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東京喰種トーキョーグール:re, Tokyo Ghoul:re Episode 10

Tokyo Ghoul :re Episode 10

( カナエ の 荒い 息 ) ( 足音 )

( カナエ ) あの 三 白 眼 …

( カナエ ) ハア …

( カナエ ) 次に 会え ば 殺す !

確実 に !

( エト ) フフ フッ ( カナエ ) な っ

( エト ) フフ フフッ ( カナエ ) ハッ !

( エト ) こんにちは カナエ 君

( カナエ ) 貴 様 は …

( カナエ ) 喰 種 ( グール ) ?

( 嗅ぐ 音 )

いや この 妙 な 香り … N どっち だ ?

( エト ) 変わった におい でしょ ? ( カナエ ) う っ

喰 種 ? 人間 ? どっち だ と 思う ?

当たったら リンゴ を 差し上げ ま しょ う

( カナエ ) 何者 だ ?

( エト ) 君 ロゼヴァルト 家 の 生き残り でしょ ?

( カナエ ) こいつ どこ まで …

( カナエ ) から かって いる つもり か ? 子ども

腹 の 足し に して やる !

ん っ !

( エト ) アハハ ハハ !

( カナエ ) チッ ( エト ) ウフフフ …

( カナエ ) どこ に …

な っ !

“ 腹 の 足し ” ねえ 食べ きれ る か なあ ?

( カナエ ) 隻 眼 ( せき がん ) ?

( エト ) はい 正解

( カナエ ) う っ !

( 吐く 音 )

( エト ) おなか いっぱい ?

何で 神様 は エデン の 園 に 知恵 の 樹 ( き ) を 置 い た ん だ ろ う ?

ねえ ? まるで “ 食べろ ” って 言って る みたい

ウフフ …

私 の 想像 する 神様 は ね ―

全知全能 の 父 なんか じゃ なく て ―

とてつもない 力 を 持った 子ども

( カナエ ) 何 の 話 だ ?

( エト ) だって この 世界 あまり に 欠陥 品 が 多 すぎ ない ?

例えば 君 ( カナエ ) ハッ

いくら 尽くし て も 心 を 取り戻さ なかった あるじ が ―

ただ 1 人 佐々木 ( さ さき ) 琲 世 ( は い せ ) と いう 残骸 が 現れ た だけ で ―

すっかり 生気 を 取り戻し て しまった

( カナエ ) う っ あ …

( エト ) ほんと は 殺し たい でしょ ?

琲 世 を

( カナエ ) あ …

あ … ああ …

( エト ) あなた は ―

あるじ の 回復 など 本当 は 望 ん で い なかった

( カナエ ) あ … あ …

あるじ の 回復 など 本当 は 望 ん で い なかった

な っ …

あるじ の 回復 など 本当 は 望 ん で い なかった

違う ! 私 は 習 ( しゅう ) 様 を 心から …

彼 は あなた を 愛し て は い ない

( カナエ ) 黙れ

あなた を 愛し て くれ ない 人 を ―

あなた が 愛 する 必要 は どこ に も ない

( カナエ ) 黙れ !

黙れ ! 黙れ 黙れ !

黙れ 黙れ !

う う …

壊し ちゃ お う ( カナエ ) ハッ !

習 様 は …

私 の 忠誠 は …

( エト ) ただ の 独占 欲

( カナエ ) あ … 私 は …

( エト ) 君 に 必要 な の は リンゴ

ひっせい と 引き換え の 知恵

私 が あなた の 神様 に なって あげる

♪~

~♪

( 足音 ) ( 不 知 ( しら ず ) ) おい !

待て よ ウリ 公

“ 単独 行動 は やめろ ” って 言った ろ ?

( 瓜 江 ( うり え ) ) せっかく の クインケ も 使え ず ―

中途半端 な 赫子 ( かぐ ね ) しか 持た ない お前 に ―

とやかく 言わ れる 筋合い は ない

( 不 知 ) う っ … あ … N ( ドア が 開く 音 )

( ドア が 閉まる 音 )

( 瓜 江 ) 戦え ない なら やめ ち まえ ウスノロ が !

( 少年 ) あっ どこ 投げ てん だ よ ( 少年 ) ハハハッ

( 不 知 ) は あ …

( ハル ) お 兄ちゃん 目 かゆい

見せ て み

ほんと だ 何 か でき て ん な

( ハル ) ん ~

大丈夫 だ よ お 医者 さん に 診 て もら お う な

( ハル ) うん !

( 不 知 ) ハル …

( ハル ) ギン … 兄ちゃん …

私 … きれい に … なり たい …

お … 姫 様 …

( 不 知 ) 金 だ 金 が いる

金 を 稼が ない と …

その ため に 喰 種 を 殺す

もっと もっと 殺し て 殺し て 稼ぎ 続け て やる !

( 足音 ) ( 富 良 ( ふら ) ) おお 佐々木 ん と この …

あっ

富 良 さん ( 富 良 ) ウッス

( 富 良 ) クインケ が 使え ない ? ( 少年 ) ハハハッ

まあ 聞く 話 っちゃ あ 聞く 話 だ な

新人 らしい じゃ ねえ か

サッサン … N 佐々木 上等 も そう 言って まし た

( 少年 たち の 遊ぶ 声 )

( 富 良 ) 俺 も な ―

( 少年 たち の 遊ぶ 声 )

( 少年 たち の 遊ぶ 声 )

初めて 殺し た 喰 種 の クインケ は しばらく 使え なかった ぞ

( 不 知 ) えっ どう やって 克服 し たんす か ?

( 煙 を 吐く 音 )

ある 日 突然 平気 に なんて なら ねえ から な

後悔 と か 罪悪 感 と か ―

いろんな もん を 毎日 毎日 頭 ん 中 で ひっかき 回し て ―

泥臭 ( くせ ) え 葛藤 を 塗り 重ねて ―

その 上 で ようやく 自分 の 中 で 納得 できる 答え って の が ―

つい て くん じゃ ねえ の か ?

つい て くん じゃ ねえ の か ?

( 少年 ) う わ っ

俺 は 割り切れ ねえ 性分 だ から ―

それ も ずいぶん 時間 か か っち まっ た けど な

( 電車 の 走行 音 )

( 富 良 ) なあ 不 知

そう やって しとめ た 獲物 に ―

いちいち 頭 抱え てる やつ の ほう が ―

( 少年 ) え いっ

いちいち 頭 抱え てる やつ の ほう が ―

いちいち 頭 抱え てる やつ の ほう が ―

精神 的 に は はるか に 健康 だ と 俺 は 思う ぜ

捜査 官 だ から って 関係 ねえ

俺 たち が 奪って ん の は 紛れ も なく 命 な ん だ から よ

( 不 知 ) “ 俺 たち が 奪って る の は ― ”

“ 命 ”

( 林 村 ( はやし むら ) ) あと は 任せる

お っ

おう 不 知 ナッツ 使って る か ?

いら ねえ なら くれ

( 不 知 ) 林 村 さん ( 林 村 ) ん ?

活 入れ て もらって いい す か ?

“ 活 ” ?

( 琲 世 ) ど … どう し た の ? 不 知 君

( 不 知 ) ん ん …

( 琲 世 ) な … 何 か 悪い こと でも し た ?

怒ら ない から 言って ごらん

( 不 知 ) みんな 悪い !

