×

我們使用cookies幫助改善LingQ。通過流覽本網站,表示你同意我們的 cookie policy.


image

サイコパス, Psycho-Pass Episode 8

Psycho-Pass Episode 8

今回 の 捜査 から 外れ て もらう ぞ 狡 噛

遺体 は 特殊 な 薬剤 に 浸食 さ れ

これ は 3 年 前 の 事件 で 使わ れ た 薬品 と 同一 で ある こと が 判明 し た

謎 の 殺人 鬼 が 3 年 ぶり に カムバック って わけ か

この 男

画像 ファイル の タイトル は 「 マキシマ 」 だった

警備 体制 … 一 段 と 厳しく なり まし た ね

相次 い で 2 人 も の 生徒 が 同じ 手口 の 犯罪 の 餌食 に なった

これ で 学園 側 が 何 の 対策 も 講じ なけ れ ば 保護 者 が 黙って い ない よ

加え て 容疑 者 は 元 教諭 の 藤間 幸三郎

公安 局 の 捜査 の 焦点 も ここ 桜 霜 学園 に 絞り 込ま れる

しばらく 身動き が 取れ ませ ん わ ね

なぜ 同じ 学園 内 の 生徒 ばかり を 素材 に 選 ん だ の か な

全 寮 制 女子 学校 と いう この 学園 の 教育 方針 を 槙島 先生 は どう お 考え です か

時代 錯誤 で は ある が それ 故 に 希少 価値 が ある … かな

今 の 時代 に なおも 昔ながら の スタイル で 娘 に 修学 さ せ たい と 思う なら

ここ しか 他 に ない

貞 淑 さ と 気品 失わ れ た 伝統 の 美徳

それ が 桜 霜 学園 の 掲げる 教育 の 理念

男子 に は 求め られ ない 女子 だけ に 付加 さ れる プライオリティー

それ を 刻み付け られ た 後 で

私 たち は 深 窓 の 令嬢 と いう ブランド 品 と して 出荷 さ れ

そして 良妻 賢母 と いう クラシック な 家具 を 求める 殿 方 に 購入 さ れる

結婚 と いう 体裁 で ね

この 学校 に いる 生徒 は 誰 も が

淑女 と いう 名 の 工芸 品 に 加工 さ れる ため の 素材 な ん です

磨き上げ られ 完成 さ れる の を 待つ 原石

悲しく そして 退屈 な 命 です わ

他 に 花 開く はず の 可能 性 は いくら だって ある のに

面白い 見解 で は ある そこ に 君 の 初期 衝動 が ある わけ か

新しい 作品 を 仕上げ たら 今度 は どこ に 展示 する つもり だ い

そう です ね どこ が いい かしら

なるべく 大勢 の 目 に 付く にぎやか な 場所 を 探さ ない と

手掛かり は 皆無 か

さらに 笑え ない 新 情報

2 年生 で 2 人 ばかり 寮 から 消え た 生徒 が いる そう で

実家 に 問い合わせ て も 帰宅 し て ない

完璧 に 行方 不明 っす よ

しかし 妙 な 話 だ な ~

校舎 も 学生 寮 も 軍事 施設 並み の 厳戒 態勢

ここ から 犠牲 者 を 連れ出す 方法 なんて ある の か

そもそも なぜ 今 に なって 桜 霜 学園 の 生徒 ばかり を 標的 に する

藤間 に とって この 学園 は いわば 古巣 です

どこ か 警備 の 穴 に なる 抜け道 を 知って い た の かも

あり 得 ます よ ね ~

この 学園 創設 100 年 で し た っけ

敷地 の 中 増 減 築 の 繰り返し で 見取り図 と か も ひどい もん っす よ

まさか 殺し の 現場 も ホシ の 隠れ家 も 全部 学園 の 中 って こと は ない です か

やっぱり 事件 の 情報

唐 之 杜 さん の 仕業 です ね

どう 思う

あんた も 目 を 通し て は いる ん だ ろ

どう って 言わ れ て も …

薬剤 の 分析 結果 から も 3 年 前 の 事件 と 同一 犯 の 可能 性 が 高まった と しか

俺 は まったく 逆 の 感想 を 抱 い た

逆 ああ 3 年 前 の 事件 だ と 例えば こいつ だ 犠牲 者 の 一 人 汚職 疑惑 の かかった 衆院 議員 で な

犯罪 係数 の 虚偽 申告 も 疑わ れ た が 再 計測 を 拒否

マスコミ や 野党 の 追及 を 「 記憶 に ござい ませ ん 」 と か

カビ の 生え た 言葉 で 切り抜けよ う と し た

それ が 死体 で 発見 さ れ た

頭蓋 骨 が 奇麗 に カット さ れ て 脳 が すっぽり くりぬか れ た 状態 で な

被害 者 の 肛門 に は 記憶 に つい て 重要 な 働き を する と さ れる 脳 の パーツ

海馬 が 突っ込ま れ て い た

佐々 山 の 殺さ れ 方 も そう だ が あの とき の 犯人 は

殺し 方 や 死体 の 飾り 方 に 何らか の 意味合い を 持た せよ う と して いる 節 が あった

被害 者 は 4 人 死体 が 発見 さ れ た 場所 は ホログラフ * イルミネーション の 裏側

高級 料亭 動物 園

アイドル が ライブ 用 に 組 ん だ ステージ の 真 上

しかし 今回 は 2 件 続け て 公園 だ

舞台 設定 に 芸 が ない

芸 って

今回 の 2 件 から は ゆ がん だ ユーモア や メッセージ 性 も 感じ ない

美しく 悪魔 的 で 芸術 作品 の よう だ が 何 か が 致命 的 に 欠け て いる

何かと は

オリジナリティー

オリジナリティー です か

こんな 手間 を かけ た 殺し な のに 犯人 の 主張 が 薄い

少なくとも 俺 に は 感じ られ ない

