Tokyo Ghoul :re Episode 6
( 男 ) 琲 世 ( は い せ )
( 琲 世 ) あ …
君 は …
そう か … 君 は …
( 男 ) 僕 の 名前 を 呼 ん で
でも 君 の 名前 を 呼 ん で しまったら ―
僕 は …
足音 が … 聞こえ … N ( 走る 足音 )
( 衝撃 音 )
( 走る 足音 )
( 滝澤 ( た きざ わ ) ) ツッタカ ツッタカ タッタカ ツッタカ ツッタカ ツッタカ …
タッタカ ツッタカ ツッタカ ツッタカ …
タッタカ ツッタカ ツッタカ ツッタカ
到着 ! アンド …
出国 !
( 琲 世 ) ぐ は っ !
いい 舞台 だ な
劇 で も やる か ?
お前 の セリフ は … そう な …
“ 死に たく ない ” と “ や っぱ 死に たい ”
♪~
~♪
( ナッツ クラッカー ) 2 億 … 2 億 どこ ?
マイ 2 億 …
( 物音 ) ( ナッツ クラッカー ) あっ
( 不 知 ( しら ず ) ) チッ ! 才 子 ( さ い こ ) ! バックアップ 頼む !
( 才 子 ) ぐ ぐ … 具体 的 に 何 を ?
( 林 村 ( はやし むら ) ) くっ
ダメ だ ! 飛ぶ な ! ( 不 知 ) て いっ
( 突き刺す 音 ) ( 不 知 ) ぐ あっ !
( ナッツ クラッカー ) アハッ !
アハハ ハハ ! ( 不 知 ) あっ … あ …
う っ …
( 不 知 ) 上 から … ?
( 不 知 ) う っ
( 林 村 ) くっ !
( ナッツ クラッカー ) チッ !
やつ は 赫子 ( かぐ ね ) を 分離 さ せ て トラップ の よう に 使う こと が できる
天井 や 壁 の 付近 に は 注意 しろ !
( 不 知 ) チッ ! こっち でも 分離 型 か
だったら !
( 不 知 ) ダメ だ 火力 が 足り ねえ
( 林 村 ) ん っ くっ !
( 不 知 ) う っ
う う っ
( 林 村 ) くっ
( 不 知 ) う っ !
う おお っ !
アハッ !
( 林 村 ) フン !
( 才 子 ) あ … あ …
( 林 村 ) 米 林 ( よ ね ば やし ) 三 等 サポート 頼む !
具体 的 に 何 を ! ?
( 不 知 ) 危 ねえ
( ひび が 入る 音 ) ( 不 知 ) ん ? う おお っ !
危 ねえ !
ん ? この 赫子 も しか して …
( 響く 音 )
( 不 知 ) や っぱ そうだ
こいつ は …
( ビッグ マダム ) ん ぐ ぐ …
私 ( わたくし ) の 舌 体 が 核心 に 触れ て いる
( 六 月 ( むつき ) ) あ … 瓜 江 ( うり え ) 君 !
ん っ くっ
う お っ !
くっ … か は っ …
あっ … ぐ っ !
だ あっ !
う う っ
くっ … う っ …
ん っ … う っ …
( ビッグ マダム ) ん ん っ N ( 六 月 ) 瓜 江 … 君 …
( 足 が 鳴る 音 )
( ビッグ マダム ) ん ?
う が ああ あっ !
ぐ っ !
あ あっ
う う っ … ぐ っ …
( 六 月 ) ハア … あっ
( 瓜 江 ) 功績 功績 功績 !
もっと もっと もっと もっと もっと もっと
もっと もっと もっと もっと もっと もっと もっと …
もっと !
邪魔 … する な !
あ … あ …
( 瓜 江 ) 楽しい ! 何 だ これ !
( 瓜 江 ) 楽しい ! 何 だ これ !
( 瓜 江 ) 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 …
( 瓜 江 ) 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 …
( 瓜 江 ) 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 俺 …
頭 の 中 が 俺 で いっぱい だ !
だって 強 ( つえ ) え 俺 !
俺 強 え !
これ が … フレーム 4 ( フォー ) !
何とも クレージー ね !
う お おお お っ !
こんな ら もら っ …
( ビッグ マダム ) む ん っ !
ぐ ぎ ゃっ !
