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バッカーノ!, Baccano! Episode 7

Baccano ! Episode 7

誰 だ ?

グレット 。 。 。

お 兄さん の こと が 心配 な の ?

僕 は 怖い 怖い ん だ

錬金術 師 が 悪魔 を 呼び出す なんて 。 。 。

そんな こと が 許さ れる ん だ ろ う か ?

永遠 の 生命 と か 不老 不 死 と か

そんな もの が 本当 に 人間 に 必要 な こと な ん だ ろ う か

私 に は よく 分から ない けど

でも それ が ” 大いなる 万能 薬 " の 秘密 に 近づく 方法 なら

それ は それ で 仕方 の ない こと な ん 。 。 。 あっ 。 。 。

僕 は 永遠 の 生命 が 必ずしも 素晴らしい こと だ と は 思わ ない よ

限り ある 命 でも シルヴィ 。 。 。

君 と 一緒 なら

もし 仮に 永遠 の 生命 を 授かって も

あなた と 一緒 なら 私 は 怖く ない

シルヴィ

認める の か あんな 男 を ! ?

マイザー 殿 は 優秀 だ

錬金術 師 が 悪魔 召還 など 異端 も 甚だしい !

意外 だ な 人一倍 ” 知り た がり ” の あんた が

” 大いなる 万能 薬 ” は 錬金術 師 の 夢 です

たとえ 悪魔 で あ ろ う と それ が 得 られ た と し たら

人類 の 歴史 は 変わり ます

デタラメ に 決まって いよ う が

だが もし 本当 だったら ?

マイザー は シュネシオス や ジツモス に も 肩 を 並べ る

偉大 な 錬金術 師 かも しれ ませ ん よ

みんな 笑 お う !

笑顔 だ 笑顔 ! は は は は は

何も 恐れる こと は ない さ

ヒューイ

” 一 なる もの の 奇跡 を 成し遂げる に あって は ”

” 下 に ある もの は 上 に ある もの に 似 て おり ”

” 上 に ある もの は 下 に ある もの に 似 て おり ”

” そして 万物 は 一 なる もの の 悪 想 に よって ”

” 一 なる もの から 得 られ た よう に ”

” 万物 は 順応 に よって この 一 なる もの から 生まれ た ”

その とおり

すべて は 一 に 通じ 輪 は 閉じる

我々 の 考える 悪魔 が 本当 に 悪 と は 限ら ない

錬金術 師 が 黒 魔術 師 の 範疇 に 手 を 出 そう と

すべて は 一 つ に 通じ て いる

ヒューイ は 不安 じゃ ない の ?

不安 ? いい や

私 は ただ 興味深い だけ だ

悪魔 も ” 大いなる 万能 薬 ” も

それ に よって 人 が どう 変わり どう 生きる の か 。 。 。

ただただ 興味深い

楽しみ だ よ

皆 を 連れ て き て くれ ませ ん か

服 だけ 落ち て い た ピエール の 姿 が ない

イタロ も だ ! イタロ も い ない !

ん ー どういう こと だ

今 から 行う こと が 私 に とって

また 我々 に とって 正しい こと な の か どう か は 分から ない

私 に これ を 伝え た の は かつて 私 と 同 門 だった 男 だ

その 男 は 私 の 祖父 の 代 から 年 を 取る こと は なかった

今 から 300 年 前 に 悪魔 を 呼び出し

” 大いなる 万能 薬 ” を 得る こと に 成功 し た から で ある

その 男 は 今日 なお どこ か で 生存 し て いる こと だ ろ う

一切 年 を 取る こと なく

だが ” 大いなる 万能 薬 ” に 近づく こと は 我々 錬金術 師 の 悲願 で ある !

私 は ここ に 魔 族 の 召還 を 実行 する

得る こと に よって 失う もの より

得る こと に よって 得る もの の ほう が 価値 ある と 信じ て !

同胞 たち よ どうか 最後 まで 見守って ほしい

田 九郎 グレット

我 ここに 汝 を 召還 す ! 汝 は 天 に し て 地 !

夜 に し て 昼 ! 闇 に し て 光 !