藤間 幸三郎 に とって 殺し は ただ の 素材 の 下 準備 で しか なかった

そこ まで は 今回 の 殺し も 共通 だ

だが そこ から 先 は

死体 の 作風 と いう か まるで 違う

まったく 別 の 犯人 像 が 見え て くる

知能 が 高く シビュラ 判定 で は 高 収入 の 職業 を 割り当て られ て いる

しかし かなり 若い

もしくは 精神 年齢 が 低い 人物

死体 を 性 的 に 侮辱 する 要素 の 少ない こと から

幼児 期 の 虐待 は 受け て い ない と 推測 できる

それ は

プロ ファイリング も どき

監視 官 外出 許可 を 申請 する

それ って 私 が 同伴 し ない と …

だから つい て こい と 言って る ん だ

ここ は

来る の は 初めて か

足 を 運ぶ 理由 も ない か

あんた や ギノ から 役立た ず だ と 判断 さ れ たら

俺 は ここ に 放り込ま れ て 二 度 と 出 て こ られ なく なる

でも こんな 所 に 来 て いったい 何 を

俺 の 直感 が 正し けれ ば 今回 の 死体 の 加工 に は きっと 元 ネタ が ある

だから その 筋 の 専門 家 に 話 を 聞く

この先 は 犯罪 係数 300 以上 の 重篤 患者 が 隔離 さ れ て いる

有事 の 際 に は 通風 口 から 毒 ガス が 出る 仕組み だ

ここ は いつ だって 処刑 室 に 早変わり する わけ さ

そんな …

こいつ ら は 外 に 出 られ た と して も

即刻 ドミネーター に 処刑 宣告 を 食らって

ミンチ に さ れる だけ の 連中 だ

生き て い られる だけ おり の 中 の 方 が まし さ

あ ~ ら ワンコ ちゃん お 久しぶり

ずいぶん と 絵 が 増え た

さすが に 背中 は 無理 だ ろ う

こう 見え て も 体 は 柔らかい の よ 私

鏡 さえ あれ ば 背中 も いける わ

ニュース 見 てる か

芸術 に 理解 の ない 世界 なんて 興味 は ない の よ

この 死体 に 類似 性 の ある 作品 を 捜し て いる

絵画 彫刻 映像 漫画 文芸 作品 でも 構わ ない

あ ~ ら いい 出来 じゃ ない

王 陵 牢 一 の アート その まん ま

知って る か

いえ

王 陵 牢 一 の 名前 も 残ら ない なんて …

昔 は たとえ 有害 指定 食らって も

誰 か が ネット の アーカイブ で 保護 し た もん だ けど ね

そういう 根性 の ある 子 は もう い ない の

そんな やつ は お前 と 一緒 に 塀 の 中 さ

シビュラシステム さま さま だ

冷たい の ね コウ ちゃん

は ~ い そっくり でしょ

私 の 店 でも 彼 の 作品 に は いい 値 が 付い た わ

浮つ い た はやり 物 じゃ なく て

きちんと 根源 的 な テーマ が 見て取れ たから よ ね

助かった ぜ

捜査 資料 から 検索 だ

王 陵 牢 一 何 か 引っ掛かる 項目 が ない か

えっ と 桜 霜 学園 に 同じ 名字 の 生徒 が 在籍 し て ます

この 子 血縁 者 です よ 狡 噛 さ ん

不審 な 人物 を 見掛け た り と か は

いえ

そう です か それ なら …

コ … コウ

あの バカ

待って ください

生徒 の 中 に 容疑 者 が いる ん です

君 いったい 何の まね かね

生徒 たち を いたずらに 刺激 し ない よう

捜査 活動 に は じゅうぶん 配慮 しろ と 再三 こちら は …

王 陵 璃 華子 だ な

それ が 何 か

「 犯罪 係数 472 」

「 執行 モード リーサル * エリミネーター 」

「 慎重 に 照準 を 定め … 」

何 を する !

やめ ん か !

しょ … 正気 か ? 貴 様 ら 未 成年 者 を 相手 に …

先生 今 少年 法 と か ない ん です わ

間一髪 で し た ね

助かった わ これ も 槙島 先生 の 計らい ?

ええ

今 すぐ 学園 全域 を 封鎖 しろ

ありったけ の ドローン を 動員 だ

数 が 足り ない ? 何とか しろ !

これ って 加賀 美 ?

小 娘 一 人 捜し出す こと も でき ない って の は どういう こと だ !

ここ 出入り に 対 する セキュリティー ばっかり 厳重 で

いざ 中 で かくれんぼ と なる と ざる も いい とこ なん す よ

過去 数 日 分 の 監視 カメラ の 録画 から

王 陵 璃 華子 の 姿 だけ を ピックアップ できる か ?

本部 の ラボ に 支援 さ せ れ ば

その 程度 の 画像 検索 は すぐに でも

やって くれ

しかし 王 陵 牢 一 だ と ?

そんな 絵描き が い た なんて どうして 分かった ?

オリジナリティー です よ ね ? 狡 噛 さ ん

何 だって ?

いや だ から その …

犯人 の メッセージ 性 に 芸 が ない から

その プロ ファイリング に よって … です ね

狡 噛 今回 の 2 件 は 藤間 幸三郎 の 犯行 で ない と

お前 は 最初 から 見抜 い て い た の か ?

今回 の 犯人 は ただ 目 に 付け ば いい と いう だけ で

遺体 の 陳列 場所 を 決め て い た

2 回 続けて 公園 を 選ぶ なんて

藤間 幸三郎 だったら あり 得 ない

だからといって まだ 全て が 王 陵 璃 華子 の 仕業 だ と は …

どう で あれ あんな 犯罪 係数 を マーク し た 娘 を 放っておく わけ に は いか ない

そう だ ろ ?

