Made in Abyss Episode 9

僕 こんな 事 言う の 嫌な んです が ぼく||こと|いう||いやな|ん です|

「 やっぱり 無理だ っ 」 って 帰って きて くれたら どんなに いい かって |むりだ|||かえって|||||

マルルク

いろんな 人 が ここ から 「 戻ら ない 旅 」 に 行く の を 送って き ました |じん||||もどら||たび||いく|||おくって||

僕 今日 が 一 番 悲しい です ぼく|きょう||ひと|ばん|かなしい|

逆さ 森 あんな 上 に さかさ|しげる||うえ|

レグ れぐ

準備 は いい じゅんび||

もちろん だ

これ が オーゼン さん の 言って いた 縦 穴 かな |||||いって||たて|あな|

うん

この世 に は 死 ほど 平等な もの は ない このよ|||し||びょうどうな|||

どんな 生き物 に も 必ず 死 は 訪れる |いきもの|||かならず|し||おとずれる

死 は 公平に して 絶対 的な 理 であり し||こうへいに||ぜったい|てきな|り|

常に 我々 の 傍ら に ある とわに|われわれ||かたわら||

だが 人 は 知恵 と 勇気 を 駆使 して |じん||ちえ||ゆうき||くし|

もがき あがき 最後 まで 生 に しがみつく ||さいご||せい||

我々 は この 不公平で 不平等な 世界 が 好きな のだ われわれ|||ふこうへいで|ふびょうどうな|せかい||すきな|

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく だれ|||さからえ|||くぐって|

その 目 を 灯火 より 輝か せて |め||とうか||かがやか|

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む めざす|さき||ふかく||まよい|こむ

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう くち|あけた|ならく||わな|しんじつ||あと||おいかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい いま|こたえ||みつかる||ぜんぶ|うしな||||

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る |こえ||はなさ||よう に|こだま|||ひびいて|