こない だ は 足 引っ張って 悪かった

( 才 子 ( さ い こ ) ) あ … あ …

( 才 子 ( さ い こ ) ) あ … あ …

( 不 知 ) 俺 もっと 班長 と して 強く な っ から

( 不 知 ) 俺 もっと 班長 と して 強く な っ から

( 3 人 ) フッ …

( 不 知 ) 俺 もっと 班長 と して 強く な っ から

瓜 江 あり が と な お前 の おかげ で 気合い 入った

ああ

( 瓜 江 ) なぜ そう なる ?

( 宇井 ( う い ) ) ロゼ と アオギリ の 樹 が ―

手 を 組 ん で いる 可能 性 が 出 て き た わけ か

推測 で は あり ます が ―

動画 の 件 で 報復 活動 に 出 て いる 可能 性 も

( キジマ ) お やおや 思わ ぬ 形 で 動画 の 功績 が 現れ まし た な

( 宇井 ) “ 功績 ” ? これ は 明らか に 飛び火 です よ

( キジマ ) そう でしょう か ?

ロゼ と アオギリ 両方 の 手がかり を 手 に する こと が できる 好機 ―

これ を “ 功績 ” と 呼ば ず し て 何と 呼ぶ の です ?

( 伊 丙 ( い へい ) ) 宇井 特等 私 も キジマ さん と 同 意見 です

倒し ちゃ え ば 何 の 問題 も ない です よ ね ?

入 ( は いる ) …

はい すみません

敵 の 戦力 規模 も 把握 せ ず ―

不要 に 捜査 を 拡大 する など 愚 の 骨 頂 です

敵 の 戦力 が 分かれ ば いい ん です よ ね ?

宇井 特等 先日 の 作戦 を 再度 ご 考慮 ください

( 宇井 ) ん …

佐々木 上等

皆 に 説明 を

はい

( パトカー の サイレン )

( 不 知 ) 様 に なって ん な サッサン

( 琲 世 ) そう ?

それ で 情報 は 集まった ?

( 不 知 ) おう 18 区 に 潜入 し て み た ん だ けど ―

あそこ は “ 三 枚 刃 の ミザ ” が 統治 し て い た らしい

( 六 月 ( むつき ) ) うまく いけ ば ―

アオギリ の 構成 員 と 遭遇 できる かも しれ ませ ん

( 琲 世 ) なるほど

瓜 江 君 たち は ?

われわれ は 6 区 で の 捜査 を 行い まし た が ―

われわれ は 6 区 で の 捜査 を 行い まし た が ―

( 才 子 ) うん うん

接触 し た 喰 種 たち は 皆 警戒 心 が 強く ―

もう 少し 捜査 が 必要 か と

ロゼ の 件 で や つら も ―

うたぐり 深く なって いる と 思わ れ ます

( 琲 世 ) そ っか よそ者 に は 警戒 する だ ろ う ね

ん …

( 不 知 ) んで サッサン は どう だった ん だ ?

( 琲 世 ) あ … ああ …

( 喰 種 ) あ … N ( 喰 種 ) 眼帯 の 喰 種 ! ?

( 喰 種 たち ) う っ う う っ … N ( 走る 足音 )

( 琲 世 ) あ …

( 琲 世 ) 僕 の マスク は 喰 種 たち に 知ら れ て いる

( 琲 世 ) “ 眼帯 の 喰 種 に つい て ”

あっ

( 琲 世 ) 亜門 ( あ もん ) 鋼 太朗 ( こう たろう ) は 殉職 し て い た

でも その 理由 は 分から ない

亜門 鋼 太 朗 … 殉職 …

閲覧 規制 … 眼帯 の 喰 種 …

眼帯 の …

( 琲 世 ) う っ 痛 っ

( 金木 ( かね き ) ) 僕 が … 殺し た …

えっ ?

( 金木 ) 僕 の せい だ …

僕 が … 亜門 さん を …

( 琲 世 ) あ …

( 足音 )

( 習 ) アリザ ( アリザ ) あっ

習 様 …

( 習 ) すまない 僕 の ため に ユウマ が …

( アリザ ) 習 様 … 私 ( わたくし ) …

彼 を 失い たく あり ませ ん

( 習 ) ん っ …

僕 は ユウマ を 取り戻す ため 最善 を 尽くす よ

( 足音 )

( 習 ) ボンジュール ( 琲 世 ) あっ

この 間 は すま なかった ね

( 琲 世 ) 僕 も あなた に 会い たかった ん です

( 習 ) おや それ は 奇 遇 だ ね

( 琲 世 ) あの …

あなた は … 喰 種 です か ?

( 習 ) ハッ !

質問 を 変え ます

あなた は “ 金木 研 ( けん ) ” を 知って い た 方 です か ?

( 習 ) この 局面 … 何と する ?

( 琲 世 ) 僕 は 自分 の こと を 知る こと を ―

ずっと 避け て き まし た

でも 知る こと が 彼 に とって ―

救い に なる かも しれ ない から …

君 は それ に よって 元 の 生活 を 捨てる こと に なって も ―

かまわ ない の かい ?

( 琲 世 ) う っ …

嫌 です

( 習 ) ハッ !

( 琲 世 ) 僕 は こんな 体 でも ヒト で いたい

喰 種 が 畏 れ を 抱く ほど の 存在 だった “ 金木 研 ” を ―

僕 は 受け入れ たく ない

この 生活 が いつ まで も 続 い て ほしい

でも いつか は 思い出さ なきゃ いけない

それ は 運命 みたい な もの だって …

お 願い し ます

僕 の こと を 知って いる なら 教え て ください

( 風 の 音 )

( 習 ) あ …

すまない 分から なく なって しまった

( 習 ) 君 に 伝える べき 言葉 が …

( 足音 )

( ちえ ) 君 は 食 材 の ため に 死ね た ?

( 習 ) 掘 ( ほり ) … N 君 は 知って い た ん じゃ ない の かい ?

僕 は “ 死ね ない ” って …

この世 に は … 去って ゆく に は 大事 な もの が 多 すぎる

僕 は 確実 に 楽し ん で い た

皿 に 盛りつけ られ た ちそう を ただ 眺める 日々 を

僕 は …

楽しかった の だ

( アリザ の うめき声 ) ( つえ を つく 音 )

( キジマ ) 私 の 目撃 情報 が 拡散 する よう に ―

行動 し た かい が あり まし た な

しかし いじらしい です なあ

仲間 を 助け に 単身 で 私 を 襲撃 する と は …

彼 は すでに 絶命 し てる と いう のに …

彼 は すでに 絶命 し てる と いう のに …

( アリザ ) う っ

彼 は すでに 絶命 し てる と いう のに …

実に いじらしい

しかし 君 は 使用人 で あり ながら いささか 口 が 軽 すぎる の で は と ―

しかし 君 は 使用人 で あり ながら いささか 口 が 軽 すぎる の で は と ―

( アリザ ) ん っ

しかし 君 は 使用人 で あり ながら いささか 口 が 軽 すぎる の で は と ―

しかし 君 は 使用人 で あり ながら いささか 口 が 軽 すぎる の で は と ―

( アリザ ) う っ

少々 心配 に なって しまう よ

( 斬る 音 )

( 頭 の 落ち た 音 )

( キジマ ) それにしても けなげ な 少女 だ

けなげ に も すぎる ねえ フフ フフ フッ

( 宇井 ) 月山 ( つき やま ) グループ は ―

100 年 以上 の 歴史 を 持ち ―

事業 は 多岐 に わたり ―

計 20 を 超える 子会社 を 持つ 大 企業 です

真相 が 公 に なれ ば ―

各 団体 から 圧力 が かかり 捜査 に も 影響 を 及ぼし ます

情報 の 遮断 そして ―

月山 本社 および 関連 グループ 全体 の 一斉 捜査 の 許可 を

( 常吉 ( つね よし ) ) 分かった

S 1 班 班長 宇井 郡 ( こおり ) 特等 捜査 官

貴 君 に 月 山家 駆逐 作戦 の 決行 を 命ずる

はっ !

