episode 10「 女子 寮 に 、 入ります !!」
( 菜緒 ( なお )) ごめん
( ドア が 開く 音 )
ありがとう
おいしい
( 大地 ) ん …
おふくろ が くれた
おいしい
自分 が 食べ たい から 買って きた んだろう な
甘い
大 ちゃん 甘い の 苦手だ もん ね
でも 毎年 菜緒 は チョコ くれる
自分 が 食べ たい の を 買って 渡せば
一緒に 食べ れる もん ね
ほとんど お前 が 食って た もん な
大 ちゃん
今日 私 ね …
( 大地 ) いい よ 別に
話し たく ない こと は 話さ ないで
( 大地 ) 今日 泊まって って も いい んだ ぞ
明日 学校 ある し
今日 は 帰る ね
( ドア の 開閉 音 )
( 卓也 ) 百合 体調 は ?
熱 ある って …
( 百合 ) 今日 は 遅く なる んじゃ なかった の ?
百合 聞いて くれ
ダル い
夕飯 外食 で いい よ ね ? ( 卓也 ) 本当の こと 話す よ
あー 私 お ソバ と か 食べ たい
( 卓也 ) ねえ 聞いて ( 百合 ) 聞き たく ない !
( 上原 ( うえ はら )) 聞いて やれば ?
別れる の は 話 聞いて から でも 遅く ないだ ろ
お前 は 黙って ろ !
転勤 の こと 黙って て 悪かった
ちゃんと 話す つもりだった んだ
どう だ か ( 卓也 ) 本当だ よ
元 カノ に 相談 できて
私 に 話せ ない って どういう こと ?
彼女 の 旦那 さん が 海外 に 単身 赴任 して て
いろいろ と 相談 に 乗って もらって た んだ
ふ ー ん 旦那 さん 海外 な んだ
彼女 は 関係ない 本当に ただ …
俺 が ただ 言え なかった だけ
何 を よ
ついてきて くれ って
分かって た んだ
百合 は 今 の 生活 全部 捨てて
ついて くって 言って くれる って
だったら … ( 卓也 ) そう なったら !
そう なったら 今 の 仕事 だけ じゃ なくて
日本 の 俺 たち の 家 も なくなる んだ
( 上原 ) お前 も しか して
俺 が 帰る 場所 なくなる と か 心配 して ん の ?
余計 なお 世話だ から
それとも 何 ?
百合 を 俺 に 譲る 気 に なった って こと ?
ああ ー
や っぱ 元 カノ と いい 感じ に なっちゃ った んだ
そりゃ そう だ よ な
こんな 酒 癖 の 悪い 女 より
仕事 に 理解 の ある 女 の ほう が いい よ な
何 すんだ よ ( 卓也 ) 言った だ ろ
百合 だけ は 譲れ ない
だったら 連れて け よ !
( 卓也 ) 向こう に 行ったら 3 年 は 帰って これ なく なる
今 の 仕事 も 辞めて もらわ なきゃ いけない し
久志 ( ひさし ) に も 会え なく なる
分かって る んでしょ ?
私 が 何て 言う か
あっ ごめん
久志
あ … 悪かった な 迷惑 かけて
フラフラ して んじゃ ねえ よ
さっき の お返し
菜緒 ちゃん
吉川 ( よし かわ )
( 百合 ) 菜緒 ちゃん
ゆり りん 泊まって たって こと ?
( スマホ の バイブ 音 )
はい 吉川 です
( ドア が 開く 音 )
吉川 ( 菜緒 ) あの ね 上原 君
来月 から 女子 寮 の 空き 出る んだ って
( 上原 ) え ?
そ したら すぐ 入寮 して い いって
こんな 早く 空く と は ね
( 上原 ) そ っか
よかった な
予定 より 少し 早い けど 大丈夫だ よ ね
( 上原 ) 吉川
今日 … ( 菜緒 ) ごめん !
聞き たく ない
私 ちょっと 寝る ね
( 菜緒 の すすり泣き )
( ノック )
( 光 石 とまり な の 話し声 )
( まり な ) あっ
おはよう !
あっ まり な ( 光 石 ) おはよう
おはよう
で どう だった の ? バレンタイン デート は
ちゃんと 伝えた ?
