JIN - 仁 - 完结 编 #07 (1)
《( 未来 ) 坂本 龍 馬 と 同じです ね 》
《 龍 馬 が 死んだ 日 も 確か …》
( 仁 ) 何で こんな 夢
( 上役 ) ついて は 坂本 の 動き を 随時 探って もらい たい
( 橘 ) おそれ ながら …
坂本 は いまや 倒 幕 を 企む 謀 反 人 もし お 役 を 断れば
そ なた を 疑わ ざる を 得 ん こと に なる が
決して そのような こと は
( 栄 ) 恭 太郎 さん
奥 詰 歩兵 頭 と いう の は 初めて 耳 に する お 役 です ね
何 を する のです か ?
世 が 動いて おり ます から 治安 の 維持 など を 主に
大切な お 役目 で ございます ね
はい
ただいま 戻り ました
ペニシリン 製造 の 免許 状 か
≪( 佐分利 ) 南方 先生 !→
お 帰り お 待ち して おり ました
あ ッ いい です よ そのまま で
( 咲 ) 先 生方 追加 の 免許 状 用 の 紙 …
いつまで たって も 慣れ ない んです よ ね これ
未来 で は 足 を 洗わ ぬ もの です か ?
こんなふうに 人 に 洗って もらったり は
無事に お 帰り に なら れて よかった です
南方 先生
咲 から 聞いた のです が 坂本 殿 と は
いまだ 会えて は おら れ ぬ のです か ?
長崎 で 会えた んです けど ね
お 会い に なら れた のです か ?
会えた は 会えた んです けど
《( 龍 馬 ) これ は どう いて も 必要な 戦 な が じゃ !》
《 暴力 は 暴力 を 生む だけ な んです !》
龍 馬 さん と は ちょっと 色々 あって 結局 けんか 別れ …
世 は 不穏に なって きて おり ます
せめて この 世情 が 落ち着く まで
つきあい を 控えて いただけ ない でしょう か
ここ に は 咲 も おり ます し
兄 上 何 か あった ので ございます か ?
いや
何かと 言う ほど の こと で は ない が
残念 ながら 坂本 殿 は いまや 幕府 から は
敵 と みなさ れて おる ゆえ
私 も 心配で
そう なら ない ように 動いて もらえ ない か って
お 願い し たい んです よ ね
そういう こと なら …
いら ぬ こと を 申し上げ ました どうか 忘れ ください
恭 太郎 さん 何 か あった んです かね
何 に せよ これ から は 坂本 様 の こと は
あまり 告げ ぬ ほう が よい かも しれ ませ ぬ
兄 も 旗本 で ございます ゆえ
〈 この 年 の 終わる 頃 〉
〈 一橋 慶 喜 が 将軍 と なった こと が 〉
〈 江戸 の 町 に も 聞こえて きた 〉
〈 さすが の 俺 でも 知っている 〉
〈 徳川 幕府 最後 の 将軍 だ 〉
〈 いよいよ 徳川 の 時代 が 終わって いく のだ 〉
( 後藤 ) 幕府 が 長 州 に 負けて し も うた 今
こん まま で は 土佐 は 時 の 流れ に 乗り遅れる ぜ よ
力 を 貸せ と 言う ち ょる が じゃ 坂本 !
策 が いる が じゃ のう
後藤 殿
〈 そんな 中 俺 は 改めて 〉
〈 龍 馬 暗殺 に ついて 思い出そう と して いた 〉
〈 龍 馬 さん の 暗殺 は 確か 〉
〈 大政 奉還 の 後 〉
〈 明治 に なる まで の 間 だった ような …〉
〈 でも それ が いつ だった か 〉
〈 正確に は 思い出せ なかった 〉
〈 夢 に 出て きた あの 思い出 〉
《 坂本 龍 馬 と 同じです ね 》
《 龍 馬 が 死んだ 日 も 確か …》
〈 未来 は あの とき 何 を 受けて そう 言った の か 〉
また か
〈 歴史 を 変え たい と 思う と 〉
〈 必ず 襲わ れる この 頭痛 〉
〈 どういう カラ クリ か は 分から ない が 〉
〈 やはり あの 男 は 俺 で 〉
〈 この 頭痛 の もと は あの 腫瘍 で 〉
〈 俺 に はめ られた 孫悟空 の 輪 で も ある んじゃ ない だろう か 〉
〈 漠然と いつか 現代 に 戻さ れる と 思って いた けど 〉
〈 俺 は この 頭痛 に 殺さ れる こと を 〉
〈 覚悟 し なければ いけない の かも しれ ない 〉
〈 龍 馬 さん の 暗殺 を 止めよう と する ならば …〉
昔 雪 に なり たい と 言う た 女子 が おって のう
〈 歴史 を 変えよう と する ならば …〉
( 野 風 ) これ は …
〈 何 か ない のだろう か 〉
〈 歴史 の 修正 力 を あざ むける ような 方法 は …〉
これ は …
勝 先生 幕府 は 今 どういう 状態 な んです か ?