( 宇井 ) 和 修 ( わ しゅう ) 特等

( 足音 ) ( 宇井 ) 何 か ?

( 政 ( まつり ) ) S 2 が サポート に 入る その あいさつ だ

総 指揮 は 私 が 執り ます ので どうぞ よろしく

( 政 ) 君 の 働き に 期待 し て いる

( 宇井 ) 手柄 が 欲しい か ? ハイエナ 野郎

( 政 ) 有馬 ( あり ま ) 信者 の ガキ が

( 暁 ( あき ら ) ) ずいぶん 熱心 だ な ( 琲 世 ) あっ

暁 さん

( 暁 ) 何 を 嗅ぎ 回って いる ?

( 資料 を 閉じる 音 ) ( 琲 世 ) えっ と …

過去 の 資料 を 少し …

( 暁 ) 亜門 鋼 太 朗 の こ と か ?

はい

やつ は 私 の 同僚 だった

そして 梟 ( フクロウ ) 討伐 作戦 で 死 ん だ

それ 以上 何 が 知り たい ?

( 琲 世 ) 眼帯 の 喰 種 に つい て は ?

知る 必要 は ない ( 琲 世 ) 何で 隠す ん です か ! ?

あっ

なぜ 知る 必要 が ない ん です か ?

僕 が 眼帯 の 喰 種 だ から です か ?

亜門 鋼 太 朗 を 殺し た の が 僕 だ から です か ?

目 が 覚め て 何も 分から ない こと の 怖 さ が ―

暁 さん に 分かり ます か ?

与え られ た もの に すがる こと しか でき ない ―

僕 の 気持ち が …

あ …

( 琲 世 ) 僕 は … 僕 は どこ から やって き た ん です か ?

僕 は 誰 な ん です か ? ( 暁 ) 琲 世 …

琲 世 じゃ ない !

僕 は … う う っ …

僕 は … う っ … N ( 足音 )

琲 世 お前 は …

お前 だ

名 など …

( 習 ) ユウマ … 金木 君 … カナエ …

僕 は …

( ノック )

( 観 母 ( みる も ) ) 習 君 ( 習 ) あっ

パパ

( 観 母 ) パパ が コーヒー を いれ た よ

( 習 ) ありがとう

あまり 考え すぎる の は よく ない よ

( 習 ) うん

( 飲む 音 )

さすが は パパ の コーヒー だ ね

眠気 も 吹き飛ぶ よ …

( 観 母 ) 松前 ( まつ まえ ) 君 ( 松前 ) はっ

習 君 を 頼み ます

( ヘリ の ローター 音 )

( 宇井 ) 月山 観 母 だ な ?

( 観 母 ) ウイ ( 宇井 ) 動く な

逃げる つもり も 戦う つもり も あり ませ ん よ

われわれ は 紳士 です

( 足音 )

( 宇井 ) 喰 種 が ざ れ 言 を

奥 に 使用人 が い ます

彼ら も 喰 種 です が 今 まで ヒト と して 生き て き まし た

どうぞ 最後 まで そう さ せ て いただき たい

( ヘリ の ローター 音 )

( 捜査 官 ) 月山 観 母 を 確保 ! 繰り返す

月山 観 母 を 確保 し まし た !

( 才 子 ) よし 帰 ろ う

( 瓜 江 ) このまま 任務 終了 ?

ふざける な 暴れろ ロゼ !

駆逐 数 を 稼が せろ !

( 琲 世 ) きな臭い な 何 か ある

( ヘリ の ローター 音 )

( 政 ) おとり か …

あるじ が おとり に なって まで 誰 を 逃がす ?

妻 か ? 子 か ?

検問 の 可能 性 を 考え れ ば ―

そう 遠く へ は 行け ない と 分かる はず

( 政 ) ハッ !

月山 グループ が 所有 する ビル の リスト を よこせ

( 捜査 官 ) は っ !

( 政 ) こざかしい 虫けら が

( ヘリ の ローター 音 )

( 習 ) あ … ああ …

( 松前 ) おはよう ございます 習 様

あ … 松前

ここ は どこ だ ? どこ へ 向かって いる ?

( 松前 ) ドライブ で ござい ます

どう か 僕 の 目 を 見 て 答え て くれ

パパ は … どこ だ ?

( 松前 ) 観 母 様 は お 屋敷 に 残って おら れ ます

ほか の 使用人 と も 一緒 です

月 山家 の 社会 的 権限 は ―

本日 19 時 を もって 完全 に 消失 し まし た

待って くれ つまり それ は …

( 松前 ) 月 山家 は 終わり と いう こと です

観 母 様 は われわれ が 逃げきる まで ―

CCG を 自ら 引き付け られる お つもり です

僕 が … N 僕たち が 逃げ られる よう に …

( 習 ) これ で は まるで …

松前 ! 屋敷 へ 引き返せ !

( 松前 ) でき ませ ん

( 習 ) あ … 父 を 助け に ゆか ね ば … N ( 松前 ) なり ませ ん

( 習 ) 松前 !

( 松前 ) ダメ です

われわれ の 不手際 ゆえ 月山 の 歴史 に 幕 が 閉じ ます

しかし 習 様 さえ いれ ば ―

血 と 歴史 は 形 を 変え つながって ゆき ます

僕 が … N みんな の 命 を すべて 背負う …

( 松前 ) それ が 当主 です

( 習 ) ああ こういう 気持ち だった の か

止め られ ない わけ だ

( 習 ) フッ

分かった

( 松前 ) お 時間 が ござい ませ ん

少々 飛ば させ て いただき ます

( 松前 ) 皆 月山 グループ の 喰 種 です

あ …

( 浅田 ) 習 坊ちゃん の 危機 と あり 急ぎ 駆けつけ て まいり まし た

( 呉 井 ) ヘリ の 到着 まで 時間 が かかり ます

われわれ が 責任 を 持って 習 様 を お守り さ せ て いただき ます

( 習 ) あんなに も 多く の 者 たち が …

改めて 父 の 偉大 さ を 感じる よ

( 松前 ) ええ

一族 が 作り上げ た もの です

( 浅田 ) いや あ 子ども の 頃 に お 会い し た きり だった が ―

ずいぶん と 美男 に なら れ た

ええ 感慨 深い もの です

( ティコ ) ぜひ うち の モデル に なって ほしかった な

彼 は モデル でも 成功 し た よ

喰 種 の 広告 塔 か そい つ は いい

( 浅田 ) 観 母 様 の ため だ 一族 へ の 恩義 は ここ で …

ええ

命 を 尽くし 恩 を 返し ま しょ う

しかし ずいぶん と 上 が 優秀 らしい

( 呉 井 ) 感傷 に 浸る 暇 も ない と は …

せ ん 滅 開始

( カナエ の 荒い 息 )

( カナエ の 荒い 息 )

( エト ) カナエ

( カナエ の 荒い 息 )

( カナエ の 荒い 息 )

誰 か の “ 大切 な もの ” に なる に は ―

その 人 の “ 大切 な もの ” を 奪え ば いい

私 の 骨 を 1 つ 分けて あげる

大丈夫

今度 こそ 愛し て もらえ る よ

だって ほら …

( カナエ ) フーッ フーッ

( エト ) こんなに かわいい もの

♪~

~♪

( 琲 世 ) ハア …

( 戦う 音 ) ( 下 口 ( し も ぐち ) ) ああ …

( 斬る 音 ) ( キジマ ) 裂 きっ … と

( 松前 ) ファン クーロ !

