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The Emperor's New Suit, はだか の 王さま 3

はだか の 王さま 3

街 は その めずらしい 布 の うわさ で もちきり でした 。 うわさ が どんどん もり上がって いく うち に 、 王さま も 自分 で 見て み たく なって きました 。 日に日に その 思い は 強く なる のです が 、 いっこうに 布 は 完成 かんせい しません でした 。 王さま は いて も たって も いられ なく なって 、 たくさんの 役人 を つれて 、 二 人 の ずるがしこい さぎ 師 の 仕事場 に 向かいました 。 つれて いった 役人 の 中 に は 、 前 に 布 を 見 に 行った 二 人 も ふくまれて いました 。 さぎ 師 の 仕事場 に つく と 、 二 人 は いっしょうけんめいに 働いて いる ふり を して いました 。 糸 を 一 本 も 使わ ないで 、 まじめに 仕事 を して いる ふり を して いました 。 「 さ ぁ どう です 、 王さま に ぴったりな 、たいそう りっぱな 布 でしょう ? 」 前 に 来た こと の ある 二 人 の 役人 が みんな に 向かって 言いました 。 「 王さま 、 王さま なら この 布 の 色合い 、 柄 がら を お気に めします でしょう ? 」 そして 、 二 人 は から の はた織り 機 を ゆびさしました 。 二 人 は 他の みんな に は 布 が 見える と 思って いた から です 。 でも ……「 なんだ これ は ? 何も ない じゃ ない か 。」 と 、 王さま は 思いました 。 王さま は 自分 が バカ かも しれ ない と 思う と 、 だんだん こわく なって きました 。 また 、 王さま に ふさわしく ない か と 考える と 、 おそろしく も なって きました 。 王さま の いちばん おそれて いた こと でした 。 王さま が 王さま で なく なる なんて 、 たえられ なかった のです 。 だから 、 王さま は さぎ 師 たち を 見て 言いました 。 「 まさしく そう である な 。 この 布 が すばらしい の は 、 わたし も みとめる ところ である ぞ 。」 王さま は まんぞく そうに うなずいて 、 からっぽの はた織り 機 に 目 を 向けました 。 何も 見え ない と いう こと を 知ら れ たく なかった ので 、 からっぽで も 、 布 が ある か の ように 王さま は 見つめました 。 同じ ように 、 王さま が つれて きた 役人 たち も 見つめました 。 王さま が 見て いる より も もっと 見よう と しました 。 でも やっぱり 、 何も 見えて は いま せ ん でした 。 「 これ は 美しい 、 美しい 。」 役人 たち は 口々に 言いました 。 「 王さま 、 この 布 で 作った りっぱな 服 を 、 ちかぢか 行わ れる 行進 パレード の とき に おめし に なって は どう でしょう 。」 と 、 誰 か が 王さま に 言いました 。 その あと 、 みんな が 「 これ は 王さま に ふさわしい 美し さ だ ! 」 と ほめる もの です から 、 王さま も 役人 たち も うれしく なって 、 大 さんせい でした 。 そして 王さま は 、 二 人 の さぎ 師 を 『 王国 とくべつ はた織り 士 』 と 呼ば せる こと に しました 。 パレード の 行わ れる 前日 の 晩 の こと 、 さぎ 師 たち は 働いて いる ように 見せかけよう と 、 十六 本もの ロウソク を ともして いました 。 人々 は 家 の 外 から その ようす を 見て 、 王さま の 新しい 服 を 仕上げる の に いそがしい んだ 、 と 思わず に は いら れません でした 。 さぎ 師 は まず 布 を はた織り 機 から はずす ふり を しました 。 そして ハサミ で 切る まね を して 、 糸 の ない 針 はり で ぬい 、 服 を 完成 かんせい さ せました 。 「 たった今 、 王さま の 新しい 服 が できあがった ぞ ! 」 王さま と 大臣 全員 が 大広間 に 集まりました 。 さぎ 師 は あたかも 手 の 中 に 服 が ある ように 、 両手 を 挙げて ひとつひとつ 見せびらかせました 。 「 まず ズボン です ! 」「 そして 上着 に ! 」「 最後に マント です ! 」 さぎ 師 は 言葉 を まくしたてました 。 「 これら の 服 は クモ の 巣 と 同じ くらい かるく できあがって おります 。 何も 身 に つけて いない ように 感じる 方 も おら れる でしょう が 、 それ が この 服 が とくべつで 、 かち が ある と いう いわれ な のです 。」 「 まさしく その 通り だ ! 」 大臣 は みんな 声 を そろえました 。 でも みんな 何も 見えません でした 。 もともと そこ に は 何も ない んです から 。 「 どうか 王さま 、 ただいま おめし に なって いる 服 を お ぬぎ に なって 下さいません か ? 」 さぎ 師 は 言いました 。 「 よろしければ 、 大きな かがみ の 前 で 王さま の お 着 がえ を お 手伝い したい のです 。」 王さま は さっそく 服 を ぬぎました 。 