Demi -chan wa Kataritai (Interviews With Monster Girls ) Episode 10
( 雪 ( ゆき ) たち ) え えっ ?
( 雪 ) ひかり ! ( 町 ( まち ) ) キス し た 経験 が …
( 早紀 絵 ( さ きえ ) ) ウフ
( ひかり ) うん !
( 町 ) あっ そ … それ で
( 雪 ) 相手 は ?
( ひかり ) 先生 ( ブッ ! )
ほ っぺ に
( 雪 ) なん だ ほ っぺ か
私 も 妹 に よく さ れる し な
( 町 ) ほっぺた か でも ちょっと 羨ま し い
( ひかり ) エヘヘ ビックリ し た ?
( 雪 ) でも どうして ?
( ひかり ) 先生 が バンパイア の こと いろいろ 聞く から
イタズラ し た の
( 町 ) へえ
ハア ~
いい な ~ !
♪~
~♪
( テレビ : シュン ) ユリコ …
( 町 の 母 ) 京子 ( きょう こ ) ちゃ ~ ん
ちょっと お 風呂 の お 湯 を 見 て くれる ?
( 町 ) あっ は ~ い
( テレビ : ユリコ ) 私 もう シュン 君 の こと 信じ られ ない
だって シュン 君 に は あの 人 が
( テレビ : シュン ) あいつ が 好き な の は 俺 じゃ ない 俺 の 財産 な ん だ
お 母 さ ~ ん お 風呂 沸 い てる から 止め とく ね
( 町 の 母 ) そう ありがとう
( 町 ) ひかり ちゃん は 高橋 ( たか は し ) 先生 を 困ら せ たく て
イタズラ で キス し た って 言って た し
先生 も きっと 冗談 と して 受け止め た ん だ ろ う な
( 2 人 ) ん っ ん ん …
( 町 ) じゃあ 私 が キス し て も いい ん じゃ ない か な ?
( 高橋 ) これ 全部 運べ ば いい ん です ね ?
( 教頭 ) 力 仕事 を 押しつけ て しまって すみません
( 高橋 ) いえいえ それ だけ が 取り柄 みたい な もの です から
アッハハハ
( 校長 ) 本当 に よく 頑張って くれ て ます ね
ええ
亜人 ( あじ ん ) の 生徒 たち の カウンセリング 役 も
率先 し て やって くださって
親 御 さん の 評判 も いい です し
確かに そう です が
( 校長 ) どう さ れ まし た ?
いえ
( 高橋 ) まったく 教頭 の 野郎 重い 荷物 ばっ か 運ば せ や がって
ガタイ が いい の も 考え もん だ な
( 町 ) 高橋 先生 ( 高橋 ) ん ?
( 高橋 ) お っ 町
お 手伝い し ま しょ う か ?
ハハッ 大丈夫 だ よ ありがとう
何 だ ? 用事 か ?
う わ っ ! ど っ どうか し た か ?
( 町 ) えっ いえ 別に
そ っ そう か
( 高橋 ) 顔 の 高 さ を そろえる の が
デュラ ハン の 間 で はやって いる ん だ ろ う か ?
いや デュラ ハン は 日本 に 町 1 人 だ し な
何 か 特別 に 意図 が …
( 町 ) ん ~
た … 高橋 先生
( 高橋 ) お っ おお 何 だ ?
ま … 町 ?
今 重い もの を 持って て 危ない から
な ? 先 に 運 ん で から に しよ う
何 か はしゃぎ たい 理由 で も ある ん だ ろ う が
そんな 不安定 に 頭 を 抱え て いる の は 危な …
( 町 ) あっ …
あ …
( 高橋 ) あっ !
( 高橋 ) あ あっ ! ( 町 ) き ゃ !
だ … 大丈夫 です か ?
( 高橋 ) ケガ は ない か ?
はい 大丈夫 です
たまに ある ん です こういう こと
でも 意外 と 簡単 に キャッチ できる ん です よ
だから 安心 し て く だ さ …
安心 し て 見て い られる わけ が ない だ ろ う !
そういった 慢心 が
いつか 取り返し の つか ない 事故 に つながる ん だ
気 を つけろ !
あっ は …
あっ
( 町 ) う っ すみません
わ っ 私 その …
( 高橋 ) いや その … な ?
( 町 ) 私 … 私 の せい で 散らかし て しまって
それ で …
ウッ ウウ …
ウウッ
( 高橋 ) 町
( 町 ) すみません ごめんなさい !
頭 を 抱え ながら じゃ うまく 整理 も でき ない よ な
( すすり泣く 声 )
( 足音 )
( ひかり ) マッチー ? ( 雪 ) どう し た の ?
