フルメタル ・ パニック ! The Second Raid #6
心 描き出す 地図 上 の 未知なる フロンティア
扉 開いたら 道 は 続いて いる よ
埃 巻き上げて 君 の 街 へ
空 と 大地 が 重なる ルート で
走る 南 風 に 乗って 蒼 く 染まる 風 を 切って
心 ごと 駆けだして いる んだ
真昼 の 月 を 追い越して 昨日 と は 違う 世界 へ
どこまでも 走り抜けて く あの 風 の ように
あの 風 の ように
きっと 君 は 今日 の 日 も 真っ直ぐ 明日 を 見て る
風 が 吹く あの 丘 に 咲いた 向日 葵 の ように
どんなに 遠く 離れて いて も この 歌声 が 君 に 届く ように
涙 が ずっと 止まら ない 夜 君 の 窓 を 照らす 月 に なり たい
また 必ず 会える と
そう 思う から …
古代 ギリシャ 地中海
魏 呉 蜀 晋 の 統一 南北 朝
もう
留年 だって 言って る のに
遅く … なり ました
相良 今更 受け に 来た の か
お前 は そんな のんきな 立場 じゃ ないだ ろ
はっ 申し訳 あり ませ ん
諸 事情 に より …
もう いい さっさと 席 に 着け
了解 し ました
ビンセント ・ ブルーノ
先日 の 長江 横断 トンネル で の 作戦 遂行 に おいて
あなた は 情報 漏えい および 作戦 行動 の かく乱 を 実行 した
相違 ない かね
答えろ
何の こと だ か わから ん な
やれ
イエッサー
ご 心配 なく これ で 終わり です
指 全部 折って も 足り ねえ ぜ
や … やめて くれ
わ … わかった 何でも 言う だ から 許して
長江 横断 トンネル で の 作戦 行動 の 情報 を 外部 に リーク した の は あなた だ な
そ … そうだ 私 だ
誰 の 依頼 だ
知ら ない
うそ を つく な
待って くれ ほんとな んだ ほんとに 名前 は 知ら ない んだ
彼ら は えっ と … アマルガム
アマルガム から の 使い だ と か 言って た
アマルガム
それ 以上 は 私 に も わから ない んだ 本当だ
多分 ソ連 の 諜報 機関 か 何 か だ と 思って は いた が
軽い 気持ち だった んだ よ 前 金 で 20万 ドル もらって それ で
だって 20万 ドル だ ぞ 断る 理由 も ない じゃ ない か
行き ましょう
アマルガム 水銀 と の 合金 です か
何 か の 当てつけ でしょう か
架空の 銀 である ミスリル を 意識 して いる と
わかり ませ ん でも
嫌な やり 方 です
尋問 です か
否定 は し ませ ん が 命 に 別状 が ある わけで は ない
確かに そう です が …
それ に 私 なら 指 を 切り落として いる
提督 は 今 電話 中 です が 入って よい と の こと です 大佐 殿
ジャクソン さん 大佐 殿 は やめて ください
しかし ここ に いた とき の ように お 嬢ちゃん で は 格好 が つき ませ ん
わか っと る
こちら の 不 始末 は こちら で 片づける
もちろん 尋問 の 記録 は 残す
何 その 問題 は 後日 改めて 話し合う べきだ
客 が 来た 切る ぞ
よく 来た な 何 か 飲む か
どうも で は お 水 を
少佐 は
同じ もの を
おいおい 味気ない な
今 の 電話 は 情報 部長 から で ね
情報 部 は ブルーノ の 引き渡し を
もちろん 突っぱねた が な
我々 が 無断 で ブルーノ を 誘拐 した こと が よほど 気 に 食わ ない らしい
ところで 尋問 は 見て きた か
ええ
これ から も 戦 隊長 を 続け たい の なら
ああいう もの に も 立ち合って 何 か を 学ぶ 必要 が ある な
お前 が 行く の は そういう 道 だ
考え すぎる な いずれ わかる
ブルーノ が 供述 を 始め ました
何と
アマルガム 組織 名 の ようです
アマルガム
心当たり が ?
いや しかし …
ペリオ 諸島 で の 件 に せよ 今回 の 南京 の 件 に せよ
我々 の 関知 して い ない 何らか の 組織 が 背後 に いる のであれば
我々 は 現在 の 方針 を いく つ か 修正 し 整理 する 必要 が ある だろう な
と おっしゃい ます と ?
