Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 59 fullmetal|alchemist|brotherhood|episode

大佐 … たいさ

人体 錬成 なんて … じんたい|れんせい|

する 必要 は … あり ませ ん |ひつよう||||

する でしょ マスタング 君 |||きみ

さあ

分かった わかった

やって くれる か ね

分かった よ 中尉 わかった||ちゅうい

私 は 人体 錬成 は し ない わたくし||じんたい|れんせい|||

見捨てる の 冷たい ねぇ みすてる||つめたい|

見捨てる みすてる

この 者 たち を 捨て 駒 の よう に 扱う |もの|||すて|こま||||あつかう

貴 様 に 言わ れ たく ない な とうと|さま||いわ||||

捨て 駒 でも 彼ら は 幸せ だ ろ う よ すて|こま||かれら||しあわせ||||

親 に 捨て られ そのまま で は おや||すて||||

死 ん で い た で あ ろ う 者 たち に し|||||||||もの||

食事 を 与え た しょくじ||あたえ|

一流 の 教育 を 与え た いちりゅう||きょういく||あたえ|

そして 存在 意義 を 与え た |そんざい|いぎ||あたえ|

この 者 ら は 私 に 感謝 し て いる さ |もの|||わたくし||かんしゃ||||

そんな こと だ から

貴 様 は 足元 を すくわ れる の だ とうと|さま||あしもと|||||

何 を … なん|

消え た きえ|

感謝 し てる ぜ かんしゃ|||

こう やって て め ぇ を 捕まえ られる ん だ から な ||||||つかまえ|||||

は … 放せ |はなせ

さっさと みんな を 解放 しろ |||かいほう|

さも ない と …

い … 今 … |いま

この 場 で 錬金術 を 使える 医者 は |じょう||れんきんじゅつ||つかえる|いしゃ|

私 だけ だ わたくし||

私 を 殺せ ば あの 女 は 助から ん ぞ わたくし||ころせ|||おんな||たすから||

分かって いる の か わかって|||

セリフ が 三流 だ ぜ お 医者 様 よう せりふ||さんりゅう||||いしゃ|さま|

賢 者 の 石 … かしこ|もの||いし

邪魔 だ じゃま|

中尉 しっかり しろ ちゅうい||

中尉 目 を 開けろ ちゅうい|め||あけろ

中尉 中尉 中尉 ちゅうい|ちゅうい|ちゅうい

大丈夫 か だいじょうぶ|

あれ さえ あれ ば …

死ぬ な 中尉 しっかり しろ しぬ||ちゅうい||

こっち が 先 です ここ は 任せ て ||さき||||まかせ|

中尉 ちゅうい

とりあえず 出血 は 止め まし た |しゅっけつ||とどめ||

あと は ちゃんと お 医者 様 に ||||いしゃ|さま|

すまない ありがとう

大佐 すみません … たいさ|

しゃべる な 休 ん で いろ ||きゅう|||

私 の 目 くば せ に わたくし||め|||

よく 気づ い て ください まし た |きづ|||||

つきあい が 長い から な それ に ||ながい||||

人体 錬成 なんて し たら 撃ち 殺し て やる じんたい|れんせい||||うち|ころし||

って な 形相 で 君 が にらむ ので ね ||ぎょうそう||きみ||||

最後 の １ 人 か さいご||じん|

みんな すまない 助かった ||たすかった

なに いい って こと よ

そう だ 賢 者 の 石 ||かしこ|もの||いし

キング ・ ブラッド レイ きんぐ||れい

傷口 が 再生 し て ない … きずぐち||さいせい|||

久しぶり だ な マスタング 君 ひさしぶり||||きみ

お 久しぶり です |ひさしぶり|

以前 と お 変わり ない ご 様子 … いぜん|||かわり|||ようす

と は 言い 難い お 姿 です ね ||いい|かたい||すがた||

ブラッド レイ くら え |れい||