う うん
え ? 何 ? 言わ なかった の ?
うん ちょっと ね
何 だ よ 暗い 顔 して
みっ ちゃん 先行 って て ( 光 石 ) うーん いや …
冷たい な お前 も ( まり な ) いい から
( 光 石 ) 昨日 あんなに ラブ ラブ して た のに さ
みっ ちゃん !
( 光 石 ) はい
菜緒 ?
( まり な ) ゆり りんか …
何 か 事情 が あった の かも しれ ない よ ?
( 菜緒 ) どんな ?
あっ それ は … ほら
友達 が 本当に 困って たら
話 聞いて あげよう ぐらい 思う もん じゃ ん ?
( 菜緒 ) 友達 じゃ ない じゃ ん ( まり な ) え ?
ゆり りん は 友達 じゃ ない じゃ ん
だって ずっと 好きだった 人 だ よ
でも さ 好きだった 人 を さ 一応 お 姉さん だ し
それ を 無視 しちゃ う ような
冷たい 人 の ほう が イヤじゃ ない ?
うん
でも …
ゆり りん の こと で 必死に なって る
上原 君 見る ほう が もっと イヤ
ゆり りん の こと 恨んじゃ う 自分 も イヤだ し
ヤキモチ 焼く 自分 も 大嫌い
もう 何 か グチャグチャ だ よ
菜緒 さ しばらく うち に 泊まり おい で よ
グチ でも 何でも 聞く から さ
ねっ
( 菜緒 ) うん
( 上原 ) 何 です か ? 用 って
どういう つもり だ よ
お前 菜緒 に 気持ち 伝えた んじゃ なかった の か ?
なのに 何で あいつ が 泣いて んだ よ
ずぶ濡れ で 大事 そうに ケーキ 抱えて
どう な んだ よ !
お前 菜緒 の 気持ち 考えて ん の か
約束 した なら ちゃんと 守れよ !
期待 だけ さ せて 振り回して
お前 に 何 言わ れて も ヘラヘラ 笑って る
あいつ の 気持ち 考えた こと あん の か !
( 大地 ) や っぱ お前 だけ は 無理
菜緒 は やれ ない
それ は あいつ が 決める こと でしょ
俺 も 引く 気 は ない んで
今さら 何 言って んだ よ
やっぱり 同居 が 間違い だった んだ
( 阿部 ) お っ いた 吉川 特製 弁当 は ?
( 阿部 ) チェッ
せっかく お こぼれ もらおう と 思った のに
で ? チョコ どう だった ?
もらった んだ ろ ? 吉川 から
俺 も 今年 こそ は 絶対 吉川 から もらえる と 思った のに
“ ごめん ね あ べ っち 本命 は 1 本 って 決めて る の ” って
宣言 さ れちゃ った もん なあ
どう だ うまかった の か ? 吉川 の 本命 チョコ
( 阿部 ) おお っ ( 上原 ) やる
( 阿部 ) えっ マジ で ?
食って ない じゃ ん
菜緒
大 ちゃん
菜緒 今 少し 時間 ある ?
ごめん 今日 バイト なんだ
そ っか
大丈夫 か ?
うん
菜緒 今日 から うち に 泊まる んで
うん
あり が と ね 大 ちゃん
うん
じゃ ( 大地 ) じゃあ な
うん
何 これ
( 徹 平 ) ありがたい こと に お 客 さん から だ よ
全部 いっちゃ ん 宛て ? ( 一星 ( いっせい )) ふ ふん
( 菜緒 ) いっちゃ ん って モテ る んだ
これ でも イケメン 店員 って 呼ば れて んだ ぞ
( 菜緒 ) え ? ( 徹 平 ) 俺 に 似て な !
って か 昨日 ちゃん と あいつ と 会えた の か ?
( 菜緒 ) ん ? ( 一星 ) あの … 上原 だ っけ ?
昨日 店 来た ぞ ( 菜緒 ) え ?
お前 の こと 捜し に
( 戸 が 開く 音 )
あっ すいません まだ 準備 中 で …
… って お前 吉川 の
あいつ 来て ませ ん か ?
ああ 今日 休み だ けど
そう です よ ね
すいません
( 一星 ) 何 か 慌てて …
ちゃんと チョコ 渡せた の か ?