は よせ え !

( 習 ) 投降 など し ない !


Tokyo Ghoul :re Episode 10 tokyo|ghoul||episode Tokyo Ghoul:re Episode 10

( カナエ の 荒い 息 ) ( 足音 ) ||あらい|いき|あしおと

( カナエ ) あの 三 白 眼 … ||みっ|しろ|がん

( カナエ ) ハア …

( カナエ ) 次に 会え ば 殺す ! |つぎに|あえ||ころす

確実 に ! かくじつ|

( エト ) フフ フッ ( カナエ ) な っ

( エト ) フフ フフッ ( カナエ ) ハッ !

( エト ) こんにちは カナエ 君 |||きみ

( カナエ ) 貴 様 は … |とうと|さま|

( カナエ ) 喰 種 ( グール ) ? |しょく|しゅ|

( 嗅ぐ 音 ) かぐ|おと

いや この 妙 な 香り …\ N どっち だ ? ||たえ||かおり|n||

( エト ) 変わった におい でしょ ? ( カナエ ) う っ |かわった|||||

喰 種 ? 人間 ? どっち だ と 思う ? しょく|しゅ|にんげん||||おもう

当たったら リンゴ を 差し上げ ま しょ う あたったら|りんご||さしあげ|||

( カナエ ) 何者 だ ? |なにもの|

( エト ) 君 ロゼヴァルト 家 の 生き残り でしょ ? |きみ||いえ||いきのこり|

( カナエ ) こいつ どこ まで …

( カナエ ) から かって いる つもり か ? 子ども ||||||こども

腹 の 足し に して やる ! はら||たし|||

ん っ !

( エト ) アハハ ハハ !

( カナエ ) チッ ( エト ) ウフフフ …

( カナエ ) どこ に …

な っ !

“ 腹 の 足し ” ねえ 食べ きれ る か なあ ? はら||たし||たべ||||

( カナエ ) 隻 眼 ( せき がん ) ? |せき|がん||

( エト ) はい 正解 ||せいかい

( カナエ ) う っ !

( 吐く 音 ) はく|おと

( エト ) おなか いっぱい ?

何で 神様 は エデン の 園 に 知恵 の 樹 ( き ) を 置 い た ん だ ろ う ? なんで|かみさま||||えん||ちえ||き|||お||||||

ねえ ? まるで “ 食べろ ” って 言って る みたい ||たべろ||いって||

ウフフ …

私 の 想像 する 神様 は ね ― わたくし||そうぞう||かみさま||

全知全能 の 父 なんか じゃ なく て ― ぜんちぜんのう||ちち||||

とてつもない 力 を 持った 子ども |ちから||もった|こども

( カナエ ) 何 の 話 だ ? |なん||はなし|

( エト ) だって この 世界 あまり に 欠陥 品 が 多 すぎ ない ? |||せかい|||けっかん|しな||おお||

例えば 君 ( カナエ ) ハッ たとえば|きみ||

いくら 尽くし て も 心 を 取り戻さ なかった あるじ が ― |つくし|||こころ||とりもどさ|||

ただ 1 人 佐々木 ( さ さき ) 琲 世 ( は い せ ) と いう 残骸 が 現れ た だけ で ― |じん|ささき|||はい|よ||||||ざんがい||あらわれ|||

