勇者 ヨシヒコ と 魔 王 の 城 #11
( ダンジョー ) 魔 王 の 城 …。
とんでもない もの を つくり や が って …。
( メレブ ) こいつ は 城 だけ じゃ ない 。
城 と 城下町 だ 。
( ムラサキ ) じゃあ ここ に 住んで る や つら →
みんな 魔 王 に 毒さ れて る って こと ?
( ヨシヒコ ) そういう こと だ 。
魔 王 の 力 は 俺 たち が 思って いた より も →
はるかに 大きく なって る の かも しれ ん な 。
ねぇ ひと つ いい ? なんだ ?
城下町 って さ 城 が ひと つ ド ~ ン と あって →
その 下 に 小さい 家 が →
ズラッ て 並んで る もん な んじゃ ない の ?
その とおり だ 。
でも で っ かい 建物 ばっ か じゃ ん 。
これ じゃ どれ が 魔 王 の 城 か わかん なく ない ?
それ が 魔 王 の 狙い かも しれ ん ぞ 。
探し出して やる 。
必ず 探し出して やる ぞ 魔 王 。
ヨシヒコ よ … ひと つ 気づいた こと を 言って いい か ?
はい な んです か ?
この 街 …。
楽しい !
メレブ ! お前 なんて こと を !
お っ さん だって さっき ニヤニヤ し ながら 歩いて た でしょう よ 。
本当の ところ は どう な んだ ? お っ さん 。
楽しい 。
ダンジョー さん まで …。 ねぇ ねぇ ねぇ ねぇ ねぇ !
これ クレープ って 食べ物 らしい んだ けど さ … はい 。
はい 食べよ ! はい 。
バカモノ !
ムラサキ 魔 王 の 手先 が 作った もの など 食べたら →
その 毒 に 侵さ れて しまう ぞ ! う ~ む どうした もの かのう 。
大丈夫だ よ 。 食べ な 食べ な 。
ふざける な !
うわ っ ! うめ え ! な に これ !
うまし !
何 を やって る んです か ! ダンジョー さん も メレブ さん も !
早く いい から ヨシヒコ お前 も 食せ 食せ 。
私 は 勇者 だ 。
魔 王 の 手先 が 作った もの など 口 に し ない !
固い こと 言って んじゃ ねえ よ 。 ほれ 食べ れ 。
やめろ ! 食べ れ って !
やめろ ! 魔 王 の 手先 が 作った もの など !
うまい ! だ ろ ! うん 。
うまい ぞ ! うまい ぞ これ は !
なんか うまい もん でも 食い に 行く か 。
だ な 。 うん 。
ダンジョー さん 何 を のんきな こと を 言って る んです か !
油断 し すぎ です よ ! お前 が いちばん 油断 フェイス だ わ 。
な っ … ヒゲ を 剃 る 気 か お前 は 。 まっ そう だ な 。
腹 が 減って は なんと やら 。 あぁ なんと やら 。
なんか うまい もの でも 食す の も 悪く ない な 。
つう こと で ジャン ! いつの間に ?
こういう の は 早い の よ ムラサキ ちゃん 。
どうか して ます よ 3 人 と も !
私 たち は 魔 王 を 倒し に きた んです よ !
うん その 顔 で 何 言って も 説得 力 が なか ぞ 。
食わ ん ぞ 。 私 は 絶対 に 食わ ん !
はい スペシャルラーメン お 待ち ! きた きた きた きた 。
ヨシヒコ ちゃん はい は いはい スペシャルラーメン はい 。
うまい ! な に これ ! 最高 !
うまい ! もう 勝手に しろ !
いい か ヨシヒコ 意地 に なって ないで 食せ 。
食べ ませ ん 。 いい から ひと 口 食べろ よ 。
嫌です 。 ひと 口 で いい から 。 ひと 口 だけ です よ 。
早い なぁ 。 食べ たかった か お前 は 。
なんだ これ は …。 うま い だ ろ ?
うまい ! うまい ぞ !
う お ~ っ !! 他の お 客 さん に 迷惑だ ろ 。
すみません 替え玉 ください 。 早い な お前 。
皆さん このまま で は →
魔 王 の 城 は いつまで たって も 見つかり ませ ん 。
確かに この 街 は 広 すぎる 。
手分け して 探す と いう の は どう でしょう ?
そして 毎日 ここ で 報告 し あう と いう の は 。
それ は いい 考え だ 。 可能 性 は 広がる な 。
うん わかった 。
しかし 皆さん 気 を つけて ください 。
いつ 魔 王 に 気づか れる か わかり ませ ん 。
わかった 。 わかった 。
そして 忘れ ないで ください 。
私 たち の 使命 は 魔 王 を 倒す こと だ と いう こと を 。
ねぇ ねぇ あなた 。
はい 。
勝手に たき火 と か 困る よ !
すみません 寒かった もの で 。
あと こうして おか ない と 魔物 が 寄って き ます ので 。
何 言って んだ ? お前 。 何 言って んだ ? お前 。
ちょっと 質問 して いい ? はい 。
住所 は ? 住所 ?
あり ませ ん 。
え ? ホームレス ?
しいて 言えば →
カボイ の 村 に 家 が あり ます 。
カボイ ? 知ら ない わ 。
え じゃ … 今日 ここ で 寝る つもりだった の ?
はい 。 駄目だ よ !
お 金 ない の ? いえ …。
そこそこ あり ます 。
だったら 家 借り な よ 。
ホームレス は 駄目だ よ 。 下手 したら 捕まっちゃ う よ 。
捕まる !?
そ … それ は 駄目です 。
駄目だ ろ ? だ から さ 明日 不動産 屋 行って →
家 借り なさい 。 はい 。
あと 何 それ ? その 服装 。
え ? おかしな 格好 して て も →
捕まる 可能 性 ある よ 。
なんだ と …。
すみません 。 家 を 貸して ください 。
は いはい 。 ご 予算 は ?
できる だけ 安い ほう が …。 安い ところ ね は いはい 。
そ したら これ なんて どう だろう ?
3万 で 敷 礼 2・2。 し 敷 礼 !?
ま ぁ … ただ あれ よ 。
あんまり 安い の は お 勧め し ない なぁ 。
まだまだ 暑い しさ ぁ 。
きれいな 部屋 の ほう が 住み心地 いい し →
モテ る よ 。 いや そんなに いい 部屋 は …。
いやいや いや …。
家具 と かも ちゃん と 揃えて さ …。
もし あれ だったら →
提携 して る 家具 屋 さん 紹介 する よ 。
そう だ 。
ここ を 拠点 に して 魔 王 の 城 を 探す んだ 。
よし 。 早速 魔 王 の 城 を 探す こと と しよう 。
涼しい 。
つい 昨夜 も ひと つ 新しい 呪文 を 手 に 入れた よ 。
それ は どんな 呪文 な のです か ?
あおい たんに 教えて いただいて よろしい です か ?
うむ よかろう 。
教えて ほしく ば →
メレブ 様 の ホクロ すてき すぎて 吸い込ま れ ま する ぅ 。
まるで ブラック ホール で する ぅ 。
ブラックホクル ~ と 言え 。
メレブ 様 の ホクロ すてき すぎて …。 指 ! 指 つけて ください 。
メレブ 様 の ホクロ すてき すぎて 吸い込ま れ ま する ぅ 。
まるで ブラック ホール で する ぅ 。
ブラックホクル ~。 ブラックホクル ~。
うむ よかろう 。
先日 チョヒャド と いう 氷 系 の 呪文 を 手 に 入れた 私 は →
とうとう 炎 系 の 呪文 を 手 に 入れた よ 。
炎 の 呪文 …。 怖い で す ぅ 。
冷めて しまった 食べ物 を 温め 直す ほど の 火力 を 有する 呪文 。
これ を 私 は …。
メラチン 。 そう 名付けた よ 。
メラチン ? しょげ ぽよ 。
この テラウマス な カレーライス わざと 冷め させて おいた 。
食べ させよ 。
あ ~ ん 。
冷め 冷め 冷たい 。
そこ で メラチン ! き ゃっ 。
食べ させよ 。
あ ~ ん 。
ホックホク 。 すごい 呪文 で する ぅ 。
ただし 食べ物 に しか 効か ない ぞ 。 気 を つけろ 。
はい 気 を つけ ます 。 はい もう ひと 口 。
フーフー して 。 フーフー 。
すみません 彼女 。 すげ え かわいい んだ けど 。
まぶしい 。 や べ え まぶしい !