う うん
そ っか
あ … なかなか うまく いか ない ね
( まり な ) 上原 君 菜緒 の こと 捜し 回って たって こと ?
うん たぶん …
ちゃんと 会って 話した ほう が いい んじゃ ない の ?
このまま 顔 を 合わせ ない なんて 無理な んだ から さ
女子 寮 に ね 空き が できた の
え ?
来月 に は 入れる って
あの 家 出る って こと ?
寮 に は まだ 返事 して ない けど
でも 同居 も もともと 寮 が 空く まで って 話して たし
それ に 両親 に ずっと 内緒 に して る わけに は いか ない し
それ で いい の ?
ハァ …
もう 分か ん ない よ
私 の こと 好き って 言った けど 本当な の か な
( まり な ) え ?
思う んだ よ ね
一緒に 住んで る の が 私 じゃ なかったら って …
たまたま 上原 君 の 近く に 私 が いる だけ で
そう じゃ なかったら
私 の こと 気 に も とめて なかった んだろう なって
そ したら
私 も 上原 君 の こと 好きに なら なくて 済んだ のに
( まり な ) 菜緒
こんな 思いし なくて 済んだ のに
( まり な ) 今さら そんな こと 言って も 仕方ない じゃ ん
もう 出会っちゃ った んだ から
あの ね
偶然 と か 運命 と か
そういう の 全部 ひっくるめて 恋 な の !
“ たら れば ” の 話して たら キリ が ない よ
本当に つらい こと ばっかり だった ?
( まり な ) 菜緒 笑って たよ
上原 君 好きに なって 笑って た
好きに なら なきゃ よかった なんて 思って ほしく ない
うん
だから 菜緒 が 思って る こと
ちゃんと 上原 君 に ぶつけて みな よ
もし 寮 に 入る こと に なって も
このまま 逃げる みたいな の は ダメだ から ね
うん
( スマホ の バイブ 音 )
あっ 出て 出て 上原 君 かも よ
大 ちゃん か
もしもし
シッ !
ごめん な 遅く に
う うん
どうした の ?
俺 やっぱり 菜緒 の こと が 好き
俺 だったら 菜緒 を 泣か せたり し ない
振り回したり も し ない
こない だ 泣いて る 菜緒 を 見て 思った んだ
菜緒 の そば に いて やり たい って
いや 違う な
そば に いて ほしい
俺 大学 入ったら 一 人 暮らし しよう と 思って る んだ
え ? 実家 から 通う って …
( 大地 ) 気 が 変わった
( 大地 ) 菜緒 一緒に 暮らさ ない ?
俺 菜緒 と 暮らし たい
大 ちゃん …
( 物音 )
菜緒
もう 一 度 ちゃん と 考えて ほしい
大 ちゃん
私 ね …
たぶん あの 家 出る と 思う
え ?
女子 寮 に ね 空き が できた の
来月 から 入れる って
( 大地 ) だったら … ( 菜緒 ) でも …
ごめん
私 …
やっぱり 上原 君 の こと が 好きな の
泣いて ばっ か で
大 ちゃん に たくさん 迷惑 かけちゃ った けど
でも やっぱり 上原 君 の こと が 好き
上原 君 が 誰 を 好きで も
( 菜緒 ) だ から
ごめんなさい
2 度 目 の 告白
また フラ れた な
大 ちゃん
まあ 分かって た けど
どこ が いい んだ よ あんな 奴
自分勝手だ し
何 考えて る か 全然 分か ん ないし
意地悪だ し
子供 っぽい し
大 食い だ し
人 の 気持ち いっぱい 振り回す し
でも ね
優しい ところ も いっぱい ある んだ
( 大地 ) うん
うまい
( 光 石 ) 痛い 痛い 痛い … もう 何 だ よ
俺 まり な と 弁当 食わ なきゃ いけない …
いね えよ
もう 俺 誰 か に 言わ ない と マジ で 死に そう
何 だ よ
もう さ よっぽど 穴 でも 掘って
叫ぼう と 思った んだ けど ( 光 石 ) だ から 何 だ よ
大地 先輩 が 吉川 に 告 って た
( 光 石 ) いつ の 話して んだ よ ( 阿部 ) 知って た の ?