すっかり 生気 を 取り戻し て しまった |せいき||とりもどし||

( カナエ ) う っ あ …

( エト ) ほんと は 殺し たい でしょ ? |||ころし||

琲 世 を はい|よ|

( カナエ ) あ …

あ … ああ …

( エト ) あなた は ―

あるじ の 回復 など 本当 は 望 ん で い なかった ||かいふく||ほんとう||のぞみ||||

( カナエ ) あ … あ …

あるじ の 回復 など 本当 は 望 ん で い なかった ||かいふく||ほんとう||のぞみ||||

な っ …

あるじ の 回復 など 本当 は 望 ん で い なかった ||かいふく||ほんとう||のぞみ||||

違う ! 私 は 習 ( しゅう ) 様 を 心から … ちがう|わたくし||なら||さま||こころから

彼 は あなた を 愛し て は い ない かれ||||あいし||||

( カナエ ) 黙れ |だまれ

あなた を 愛し て くれ ない 人 を ― ||あいし||||じん|

あなた が 愛 する 必要 は どこ に も ない ||あい||ひつよう|||||

( カナエ ) 黙れ ! |だまれ

黙れ ! 黙れ 黙れ ! だまれ|だまれ|だまれ

黙れ 黙れ ! だまれ|だまれ

う う …

壊し ちゃ お う ( カナエ ) ハッ ! こわし|||||

習 様 は … なら|さま|

私 の 忠誠 は … わたくし||ちゅうせい|

( エト ) ただ の 独占 欲 |||どくせん|よく

( カナエ ) あ … 私 は … ||わたくし|

( エト ) 君 に 必要 な の は リンゴ |きみ||ひつよう||||りんご

ひっせい と 引き換え の 知恵 ||ひきかえ||ちえ

私 が あなた の 神様 に なって あげる わたくし||||かみさま|||

♪~

~♪

( 足音 ) ( 不 知 ( しら ず ) ) おい ! あしおと|ふ|ち|||

待て よ ウリ 公 まて||うり|おおやけ

“ 単独 行動 は やめろ ” って 言った ろ ? たんどく|こうどう||||いった|

( 瓜 江 ( うり え ) ) せっかく の クインケ も 使え ず ― うり|こう|||||||つかえ|

中途半端 な 赫子 ( かぐ ね ) しか 持た ない お前 に ― ちゅうとはんぱ||せきこ||||もた||おまえ|

とやかく 言わ れる 筋合い は ない |いわ||すじあい||

( 不 知 ) う っ … あ …\ N ( ドア が 開く 音 ) ふ|ち||||n|どあ||あく|おと

( ドア が 閉まる 音 ) どあ||しまる|おと

( 瓜 江 ) 戦え ない なら やめ ち まえ ウスノロ が ! うり|こう|たたかえ|||||||

( 少年 ) あっ どこ 投げ てん だ よ ( 少年 ) ハハハッ しょうねん|||なげ||||しょうねん|

( 不 知 ) は あ … ふ|ち||

( ハル ) お 兄ちゃん 目 かゆい はる||にいちゃん|め|

見せ て み みせ||

ほんと だ 何 か でき て ん な ||なん|||||

( ハル ) ん ~ はる|

大丈夫 だ よ お 医者 さん に 診 て もら お う な だいじょうぶ||||いしゃ|||み|||||

( ハル ) うん ! はる|

( 不 知 ) ハル … ふ|ち|はる

( ハル ) ギン … 兄ちゃん … はる||にいちゃん

私 … きれい に … なり たい … わたくし||||

お … 姫 様 … |ひめ|さま

( 不 知 ) 金 だ 金 が いる ふ|ち|きむ||きむ||

金 を 稼が ない と … きむ||かせが||

その ため に 喰 種 を 殺す |||しょく|しゅ||ころす

もっと もっと 殺し て 殺し て 稼ぎ 続け て やる ! ||ころし||ころし||かせぎ|つづけ||

( 足音 ) ( 富 良 ( ふら ) ) おお 佐々木 ん と この … あしおと|とみ|よ|||ささき|||

あっ

富 良 さん ( 富 良 ) ウッス とみ|よ||とみ|よ|

( 富 良 ) クインケ が 使え ない ? ( 少年 ) ハハハッ とみ|よ|||つかえ||しょうねん|

まあ 聞く 話 っちゃ あ 聞く 話 だ な |きく|はなし|||きく|はなし||

新人 らしい じゃ ねえ か しんじん||||

サッサン …\ N 佐々木 上等 も そう 言って まし た |n|ささき|じょうとう|||いって||

( 少年 たち の 遊ぶ 声 ) しょうねん|||あそぶ|こえ

( 富 良 ) 俺 も な ― とみ|よ|おれ||

( 少年 たち の 遊ぶ 声 ) しょうねん|||あそぶ|こえ

( 少年 たち の 遊ぶ 声 ) しょうねん|||あそぶ|こえ

初めて 殺し た 喰 種 の クインケ は しばらく 使え なかった ぞ はじめて|ころし||しょく|しゅ|||||つかえ||

( 不 知 ) えっ どう やって 克服 し たんす か ? ふ|ち||||こくふく|||

( 煙 を 吐く 音 ) けむり||はく|おと

ある 日 突然 平気 に なんて なら ねえ から な |ひ|とつぜん|へいき||||||

後悔 と か 罪悪 感 と か ― こうかい|||ざいあく|かん||

いろんな もん を 毎日 毎日 頭 ん 中 で ひっかき 回し て ― |||まいにち|まいにち|あたま||なか|||まわし|

泥臭 ( くせ ) え 葛藤 を 塗り 重ねて ― どろくさ|||かっとう||ぬり|かさねて

その 上 で ようやく 自分 の 中 で 納得 できる 答え って の が ― |うえ|||じぶん||なか||なっとく||こたえ|||

つい て くん じゃ ねえ の か ?

つい て くん じゃ ねえ の か ?

( 少年 ) う わ っ しょうねん|||

俺 は 割り切れ ねえ 性分 だ から ― おれ||わりきれ||しょうぶん||

それ も ずいぶん 時間 か か っち まっ た けど な |||じかん|||||||

( 電車 の 走行 音 ) でんしゃ||そうこう|おと

( 富 良 ) なあ 不 知 とみ|よ||ふ|ち

そう やって しとめ た 獲物 に ― ||||えもの|

いちいち 頭 抱え てる やつ の ほう が ― |あたま|かかえ|||||

( 少年 ) え いっ しょうねん||

いちいち 頭 抱え てる やつ の ほう が ― |あたま|かかえ|||||

いちいち 頭 抱え てる やつ の ほう が ― |あたま|かかえ|||||

精神 的 に は はるか に 健康 だ と 俺 は 思う ぜ せいしん|てき|||||けんこう|||おれ||おもう|

捜査 官 だ から って 関係 ねえ そうさ|かん||||かんけい|

俺 たち が 奪って ん の は 紛れ も なく 命 な ん だ から よ おれ|||うばって||||まぎれ|||いのち|||||

( 不 知 ) “ 俺 たち が 奪って る の は ― ” ふ|ち|おれ|||うばって|||

“ 命 ” いのち

( 林 村 ( はやし むら ) ) あと は 任せる りん|むら|||||まかせる

お っ

おう 不 知 ナッツ 使って る か ? |ふ|ち|なっつ|つかって||

いら ねえ なら くれ

( 不 知 ) 林 村 さん ( 林 村 ) ん ? ふ|ち|りん|むら||りん|むら|

活 入れ て もらって いい す か ? かつ|いれ|||||

“ 活 ” ? かつ

( 琲 世 ) ど … どう し た の ? 不 知 君 はい|よ||||||ふ|ち|きみ

( 不 知 ) ん ん … ふ|ち||

( 琲 世 ) な … 何 か 悪い こと でも し た ? はい|よ||なん||わるい||||

怒ら ない から 言って ごらん いから|||いって|

( 不 知 ) みんな 悪い ! ふ|ち||わるい

こない だ は 足 引っ張って 悪かった |||あし|ひっぱって|わるかった

( 才 子 ( さ い こ ) ) あ … あ … さい|こ|||||

( 才 子 ( さ い こ ) ) あ … あ … さい|こ|||||

( 不 知 ) 俺 もっと 班長 と して 強く な っ から ふ|ち|おれ||はんちょう|||つよく|||

( 不 知 ) 俺 もっと 班長 と して 強く な っ から ふ|ち|おれ||はんちょう|||つよく|||

( 3 人 ) フッ … じん|

( 不 知 ) 俺 もっと 班長 と して 強く な っ から ふ|ち|おれ||はんちょう|||つよく|||

瓜 江 あり が と な お前 の おかげ で 気合い 入った うり|こう|||||おまえ||||きあい|はいった

ああ

( 瓜 江 ) なぜ そう なる ? うり|こう|||

( 宇井 ( う い ) ) ロゼ と アオギリ の 樹 が ― うい|||||||き|

手 を 組 ん で いる 可能 性 が 出 て き た わけ か て||くみ||||かのう|せい||だ|||||

推測 で は あり ます が ― すいそく|||||

動画 の 件 で 報復 活動 に 出 て いる 可能 性 も どうが||けん||ほうふく|かつどう||だ|||かのう|せい|

( キジマ ) お やおや 思わ ぬ 形 で 動画 の 功績 が 現れ まし た な |||おもわ||かた||どうが||こうせき||あらわれ|||

( 宇井 ) “ 功績 ” ? これ は 明らか に 飛び火 です よ うい|こうせき|||あきらか||とびひ||

( キジマ ) そう でしょう か ?