( 勝 ) 知ら ねえ よ おい ら また お 暇 を 出さ れ ち まったん だ から よ
知ら ない って あっちこっち 頭 下げて やった のに
慶 喜 さ ん おい ら の やる こと は 気 に 入 ん ねえ んだ から
知る かって んだ よ
江戸 が 戦 に 巻き込ま れる の だけ は 嫌 だって 言って た じゃ ないで す か
四 侯 会議 って の を やる んだ って よ
慶 喜 さん を 交え 薩摩 土佐
越前 宇和島 の 四 藩 の 有力 諸侯 で
お国 の こと を 話し合おう って 薩摩 が 言いだした らしい の さ
国 の こと です か
薩摩 の 狙い は 天子 様 の 前 で 長 州 の 処分 を とかせ
長 州 と ともに 倒 幕 へ の 備え を すすめる と か
そんな とこ だろう よ あの …
龍 馬 さん は その 件 に 絡んで る んです か ?
ここ に きて 土佐 の 名前 が 急に 出て くん の は おかしい だろう
絡んで る と 考えて 間違い は ね えんじゃ ねえ か ?
あの 勝 先生 今 は 何 年 です か ?
慶応 三 年 だ よ
そう じゃ なくて その …
西洋 の 暦 で は
何で そんな こと 聞く ん だい ? 先生
いや 別に 深い 意味 は ない んです けど
確か 1867 年 だった っけ かな
いっぱ むなしく 大政 奉還 …
何 が そのように むなしく ございます ので ?
ただいま 戻り ました
はい
これ …
手 を 見る かぎり 坂本 様 の もの か と
写真 なる もの で は ないで す か !
一緒に 撮った んです
「 長 芋 の 中 より 出 で たる 虫 たち の 」
「 江戸 の 芋 に も すく いたる か な 」
あの 人 何で 芋 の 歌 なんて
ひょっとして 長 芋 と は
長 州 藩 と 薩摩 藩 の こと で は ございませ ぬ か ?
芋 と いえば 薩摩芋 で ございます から
なるほど
長 州 と 薩摩 から 出て きた 人間 が
これ から は 江戸 に 巣くう
江戸 も 食べちゃ う ぞ って こと です か ?
そういう 意味 に なって しまい ます ね
やっぱり 分かって もらえ なかった の か なあ
あ ッ 先生 もう 一 通 は 野 風 さん から で ございます よ
野 風 さん !?
( 野 風 )「 南方 先生 咲 様 お 元気で ござ りんしょう か 」
「 実は この度 は お 願い が あって 文 を したため ん した 」
こちら も よく ない お 知らせ で ございます か ?
幕府 から 許可 が 下りた そうで
ルロン さん と 正式に 結婚 する そうです
ま ッ まこと で ございます か !?
横浜 で 婚礼 を する そうで
私 と 咲 さん に 来て ほしい って 書いて あり ます
婚礼 で ございます か
まあ … まあ それ は めでたい
《 野 風 さん は 未来 さん の ご 先祖 や も しれ ぬ 方 です もの ね 》
《 あの 日 の 話 を お 聞き に ?》
《 あ ちき の ため に も 幸せに なって くだ さん し 》
どうかした んです か ?
外国 の 方 と の 正式な 婚礼 が 許さ れる と 思って なかった もの で
そう な んです か ?
じゃあ これ ホント すごい こと な んじゃ ない です か
すごい な 野 風 さん
坂本 様 の 歌 いささか 腑 に 落ち ませ ん ね
何 が です か ?
その 歌 は 先生 の 話 に
納得 して い ない と いう 意味 で ございましょう
そのような こと を わざわざ 言って よこす もの でしょう か
現実 と 戦って る 龍 馬 さん に すれば
私 の 意見 は 絵 に 描いた 餅 に しか 聞こえ ない の かも しれ ませ ん
それ を 宣言 し たかった んじゃ ない でしょう か
( 東 ) これ は 倒 幕 の ため に 土佐 に 流す 武器 で ございます よ ね
ああ 土佐 は もはや 佐 幕 で は ない と
薩長 に 信じて もらう に は 実弾 が 一 番 や きね や
道 を 間違えた と おっしゃって いた の は →
よろしい のです か ?