善 に し て 悪 ! 見る 者 に し て 見 られ し 者 !

創造 を もたらす 者 に し て 破壊 を もたらす 者 !

人 を 愛 し 人 を 憎悪 する 者 ! 汝 。 。 。

十分 だ

何 が あった ん です か !

分から ない ! 化け物 だ ! 何 か が いる ん だ !

悪魔 だ ! きっと あの 悪魔 が 暴れ てる ん だ !

あの グレット は グレット は どう し た か 知り ませ ん か ! ?

呼びかけ の 言葉 など しょせん は 操り 言 に すぎ ん

俺 は いつ でも お前 たち の 言葉 を 聞い て いる し

お前 たち が 何 を 考え て いる か も 分かって いる

お前 たち が 俺 の こと を 考え れ ば もう 俺 は そこ に いる の さ

まあ いい

俺 の 名 を 呼ぶ 必要 は ない

そもそも ” 悪魔 ” と 呼ば れる の に は 納得 し て い ない ・・・

まあ いい

とにかく お前 たち の 考え て いる こと は 分かって いる

不老 不 死 の すべて が 知り たい の だ ろ う ?

お前 だけ に 教え て やろ う

お前 たち の 言う ” 大いなる 万能 薬 ” の 作り 方 を

なぜ 私 に

それ を 飲め ば 不老 不 死 に なれる

さあ 飲め

すべて を 知り たい の なら まずは 飲む こと だ

ふ っ 爺さん 早死に し たく ない よう だ な

茶 番 は 早く 終わら せよ う と いう まで だ

やはり ペテン で は ない か !

こう で も し ない と 信用 でき ない か ?

どう だ 爺さん 不老 不 死 の 感想 は ?

落ち着け ケンカ する な よ 俺 は 気前 が いい ん だ

その ” 大いなる 万能 薬 ” は ここ に いる 人数 分 だけ ある

兄さん

グレット 。 。 。

いつか ルール を 決め て おこ う か

もし お前 たち が 不 死 に 飽き 死に たい と 考え たら ?

迷わ ず 仲間 の 所 へ 行って 食って もらえ

食う と 言って も 口 から じゃ ない

右手 から だ

自分 の 頭 に 右手 を せ て もらい 相手 が ” 食い たい ” と 思う だけ で

お前 は 右手 に 吸い込ま れる

人生 は 終わり だ

また それ に よって 食った 人間 は

食わ れ た 人間 知識 経験 を すべて 受け継ぐ こと に なる

逆 に 知識 を 与える 時 も 右手 を 相手 の 頭 に のせろ

それ だけ で 済む

もう 1 つ

これ を 飲 ん だ 者 は 偽名 が 使え なく なる こと に しよ う

不 死者 同士 で は 本名 で しか 会話 でき ない

そう し ない と

相手 を 永遠 に 捜し出す こと が でき なく なって しまう から な

ああ おっと 肝心 な こと を 忘れ て い た

もし この 薬 の 調合 法 を 知り たけ れ ば

俺 を 呼び出し た その 男 に 聞く が いい

知識 を 封印 する だ と ! ? 何 の つもり だ マイザー

あれ を 飲む の は 我々 だけ に とどめ て おい た ほう が よい

危険 すぎ ます

危険 だ から こそ 知識 が 必要 な の で は ない か !

セラード さん 。 。 。 私 は あなた ほど 人間 を 信用 でき ない の です

それ は 皮肉 か

いいえ 正直 な 感慨 です

ご 老 体 俺 は 何となく マイザー に 賛成 な ん だ

あくまで も 何となく 。 。 。 なん だ けど なあ

どういう こと だ ! ?

こうして 不老 不 死 に なって み た わけ だ けど なあ 。 。 。

自分 が これ と いって 変わった わけ じゃ ない

いつも の まま だ

このまま 死な ず 年 も 取ら ず 生き て いって も

そう じゃ ない 人 と 何も 変わら ない ん じゃ な いか って 気 が する

一方 で とって も 悲しく なる よう な 気 も する し

とっても 楽しく なる よう な 気 も する

何 し て も だ これ は 本当 に 何となく

何となく な ん だ けど な

俺 たち の よう な 人間 は 多く ない ほう が いい と 思う

理屈 に なって おら ん わ !