二 人 の さぎ 師 は あれ や これ や と 新しい 服 を 着つける ふり を しました 。 着つけ おわる と 、 王さま は あちこち から かがみ に うつる 自分 を 見ました 。 「 何と 美しい ! …… よく お にあい です ! 」 その 場 に いた だれ も が そう 言いました 。 「 この世 の もの と は 思え なく 美しい 柄 がら 、 言いあらわし よう の ない 色合い 、 すばらしい 、 りっぱな 服 だ ! 」 と 、 みんな ほめたたえる のでした 。 その とき 、 パレード の 進行 役 が やって 来て 、 王さま に 言いました 。 「 行進 パレード に 使う てん が い ( 王さま せんよう の 大きな 日がさ ) が 準備 じゅんび できました 。 かつぐ 者 たち も 外 で いまや いまや と 待って おります 。」 「 うむ 、 わたし も したく は 終わった ぞ 。」 と 、 王さま は 進行 役 に 答えました 。 「 どう だ 、 この 服 は わたし に にあって る かね ? 」 王さま は かがみ の 前 で くるっと 回って みせました 。 なぜなら 王さま は 自分 の 服 に 見とれて いる ふり を しなければ なら なかった のです から 。 お 付き の めしつかい は あり も し ない 服 の すそ を 持た なければ なりません でした 。 地面 に 両手 を のばして 、 何 か を かかえて いる ような ふり を しました 。 やはり めしつかい も 何も 見えて いない こと を 知ら れ たく なかった ので 、 すそ を 持ち上げて いる ような ま ね を して いる のでした 。 王さま は きらびやかな てんがい の 下、 どうどうと 行進 して いました 。 人々 は 通り や まど から 王さま を 見て いて 、 みんな こんなふうに さけんで いました 。 「 ひ ゃぁ 、 新しい 王さま の 服 は なんて めずらしい んでしょう ! それ に あの 長い すそ と 言ったら ! 本当に よく お にあい だ こと ! 」 だれ も 自分 が 見え ない と 言う こと を 気づか れ ない ように して いました 。 自分 は 今 の 仕事 に ふさわしく ないだ と か 、 バカだ と か いう こと を 知ら れ たく なかった のです 。 ですから 、 今 まで これほど ひょうばん の いい 服 は ありません でした 。 「 でも 、 王さま 、 はだか だ よ 。」 とつぜん 、 小さな 子ども が 王さま に 向かって 言いました 。 「 王さま 、 はだか だ よ 。」 「…… なんて こった ! ちょっと 聞いて おくれ 、 むじゃきな 子ども の 言う こと な んだ 。」 横 に いた その この 父親 が 、 子ども の 言う こと を 聞いて さけびました 。 そして 人 づたい に 子ども の 言った 言葉 が どんどん 、 ひそひそ と つたわって いきました 。 「 王さま は はだか だ ぞ ! 」 ついに 一 人 残ら ず 、 こう さけぶ ように なって しまいました 。 王さま は 大 弱り でした 。 王さま だって みんな の 言う こと が 正しい と 思った から です 。 でも 、「 いまさら 行進 パレード を やめる わけに は いか ない 。」 と 思った ので 、 そのまま 、 今 まで 以上 に もったいぶって 歩きました 。 めしつかい は しかたなく 、 あり も し ない すそ を 持ち つづけて 王さま の あと を 歩いて いきました と さ 。

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はだか の 王さま 3 ||おうさま The Naked King 3 Le roi des nus 3 Koning van de naakten 3 Король с обнаженной грудью 3 裸體國王3

街 は その めずらしい 布 の うわさ で もちきり でした 。 がい||||ぬの||||| town||||||||| The city was crushed by the rare cloth rumors. うわさ が どんどん もり上がって いく うち に 、 王さま も 自分 で 見て み たく なって きました 。 |||もりあがって||||おうさま||じぶん||みて||||き ました |||excited|||||||||||| As the rumor grew more and more, the King also wanted to see for himself. 日に日に その 思い は 強く なる のです が 、 いっこうに 布 は 完成 かんせい しません でした 。 ひにひに||おもい||つよく|||||ぬの||かんせい||し ませ ん| day by day||||||||not at all|||||| The feelings became stronger day by day, but the cloth was not completed. 王さま は いて も たって も いられ なく なって 、 たくさんの 役人 を つれて 、 二 人 の ずるがしこい さぎ 師 の 仕事場 に 向かいました 。 