( 雪 ) そ っか 高橋 先生 に 怒ら れ ちゃ った ん だ
( 町 ) うん
( ひかり ) マッチー は 怒ら れる の 嫌 ?
( 町 ) えっ ? う … うん
でも それ 以上 に 高橋 先生 は すごく 優しい 人
なのに そんな 人 を 怒ら せ て しまった 自分 が
情けなく て 情けなく て …
そ っ か そう だ ね
( ひかり ) はい ! ( 雪 ) え ?
エヘッ
ちょっと 待って て
( 町 ) あっ ひかり ちゃん ?
( 雪 ) 京子 の 気持ち 分かる よ
高橋 先生 本当 に 優しい もん ね
( 町 ) うん
( 雪 ) 少し 前 さ
みんな で アイス 食べ た こ と 覚え てる ?
( 町 ) え ? うん
( ひかり ) 私 自分 の 性質 に 不安 が あって
その 話 を し たら 先生 が
私 に あえて 性質 が 出る よう な こと を さ せ て ね
正直 あれ は つらかった な
どうして こんな つらい こと を 私 に さ せる ん だ ろ う って …
でも その おかげ で 誤解 も 解け て
こうして ひかり や 京子 と 友達 に なれ た ん だ から
今 は すごく 感謝 し てる
だから … ね ?
ただ 甘やかす だけ が 優しい ん じゃ ない と 思う
先生 は 京子 の こと を 本当 に 思って くれ て
本気 で 心配 し た から 叱って くれ た ん だ よ
( 高橋 ) こら 俺 を どこ に 連れ て くん だ ?
いい から いい から !
( 高橋 ) う お ! ( 町 ) せ っ 先生 !
( ひかり ) じゃあ もっか い ちゃん と 先生 と 話 そ う
き ゃ ~ ! あっ あっ あっ !
フフフ 頭 だけ で は 逃げ られ ない ぞ マッチー
ああ … その なん だ
町 さっき は すま なかった ごめん
( 町 ) あ …
( 高橋 ) 叱る と いう 行為 は 教育 上 必要 な こと だ
ただ さっき の お前 に は 叱る 必要 は なかった
俺 は ただ 感情 的 に どなりつけ て しまった だけ だ
そもそも あの とき 俺 に も 非 が あった
一 回 落ち着 い て 話す べき だった よ
仲直り し て ほしい
本当 に ごめん な
あっ そんな …
高橋 先生 が 謝る こと じゃ ない ん です
私 も 本当 に …
ごめんなさい
ヘヘッ
( 町 ) えっ ? ( 高橋 ) ど っ どう し た ? 町
( 町 ) ひ ひ … ひかり ちゃん が ( 高橋 ) ひかり が ?
ひえ ~ い ! ふ ~ !
お ? お ? へ ~ い !
な ~ に やって る ん だ お前 は !
先生 感情 的 に どなる の は よく ない と 思い ます
お前 は 何べん 言って も
叱ら れる こと ばっ か する だ ろ う が !
( ひかり ) あう …
( 高橋 ) で ? 結局 俺 に 何 が し たかった ん だ ?
( 町 ) あ あっ それ は …
( 町 ) ひかり ちゃん の まね を しよ う と し た って 言ったら
ひかり ちゃん が 責任 感じ ちゃ う かな ?
エヘヘ
エヘヘ !
( 高橋 ) アハハ … 何 だ ?
ア … アハハ
( 町 たち ) プッ ! アハ ハハ !
( 高橋 ) 何 な の ?
( 町 たち ) エヘヘ ! ウフフフ
( 町 ) もう 何 な の … N ( ひかり ) アハハ
かゆい ところ は ござい ませ ん か ? フフッ
ハア ~
高橋 先生 は ああ 言って くれ た けど
悪い こと し ちゃ った な
う ~ ん
“ アレ ” ?
た … 高橋 先生 は
私 の 体 の こと 知り たい と 思い ます か ?
ああ すごく 知り たい
… が しか し 頭 と 体 が 分離 し て い て
かつ 生命 活動 を 維持 し て いる なんて
常識 から 逸脱 し すぎ て い て な
( 町 ) そうです ね
ただ 亜人 に つい て 詳しい 先生 に 出会え た の は
改めて 自分 の 体 に つい て 知る いい 機会 だ と 思って …
別 の 人間 の 意見 を 聞い て みる か ?
( 町 ) え ?
俺 の 専攻 は 生物 学 だった
俺 の 言う 常識 は そこ に 基づ い て いる
だから …
別 の 常識 の 中 で 生きる 人間 に 聞い て みる の は どう だ ろ う ?
