん

でも そう したら いろいろ と 痛い 思い も する し |||||いたい|おもい|||

男の子 に モテ ない 体 に な っち まう ぞ おとこのこ||||からだ|||||

騒が れる と 面倒だ 始末 しよう いや その 子 は ちょっと 特殊で な さわが|||めんどうだ|しまつ||||こ|||とくしゅで|

殺しちゃ いか ん こと に なって る んだ ころしちゃ|||||||

なるべく だ けど な

ご無沙汰 かなめ ちゃん 学校 の みんな は 元気 ? ごぶさた|||がっこう||||げんき

だめ よ ! 絶対 に だめ ||ぜったい||

SRT 要員 と 格闘 して も 勝ち目 は ない わ これ は 命令 です |よういん||かくとう|||かちめ||||||めいれい|

さすが は 艦長 殿 戦力 差 を きちんと わきまえて いらっしゃる ||かんちょう|しんがり|せんりょく|さ||||

聞き ました か ? 皆さん きき|||みなさん

変な こと を し ない ほう が いい です よ へんな|||||||||

かわいい かわいい 艦長 さん が 未 成年 が 見て は いけない ような ||かんちょう|||み|せいねん||みて|||

ひどい こと を さ れちゃ いま すよ 了解 ? |||||||りょうかい

かなめ さん けが は あり ませ ん か ? うん でも 兵隊 さん が 1 人 … ||||||||||へいたい|||じん

では 本題 に 移ろう か |ほんだい||うつろう|

艦長 さん 進路 を 北 の 方 3-3-0 に して もらおう かな かんちょう||しんろ||きた||かた||||

お 断り です ふ ~ ん … |ことわり|||

これ でも ? やめて !

いけ ませ ん 艦長 自分 は 恨んだり し ませ ん |||かんちょう|じぶん||うらんだり|||

他の 者 も です どうか … じゃあ 死 ん じまい な たの|もの|||||し|||

待って ! ん ? まって|

取り舵 進路 3-3-0 艦長 … とりかじ|しんろ|かんちょう

進路 変更 ぐらい なら 大丈夫です しんろ|へんこう|||だいじょうぶ です

聞こえ なかった の ? 進路 3-3-0 よ きこえ|||しんろ|

取り舵 進路 3-3-0 とりかじ|しんろ

うん

実は 今 の は 余興 で ね じつは|いま|||よきょう||

君 が 言う こと を 聞いて くれ ない とき の ため に きみ||いう|||きいて||||||

こういう の も 用意 して ある んだ よ まさか … どこ で それ を ? |||ようい|||||||||

誘い に 乗って くれた の は そこ の 2 人 だけ じゃ ない の さ さそい||のって||||||じん|||||

金 が 欲しい やつ は どこ に でも いる あんた ら の 本部 の 技術 班 に も ね きむ||ほしい||||||||||ほんぶ||ぎじゅつ|はん|||

本部 に … ほんぶ|

もっとも 抱き 込める やつ を 探す の は 苦労 した が ね |いだき|こめる|||さがす|||くろう|||

ミスリル って の は やたら モラル が 高い 組織 の ようだ な |||||もらる||たかい|そしき|||

あっ …

ようこそ ガウルン 艦長 ご 命令 を どうぞ ||かんちょう||めいれい||

ありがとう AI 君 そんな … そんな … ||きみ||

手始め に 避難 訓練 でも して みよう か てはじめ||ひなん|くんれん||||

アイ サー

第 2 機関 室 に 火災 発生 だい|きかん|しつ||かさい|はっせい

全て の 乗員 は 艦 前部 の 主 格納 庫 へ 退避 せよ すべて||じょういん||かん|ぜんぶ||おも|かくのう|こ||たいひ|

これ は 訓練 である ||くんれん|

いきなり 火災 訓練 かよ ? |かさい|くんれん|

うち の 艦長 も 意地 が 悪い よ な ||かんちょう||いじ||わるい||

いかん 扉 が 閉まる ぞ |とびら||しまる|

客人 の 千鳥 かなめ が この先 に いる はずです きゃくじん||ちどり|||このさき|||はず です

捜し に 行か せて ください だめだ さがし||いか|||

ここ から 後ろ の 人間 は もう 死んだ こと に なって いる ||うしろ||にんげん|||しんだ||||

しかし … 諦めろ 命令 だ |あきらめろ|めいれい|

命令 … めいれい

あっ ! コラ 貴 様 ! ||とうと|さま

あっ ! いい の か よ ? 命令 違反 だ ぜ |||||めいれい|いはん||

そういう お前 は なぜ そこ に いる ? |おまえ|||||

俺 は な 基本 的に 団体 行動 が 嫌いな んだ よ おれ|||きほん|てきに|だんたい|こうどう||きらいな||

しっか し まあ 誰 か 来る だろう と は 思って た が |||だれ||くる||||おもって||

お前 と は ね 多分 何 か まずい こと が 起きて いる おまえ||||たぶん|なん|||||おきて|

だ な 行く か ! ああ ! ||いく||

メイン 隔壁 閉鎖 完了 |かくへき|へいさ|かんりょう

本 船 の 前部 と 後部 は 完全に 遮断 さ れ ました ほん|せん||ぜんぶ||こうぶ||かんぜんに|しゃだん|||

負けちゃ だめ まけちゃ|

状況 は 最悪です ガウルン に 艦 を 占拠 さ れ じょうきょう||さいあく です|||かん||せんきょ||

クルー たち の 命 は 風前 の ともし火 くるー|||いのち||ふうぜん||ともしび

次回 「 フルメタル ・ パニック !」 第 22 話 ジャック ・ イン ・ ザ ・ ボックス じかい||ぱにっく|だい|はなし||||

かなめ さん 最後 の 希望 は あなた だけ です 急いで ! ||さいご||きぼう|||||いそいで