画像 検索 完了

ブラウズ する わ ね

ああ 社交 的 な 子 だった ん だ な

常に 取り巻き が ついて る

どこ の カメラ だ ?

寮 の 裏手 に ある ごみ 処理 施設 ね

こんな 所 に 何 の 用 が ?

「 狡 噛 今回 の 2 件 は 藤間 幸三郎 の 犯行 で ない と

お前 は 最初 から 見抜 い て い た の か ? 」

「 今回 の 犯人 は ただ 目 に 付け ば いい と いう だけ で

遺体 の 陳列 場所 を 決め て い た 」

柴田 先生 は 音楽 が お 好き な の です か

ええ いつも 新しい アーティスト を 探し て い ます

興味深い 新人 を 見つける の が 本当 に 楽しみ で

き ょ … 教頭 先生 ! が … 学園 内 から

生徒 の 死体 が !

何 です って ! ?

大事 な 友達 だった の ね

分かり ます か ?

顔 を 見 れ ば ね

私 は あの 子 に 大事 な こと を 伝え 損ね まし た

「 葦 歌 葦 歌 」 って

全然 私 の こと なんか 気 に し て くれ なく て

王 陵 璃 華子 に 相談 しろ って

あの 子 に 勧め た の は 私 な ん です

1 人 で 行か せる べき じゃ なかった ん です

私 が 殺し た よう な もの です

今 の うち に 泣 い て おき なさい

じゃ ない と 色相 が 濁っちゃ う わ よ

説明 の つか ない こと が 多 過ぎる

王 陵 璃 華子 の 逃走 経路 あの 地下 室 の 設備

どう 考え て も 女子 高 生 一 人 が 賄い きれる もの じゃ ない

今回 も 裏 に 何 か ある

ひ ょっ と する と お前 の 言う とおり …

おかしい

どう し た ?

破損 し てる データ が ある

さっき 六合 塚 が 検索 し た とき に は どの 録画 も 無事 だった

美術 室 の カメラ の データ が

集中 的 に やら れ てる な

全滅 か …

いや こいつ 音声 は 修復 でき そう だ

「 なぜ 同じ 学園 内 の 生徒 ばかり を 素材 に 選 ん だ の か な ? 」

「 全 寮 制 女子 学校 と いう この 学園 の 教育 方針 を 槙島 先生 は どう お 考え です か ? 」

本当 に この ルート で 確か な の ね

チェ * グソン

念のため 最後 に 質問 し て おき たい

王 陵 璃 華子 なぜ 僕 を 失望 さ せる こと に なった の か

君 自身 に 自覚 は ある か な ?

な … 何 の 話 です ?

私 が いったい 何 を ?

うん 自覚 が なけ れ ば 反省 の しよう も ない

やはり 君 に は これ 以上 の 成長 は 期待 でき ない よう だ

残念 だ よ

初め は もっと 前途 の 有望 な 子 だ と 思って いた ん だ が

先生 … 槙島 先生

いったい どういう こと な ん です か ?

ゴート の 女王 タモーラ の せりふ だった かな ?

「 カワイイ 息子 たち から の ご 褒美 を 奪う こと に なる 」

「 あの 子 たち の 情 欲 は 満たし て やら ね ば 」

な … 何 な の ?

「 さあ 狩り が 始まる ぞ 」

「 白 々 明け の 朝 」

「 野原 は かぐわしき 香り 」

「 森 の 緑 は 濃い 」

「 ここ で 猟犬 を 解き放ち 声 高く 吠え さ せよ う 」

「 真 夜中 に なる と ここ は 何 千 も の 悪魔 や シュー シュー と 威嚇 の 音 を 立てる 蛇

何 万 も の 小 鬼 や 体 の 膨れ上がった ヒキガエル ども が 集まって

身 の 毛 も よだつ 狂乱 の 叫び を 上げる 」

「 この 女 の 涙 を 見る の は あなた の 名誉 に なる 」

「 ただし 心 を 火打ち石 に し て 涙 の 雨垂れ など はね返す こと 」

「 さて その 舌 で しゃべれ る なら 告発 する が いい 」

「 誰 に 舌 を 切ら れ 誰 に 犯さ れ た か 思いの丈 を 書 い て 訴える が いい 」

「 その 2 つ の 切り株 で 字 が 書け る なら 」

あなた だって

いずれ 槙島 先生 が 飽き たら 捨て られる

ご 心配 なく

君 は 楽しま せる 側 の 子 ギツネ だった よう だ が

私 は 彼 と 同じく 楽しむ 側 の プレーヤー で ね

「 この 女 の 生涯 は 野獣 に 似 て 哀れみ に 欠け て い た 」

「 死 ん だ 今 は 野鳥 程度 の 哀れみ が 似つかわしい 」

いい ん です か ?