え ~。 そんなに かわいかったら →
タレント さん に なった ほう が よく ない ?
いえいえ そんな の 言わ れた こと ないで す よ 。
いやいや いや もう 100 パー 売れる し 。
や ばい 原石 見つけちゃ った な ウッフ ~!
や だ や だ やめて ください よ もう 。
さあ 今日 は アフター で 俺 と 1 回 チョチョッ と やる やつ は ?
や だ ~。 や だ ~。 生々しい 。
生々しい か 。 生々しい の が 男 の 勲章 だ 。
微妙 ~。 ハハハハ ! 微妙 か !
俺 は ね 頻尿 アンド 残 尿 な んだ 。
さあ アフター は ? アフター …。
じゃあ じゃあ その も み上げ 剃 って くれたら →
付き合って あげて も いい よ 。 剃 る ! 剃 る 剃 る !
今 すぐ 剃 る ! こだわり なさ すぎ ~!
いかん …。 このまま で は いか ん 。
そろそろ 魔 王 の 城 を 探し に いか ねば 。
よし 。
よし 。
あと 15 分 食 休み した のち に 探し に 出る ぞ 。
お っ さん だいぶ 感じ 変わった な 。
お前たち と 同じ 理由 だ 。
この 街 に 合わせた 服装 を し ない と 魔 王 に 見つかって しまう から な 。
いやいや 服装 は そう だ けど も みあげ は 関係ない でしょ 。
いや ! あの も みあげ は 戦士 独特 の もの 。
絶対 に 目立つ 。 絶対 に 。 ダンジョー さん 。
戦士 の 証し を なくして まで 魔 王 を 探して くれて いた のです ね 。
その とおり だ 。
メレブ さん の ほう は いかがです か ?
うむ 駄目だ 。 なかなか 見つかる もの で は ない な 。
毎日 靴 底 が 減る ほど 歩いて は いる のだ が 。
ちなみに 私 今 雑誌 の モデル やって ま ~ す 。
なに !? だって 仕事 し ながら だって →
魔 王 探し は できる し その ほう が 情報 入り やすい でしょ 。
むね たいら さん が … モデル …。
今度 雑誌 に 載ったら みんな に 見せる から ね 。
浮かれて る んじゃ ない の か ムラサキ !
ちゃんと 探して る の か ? 探し てるよ !
落ち着こう 。 ケンカ やめよう 。 な ?
ヨシヒコ の ほう は どう だ ?
私 は 一 度 も マンション を 出て い ない 。
なんだ と !?
涼しい んです ! 涼しい の が いけない んだ !
お前 よく それ で 私 を 責めた な 。
魔 王 を 探し たい 気持 は 人一倍 な んだ 。
しかし 涼し さ が 私 を 邪魔 する んだ 。
しっかり しろ ヨシヒコ !
わかった 。 うん うん わかった 。
明日 から だ 。 明日 から は 頑張る 俺 たち だ 。
魔 王 待って いろ 。
なぜ だ …。 なぜ 出かけ られ ない 。
お 金 が ない 。
はい 喜んで ! ( 一同 ) はい 喜んで !
声 が 小さい ! ( 一同 ) はい 喜んで !
武田 鉄 矢 風 に ! はい 喜んで ~。
バカチン が ~。 ヨシヒコ なぜ やら ん !?
すみません 。 存じ 上げ なかった もの で 。
武田 鉄 矢 を 知ら ない やつ が いる の か !?
ハハハハ !
はい 喜んで ~! はい 喜んで !
( アサミ ) ヨシヒコ 君 なんで バイト して ん の ?