まずは カナメ ・ チドリ 先日 情報 部 から も 出た 名前 だ
ウィスパード の 件 も 鑑みて
彼女 は すでに 懸案 事項 の 1 つ と して 扱う 段階 で は なくなった と いう こと だ
レイス の 問題 も ある しな
確かに 今 の やり 方 で は あまりに 不 効率 すぎる
ご もっともです しかし …
何 だ
相良 軍曹 は ?
彼 に は ARX -7 の 問題 も ある 重要な 下 士官 だ
ちょうど いい 機会 だ と 思う が
異論 が ある の か
いえ
ちゃんと 神楽坂 先生 に 謝って きた ?
ああ 車 は 日曜 に ちゃんと 直す と 約束 した
もう
単位 が 取れて も 不祥事 の 連続 で 退学 と か に なったら おしまい じゃ ない
まったく だ
ひと 事 みたいに 言う な
でも 相良 君 テスト 期間 中 な のに どこ に いた の
急用 が あって な
大丈夫だった 何 か 大変 そう だった みたいだ けど
問題 ない
そ っか
ところで さ
相良 君 最近 髪 伸ばして る ?
言わ れて みれば そう ね
変 か
それほど じゃ ない けど
でも あんた って ふだん 床屋 さん と か 行って る の
床屋 と は 何 だ
バーバー
いや いつも 自分 で 切って いる
何 か 納得
ねえ ねえ 今 思いついた んだ けど
相良 君 を 美容院 に 連れて いく って の は どう
こう ガラッ と イメチェン する の
美容院 床屋 じゃ なくて
そう 相良 君 だって 普通の 高校 生み たく と おしゃれ したら
かなり イケ てる かも よ
そう かな
第 一 本人 が 行こう と 言う わけない
よし 行こう
普通の 高校 生 は そこ で 散髪 を する のだ ろ
カット で お 願い し ます
こちら へ どうぞ
珍しい ね 相良 君 が 身だしなみ に 気 を 遣う なんて
私 が 言って る の は あんた の 人生 設計 未来 の 話 よ
まだ 17 でしょ これ から 先 の こと と か 少し は 考えたり し ない の
じゃあ シャンプー 入り ま ー す
ま … 待て
いや 続けて くれ
ねえ ねえ この 雑誌 に ダキツバ 載って る よ
ほんとだ
かゆい 所 ない です か
いや
なんとも 無防備だ な
いや 気 に する な これ は ただ の せっけん
彼 は ただ の 店員 だ
いつも ここ で 失敗 する しかし …
これ は タオル だ タオル タオル タオル …
タオル タオル タオル …
じゃあ カット し ます ね
クロス を かけ られて いる の も
切り落とさ れた 髪 の 毛 が 衣服 に 付着 し ない ように する ため
決して 両手 の 自由 を 奪う ため で は ない
そして これ は ただ の … ただ の …
動く な
また か …
宗 介
まっ あいつ に は いい 転機 に なる わ よ
私 の 責任 です
連れて けって 言った の は あんた でしょ
どうして 暴れ だす わけ
面目ない
結局 店 から は 追い出さ れる し
私 まで キレ た 不良 学生 扱い さ れた じゃ ない
だが 刃物 を 持った 赤 の 他人 に あそこ まで 無防備に なる の は 危険 すぎる
そう だったら 美容院 に 行く なんて 言わ ないで よ
散髪 する のに ああ する こと ぐらい 最初 から 想像 つ か ない わけ ?
一 歩 間違ったら 何の 罪 も ない 店員 さん が 大けが する の よ
暗殺 者 だ と か 敵 だ と か そういう 発想 から たまに は 離れたら どう
そう は いか ない 敵 は いる それ は 事実 だ
いつ 君 を 襲って きて も おかしく ない
それ は …
ここ で の 最 優先 課題 は 君 を 敵 から 守る こと だ
しかし
ここ へ 来て 半年 どうも 俺 の 勘 は よく 狂う
この 地 に 適応 できて い ない の も また 事実 だ
みんな に 迷惑 ばかり かける
無論 君 に も だ
もう 半年 に なる の か
確かに 宗 介 全然 進歩 して ない
そう か
そう だ よ
あの さ うち 寄って か ない ?
どうせ だ から 私 が 散髪 の 続き やった げ る
嫌 ?
いや それ は …
私 でも 心配 ?