昨日 の こと な のに ? ( 光 石 ) ん ? 昨日 ?
大地 先輩 “ 卒業 したら 一緒に 暮らそう ” って 吉川 に
マジ かよ … で 菜緒 は 何て ?
( 光 石 ) おい ( 阿部 ) それ 聞く 前 に
俺 その 場 から 逃げた
何で だ よ 重要な の そこ だ ろ お前
もし 吉川 が 大地 先輩 選んだら 上原 どう なる んだ よ ?
上原 君 は 自業自得 だ ろ
バレンタイン の 約束 も す っぽ かした らしい し
え ? ( 光 石 ) 俺 は 菜緒 は
大地 先輩 の ほう が お 似合い だ と 思う
でも 上原 も 吉川 の こと 好きな んじゃ …
( 光 石 ) そう かな ?
菜緒 の こと 大事に して る ように は 思え ない けど
( エリカ ) フフフ いい こと 聞いちゃ った
( 詩 織 ) さあ 行き ま しょ
何 か す っ ごく マズ い 感じ が する
( 陽菜 ) えっ マジ ? ( エリカ ) マジ マジ
何 か 篠崎 先輩 が 吉川 菜緒 に
一緒に 暮らそう って 言った んだ って
や っぱ 篠崎 先輩 と 吉川 さん って そういう 関係 な の ?
( エリカ ) って か かわいそうじゃ ない ? 上原 君
( 陽菜 ) かわいそう 本当に マジ か ~
( 陽菜 ) ちょっと ( エリカ ) いたんだ 上原 君
( チャイム )
( 美 南 ) 吉川 さん ちょっと いい ?
うん
あんた さ 卒業 したら 篠崎 先輩 と 同棲 する って 本当 ?
何で …
ちょっと 何 言って ん の ?
( 美 南 ) 紺野 さん に は 聞いて ないし
( まり な ) 菜緒 答え なくて いい よ バカバカしい
( エリカ ) 否定 でき ない って こと は 本当な んだ
超 びっくり な んだ けど
あなた やっぱり 大地 先輩 と そういう 関係 だった の ね
( 美 南 ) 上原 君 の こと は 遊び だった って こと ?
かわいそう 上原 君
そんな 私 は …
( 詩 織 ) 往生 際 の 悪い 人 ね ! ( 美 南 ) そう よ はっきり し なさい よ
大地 先輩 を 選ぶ の よ ね ?
はっきり も 何も ただ 私 は …
( 大地 ) 俺 が 勝手に 言って る だけ だ よ
大 ちゃん
( 光 石 ) 間に合った
みっ ちゃん 呼んで くれた んだ
収拾 つ か ない と 思って さ
俺 が 勝手に 片思い して る だけ だ から
菜緒 の こと 責め ないで くれる ?
( 美 南 ) でも …
( 上原 ) 吉川 !
( 詩 織 ・ 美 南 ) 上原 君 !
ちょっと 来い
( 菜緒 ) え …
今さら 何の 用 だ よ ?
関係ない でしょ ( 大地 ) お前 も 関係ない だ ろ
お前たち もう 別れた んだ ろ ?
別れて ね ー よ !
帰る ぞ
わざと でしょ 大地 先輩
( 大地 ) ん ?
わざと 上原 君 あおった でしょ ?
そんな 心 広く ない けど な
それにしても 本当 世話 の 焼ける 奴 ら だ よ な
ど っか 行き ます ?
カラオケ ボウリング 何でも 付き合い ます よ
あ べ っち の おごり で ( 阿部 ) え ?
こいつ 先輩 の 告白 盗み聞き して た んです よ
( 大地 ) おい ( 阿部 ) 違い ます 違い ます
あれ は たまたま …
よし ! じゃあ カラオケ から の ボウリング
フルコース で
( 阿部 ) マジ っす か ( 光 石 ) おごり ~
( 上原 ) どこ 泊まり に 行って た んだ よ
まり なん ち
( 上原 ) ふ ー ん
もし かして 気 に して くれて た ?
