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ナルト- 疾風伝 (Naruto), NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン9 - 193 - 二度死んだ男

NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 9 - 193 - 二 度 死んだ 男

( ナルト ) シカマル ! いるか ?

( シカナル ) あん ? なんだ よ ?

いの が 用 が ある って …。

何 して んだ ?

写真 の 選別 だ よ 。 選別 ? なんで ?

( シホ ) 被災 地 から 集め られた 写真 な んです 。

( シホ ) 大事な 写真 も ある だろう し →

持ち主 が 判明 する もの は 返そう と 思って 。

オメエ も 知って る 人 が いたら 教えて くれよ 。

あぁ それ くらい なら 俺 でも 手伝え そうだ な 。

と いって も 知ら ない 人 ばっ か だ な …。

これ は …。

俺 用 を 思い出した って ば よ ! えっ ?

あぁ … この 写真 もらって く ぜ ! おい ! ナルト 。

あっ ! そうだ 。 チューリップ って ど っか に 咲いて たかな ?

チューリップ です か ? ナルト 君 ロマンチックな 花 が 好きな んです ね 。

チューリップ の 花 言葉 って 永遠の 愛 な んです よ 。

《 なんか 面倒 くせ ぇ 視線 が …》

そん なら 里 の 東 に ある 花畑 なら 無事な んじゃ ない か ?

サンキュー な シカマル ! あぁ 。

でも アイツ チューリップ を どう する つもりだ ?

さ ぁ ?

《 永遠の 愛 か …》

(( や べ ぇ ! 降って きた って ば よ 。

急いで 帰 ん ねえ と !

と と っ …。

うわ ぁ !

いて ぇ …。

ギャーッ !

な な … なんだ ?

なんだ よ ! 岩 か …。

うん !? なんだ ? これ …。

札 ?

「 奇 介 」… あと は 読め ねえ な 。

や べ ぇ ! ( オオカミ の 遠吠え )

は … 早く 帰る って ば よ 。

サクラ ちゃん …。

サクラ ちゃん そんな 抱きつか なく って …。

サクラ ちゃん ちょっと 重 …。

ギャーッ !

な な … なんだ よ !? おっちゃん ! びっくり した って ば よ !!

( 奇 介 ) こっち も びっくり した よ ! 急に 大声 出す から 。

って … おい おっちゃん ! なんで 勝手に 人 ん 家 に 入って んだ よ !?

うん !? う うん …。 さ ぁ ? 気づいたら ここ に いて …。

は ぁ !? なんだ よ ? 気づいたら ここ って そんな バカな 話 …。

出た !! オバケ ! ( 奇 介 ) なに !? どこ ? どこ ?

どこ に も いない じゃ ない か 。 心臓 に 悪い だ ろ !

おっちゃん … それ って …。

うん ?

そんな 落ち込む なって ば よ ぉ …。

つって も 無理 か 。

なあ おっちゃん 。 自分 が 死んだ の 覚えて ねえ の ?

そう いえば …。

そう いえば ?

何も 覚えて ない 。

だ あ ~ っ …。

って いう か 自分 の 名前 も 何も 覚えて ない 。

記憶 喪失 の オバケ なんて ん な の 聞いた こと ねえ ぞ !

俺 も だ よ 。 君 何 か 俺 に 祟 られる こと した ?

んな こと する わけ ねえ って ば よ !

俺 は おっちゃん なんて 全然 知ら ねえ し →

祟 られる ような こと なんか ち っと …。

あっ ! どうした ?

そう いえば 夕方 …。

裏山 で 変な お札 を 剥がした なぁ 。

お札 ? ああ ちょっと 待って 。

それ で 俺 化けて 出て る の ?

これ だって ば よ 。

奇 介 … 奇 介 って の か ? 俺 。

そもそも 奇 介 と は 名前 な の か ? だ と したら どこ の 奇 介 か ?

そんな の 知ら ねえ って ば よ 。 そうだ よ な …。

でも 死んだ ん なら 俺 なんで 成仏 でき ない んだ ?

あっ ! この世 に なんか 未練 が ある から →

成仏 でき ねえ って 聞いた こと ある ぞ 。

未練 ? 未練 か …。

何の 未練 だろう ?

《 う ~ ん … これ どう したら いいん だって ば よ 》

(( どうやら おっちゃん が 見え ん の 俺 だけ みて ぇだ な 。

封印 を 解いた 君 だけ に 見える の か 。

と なる と 君 だけ が 頼り だ な ナルト 。

ハア … しよう が ねえ 。 片っ端から 聞いて みっ か 。

奇 介 ? 知ら ない ねぇ 。

聞いた こと ない なぁ 。

知ら ないで ち ゅ 。

ニャーゴ 。

ハア … チェッ 。

誰 も おっちゃん の こと 知ら ねえ って ば よ 。

ダメ か …。 あっ ! そうだ !