おうさま||||||いら れ||||やくにん|||ふた|じん||||し||しごとば||むかい ました ||||||||||||||||sly|||||| The king couldn't wait or not, and with many officials, he went to the workplace of the two cheerful rabbits. つれて いった 役人 の 中 に は 、 前 に 布 を 見 に 行った 二 人 も ふくまれて いました 。 ||やくにん||なか|||ぜん||ぬの||み||おこなった|ふた|じん||ふくま れて|い ました |||||||||||||||||included| Among the officials who were accompanied were two who had previously gone to see the cloth. さぎ 師 の 仕事場 に つく と 、 二 人 は いっしょうけんめいに 働いて いる ふり を して いました 。 |し||しごとば||||ふた|じん|||はたらいて|||||い ました ||||||||||with all their might|||||| When they arrived at Mr. Sagi's workplace, they were pretending to be working hard. 糸 を 一 本 も 使わ ないで 、 まじめに 仕事 を して いる ふり を して いました 。 いと||ひと|ほん||つかわ|||しごと|||||||い ました |||||||seriously|||||||| Instead of using a single thread, I pretended that I was seriously working. 「 さ ぁ どう です 、 王さま に ぴったりな 、たいそう りっぱな 布 でしょう ? ||||おうさま|||||ぬの| ||||||perfect for|||| “Well, it ’s a very fine cloth that is perfect for the king, right? 」 前 に 来た こと の ある 二 人 の 役人 が みんな に 向かって 言いました 。 ぜん||きた||||ふた|じん||やくにん||||むかって|いい ました ' said the two officials who had been here before to everyone. 「 王さま 、 王さま なら この 布 の 色合い 、 柄 がら を お気に めします でしょう ? おうさま|おうさま|||ぬの||いろあい|え|||お き に|めし ます| ||||||||||like|will like| "The King, would you mind the shade and pattern of this cloth? 」 そして 、 二 人 は から の はた織り 機 を ゆびさしました 。 |ふた|じん||||はたおり|き||ゆびさし ました And then, the two shook the looms from the looms. 二 人 は 他の みんな に は 布 が 見える と 思って いた から です 。 ふた|じん||たの||||ぬの||みえる||おもって||| They thought they could see the cloth for everyone else. でも ……「 なんだ これ は ? But..."What is this? 何も ない じゃ ない か 。」 なにも|||| Isn't there nothing? " と 、 王さま は 思いました 。 |おうさま||おもい ました thought the king. 王さま は 自分 が バカ かも しれ ない と 思う と 、 だんだん こわく なって きました 。 おうさま||じぶん||ばか|||||おもう|||||き ました ||||||||||||scary|| The King gradually became scared when he thought he might be stupid. また 、 王さま に ふさわしく ない か と 考える と 、 おそろしく も なって きました 。 |おうさま||||||かんがえる|||||き ました Also, the thought of being fit to be a king made me frightened. 王さま の いちばん おそれて いた こと でした 。 おうさま|||||| |||feared||| It was the king's greatest fear. 王さま が 王さま で なく なる なんて 、 たえられ なかった のです 。 おうさま||おうさま|||||たえ られ|| |||||||could not bear|| I couldn't hold back that the King wasn't the King. だから 、 王さま は さぎ 師 たち を 見て 言いました 。 |おうさま|||し|||みて|いい ました That's why the King looked at the Sagi Masters and said. 「 まさしく そう である な 。 That's exactly what it is. この 布 が すばらしい の は 、 わたし も みとめる ところ である ぞ 。」 |ぬの|||||||||| ||||||||acknowledge||| 王さま は まんぞく そうに うなずいて 、 からっぽの はた織り 機 に 目 を 向けました 。 