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甲鉄城のカバネリ, Koutetsujou no Kabaneri (Kabaneri of the Iron Fortress) Episode 8

( 男性 ) 美馬 さ ま ー ! ( 男性 ) 解放 者 さま ! 万歳 !

( 無名 ) あの ね 兄 さま 。

( 無名 ) 甲 鉄 城 に は 私 以外 に も カバ ネリ が いる ん だ よ 。

自分 で 自分 を 手術 し た ん だ って 。 N 変 な やつ でしょ 。

( 美馬 ) 自分 で ? それ は すごい な 。

( 菖蒲 ) 天 鳥 美馬 さま で いらっしゃい ます ね ?

( 菖蒲 ) 四方 川 家 の 総 領 菖蒲 と 申し ます 。

四方 川 ? で は 老中 の …。

老中 牧野 道 元 は 私 の 叔父 です 。

兄 さま みんな も 金剛 郭 に 行く ん だ よ 。

( 菖蒲 ) あっ …。

無名 さん に は お 世話 に なり まし た 。

まさか 美馬 さま の 妹 君 だった なんて 。

( 美馬 ) いえ 妹 で は あり ませ ん 。

えっ ?

私 が 兄 さま って 呼ば せ て もらって る だけ 。

( 菖蒲 ) ああ …。 N ( 無名 ) 生駒 。

兄 さま こいつ だ よ 。 私 の 盾 。

君 が 甲 鉄 城 の カバ ネリ か 。 N 私 は …。

( 生駒 ) 知って ます 。

弱い 者 は 死 ん で 当然 。 N そう 無名 に 教え た 方 です よ ね 。

ちょっと 生駒 !

無名 お前 は 恙 所 に 行って いろ 。

体 を 診 て もらう ん だ 。

はい …。

ここ は 少し 騒がしい 。

よかったら 中 で 話し ませ ん か ?

生駒 君 君 も 。

貴 様 ! 人 か カバネ か ! ?

どちら でも ない ! 俺 は カバ ネリ だ !

♪~

( 菖蒲 ) 恐縮 です 。

将軍 さま の ご 子息 に 案内 し て いただく なんて 。

すでに 勘当 さ れ た 身 です よ 。

父 でも 子 で も あり ませ ん 。

そんな こと …。

下がって 。

( 美馬 ) どう し た ?

( ウドウ ) 美馬 さま 。 いや 蒸気 漏れ で 圧 が 上がら なく て 。

戦 続き だ から な 。

振動 で 緩 ん だ ん だ ろ う 。 N 締め 具 は ある か ?

( ウドウ ) いや 汚れ ます よ !

( 美馬 ) カバ ネ と 戦って も 汚れる 。 N ウドウ は 投 炭 を 。

( ウドウ ) はい 。

( 美馬 ) ホロビ 。 N 菖蒲 さま を 先 に 案内 し て くれ 。

( ホロビ ) はい 。 こちら へ 。

僕 も やり ま しょ う か ?

ん ? 充填 剤 も いる かも しれ ない 。

持って ます から 。

ああ 頼む 。

( ホロビ ) ここ で お 待ち ください 。

( 菖蒲 ) 分かり まし た 。

≪ ( 瓜生 ) お や ぁ ?

( 瓜生 ) 場違い な お 姫 さま が いる な 。

刀 を 渡し て もら お う か 。

( 来栖 ) そちら の 主君 に 招待 を 受け て いる 。

渡す 理由 は ない 。 N ( 瓜生 ) ヘッ …。

すぐに いら なく なる のに な 。

何 ?

貴 様 ! 何 の つもり だ !

勘違い する な よ 。

仲良く やろ う ぜ 仲良く 。

( 美馬 ) 生駒 君 。 N 先ほど の 質問 の 答え だ が 。

強い 者 が 生き残り 弱い 者 が 死ぬ 。

それ は 世界 の ことわり だ と 思わ ない か ?

でも 弱い 者 に は 生きる 権利 が ない って 話 なら うなずけ ませ ん 。

それ は 分かる 。

しかし これ は 切り捨てる 話 で は なく

むしろ 救う 話 だ 。

現に 無名 は 戦う こと で 自ら の 命 を 救った 。

どういう こと です か ?

