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江戸小話, 早業

早業

《 剣 術 指南 ( けん じゅつ しなん → 剣 術 を 教える こと )》 と 、 大きな 看板 を かかげた 家 で 、 弟子 の 一 人 が 先生 に 聞き ました 。 「 先生 、 この 間 、 むぼうに も 試合 ( しあい ) を 申し込んだ 者 が い ました ね 。 先生 の 事 だ から むろん 、 さんざんに 打ちのめして やった のでしょう 」 「 うむ 。 まだまだ 下手な 奴 であった 。 試合 に 立ち合う の は やめよう と 思った が 、 ひきょう 者 など と 言わ れる と 困る から 、 仕方 なし に 立ち合った わ 」 「 ほう 、 して 、 どのように 立ち合わ れ ました ? 詳しく 教えて ください 」 「 そう か 、 ならば 教えよう 。 相手 が 真一文字 に うって くる ところ を 、 わし は 自慢 の 早業 で ・・・」 「 早業 で 、 どう なされ ました ? 」 「 素早く 、 ひ たい で 受け止めた わ 」 「・・・ へ っ ? 」 弟子 が よく 見て みる と 、 先生 の ひ たい は 青く はれ上がって い ました 。

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )


早業 はやわざ

《 剣 術 指南 ( けん じゅつ しなん → 剣 術 を 教える こと )》 と 、 大きな 看板 を かかげた 家 で 、 弟子 の 一 人 が 先生 に 聞き ました 。 けん|じゅつ|しなん||||けん|じゅつ||おしえる|||おおきな|かんばん|||いえ||でし||ひと|じん||せんせい||きき| 「 先生 、 この 間 、 むぼうに も 試合 ( しあい ) を 申し込んだ 者 が い ました ね 。 せんせい||あいだ|||しあい|||もうしこんだ|もの|||| 先生 の 事 だ から むろん 、 さんざんに 打ちのめして やった のでしょう 」 「 うむ 。 せんせい||こと|||||うちのめして||| まだまだ 下手な 奴 であった 。 |へたな|やつ| 試合 に 立ち合う の は やめよう と 思った が 、 ひきょう 者 など と 言わ れる と 困る から 、 仕方 なし に 立ち合った わ 」 「 ほう 、 して 、 どのように 立ち合わ れ ました ? しあい||たちあう|||||おもった|||もの|||いわ|||こまる||しかた|||たちあった||||どのよう に|たちあわ|| 詳しく 教えて ください 」 「 そう か 、 ならば 教えよう 。 くわしく|おしえて|||||おしえよう 相手 が 真一文字 に うって くる ところ を 、 わし は 自慢 の 早業 で ・・・」 「 早業 で 、 どう なされ ました ? あいて||まいちもんじ||||||||じまん||はやわざ||はやわざ|||| 」 「 素早く 、 ひ たい で 受け止めた わ 」 「・・・ へ っ ? すばやく||||うけとめた||| 」   弟子 が よく 見て みる と 、 先生 の ひ たい は 青く はれ上がって い ました 。 でし|||みて|||せんせい|||||あおく|はれあがって||

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )