Kiseijuu : Sei no Kakuritsu (Parasyte -the maxim -) Episode 16 kiseijuu|sei||kakuritsu|parasyte|||episode

さて と 次 は 探偵 本人 だ が ||つぎ||たんてい|ほんにん||

あたし が 行く わ ||いく|

腕 に 寄生 し た 人間 の ほう は うで||きせい|||にんげん|||

明日 三木 が 向かう こと に なって いる あした|みき||むかう||||

陽子 ようこ

由美 ゆみ

俺 が 思う に きっと 君 の 戦い 方 って の が 独特 な ん だ おれ||おもう|||きみ||たたかい|かた||||どくとく|||

だから これ まで の 仲間 たち は 軽く やら れ て しまった ||||なかま|||かるく||||

人間 の 脳 が 生き残って る って の に にんげん||のう||いきのこって||||

逆 に 強い って いう の が 分から ない よ な ぎゃく||つよい|||||わから|||

食堂 に あった 死体 から 推理 する と しょくどう|||したい||すいり||

勝負 は 一瞬 で 決まった と いう わけ で は ない よう だ し しょうぶ||いっしゅん||きまった|||||||||

あれ ここ は 笑う ところ じゃ なかった か |||わらう||||

で いつも どう やって る わけ

君 の 戦い 方 って やつ を 教え て くん ない きみ||たたかい|かた||||おしえ|||

なん な ん だ あいつ

やたら と しゃべる し 気味 が 悪い ||||きみ||わるい

油断 する な ゆだん||

あれ で きっと 探り を 入れ て いる ん だ |||さぐり||いれ||||

いくら 表情 豊か に 話しかけ て き て も |ひょうじょう|ゆたか||はなしかけ||||

人間 の それ と は まるで 異質 の もの だ と いう こと を 忘れる な にんげん||||||いしつ||||||||わすれる|

へ ー そう やって 相談 し ながら 戦う ん だ |-|||そうだん|||たたかう||

それ って 効果 ある わけ ||こうか||

ずば抜け た スピード と 動態 視力 が ある ね ずばぬけ||すぴーど||どうたい|しりょく|||

死体 を 原形 の まま 持ち帰る って の は ちょっと 難し そう だ ぞ したい||げんけい|||もちかえる|||||むずかし|||

刃 の 数 が 多 すぎる は||すう||おお|

こっち も 数 を 増やせ ば ||すう||ふやせ|

そう 単純 な 問題 じゃ ない |たんじゅん||もんだい||

最小 限 これ だけ と 言う サイズ が ある ん だ さいしょう|げん||||いう|さいず||||

あいつ 遅い な |おそい|

確かに スピード は 君 が 上 だ が スタミナ が それほど ある わけ じゃ ない だ ろ う たしかに|すぴーど||きみ||うえ|||すたみな|||||||||