生きる ため に 大事 な の は 隠れ て 身 を 守る こと で は なく

ひるま ず カバ ネ と 戦う こと だ 。

違う か ? 生駒 君 。

≪ ( 汽笛 )

( カバネ ) ウウ ウウ ウウ …。

( 武士 ) ああ … 何て 数 だ …。

( 武士 ) 防ぎ きれ る の か ? こんな の …。

( 広 塚 ) カバネ を 呼び寄せ 領 民 を 危険 に さらし て の 策 など …。

( 小 源 太 ) ご 安心 を 。 N カバネ は 狩 方 衆 が 片付け ます 。

解放 者 も 戦場 に 立つ でしょ う 。

それ に 乗じ て …。

西 門 だ ! ( 武士 ) 急げ !

君 は どう する ? 生駒 君 。

戦い ます ! そう か 。 で は 後 ほど 戦場 で 。

はい !

仕掛け て き た な 。 数 は ?

( サハリ ) 群れ 7 つ 。 N 壁 の 前面 に 薄く 展開 し て い ます 。

ここ なら 融合 群 体 の 危険 も ない 。 N 15 分 で 片付く 。

ちょうど ボンベ 一 つ 分 だ な 。

総員 軽 具 足 で 出陣 。 N 迫撃砲 で 足止め し た 後 掃討 する 。

( サハリ ) 分かり まし た 。

百 錬成 鋼 貫か せ たまえ 。

( 巣 刈 ) 鎮守 砲 を 使う に は 近 過ぎる って よ !

( 逞 生 ) 気 を 付けろ よ ! おう !

( 菖蒲 ) 結局 こう やって 出る しか ない の です ね 。

≪ ( 門 の 開く 音 )

( 逞 生 ・ 巣 刈 ) あっ !

( 逞 生 ) わ っ !

( 巣 刈 ) 美馬 の 駿 城 ! ?

♪~

焼夷弾 放て !

♪~

総員 突撃 !

♪~

すげ え …。

外 に 出 て 戦う なんて …。

そう だ 。 カバネ を 倒す なら …。

近づく べき な ん だ 。

( 荘 衛 ) 野良 の カバ ネリ だ と ?

( 荘 衛 ) フッ … よほど 痛み に 強い と みえる な 。

( 狩 方 衆 ) う っ !

後 は 頼 ん だ ぞ …。

♪~

ウオ オオ オオ !

( シオン ) あっ !

( シオン ) くっ …。

ウオ オオ オオ !

兄 さま 私 に !

分かった 。 頼む ぞ 無名 。

ホロビ 手伝って やれ 。

はい 。

( 巣 刈 ) カバ ネリ が もう 一 人 ! ?

グアアアア !

グアッ !

グオッ … !

( ホロビ ) ふん !

( カバネ ) グアアアアア !

( 無名 ) ふん !

( 美馬 ) 榎 久 か ?

始まり まし た 。

( 榎 久 ) あなた は ご存じ ある まい 。

あまた の 人間 に 命 を 付け狙わ れ て いる こと を 。

私 は そういう やつ ら に 差し向け られ て ここ に 来 た 。

隙 を み て あなた を 刺せ と 。

( 美馬 ) そう か 。

( 榎 久 ) あなた に やつ ら の 居場所 を 教える こと も できる 。

ただ 一言 頼む と 言って ください ませ ん か 。

そして いま 一 度 私 に 戦 働き を お 命じ ください 。

( 美馬 ) 不要 だ 。 去れ 。

( 榎 久 ) それ が あなた の … 答え か !

( 榎 久 ) ぐ っ ! う …。

ああ !

あっ ! ( 榎 久 ) た … 助け て くれ !

( 美馬 ) お前 は 嘘 を 言った な 。

私 を 売る と 最初 から 決め て い た はず だ 。

お前 は 弱い 。

やめろ !

あっ …。

( 榎 久 ) ぐ ふ っ !

なぜ 殺し た ん です ?