おうさま|||そう に|||はたおり|き||め||むけ ました ||satisfied||nodded|||||||looked at The King nodded and turned his eyes to the empty loom. 何も 見え ない と いう こと を 知ら れ たく なかった ので 、 からっぽで も 、 布 が ある か の ように 王さま は 見つめました 。 なにも|みえ||||||しら|||||||ぬの||||||おうさま||みつめ ました ||||||||||||empty||||||||||stared at He didn't want to know that he couldn't see anything, so the King looked at it as if there was cloth, even though it was empty. 同じ ように 、 王さま が つれて きた 役人 たち も 見つめました 。 おなじ||おうさま||||やくにん|||みつめ ました In the same way, we also looked at the officials with whom the King was accompanied. 王さま が 見て いる より も もっと 見よう と しました 。 おうさま||みて|||||みよう||し ました I wanted to see more than the King saw. でも やっぱり 、 何も 見えて は いま せ ん でした 。 ||なにも|みえて||||| But after all, I couldn't see anything. 「 これ は 美しい 、 美しい 。」 ||うつくしい|うつくしい "This is beautiful, beautiful." 役人 たち は 口々に 言いました 。 やくにん|||くちぐちに|いい ました The officials said verbally. 「 王さま 、 この 布 で 作った りっぱな 服 を 、 ちかぢか 行わ れる 行進 パレード の とき に おめし に なって は どう でしょう 。」 おうさま||ぬの||つくった||ふく|||おこなわ||こうしん|ぱれーど||||||||| ||||||||soon|||parade|||||wear||||| "Why don't you, King, dress up in fine clothes made from this cloth at the march parade that will take place?" と 、 誰 か が 王さま に 言いました 。 |だれ|||おうさま||いい ました Someone said to the King. その あと 、 みんな が 「 これ は 王さま に ふさわしい 美し さ だ ! ||||||おうさま|||うつくし|| After that, everyone said, "This is the beauty of a king! 」 と ほめる もの です から 、 王さま も 役人 たち も うれしく なって 、 大 さんせい でした 。 |||||おうさま||やくにん|||||だい|| |to praise||||||||||||great approval| It was a great blame for the king and the officials to be happy. そして 王さま は 、 二 人 の さぎ 師 を 『 王国 とくべつ はた織り 士 』 と 呼ば せる こと に しました 。 |おうさま||ふた|じん|||し||おうこく||はたおり|し||よば||||し ました ||||||||||special|||||||| Then the King decided to call the two rabbit teachers the "Kingdom and Special Weaver". パレード の 行わ れる 前日 の 晩 の こと 、 さぎ 師 たち は 働いて いる ように 見せかけよう と 、 十六 本もの ロウソク を ともして いました 。 ぱれーど||おこなわ||ぜんじつ||ばん||||し|||はたらいて|||みせかけよう||じゅうろく|ほんもの||||い ました ||||||||||||||||pretend to work|||about|||lit| On the evening before the parade, the Sagi teachers lit up with sixteen candles in an attempt to pretend to be working. 人々 は 家 の 外 から その ようす を 見て 、 王さま の 新しい 服 を 仕上げる の に いそがしい んだ 、 と 思わず に は いら れません でした 。 ひとびと||いえ||がい|||||みて|おうさま||あたらしい|ふく||しあげる||||||おもわず||||れ ませ ん| |||||||||||||||finishing||||||||||| When people saw it from outside the house, they couldn't help thinking that it was too busy to finish the King's new clothes. さぎ 師 は まず 布 を はた織り 機 から はずす ふり を しました 。 |し|||ぬの||はたおり|き|||||し ました |||||||||removed||| First, Sagi pretended to remove the cloth from the weaving machine. そして ハサミ で 切る まね を して 、 糸 の ない 針 はり で ぬい 、 服 を 完成 かんせい さ せました 。 |はさみ||きる||||いと|||はり||||ふく||かんせい|||せま した |scissors|||pretend|||||||stitch||sewed|||||| Then, I imitated cutting with scissors, sewed with a threadless needle beam, and completed the clothes. 「 たった今 、 王さま の 新しい 服 が できあがった ぞ ! たったいま|おうさま||あたらしい|ふく||| just now||||||finished| 」 王さま と 大臣 全員 が 大広間 に 集まりました 。 おうさま||だいじん|ぜんいん||おおひろま||あつまり ました The King and all the Ministers gathered in the hall. さぎ 師 は あたかも 手 の 中 に 服 が ある ように 、 両手 を 挙げて ひとつひとつ 見せびらかせました 。 |し|||て||なか||ふく||||りょうて||あげて||みせびらかせ ました |||as if||||||||||||| Master Sagi raised his hands and showed them off one by one, as if he had clothes in his hands. 「 まず ズボン です ! |ずぼん| "First, the pants! 」「 そして 上着 に ! |うわぎ| "And for your jacket! 」「 最後に マント です ! さいごに|まんと| "Finally, it's a cloak!" 」 さぎ 師 は 言葉 を まくしたてました 。 |し||ことば||まくしたて ました |||||spouted words Master Sagi was screaming. 「 これら の 服 は クモ の 巣 と 同じ くらい かるく できあがって おります 。 これ ら||ふく||くも||す||おなじ||||おり ます ||||spider||||||light|finished| “These clothes are as light as the spider's web. 何も 身 に つけて いない ように 感じる 方 も おら れる でしょう が 、 それ が この 服 が とくべつで 、 かち が ある と いう いわれ な のです 。」 なにも|み|||||かんじる|かた|||||||||ふく||||||||いわ れ|| ||||||||||||||||||special|value||||||| Some people may feel that they are not wearing anything, but that is what makes this outfit so special and it is said that it has a nickname. " 「 まさしく その 通り だ ! ||とおり| "That's right! 」 大臣 は みんな 声 を そろえました 。 だいじん|||こえ||そろえ ました |||||synchronized The ministers all had the same voice. でも みんな 何も 見えません でした 。 ||なにも|みえ ませ ん| But everyone couldn't see anything. もともと そこ に は 何も ない んです から 。 ||||なにも||| Originally there was nothing there. 「 どうか 王さま 、 ただいま おめし に なって いる 服 を お ぬぎ に なって 下さいません か ? |おうさま||||||ふく||||||ください ませ ん| ||||||||||please take off|||please take off| "Please, King, please wear the clothes you are currently dressing up for." 」 さぎ 師 は 言いました 。 |し||いい ました 「 よろしければ 、 大きな かがみ の 前 で 王さま の お 着 がえ を お 手伝い したい のです 。」 |おおきな|||ぜん||おうさま|||ちゃく||||てつだい|し たい| ||mirror||||||||changing clothes||||| "If you like, I want to help the king dress up in front of a large bow." 王さま は さっそく 服 を ぬぎました 。 おうさま|||ふく||ぬぎ ました |||||took off The King immediately stripped off his clothes. 二 人 の さぎ 師 は あれ や これ や と 新しい 服 を 着つける ふり を しました 。 ふた|じん|||し|||||||あたらしい|ふく||きつける|||し ました ||||||||||||||dressed||| The two rabbit teachers pretended to wear new clothes like that. 着つけ おわる と 、 王さま は あちこち から かがみ に うつる 自分 を 見ました 。 