あの 子 結構 お気に入り だった ん でしょ う に

ああ もっと 面白い おもちゃ が 見つかった から ね

ちょっと 情報 を 集め て ほしい

昼間 学校 に 来 て い た 公安 局 の おそらくは 執行 官

コウガミ と いう そう だ

そりゃ また 妙 な やつ に 目 を 付け まし た ね

あの 洞察 力 と 理解 力 とても 興味深い

きっと 楽しま せ て くれる ん じゃ ない か な


Psycho-Pass Episode 8 psycho|pass|episode

今回 の 捜査 から 外れ て もらう ぞ 狡 噛 こんかい||そうさ||はずれ||||こう|か

遺体 は 特殊 な 薬剤 に 浸食 さ れ いたい||とくしゅ||やくざい||しんしょく||

これ は 3 年 前 の 事件 で 使わ れ た 薬品 と 同一 で ある こと が 判明 し た ||とし|ぜん||じけん||つかわ|||やくひん||どういつ|||||はんめい||

謎 の 殺人 鬼 が 3 年 ぶり に カムバック って わけ か なぞ||さつじん|おに||とし|||かむばっく|||

この 男 |おとこ

画像 ファイル の タイトル は 「 マキシマ 」 だった がぞう|ふぁいる||たいとる|||

警備 体制 … 一 段 と 厳しく なり まし た ね けいび|たいせい|ひと|だん||きびしく||||

相次 い で 2 人 も の 生徒 が 同じ 手口 の 犯罪 の 餌食 に なった あいつ|||じん|||せいと||おなじ|てぐち||はんざい||えじき||

これ で 学園 側 が 何 の 対策 も 講じ なけ れ ば 保護 者 が 黙って い ない よ ||がくえん|がわ||なん||たいさく||こうじ||||ほご|もの||だまって|||

加え て 容疑 者 は 元 教諭 の 藤間 幸三郎 くわえ||ようぎ|もの||もと|きょうゆ||ふじま|こうざぶろう

公安 局 の 捜査 の 焦点 も ここ 桜 霜 学園 に 絞り 込ま れる こうあん|きょく||そうさ||しょうてん|||さくら|しも|がくえん||しぼり|こま|

しばらく 身動き が 取れ ませ ん わ ね |みうごき||とれ||||

なぜ 同じ 学園 内 の 生徒 ばかり を 素材 に 選 ん だ の か な |おなじ|がくえん|うち||せいと|||そざい||せん|||||

全 寮 制 女子 学校 と いう この 学園 の 教育 方針 を 槙島 先生 は どう お 考え です か ぜん|りょう|せい|じょし|がっこう||||がくえん||きょういく|ほうしん||まきしま|せんせい||||かんがえ||

時代 錯誤 で は ある が それ 故 に 希少 価値 が ある … かな じだい|さくご||||||こ||きしょう|かち|||

今 の 時代 に なおも 昔ながら の スタイル で 娘 に 修学 さ せ たい と 思う なら いま||じだい|||むかしながら||すたいる||むすめ||しゅうがく|||||おもう|

ここ しか 他 に ない ||た||

貞 淑 さ と 気品 失わ れ た 伝統 の 美徳 さだ|きよし|||きひん|うしなわ|||でんとう||びとく

それ が 桜 霜 学園 の 掲げる 教育 の 理念 ||さくら|しも|がくえん||かかげる|きょういく||りねん

男子 に は 求め られ ない 女子 だけ に 付加 さ れる プライオリティー だんし|||もとめ|||じょし|||ふか|||

それ を 刻み付け られ た 後 で ||きざみつけ|||あと|

私 たち は 深 窓 の 令嬢 と いう ブランド 品 と して 出荷 さ れ わたくし|||ふか|まど||れいじょう|||ぶらんど|しな|||しゅっか||

そして 良妻 賢母 と いう クラシック な 家具 を 求める 殿 方 に 購入 さ れる |りょうさい|けんぼ|||くらしっく||かぐ||もとめる|しんがり|かた||こうにゅう||

結婚 と いう 体裁 で ね けっこん|||ていさい||

この 学校 に いる 生徒 は 誰 も が |がっこう|||せいと||だれ||

淑女 と いう 名 の 工芸 品 に 加工 さ れる ため の 素材 な ん です しゅくじょ|||な||こうげい|しな||かこう|||||そざい|||

磨き上げ られ 完成 さ れる の を 待つ 原石 みがきあげ||かんせい|||||まつ|げんせき

悲しく そして 退屈 な 命 です わ かなしく||たいくつ||いのち||

他 に 花 開く はず の 可能 性 は いくら だって ある のに た||か|あく|||かのう|せい|||||

面白い 見解 で は ある そこ に 君 の 初期 衝動 が ある わけ か おもしろい|けんかい||||||きみ||しょき|しょうどう||||

新しい 作品 を 仕上げ たら 今度 は どこ に 展示 する つもり だ い あたらしい|さくひん||しあげ||こんど||||てんじ||||

そう です ね どこ が いい かしら

なるべく 大勢 の 目 に 付く にぎやか な 場所 を 探さ ない と |おおぜい||め||つく|||ばしょ||さがさ||

手掛かり は 皆無 か てがかり||かいむ|

さらに 笑え ない 新 情報 |わらえ||しん|じょうほう

2 年生 で 2 人 ばかり 寮 から 消え た 生徒 が いる そう で ねんせい||じん||りょう||きえ||せいと||||

実家 に 問い合わせ て も 帰宅 し て ない じっか||といあわせ|||きたく|||

完璧 に 行方 不明 っす よ かんぺき||ゆくえ|ふめい||

しかし 妙 な 話 だ な ~ |たえ||はなし||

校舎 も 学生 寮 も 軍事 施設 並み の 厳戒 態勢 こうしゃ||がくせい|りょう||ぐんじ|しせつ|なみ||げんかい|たいせい

ここ から 犠牲 者 を 連れ出す 方法 なんて ある の か ||ぎせい|もの||つれだす|ほうほう||||

そもそも なぜ 今 に なって 桜 霜 学園 の 生徒 ばかり を 標的 に する ||いま|||さくら|しも|がくえん||せいと|||ひょうてき||

藤間 に とって この 学園 は いわば 古巣 です ふじま||||がくえん|||ふるす|

どこ か 警備 の 穴 に なる 抜け道 を 知って い た の かも ||けいび||あな|||ぬけみち||しって||||

あり 得 ます よ ね ~ |とく|||

この 学園 創設 100 年 で し た っけ |がくえん|そうせつ|とし||||

敷地 の 中 増 減 築 の 繰り返し で 見取り図 と か も ひどい もん っす よ しきち||なか|ぞう|げん|きず||くりかえし||みとりず|||||||