いや そんな こと は ない 君 は 別だ
は ー い お 客 さん どんな 感じ に し ます か
苦しく ない
ああ 問題 ない
よ ー し じゃあ いく わ よ
千鳥
なに
散髪 の 経験 は ある の か
ない わ よ
まあ 恭子 と か の 髪 の 毛 いじったり は する けど
切る の は 初めて かな
大丈夫 よ 自分 で 切る より は ましでしょ
耳 は 切り落とさ んで くれ
なるべく そう する
あの さ
何 だ
テスト 休んだ の 仕事 だった んだ よ ね ?
ああ
また 戦ったり した の
ああ それ が
べつに
けが と かし なかった
かすり傷 くらい だ 問題 ない
そう
宗 介さ 最近 やけに キョロキョロ して る じゃ ない
誰 が だ
宗 介
して る か
して る 今日 も して た
いや 気のせい だ
この 前 あんな ストーカー 騒ぎ が あった から 気 を 遣って くれて る んだろう けど
それとも 私 また 狙わ れて る ?
なぜ そんな こと を ?
何となく
でも 今 まで も いろいろ あった し
心配 する な 敵 で は ない
もう 一 人 バックアップ と して 君 に ついて いる んだ
知って る 人 クルツ くん と か
いや 知ら ない はずだ
実は 俺 も 知ら ない
そう …
素性 は 決して 明かさ ない 姿 も 決して 見せ ない 取り決め だ
私 が 襲わ れて も 助け に 来て くれたり し ない の か な
私 ね
宗 介 だけ は 信じて る から
助かる
どう いたし まして
もう 少し 右 向いて くれる
そっち じゃ ない 逆
だんだん コツ が つかめて きた かな
よし できた
はい じゃあ シャワー 入り ます
おい どうした
今日 出動 の 予定 は ない はずじゃ …
お … おい よせよ
何 だ よ いきなり 色 仕掛け なんか
わかった よ あと で 行って やる から …
ええ 子 猫 ちゃん が 夜逃げ した
いったい 俺 に 何の 不満 が あった んだ
俺 は 未 成年 でも 手加減 せ ず
ちゃんと 満足 さ せた はずだ ぞ
それ は どう か 存じ ませ ん が
とにかく コダール M 1 機 を 強奪 して …
何 だって ああ もう
お前 じゃ 話 に なら ん 本人 を 出せ
はっ 通信 切り替え ます
聞こえ てるよ な いけない ロリータ ちゃん
いったい 何の まね だ
何 か 用
そんな 高い おもちゃ を 持って どこ へ 遊び に 行く
どこ でも いい じゃ ない
これ から は 私 たち が 好きに さ せて もらう わ
誰 に 指示 を 受けた
まさか それ を 持って ミスリル に ご挨拶 に 行く つもりじゃ ない だろう な
行 くわ よ もちろん
なに
あの 子 たち を 殺し に ね
先生 の ため に
昨日 の 残り物 で ごめん ね
いや 助かる
どうした
いや …
あの さ あんたい っつ も お っか ない 武器 持ち歩いて る みたいだ けど さ
もっと 優しい 安全な の は ない の
ほら … ちょっと は 持って おこう か なって
そう か それ は いい 心がけ だ
催涙 ガス の スプレー 手錠 フラッシュ ライト
それ に 使い捨て だ が 電気 銃 も 1 丁 用意 して おこう
相変わらず どこ に しまって んだ か
でも これ だって 結構 危ない んじゃ ない の
死んだり し ない
ワイヤー を 通して 数 万 ボルト の 電流 が 一時的に 流れる だけ だ
一般 男性 なら 死 に は し ない
でも 一般 男性 の 話 でしょ 女性 と か 子供 と か は …
千鳥 そもそも そのような 事態 で 容赦 は いけない
獲物 を 前 に 舌なめずり は 三流 の する こと だ
第 一 それでは どんな 生物 も 生きて いけ まい
今日 は ほんとに 感謝 する
今度 機会 が あったら 俺 が 君 の 散髪 を して やろう
絶対 いやだ
あした 恭子 を びっくり さ せ なくちゃ ね
そう だ な
それ から その ノート ちゃんと 返して よ
もちろん だ 何 から 何 まで すまない
こない だ みたいに 忘れたら 今度 は 一 人 で 取り に 帰って もらう わ よ
いや 今度 は 絶対 に 忘れ ない
では そろそろ
また ね
また あした
今度 服 も 選んで あげよ っか な
宗 介 だけ は 信じて る から
よし
逃げた つもりで は なかった 見捨てた わけで も なかった
無機質な 命令 書 亡霊 と の 辛辣な 対話
次回 とりのこさ れて
揺るぎない 宣告 に あらがう こと も でき ず
ただ 無力 感 だけ が 心 を 浸食 して いく
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