「 助け て 」 と 言って い た のに 。

生駒 ! ( 瓜生 ) 総長 に 任せろ 。

この 男 は 君 の 親類 か ? それとも 生き別れ の 兄 …。

違い ます 。 N 親しい 人間 で も ない のに

なぜ むき に なる ?

助け を 求め て い た から だ !

( 逞 生 ) やめろ バカ !

危なかった の は 美馬 さま の 方 だ ろ !

すみません 。 N よく 言 っと き ます んで 。

( 菖蒲 ) 私 から も おわび いたし ます 。

( 広 塚 ) 危惧 し た とおり で は ない か !

刺客 など で 美馬 が や れる なら …。

≪ ( 物音 ) ( 武士 ) 何 やつ ! ?

( 銃声 ) ( 広 塚 ) ああ !

( 広 塚 ) ひ ぃ ー !

( サハリ ) ご 同行 願 お う か 。

( 菖蒲 ) 彼 も 哀れ に 感じ た の でしょ う 。

どう か ご 容赦 を 。

( 美馬 ) 分かり まし た 。

しかし この 辺り は まだ 物騒 らしい 。

よかったら 金剛 郭 まで われら が 甲 鉄 城 を 警護 し ま しょ う 。

えっ …。

( 男性 ) 美馬 さま に 守って もらえ れ ば もう 安心 だ 。

( 男性 ) ああ 。 N 金剛 郭 に 着 い た も 同然 だ な 。

そんな 簡単 な もん か ね 。

これ で よかった の でしょ う か …。

( 吉備 土 ) カバネ の 脅威 は 軽減 し ます 。

何 か 気 に なる の です か ? ( 菖蒲 ) いえ …。

そん で ?

何 が 気 に なる わけ ? あいつ は 無名 に

弱い やつ は 死 ん で 当然 って 教え て た 。

別に 間違って は ない ん じゃ ない ?

それ に 無名 は カバネ に

かま れ た こと が ない って 言って た ん だ 。

それ って カバ ネリ に さ れ た って こと じゃ ない の か ?

外 で 話 そ う ぜ 。

( 美馬 ) 《 戦え 》

《 生き残り たけ れ ば 己 の 手 で 》

《 う あ あー っ ! 》

( 美馬 ) 《 そう だ 》

《 お前 の 母 も 弱く なけ れ ば 生き残れ た 》

《 一 人 で 生きろ 》

《 誰 に も 頼る な 》

《 呼ば れる ため の 名前 は お前 に 不要 だ 》

《 これ から は 無名 を 名乗れ 》

♪~

( 荘 衛 ) 確かに あざ は 大きく なって いる が

この 程度 なら 問題 ない 。

( 美馬 ) 怖い か ?

う うん 平気 。

兄 さま が 古里 に 帰れ る 日 まで あと 少し だ もの 。

( 美馬 ) 強い な 無名 は 。

では 一 つ 頼ま れ て くれる か ?

( 無名 ) 《 えっ ? 何て 言った の ? 兄 さま 》

( 美馬 ) 《 甲 鉄 城 の 親 鍵 を 取って き て くれ 》

( 無名 ) 《 でも 親 鍵 は 菖蒲 さん が … 》

《 その 菖蒲 さん は 無名 より 強い の か ? 》

《 えっ …。 N う うん そんな こと ない けど 》

《 だったら 何も 問題 ない だ ろ う ? 》

♪~

( 広 塚 ) び … 美馬 殿 ! 何 な の だ ? ここ は 。

われわれ を どう しよ う と いう の か ! ?

( 美馬 ) 自分 の した こと を 忘れ た わけ で は ある まい 。

だから 私 を 殺 そ う と し た 。

聞き たい こと は 一 つ だけ だ 。

ひ い ! ( 美馬 ) 10 年 前 あの 戦場 で

俺 たち を カバネ の 中 に 置き去り に し た の は 誰 だ ?

当時 兵糧 方 だった あなた なら 知って いる はず だ 。

やめろ ! 広 塚 さま に …。

( 銃声 ) ( 広 塚 ) ひ い !

あなた も 額 に 花 を 咲か せ たい か ?

う う … お … 俺 じゃ ない 上 様 だ !

助け て くれ ー ! ( カバネ ) ウオオオオ … !