( イズモ ) 面会 は 無理だ 。 三 代 目 は いらっしゃら ない 。

何 か あった の か ?

重要な 会議 に 出て おら れる 。

ふ ~ ん 火影 の じいちゃん なら →

なんか 知って る と 思った んだ けど な 。

し ゃあ ねえ や 。 他 を 当たる か 。

( サビル ) です から この 新たな 警備 網 が →

実現 できれば 木 ノ 葉 の 防衛 機能 は 実に 3 倍 に 飛躍 し ます 。

私 と して は ぜひとも この 新たな 防衛 案 に 対する →

ご 理解 を 皆様 に 求める 次第 で あり ます 。

なるほど のう 。 確かに この 案 は 名案 じゃ のう 。

では 皆様 採決 は 午後 と いう こと で →

休憩 して ください 。

( サビル ) コハル 様 ホムラ 様 。

サビル か 。

( サビル ) ご 足 労 かけ ます 。 いい 案 じゃ った 。

お前 も ずいぶん と 出世 した な 。 日頃 の 努力 の たまもの だ 。

ありがたき お 言葉 。

( サビル ) 私 の 生涯 は この 里 の ため に あり ます 。

( カカシ ) あの 若 さ で 里 の 新たな 防衛 案 を 考えつく と は →

なかなか の もの です ね 。

( 三 代 目 ) うむ 。 午後 の 会議 で →

あの 案 が 認可 さ れれば 木 ノ 葉 の 平和 は →

これ まで 以上 に 強固な もの と なる 。

や っぱ ダメ か …。

は ぁ … 俺 の 記憶 は 戻ら ない の か なぁ 。

そんな しょんぼり す ん なって ば よ 。

な っ おっちゃん ! ( サクラ ) あっ ナルト !

サクラ ちゃん ! アンタ ね 今日 の 演習 来 ないで →

こんな ところ で なに 油 売って ん の よ !

あっ ! 忘れて た ! 忘れて た ! じゃ ない でしょ 。

痛い 痛い ! いや それ が →

たいへんな こと に なって ん だって ば よ !

たいへんな こと ? ほら この …。

あっ 俺 以外 に は 見え ねえ んだった 。

なに わけ わかん ない こと 言って ん の よ !

あん ま サボって る と 先生 に 言いつける わ よ !

わかった って ば よ 。 った く !

なんか とばっちり だって ば よ 。

すまない な ナルト 。 あっ 待って よ サクラ ちゃん !

なに よ ! サクラ ちゃん あの さ →

奇 介 って 人 知ら ない ?

奇 介 ? 知ら ない わ よ そんな 名前 の 人 。

あっ ! そう いえば 聞いた こと ある かも 。

(2 人 ) えっ !? それ って どこ で ?

う ~ ん たしか …。

(( 知り合い の お 見舞い で 病院 に 行った とき に →

奥 の 病室 に 入って た 人 が …))

あっ !

そんな … 俺 じゃ ない か 。

どうりで 成仏 でき ねえ はずだ って ば よ 。

まだ 死んで ねえ んだ もん な 。

俺 は どうして こんな とこ に …))

(( は ぁ …。

おっちゃん おっちゃん !

ナルト 。

おっちゃん 家 の 住所 聞いて きた から →

行って みる って ば よ 。

おっちゃん ! えっ ? ああ 。

ここ が 俺 の 家 。

チューリップ …。

おっちゃん 家 だいぶ 前 に 火事 に なった らしい 。

その とき … 言い づらい んだ けど →

おっちゃん の 奥さん も …。

おっちゃん ?

うわ ~ っ ! う ぅ …。

おっちゃん 大丈夫 か ?

ハァ … ハァ … ハァ …。

思い出した 。

俺 は ヤツ に … う っ !

封印 さ れた んだ 。 ヤツ ?

俺 は 暗部 の 命令 で →

里 に 入り込んだ スパイ の 捜索 を 続けて いた 。

そこ に 疑い が 浮上 して きた の が サビル だった 。

サビル は 都市 防衛 の 戦術 部門 で 木 ノ 葉 の 未来 を 担う と →

ウワサ さ れて いた 優秀な 忍 だ 。

確たる 証拠 も ない のに ヤツ を 糾弾 する こと は でき ない 。

それ で 俺 は 誰 に も その こと を 話さ ず に →

内偵 を 続けて いた 。

その 最中 …。

(( 出て こい よ 。

俺 が 気づいて ない と 思って いる の か ?