ああ 今日 は 走り っぱなし だ し かなり や ばい |きょう||はしり||||||

私 も 短 時間 ながら あんなに 忙しい 戦い は 疲れる わたくし||みじか|じかん|||いそがしい|たたかい||つかれる

お 疲れ コンビ か |つかれ|こんび|

でも 一応 は 引き離し た な |いちおう||ひきはなし||

新しい タイプ の 敵 1 つ の 体 に 3 匹 か あたらしい|たいぷ||てき|||からだ||ひき|

足 じゃ ない の か あし||||

足 ？ あし

この 間 の 戦い の とき 言って た ろ |あいだ||たたかい|||いって||

人間 の 部分 が 弱点 だって にんげん||ぶぶん||じゃくてん|

なんとか し て 足 を 攻撃 でき れ ば |||あし||こうげき|||

どう し た

無理 な の か むり|||

気 に なる ん だ き||||

やつ の 寄生 部分 の 範囲 が どうも よく わから ん ||きせい|ぶぶん||はんい|||||

どうして さ 3 匹 だ ろ ||ひき||

頭 と 両腕 しか ない じゃ ない か あたま||りょううで|||||

その 通り な ん だ が どうも な |とおり||||||

ダメ だ 追いつ い て き た だめ||おいつ||||

また 転 ん だ |てん||

また ？

まったく よく 逃げる やつ だ な ||にげる|||

もう 面倒くさい や |めんどうくさい|

原形 なんか どう で も いい こと に しよ う げんけい|||||||||

仕方ない 一 か 八 か だ しかたない|ひと||やっ||

君 の 言う 通り 足 を 狙 お う きみ||いう|とおり|あし||ねら||

次に 来る 右 から の 攻撃 は わたし が 防ぐ つぎに|くる|みぎ|||こうげき||||ふせぐ

君 は 左 から の 攻撃 を 下がら ず に 素手 で 躱 し て くれ きみ||ひだり|||こうげき||さがら|||すで||た|||

無理 だ よ そんな の むり||||

まさか

勝ち ぃ かち|

ありゃ

今 の は いま||

空中 衝突 だ しかも 自分 の 触手 同士 で くうちゅう|しょうとつ|||じぶん||しょくしゅ|どうし|

少し 正体 が 見え て き た ぞ すこし|しょうたい||みえ||||

正体 ？ しょうたい

ああ

確かに 初め は 驚か さ れ た が 案外 見かけ倒し かも しれ ん たしかに|はじめ||おどろか|||||あんがい|みかけだおし|||

だ と いい ん だ けど

まず 寄生 部分 だ が 頭 と 両腕 以外 に も 拡 がって いる |きせい|ぶぶん|||あたま||りょううで|いがい|||かく||

さっき きり つけ た 脚 も 人間 の もの で は なかった ||||あし||にんげん|||||

まさか

だが いずれ に して も 頭 が 司令塔 に は 違いない |||||あたま||しれいとう|||ちがいない

両腕 の 動き から は 独自 の 感情 が 感じ られ ない から な りょううで||うごき|||どくじ||かんじょう||かんじ||||

来 た ぞ らい||

何度 でも 逃げ て やる なんど||にげ||

いい 場所 が あった あの 林 に 入れ |ばしょ||||りん||いれ

やつ の 司令塔 は 優秀 で は ない ||しれいとう||ゆうしゅう|||

体 全体 の 動き に 統一 性 が ない から 転 ん だ り 触手 が 衝突 する からだ|ぜんたい||うごき||とういつ|せい||||てん||||しょくしゅ||しょうとつ|

何より も なにより|

寄生 部分 で ある はず の 頭 が なぜ 変形 し て 攻撃 し ない きせい|ぶぶん|||||あたま|||へんけい|||こうげき||

たしかに

両腕 など ほか の 寄生 部分 を 統率 する だけ で 手一杯 な の だ りょううで||||きせい|ぶぶん||とうそつ||||ていっぱい|||

つまり 頭 が 頭 で なく なれ ば 大 混乱 に 陥る |あたま||あたま|||||だい|こんらん||おちいる

なんの こと は ない 結局 的 は 一 人 と 言う こと さ ||||けっきょく|てき||ひと|じん||いう||

よし ここ で 戦う と まれ |||たたかう||

狙う べき は 足 や 胴 より も 頭 ねらう|||あし||どう|||あたま

頭 を 切り離す の が 確実 だ あたま||きりはなす|||かくじつ|

でも どう やって

できる 私 が 合図 し たら 奴 に 向かって 一直線 に 突っ込め 全速力 で だ |わたくし||あいず|||やつ||むかって|いっちょくせん||つっこめ|ぜんそくりょく||