まさか 殺し の 現場 も ホシ の 隠れ家 も 全部 学園 の 中 って こと は ない です か |ころし||げんば||||かくれが||ぜんぶ|がくえん||なか||||||

やっぱり 事件 の 情報 |じけん||じょうほう

唐 之 杜 さん の 仕業 です ね とう|ゆき|もり|||しわざ||

どう 思う |おもう

あんた も 目 を 通し て は いる ん だ ろ ||め||とおし||||||

どう って 言わ れ て も … ||いわ|||

薬剤 の 分析 結果 から も 3 年 前 の 事件 と 同一 犯 の 可能 性 が 高まった と しか やくざい||ぶんせき|けっか|||とし|ぜん||じけん||どういつ|はん||かのう|せい||たかまった||

俺 は まったく 逆 の 感想 を 抱 い た おれ|||ぎゃく||かんそう||いだ||

逆 ああ 3 年 前 の 事件 だ と 例えば こいつ だ ぎゃく||とし|ぜん||じけん|||たとえば|| 犠牲 者 の 一 人 汚職 疑惑 の かかった 衆院 議員 で な ぎせい|もの||ひと|じん|おしょく|ぎわく|||しゅういん|ぎいん||

犯罪 係数 の 虚偽 申告 も 疑わ れ た が 再 計測 を 拒否 はんざい|けいすう||きょぎ|しんこく||うたがわ||||さい|けいそく||きょひ

マスコミ や 野党 の 追及 を 「 記憶 に ござい ませ ん 」 と か ますこみ||やとう||ついきゅう||きおく||||||

カビ の 生え た 言葉 で 切り抜けよ う と し た かび||はえ||ことば||きりぬけよ||||

それ が 死体 で 発見 さ れ た ||したい||はっけん|||

頭蓋 骨 が 奇麗 に カット さ れ て 脳 が すっぽり くりぬか れ た 状態 で な ずがい|こつ||きれい||かっと||||のう||||||じょうたい||

被害 者 の 肛門 に は 記憶 に つい て 重要 な 働き を する と さ れる 脳 の パーツ ひがい|もの||こうもん|||きおく||||じゅうよう||はたらき||||||のう||

海馬 が 突っ込ま れ て い た あしか||つっこま||||

佐々 山 の 殺さ れ 方 も そう だ が あの とき の 犯人 は ささ|やま||ころさ||かた||||||||はんにん|

殺し 方 や 死体 の 飾り 方 に 何らか の 意味合い を 持た せよ う と して いる 節 が あった ころし|かた||したい||かざり|かた||なんらか||いみあい||もた||||||せつ||

被害 者 は 4 人 死体 が 発見 さ れ た 場所 は ホログラフ * イルミネーション の 裏側 ひがい|もの||じん|したい||はっけん||||ばしょ|||||うらがわ

高級 料亭 動物 園 こうきゅう|りょうてい|どうぶつ|えん

アイドル が ライブ 用 に 組 ん だ ステージ の 真 上 あいどる||らいぶ|よう||くみ|||すてーじ||まこと|うえ

しかし 今回 は 2 件 続け て 公園 だ |こんかい||けん|つづけ||こうえん|

舞台 設定 に 芸 が ない ぶたい|せってい||げい||

芸 って げい|

今回 の 2 件 から は ゆ がん だ ユーモア や メッセージ 性 も 感じ ない こんかい||けん||||||ゆーもあ||めっせーじ|せい||かんじ|

美しく 悪魔 的 で 芸術 作品 の よう だ が 何 か が 致命 的 に 欠け て いる うつくしく|あくま|てき||げいじゅつ|さくひん|||||なん|||ちめい|てき||かけ||

何かと は なにかと|

オリジナリティー

オリジナリティー です か

こんな 手間 を かけ た 殺し な のに 犯人 の 主張 が 薄い |てま||||ころし|||はんにん||しゅちょう||うすい

少なくとも 俺 に は 感じ られ ない すくなくとも|おれ|||かんじ||

藤間 幸三郎 に とって 殺し は ただ の 素材 の 下 準備 で しか なかった ふじま|こうざぶろう|||ころし||||そざい||した|じゅんび|||

そこ まで は 今回 の 殺し も 共通 だ |||こんかい||ころし||きょうつう|

だが そこ から 先 は |||さき|

死体 の 作風 と いう か まるで 違う したい||さくふう|||||ちがう

まったく 別 の 犯人 像 が 見え て くる |べつ||はんにん|ぞう||みえ||

知能 が 高く シビュラ 判定 で は 高 収入 の 職業 を 割り当て られ て いる ちのう||たかく||はんてい|||たか|しゅうにゅう||しょくぎょう||わりあて|||

しかし かなり 若い ||わかい

もしくは 精神 年齢 が 低い 人物 |せいしん|ねんれい||ひくい|じんぶつ

死体 を 性 的 に 侮辱 する 要素 の 少ない こと から したい||せい|てき||ぶじょく||ようそ||すくない||

幼児 期 の 虐待 は 受け て い ない と 推測 できる ようじ|き||ぎゃくたい||うけ|||||すいそく|

それ は

プロ ファイリング も どき ぷろ|||

監視 官 外出 許可 を 申請 する かんし|かん|がいしゅつ|きょか||しんせい|

それ って 私 が 同伴 し ない と … ||わたくし||どうはん|||

だから つい て こい と 言って る ん だ |||||いって|||

ここ は

来る の は 初めて か くる|||はじめて|

足 を 運ぶ 理由 も ない か あし||はこぶ|りゆう|||

あんた や ギノ から 役立た ず だ と 判断 さ れ たら ||||やくだた||||はんだん|||

俺 は ここ に 放り込ま れ て 二 度 と 出 て こ られ なく なる おれ||||ほうりこま|||ふた|たび||だ|||||

でも こんな 所 に 来 て いったい 何 を ||しょ||らい|||なん|

俺 の 直感 が 正し けれ ば 今回 の 死体 の 加工 に は きっと 元 ネタ が ある おれ||ちょっかん||ただし|||こんかい||したい||かこう||||もと|ねた||