う … う っ …。

どう し た ! ? カバネ だ … カバネ が いる 。

えっ ! ?

あそこ だ 。 N えっ … 克 城 に ! ?

ああ 。 かなり の 数 だ 。

カバネ なんか 乗せ て 何 を しよ う と いう ん だ …。

≪ ( ノック )

( 菖蒲 ) 無名 さん 何 か ご 用事 ?

うん …。

甲 鉄 城 の 親 鍵 を 渡し て 。

えっ ?

( 無名 ) 親 鍵 だ よ 。 N 菖蒲 さん が 持って る やつ 。

( 菖蒲 ) なぜ 親 鍵 が 必要 な の ?

渡し て くれ ない の ?

無名 さん が 使う の ? それとも 誰 か に 頼ま れ た の ?

渡し て よ ! そんな の いい から !

無名 さん …。

菖蒲 さん じゃ 私 に は 勝て ない よ …。

だから ねえ … 渡し て 。

≪ ( 侑 那 ) 親 鍵 なら ここ に 。

( 無名 ) えっ ?

( 侑 那 ) 連結 作業 が あった から 預かって た の 。

よろしい です か ? ( 菖蒲 ) え … ええ 。

ありがとう 。

侑 那 さん さっき の は ?

( 侑 那 ) ボイラー 室 の 鍵 。 N それにしても 何の ため に 親 鍵 を ?

無名 さん の 考え と は 思え ない けど …。

≪ ( 逞 生 ) 菖蒲 さま !

来 て ください ! 生駒 が !

( 無名 ) えっ … 偽物 ! ?

この 鍵 は ボイラー 室 の もの だ 。

( 無名 ) そんな はず ない よ ! だって …。

( 美馬 ) 彼ら は お前 に 嘘 を つい た 。

残念 だ が われわれ は まだ 信用 さ れ て い ない よう だ 。

≪ ( セリ ) 総長 。

( セリ ) カバ ネリ の 男 が 貨物 車両 に 。

( たたく 音 )

ここ を 開けろ ! 誰 も い ない の か !

生駒 ! ?

( 美馬 ) 無名 。

もし こちら に 押し入って くる よう なら

殺さ なけ れ ば なら ない 。

分かって る 。 N 追い返す よ 。

( 鍵 の 開く 音 )

何 し に 来 た の ?

無名 今 すぐ 甲 鉄 城 に 戻れ 。

聞き たい こと が ある ん だ !

( 逞 生 ) い まし た 。

ここ は 任せ ま しょ う 。

美馬 は 大量 の カバネ を 克 城 の 中 に 隠し持って いる 。

あんた も 聞こえ て た ん だ ね 。 N 恙 所 でしょ 。

知って た の か ! ?

カバネ の こと は 知ら なく ちゃ いけない から ね 。

その 技術 で お前 も

カバ ネリ に さ れ た ん じゃ ない の か ! ?

そう だ よ 。

私 が 兄 さま に 頼 ん で カバ ネリ に し て もらった の 。

どうして そんな こと を ! ?

兄 さま が 言った ん だ !

お 母さん み たい に なる な 強く なれ って !

子供 の 私 が 強く なる に は それ しか …。

こんな 話 まだ する ? あんた に は どうせ 分か ん ない よ 。

駄目 だ !

お前 は こんな とこ に い ちゃ いけ ない !

やめ て よ ! 私 は 兄 さま と いる !

なぜ あいつ は 力 を 人 を 殺す ため に 使う ?

それ は 自分 の 身 が カワイイ ひきょう 者 の する こと だ !

兄 さま の こと 知ら ない くせ に

勝手 な こ と 言う な !

無名 !

( 無名 ) 自分 の 身 を 守る こと は ひきょう じゃ ない 。

みんな が 強く なれ ば 悲しい こと は なく なる よ 。

兄 さま は 正しい こと を 言って る 。

あんた たち 嘘つき に

分かって もら お う と は 思わ ない けど ね !

待て 無名 !