何 か 勘 づい てる ようだ が かくれんぼ も ここ まで だ 。

やはり 貴 様 !

逃がす か !

何 っ !?

これ は !

終わり だ 。 クソ !

な ~ ん て ね 。

うわ ~ っ !

( サビル ) たいした こと ねぇ な 。

悪い が ここ に 来る 直前 お前 の 妻 は 始末 さ せて もらった 。

なんだ と !?

貴 様 !

ここ で お前 の 魂 を 封印 すれば →

やがて お前 の 肉体 は 水死 体 で 見つかる だろう 。

任務 に 疲れ おかしく なった お前 は 妻 を 道連れ に し 川 に 身投げ した 。

一家 心中 と いう 筋書き だ 。

じゃあ な !

魂 身 別離 の 術 !

う っ … うわ ~ っ !))

♪♪~

サビル の 目的 は →

自分 の 立てた 防衛 網 を 木 ノ 葉 に ひく こと だ 。

そう なれば →

ヤツ が 里 の 守備 機能 の 実権 を 握る こと に なる 。

それ だけ は なんと して も 阻止 し なければ 。

でも どう やって …。

先生 体温 が 。 血圧 が 上がり ませ ん 。

ダメです !

おっちゃん どうした ん だって ば よ 。

下がって 治療 の 邪魔だ 。

おい いったい 何 が あった んだ よ !

それ が 急に 生命 維持 装置 が とまって …。

心拍 戻り ませ ん 。 ダメ か …。

そんな …。

おっちゃん 死んじゃ ダメ だって ば よ !

おっちゃん …。

泣く な ナルト 。 おっちゃん 。

誰 か が 装置 を とめて 俺 を 殺した んだ 。

犯人 は 俺 の 存在 が 邪魔な ヤツ 。

サビル か !

これ より サビル の 提案 に よる →

木 ノ 葉 防衛 網 議案 の 可決 に 移り ます 。

では 本 議案 に 賛成 の 者 は 挙手 を 。

ふむ 。 で は 本 案 は 賛成 多数 を もって 可決 …。

異議 あり !

その 決議 待って ください !

お前 は …。 奇 介 !?

異議 と いう の は どういう こと か ね ?

私 は 暗部 の 奇 介 と いう 者 です 。

特命 を 受け 密かに この 里 に 潜入 した →

スパイ の 捜査 を して い ました 。

それ が この 議決 と 何の 関係 が ある の か ね ?

おお あり だって ば よ 。

ナルト 興奮 する な 。 変化 の 術 が バレ る 。

わかった って ば よ 。

おお あり じゃ なくて 大いに 関係 が あり ます 。

なぜなら 私 が 捜査 して いた の は そこ に いる サビル な のです から 。

なんだ と !? なに !

お 待ち ください 。

では 奇 介 その 証拠 は どこ に ある ?

私 は お前 に 魂 を 封印 さ れた 。

私 自身 が 証拠 だ 。

それ は お前 が 本当の 奇 介 なら な 。

奇 介 は 先ほど 死亡 した と 報告 を 受けた 。 確認 を !

クッ … ここ まで か 。

クソ !

《 なに !?》

この 奇 介 は ニセ モノ だ 捕らえろ !

チッ 見失った か 。

お前 は いったい 誰 だ ?

そんな 姿 で 俺 の 前 に 現れる って こと は 奇 介 の 仲間 か ?

悪い が お前 に も 死んで もらう ぜ 。

やっぱり お前 が おっちゃん と 奥さん を 殺した んだ な 。

誰 だ 小僧 。

そう な んだ な ? だ と したら ?

許せ ねえ 。

すべて ナルト の 言う とおり だった な 。

解 !

カカシ 。

ま 一応 ソイツ は 俺 の 大事な 部下 なんで ね 。

木 ノ 葉 の 防衛 網 の 実権 を 握り →

何 を する つもりだった の か 詳しく 話して もらう よ 。

覚悟 しろ サビル 。

待って くれ カカシ 先生 !

おっちゃん 自分 で 仇 を 討つ って ば よ 。

ああ ! (2 人 ) 変化 の 術 !

サビル 覚悟 しろ 。 多重 影 分身 の 術 !

いく ぞ !

サビル 食らえ !

うわ ~ っ !

♪♪~

なに ?

おい !