分かって る でも ご 老 体

俺 は 自分 の 言って る こと が そう 的外れ で も ない と

直感 し てる ん だ

エルマー 殿 を 支持 する

マイザー 殿 の 判断 に 従 お う

何 を ?

僕 は 兄 の 判断 を 支持 し ます

私 も マイザー さん に 従い ます

知識 を 分け 合う こと は 後々 でも 可能 です

私 たち の 行く末 を 見極め て から でも 遅く は ない でしょ う

マイザー の 判断 に 従い ます

フェルメート が そう 言う なら 僕 も 。 。 。

マイザー に 従う

僕 も マイザー に

保留 だ

ここ で みんな で 話し合って も 結論 が 出る 問題 で は ない

まして や 多数決 で 決める べき こと で も ない

私 の 考え は おおかた エルマー や フェルメート と 同じ だ が

私 に は 。 。 。

” 何となく ” で は 意見 を 表明 する こと が でき なく て ね

だから 保留 に さ せ て 頂く

結論 は いつ 出す ん だ ?

さあ 。 。 。 100 年 後 か 200 年 後 か 。 。 。

いずれ に して も 我々 に とって は もはや 遅い 決断 で は ない だ ろ う ?

ありがとう 同胞 たち

それでは ” 大いなる 方 能 薬 ” に 関 する 知識 は

当面 私 の 内 に とどめる と いう こと に させ て もらい ます

グレット ?

グレット 私 は 後悔 し て いる

やはり 人間 に は 知る べき で ない 知識 も ある の だ

これ は 危険 だ

憎しみ 合う 者 同士 だけ で なく

愛し 合う 者 同士 に も 争い を 起こさ せる

兄さん それ は どういう こと ?

現に 私 は 今 迷って いる

セラード を ” 食って ” しま お う か どう か と ね

私 も あの 男 も さして 変わり は ない の だ

兄さん 。 。 。

だが グレット

不 死者 と なる の が 素晴らしい 人間

この世 に 幸福 や 奇跡 を もたらす 人間 だ と し たら 。 。 。

この 知識 は かけ が の ない もの と なる だ ろ う

だから グレット 私 は 今 から 半分 だけ この 知識 を お前 に 分け 与えよ う と 思う

もし お前 が その よう な 人間 に 出会ったら

迷わ ず 私 の 元 へ 来る が よい

もし その 時 私 が この世 に い なかったら 。 。 。

この 半分 の 知識 と お前 の 力 で 薬 の 秘密 を 探し当てる ん だ

やめ て 。 。 。 僕 に は そんな 責任 大き すぎ て

グレット ! この 船 で 心から 信用 できる の は お前 だけ だ

真 の 純真 さ を 備え て いる の は お前 だけ 。 。 。

受け入れ て ほしい

これ は 私 たち の 運命 だ

兄さん

すまない

兄さん

やめろ マイザー

エルマー

ダメ だ 。 。 。 こんな の は ダメ だ

いずれ セラード は 害 を なし ます

その うち 誰 か が 食い 合い を 始める だ ろ う

だが あんた が 始め ちゃ ダメ だ

エルマー

笑 お う マイザー

そんな 爺さん でも ” 変わる ” かも しれ ない ぜ

これ は 。 。 。

こんな 場所 で 若い 娘 を 食らう こと に な ろ う と は

あなた だった の

性欲 など とうに 尽き て おる はず が 。 。 。

わし の 中 で お前 を 求める 声 が する 。 。 。

そう か あの 若 造 お前 に 愡 れ て い た よう だ な

それ は どういう 意味 ?