( 町 ) 大学 って 高校 と 随分 違い ます ね
すごく 広く て 迷い そう
ハハ ! 最初 は そう 感じる かも な
入る と 意外 と 慣れる もん だ
( 町 ) 今日 お 会い する の は ご 学友 の 方 で ?
( 高橋 ) ご 学友 って … N いや 合って る ん だ が
まあ そい つ は 卒業 後 も 大学 に 残って 研究 し てる わけ だ
いい ヤツ な ん だ が ちょっと 変わり者 で な
( 町 ) 変わり者 … N ( 高橋 ) ああ
ああいう の を 天才 肌 って 言う の か な ?
( 高橋 ) 相馬 ( そう ま )
よっ
( 相馬 ) ハッハ ! テツ 久しぶり だ な
ハハ ! 相変わらず 表情 1 種類 しか ない な お前 は
今 の 間 ( ま ) は 何 だ ろ う ?
そして 君 が 町 君 だ ね ?
僕 は 相馬 だ 専攻 は 物理 学 だ よ よろしく
あ … はい 町 京子 です
本日 は よろしく お 願い し ます
あんまり かしこまら なく て いい ぞ
こいつ 変 な ん だ から な
ハッハ ! 辛辣 ( しんらつ ) !
( 相馬 ) う ~ む しか し
本物 の デュラ ハン に お目にかかれ て 光栄 だ ね
お … 恐れ入り ます
物理 学 に 身 を 置く 者 と して は
デュラ ハン と いう 存在 は ロマン そのもの だ から ね
( 高橋 ) ロマン ?
うむ 例えば 町 君 が お まんじゅう を 食べる と しよ う
( 町 ・ 高橋 ) お まんじゅう ?
( 相馬 ) その お まんじゅう は 町 君 が 口 に 入れ
そして 飲み込む その 刹那 !
瞬間 的 に 分離 し た 体 の ほう に 移動 する わけ だ
つまり これ は
時空 を 超え た 物質 の 移動 が
可能 で ある こと の 証明 に ほかなら ない !
町 君 の 頭 と 体 は 高 次元 空間 の トンネル
つまり ワーム ホール で つながって いる の だ ろ う
ワーム ホール …
あっ あれ か
よく 分から ん 空間 の こ と か
うむ そうだ
SF だ と 亜 空間 と 呼ば れ たり する な
実際 の ワーム ホール の 中 は どう なって る ん だ ?
高 次元 空間 は 我々 が 生きる 時空 と は
理 ( ことわり ) から まるで 別物 だ から な
何とも 言え ん
ただ 町 君 の 頭 と 体 を つなぐ ワーム ホール は
しっかり 整備 さ れ た トンネル の よう だ
何せ 神経 系 やら 血管 やら も 全て が つながって い て
首 の 役割 を しっかり 果たし て いる の だ から な
( 高橋 ) う ~ ん 首 の 役割
そりゃ 果たせ る だ ろ う な
( 町 ) そうです ね ( 相馬 ) と いう と ?
町 の な この 部分 … 首 ?
お前 の 言う ワーム ホール の 部分 だ が
実は ちゃん と 存在 し てる ん だ
存在 し て 町 の 頭 と 体 を つ ない で いる
( 相馬 ) は っ ! どこ に ? ( 町 ) わ っ
えっ と よく 分から ん が
首 の 部分 だけ 別 の 空間 … に あって
首 自体 が ワーム ホール に なって いる
( 相馬 ) ふむ ( 町 ) ああ …
疑う わけ で は ない が
首 が 存在 する と いう 根拠 を 聞い て も いい か ?
うん 俺 は 町 が しゃべる って こと は 首 が ある ん だ ろ うなって 思った
声帯 が なきゃ 人 は しゃべれ ない
それ で 町 に 聞い て み た ん だ
昔 胃 カメラ で 見 て み たら 首 の 部分 が ちゃんと あって
( 相馬 ) うむ ! どうやら 首 は ある よう だ
つまり 胃 カメラ 等 で 見る かぎり は
町 君 は 普通 の 人間 と 何ら 変わり ない わけ だ
はい お 医者 さん も そう おっしゃって い まし た
しかし ワーム ホール も 随分 と こぢんまり し て き た な
ハッハ ! いや むしろ 町 君 の ワーム ホール の ほう が
高度 に 制御 さ れ て いる と 言え る かも しれ ない ぞ
( 相馬 ) 少し まとめ て み て も ? ( 高橋 ) ああ
町 君 は 基本 的 に 普通 の 人間 と 変わり ない が
首 の 部分 だけ 別 の 空間 に 存在 し
頭 と 体 が つながる ワーム ホール に なって いる と …
この 場合 別 の 空間 と は すなわち 高次 元 空間
理論 的 に は タイム トラ ベル すら 実現 できる
どの よう な もの な の か ?