ちょっと お 金 が なくなった もの で 。
当然 か …。 私 も お 金 ない んだ よ ね 。
そう な んです か 。
両親 が 早く に 事故 で 死んじゃ って さ 。
妹 の 学費 バイト して 稼いで ん の 。
アサミ さん に も 妹 が …。 大変です ね 。
ヨシヒコ 君 に も 妹 さん が いる の ? はい 。 故郷 に 残して き ました 。
ヨシヒコ 君 の 妹 なら きっと 美人 だろう ね 。
いえ そんな こと は …。
(( 必ず 生きて … 生きて お 戻り ください ))
おい 無駄 話して ねえ で ちゃんと 働け !
はい すみません 。 すみません 。
(( 両親 が 早く に 事故 で 死んじゃ って さ 。
ヨシヒコ 君 の 妹 なら きっと 美人 だろう ね ))
♪♪~
失礼 いたし ます 。 ( ノック )
いらっしゃい ませ 。 ご 注文 お伺い いたし ます 。
とりあえず 生 中 もら お っか な 。
はい 喜んで ! 喜ぶ な ヨシヒコ よ 。
ご 一緒に お つまみ は いかがでしょう か ?
じゃあ 枝豆 でも もらおう か な 。 黒い 豆 の やつ 。
ある ? 黒豆 の 枝豆 。 はい 喜んで !
うん 喜ぶ な ヨシヒコ よ 。
あ … 申し訳 ございませ ん 。 黒豆 の 枝豆 と いう の は …。
仏 様 ! やっと 気づいた か 。
どうして !?
そして 初めて 裸眼 で 見えた か 私 の 姿 が 。
あぁ 見え ました 。
う ~ ん … ちょっと ね 話 が ある ぞ よ 。
すみません 仏 。 わけ あって 人一倍 働か ない と いけない ので 。
知って る の 。 それ は 知って る の 仏だ から 。 理由 は 全部 知って る 。
知った うえ で 話 を 聞いて ほしい 状況 今 。
店 が 終わって から でも いい です か ?
駄目 今 。 ジャスト ナウ 。
しかし 店長 に 叱ら れ ます し →
そう し ます と 給料 が なし に なって しまう のです 。
いやいや … いやいや い ~ や いやいや い ~ や 。
あの さ ねぇ 。 お め え さん の 仕事 は 何 さ ?
オーダー 配膳 厨房 トイレ の 掃除 まで すべて です 。
なるほど なるほど ね …。
ごめん ちょっと ひと言 だけ 言って いい ?
お め え 何 やって んだ バカ 野郎 。 ですから バイト を 。
あれ れ ? あれ れ れ ? 仏 が おかしい の か な ? ねぇ 。
仏 は てっきり ね →
ヨシヒコ は 魔 王 を 倒し に きた んだ と 思って た 。
ええ その とおり です が →
しかし 家賃 を 払わ ない こと に は 生活 も まま なら ず …。
いやいや 生活 と か いる か ね ? 俺 さ ずっと 見て る けど さ →
なに ? 日々 バイト や って 帰り に コンビニ で ご飯 買って →
部屋 で 食べ ながら ついつい バイト 先 の かわいい あの 子 を →
フラッシュバック … と か ね 。 いら ない 。 いら ない 全然 !
ねぇ 何 ドラマ ? ねぇ 。 青春 何 ドラマ な のだ !?
では 私 は どう すれば いい のです か !?
なに ? 逆 ギレ ? ねぇ 。
いやいや 答え は ひと つ でしょう よ 。
魔 王 の 城 を 探し出して 魔 王 を 倒す こと でしょ 。
しかし 仏 …。 この 街 は 食べる もの も おいしい し →
部屋 も 涼しい し 電車 も 車 も あって 便利だ 。
そんな 便利な 世の中 で 私 は どう やって →
魔 王 を 倒せば いい と いう のです か !
なるほど 。 それ ね あれ な の さ 。 魔 王 の さ 戦略 な の さ 。
便利な 生活 を 味わわ せて おいて ね 敵意 を 喪失 さ せる って いう さ 。
仏 … 正直 私 は →
魔 王 が 大好きに なって い ます 。
そんな お前 に 仏 ビーム !