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ らしんばん|||やみ||さした||にげば|||かた|

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物 ||まじない||こどう||ほんもの

二度と 憧れ は 止まら ない にどと|あこがれ||とまら|

リコ たち 今頃 どの 辺 に いる んだろう な ||いまごろ||ほとり||||

「 太 断層 」 あたり じゃ ない か な ふと|だんそう|||||

なんで わかる んだ よ

日数 と レグ の 能力 を 合わせて 計算 した 結果 だ けど ね にっすう||れぐ||のうりょく||あわせて|けいさん||けっか|||

「 奈落 見取 図 」 ならく|みと|ず

この 前 かりた 時 に メモ って おいた んだ |ぜん||じ||めも|||

「 大 断層 」 だい|だんそう

4000 メートル を 越える 垂直 の 壁 めーとる||こえる|すいちょく||かべ

この先 は 上昇 負荷 も きつく なって このさき||じょうしょう|ふか|||

幻覚 や 幻 聴 も 出て くる げんかく||まぼろし|き||でて|

まっ 平らじゃ ね ー か |たいらじゃ||-|

こんな とこ どう やって 降りる んだ ||||おりる|

わから ない けど

でも レグ は これ を 登って きた んだ |れぐ||||のぼって||

きっと どこ か に ルート が ある はずだ よ ||||るーと||||

また 出口 が |でぐち|

見て マドカジャク だ みて||

リコ 顔 出す と 危ない |かお|だす||あぶない

しかし どう する

もう 岸壁 を 降りる か |がんぺき||おりる|

「 呪い 」 を 覚悟 で 戻る しか ない ぞ まじない||かくご||もどる|||

近く に ほか の 穴 は ちかく||||あな|

あれ は どう だい

小 動物 の フン が 突き出して いる 所 しょう|どうぶつ||ふん||つきだして||しょ

リコ いい ぞ

うん

ごめん ね

できれば おいしく 食べ たかった な ||たべ||

空 も 飛べ ぬ 壁 も 走れ ぬ から||とべ||かべ||はしれ|

我々 の ような 弱者 は 取って 食わ れる だけ さ われわれ|||じゃくしゃ||とって|くわ|||

弱者 は 弱者 の 道 を 選ぶ 他 ない の さ じゃくしゃ||じゃくしゃ||どう||えらぶ|た|||

リコ 急いで 奥 へ |いそいで|おく|

なんだ ろ

レグ れぐ

やった よ

この 巣 すごい 下 まで 続いて る |す||した||つづいて|

ねえ 早く 早く |はやく|はやく

今 行く いま|いく

あの 音 何 か 引っかかる な |おと|なん||ひっかかる|

随分 降りた ね ずいぶん|おりた|

そう だ な しか し 進む ため と は 言え |||||すすむ||||いえ

散々 巣 を 荒らして しまった な さんざん|す||あらして||

この 子 達 に は 感謝 し ない と ね |こ|さとる|||かんしゃ||||

ああ おかげ で 寝床 に も 食事 に も 苦労 し ないで すんで いる しな |||ねどこ|||しょくじ|||くろう|||||

主食 が バラコチャ の 実 だ から しゅしょく||||み||

お 肉 も 柔らかくて 美味しい もん ね |にく||やわらかくて|おいしい||

ここ は 遺跡 な の か ||いせき|||

レグ れぐ

これ 船 の 一部 だ よ ずっと 昔 の |せん||いちぶ||||むかし|

船 まだ 「 遺物 」 残 っで ない かな せん||いぶつ|ざん||| しかし 何で こんな 所 に 船 が |なんで||しょ||せん|

遺物 ない かな いぶつ||

おい 遺物 |いぶつ

なに これ

ここ

マドカジャク の 巣 ||す

素早い すばやい

拳 を 飛ばして も 食いつか れる けん||とばして||くいつか|

擊 って いい の か 今 |||||いま

擊 った が 最後 |||さいご

君 は どんなに 気張って も 10 分 程度 で 昏倒 きみ|||きばって||ぶん|ていど||こんとう

目覚める まで たっぷり 二 時間 かかる めざめる|||ふた|じかん|

深層 で 二 時間 無力な 子供 を 放置 して 見な よ しんそう||ふた|じかん|むりょくな|こども||ほうち||みな|

どんな 風 に 食い 散らかさ れる か ねえ |かぜ||くい|ちらかさ|||

ま それ で おまえ やら なきゃ いけない 時 は |||||||じ|

後 腐れ が 残ら ない ように 徹底 てき に なる んだ ね あと|くされ||のこら||よう に|てってい|||||

相手 が 誰 であろう と 周り に 何 が あろう と あいて||だれ|||まわり||なん|||

その 時 が 来たら 躡躇 も 容赦 も 無し だ |じ||きたら|じょうちょ||ようしゃ||なし|

迷って る 場合 じゃ ない まよって||ばあい||

今 だっ いま|

やった あ

マドカジャク て どんな 味 かな |||あじ|

リコ 聞いて くれ |きいて|

僕 は 反動 で もう じき 眠り に 落ちる ぼく||はんどう||||ねむり||おちる

2 時間 だ その 間 君 は じかん|||あいだ|きみ|

さっき も 聞こえた んだ が 何 な んだ ||きこえた|||なん||

この 声 |こえ

ベニクチナワ

逃げろ にげろ

頭 に 傷 あたま||きず

レグ が 火葬 砲 で やっつけた やつ だ れぐ||かそう|ほう||||

たしか 三 層 に 巣 が ある って |みっ|そう||す|||

あいつ 私 たち を 覚えて る んだ |わたくし|||おぼえて||

行き止まり いきどまり

ねぇ 君 たち お 願い そこ を ど いて |きみ|||ねがい||||

だめだ

気 が 遠く なる き||とおく|

ど いて え お 願い ||||ねがい

きた ぁぁ 通して ったら 通して ||とおして||とおして

大丈夫 レグ だいじょうぶ|れぐ

リコ 僕 が 目覚める まで ここ から 動か |ぼく||めざめる||||うごか

大丈夫 だいじょうぶ

レグ は 私 が 守る から れぐ||わたくし||まもる|

お腹 すいた ぁ なに か 食料 を 探さ ない と おなか|||||しょくりょう||さがさ||

レグ を ここ に 置いて いか ない し れぐ||||おいて|||

じゃ 行く よ レグ |いく||れぐ

お腹 すいた ぁ 疲れた おなか|||つかれた

も ぉ ダメ だめ ||だめ|

もう 動け ない |うごけ|

レグ が 起きる まで ここ で 待 と れぐ||おきる||||ま|

バラコチャ の 匂い だ ||におい|

この 下 に 実 が なって る んだ |した||み||||

ラッキー らっきー

近い ぞ ちかい|

バラコチャ どこ

どこ どこ どこ

なんで 地面 から におう の |じめん|||

何 この キョーレツ な バラコチャ の 匂い なん||||||におい

一体 ここ いったい|

これ って ネリタンタン の 尻尾 ||||しっぽ

もし かして

アマカガメ の 胃袋 の 中 ||いぶくろ||なか

しまった

この 匂い は ネリタンタン を おびき寄せる 罠 だった んだ |におい||||おびきよせる|わな||

早く 出 ない と とかさ れちゃ う はやく|だ|||||

助かった ぁ たすかった|

こんなに たくさん

なに

なに なに

いた っ

そ そ っか

私 に ついた この 匂い で わたくし||||におい|

ち 違う って |ちがう|

私 は バラコチャ の 実 じゃ ない よ ぉ わたくし||||み||||

きた っ

まさか 行き止まり って こと ない よ ね |いきどまり|||||

まだ 2 時間 経って ない の か な |じかん|たって||||

レグ 早く 目 を 覚まして れぐ|はやく|め||さまして

光 外 だっ ひかり|がい|

やった っ

嘘 でしょ なんで 登り 坂 うそ|||のぼり|さか

無理だ よ あんな 所 まで 登ったら 「 呪い 」 で むりだ|||しょ||のぼったら|まじない|

もう 後戻り は でき ない んだ |あともどり||||

レグ 行く よ れぐ|いく|

深 界 三 層 の 負荷 頭痛 目眩 ふか|かい|みっ|そう||ふか|ずつう|めまい

重い 吐き気 加えて おもい|はきけ|くわえて

平衡 感覚 に 異常 へいこう|かんかく||いじょう

いま した よ お 師 様 ||||し|さま

もう 安心です よ リコ さん |あんしん です|||

マルルク ちゃん

その 通り だ よ |とおり||

さ ぁ 一緒に 戻ろう じゃ ない か ||いっしょに|もどろう|||

幻覚 と 幻 聴 げんかく||まぼろし|き

もう いい んだ よ リコ

休めよ 無理 す んな やすめよ|むり||

リコ

皆 よく やった リコ みな||| あと は 任せろ ||まかせろ

ハボ さん

リコ

お 母さん |かあさん

リコ 一緒に 戻ろう オース に |いっしょに|もどろう||

お 母さん |かあさん

お 母さん ここ は |かあさん||

オース に 向かう ゴンドラ の 中 さ ||むかう|ごんどら||なか|

でも アビス の 呪い が |||まじない|

大丈夫 もう お前 は 呪い を 受け ない 体 に なった んだ だいじょうぶ||おまえ||まじない||うけ||からだ|||

さ ぁ 着く ぞ ||つく|

オース の 街 だ ||がい|

お かえり

リコ

お 帰り なさい |かえり|

リコ さん

みんな

ただいま ぁ

レグ れぐ

レグ は どこ れぐ||

お 母さん レグ は レグ が い ない |かあさん|れぐ||れぐ|||

レグ は 奈落 の 底 だ よ れぐ||ならく||そこ||

どうして

いやだ よ

レグ が 一緒じゃ なきゃ れぐ||いっしょじゃ|

私 一 人 オース に 戻って も 意味 ない よ わたくし|ひと|じん|||もどって||いみ||

リコ

ずっと 一緒だった んだ よ |いっしょだった||

レグ レグ れぐ|れぐ

レグ が 一緒じゃ なきゃ いやだ ぁ れぐ||いっしょじゃ|||

一 人 で アビス の 中 に いる って こんなに 大変な こと だった んだ ね ひと|じん||||なか|||||たいへんな||||

私 ずっと 守って もらって た んだ ね レグ わたくし||まもって|||||れぐ

いつ こい ぞ お前 |||おまえ

あっ そうだ ぁ |そう だ|

リコ

使い 方 オーゼン さん に 教えて もらった んだ から つかい|かた||||おしえて|||

レグ れぐ

レグ 使って れぐ|つかって

レグ れぐ

すまない 遅く なって |おそく|

う うん おかげ で 私 いろんな こと 考えた の ||||わたくし|||かんがえた|

それ で ね わかった の

わかった

一 人 だったら 絶対 無理だった ひと|じん||ぜったい|むりだった

レグ の おかげ で ここ まで 来 れた んだ れぐ||||||らい||

あり が と ね レグ ||||れぐ

それ は 僕 も 同じだ ||ぼく||おなじだ

リコ が いた から 二 人 だ から 来 れた んだ ||||ふた|じん|||らい||

辺 の 景色 も 刺 々 しく なって きたな ほとり||けしき||とげ||||

深度 は しんど|

6750 メートル か な めーとる||

この トゲ トゲ は 卵 だ と いう が |とげ|とげ||たまご||||

美味しく 食べる 方法 は ある んだろう か おいしく|たべる|ほうほう||||

リコ 下 に 何 か 見える |した||なん||みえる

巨人 の 盃 だ きょじん||さかずき|

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう から||うかんで||ひかる|なみ||たばねて|にじ||きょう||

危うい 足場 滑る スロープ あやうい|あしば|すべる|すろーぷ

過去 と 未来 の 道標 かこ||みらい||みちしるべ

君 の 左手 僕 の 右手 を きみ||ひだりて|ぼく||みぎて|

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も かこ||いま||みらい|

だから 迷わ ず に 歩いて いこう |まよわ|||あるいて|

色とりどりの 夢 重ねて いろとりどりの|ゆめ|かさねて

明日 は どこ に 向かう あした||||むかう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ きみ||いっしょに||せかい||かがやき||

最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう さい|はて||ち||さく|か||さがそう