やめ て 。 。 。 やめ て 下さい お 願い だ から

グレット これ は 罰 だ

あの 男 が 大いなる 知識 を 独占 しよ う と した こと が

そもそも の 間違い な の だ

助け て

シルヴィ わし は 楽しい

それぞれ の 経験 それぞれ の 知識

それぞれ の 欲望 。 。 。

人生 に ムダ なく 知る べき こと に 果て は ない

わし は まだまだ 知り たい

まだまだ 食い 足りない の だ シルヴィ

あの 人 を 。 。 。 食べ た の ね

あの 男 の 弟 と して 生まれて き た 運命 を 呪え

案ずる な わし の 中 で 1 つ に して やる

食べ た の ね !

ぬう

シ シルヴィ

マイザー 。 。 。 俺 は 。 。 。

捜し ま しょ う セラード を

シルヴィ 貴 様 飲ま なかった な ! ?

ナイル 貴 様 ~

俺 は 今 ものすごく 腹 を 立て て いる わけ だ が

あえて この 思い を 言葉 に しよ う

殺す !

マイザー さん

シルヴィ 無事 か ?

じゃあ 一緒 に 笑 お う

だ よ な ・・・

じゃあ 俺 は セラード 爺さん を 説得 に 行く こと に する わ

説得 ?

あんな 人 に 何 を 説得 する と いう の ?

可能 性 は ゼロ じゃ ない

エルマー さん

観念 しろ セラード 殿 !

もう 迷い は ない です よ セラード さん

お お ー い ! セラード の 爺様

話 を 聞い て くれ !

わ っ 痛 っ !

エルマー

アイザ ああ ああ

エルマー

あの 老人 の 気 を 引こ う と して そんな マネ を する と は 。 。 。

お前 変わった 男 だ な 。 。 。 面白い 。 。 。

お前 の 願い を 1 つ 叶え て やろ う

まるで アラビア の 魔 神 だ な

ただし 願い は 3 つ で は なく 1 つ だ が な

よし 決め た よ 悪魔

エルマー さん

大丈夫 ? エルマー さん

セラード の 爺様 は

海 に 落ち まし た あの 状態 で は 船 に 戻る こと は ない でしょ う

そう か 説得 の 余地 は ある と 思った ん だ が な

シルヴィ

こんな 時 に な ん だ が

やっぱり 笑顔 だ よ スマイル だ シヴィ

エルマー さん

ん ?

私 は 可能 性 は ゼロ だ と 思って まし た

そう か 。 。 。

俺 は まだ あきらめ て ない ん だ けど な

グレット ・・・

こんなに 早く 始めろ う と は な

俺 が 煽った よう で な ん だ が つくづく 人間 と いう 種族 は 欲 深い !

なぜ 私 に 声 を かける

そこ に お前 が い たから さ

高み の 見物 を 決め込む 者 同士 仲良く やろう じゃ ない か

私 は ただ 興味深い だけ で ね

御 同類 さ 。 。 。 まあ いい

今度 こそ は と 思った の だ が な

どういう 意味 だ

別に

感慨 と いった ところ だ

まるで 我々 に 何 か を 期待 し て いる よう だ が

そう せ か す な

どうせ これ から 長い 付き合い に なる の だ から な

また 出会う 機会 も ある さ

ルノラータ は 敵 に 回す と 厄介 です が

グスターヴォ と いう 男 は 恐れる に 足ら ず と いった ところ でしょう か

なるほど で は 我々 は かかる 火 の 粉 を 払う 以外 は

不 介入 で いい と いう こと だ な

問題 ない と 思わ れ ます

マイザー 。 。 。 俺 は セラード の 気配 を すぐ そこ に 感じ て いる の だ が な 。 。 。

お前 は 何も 感じ ない の か ?

まあ いい 。 。 。


Baccano ! Episode 7 Baccano! Episode 7

誰 だ ? だれ| Who's there?!

グレット 。 。 。 Gretto,

お 兄さん の こと が 心配 な の ? |にいさん||||しんぱい|| are you worried about your brother?

僕 は 怖い 怖い ん だ ぼく||こわい|こわい|| I'm scared. I'm scared.

錬金術 師 が 悪魔 を 呼び出す なんて 。 。 。 れんきんじゅつ|し||あくま||よびだす| Alchemists, summoning a devil?

そんな こと が 許さ れる ん だ ろ う か ? |||ゆるさ|||||| Is something like that even allowed?