行く な ! ( ドア の 閉まる 音 )

美馬 …。

あいつ は 英雄 なんか じゃ ない 。

あの とき

あいつ は 笑った ん だ 。

♪~

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( 男性 ) 美馬 さ ま ー ! ( 男性 ) 解放 者 さま ! 万歳 !

( 無名 ) あの ね 兄 さま 。

( 無名 ) 甲 鉄 城 に は 私 以外 に も カバ ネリ が いる ん だ よ 。

自分 で 自分 を 手術 し た ん だ って 。\ N 変 な やつ でしょ 。

( 美馬 ) 自分 で ? それ は すごい な 。

( 菖蒲 ) 天 鳥 美馬 さま で いらっしゃい ます ね ?

( 菖蒲 ) 四方 川 家 の 総 領 菖蒲 と 申し ます 。

四方 川 ? で は 老中 の …。

老中 牧野 道 元 は 私 の 叔父 です 。

兄 さま みんな も 金剛 郭 に 行く ん だ よ 。

( 菖蒲 ) あっ …。

無名 さん に は お 世話 に なり まし た 。

まさか 美馬 さま の 妹 君 だった なんて 。

( 美馬 ) いえ 妹 で は あり ませ ん 。

えっ ?

私 が 兄 さま って 呼ば せ て もらって る だけ 。

( 菖蒲 ) ああ …。\ N ( 無名 ) 生駒 。

兄 さま こいつ だ よ 。 私 の 盾 。

君 が 甲 鉄 城 の カバ ネリ か 。\ N 私 は …。

( 生駒 ) 知って ます 。

弱い 者 は 死 ん で 当然 。\ N そう 無名 に 教え た 方 です よ ね 。

ちょっと 生駒 !

無名 お前 は 恙 所 に 行って いろ 。

体 を 診 て もらう ん だ 。

はい …。

ここ は 少し 騒がしい 。

よかったら 中 で 話し ませ ん か ?

生駒 君 君 も 。

貴 様 ! 人 か カバネ か ! ?

どちら でも ない ! 俺 は カバ ネリ だ !

♪~

( 菖蒲 ) 恐縮 です 。

将軍 さま の ご 子息 に 案内 し て いただく なんて 。

すでに 勘当 さ れ た 身 です よ 。

父 でも 子 で も あり ませ ん 。

そんな こと …。

下がって 。

( 美馬 ) どう し た ?

( ウドウ ) 美馬 さま 。 いや 蒸気 漏れ で 圧 が 上がら なく て 。

戦 続き だ から な 。

振動 で 緩 ん だ ん だ ろ う 。\ N 締め 具 は ある か ?

( ウドウ ) いや 汚れ ます よ !

( 美馬 ) カバ ネ と 戦って も 汚れる 。\ N ウドウ は 投 炭 を 。

( ウドウ ) はい 。

( 美馬 ) ホロビ 。\ N 菖蒲 さま を 先 に 案内 し て くれ 。

( ホロビ ) はい 。 こちら へ 。

僕 も やり ま しょ う か ?

ん ? 充填 剤 も いる かも しれ ない 。

持って ます から 。

ああ 頼む 。

( ホロビ ) ここ で お 待ち ください 。

( 菖蒲 ) 分かり まし た 。

≪ ( 瓜生 ) お や ぁ ?

( 瓜生 ) 場違い な お 姫 さま が いる な 。

刀 を 渡し て もら お う か 。

( 来栖 ) そちら の 主君 に 招待 を 受け て いる 。

渡す 理由 は ない 。\ N ( 瓜生 ) ヘッ …。

すぐに いら なく なる のに な 。

何 ?

貴 様 ! 何 の つもり だ !

勘違い する な よ 。

仲良く やろ う ぜ 仲良く 。

( 美馬 ) 生駒 君 。\ N 先ほど の 質問 の 答え だ が 。

強い 者 が 生き残り 弱い 者 が 死ぬ 。

それ は 世界 の ことわり だ と 思わ ない か ?

でも 弱い 者 に は 生きる 権利 が ない って 話 なら うなずけ ませ ん 。

それ は 分かる 。

しかし これ は 切り捨てる 話 で は なく

むしろ 救う 話 だ 。

現に 無名 は 戦う こと で 自ら の 命 を 救った 。

どういう こと です か ?