別に
だ よ ね
関係ない もん ね 上原 君 に は …
ごめん
約束 守れ なくて ごめん
俺 百合 と は 何でもない よ
( 上原 ) あいつ 酔っ払って
どう しよう も ない 状態 で 街 フラ ついて て
仕方なく 面倒 見た だけ
あいつ も お前 が いる と 思って ここ に 来た し
兄貴 と ちゃんと 話して 収まった よ
( 菜緒 ) 酔っ払って …
( 上原 ) 泥酔 で 吐か れて
キス した ?
気 に する の そこ かよ
だって … ( 上原 ) アホ らしい
そんな の 答え に なって ない よ !
どこ 行く んだ よ ( 菜緒 ) ノド 乾いた の !
何 これ
お前 が 言った んだ ろ
お返し は それ が いい って
ケーキ うまかった
潰れて た でしょ
味 は 同じだ ろ
( 菜緒 ) こういう の ホワイト デー に 返す もん だ よ
これ …
多 すぎ だ よ
( 上原 ) ここ に いろ
どこ も 行く な よ
上原 君
好き
大 好 …
知って る
うん
( 校長 ) 卒業 生 の 皆さん ご 父兄 の 皆様
本日 は 誠に おめでとう ございます
( 女子 生徒 ) 先輩 ご 卒業 おめでとう ございます
( 女子 生徒 ) 写真 撮って ください
( 女子 生徒 ) 大地 先輩 卒業 おめでとう ございます
( 大地 ) ありがとう
ありがとう
大 ちゃん !
( 大地 ) ごめん ちょっと 待って
ごめん ね
ごめんなさい
卒業 おめでとう
ありがとう
菜緒
テスト の 時 は ちゃんと 前もって 勉強 しろ よ
うん
ちゃんと 飯 食えよ
うん
あと 遅刻 す んな よ
分かって る
( 大地 ) もう 泣く な よ
泣いて も 俺 もう 近く に い ない から さ
うん
大 ちゃん
ありがとう
だから もう 泣く なって 言って んだ ろ !
( 菜緒 ) だって …
( 大地 ) 来た ぞ
( まり な ) 菜緒
( 光 石 ) 大地 先輩 いろいろ お 世話に なり ました
( 大地 ) サンキュー
吉川 の こと は 任せて ください ( 大地 ) お前 何 言って んだ よ
じゃあ まり な の こと は 俺 に 任せて ください
( 大地 ) 任せた ぞ ( まり な ) みっ ちゃん
( まり な ) 大 ちゃん 卒業 か あ …
( 大地 )8 年
俺 の 菜緒 へ の 片思い
フッ
( 大地 ) 何 が おかしい んだ よ
( 上原 ) いや 別に …
忘れる の 絶対 無理 って 思って ました けど
俺 あいつ に 会って 忘れ られた んです
8 年間 想って きた 相手 を
俺 今 励まさ れた ?
上 から で すいません
すげ え ムカ つく
上原 君
帰る ぞ
うん
( 上原 ) あー 腹 減った
( 菜緒 ) ちょっと
え ? 痛い な
( 上原 ) 何 食う ? 今日
( 菜緒 ) ちょっと 何で 逃げ ん の よ
( 上原 ) そう いえば ( 菜緒 ) ん ?
( 上原 ) あれ どう なった んだ よ ( 菜緒 ) ん ?
( 上原 ) 女子 寮
( 菜緒 ) あー その こと な んだ けど
返事 し そびれちゃ って 他の 人 に 決まっちゃ った みたい
は ? ( 菜緒 ) で も いい んだ
上原 君 が どこ に も 行く なって 言って くれた から
( 上原 ) は あ ?
言った でしょ ( 上原 ) 言って ねえ よ
言った よ !
“ ここ に いろ よ ”
( 上原 ) お前 調子 に 乗 んな ( 菜緒 ) うれしい ?
ねえ ?
別に
素直じゃ ない んだ フフッ
( 菜緒 ) 今日 夕飯 何 食べ たい ?
( 上原 ) 肉 ( 菜緒 ) えっ また 肉 ?
じゃあ 肉じゃが で も いい よ ( 菜緒 ) いや それ も 肉 だって ば
しゃぶしゃぶ で も いい けど ね
それ も 肉 だ けど ね
お 父さん お 母さん
♪~