だから その 筋 の 専門 家 に 話 を 聞く ||すじ||せんもん|いえ||はなし||きく

この先 は 犯罪 係数 300 以上 の 重篤 患者 が 隔離 さ れ て いる このさき||はんざい|けいすう|いじょう||じゅうとく|かんじゃ||かくり||||

有事 の 際 に は 通風 口 から 毒 ガス が 出る 仕組み だ ゆうじ||さい|||つうふう|くち||どく|がす||でる|しくみ|

ここ は いつ だって 処刑 室 に 早変わり する わけ さ ||||しょけい|しつ||はやがわり|||

そんな …

こいつ ら は 外 に 出 られ た と して も |||がい||だ|||||

即刻 ドミネーター に 処刑 宣告 を 食らって そっこく|||しょけい|せんこく||くらって

ミンチ に さ れる だけ の 連中 だ みんち||||||れんちゅう|

生き て い られる だけ おり の 中 の 方 が まし さ いき|||||||なか||かた|||

あ ~ ら ワンコ ちゃん お 久しぶり |||||ひさしぶり

ずいぶん と 絵 が 増え た ||え||ふえ|

さすが に 背中 は 無理 だ ろ う ||せなか||むり|||

こう 見え て も 体 は 柔らかい の よ 私 |みえ|||からだ||やわらかい|||わたくし

鏡 さえ あれ ば 背中 も いける わ きよう||||せなか|||

ニュース 見 てる か にゅーす|み||

芸術 に 理解 の ない 世界 なんて 興味 は ない の よ げいじゅつ||りかい|||せかい||きょうみ||||

この 死体 に 類似 性 の ある 作品 を 捜し て いる |したい||るいじ|せい|||さくひん||さがし||

絵画 彫刻 映像 漫画 文芸 作品 でも 構わ ない かいが|ちょうこく|えいぞう|まんが|ぶんげい|さくひん||かまわ|

あ ~ ら いい 出来 じゃ ない |||でき||

王 陵 牢 一 の アート その まん ま おう|りょう|ろう|ひと||あーと|||

知って る か しって||

いえ

王 陵 牢 一 の 名前 も 残ら ない なんて … おう|りょう|ろう|ひと||なまえ||のこら||

昔 は たとえ 有害 指定 食らって も むかし|||ゆうがい|してい|くらって|

誰 か が ネット の アーカイブ で 保護 し た もん だ けど ね だれ|||ねっと||||ほご||||||

そういう 根性 の ある 子 は もう い ない の |こんじょう|||こ|||||

そんな やつ は お前 と 一緒 に 塀 の 中 さ |||おまえ||いっしょ||へい||なか|

シビュラシステム さま さま だ

冷たい の ね コウ ちゃん つめたい||||

は ~ い そっくり でしょ

私 の 店 でも 彼 の 作品 に は いい 値 が 付い た わ わたくし||てん||かれ||さくひん||||あたい||つけい||

浮つ い た はやり 物 じゃ なく て うわつ||||ぶつ|||

きちんと 根源 的 な テーマ が 見て取れ たから よ ね |こんげん|てき||てーま||みてとれ|||

助かった ぜ たすかった|

捜査 資料 から 検索 だ そうさ|しりょう||けんさく|

王 陵 牢 一 何 か 引っ掛かる 項目 が ない か おう|りょう|ろう|ひと|なん||ひっかかる|こうもく|||

えっ と 桜 霜 学園 に 同じ 名字 の 生徒 が 在籍 し て ます ||さくら|しも|がくえん||おなじ|みょうじ||せいと||ざいせき|||

この 子 血縁 者 です よ 狡 噛 さ ん |こ|けつえん|もの|||こう|か||

不審 な 人物 を 見掛け た り と か は ふしん||じんぶつ||みかけ|||||

いえ

そう です か それ なら …

コ … コウ

あの バカ |ばか

待って ください まって|

生徒 の 中 に 容疑 者 が いる ん です せいと||なか||ようぎ|もの||||

君 いったい 何の まね かね きみ||なんの||

生徒 たち を いたずらに 刺激 し ない よう せいと||||しげき|||

捜査 活動 に は じゅうぶん 配慮 しろ と 再三 こちら は … そうさ|かつどう||||はいりょ|||さいさん||

王 陵 璃 華子 だ な おう|りょう|り|はなこ||

それ が 何 か ||なん|

「 犯罪 係数 472 」 はんざい|けいすう

「 執行 モード リーサル * エリミネーター 」 しっこう|もーど||

「 慎重 に 照準 を 定め … 」 しんちょう||しょうじゅん||さだめ

何 を する ! なん||

やめ ん か !