ロゼ と アオギリ 両方 の 手がかり を 手 に する こと が できる 好機 ― |||りょうほう||てがかり||て||||||こうき

これ を “ 功績 ” と 呼ば ず し て 何と 呼ぶ の です ? ||こうせき||よば||||なんと|よぶ||

( 伊 丙 ( い へい ) ) 宇井 特等 私 も キジマ さん と 同 意見 です い|ひのえ|||うい|とくとう|わたくし|||||どう|いけん|

倒し ちゃ え ば 何 の 問題 も ない です よ ね ? たおし||||なん||もんだい|||||

入 ( は いる ) … はい||

はい すみません

敵 の 戦力 規模 も 把握 せ ず ― てき||せんりょく|きぼ||はあく||

不要 に 捜査 を 拡大 する など 愚 の 骨 頂 です ふよう||そうさ||かくだい|||ぐ||こつ|いただ|

敵 の 戦力 が 分かれ ば いい ん です よ ね ? てき||せんりょく||わかれ||||||

宇井 特等 先日 の 作戦 を 再度 ご 考慮 ください うい|とくとう|せんじつ||さくせん||さいど||こうりょ|

( 宇井 ) ん … うい|

佐々木 上等 ささき|じょうとう

皆 に 説明 を みな||せつめい|

はい

( パトカー の サイレン ) ぱとかー||さいれん

( 不 知 ) 様 に なって ん な サッサン ふ|ち|さま|||||

( 琲 世 ) そう ? はい|よ|

それ で 情報 は 集まった ? ||じょうほう||あつまった

( 不 知 ) おう 18 区 に 潜入 し て み た ん だ けど ― ふ|ち||く||せんにゅう|||||||

あそこ は “ 三 枚 刃 の ミザ ” が 統治 し て い た らしい ||みっ|まい|は||||とうち|||||

( 六 月 ( むつき ) ) うまく いけ ば ― むっ|つき||||

アオギリ の 構成 員 と 遭遇 できる かも しれ ませ ん ||こうせい|いん||そうぐう|||||

( 琲 世 ) なるほど はい|よ|

瓜 江 君 たち は ? うり|こう|きみ||

われわれ は 6 区 で の 捜査 を 行い まし た が ― ||く|||そうさ||おこない|||

われわれ は 6 区 で の 捜査 を 行い まし た が ― ||く|||そうさ||おこない|||

( 才 子 ) うん うん さい|こ||

接触 し た 喰 種 たち は 皆 警戒 心 が 強く ― せっしょく|||しょく|しゅ|||みな|けいかい|こころ||つよく

もう 少し 捜査 が 必要 か と |すこし|そうさ||ひつよう||

ロゼ の 件 で や つら も ― ||けん||||

うたぐり 深く なって いる と 思わ れ ます |ふかく||||おもわ||

( 琲 世 ) そ っか よそ者 に は 警戒 する だ ろ う ね はい|よ|||よそもの|||けいかい|||||

ん …

( 不 知 ) んで サッサン は どう だった ん だ ? ふ|ち|||||||

( 琲 世 ) あ … ああ … はい|よ||

( 喰 種 ) あ …\ N ( 喰 種 ) 眼帯 の 喰 種 ! ? しょく|しゅ||n|しょく|しゅ|がんたい||しょく|しゅ

( 喰 種 たち ) う っ う う っ …\ N ( 走る 足音 ) しょく|しゅ|||||||n|はしる|あしおと

( 琲 世 ) あ … はい|よ|

( 琲 世 ) 僕 の マスク は 喰 種 たち に 知ら れ て いる はい|よ|ぼく||ますく||しょく|しゅ|||しら|||

( 琲 世 ) “ 眼帯 の 喰 種 に つい て ” はい|よ|がんたい||しょく|しゅ|||

あっ

( 琲 世 ) 亜門 ( あ もん ) 鋼 太朗 ( こう たろう ) は 殉職 し て い た はい|よ|あもん|||はがね|たろう||||じゅんしょく||||

でも その 理由 は 分から ない ||りゆう||わから|

亜門 鋼 太 朗 … 殉職 … あもん|はがね|ふと|あきら|じゅんしょく

閲覧 規制 … 眼帯 の 喰 種 … えつらん|きせい|がんたい||しょく|しゅ

眼帯 の … がんたい|

( 琲 世 ) う っ 痛 っ はい|よ|||つう|

( 金木 ( かね き ) ) 僕 が … 殺し た … かなぎ|||ぼく||ころし|

えっ ?

( 金木 ) 僕 の せい だ … かなぎ|ぼく|||

僕 が … 亜門 さん を … ぼく||あもん||

( 琲 世 ) あ … はい|よ|

( 足音 ) あしおと

( 習 ) アリザ ( アリザ ) あっ なら|||

習 様 … なら|さま

( 習 ) すまない 僕 の ため に ユウマ が … なら||ぼく|||||

( アリザ ) 習 様 … 私 ( わたくし ) … |なら|さま|わたくし|

彼 を 失い たく あり ませ ん かれ||うしない||||

( 習 ) ん っ … なら||

僕 は ユウマ を 取り戻す ため 最善 を 尽くす よ ぼく||||とりもどす||さいぜん||つくす|

( 足音 ) あしおと

( 習 ) ボンジュール ( 琲 世 ) あっ なら||はい|よ|

この 間 は すま なかった ね |あいだ||||

( 琲 世 ) 僕 も あなた に 会い たかった ん です はい|よ|ぼく||||あい|||

( 習 ) おや それ は 奇 遇 だ ね なら||||き|ぐう||

( 琲 世 ) あの … はい|よ|

あなた は … 喰 種 です か ? ||しょく|しゅ||

( 習 ) ハッ ! なら|

質問 を 変え ます しつもん||かえ|

あなた は “ 金木 研 ( けん ) ” を 知って い た 方 です か ? ||かなぎ|けん|||しって|||かた||

( 習 ) この 局面 … 何と する ? なら||きょくめん|なんと|

( 琲 世 ) 僕 は 自分 の こと を 知る こと を ― はい|よ|ぼく||じぶん||||しる||

ずっと 避け て き まし た |さけ||||

でも 知る こと が 彼 に とって ― |しる|||かれ||

救い に なる かも しれ ない から … すくい||||||

君 は それ に よって 元 の 生活 を 捨てる こと に なって も ― きみ|||||もと||せいかつ||すてる||||

かまわ ない の かい ?