永遠 の 生命 と か 不老 不 死 と か えいえん||せいめい|||ふろう|ふ|し|| Eternal life, immortal youth...

そんな もの が 本当 に 人間 に 必要 な こと な ん だ ろ う か |||ほんとう||にんげん||ひつよう|||||||| does mankind really need that sort of thing?

私 に は よく 分から ない けど わたくし||||わから|| I don't know about that.

でも それ が ” 大いなる 万能 薬 " の 秘密 に 近づく 方法 なら |||おおいなる|ばんのう|くすり||ひみつ||ちかづく|ほうほう| But if it's a way to come near to the secrets of the "grand panacea,"

それ は それ で 仕方 の ない こと な ん 。 。 。 あっ 。 。 。 ||||しかた|||||| then I don't think there's anything we can do about--

僕 は 永遠 の 生命 が 必ずしも 素晴らしい こと だ と は 思わ ない よ ぼく||えいえん||せいめい||かならずしも|すばらしい|||||おもわ|| I don't necessarily think that eternal life would be a marvelous thing.

限り ある 命 でも シルヴィ 。 。 。 かぎり||いのち|| Even with just this limited life, as long as I'm with you, Sylvie...

君 と 一緒 なら きみ||いっしょ|

もし 仮に 永遠 の 生命 を 授かって も |かりに|えいえん||せいめい||さずかって| If I am granted eternal life,

あなた と 一緒 なら 私 は 怖く ない ||いっしょ||わたくし||こわく| then I won't be scared, as long as I'm with you.

シルヴィ Sylvie...

認める の か あんな 男 を ! ? みとめる||||おとこ| You accept that man?!

マイザー 殿 は 優秀 だ |しんがり||ゆうしゅう| Maiza-dono is outstanding.

錬金術 師 が 悪魔 召還 など 異端 も 甚だしい ! れんきんじゅつ|し||あくま|しょうかん||いたん||はなはだしい It is patently heretical for an alchemist to summon a devil!

意外 だ な 人一倍 ” 知り た がり ” の あんた が いがい|||ひといちばい|しり||||| This is unexpected, for someone as inquisitive as you are.

” 大いなる 万能 薬 ” は 錬金術 師 の 夢 です おおいなる|ばんのう|くすり||れんきんじゅつ|し||ゆめ| The grand panacea is every alchemist's dream.

たとえ 悪魔 で あ ろ う と それ が 得 られ た と し たら |あくま||||||||とく||||| Even if it means devils, if we are able to obtain it,

人類 の 歴史 は 変わり ます じんるい||れきし||かわり| the history of mankind will be changed.

デタラメ に 決まって いよ う が ||きまって||| Obviously, it's a bunch of nonsense!

だが もし 本当 だったら ? ||ほんとう| But what if it's true?

マイザー は シュネシオス や ジツモス に も 肩 を 並べ る |||||||かた||ならべ| Maiza could be a great alchemist, on the level of Synesius, or Zosimos.

偉大 な 錬金術 師 かも しれ ませ ん よ いだい||れんきんじゅつ|し|||||

みんな 笑 お う ! |わら|| Everyone, smile!

笑顔 だ 笑顔 ! は は は は は えがお||えがお||||| Smiling faces, smiling faces!

何も 恐れる こと は ない さ なにも|おそれる|||| There is nothing to be afraid of.

ヒューイ Huey...

” 一 なる もの の 奇跡 を 成し遂げる に あって は ” ひと||||きせき||なしとげる||| "That which is below is like that which is above,

” 下 に ある もの は 上 に ある もの に 似 て おり ” した|||||うえ|||||に|| and that which is above is like that which is below

” 上 に ある もの は 下 に ある もの に 似 て おり ” うえ|||||した|||||に|| to do the miracles of one only thing."

” そして 万物 は 一 なる もの の 悪 想 に よって ” |ばんぶつ||ひと||||あく|おも|| "And as all things have been and arose from one

” 一 なる もの から 得 られ た よう に ” ひと||||とく|||| by the meditation of one

” 万物 は 順応 に よって この 一 なる もの から 生まれ た ” ばんぶつ||じゅんのう||||ひと||||うまれ| so all things have their birth from this one thing by adaptation."