( 殴る 音 ) ( 瓜 江 の うめき声 )
( ビッグ マダム ) ナメ ん じゃ ねえ ぞ ガキ こら !
( 赫子 で 殴る 音 )
( 瓜 江 ) う っ …
何で … 俺 ばかり 貧乏 くじ …
ずるい …
( 足音 )
ずるい …
( 足音 )
何で 黒 磐 ( くろ いわ ) なん だ …
( 足音 )
何で 僕 だけ … お 父さん …
何で … こんなに 頑張って る のに …
佐々木 ( さ さき ) も 不 知 も …
あの 家 の 連中 も みんな 嫌い だ
佐々木 は 俺 が 邪魔 な ん だ
う っ … お前 ら な ん か 大嫌い だ
死ね … みんな 死ね …
死 ん じまえ
瓜 江 君 …
( 衝撃 音 ) ( 六 月 ) あっ
あ … あ …
( 瓜 江 ) ハッ !
六 月 …
赫子 …
瓜 江 君 …
つらい よ ね 苦しい よ ね 独りぼっち は …
大丈夫 だ よ 邪魔 なんか じゃ ない
大丈夫 だ から …
( 瓜 江 の 嗅ぐ 音 ) ( 瓜 江 ) 六 月 …
そう か お前 …
そう か …
( ビッグ マダム ) は ふう ん …
もう イライラ マックス よ
あんた は 競り落とし た ん だ から 連れ て 帰る わ
その ガキ は こま 切れ に し て 食べ ちゃ う !
( 瓜 江 ) くっ
( 斬る 音 )
( 六 月 ・ 瓜 江 ) あ …
じ ゅ … 什 造 ( じゅう ぞう ) ちゃん
( 什 造 ) こんにちは ママ
( 林 村 ) くっ
う っ
頼む 才 子 ! お前 の 力 が 必要 な ん だ !
でも まずは レベル 上げ し ない こと に ゃ あ …
( 林 村 ) まだ か ? 不 知 三 等 ! う っ
才 子 !
( ナッツ クラッカー と 林 村 の 戦う 音 )
( ナッツ クラッカー と 林 村 の 戦う 音 )
( ナッツ クラッカー と 林 村 の 戦う 音 )
私 に は “ 無理 ゲー ” っす
( 不 知 ) “ 本人 は 自覚 し て ない けど ― ”
サッサン が …
そう だ サッサン !
( 不 知 ) 才 子
何なり ?
ナッツ を 倒し て サッサン を 助け に 行 こ う
じゃ ない と ―
サッサン が 死ぬ
ママン が ?
だから 才 子 頼む !
ハア …
( 才 子 ) あ … あ …
ん …
ん っ
( 林 村 ) ぐ わ っ !
う っ ! う …
林 村 さん !
( 林 村 ) すま ん ぼちぼち 限界 だ
ありがとう ござい ます
( 林 村 ) ん じゃあ 手はず どおり に いき ます か
ん ?
( 林 村 ) くっ
フン !
( 不 知 ) やつ の 赫子 仕組み は 単純 !
あっ
ぬ ああ あっ !
( 不 知 ) 近く の もの に 反応 し て …
ハッ !
( 不 知 ) 突き出る !
が はっ !
( 不 知 ) 才 子 !
( 才 子 ) ママン !
( ビッグ マダム ) どけ !
三 下 ども が !
護衛 は 何 し てる の よ ! ?
くっ
什 造 ちゃん ! 玲 ( れい ) ちゃん ! ママ に たてつく の ?
育て て やった のに ママ を 恨 ん でる の ?
そう な の ?
き ゃん !
う っ
あっ
( 半兵衛 ( はん べ え ) ) 切断 失礼 !
( ビッグ マダム ) あ あっ
う っ
ぐう う う う っ …
什 造 !
( 林 村 ) モニター ルーム を 制圧 し まし た
( 政 ( まつり ) ) ご 苦労 システム を こちら に 転送 しろ
了解
( 才 子 ) う う …
( 不 知 ) ん っ
( 足音 )
( 不 知 ) 危険 度 の 高 ( たけ ) え 喰 種 ( グール ) は 賞金 が 出る
金 さえ あれ ば …
て め え は いくら だ ?
( 刺す 音 ) ( ナッツ クラッカー ) あ あっ !