私 を 信じろ わたくし||しんじろ

やっと 追いつ い た |おいつ||

動く な よ ッ うごく|||

木 を 盾 に し て 左右 上 下 に かわし ながら き||たて||||さゆう|うえ|した|||

一定 の 距離 を 保ち いってい||きょり||たもち

線 の 動き で 躱 し て い れ ば せん||うごき||た|||||

敵 も こっち の 動き に 馴 れ 線 の 先 を 読む よう に なる てき||||うごき||じゅん||せん||さき||よむ|||

そこ で いきなり

今 だ いま|

やつ に すれ ば 逃げ て ばかり の 線 が 突然 迫って くる 点 に なる わけ だ ||||にげ||||せん||とつぜん|せまって||てん||||

平行 が 垂直 に 横 が 縦 に へいこう||すいちょく||よこ||たて|

ただ で さえ 触手 たち を もてあまし てる やつ に 点 の 捕 捉 は 出来 ない |||しょくしゅ|||||||てん||ほ|そく||でき|

やった

どう し た

そんな そんな こと が できる の か

選手 交代 だ な せんしゅ|こうたい||

三木 戻って こい みき|もどって|

いや 面目ない |めんぼくない

話 に なら ん はなし|||

やはり 右手 で いる の が 分相応 だ な 三木 |みぎて|||||ぶんそうおう|||みき

あいつ 3 匹 じゃ なかった ん だ |ひき||||

なに

見ろ ヤツ は いま 完全 に 一 人 だ みろ|やつ|||かんぜん||ひと|じん|

瞬時 に し て 全身 を 掌握 し 1 個 の 生物 に なった しゅんじ||||ぜんしん||しょうあく||こ||せいぶつ||

しかし そう なる 直前 に 意識 が 5 つ に 分裂 し た |||ちょくぜん||いしき||||ぶんれつ||

つまり あの 体 に は 全部 で 5 匹 潜 ん で いる ||からだ|||ぜんぶ||ひき|ひそ|||

ご … 5 匹 も ？ |ひき|

さっき の 奴 が 頭 の 時 ||やつ||あたま||じ

3 匹 に 感じ られ た の は 1 つ に 統一 でき なかった から だ ひき||かんじ|||||||とういつ||||

そういう こと だ

統率 者 に なれる の は 俺 と 三木 だけ とうそつ|もの|||||おれ||みき|

完全 に 1 つ に できる の は 俺 だけ だ かんぜん|||||||おれ||

ミギー

ああ 感心 し て 見物 し て いる 場合 じゃ ない な |かんしん|||けんぶつ||||ばあい|||

眠って る 間 に 随分 遠く まで き た よう だ が ねむって||あいだ||ずいぶん|とおく||||||

お前 と は 前 に 一 度 目 が あった な おまえ|||ぜん||ひと|たび|め|||

お前 は おまえ|

さっき と 動き が まるで 違う ||うごき|||ちがう

猿 でも あんな 動き は でき ない さる|||うごき|||

林 の 中 が 逆 に 不利 に なって しまった りん||なか||ぎゃく||ふり|||

なかなか 速い な 人間 に し て は |はやい||にんげん||||

すみません

くそ

乗る ぞ のる|

くそ っ

まさか

そんな こと も 出来る の か |||できる||

なん だ

時速 60 キロ だ ぞ じそく|きろ||

化け物 か ばけもの|

ミギー

しら ねえ ぞ 俺 に は 関係 ねえ |||おれ|||かんけい|

く そった れ が 逃げ や がった ||||にげ||

おい 大丈夫 か |だいじょうぶ|

全身 が だるい さっき の 出血 の せい だ 血 が 足り ん ぜんしん|||||しゅっけつ||||ち||たり|

血 が ？ ち|

あなた の 辛い 気持ち は よく 分かり ます ||からい|きもち|||わかり|

しかし …

平間 さん って 人 い ます か ひらま|||じん|||

平間 ？ ひらま

課長 かちょう

君 は もう いい きみ|||

倉 森 さん あなた が なぜ 平間 警部 補 の こと を ご存知 な の か は くら|しげる|||||ひらま|けいぶ|ほ||||ごぞんじ||||

まあ いい と し ま しょ う

心当たり が お あり な ん です ね パラサイト に こころあたり|||||||||

シン イチ 服 を 買え これ じゃ 目立ち すぎる |いち|ふく||かえ|||めだち|

それ から 食事 だ ||しょくじ|

ああ けど 金 が ない ||きむ||

その お 金 どう し た ん だ ||きむ|||||

さっき の ドラック から な

だが 私 は 人間 じゃ ない から 人間 の 法律 や 道徳 を 持って こ られ て も 困る ぞ |わたくし||にんげん||||にんげん||ほうりつ||どうとく||もって|||||こまる|

でも 俺 の 手 だ ろ |おれ||て||

これ は 私 が 生きる ため に 私 が した こと だ ||わたくし||いきる|||わたくし||||

私 と 君 は あくまで 違う 種 の 生物 だ が わたくし||きみ|||ちがう|しゅ||せいぶつ||

協力 関係 に あり 互い を 尊重 せ ね ば なら ん きょうりょく|かんけい|||たがい||そんちょう|||||

そうした 上 で 我々 に 共通 する 目的 は 何 か |うえ||われわれ||きょうつう||もくてき||なん|

生き抜く こと だ いきぬく||

でも 泥棒 だ ろ |どろぼう||

そう だ よ

続報 です ぞくほう|

殺さ れ た 倉 森 さん の 妻 と 長女 は ころさ|||くら|しげる|||つま||ちょうじょ|

日本 刀 の よう な 鋭い 刃物 で 切り裂か れ て い た こと が 判明 し まし た にっぽん|かたな||||するどい|はもの||きりさか|||||||はんめい|||