うわ ~!
うん そう ね 。 あの … お前 が 甘えて いたら さ →
カボイ の 村 を はじめ と する あちら の 世界 は →
いつまで 経って も 平和に なら ない ぜ 。
そう だ …。 うん 。
故郷 が さ 魔 王 たち に 滅ぼさ れて も いい の か ?
そう か … 私 は 魔物 を …。
魔 王 を 倒さ なくて は なら ない 。
うん … よし じゃあ ね わかったら ね これ を 持て 。
実 を 言う と ね お前 の 仲間 たち も こっち の 世界 を →
存分に 楽 しんど ~ る 。 楽 しんど ~ る 。
だから はい それ を 見たら 3 人 の 居場所 が わかる から 。
ありがとう ございます 仏 様 。
乾杯 。
ダンジョー さん ! 今 すぐ 魔 王 の 城 を 探し に 行き ましょう !
突然 どうした ん だ ? ヨシヒコ 。
この 人 誰 ? ん ? あっ お 友達 だ 。
我々 は 間違って いた 。
豊かな 生活 に おぼれ →
魔 王 を 倒す と いう 使命 を 忘れて いた んです !
しかし な ヨシヒコ …。
さ ぁ ダンジョー さん 今 すぐ 出発 し ましょう 。
ただ … ヨシヒコ よ 。
俺 は 今 から 彼女 と 同伴 出勤 を する んだ 。
同伴 … 出勤 ?
彼女 と 食事 を した 後 に 彼女 と 一緒に お 店 に 行く んだ 。
彼女 … 一 人 で 行け ない んです か ? 店 まで 。 えっ …。
大人 なんだ から 一 人 で 行ける でしょう 。
ダンジョー さん に 送って もらわ なくて も 一 人 で 行ける でしょ !
ち 違う んだ ヨシヒコ 。
同伴 出勤 する こと に よって 彼女 の 営業 成績 に つながり →
彼女 の 給料 が 増える んだ 。
送って もらった から 成績 が 上がる など あり え ない こと 。
さ ぁ 彼女 一 人 で 行き なさい 。
お前 は … キャバクラ の システム が わかって い ない !
システム …。
同伴 出勤 する こと に よって 初めて アフター を 行って もらい →
その後 チョチョッ と …。 わかれ ヨシヒコ !
思い出して ください !
我々 は この 外 の 世界 の 平和 の ため に →
戦って きた んじゃ ない です か !
魔 王 は 我々 の 関わって きた 外 の 世界 の 人々 の 平和 を →
奪おう と して る んです よ !
ヨ ヨシヒコ …。
駄目だ …。 駄目な んだ !
これ 以上 あの 平和な 村 々 に 恐ろしい 魔物 を 増やして は 。
耕作 ちゃん さっさと お 店 行き ましょう 。
悪い が 一 人 で 行って くれ 。 えっ !?
俺 は こいつ と 一緒に 行く 。
じゃあ アフター も なし ね 。
あぁ 残念だ が …。
さ ぁ ヨシヒコ … ムラサキ と メレブ を 呼び に 行こう 。
はい 。
無理だ 。 大昔 から タイム スリップ して きて →
現代 の 進んだ 医療 器具 の 使い 方 など →
さっぱり わから ない 。
いきなり オペ なんて 無理だ 。
しっかり して ! シン !
手術 なんて チャチャッ と やっちゃ えば いい の よ !
人 の 命 が かかって る んだ ぞ 。
チャチャッ と なんて 無理だ 。
レーザー メス なんて 意外 と 簡単 よ 。 内 視 鏡 だって 結構 わかる わ よ 。
無理だ 。 あなた が 好きな の !
ムラサキ ! 魔 王 の 城 を 探す ぞ 。
ちょ … 待って よ 。 撮影 中 じゃ ん か よ 。
これ 以上 我々 が もたもた して いる と →
外 の 世界 に 魔物 が 増える ばかりだ 。 駄目だ よ 。
だって 私 女優 に なった んだ もん 。 お前 は 女優 じゃ ない !