その とおり That is correct.

すべて は 一 に 通じ 輪 は 閉じる ||ひと||つうじ|りん||とじる Everything is linked in one, and the circle is closed.

我々 の 考える 悪魔 が 本当 に 悪 と は 限ら ない われわれ||かんがえる|あくま||ほんとう||あく|||かぎら| The devil that we think of may not necessarily be, in fact, evil.

錬金術 師 が 黒 魔術 師 の 範疇 に 手 を 出 そう と れんきんじゅつ|し||くろ|まじゅつ|し||はんちゅう||て||だ|| When an alchemist tries his hand in the realm of the black magician,

すべて は 一 つ に 通じ て いる ||ひと|||つうじ|| everything becomes linked in one.

ヒューイ は 不安 じゃ ない の ? ||ふあん||| Huey, you aren't worried?

不安 ? いい や ふあん||

私 は ただ 興味深い だけ だ わたくし|||きょうみぶかい||

悪魔 も ” 大いなる 万能 薬 ” も あくま||おおいなる|ばんのう|くすり| About devils, the grand panacea,

それ に よって 人 が どう 変わり どう 生きる の か 。 。 。 |||じん|||かわり||いきる|| how people will be changed by them, and how they will live.

ただただ 興味深い |きょうみぶかい

楽しみ だ よ たのしみ|| I look forward to it.

皆 を 連れ て き て くれ ませ ん か みな||つれ||||||| Would you bring everyone here?

服 だけ 落ち て い た ピエール の 姿 が ない ふく||おち||||||すがた|| Only his clothes were lying there.

イタロ も だ ! イタロ も い ない ! Or Italo.

ん ー どういう こと だ |-|||

今 から 行う こと が 私 に とって いま||おこなう|||わたくし|| I don't know if what I am about to perform

また 我々 に とって 正しい こと な の か どう か は 分から ない |われわれ|||ただしい||||||||わから| is the right thing for me, or for all of us together.

私 に これ を 伝え た の は かつて 私 と 同 門 だった 男 だ わたくし||||つたえ|||||わたくし||どう|もん||おとこ| The one who passed this on to me was a man

その 男 は 私 の 祖父 の 代 から 年 を 取る こと は なかった |おとこ||わたくし||そふ||だい||とし||とる||| The man had not aged a day since my grandfather's time.

今 から 300 年 前 に 悪魔 を 呼び出し いま||とし|ぜん||あくま||よびだし This is because 300 years ago, he successfully summoned a devil,

” 大いなる 万能 薬 ” を 得る こと に 成功 し た から で ある おおいなる|ばんのう|くすり||える|||せいこう||||| and was successful in obtaining the "grand panacea."

その 男 は 今日 なお どこ か で 生存 し て いる こと だ ろ う |おとこ||きょう|||||せいぞん||||||| That man is probably surviving even now, somewhere.

一切 年 を 取る こと なく いっさい|とし||とる|| Without having aged a day.

だが ” 大いなる 万能 薬 ” に 近づく こと は 我々 錬金術 師 の 悲願 で ある ! |おおいなる|ばんのう|くすり||ちかづく|||われわれ|れんきんじゅつ|し||ひがん|| But coming near unto the "grand panacea"

私 は ここ に 魔 族 の 召還 を 実行 する わたくし||||ま|ぞく||しょうかん||じっこう| I will now perform the devilkin summoning.

得る こと に よって 失う もの より える||||うしなう|| Believe that there is greater worth in that which is gained by gaining

得る こと に よって 得る もの の ほう が 価値 ある と 信じ て ! える||||える|||||かち|||しんじ|

同胞 たち よ どうか 最後 まで 見守って ほしい どうほう||||さいご||みまもって| Brethren, I ask you to see this through with me to the end.

田 九郎 グレット た|くろう| Denkuro, Gretto...

我 ここに 汝 を 召還 す ! 汝 は 天 に し て 地 ! われ|ここ に|なんじ||しょうかん||なんじ||てん||||ち I summon thee to this place! Thou art the heavens and the earth!