( 琲 世 ) う っ … はい|よ||

嫌 です いや|

( 習 ) ハッ ! なら|

( 琲 世 ) 僕 は こんな 体 でも ヒト で いたい はい|よ|ぼく|||からだ||ひと||

喰 種 が 畏 れ を 抱く ほど の 存在 だった “ 金木 研 ” を ― しょく|しゅ||い|||いだく|||そんざい||かなぎ|けん|

僕 は 受け入れ たく ない ぼく||うけいれ||

この 生活 が いつ まで も 続 い て ほしい |せいかつ|||||つづ|||

でも いつか は 思い出さ なきゃ いけない |||おもいださ||

それ は 運命 みたい な もの だって … ||うんめい||||

お 願い し ます |ねがい||

僕 の こと を 知って いる なら 教え て ください ぼく||||しって|||おしえ||

( 風 の 音 ) かぜ||おと

( 習 ) あ … なら|

すまない 分から なく なって しまった |わから|||

( 習 ) 君 に 伝える べき 言葉 が … なら|きみ||つたえる||ことば|

( 足音 ) あしおと

( ちえ ) 君 は 食 材 の ため に 死ね た ? |きみ||しょく|ざい||||しね|

( 習 ) 掘 ( ほり ) …\ N 君 は 知って い た ん じゃ ない の かい ? なら|ほ||n|きみ||しって|||||||

僕 は “ 死ね ない ” って … ぼく||しね||

この世 に は … 去って ゆく に は 大事 な もの が 多 すぎる このよ|||さって||||だいじ||||おお|

僕 は 確実 に 楽し ん で い た ぼく||かくじつ||たのし||||

皿 に 盛りつけ られ た ちそう を ただ 眺める 日々 を さら||もりつけ||||||ながめる|ひび|

僕 は … ぼく|

楽しかった の だ たのしかった||

( アリザ の うめき声 ) ( つえ を つく 音 ) ||うめきごえ||||おと

( キジマ ) 私 の 目撃 情報 が 拡散 する よう に ― |わたくし||もくげき|じょうほう||かくさん|||

行動 し た かい が あり まし た な こうどう||||||||

しかし いじらしい です なあ

仲間 を 助け に 単身 で 私 を 襲撃 する と は … なかま||たすけ||たんしん||わたくし||しゅうげき|||

彼 は すでに 絶命 し てる と いう のに … かれ|||ぜつめい|||||

彼 は すでに 絶命 し てる と いう のに … かれ|||ぜつめい|||||

( アリザ ) う っ

彼 は すでに 絶命 し てる と いう のに … かれ|||ぜつめい|||||

実に いじらしい じつに|

しかし 君 は 使用人 で あり ながら いささか 口 が 軽 すぎる の で は と ― |きみ||しよう にん|||||くち||けい|||||

しかし 君 は 使用人 で あり ながら いささか 口 が 軽 すぎる の で は と ― |きみ||しよう にん|||||くち||けい|||||

( アリザ ) ん っ

しかし 君 は 使用人 で あり ながら いささか 口 が 軽 すぎる の で は と ― |きみ||しよう にん|||||くち||けい|||||

しかし 君 は 使用人 で あり ながら いささか 口 が 軽 すぎる の で は と ― |きみ||しよう にん|||||くち||けい|||||

( アリザ ) う っ

少々 心配 に なって しまう よ しょうしょう|しんぱい||||

( 斬る 音 ) きる|おと

( 頭 の 落ち た 音 ) あたま||おち||おと

( キジマ ) それにしても けなげ な 少女 だ ||||しょうじょ|

けなげ に も すぎる ねえ フフ フフ フッ

( 宇井 ) 月山 ( つき やま ) グループ は ― うい|がっさん|||ぐるーぷ|

100 年 以上 の 歴史 を 持ち ― とし|いじょう||れきし||もち

事業 は 多岐 に わたり ― じぎょう||たき||

計 20 を 超える 子会社 を 持つ 大 企業 です けい||こえる|こがいしゃ||もつ|だい|きぎょう|

真相 が 公 に なれ ば ― しんそう||おおやけ|||

各 団体 から 圧力 が かかり 捜査 に も 影響 を 及ぼし ます かく|だんたい||あつりょく|||そうさ|||えいきょう||およぼし|

情報 の 遮断 そして ― じょうほう||しゃだん|

月山 本社 および 関連 グループ 全体 の 一斉 捜査 の 許可 を がっさん|ほんしゃ||かんれん|ぐるーぷ|ぜんたい||いっせい|そうさ||きょか|

( 常吉 ( つね よし ) ) 分かった つねきち|||わかった

S 1 班 班長 宇井 郡 ( こおり ) 特等 捜査 官 s|はん|はんちょう|うい|ぐん||とくとう|そうさ|かん

貴 君 に 月 山家 駆逐 作戦 の 決行 を 命ずる とうと|きみ||つき|やまが|くちく|さくせん||けっこう||めいずる

はっ !

( 宇井 ) 和 修 ( わ しゅう ) 特等 うい|わ|おさむ|||とくとう

( 足音 ) ( 宇井 ) 何 か ? あしおと|うい|なん|

( 政 ( まつり ) ) S 2 が サポート に 入る その あいさつ だ まつりごと||s||さぽーと||はいる|||

総 指揮 は 私 が 執り ます ので どうぞ よろしく そう|しき||わたくし||とり||||

( 政 ) 君 の 働き に 期待 し て いる まつりごと|きみ||はたらき||きたい|||

( 宇井 ) 手柄 が 欲しい か ? ハイエナ 野郎 うい|てがら||ほしい|||やろう

( 政 ) 有馬 ( あり ま ) 信者 の ガキ が まつりごと|ありま|||しんじゃ||がき|

( 暁 ( あき ら ) ) ずいぶん 熱心 だ な ( 琲 世 ) あっ あかつき||||ねっしん|||はい|よ|

暁 さん あかつき|

( 暁 ) 何 を 嗅ぎ 回って いる ? あかつき|なん||かぎ|まわって|

( 資料 を 閉じる 音 ) ( 琲 世 ) えっ と … しりょう||とじる|おと|はい|よ||

過去 の 資料 を 少し … かこ||しりょう||すこし

( 暁 ) 亜門 鋼 太 朗 の こ と か ? あかつき|あもん|はがね|ふと|あきら||||

はい

やつ は 私 の 同僚 だった ||わたくし||どうりょう|

そして 梟 ( フクロウ ) 討伐 作戦 で 死 ん だ |ふくろう|ふくろう|とうばつ|さくせん||し||

それ 以上 何 が 知り たい ? |いじょう|なん||しり|

( 琲 世 ) 眼帯 の 喰 種 に つい て は ? はい|よ|がんたい||しょく|しゅ||||

知る 必要 は ない ( 琲 世 ) 何で 隠す ん です か ! ? しる|ひつよう|||はい|よ|なんで|かくす|||

あっ

なぜ 知る 必要 が ない ん です か ? |しる|ひつよう|||||

僕 が 眼帯 の 喰 種 だ から です か ? ぼく||がんたい||しょく|しゅ||||

亜門 鋼 太 朗 を 殺し た の が 僕 だ から です か ? あもん|はがね|ふと|あきら||ころし||||ぼく||||

目 が 覚め て 何も 分から ない こと の 怖 さ が ― め||さめ||なにも|わから||||こわ||

暁 さん に 分かり ます か ? あかつき|||わかり||

与え られ た もの に すがる こと しか でき ない ― あたえ|||||||||

僕 の 気持ち が … ぼく||きもち|

あ …

( 琲 世 ) 僕 は … 僕 は どこ から やって き た ん です か ? はい|よ|ぼく||ぼく|||||||||

僕 は 誰 な ん です か ? ( 暁 ) 琲 世 … ぼく||だれ|||||あかつき|はい|よ

琲 世 じゃ ない ! はい|よ||

僕 は … う う っ … ぼく||||

僕 は … う っ …\ N ( 足音 ) ぼく||||n|あしおと

琲 世 お前 は … はい|よ|おまえ|

お前 だ おまえ|

名 など … な|

( 習 ) ユウマ … 金木 君 … カナエ … なら||かなぎ|きみ|

僕 は … ぼく|

( ノック )