〈 龍 馬 さん へ の 晴れ ない 気持ち を 抱えた まま 〉
じゃあ 消毒 を はい
〈 俺 と 咲 さん は 横浜 へ と 旅立った 〉
まるで 別 世界 へ 来た ようで ございます
その うち こんな 建物 で いっぱいに なる と 思い ます よ
変わって いく ので ございます ね
世 は …
不安です よ ね 咲 さ んに したら
幕府 が これ から どう なって いく か 分か ん ない 状況 なんて
では この先 どう なる か 教えて いただけ ます か ?
あ ッ …
不安で は ない と いえば 嘘 に なり ます が
大丈夫です
世 が いかに 変わろう と
私 の なす べき こと は この 手 で
一 人 でも 多く の 方 を 助ける こと だけ です
ありがとう ございます
この 黒き 水 は 薬 で ございます か ?
西洋 の お茶 みたいな もの です
では 私 も
先生 に は おいしゅう ございます か ?
だんだん 癖 に なる んです
左 様 で ございます か
( ドア が 開く )
先生 咲 様
ようこそ いらっしゃい ん した
野 風 さん ルロン さん
この度 は おめでとう ございます
( ルロン ) ありがとう ございます ありがとう ござ りん す
お ッ おめでとう ございます
ほん に このような 遠く まで おいで いただき ん して
お 二 人 に は どうしても 婚礼 に 出て いただき とう あり ん して
こちら こそ うれしい です
このような 所 咲 様 に は
くつろげ ぬ ところ も ある や もし れんせん が
心 より もてなし させて いた だ きん す ゆえ
「 私 」 に は ?
お 部屋 に ご 案内 いたし ん す
お 二 人 は 同じ お 部屋 で よろし う ござい ん すな
え ッ ?
え ッ !?
すいません できれば 別々に
では まだ ?
先生 は まだ
あの 思い 人 の こと を とやかく 言って おら れる ので ?
あの 野 風 さん
なぜ 私 に だけ
「 このような 所 は くつろげ ぬ や も 」 と おっしゃった のです か ?
あ ッ …
西洋 の もの を 使って いただき ん す ゆえ
では 何 ゆえ
先生 が 西洋 の もの に 慣れて いる と 思わ れた のです か ?
そりゃ 南方 先生 は
こちら で 外国 人 医師 に 対して も
ご 講義 を なさった と 聞き ん して →
されば 慣れ ておい で か と
それ だけ であり ん すよ
は あ
咲 様 は 妙な こと を 気 に なさ い ん す なあ
くわばら くわばら
( ルロン ) チンチン
これ も 癖 に なる ので ございます か ?
はい 多分
こ ッ これ は 口 の 中 で ザワザワ と
( 野 風 が 笑う )
先生 は シャンパーニュ に 慣れて おいで であり ん す なあ
どこ か で たしなま れた ので ?
は ッ はい
横浜 で
な ッ 長崎 でも …
野 風 さん とっても 頭 が いい です
マナー も 見事だ し フランス 語 も 上手です
フランス に 戻って も どこ に 連れて 出て も
恥ずかしく ない です
野 風 さん フランス に 行く んです か ?
あい
婚礼 が 終わり ん したら 折 を 見て
そう な んです か
あ ちき の こと より
お 二 人 は いつ 夫婦 に なら れる お つもりで ?
それ は えっ と で すね …
正直に 申し ます と で すね
私 の ほう は その …
癖 に なって まいり ました
咲 さ ん
大丈夫です か ? 咲 さ ん
大丈夫 大丈夫で ございます
あ ッ
咲 さ ん
野 風 さん は
まことに 幸せな ので ございましょう か
あんなに 幸せ そうじゃ ないで す か
お 芝居 な ので は ございませ ん かね
咲 さ ん 声 が 大きい で すって
野 風 さん 嘘 が お 上手です し 咲 さ ん
野 風 さん に も ルロン さん に も 失礼 …
では よい ので ございましょう か
私 も
よい ので ございましょう か 幸せに なり まして も
何 言って る んです か ?
咲 さ ん ?
私 お ばば に なって しまい ます よ
もともと お ばば の お ばば で ございます けど ね
咲 様 は 大 虎 であり ん した か
野 風 さん は 今日 は 飲んで ませ ん でした よ ね
実は 今 から 診て もらい たい 病人 が おり ん して
今 から です か ?
へえ
今 か 今 か と 待ちかねて おり ん す
患者 さん は お 屋敷 の 方 です か ?
へえ この先 であり ん す
あの 患者 さん は ?
ちょ ッ 野 風 さん !?