チッ 。 ダメだ カカシ 先生 。

《 消さ れた か 》

ありがとう ナルト 。 キミ の おかげ で 里 は 救わ れた よ 。

俺 じゃ ねえ 。

おっちゃん が 取り 憑 いて くれた おかげ だって ば よ 。

そんな こと は ない さ 。

けど おっちゃん …。

ホントに お化け に な っち まって 。

いい んだ よ 。 あの世 で 妻 を 見つけて 幸せに 暮らす さ 。

ナルト ひと つ 頼み が ある んだ が 。

何 だって ば よ 。

もし 俺 を 思い出す こと が あったら →

俺 たち の 墓 に チューリップ を 飾って くれ ない か ?

妻 が 大好きだった んだ 。

ああ 。

じゃあ な ナルト 。 お 別れ だ 。

俺 たち の ぶん まで 生きろ よ 。

おっちゃん !

ああ 奇 介 の おっちゃん !

じゃあ な !))

♪♪~

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NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 9 - 193 - 二 度 死んだ 男 ||しっぷう|つたい|しーずん|ふた|たび|しんだ|おとこ Naruto Shippuden - Season 9 - 193 - The Twice Dead Man

( ナルト ) シカマル !  いるか ? (Naruto) Shikamaru! Are you there?

( シカナル ) あん ?  なんだ よ ? (Shikanaru) An? what is it ?

いの が   用 が ある って …。 ||よう||| I need something...

何 して んだ ? なん||

写真 の 選別 だ よ 。 選別 ?  なんで ? しゃしん||せんべつ|||せんべつ| It's a photo selection. Sorting? why ?

( シホ ) 被災 地 から 集め られた 写真 な んです 。 |ひさい|ち||あつめ||しゃしん||ん です

( シホ ) 大事な 写真 も ある だろう し → |だいじな|しゃしん||||

持ち主 が 判明 する もの は 返そう と 思って 。 もちぬし||はんめい||||かえそう||おもって

オメエ も 知って る 人 が いたら 教えて くれよ 。 ||しって||じん|||おしえて|

あぁ   それ くらい なら 俺 でも 手伝え そうだ な 。 ||||おれ||てつだえ|そう だ|

と   いって も 知ら ない 人 ばっ か だ な …。 |||しら||じん||||

これ は …。

俺   用 を 思い出した って ば よ ! えっ ? おれ|よう||おもいだした||||

あぁ …  この 写真   もらって く ぜ ! おい !  ナルト 。 ||しゃしん|||||

あっ !  そうだ 。  チューリップ って ど っか に 咲いて たかな ? |そう だ|ちゅーりっぷ|||||さいて|

チューリップ です か ?  ナルト 君 ロマンチックな 花 が 好きな んです ね 。 ちゅーりっぷ||||きみ|ろまんちっくな|か||すきな|ん です|

チューリップ の 花 言葉 って 永遠の 愛 な んです よ 。 ちゅーりっぷ||か|ことば||えいえんの|あい||ん です|

《 なんか   面倒 くせ ぇ 視線 が …》 |めんどう|||しせん|

そん なら   里 の 東 に ある 花畑 なら 無事な んじゃ ない か ? ||さと||ひがし|||はなばたけ||ぶじな|||

サンキュー な   シカマル ! あぁ 。 さんきゅー|||

でも   アイツ   チューリップ を どう する つもりだ ? ||ちゅーりっぷ||||

さ ぁ ?

《 永遠の 愛 か …》 えいえんの|あい|

(( や べ ぇ !  降って きた って ば よ 。 |||ふって||||

急いで 帰 ん ねえ と ! いそいで|かえ|||

と と っ …。

うわ ぁ !

いて ぇ …。

ギャーッ !

な   な …  なんだ ?

なんだ よ !  岩 か …。 ||いわ|

うん !?  なんだ ?  これ …。

札 ? さつ

「 奇 介 」…  あと は   読め ねえ な 。 き|かい|||よめ||

や べ ぇ ! ( オオカミ の 遠吠え ) |||おおかみ||とおぼえ

は …  早く 帰る って ば よ 。 |はやく|かえる|||

サクラ ちゃん …。 さくら|

サクラ ちゃん そんな 抱きつか なく って …。 さくら|||だきつか||

サクラ ちゃん   ちょっと   重 …。 さくら|||おも

ギャーッ !

な   な …  なんだ よ !?  おっちゃん ! びっくり した って ば よ !!

( 奇 介 ) こっち も   びっくり した よ ! 急に   大声 出す から 。 き|かい||||||きゅうに|おおごえ|だす|

って …  おい   おっちゃん !  なんで 勝手に   人 ん 家 に 入って んだ よ !? ||||かってに|じん||いえ||はいって||

うん !?  う うん …。 さ ぁ ?  気づいたら   ここ に いて …。 |||||きづいたら|||

は ぁ !?  なんだ よ ?  気づいたら ここ って   そんな バカな 話 …。 ||||きづいたら||||ばかな|はなし

出た !!  オバケ ! ( 奇 介 ) なに !?  どこ ?  どこ ? でた||き|かい|||

どこ に も いない じゃ ない か 。 心臓 に 悪い だ ろ ! |||||||しんぞう||わるい||

おっちゃん …  それ って …。

うん ?