しょ … 正気 か ? 貴 様 ら 未 成年 者 を 相手 に … |しょうき||とうと|さま||み|せいねん|もの||あいて|

先生 今 少年 法 と か ない ん です わ せんせい|いま|しょうねん|ほう||||||

間一髪 で し た ね かんいっぱつ||||

助かった わ これ も 槙島 先生 の 計らい ? たすかった||||まきしま|せんせい||はからい

ええ

今 すぐ 学園 全域 を 封鎖 しろ いま||がくえん|ぜんいき||ふうさ|

ありったけ の ドローン を 動員 だ ||||どういん|

数 が 足り ない ? 何とか しろ ! すう||たり||なんとか|

これ って 加賀 美 ? ||かが|び

小 娘 一 人 捜し出す こと も でき ない って の は どういう こと だ ! しょう|むすめ|ひと|じん|さがしだす||||||||||

ここ 出入り に 対 する セキュリティー ばっかり 厳重 で |でいり||たい||||げんじゅう|

いざ 中 で かくれんぼ と なる と ざる も いい とこ なん す よ |なか||||||||||||

過去 数 日 分 の 監視 カメラ の 録画 から かこ|すう|ひ|ぶん||かんし|かめら||ろくが|

王 陵 璃 華子 の 姿 だけ を ピックアップ できる か ? おう|りょう|り|はなこ||すがた|||||

本部 の ラボ に 支援 さ せ れ ば ほんぶ||||しえん||||

その 程度 の 画像 検索 は すぐに でも |ていど||がぞう|けんさく|||

やって くれ

しかし 王 陵 牢 一 だ と ? |おう|りょう|ろう|ひと||

そんな 絵描き が い た なんて どうして 分かった ? |えかき||||||わかった

オリジナリティー です よ ね ? 狡 噛 さ ん ||||こう|か||

何 だって ? なん|

いや だ から その …

犯人 の メッセージ 性 に 芸 が ない から はんにん||めっせーじ|せい||げい|||

その プロ ファイリング に よって … です ね |ぷろ|||||

狡 噛 今回 の 2 件 は 藤間 幸三郎 の 犯行 で ない と こう|か|こんかい||けん||ふじま|こうざぶろう||はんこう|||

お前 は 最初 から 見抜 い て い た の か ? おまえ||さいしょ||みぬ||||||

今回 の 犯人 は ただ 目 に 付け ば いい と いう だけ で こんかい||はんにん|||め||つけ||||||

遺体 の 陳列 場所 を 決め て い た いたい||ちんれつ|ばしょ||きめ|||

2 回 続けて 公園 を 選ぶ なんて かい|つづけて|こうえん||えらぶ|

藤間 幸三郎 だったら あり 得 ない ふじま|こうざぶろう|||とく|

だからといって まだ 全て が 王 陵 璃 華子 の 仕業 だ と は … ||すべて||おう|りょう|り|はなこ||しわざ|||

どう で あれ あんな 犯罪 係数 を マーク し た 娘 を 放っておく わけ に は いか ない ||||はんざい|けいすう|||||むすめ||ほうっておく|||||

そう だ ろ ?

画像 検索 完了 がぞう|けんさく|かんりょう

ブラウズ する わ ね

ああ 社交 的 な 子 だった ん だ な |しゃこう|てき||こ||||

常に 取り巻き が ついて る とわに|とりまき|||

どこ の カメラ だ ? ||かめら|

寮 の 裏手 に ある ごみ 処理 施設 ね りょう||うらて||||しょり|しせつ|

こんな 所 に 何 の 用 が ? |しょ||なん||よう|

「 狡 噛 今回 の 2 件 は 藤間 幸三郎 の 犯行 で ない と こう|か|こんかい||けん||ふじま|こうざぶろう||はんこう|||

お前 は 最初 から 見抜 い て い た の か ? 」 おまえ||さいしょ||みぬ||||||

「 今回 の 犯人 は ただ 目 に 付け ば いい と いう だけ で こんかい||はんにん|||め||つけ||||||

遺体 の 陳列 場所 を 決め て い た 」 いたい||ちんれつ|ばしょ||きめ|||

柴田 先生 は 音楽 が お 好き な の です か しばた|せんせい||おんがく|||すき||||

ええ いつも 新しい アーティスト を 探し て い ます ||あたらしい|あーてぃすと||さがし|||

興味深い 新人 を 見つける の が 本当 に 楽しみ で きょうみぶかい|しんじん||みつける|||ほんとう||たのしみ|

き ょ … 教頭 先生 ! が … 学園 内 から ||きょうとう|せんせい||がくえん|うち|

生徒 の 死体 が ! せいと||したい|

何 です って ! ? なん||

大事 な 友達 だった の ね だいじ||ともだち|||

分かり ます か ? わかり||

顔 を 見 れ ば ね かお||み|||

私 は あの 子 に 大事 な こと を 伝え 損ね まし た わたくし|||こ||だいじ||||つたえ|そこね||

「 葦 歌 葦 歌 」 って あし|うた|あし|うた|

全然 私 の こと なんか 気 に し て くれ なく て ぜんぜん|わたくし||||き||||||

王 陵 璃 華子 に 相談 しろ って おう|りょう|り|はなこ||そうだん||

あの 子 に 勧め た の は 私 な ん です |こ||すすめ||||わたくし|||

1 人 で 行か せる べき じゃ なかった ん です じん||いか||||||

私 が 殺し た よう な もの です わたくし||ころし|||||

今 の うち に 泣 い て おき なさい いま||||なき||||

じゃ ない と 色相 が 濁っちゃ う わ よ |||しきそう||にごっちゃ|||

説明 の つか ない こと が 多 過ぎる せつめい||||||おお|すぎる

王 陵 璃 華子 の 逃走 経路 あの 地下 室 の 設備 おう|りょう|り|はなこ||とうそう|けいろ||ちか|しつ||せつび

どう 考え て も 女子 高 生 一 人 が 賄い きれる もの じゃ ない |かんがえ|||じょし|たか|せい|ひと|じん||まかない||||

今回 も 裏 に 何 か ある こんかい||うら||なん||

ひ ょっ と する と お前 の 言う とおり … |||||おまえ||いう|

おかしい

どう し た ?