せっかく 魔法使い に なれた んじゃ ない か 。
もう そんな の どうでも いい 。
私 これ から 女優 と して やっていく 。
魔 王 を 倒す 使命 を 忘れる と は 言語道断だ !
お め え は 何 回 忘れた よ !
巨乳 の 女 に 惚れちゃ 忘れ →
アイドル に なる っ つっちゃ あ 忘れて よ !
そんな やつ に 言語道断 なんて 言わ れ たく ねえ んだ よ !
私 は 使命 を 忘れた こと など 一 度 も ない !
お前 つい 最近 クーラー 涼しい から って 忘れた ばっ か だ ろ !
それ は それ ! これ は これ !
その とおり だ ムラサキ !
え ~。
ムラサキ ともに 戦おう 。
嫌です 。 だって この 仕事 楽しい んだ もん 。
すみません 皆さん 撮影 再開 し ましょう 。
ごめんなさい 。 ムラサキ !
私 に は お前 が 必要な んだ 。
行こう ムラサキ 。
いつか は 父 の 仇 と して →
私 を 殺さ なくて は なら ない のだろう 。
倒す んだ 魔 王 を 。
私 たち の 力 で 。 さ ぁ 撮影 再開 です よ 。
すみません 。 私 行き ます 。
えっ 困る よ ムラサキ ちゃん 。
もっと 大事な 仕事 が ある ので 。
ムラサキ …。 ムラサキ ちゃん !
ぶ ~。 ぶ ~ じゃ ねえ よ 。
お前 さ 何 やって ん の ?
あの 子 俺 の メイド で さ 。 かつ 俺 に 惚れて る から さ 。
君 ちょっと … ちょっと 来て くれる かな ?
あなた は メレブ さん に 惚れて る んです か ?
はい 私 の ご 主人 様 です から 。 な ?
あの さ 俺 たち 今 から 魔 王 を 倒し に 行く んだ けれども →
俺 と 結婚 しちゃ って 一緒に 来 ない ?
えっ ? マジ で 惚れて ん なら さ →
そうして やって くれる ? いやいや いや 。
お 仕事 なん で 。
お 仕事 は いい から 俺 と 結婚 して 早く 私 に かし づけ 。
いやいや いや 。 膝 ま づけ 。 いやいや いや 。
近う よれ 。 いやいや 。 頭 を たれ い 。
いやいや いや 。 死 を みとれ 。
バッカ じゃ ねえ の !
何 本気で メイド だ と 思って ん の ?
調子 こ いて んじゃ ねえ よ 。
むしろ お前 最悪 苦手な タイプ なん で 。 ヨロシク 。
二度と 来 なくて いい から 。
いつも の バカ みたいな 呪文 ?
あれ も 驚いて やって る だけ だ から 。
ヨロシク キノコヘッド 。
行き ます か 。
うん 行く 。
やっぱり これ が しっくり くる ね 。 ああ 。
ただし ダンジョー の も みあげ は 消えた まま だ な 。
な め んな よ 。
す すごい 。
フフフフ …。 さ ぁ 魔 王 の 城 を 探し に 行こう ぞ 。
ちなみに そんな なか こんな なか 私 →
初めて 呪文 を 覚えた よ 。
お ぉ 。 いよいよ 魔法使い と して 覚醒 した か 。 ん ?
それ は どんな 呪文 だ ? それ が わかん ない の 。
私 に かけて みろ 。
何も 起こら ない ぞ 。
ヨシヒコ に かから ない と なる と 相当 の クソ 呪文 だ な 。
でも 呪文 を 覚えた 自覚 だけ は ある んだ よ 。
まだ 魔法使い と して の 経験 が 浅い 。
ゆえに 呪文 を まだ 理解 でき ず に いる んだ よ 。
お め え に そんな 偉 そうに 言わ れる こと じゃ ねえ よ 。
一 度 は 魔 王 に 心 を 奪わ れて しまった が →
もう 迷う こと は ない 。
よし 。 倒す ぞ 魔 王 を 。
うん 。 うむ 。
行き ましょう 。