きつけ|||おうさま|||||||じぶん||み ました dressing|finished||||||||||| After the dressing was over, the king saw himself strolling around. 「 何と 美しい ! なんと|うつくしい "How beautiful! …… よく お にあい です ! ||well matched| …… I often meet you! 」 その 場 に いた だれ も が そう 言いました 。 |じょう|||||||いい ました “Everyone on the spot said so. 「 この世 の もの と は 思え なく 美しい 柄 がら 、 言いあらわし よう の ない 色合い 、 すばらしい 、 りっぱな 服 だ ! このよ|||||おもえ||うつくしい|え||いいあらわし||||いろあい|||ふく| this world||||||||||expression|||||||| 」 と 、 みんな ほめたたえる のでした 。 ||praise| その とき 、 パレード の 進行 役 が やって 来て 、 王さま に 言いました 。 ||ぱれーど||しんこう|やく|||きて|おうさま||いい ました At that moment, the parade promoter arrived and said to the king, "I'm going to take you to the king's palace. 「 行進 パレード に 使う てん が い ( 王さま せんよう の 大きな 日がさ ) が 準備 じゅんび できました 。 こうしん|ぱれーど||つかう||||おうさま|||おおきな|ひがさ||じゅんび||でき ました ||||tent||||for the king|||big umbrella|||| “We are ready to prepare the operating system for the marching parade (a big day for the King's Day). かつぐ 者 たち も 外 で いまや いまや と 待って おります 。」 |もの|||がい|||||まって|おり ます to carry||||||now|||| The carriers are also waiting outside now. " 「 うむ 、 わたし も したく は 終わった ぞ 。」 |||||おわった| "Well, I'm done with it, too." と 、 王さま は 進行 役 に 答えました 。 |おうさま||しんこう|やく||こたえ ました 「 どう だ 、 この 服 は わたし に にあって る かね ? |||ふく|||||| |||||||suits|| "What do you think, does this dress suit me? 」 王さま は かがみ の 前 で くるっと 回って みせました 。 おうさま||||ぜん||くる っと|まわって|みせ ました ||||||quickly||showed off The King turned around in front of the stoop. なぜなら 王さま は 自分 の 服 に 見とれて いる ふり を しなければ なら なかった のです から 。 |おうさま||じぶん||ふく||みとれて||||し なければ|||| |||||||admiring|||||||| Because the king had to pretend to be fascinated by his clothes. お 付き の めしつかい は あり も し ない 服 の すそ を 持た なければ なりません でした 。 |つき||||||||ふく||||もた||なり ませ ん| |||||||||||hem||||| I had to have a hem of clothes that would or could not be worn. 地面 に 両手 を のばして 、 何 か を かかえて いる ような ふり を しました 。 じめん||りょうて|||なん||||||||し ました ||||stretched out||||holding||||| He extended his hands to the ground, pretending to be holding something. やはり めしつかい も 何も 見えて いない こと を 知ら れ たく なかった ので 、 すそ を 持ち上げて いる ような ま ね を して いる のでした 。 |||なにも|みえて||||しら|||||||もちあげて|||||||| After all, I didn't want to know that I couldn't see anything at all, so I was imitating that I was lifting the skirt. 王さま は きらびやかな てんがい の 下、 どうどうと 行進 して いました 。 おうさま|||てん が い||した||こうしん||い ました ||splendid|tent canopy|||confidently||| The king was marching under a glittering brick. 人々 は 通り や まど から 王さま を 見て いて 、 みんな こんなふうに さけんで いました 。 