ぜひ この 目 で 直接 見 て み たい もの だ が
ん ?
今更 ながら で 恐縮 だ が
その 首 の 結合 部分 と いう の は どう なって いる ん だい ?
( 町 ) あっ どちら も 皮膚 で 覆わ れ て い ます
( 相馬 ) 皮膚 !
不思議 だ よ な
口 を 通る と 体 に たどりつく が
外 から 見る と 道 は 塞が れ て いる
誰 か が その 通り道 を 隠 そ う と して いる ん です か ね ?
お ? ハハッ
誰 だ ? その イタズラ 好き は
ひかり か ?
( 相馬 ) “ 隠 そ う と して いる ” と は 言い 得 て 妙 だ
高 次元 空間 は 確かに 存在 し て いる
隠蔽 さ れ て いる と 思える ほど に その 存在 を 観測 する こと は でき ない
口 を 通れ ば 普通 の 人間 と 変わり ない し
外 から 見 れ ば 蓋 が さ れ て いる
なぜ 観測 でき ない の か ?
誰 か の 意思 だ ろ う か ?
意思 観測 …
( 町 ) 相馬 先生 ? ( 高橋 ) 町
( 高橋 ) し ~ っ
( 町 ) 相馬 先生 考え 中 です か ?
( 高橋 ) ああ
表情 変わら ない から 本当 に 時間 が 止まった みたい だ ろ ?
( 町 ) 変わった 人 です ね
( 高橋 ) ああ
( 町 ) デミ と か 関係なく 変わって る 人 は 変わって る ん です ね
( 高橋 ) そうだ な
( 相馬 ) ん ん !
( 町 ) あ あっ !
現象 に は 原因 が ある
かつて 物理 学 で は 観測 と いう 行為 は
現象 の 原因 たり え ない と 考え られ て い た
( 高橋 ) 観測 ?
つまり 人間 が 観測 しよ う が しまい が
もっと 言え ば 人間 が この 宇宙 に 存在 し て い なかった と して も
現象 の 結果 に 変わり は ない と いう こと だ
( 高橋 ) う ~ ん
それ が 当たり前 の よう に 思え ます が
ところが どっこい !
人間 が 観測 する こと に よって 状態 が 変化 する もの が ある の だ !
な … それ は 一体 ?
電子 1 粒 が どう の と いう 世界 に おける
量子 と 呼ば れる もの だ
観測 さ れる 前 の 量子 は
波 の 性質 を 持った 状態 で 空間 的 な 広がり を 持って いる
しかし !
観測 さ れる こと で 1 点 に 収縮 し 粒 と なる の だ
波 …
粒 …
ハア ~ よく 分から ん
そう なん です か … ?
( 相馬 ) ハッハ ! いい リアクション は また の 機会 に 取って おく と して
要 は 観測 と いう 行為 は 何 か 特別 な 意味 が あり そう だ
… と 言い たかった
先ほど の 現象 の 話 で 言え ば
人間 が 観測 する こと で 現象 の 結果 は 変わる と いう こと だ
この 宇宙 に 人間 が いる 必然 性 を 感じ ない だ ろ う か ?
( 高橋 ) おお ! ( 町 ) それ は すごい です
そして 観測 と は 何 か ?
行為 だ !
行為 の 裏 に は 人間 の 意思 が ある
つまり 人間 の 意思 は 現象 に 影響 を 及ぼす !
おお !
超 能力 みたい
( 相馬 ) と いう よう な こと を 町 君 と 話し て い て 思った
( 高橋 ) なるほど その 理屈 で 言え ば
雪 女 も ネガティブ な 感情 に よって 物質 を 冷やす サイ キック
と いう 見方 も できる わけ か
町 君 の 首 の 接合 部分 に つい て だ が
( 高橋 ) ああ 恥ずかし がる から のぞき込む の は なし
触る の も つらい みたい だ から ダメ
ハッハ ! 事務 所 NG !
その 部分 は 本来
我々 の 生きる 時空 の 理 と は 異なる 何 か が 観測 さ れ て しかるべき だ が
見る と 皮膚 で 覆わ れ て いる
何 か を 隠す の は 誰 か ?