そんな 落ち込む なって ば よ ぉ …。 |おちこむ||||

つって も   無理 か 。 ||むり|

なあ   おっちゃん 。 自分 が 死んだ の   覚えて ねえ の ? ||じぶん||しんだ||おぼえて||

そう いえば …。

そう いえば ?

何も 覚えて ない 。 なにも|おぼえて|

だ あ ~ っ …。

って いう か 自分 の 名前 も 何も 覚えて ない 。 |||じぶん||なまえ||なにも|おぼえて|

記憶 喪失 の オバケ なんて ん な の 聞いた こと ねえ ぞ ! きおく|そうしつ|||||||きいた|||

俺 も だ よ 。 君   何 か   俺 に 祟 られる こと した ? おれ||||きみ|なん||おれ||たたり|||

んな こと する わけ ねえ って ば よ !

俺 は   おっちゃん なんて 全然   知ら ねえ し → おれ||||ぜんぜん|しら||

祟 られる ような こと なんか ち っと …。 たたり||||||

あっ ! どうした ?

そう いえば   夕方 …。 ||ゆうがた

裏山 で 変な お札 を 剥がした なぁ 。 うらやま||へんな|おふだ||はがした|

お札 ? ああ   ちょっと 待って 。 おふだ|||まって

それ で   俺   化けて 出て る の ? ||おれ|ばけて|でて||

これ だって ば よ 。

奇 介 …  奇 介 って の か ?  俺 。 き|かい|き|かい||||おれ

そもそも   奇 介 と は 名前 な の か ? だ と したら   どこ の 奇 介 か ? |き|かい|||なまえ|||||||||き|かい|

そんな の 知ら ねえ って ば よ 。 そうだ よ な …。 ||しら|||||そう だ||

でも   死んだ ん なら 俺   なんで 成仏 でき ない んだ ? |しんだ|||おれ||じょうぶつ|||

あっ !  この世 に なんか 未練 が ある から → |このよ|||みれん|||

成仏 でき ねえ って 聞いた こと ある ぞ 。 じょうぶつ||||きいた|||

未練 ?  未練 か …。 みれん|みれん|

何の 未練 だろう ? なんの|みれん|

《 う ~ ん …  これ どう したら いいん だって ば よ 》

(( どうやら   おっちゃん が 見え ん の 俺 だけ みて ぇだ な 。 |||みえ|||おれ||||

封印 を 解いた 君 だけ に 見える の か 。 ふういん||といた|きみ|||みえる||

と なる と   君 だけ が 頼り だ な   ナルト 。 |||きみ|||たより|||

ハア …  しよう が ねえ 。 片っ端から 聞いて みっ か 。 ||||かたっぱしから|きいて||

奇 介 ?  知ら ない ねぇ 。 き|かい|しら||

聞いた こと ない なぁ 。 きいた|||

知ら ないで ち ゅ 。 しら|||

ニャーゴ 。

ハア …  チェッ 。

誰 も   おっちゃん の こと 知ら ねえ って ば よ 。 だれ|||||しら||||

ダメ か …。 あっ !  そうだ ! だめ|||そう だ

( イズモ ) 面会 は 無理だ 。 三 代 目 は   いらっしゃら ない 。 |めんかい||むりだ|みっ|だい|め|||

何 か あった の か ? なん||||

重要な 会議 に 出て おら れる 。 じゅうような|かいぎ||でて||

ふ ~ ん 火影 の じいちゃん なら → ||ほかげ|||

なんか 知って る と 思った んだ けど な 。 |しって|||おもった|||

し ゃあ ねえ や 。  他 を 当たる か 。 ||||た||あたる|

( サビル ) です から この 新たな 警備 網 が → ||||あらたな|けいび|あみ|

実現 できれば   木 ノ 葉 の 防衛 機能 は 実に  3 倍 に 飛躍 し ます 。 じつげん||き||は||ぼうえい|きのう||じつに|ばい||ひやく||