破損 し てる データ が ある はそん|||でーた||

さっき 六合 塚 が 検索 し た とき に は どの 録画 も 無事 だった |むっ ごう|つか||けんさく|||||||ろくが||ぶじ|

美術 室 の カメラ の データ が びじゅつ|しつ||かめら||でーた|

集中 的 に やら れ てる な しゅうちゅう|てき|||||

全滅 か … ぜんめつ|

いや こいつ 音声 は 修復 でき そう だ ||おんせい||しゅうふく|||

「 なぜ 同じ 学園 内 の 生徒 ばかり を 素材 に 選 ん だ の か な ? 」 |おなじ|がくえん|うち||せいと|||そざい||せん|||||

「 全 寮 制 女子 学校 と いう この 学園 の 教育 方針 を 槙島 先生 は どう お 考え です か ? 」 ぜん|りょう|せい|じょし|がっこう||||がくえん||きょういく|ほうしん||まきしま|せんせい||||かんがえ||

本当 に この ルート で 確か な の ね ほんとう|||るーと||たしか|||

チェ * グソン

念のため 最後 に 質問 し て おき たい ねんのため|さいご||しつもん||||

王 陵 璃 華子 なぜ 僕 を 失望 さ せる こと に なった の か おう|りょう|り|はなこ||ぼく||しつぼう|||||||

君 自身 に 自覚 は ある か な ? きみ|じしん||じかく||||

な … 何 の 話 です ? |なん||はなし|

私 が いったい 何 を ? わたくし|||なん|

うん 自覚 が なけ れ ば 反省 の しよう も ない |じかく|||||はんせい||||

やはり 君 に は これ 以上 の 成長 は 期待 でき ない よう だ |きみ||||いじょう||せいちょう||きたい||||

残念 だ よ ざんねん||

初め は もっと 前途 の 有望 な 子 だ と 思って いた ん だ が はじめ|||ぜんと||ゆうぼう||こ|||おもって||||

先生 … 槙島 先生 せんせい|まきしま|せんせい

いったい どういう こと な ん です か ?

ゴート の 女王 タモーラ の せりふ だった かな ? ||じょおう|||||

「 カワイイ 息子 たち から の ご 褒美 を 奪う こと に なる 」 |むすこ|||||ほうび||うばう|||

「 あの 子 たち の 情 欲 は 満たし て やら ね ば 」 |こ|||じょう|よく||みたし||||

な … 何 な の ? |なん||

「 さあ 狩り が 始まる ぞ 」 |かり||はじまる|

「 白 々 明け の 朝 」 しろ||あけ||あさ

「 野原 は かぐわしき 香り 」 のはら|||かおり

「 森 の 緑 は 濃い 」 しげる||みどり||こい

「 ここ で 猟犬 を 解き放ち 声 高く 吠え さ せよ う 」 ||りょうけん||ときはなち|こえ|たかく|ほえ|||

「 真 夜中 に なる と ここ は 何 千 も の 悪魔 や シュー シュー と 威嚇 の 音 を 立てる 蛇 まこと|よなか||||||なん|せん|||あくま||しゅー|しゅー||いかく||おと||たてる|へび

何 万 も の 小 鬼 や 体 の 膨れ上がった ヒキガエル ども が 集まって なん|よろず|||しょう|おに||からだ||ふくれあがった|ひきがえる|||あつまって

身 の 毛 も よだつ 狂乱 の 叫び を 上げる 」 み||け|||きょうらん||さけび||あげる

「 この 女 の 涙 を 見る の は あなた の 名誉 に なる 」 |おんな||なみだ||みる|||||めいよ||

「 ただし 心 を 火打ち石 に し て 涙 の 雨垂れ など はね返す こと 」 |こころ||ひうちいし||||なみだ||あまだれ||はねかえす|

「 さて その 舌 で しゃべれ る なら 告発 する が いい 」 ||した|||||こくはつ|||

「 誰 に 舌 を 切ら れ 誰 に 犯さ れ た か 思いの丈 を 書 い て 訴える が いい 」 だれ||した||きら||だれ||おかさ||||おもいのたけ||しょ|||うったえる||

「 その 2 つ の 切り株 で 字 が 書け る なら 」 |||きりかぶ||あざ||かけ||

あなた だって

いずれ 槙島 先生 が 飽き たら 捨て られる |まきしま|せんせい||あき||すて|

ご 心配 なく |しんぱい|

君 は 楽しま せる 側 の 子 ギツネ だった よう だ が きみ||たのしま||がわ||こ|||||

私 は 彼 と 同じく 楽しむ 側 の プレーヤー で ね わたくし||かれ||おなじく|たのしむ|がわ||ぷれーやー||

「 この 女 の 生涯 は 野獣 に 似 て 哀れみ に 欠け て い た 」 |おんな||しょうがい||やじゅう||に||あわれみ||かけ|||

「 死 ん だ 今 は 野鳥 程度 の 哀れみ が 似つかわしい 」 し|||いま||やちょう|ていど||あわれみ||につかわしい

いい ん です か ?

あの 子 結構 お気に入り だった ん でしょ う に |こ|けっこう|おきにいり|||||

ああ もっと 面白い おもちゃ が 見つかった から ね ||おもしろい|||みつかった||

ちょっと 情報 を 集め て ほしい |じょうほう||あつめ||

昼間 学校 に 来 て い た 公安 局 の おそらくは 執行 官 ひるま|がっこう||らい||||こうあん|きょく|||しっこう|かん

コウガミ と いう そう だ

そりゃ また 妙 な やつ に 目 を 付け まし た ね ||たえ||||め||つけ|||

あの 洞察 力 と 理解 力 とても 興味深い |どうさつ|ちから||りかい|ちから||きょうみぶかい

きっと 楽しま せ て くれる ん じゃ ない か な |たのしま||||||||