う … う …
ハア … ハア …
( ナッツ クラッカー ) 欲しい …
お 金 が あれ ば …
( ナッツ クラッカー ) きれい に …
( 不 知 ) あ …
なり たい …
人間 み て え な こ と 言って ん じゃ ねえ よ
( ビッグ マダム ) あ … あ …
( 什 造 ) ママ
傷 だけ が あなた から もらった 何 か で し た
傷 だけ が 懐かしい
ハッ !
周り の 誰 が あなた を どう 言 お う と ―
僕 は あなた を 恨 ん だ こと な ん て ない
クソ ガキ が
教え て やる
私 が お前 を 飼って い た の は ―
たまたま 造形 が よかった から だ ボケ が !
勘違い す ん じゃ ねえ ぞ !
お前 な ん か 一 度 も …
( 斬る 音 )
お 耳 を 失礼
さよなら
( 鈴 の 音 )
( 琲 世 ) あ … ああ …
くっ … ん ん っ … N か は っ …
( うめき声 )
( 滝澤 ) 知って っ か ?
1 番 と 2 番 の 間 に は ものすごい 差 が あって な
100 点 満点 と 99 点 の 差 は …
1 点 じゃ ない
証明 し たく な っち まっ た な
お前 が 嘉 納 ( かのう ) 先生 の 最高 傑作 だった
今 は どう かな !
( 琲 世 ) う わ っ !
( 滝澤 ) ぬ あっ !
ぐ は っ !
( スケアクロウ の 鼻歌 )
( スケアクロウ ) ん ?
弱 ( よえ ) え !
弱 え 弱 え !
う わ あっ ぐ は っ !
弱 え 弱 え 弱 え 弱 え 弱 え 弱 え 弱 え 弱 え !
弱 え 弱 え 弱 え 弱 え 弱 え 弱 え 弱 え 弱 え !
( 琲 世 の うめき声 )
( 琲 世 ) あっ ぐ っ … う …
う わ っ !
う っ !
( 滝澤 ) おい
俺 は こんな の と 比べ られ て た の か ?
佐々木 君 いや …
金木 ( かね き ) 研 ( けん )
( 音響 機器 を いじる 音 ) ( スケアクロウ の 独り言 )
( スイッチ の 音 )
( スケアクロウ ) あ …
( 琲 世 ) ぐ ああ あ あっ !
( 絢 都 ( あや と ) ) あっ
( 琲 世 ) ぐ ああ あ あっ !
( 琲 世 ) う っ ! う う っ … あ あっ …
( 琲 世 ) う っ ! う う っ … あ あっ …
( 暁 ( あき ら ) ) あっ
( 琲 世 ) う っ ! う う っ … あ あっ …
( 琲 世 ) う っ ! う う っ … あ あっ …
う っ
( 琲 世 ) う っ … う う っ …
う わ あっ ! あ あっ …
う わ あっ ! あ あっ …
( 平子 ( ひら こ ) ・ ウタ ) ん ?
う わ あっ ! あ あっ …
( 琲 世 の うめき声 )
( 琲 世 の うめき声 )
( 雛 実 ( ひな み ) ) この 声 …
( 琲 世 の うめき声 )
( 琲 世 の うめき声 )
サッサン …
( 琲 世 の うめき声 )
( 林 村 ) ん ?
( パネル の 操作 音 )
( 才 子 ) ママン …
あっ !
( 滝澤 ) ハハハハハ ! すげ え な !
誰 だ ? こんな お つ な こと し て くれ た の
( 琲 世 ) あ …
いい こと 思いつ い た ぞ
いろんな とこ 穴 ぼ こ に し て …
( 琲 世 ) う っ … あっ …
いろんな とこ 穴 ぼ こ に し て …
( 琲 世 ) あ …
お前 の ビブレーション 仲間 たち に も 聞い て もら お う ぜ !
( 琲 世 の 叫び声 )
( オペレーター ) 音声 遮断 し まし た
( 暁 ) 和 修 ( わ しゅう ) 准 特等
佐々木 一 等 は 誰 と 交戦 し て いる ?
答えろ !
和 修 准 …
( 通信 を 切る 音 )
( 政 ) モニター ルーム の 映像 から 敷地 内 の 残存 喰 種 を 割り出し た
これ より 各 班 に 再 編成 の 指示 を 出す
( 捜査 官 ) 指揮 官 先ほど の 音声 は ?