生きる ため に 大事 な の は 隠れ て 身 を 守る こと で は なく

ひるま ず カバ ネ と 戦う こと だ 。

違う か ? 生駒 君 。

≪ ( 汽笛 )

( カバネ ) ウウ ウウ ウウ …。

( 武士 ) ああ … 何て 数 だ …。

( 武士 ) 防ぎ きれ る の か ? こんな の …。

( 広 塚 ) カバネ を 呼び寄せ 領 民 を 危険 に さらし て の 策 など …。

( 小 源 太 ) ご 安心 を 。\ N カバネ は 狩 方 衆 が 片付け ます 。

解放 者 も 戦場 に 立つ でしょ う 。

それ に 乗じ て …。

西 門 だ ! ( 武士 ) 急げ !

君 は どう する ? 生駒 君 。

戦い ます ! そう か 。 で は 後 ほど 戦場 で 。

はい !

仕掛け て き た な 。 数 は ?

( サハリ ) 群れ 7 つ 。\ N 壁 の 前面 に 薄く 展開 し て い ます 。

ここ なら 融合 群 体 の 危険 も ない 。\ N 15 分 で 片付く 。

ちょうど ボンベ 一 つ 分 だ な 。

総員 軽 具 足 で 出陣 。\ N 迫撃砲 で 足止め し た 後 掃討 する 。

( サハリ ) 分かり まし た 。

百 錬成 鋼 貫か せ たまえ 。

( 巣 刈 ) 鎮守 砲 を 使う に は 近 過ぎる って よ !

( 逞 生 ) 気 を 付けろ よ ! おう !

( 菖蒲 ) 結局 こう やって 出る しか ない の です ね 。

≪ ( 門 の 開く 音 )

( 逞 生 ・ 巣 刈 ) あっ !

( 逞 生 ) わ っ !

( 巣 刈 ) 美馬 の 駿 城 ! ?

♪~

焼夷弾 放て !

♪~

総員 突撃 !

♪~

すげ え …。

外 に 出 て 戦う なんて …。

そう だ 。 カバネ を 倒す なら …。

近づく べき な ん だ 。

( 荘 衛 ) 野良 の カバ ネリ だ と ?

( 荘 衛 ) フッ … よほど 痛み に 強い と みえる な 。

( 狩 方 衆 ) う っ !

後 は 頼 ん だ ぞ …。

♪~

ウオ オオ オオ !

( シオン ) あっ !

( シオン ) くっ …。

ウオ オオ オオ !

兄 さま 私 に !

分かった 。 頼む ぞ 無名 。

ホロビ 手伝って やれ 。

はい 。

( 巣 刈 ) カバ ネリ が もう 一 人 ! ?

グアアアア !

グアッ !

グオッ … !

( ホロビ ) ふん !

( カバネ ) グアアアアア !

( 無名 ) ふん !

( 美馬 ) 榎 久 か ?

始まり まし た 。

( 榎 久 ) あなた は ご存じ ある まい 。

あまた の 人間 に 命 を 付け狙わ れ て いる こと を 。

私 は そういう やつ ら に 差し向け られ て ここ に 来 た 。

隙 を み て あなた を 刺せ と 。

( 美馬 ) そう か 。

( 榎 久 ) あなた に やつ ら の 居場所 を 教える こと も できる 。

ただ 一言 頼む と 言って ください ませ ん か 。

そして いま 一 度 私 に 戦 働き を お 命じ ください 。

( 美馬 ) 不要 だ 。 去れ 。

( 榎 久 ) それ が あなた の … 答え か !

( 榎 久 ) ぐ っ ! う …。

ああ !

あっ ! ( 榎 久 ) た … 助け て くれ !

( 美馬 ) お前 は 嘘 を 言った な 。

私 を 売る と 最初 から 決め て い た はず だ 。

お前 は 弱い 。

やめろ !

あっ …。

( 榎 久 ) ぐ ふ っ !

なぜ 殺し た ん です ?

「 助け て 」 と 言って い た のに 。

生駒 ! ( 瓜生 ) 総長 に 任せろ 。

この 男 は 君 の 親類 か ? それとも 生き別れ の 兄 …。

違い ます 。\ N 親しい 人間 で も ない のに

なぜ むき に なる ?