( 観 母 ( みる も ) ) 習 君 ( 習 ) あっ かん|はは|||なら|きみ|なら|

パパ ぱぱ

( 観 母 ) パパ が コーヒー を いれ た よ かん|はは|ぱぱ||こーひー||||

( 習 ) ありがとう なら|

あまり 考え すぎる の は よく ない よ |かんがえ||||||

( 習 ) うん なら|

( 飲む 音 ) のむ|おと

さすが は パパ の コーヒー だ ね ||ぱぱ||こーひー||

眠気 も 吹き飛ぶ よ … ねむけ||ふきとぶ|

( 観 母 ) 松前 ( まつ まえ ) 君 ( 松前 ) はっ かん|はは|まつまえ|||きみ|まつまえ|

習 君 を 頼み ます なら|きみ||たのみ|

( ヘリ の ローター 音 ) へり|||おと

( 宇井 ) 月山 観 母 だ な ? うい|がっさん|かん|はは||

( 観 母 ) ウイ ( 宇井 ) 動く な かん|はは||うい|うごく|

逃げる つもり も 戦う つもり も あり ませ ん よ にげる|||たたかう||||||

われわれ は 紳士 です ||しんし|

( 足音 ) あしおと

( 宇井 ) 喰 種 が ざ れ 言 を うい|しょく|しゅ||||げん|

奥 に 使用人 が い ます おく||しよう にん|||

彼ら も 喰 種 です が 今 まで ヒト と して 生き て き まし た かれら||しょく|しゅ|||いま||ひと|||いき||||

どうぞ 最後 まで そう さ せ て いただき たい |さいご|||||||

( ヘリ の ローター 音 ) へり|||おと

( 捜査 官 ) 月山 観 母 を 確保 ! 繰り返す そうさ|かん|がっさん|かん|はは||かくほ|くりかえす

月山 観 母 を 確保 し まし た ! がっさん|かん|はは||かくほ|||

( 才 子 ) よし 帰 ろ う さい|こ||かえ||

( 瓜 江 ) このまま 任務 終了 ? うり|こう||にんむ|しゅうりょう

ふざける な 暴れろ ロゼ ! ||あばれろ|

駆逐 数 を 稼が せろ ! くちく|すう||かせが|

( 琲 世 ) きな臭い な 何 か ある はい|よ|きなくさい||なん||

( ヘリ の ローター 音 ) へり|||おと

( 政 ) おとり か … まつりごと||

あるじ が おとり に なって まで 誰 を 逃がす ? ||||||だれ||にがす

妻 か ? 子 か ? つま||こ|

検問 の 可能 性 を 考え れ ば ― けんもん||かのう|せい||かんがえ||

そう 遠く へ は 行け ない と 分かる はず |とおく|||いけ|||わかる|

( 政 ) ハッ ! まつりごと|

月山 グループ が 所有 する ビル の リスト を よこせ がっさん|ぐるーぷ||しょゆう||びる||りすと||

( 捜査 官 ) は っ ! そうさ|かん||

( 政 ) こざかしい 虫けら が まつりごと||むしけら|

( ヘリ の ローター 音 ) へり|||おと

( 習 ) あ … ああ … なら||

( 松前 ) おはよう ございます 習 様 まつまえ|||なら|さま

あ … 松前 |まつまえ

ここ は どこ だ ? どこ へ 向かって いる ? ||||||むかって|

( 松前 ) ドライブ で ござい ます まつまえ|どらいぶ|||

どう か 僕 の 目 を 見 て 答え て くれ ||ぼく||め||み||こたえ||

パパ は … どこ だ ? ぱぱ|||

( 松前 ) 観 母 様 は お 屋敷 に 残って おら れ ます まつまえ|かん|はは|さま|||やしき||のこって|||

ほか の 使用人 と も 一緒 です ||しよう にん|||いっしょ|

月 山家 の 社会 的 権限 は ― つき|やまが||しゃかい|てき|けんげん|

本日 19 時 を もって 完全 に 消失 し まし た ほんじつ|じ|||かんぜん||しょうしつ|||

待って くれ つまり それ は … まって||||

( 松前 ) 月 山家 は 終わり と いう こと です まつまえ|つき|やまが||おわり||||

観 母 様 は われわれ が 逃げきる まで ― かん|はは|さま||||にげきる|

CCG を 自ら 引き付け られる お つもり です ccg||おのずから|ひきつけ||||

僕 が …\ N 僕たち が 逃げ られる よう に … ぼく||n|ぼくたち||にげ|||

( 習 ) これ で は まるで … なら||||

松前 ! 屋敷 へ 引き返せ ! まつまえ|やしき||ひきかえせ

( 松前 ) でき ませ ん まつまえ|||

( 習 ) あ … 父 を 助け に ゆか ね ば …\ N ( 松前 ) なり ませ ん なら||ちち||たすけ|||||n|まつまえ|||

( 習 ) 松前 ! なら|まつまえ

( 松前 ) ダメ です まつまえ|だめ|

われわれ の 不手際 ゆえ 月山 の 歴史 に 幕 が 閉じ ます ||ふてぎわ||がっさん||れきし||まく||とじ|

しかし 習 様 さえ いれ ば ― |なら|さま|||

血 と 歴史 は 形 を 変え つながって ゆき ます ち||れきし||かた||かえ|||

僕 が …\ N みんな の 命 を すべて 背負う … ぼく||n|||いのち|||せおう

( 松前 ) それ が 当主 です まつまえ|||とうしゅ|

( 習 ) ああ こういう 気持ち だった の か なら|||きもち|||

止め られ ない わけ だ とどめ||||

( 習 ) フッ なら|

分かった わかった

( 松前 ) お 時間 が ござい ませ ん まつまえ||じかん||||

少々 飛ば させ て いただき ます しょうしょう|とば|さ せ|||

( 松前 ) 皆 月山 グループ の 喰 種 です まつまえ|みな|がっさん|ぐるーぷ||しょく|しゅ|

あ …

( 浅田 ) 習 坊ちゃん の 危機 と あり 急ぎ 駆けつけ て まいり まし た あさだ|なら|ぼっちゃん||きき|||いそぎ|かけつけ||||

( 呉 井 ) ヘリ の 到着 まで 時間 が かかり ます くれ|い|へり||とうちゃく||じかん|||

われわれ が 責任 を 持って 習 様 を お守り さ せ て いただき ます ||せきにん||もって|なら|さま||おもり|||||

( 習 ) あんなに も 多く の 者 たち が … なら|||おおく||もの||

改めて 父 の 偉大 さ を 感じる よ あらためて|ちち||いだい|||かんじる|

( 松前 ) ええ まつまえ|

一族 が 作り上げ た もの です いちぞく||つくりあげ|||

( 浅田 ) いや あ 子ども の 頃 に お 会い し た きり だった が ― あさだ|||こども||ころ|||あい|||||

ずいぶん と 美男 に なら れ た ||びなん||||

ええ 感慨 深い もの です |かんがい|ふかい||

( ティコ ) ぜひ うち の モデル に なって ほしかった な ||||もでる||||

彼 は モデル でも 成功 し た よ かれ||もでる||せいこう|||

喰 種 の 広告 塔 か そい つ は いい しょく|しゅ||こうこく|とう|||||

( 浅田 ) 観 母 様 の ため だ 一族 へ の 恩義 は ここ で … あさだ|かん|はは|さま||||いちぞく|||おんぎ|||

ええ

命 を 尽くし 恩 を 返し ま しょ う いのち||つくし|おん||かえし|||

しかし ずいぶん と 上 が 優秀 らしい |||うえ||ゆうしゅう|

( 呉 井 ) 感傷 に 浸る 暇 も ない と は … くれ|い|かんしょう||ひたる|いとま||||

せ ん 滅 開始 ||めつ|かいし

( カナエ の 荒い 息 ) ||あらい|いき

( カナエ の 荒い 息 ) ||あらい|いき

( エト ) カナエ

( カナエ の 荒い 息 ) ||あらい|いき

( カナエ の 荒い 息 ) ||あらい|いき

誰 か の “ 大切 な もの ” に なる に は ― だれ|||たいせつ||||||

その 人 の “ 大切 な もの ” を 奪え ば いい |じん||たいせつ||||うばえ||

私 の 骨 を 1 つ 分けて あげる わたくし||こつ|||わけて|

大丈夫 だいじょうぶ

今度 こそ 愛し て もらえ る よ こんど||あいし||||

だって ほら …

( カナエ ) フーッ フーッ

( エト ) こんなに かわいい もの

♪~

~♪

( 琲 世 ) ハア … はい|よ|

( 戦う 音 ) ( 下 口 ( し も ぐち ) ) ああ … たたかう|おと|した|くち||||

( 斬る 音 ) ( キジマ ) 裂 きっ … と きる|おと||さ||

( 松前 ) ファン クーロ ! まつまえ|ふぁん|

は よせ え !

( 習 ) 投降 など し ない ! なら|とうこう|||