私 と して は   ぜひとも この 新たな 防衛 案 に 対する → わたくし||||||あらたな|ぼうえい|あん||たいする

ご 理解 を 皆様 に 求める 次第 で あり ます 。 |りかい||みなさま||もとめる|しだい|||

なるほど のう 。 確かに   この 案 は 名案 じゃ のう 。 ||たしかに||あん||めいあん||

では   皆様 採決 は 午後 と いう こと で → |みなさま|さいけつ||ごご||||

休憩 して ください 。 きゅうけい||

( サビル ) コハル 様   ホムラ 様 。 |こはる|さま||さま

サビル か 。

( サビル ) ご 足 労 かけ ます 。 いい 案 じゃ った 。 ||あし|ろう||||あん||

お前 も   ずいぶん と 出世 した な 。 日頃 の 努力 の たまもの だ 。 おまえ||||しゅっせ|||ひごろ||どりょく|||

ありがたき   お 言葉 。 ||ことば

( サビル ) 私 の 生涯 は この 里 の ため に あり ます 。 |わたくし||しょうがい|||さと|||||

( カカシ ) あの 若 さ で   里 の 新たな 防衛 案 を 考えつく と は → ||わか|||さと||あらたな|ぼうえい|あん||かんがえつく||

なかなか の もの です ね 。

( 三 代 目 ) うむ 。  午後 の 会議 で → みっ|だい|め||ごご||かいぎ|

あの 案 が 認可 さ れれば 木 ノ 葉 の 平和 は → |あん||にんか|||き||は||へいわ|

これ まで 以上 に 強固な もの と なる 。 ||いじょう||きょうこな|||

や っぱ   ダメ か …。 ||だめ|

は ぁ …  俺 の 記憶 は 戻ら ない の か なぁ 。 ||おれ||きおく||もどら||||

そんな   しょんぼり す ん なって ば よ 。

な っ   おっちゃん ! ( サクラ ) あっ   ナルト ! |||さくら||

サクラ ちゃん ! アンタ ね   今日 の 演習   来 ないで → さくら||||きょう||えんしゅう|らい|

こんな ところ で なに 油 売って ん の よ ! ||||あぶら|うって|||

あっ !  忘れて た ! 忘れて た !  じゃ ない でしょ 。 |わすれて||わすれて||||

痛い   痛い !  いや   それ が → いたい|いたい|||

たいへんな こと に なって ん だって ば よ !

たいへんな こと ? ほら   この …。

あっ   俺 以外 に は 見え ねえ んだった 。 |おれ|いがい|||みえ||

なに   わけ わかん ない こと 言って ん の よ ! |||||いって|||

あん ま   サボって る と 先生 に 言いつける わ よ ! ||さぼって|||せんせい||いいつける||

わかった って ば よ 。 った く !

なんか   とばっちり だって ば よ 。

すまない な   ナルト 。 あっ   待って よ   サクラ ちゃん ! ||||まって||さくら|

なに よ ! サクラ ちゃん   あの さ → ||さくら|||

奇 介 って 人   知ら ない ? き|かい||じん|しら|

奇 介 ?  知ら ない わ よ そんな 名前 の 人 。 き|かい|しら|||||なまえ||じん

あっ !  そう いえば 聞いた こと ある かも 。 |||きいた|||

(2 人 ) えっ !? それ って   どこ で ? じん|||||

う ~ ん   たしか …。

(( 知り合い の お 見舞い で 病院 に 行った とき に → しりあい|||みまい||びょういん||おこなった||

奥 の 病室 に 入って た 人 が …)) おく||びょうしつ||はいって||じん|

あっ !

そんな …  俺 じゃ ない か 。 |おれ|||

どうりで 成仏 でき ねえ はずだ って ば よ 。 |じょうぶつ||||||

まだ 死んで ねえ んだ もん な 。 |しんで||||

俺 は   どうして こんな とこ に …)) おれ|||||

(( は ぁ …。

おっちゃん   おっちゃん !

ナルト 。

おっちゃん 家 の 住所 聞いて きた から → |いえ||じゅうしょ|きいて||

行って みる って ば よ 。 おこなって||||

おっちゃん ! えっ ?  ああ 。

ここ が   俺 の 家 。 ||おれ||いえ

チューリップ …。 ちゅーりっぷ

おっちゃん 家   だいぶ 前 に 火事 に なった らしい 。 |いえ||ぜん||かじ|||

その とき …  言い づらい んだ けど → ||いい|||

おっちゃん の 奥さん も …。 ||おくさん|

おっちゃん ?