その 答え は 恐らく 我々 だ
何 か が 存在 する 点 を 我々 が 観測 しよ う と する と
観測 しよ う と する 意思 が 何 か の 状態 に 変化 を 与え
蓋 を し て しまう の だ
さっき の 量子 の 話 と 似 てる な
( 相馬 ) と いう より も それ を まね た だけ だ
( 相馬 ) そして 最後 に その 炎 ! ( 町 ) あ あっ
それ は 炎 と いう より 空間 の 揺らぎ の よう な もの だ と 思う
我々 が 観測 できる 唯一 の 別 空間 らし さ だ
そして 人間 が 触れる と 拒否 反応 が 出 た り
見る ところ 感情 に よって 形状 が 変化 し た り も する らしい ね
あっ はい
証左 な の かも しれ ない
デュラ ハン は 時空 を 超え た 物質 の 移動 を 実現 し
かつ 意思 の 物理 的 意味 を 示唆 し て いる
デュラ ハン は 物理 の 可能 性 そのもの だ !
終わり
( 高橋 ) お 疲れ 楽しかった 楽しかった
町 は どう だ ? 面白かった か ?
( 町 ) ハア …
すごく 面白かった です
( 町 ) お 2 人 は どう 知り合った ん です か ?
( 高橋 ) 共通 の 講義 で 席 が 隣 で な
( 相馬 ) うむ
こいつ は 昔 から 変わら ん
ロマンチスト だ
サイエンス フィクション から フィクション を 取り たい ん だ
ハッハ ! 面白い 表現 だ
そういう テツ は 変わった よ
( 高橋 ) そう か ?
( 相馬 ) 会う たび に ムキムキ に なって いく じゃ ない か
( 高橋 ) 見た目 か よ
( 着信 音 ) ( 町 ) あっ
( 町 ) すみません ちょっと 失礼 し ます
おう
今日 は あり が と な 相馬
なに 僕 も 興味深い 経験 を さ せ て もらった
本当 は 町 に 起こって いる こと を もっと 調べ たい ん じゃ ない か ?
まあ それ は そう だ
だが 亜人 を 対象 と し た 研究 の 難し さ は
テツ が いちばん よく 知って いる だ ろ う ?
( 高橋 ) ふん 倫理 が な ん だ
当事 者 が オーケー なら それ で いい じゃ ねえ か
ハッハ ! 学生 の ころ み たい に なって る ぞ
まっ 僕 は これ くらい 保守 的 な 世の中 で いい と 思う が ね
( 町 ) デュラ ハン で ある こと を 漫然 と 受け入れる の は よく ない と
お 話 を 伺った けれど
相馬 先生 を 見 て
勉強 も 漫然 と やって いる だけ で は ダメ な ん だ な と 思った
私 に とって 勉強 は クイズ の よう な も の
問題 が あって 答える それ で 満足 し て い た
でも 違う ん だ その先 が ある ん だ
世の中 を 変える よう な 何 か が …
その 1 つ が デュラ ハン の 秘密 で 私 は それ を 知り たい
ほか の 人 が デュラ ハン を 研究 する の は
倫理 的 に 難しい の だ と すれ ば …
私 自身 が 研究 者 に なって
デュラ ハン の 研究 を する の は あり かな ?
なん ちゃ って
聞い た か ?
ああ
未来 を 見据える 学生 の 姿 は かくも 美しい
ところで ここ に 本校 の パンフレット が あって だ な
う っ 関わる 気 満々 じゃ ねえ か
分かった 分かった よろしく 言って おく よ
まっ デュラ ハン と いう 存在 に
お前 が 躍起 に なる だけ の 理由 が ある こと は よく 分かる
( 相馬 ) 当然 だ !
高次 空間 の 振る舞い を 掌握 でき れ ば
ワープ や タイム トラ ベル が 可能 に なる かも しれ ない
意思 が 現象 に 影響 を 及ぼす と 分かれ ば
超 能力 も 夢 じゃ ない !
( あくび ) ( 高橋 ) そう ね
そもそも デュラ ハン の 秘密 が 分かる と いう こと は
町 君 が 普通 の 人間 に なる こと も 可能 かも しれ ない
( 高橋 ) そう か
そういう こと も あり 得る か
ああ なん だ ろ う な
これ が 普通 の 姿 な ん だ ろ う が
もう 違和感 を 覚え て しまう な
あいつ ら は 相変わらず そう だ
ハハッ ただ 町 が 先輩 みたい だ
( 町 ) 高橋 先生 ( 高橋 ) あっ
頭 ハグ し て ください
頭 膝 に 乗せ て ください
( 高橋 ) う ~ ん
倫理 観 って 大事 だ な
お っ 社会 人 の テツ だ
ん ?
フフッ
♪~
~♪
( ひま り ) 次回 「 亜人 ちゃん は 語り たい 」
「 亜人 ちゃん は 支え たい 」