君 なら きみ|

目の前 で 大切 な 者 が 倒れ たら めのまえ||たいせつ||もの||たおれ|

迷い なく 人体 錬成 に 走る と 思った の だ が ね まよい||じんたい|れんせい||はしる||おもった||||

少し 前 の 私 なら すこし|ぜん||わたくし|

そう だった かも しれ ませ ん

しかし

今 の 私 に は 止め て くれる 者 や いま||わたくし|||とどめ|||もの|

正しい 道 を 示し て くれる 者 が い ます ただしい|どう||しめし|||もの|||

いつ まで も 学ぶ こと を 知ら ん |||まなぶ|||しら|

哀れ な 生き物 か と 思え ば あわれ||いきもの|||おもえ|

君 たち の よう に 短 期間 で 学び きみ|||||みじか|きかん||まなび

変化 する 者 も いる へんか||もの||

まったく 人間 と いう やつ は … |にんげん||||

思いどおり に なら なく て 腹 が 立つ おもいどおり|||||はら||たつ

どう し た

この 下 に … |した|

真 下 の 深い 所 に い ます まこと|した||ふかい|しょ|||

この

あの お方 の 邪魔 は させ ん |おかた||じゃま||さ せ|

あきらめ な じいさん

お前 は この オレ が … おまえ|||おれ|

ジェルソ

しっかり しろ

に … 逃げろ … |にげろ

や ばい

来 ます 恐ろしい 何 か が らい||おそろしい|なん||

すま ん 中尉 を 頼む ||ちゅうい||たのむ

大佐 たいさ

よ … よく やった ブラッド レイ ||||れい

さすが 私 が 育て た … |わたくし||そだて|

マスタング 大佐 君 が ５ 人 目 |たいさ|きみ||じん|め

最後 の １ 人 だ さいご||じん|

また だ よ

今日 は なん だって こんなに 騒がしい ん だ きょう|||||さわがしい||

日食 が 始まった の か にっしょく||はじまった||

この 手 は あまり |て||

使い たく なかった の です が つかい|||||

しかた あり ませ ん

時間 が ない の です じかん||||

強制 的 に 扉 を 開け させ て もらう よ きょうせい|てき||とびら||あけ|さ せ|||

マスタング 大佐 |たいさ

人体 錬成 など … じんたい|れんせい|

君 に その 気 が なく て も かまわ ん きみ|||き||||||

人体 錬成 の 知識 を 持った 錬金術 師 が じんたい|れんせい||ちしき||もった|れんきんじゅつ|し|

プライド と 同化 済み だ ぷらいど||どうか|すみ|

構築 式 は 彼 が 持って いる こうちく|しき||かれ||もって|

固定 し まし た こてい|||

ど い て い なさい ラース

さて 君 は どこ を 持っていか れる の か な |きみ||||もっていか||||

大佐 たいさ

ダメ です 巻き込ま れ ます だめ||まきこま||

大佐 たいさ

人体 錬成 は なされ た じんたい|れんせい|||

さっき の 眼鏡 じ じい か ||めがね|||

大佐 は たいさ|

安心 し たまえ あんしん||

今ごろ マスタング 君 は 父上 の ところ だ いまごろ||きみ||ちちうえ|||

五 体 満足 か どう か は 保障 し ない が ね いつ|からだ|まんぞく|||||ほしょう||||

さて 私 は ご覧 の 有様 な わけ だ が … |わたくし||ごらん||ありさま||||

アメ スト リス 大 総統 を 討ち取って あめ|すと|りす|だい|そうとう||うちとって

名 を 上げる の は 誰 か ね な||あげる|||だれ||

合成 獣 か よそ者 か ごうせい|けだもの||よそもの|

マスタング の 犬 か それとも ||いぬ||

全員 で かかって くる か ぜんいん||||

なん だ これ …

ボロボロ の お っ さん 一 人 に ぼろぼろ|||||ひと|じん|

勝て る 気 が し ねぇ かて||き|||