倉 森 って まさか くら|しげる||

また 倉 森 さん の 勤務 先 で ある 調査 業 の 事務 所 が |くら|しげる|||きんむ|さき|||ちょうさ|ぎょう||じむ|しょ|

同じ 夜 放火 と 見 られる 火災 で 全焼 し まし た おなじ|よ|ほうか||み||かさい||ぜんしょう|||

その 事件 と の 関わり も 含め 倉 森 さん 本人 から 詳しい 事情 を 聞く そう です |じけん|||かかわり||ふくめ|くら|しげる||ほんにん||くわしい|じじょう||きく||

生かし て おい て は 危険 と 判断 し た ん だ ろ う いかし|||||きけん||はんだん||||||

おそらく 家族 は とばっちり だ |かぞく|||

肝心 の 探偵 本人 に は 逃げ られ た ん だ から な かんじん||たんてい|ほんにん|||にげ||||||

父さん に 連絡 し なきゃ とうさん||れんらく||

新一 か しんいち|

こんなに 遅く まで どこ に |おそく|||

父さん よく 聞い て くれよ とうさん||ききい||

その 家 から 逃げ て くれ 今 すぐ に |いえ||にげ|||いま||

何 が あった ん だ 新一 なん|||||しんいち

色々 あって しばらく 家 は 戻れ ない いろいろ|||いえ||もどれ|

なぜ だ 順序 立て て 全部 話せ ||じゅんじょ|たて||ぜんぶ|はなせ

全部 ぜんぶ

全部 なんて 話せる わけ ない ぜんぶ||はなせる||

でも 急ぐ ん だ 急が ない と |いそぐ|||いそが||

父さん 俺 今 まで あまり 親 に 逆らったり し ない いい 子 だった ろ とうさん|おれ|いま|||おや||さからったり||||こ||

母さん が 死 ん で 二 人きり に なって も かあさん||し|||ふた|ひときり|||

いい 息子 で いる つもり だ よ |むすこ|||||

だから 今 の この 電話 だって ふざけ てる わけ じゃ ない ん だ |いま|||でんわ||||||||

だから 父さん お 願い だ から 家 から すぐ 出 て くれ |とうさん||ねがい|||いえ|||だ||

怪物 が 来る ん だ 母さん を 殺し た やつ だ よ かいぶつ||くる|||かあさん||ころし||||

お前 は 大丈夫 な ん だ な おまえ||だいじょうぶ||||

うん

わかった ともかく ここ を 出よ う ||||でよ|

父さん は お前 を 信じる とうさん||おまえ||しんじる

ありがとう 父さん |とうさん

私 が 平間 です わたくし||ひらま|

奥さん と お 子 さん の こと 大変 お 気の毒 と 存じ ます おくさん|||こ||||たいへん||きのどく||ぞんじ|

ご 遺体 に つい て 検視 は まだ 完全 に 済 ん で は おり ませ ん が |いたい||||けんし|||かんぜん||す|||||||

拝見 し た ところ 間違い ない と 思い ます はいけん||||まちがい|||おもい|

ぜひ お 心当たり を お 聞か せ ください ||こころあたり|||きか||

倉 森 さん 仇 を くら|しげる||あだ|

仇 ？ あだ

はい

子供 の 頃 から 名 探偵 に 憧れ て い まし た こども||ころ||な|たんてい||あこがれ||||

名 探偵 ホームズ な|たんてい|ほーむず

で いろいろ あって 一応 探偵 に は なった ん です が |||いちおう|たんてい||||||

あの ねえ 君 ||きみ

なれ ます よ 名 探偵 に |||な|たんてい|

仇 討て る でしょう か あだ|うて|||

もちろん です

い いく つ か の 情報 が あり ます |||||じょうほう|||

ところが 気持ち が えらく 混乱 し て まし て |きもち|||こんらん||||

まず 筆記 用具 と その どこ か もっと 落ち着ける 場所 を |ひっき|ようぐ||||||おちつける|ばしょ|

分かり まし た わかり||

違う これ は テレパシー で は ない ちがう|||てれぱしー|||

でも これ で 何 回 目 だ |||なん|かい|め|

夢 で 会う の は 16 回 目 だ よ ゆめ||あう|||かい|め||

どうせ 君 は 忘れる だ ろ う が ね |きみ||わすれる|||||

しかし 現実 世界 の ミギー と は 似 て も 似つか ない 姿 だ な |げんじつ|せかい|||||に|||につか||すがた||

君 は 毎回 同じ こと を 言う きみ||まいかい|おなじ|||いう

私 だって 君 が 現実 世界 の シン イチ の 形 に は 見え ない ぞ わたくし||きみ||げんじつ|せかい|||いち||かた|||みえ||

なん だ もう 行く の か |||いく||

君 の 体 に 溶け こ ん だ 私 の 30 ％ の 細胞 たち と は きみ||からだ||とけ||||わたくし|||さいぼう|||

どう やって も 連絡 でき ない こと が わかった |||れんらく|||||

これ 以上 夢 の 中 で 会って も しょうがない |いじょう|ゆめ||なか||あって||

第 一 いま 現実 の 世界 で 我々 は のんびり し て い られ ない 状況 な ん だ ぜ だい|ひと||げんじつ||せかい||われわれ||||||||じょうきょう||||

そう だ っけ

目覚め れ ば 思い出す よ めざめ|||おもいだす|

ミギー

あれ なん だ っけ

さ むっ

両方 と も 失敗 信じ られ ん りょうほう|||しっぱい|しんじ||

私 の 失敗 は 探偵 の 処分 を お前 達 に 任せ た こと だ わたくし||しっぱい||たんてい||しょぶん||おまえ|さとる||まかせ|||

探偵 を 殺さ ず その 家族 を 殺す なんて たんてい||ころさ|||かぞく||ころす|

人間 の 性質 を 知ら な さ すぎる にんげん||せいしつ||しら|||

部屋 が 暗かった もの で ね へや||くらかった|||

けど 順に 殺し て いけ ば いい だけ の こと でしょ |じゅんに|ころし||||||||

みんな 少し 人間 を 侮り すぎ てる |すこし|にんげん||あなどり||

確かに 単体 で は ひ弱 な 動物 に 見える たしかに|たんたい|||ひよわ||どうぶつ||みえる

だが そう で は ない

我々 が 認識 し なくて は なら ない こと われわれ||にんしき||||||

それ は 人間 が 何 百 何 十万 と 集まって ひと つ の 生き物 だ と いう こと ||にんげん||なん|ひゃく|なん|じゅうまん||あつまって||||いきもの||||

人間 は 自分 の 頭 以外 に もう ひと つ の 巨大 な 脳 を 持って いる にんげん||じぶん||あたま|いがい||||||きょだい||のう||もって|

それ に 逆らった 時 私 たち は 敗北 する ||さからった|じ|わたくし|||はいぼく|

敗北 だ と はいぼく||

あんた 本当 に 仲間 な の か |ほんとう||なかま|||

どうも 何 か が 違う 何 か が |なん|||ちがう|なん||

泉 くん が 無断 欠席 なんて いずみ|||むだん|けっせき|

昨日 も ただ ごと じゃ ない って 雰囲気 だった し きのう|||||||ふんいき||

里美 さとみ

はい これ

泉 くん が 置 い てった バッグ いずみ|||お|||ばっぐ

里美 が 届け て あげ な よ さとみ||とどけ||||

え でも

仲直り の きっかけ に も なる し さ なかなおり|||||||

里美 が いか ない なら 私 が 持って く よ さとみ|||||わたくし||もって||

倉 森 さん くら|しげる|

やら れ た

容疑 者 って わけ じゃ ない の に なんで 逃げる ん だ よ ようぎ|もの||||||||にげる|||

田村 玲子 たむら|れいこ

協力 者 きょうりょく|もの

陽子 由美 ようこ|ゆみ

仇 は きっと この 手 で あだ||||て|

田村 玲子 たむら|れいこ

田村 玲子 違う 仲間 と は 違う たむら|れいこ|ちがう|なかま|||ちがう

危険 危険 だ きけん|きけん|

我々 仲間 に とって われわれ|なかま||

不思議 だ お前 は 不思議 だ ふしぎ||おまえ||ふしぎ|

この 世界 は 不思議 が 多い |せかい||ふしぎ||おおい

なぜ 私 は |わたくし|

我々 は なぜ 生まれ て き た われわれ|||うまれ|||

やっぱり い ない

どこ に いる の ねぇ 無事 な の |||||ぶじ||

泉 くん いずみ|

田村 玲子 お前 だ よ 俺 を 地獄 に 引きずり込 ん だ の は たむら|れいこ|おまえ|||おれ||じごく||ひきずりこ||||

3 人 あまり 穏やか で は な さ そう だ じん||おだやか||||||

どこ へ

まあ いい

今 の うち に いま|||

こんばん は 田村 さん ||たむら|

隠 そ う と 思って も 隠せ ない もの だ な かく||||おもって||かくせ||||

ああ 私 たち が 発 する 最も 強い 波長 は 殺意 |わたくし|||はつ||もっとも|つよい|はちょう||さつい

あるいは 敵意 だ から な |てきい|||

次回 「 瀕死 の 探偵 」 じかい|ひんし||たんてい