夜 に し て 昼 ! 闇 に し て 光 ! よ||||ひる|やみ||||ひかり The night, and the day! The darkness, and the light!

善 に し て 悪 ! 見る 者 に し て 見 られ し 者 ! ぜん||||あく|みる|もの||||み|||もの The good, and the wicked! The one who sees, and who is seen!

創造 を もたらす 者 に し て 破壊 を もたらす 者 ! そうぞう|||もの||||はかい|||もの The one who brings about creation, and brings about destruction!

人 を 愛 し 人 を 憎悪 する 者 ! 汝 。 。 。 じん||あい||じん||ぞうお||もの|なんじ The one who loves man, and despises man! Thou art--

十分 だ じゅうぶん| Enough.

何 が あった ん です か ! なん||||| What happened?

分から ない ! 化け物 だ ! 何 か が いる ん だ ! わから||ばけもの||なん||||| I don't know! It's a monster! There's something in there!

悪魔 だ ! きっと あの 悪魔 が 暴れ てる ん だ ! あくま||||あくま||あばれ||| It's the devil! I'm sure that the devil is raging in there!

あの グレット は グレット は どう し た か 知り ませ ん か ! ? |||||||||しり||| What about Gretto? Do you know what happened to Gretto?!

呼びかけ の 言葉 など しょせん は 操り 言 に すぎ ん よびかけ||ことば||||あやつり|げん||| Your words of summoning are nothing more than tedious.

俺 は いつ でも お前 たち の 言葉 を 聞い て いる し おれ||||おまえ|||ことば||ききい||| I hear your words at all times, and I know your thoughts, as well.

お前 たち が 何 を 考え て いる か も 分かって いる おまえ|||なん||かんがえ|||||わかって|

お前 たち が 俺 の こと を 考え れ ば もう 俺 は そこ に いる の さ おまえ|||おれ||||かんがえ||||おれ|||||| When you think about me, I am already there in your midst.

まあ いい Well, no matter.

俺 の 名 を 呼ぶ 必要 は ない おれ||な||よぶ|ひつよう|| There is no need to call me by name.

そもそも ” 悪魔 ” と 呼ば れる の に は 納得 し て い ない ・・・ |あくま||よば|||||なっとく|||| I am not at all content with being called a devil.

まあ いい But, no matter.

とにかく お前 たち の 考え て いる こと は 分かって いる |おまえ|||かんがえ|||||わかって| In any event, I know what you are thinking.

不老 不 死 の すべて が 知り たい の だ ろ う ? ふろう|ふ|し||||しり||||| You want to know all about immortal youth, right?

お前 だけ に 教え て やろ う おまえ|||おしえ||| I will tell you, alone, how to make what you call the "grand panacea."

お前 たち の 言う ” 大いなる 万能 薬 ” の 作り 方 を おまえ|||いう|おおいなる|ばんのう|くすり||つくり|かた|

なぜ 私 に |わたくし| Why only me?

それ を 飲め ば 不老 不 死 に なれる ||のめ||ふろう|ふ|し|| Once you drink that, you will become immortally young.

さあ 飲め |のめ Now, drink.

すべて を 知り たい の なら まずは 飲む こと だ ||しり|||||のむ|| If you wish to know all, you must first drink.

ふ っ 爺さん 早死に し たく ない よう だ な ||じいさん|はやじに|||||| Old man, you seem to not want an early death.

茶 番 は 早く 終わら せよ う と いう まで だ ちゃ|ばん||はやく|おわら|||||| I'm just trying to put a quick end to this charade.

やはり ペテン で は ない か ! I knew it, it's a sham, all right!

こう で も し ない と 信用 でき ない か ? ||||||しんよう||| You won't believe unless I do this?

どう だ 爺さん 不老 不 死 の 感想 は ? ||じいさん|ふろう|ふ|し||かんそう| Well, old man? How does it feel to be immortally ageless?

落ち着け ケンカ する な よ 俺 は 気前 が いい ん だ おちつけ|けんか||||おれ||きまえ|||| Calm down. Do not quarrel. I am generous.