手違い だ 気 に する な
( 捜査 官 ) はっ
( 政 ) 佐々木 一 等 に は もう 少し 時間 を 稼 い で もら お う
こちら が “ 詰む ” まで な
( 滝澤 ) あれ だけ 叫 ん で も 援護 は なし
かわいそう に 同情 する ぜ
しょせん こんな もん だ よ お前 の いる 場所 なんて
いい よう に 使わ れ て ゴミ み たい に 捨て られる
お前 は 空っぽ 肉 を 詰め 忘れ た ソーセージ
存在 意義 欠落 者 …
せめて 俺 に 意味 を くれ
( 琲 世 ) … たく ない
は あ ?
消え たく ない …
( 滝澤 ) ここ まで だ な
デザート に して やる
フフ フッ
何で 邪魔 する の か な ?
ちゃん ヒナ
( 雛 実 ) この 人 に は まだ 利用 価値 が ある はず
滝澤 さん は ラビット たち の 援護 を …
( 滝澤 ) それ は お 兄さん が 決め ます !
( 雛 実 ) お 兄ちゃん …
たとえ 空っぽ でも …
ただ の 器 だった と して も …
私 の こと を 分から なく て も …
魂 の 入れ物 が ここ に しか ない なら …
( 雛 実 ) あっ !
( 雛 実 ) この 人 を 守る !
( 雛 実 ) もう 1 人 で 戦わ せ ない !
( 滝澤 ) う っ
が はっ !
お じゃ ああ あっ !
ぐ ほっ !
( 雛 実 ) ん っ
( 滝澤 ) 痛い 痛い ( 雛 実 ) あっ
( 滝澤 ) 強い ねえ ちゃん ヒナ
おいちゃん ―
ハアハア し てき ちゃ った よ !
( 絢 都 と ナキ の 荒い 息 )
( ナキ ) 絢 都 ! ヤベ え ぞ !
白 鳩 ( ハト ) ども が みんな こっち に !
( 絢 都 ) 分かって る
( ミザ ) 絢 都 と ナキ を サポート しろ !
東側 は ピエロ に 任せ て 退避 !
くっ
( ミザ ) った く 面倒 を 押しつけ や がって
笛 口 ( ふ え ぐち ) …
( 雛 実 ) う っ !
う … う …
これ が … “ オウル ” の 力 …
( 滝澤 ) あ が が が が っ ! 戻れ 戻れ !
俺 は 食って ない ! 俺 は 食って ない !
( 雛 実 ) お 兄ちゃん …
私 が 守る から …
( 琲 世 ) もう いい よ
僕 は もう 君 の 知って た 人 じゃ ない から …
体 は “ カネキ ケン ” でも ―
僕 は “ 佐々木 琲 世 ” だ から …
お 兄ちゃん …
( 雛 実 ) 器 なんか じゃ ない
記憶 なんて なく て も ―
この 人 は お 兄ちゃん な ん だ
( 滝澤 ) あ …
( 琲 世 ) 消え て も いい よ だ から …
僕 に 守る 力 を 下さ い
カネキ 君
( 指 が 鳴る 音 )
( 金木 ) 琲 世 …
僕 が 怖い ?
( 琲 世 ) うん
( 金木 ) 何で ?
( 琲 世 ) だって 君 は 強い から
それ に ―
穴 が ぽっかり 開 い てる
僕 は その 虚 ( う ろ ) に 飲み込ま れ そう な ん だ
巨大 な 空洞 に …
( 琲 世 ) それ を 埋める ため の 孤独 …
僕 は 勝て ない
君 に は 勝て ない
( 琲 世 ) もう どっち が 体 を 動かし てる か 分から ない
このまま 消える …
もう … 意識 が …
( 幼い 金木 ) 琲 世 聞い て
僕 は 強く なんか ない
僕 を 見 て
思い出し て
僕 は … 金木 研
僕 を …
消さ ない で
( 琲 世 ) ああ …
怖かった の は ―
君 も なん だ
分かった
僕 が 救う
( 琲 世 ) 君 を !
( 滝澤 ) う お おお お っ !
( 琲 世 ) う お おお お っ ! ( 滝澤 ) おお お お っ … !
♪~
~♪