真 下 … あの 穴 の 下 まこと|した||あな||した

メイ が 真 下 に いる って 言った 途端 ||まこと|した||||いった|とたん

眼鏡 じ じい が うろたえ た めがね|||||

あの お方 の 邪魔 は させ ん って よ |おかた||じゃま||さ せ|||

どうやら この 下 に は ||した||

行って ほしく ない みたい だ ぜ おこなって|||||

あれ が 中心 か ||ちゅうしん|

そう です

真 下 に すごい 気 の 塊 が あり ます まこと|した|||き||かたまり|||

ならば …

大佐 たいさ

５ 人 目 です 父上 じん|め||ちちうえ

５ 人 そろった … じん|

と 言い たい ところ だ が |いい||||

アルフォンス ・ エル リック が

こちら に 来 て い ない ||らい|||

大丈夫 か よ 大佐 だいじょうぶ|||たいさ

鋼 の か … はがね||

どこ だ ここ は

親 玉 の ところ だ よ おや|たま||||

大佐 一体 何 が あった ん だ たいさ|いったい|なん||||

真っ白い 空間 の まっしろい|くうかん|

大きな 扉 の 前 に ほうり出さ れ て … おおきな|とびら||ぜん||ほうりださ||

扉 まさか とびら|

ど っか 持って かれ た ん じゃ … ||もって||||

いや 手 も 足 も … |て||あし|

鋼 の この 暗闇 の 中 で はがね|||くらやみ||なか|

よく 私 の 姿 が 分かる な |わたくし||すがた||わかる|

何 言って … なん|いって

真っ暗 で 何も 見え ん まっくら||なにも|みえ|

明かり は 明かり は どこ だ あかり||あかり|||

まっ まさか …

目 が 見え ない の です か め||みえ||||

それ は いい

正直 今 の 国家 錬金術 師 の 中 で は しょうじき|いま||こっか|れんきんじゅつ|し||なか||

あなた の 能力 が いちばん 厄介 です から ||のうりょく|||やっかい||

そこ で 打ちひしが れ て い なさい ||うちひしが||||

大佐 … たいさ

人体 錬成 や っち まっ た の か よ … じんたい|れんせい|||||||

鋼 の はがね|

私 が そんな こと を する と 思う か わたくし|||||||おもう|

強制 的 に きょうせい|てき|

扉 を 開け させ て もらい まし た とびら||あけ|さ せ||||

結果 オーライ と いう やつ です ね けっか|おーらい|||||

これ で いちばん 厄介 な |||やっかい|

マスタング 大佐 の 戦闘 力 は |たいさ||せんとう|ちから|

ゼロ に 等しく なり まし た ||ひとしく|||

真理 は 残酷 だ しんり||ざんこく|

身の程 を わきまえ ず 死人 を よみがえら せ みのほど||||しにん|||

母 の ぬくもり を 求め た 者 は はは||||もとめ||もの|

立ち上がる ため の 足 と たちあがる|||あし|

ただ 一 人 の 家族 を 持っていか れ |ひと|じん||かぞく||もっていか|

もう 一 人 は 体 を 丸ごと 持っていか れ |ひと|じん||からだ||まるごと|もっていか|

ぬくもり を 感じ ぬ 姿 に ||かんじ||すがた|

亡くし た 子 を 求め れ ば なくし||こ||もとめ||

二 度 と 子 を 与え られ ぬ 体 に ふた|たび||こ||あたえ|||からだ|

そして 国 の 先 を 見据え た 者 は |くに||さき||みすえ||もの|

視力 を 持っていか れ しりょく||もっていか|

その 未来 を 見る こと が でき なく なった |みらい||みる|||||

人間 が 思い上がら ぬ よ う にんげん||おもいあがら|||

正しい 絶望 を 与える ただしい|ぜつぼう||あたえる

それ こそ が

お前 たち 人間 が 神 と も 呼ぶ 存在 おまえ||にんげん||かみ|||よぶ|そんざい

真理 だ しんり|