助け を 求め て い た から だ !

( 逞 生 ) やめろ バカ !

危なかった の は 美馬 さま の 方 だ ろ !

すみません 。\ N よく 言 っと き ます んで 。

( 菖蒲 ) 私 から も おわび いたし ます 。

( 広 塚 ) 危惧 し た とおり で は ない か !

刺客 など で 美馬 が や れる なら …。

≪ ( 物音 ) ( 武士 ) 何 やつ ! ?

( 銃声 ) ( 広 塚 ) ああ !

( 広 塚 ) ひ ぃ ー !

( サハリ ) ご 同行 願 お う か 。

( 菖蒲 ) 彼 も 哀れ に 感じ た の でしょ う 。

どう か ご 容赦 を 。

( 美馬 ) 分かり まし た 。

しかし この 辺り は まだ 物騒 らしい 。

よかったら 金剛 郭 まで われら が 甲 鉄 城 を 警護 し ま しょ う 。

えっ …。

( 男性 ) 美馬 さま に 守って もらえ れ ば もう 安心 だ 。

( 男性 ) ああ 。\ N 金剛 郭 に 着 い た も 同然 だ な 。

そんな 簡単 な もん か ね 。

これ で よかった の でしょ う か …。

( 吉備 土 ) カバネ の 脅威 は 軽減 し ます 。

何 か 気 に なる の です か ? ( 菖蒲 ) いえ …。

そん で ?

何 が 気 に なる わけ ? あいつ は 無名 に

弱い やつ は 死 ん で 当然 って 教え て た 。

別に 間違って は ない ん じゃ ない ?

それ に 無名 は カバネ に

かま れ た こと が ない って 言って た ん だ 。

それ って カバ ネリ に さ れ た って こと じゃ ない の か ?

外 で 話 そ う ぜ 。

( 美馬 ) 《 戦え 》

《 生き残り たけ れ ば 己 の 手 で 》

《 う あ あー っ ! 》

( 美馬 ) 《 そう だ 》

《 お前 の 母 も 弱く なけ れ ば 生き残れ た 》

《 一 人 で 生きろ 》

《 誰 に も 頼る な 》

《 呼ば れる ため の 名前 は お前 に 不要 だ 》

《 これ から は 無名 を 名乗れ 》

♪~

( 荘 衛 ) 確かに あざ は 大きく なって いる が

この 程度 なら 問題 ない 。

( 美馬 ) 怖い か ?

う うん 平気 。

兄 さま が 古里 に 帰れ る 日 まで あと 少し だ もの 。

( 美馬 ) 強い な 無名 は 。

では 一 つ 頼ま れ て くれる か ?

( 無名 ) 《 えっ ? 何て 言った の ? 兄 さま 》

( 美馬 ) 《 甲 鉄 城 の 親 鍵 を 取って き て くれ 》

( 無名 ) 《 でも 親 鍵 は 菖蒲 さん が … 》

《 その 菖蒲 さん は 無名 より 強い の か ? 》

《 えっ …。\ N う うん そんな こと ない けど 》

《 だったら 何も 問題 ない だ ろ う ? 》

♪~

( 広 塚 ) び … 美馬 殿 ! 何 な の だ ? ここ は 。

われわれ を どう しよ う と いう の か ! ?

( 美馬 ) 自分 の した こと を 忘れ た わけ で は ある まい 。

だから 私 を 殺 そ う と し た 。

聞き たい こと は 一 つ だけ だ 。

ひ い ! ( 美馬 ) 10 年 前 あの 戦場 で

俺 たち を カバネ の 中 に 置き去り に し た の は 誰 だ ?

当時 兵糧 方 だった あなた なら 知って いる はず だ 。

やめろ ! 広 塚 さま に …。

( 銃声 ) ( 広 塚 ) ひ い !

あなた も 額 に 花 を 咲か せ たい か ?

う う … お … 俺 じゃ ない 上 様 だ !

助け て くれ ー ! ( カバネ ) ウオオオオ … !

う … う っ …。

どう し た ! ? カバネ だ … カバネ が いる 。

えっ ! ?

あそこ だ 。\ N えっ … 克 城 に ! ?

ああ 。 かなり の 数 だ 。

カバネ なんか 乗せ て 何 を しよ う と いう ん だ …。

≪ ( ノック )

( 菖蒲 ) 無名 さん 何 か ご 用事 ?

うん …。

甲 鉄 城 の 親 鍵 を 渡し て 。

えっ ?

( 無名 ) 親 鍵 だ よ 。\ N 菖蒲 さん が 持って る やつ 。

( 菖蒲 ) なぜ 親 鍵 が 必要 な の ?

渡し て くれ ない の ?

無名 さん が 使う の ? それとも 誰 か に 頼ま れ た の ?

渡し て よ ! そんな の いい から !

無名 さん …。

菖蒲 さん じゃ 私 に は 勝て ない よ …。

だから ねえ … 渡し て 。

≪ ( 侑 那 ) 親 鍵 なら ここ に 。

( 無名 ) えっ ?

( 侑 那 ) 連結 作業 が あった から 預かって た の 。

よろしい です か ? ( 菖蒲 ) え … ええ 。

ありがとう 。

侑 那 さん さっき の は ?

( 侑 那 ) ボイラー 室 の 鍵 。\ N それにしても 何の ため に 親 鍵 を ?

無名 さん の 考え と は 思え ない けど …。

≪ ( 逞 生 ) 菖蒲 さま !

来 て ください ! 生駒 が !

( 無名 ) えっ … 偽物 ! ?

この 鍵 は ボイラー 室 の もの だ 。

( 無名 ) そんな はず ない よ ! だって …。

( 美馬 ) 彼ら は お前 に 嘘 を つい た 。

残念 だ が われわれ は まだ 信用 さ れ て い ない よう だ 。

≪ ( セリ ) 総長 。

( セリ ) カバ ネリ の 男 が 貨物 車両 に 。

( たたく 音 )

ここ を 開けろ ! 誰 も い ない の か !

生駒 ! ?

( 美馬 ) 無名 。

もし こちら に 押し入って くる よう なら

殺さ なけ れ ば なら ない 。

分かって る 。\ N 追い返す よ 。

( 鍵 の 開く 音 )

何 し に 来 た の ?

無名 今 すぐ 甲 鉄 城 に 戻れ 。

聞き たい こと が ある ん だ !

( 逞 生 ) い まし た 。

ここ は 任せ ま しょ う 。

美馬 は 大量 の カバネ を 克 城 の 中 に 隠し持って いる 。

あんた も 聞こえ て た ん だ ね 。\ N 恙 所 でしょ 。

知って た の か ! ?

カバネ の こと は 知ら なく ちゃ いけない から ね 。

その 技術 で お前 も

カバ ネリ に さ れ た ん じゃ ない の か ! ?

そう だ よ 。

私 が 兄 さま に 頼 ん で カバ ネリ に し て もらった の 。

どうして そんな こと を ! ?

兄 さま が 言った ん だ !

お 母さん み たい に なる な 強く なれ って !

子供 の 私 が 強く なる に は それ しか …。

こんな 話 まだ する ? あんた に は どうせ 分か ん ない よ 。

駄目 だ !

お前 は こんな とこ に い ちゃ いけ ない !

やめ て よ ! 私 は 兄 さま と いる !

なぜ あいつ は 力 を 人 を 殺す ため に 使う ?

それ は 自分 の 身 が カワイイ ひきょう 者 の する こと だ !

兄 さま の こと 知ら ない くせ に

勝手 な こ と 言う な !

無名 !

( 無名 ) 自分 の 身 を 守る こと は ひきょう じゃ ない 。

みんな が 強く なれ ば 悲しい こと は なく なる よ 。

兄 さま は 正しい こと を 言って る 。

あんた たち 嘘つき に

分かって もら お う と は 思わ ない けど ね !

待て 無名 !

行く な ! ( ドア の 閉まる 音 )

美馬 …。

あいつ は 英雄 なんか じゃ ない 。

あの とき

あいつ は 笑った ん だ 。

♪~