ひとびと||とおり||||おうさま||みて|||||い ました ||||||||||||shouted| People were looking at the King from the streets and madoka, and they were all like this. 「 ひ ゃぁ 、 新しい 王さま の 服 は なんて めずらしい んでしょう ! ||あたらしい|おうさま||ふく|||| |wow|||||||| "Wow, how new the King's clothes are! それ に あの 長い すそ と 言ったら ! |||ながい|||いったら And if you say that long skirt! 本当に よく お にあい だ こと ! ほんとうに||||| It ’s really nice to meet you! 」 だれ も 自分 が 見え ない と 言う こと を 気づか れ ない ように して いました 。 ||じぶん||みえ|||いう|||きづか|||||い ました I tried not to let anyone notice that I couldn't see myself. 自分 は 今 の 仕事 に ふさわしく ないだ と か 、 バカだ と か いう こと を 知ら れ たく なかった のです 。 じぶん||いま||しごと||||||ばかだ||||||しら|||| |||||||not suitable||||||||||||| I didn't want to know that I wasn't worthy of my current job or that I was stupid. ですから 、 今 まで これほど ひょうばん の いい 服 は ありません でした 。 |いま||||||ふく||あり ませ ん| ||||reputation|||||| So far, I haven't had the best clothes for alum so far. 「 でも 、 王さま 、 はだか だ よ 。」 |おうさま||| "But, King, it's a naked man." とつぜん 、 小さな 子ども が 王さま に 向かって 言いました 。 |ちいさな|こども||おうさま||むかって|いい ました Suddenly, a small child said to the King. 「 王さま 、 はだか だ よ 。」 おうさま||| "King, you're naked." 「…… なんて こった ! |what a mess "... What a hell! ちょっと 聞いて おくれ 、 むじゃきな 子ども の 言う こと な んだ 。」 |きいて|||こども||いう||| |||innocent|||||| Just listen, it's what a sloppy child says. " 横 に いた その この 父親 が 、 子ども の 言う こと を 聞いて さけびました 。 よこ|||||ちちおや||こども||いう|||きいて|さけび ました |||||||||||||shouted This father, who was beside me, heard what the child was saying and screamed. そして 人 づたい に 子ども の 言った 言葉 が どんどん 、 ひそひそ と つたわって いきました 。 |じん|||こども||いった|ことば||||||いき ました ||along||||||||||passed along| And the words that the children said to people were steadily being heard. 「 王さま は はだか だ ぞ ! おうさま|||| 」 ついに 一 人 残ら ず 、 こう さけぶ ように なって しまいました 。 |ひと|じん|のこら||||||しまい ました At last, I didn't leave one person, and it started to look like this. 王さま は 大 弱り でした 。 おうさま||だい|よわり| |||greatly weakened| The king was very weak. 王さま だって みんな の 言う こと が 正しい と 思った から です 。 おうさま||||いう|||ただしい||おもった|| I thought it was correct that everyone was the king. でも 、「 いまさら 行進 パレード を やめる わけに は いか ない 。」 ||こうしん|ぱれーど|||||| |now|||||||| But, "I can't stop the march parade anymore." と 思った ので 、 そのまま 、 今 まで 以上 に もったいぶって 歩きました 。 |おもった|||いま||いじょう|||あるき ました ||||||||acted coyly| I thought so, so I walked as much as I did until now. めしつかい は しかたなく 、 あり も し ない すそ を 持ち つづけて 王さま の あと を 歩いて いきました と さ 。 |||||||||もち||おうさま||||あるいて|いき ました|| ||||||||||continued to|||||||| He said that he had no choice but to walk after the King, holding a skirt that wasn't there.