うわ ~ っ !  う ぅ …。

おっちゃん   大丈夫 か ? |だいじょうぶ|

ハァ …  ハァ …  ハァ …。

思い出した 。 おもいだした

俺 は   ヤツ に …  う っ ! おれ||やつ|||

封印 さ れた んだ 。 ヤツ ? ふういん||||やつ

俺 は   暗部 の 命令 で → おれ||あんぶ||めいれい|

里 に 入り込んだ スパイ の 捜索 を 続けて いた 。 さと||はいりこんだ|すぱい||そうさく||つづけて|

そこ に   疑い が 浮上 して きた の が サビル だった 。 ||うたがい||ふじょう||||||

サビル は   都市 防衛 の 戦術 部門 で 木 ノ 葉 の 未来 を 担う と → ||とし|ぼうえい||せんじゅつ|ぶもん||き||は||みらい||になう|

ウワサ さ れて いた   優秀な 忍 だ 。 ||||ゆうしゅうな|おし|

確たる 証拠 も ない のに ヤツ を 糾弾 する こと は でき ない 。 かくたる|しょうこ||||やつ||きゅうだん|||||

それ で 俺 は 誰 に も   その こと を 話さ ず に → ||おれ||だれ||||||はなさ||

内偵 を 続けて いた 。 ないてい||つづけて|

その 最中 …。 |さい なか

(( 出て こい よ 。 でて||

俺 が 気づいて ない と 思って いる の か ? おれ||きづいて|||おもって|||

何 か 勘 づい てる ようだ が かくれんぼ も ここ まで だ 。 なん||かん|||||||||

やはり   貴 様 ! |とうと|さま

逃がす か ! にがす|

何 っ !? なん|

これ は !

終わり だ 。 クソ ! おわり||くそ

な ~ ん て ね 。

うわ ~ っ !

( サビル ) たいした こと ねぇ な 。

悪い が   ここ に 来る 直前 お前 の 妻 は 始末 さ せて もらった 。 わるい||||くる|ちょくぜん|おまえ||つま||しまつ|||

なんだ と !?

貴 様 ! とうと|さま

ここ で   お前 の 魂 を 封印 すれば → ||おまえ||たましい||ふういん|

やがて   お前 の 肉体 は 水死 体 で 見つかる だろう 。 |おまえ||にくたい||すいし|からだ||みつかる|

任務 に 疲れ   おかしく なった お前 は 妻 を 道連れ に し   川 に 身投げ した 。 にんむ||つかれ|||おまえ||つま||みちづれ|||かわ||みなげ|

一家 心中 と いう 筋書き だ 。 いっか|しんじゅう|||すじがき|

じゃあ な !

魂 身 別離 の 術 ! たましい|み|べつり||じゅつ

う っ …  うわ ~ っ !))

♪♪~

サビル の 目的 は → ||もくてき|

自分 の 立てた 防衛 網 を 木 ノ 葉 に ひく こと だ 。 じぶん||たてた|ぼうえい|あみ||き||は||||

そう なれば →

ヤツ が   里 の 守備 機能 の 実権 を 握る こと に なる 。 やつ||さと||しゅび|きのう||じっけん||にぎる|||

それ だけ は なんと して も 阻止 し なければ 。 ||||||そし||

でも   どう やって …。

先生   体温 が 。 血圧 が 上がり ませ ん 。 せんせい|たいおん||けつあつ||あがり||

ダメです ! だめ です

おっちゃん どうした ん だって ば よ 。

下がって   治療 の 邪魔だ 。 さがって|ちりょう||じゃまだ

おい   いったい 何 が あった んだ よ ! ||なん||||

それ が   急に 生命 維持 装置 が とまって …。 ||きゅうに|せいめい|いじ|そうち||

心拍   戻り ませ ん 。 ダメ か …。 しんぱく|もどり|||だめ|

そんな …。

おっちゃん 死んじゃ ダメ だって ば よ ! |しんじゃ|だめ|||

おっちゃん …。

泣く な   ナルト 。 おっちゃん 。 なく|||

誰 か が 装置 を とめて 俺 を 殺した んだ 。 だれ|||そうち|||おれ||ころした|

犯人 は   俺 の 存在 が 邪魔な ヤツ 。 はんにん||おれ||そんざい||じゃまな|やつ

サビル か !