納得 いか ねぇ なっとく||

オレ たち み たい に おれ||||

自発 的 に やら かし た の は 納得 する さ じはつ|てき|||||||なっとく||

だが する 気 の ない ヤツ が ||き|||やつ|

無理やり 人体 錬成 に 巻き込ま れ て むりやり|じんたい|れんせい||まきこま||

視力 を 持って かれ て しりょく||もって||

それ が 正しい って いう の か ||ただしい||||

そんな 筋 の 通ら ねぇ 真理 は 認め ねぇ |すじ||とおら||しんり||みとめ|

父上 の 邪魔 を する つもり か ちちうえ||じゃま||||

貴 様 本当 の 名 は なんという とうと|さま|ほんとう||な||

名 は ない な||

捨て た すて|

それ は 奇 遇 だ な ||き|ぐう||

私 も 己 の 本当 の 名 を 知ら ん わたくし||おのれ||ほんとう||な||しら|

名 なし 同士 な||どうし

殺し 合う の も おもしろ か ろ う ころし|あう||||||

メイ

い まし た

私 の 家 に 穴 を 空ける と は わたくし||いえ||あな||あける||

あの 娘 … |むすめ

外見 は 変わって ます が その 気配 がいけん||かわって||||けはい

不老 不 死 の 親 玉 さん です ね ふろう|ふ|し||おや|たま|||

アルフォンス 様 |さま

どう し た ん です か

分から ない 目 を 覚まさ ない ん だ わから||め||さまさ|||

そんな

アルフォンス 様 アルフォンス 様 |さま||さま

目 を 覚まし て ください め||さまし||

アルフォンス 様 |さま

体 … からだ

僕 の … 体 だ ぼく||からだ|

ずっと 待って た |まって|

お かえり

なん だ よ この 細い 腕 ||||ほそい|うで

骨 と 皮 ばかり で こつ||かわ||

立って いる の が やっと じゃ ない か たって|||||||

こんな …

こんな …

こんな 体 で 戦 える わけ ない |からだ||いくさ|||

みんな 戦って いる のに |たたかって||

僕 と 一 つ に なる の が イヤ な の ぼく||ひと||||||いや||

そんな わけない だ ろ

ずっと ずっと ずっと

元 の 体 に 戻る こと を 考え て き た もと||からだ||もどる|||かんがえ|||

それなのに …

今 は ダメ だ そんな 体 じゃ ダメ だ いま||だめ|||からだ||だめ|

そんな 体 じゃ ダメ な ん だ … |からだ||だめ|||

あっ ち に 戻り たい |||もどり|

その 体 で あっ ち に 戻り たい |からだ|||||もどり|

行く なら 止め ない いく||とどめ|

ごめん また 来る から ||くる|

もう 少し 頑張って て |すこし|がんばって|

必ず 来る から かならず|くる|

絶対 約束 する から ぜったい|やくそく||

アル

アル 大丈夫 か |だいじょうぶ|

アルフォンス 様 |さま

アル

師匠 兄さん メイ ししょう|にいさん|

って ここ は …

仲間 を 助ける ため に なかま||たすける||

長年 捜し 続け た 肉体 を 置 い て いく ながねん|さがし|つづけ||にくたい||お|||

気高い 僕 の 魂 よ けだかい|ぼく||たましい|

君 の 入れ物 と して 誇り に 思う きみ||いれもの|||ほこり||おもう

けど 君 が 戻る こと で |きみ||もどる||

この世 が 絶望 に 満ち て しまう このよ||ぜつぼう||みち||

かも しれ ない ん だ よ

アルフォンス

５ 人 そろった じん|

次回 鋼 の 錬金術 師 じかい|はがね||れんきんじゅつ|し

Fullmetal Alchemist fullmetal|alchemist

第 ６０ 話 『 天 の 瞳 、 地 の 扉 』 だい|はなし|てん||ひとみ|ち||とびら

世界 は 闇 に 包ま れ た せかい||やみ||つつま||