これ より   サビル の 提案 に よる → ||||ていあん||

木 ノ 葉 防衛 網 議案 の 可決 に 移り ます 。 き||は|ぼうえい|あみ|ぎあん||かけつ||うつり|

では 本 議案 に 賛成 の 者 は 挙手 を 。 |ほん|ぎあん||さんせい||もの||きょしゅ|

ふむ 。  で は   本 案 は 賛成 多数 を もって 可決 …。 |||ほん|あん||さんせい|たすう|||かけつ

異議 あり ! いぎ|

その 決議   待って ください ! |けつぎ|まって|

お前 は …。 奇 介 !? おまえ||き|かい

異議 と いう の は どういう こと か ね ? いぎ||||||||

私 は   暗部 の 奇 介 と いう 者 です 。 わたくし||あんぶ||き|かい|||もの|

特命 を 受け 密かに この 里 に 潜入 した → とくめい||うけ|ひそかに||さと||せんにゅう|

スパイ の 捜査 を して い ました 。 すぱい||そうさ||||

それ が   この 議決 と 何の 関係 が ある の か ね ? |||ぎけつ||なんの|かんけい|||||

おお あり だって ば よ 。

ナルト   興奮 する な 。 変化 の 術 が バレ る 。 |こうふん|||へんか||じゅつ|||

わかった って ば よ 。

おお あり じゃ なくて 大いに 関係 が あり ます 。 ||||おおいに|かんけい|||

なぜなら   私 が 捜査 して いた の は そこ に いる   サビル な のです から 。 |わたくし||そうさ||||||||||の です|

なんだ と !? なに !

お 待ち ください 。 |まち|

では   奇 介 その 証拠 は   どこ に ある ? |き|かい||しょうこ||||

私 は   お前 に 魂 を 封印 さ れた 。 わたくし||おまえ||たましい||ふういん||

私 自身 が 証拠 だ 。 わたくし|じしん||しょうこ|

それ は   お前 が 本当の 奇 介 なら な 。 ||おまえ||ほんとうの|き|かい||

奇 介 は   先ほど 死亡 した と 報告 を 受けた 。  確認 を ! き|かい||さきほど|しぼう|||ほうこく||うけた|かくにん|

クッ …  ここ まで か 。

クソ ! くそ

《 なに !?》

この 奇 介 は   ニセ モノ だ   捕らえろ ! |き|かい||にせ|もの||とらえろ

チッ   見失った か 。 |みうしなった|

お前 は   いったい 誰 だ ? おまえ|||だれ|

そんな 姿 で 俺 の 前 に 現れる って こと は   奇 介 の 仲間 か ? |すがた||おれ||ぜん||あらわれる||||き|かい||なかま|

悪い が   お前 に も 死んで もらう ぜ 。 わるい||おまえ|||しんで||

やっぱり   お前 が   おっちゃん と 奥さん を 殺した んだ な 。 |おまえ||||おくさん||ころした||

誰 だ   小僧 。 だれ||こぞう

そう な んだ な ? だ と したら ?

許せ ねえ 。 ゆるせ|

すべて   ナルト の 言う とおり だった な 。 |||いう|||

解 ! かい

カカシ 。

ま   一応 ソイツ は 俺 の 大事な 部下 なんで ね 。 |いちおう|||おれ||だいじな|ぶか||

木 ノ 葉 の 防衛 網 の 実権 を 握り → き||は||ぼうえい|あみ||じっけん||にぎり

何 を する つもりだった の か 詳しく 話して もらう よ 。 なん||||||くわしく|はなして||

覚悟 しろ   サビル 。 かくご||

待って くれ   カカシ 先生 ! まって|||せんせい

おっちゃん 自分 で 仇 を 討つ って ば よ 。 |じぶん||あだ||うつ|||

ああ ! (2 人 ) 変化 の 術 ! |じん|へんか||じゅつ

サビル 覚悟 しろ 。  多重 影 分身 の 術 ! |かくご||たじゅう|かげ|ぶんしん||じゅつ

いく ぞ !

サビル   食らえ ! |くらえ

うわ ~ っ !

♪♪~

なに ?

おい !

チッ 。 ダメだ   カカシ 先生 。 |だめだ||せんせい

《 消さ れた か 》 けさ||

ありがとう   ナルト 。 キミ の おかげ で 里 は 救わ れた よ 。 ||きみ||||さと||すくわ||

俺 じゃ ねえ 。 おれ||

おっちゃん が 取り 憑 いて くれた おかげ だって ば よ 。 ||とり|ひょう||||||

そんな こと は ない さ 。

けど   おっちゃん …。

ホントに お化け に な っち まって 。 ほんとに|おばけ||||

いい んだ よ 。  あの世 で 妻 を 見つけて   幸せに 暮らす さ 。 |||あのよ||つま||みつけて|しあわせに|くらす|

ナルト   ひと つ 頼み が ある んだ が 。 |||たのみ||||

何 だって ば よ 。 なん|||

もし   俺 を 思い出す こと が あったら → |おれ||おもいだす|||

俺 たち の 墓 に チューリップ を 飾って くれ ない か ? おれ|||はか||ちゅーりっぷ||かざって|||

妻 が 大好きだった んだ 。 つま||だいすきだった|

ああ 。

じゃあ な   ナルト 。  お 別れ だ 。 ||||わかれ|

俺 たち の ぶん まで 生きろ よ 。 おれ|||||いきろ|

おっちゃん !

ああ   奇 介 の おっちゃん ! |き|かい||

じゃあ な !))

♪♪~