その ” 大いなる 万能 薬 ” は ここ に いる 人数 分 だけ ある |おおいなる|ばんのう|くすり|||||にんずう|ぶん|| There is enough "grand panacea" for everyone here.

兄さん にいさん Brother...

グレット 。 。 。 Gretto...

いつか ルール を 決め て おこ う か |るーる||きめ|||| There are a number of rules we should establish.

もし お前 たち が 不 死 に 飽き 死に たい と 考え たら ? |おまえ|||ふ|し||あき|しに|||かんがえ| What if you grow tired of immortality, and want to die?

迷わ ず 仲間 の 所 へ 行って 食って もらえ まよわ||なかま||しょ||おこなって|くって| Do not hesitate to go to one of your friends,

食う と 言って も 口 から じゃ ない くう||いって||くち||| And when I say "devour, " I do not mean by mouth.

右手 から だ みぎて|| By the right hand.

自分 の 頭 に 右手 を せ て もらい 相手 が ” 食い たい ” と 思う だけ で じぶん||あたま||みぎて|||||あいて||くい|||おもう|| Have them place their right hand on your head,

お前 は 右手 に 吸い込ま れる おまえ||みぎて||すいこま| you will be absorbed into their right hand.

人生 は 終わり だ じんせい||おわり| Your life will end.

また それ に よって 食った 人間 は ||||くった|にんげん| Also, by doing so, the devourer will inherit

食わ れ た 人間 知識 経験 を すべて 受け継ぐ こと に なる くわ|||にんげん|ちしき|けいけん|||うけつぐ|||

逆 に 知識 を 与える 時 も 右手 を 相手 の 頭 に のせろ ぎゃく||ちしき||あたえる|じ||みぎて||あいて||あたま|| Contrarily, when giving knowledge, place your right hand on the person's head.

それ だけ で 済む |||すむ That is all that is required.

もう 1 つ One other thing.

これ を 飲 ん だ 者 は 偽名 が 使え なく なる こと に しよ う ||いん|||もの||ぎめい||つかえ|||||| I will make it such that those who drank cannot use false names.

不 死者 同士 で は 本名 で しか 会話 でき ない ふ|ししゃ|どうし|||ほんみょう|||かいわ|| You can only converse with fellow immortals by using your real names.

そう し ない と Otherwise, you would never be able to seek out another, for eternity.

相手 を 永遠 に 捜し出す こと が でき なく なって しまう から な あいて||えいえん||さがしだす||||||||

ああ おっと 肝心 な こと を 忘れ て い た ||かんじん||||わすれ||| Whoops, I forgot the most important thing.

もし この 薬 の 調合 法 を 知り たけ れ ば ||くすり||ちょうごう|ほう||しり||| If you wish to know how to prepare this elixir,

俺 を 呼び出し た その 男 に 聞く が いい おれ||よびだし|||おとこ||きく|| then you may ask the man who summoned me.

知識 を 封印 する だ と ! ? 何 の つもり だ マイザー ちしき||ふういん||||なん|||| You want to contain this knowledge? What are you thinking, Maiza?!

あれ を 飲む の は 我々 だけ に とどめ て おい た ほう が よい ||のむ|||われわれ||||||||| We had better keep everyone but ourselves from drinking it.

危険 すぎ ます きけん|| It's too dangerous.

危険 だ から こそ 知識 が 必要 な の で は ない か ! きけん||||ちしき||ひつよう|||||| It's precisely because it's dangerous that we need this information!

セラード さん 。 。 。 私 は あなた ほど 人間 を 信用 でき ない の です ||わたくし||||にんげん||しんよう|||| Szilard-san, I cannot trust mankind as much as you do.

それ は 皮肉 か ||ひにく| Are you being sarcastic?

いいえ 正直 な 感慨 です |しょうじき||かんがい| No, that is my honest feeling.

ご 老 体 俺 は 何となく マイザー に 賛成 な ん だ |ろう|からだ|おれ||なんとなく|||さんせい||| Elderly sir, I kind of agree with Maiza.

あくまで も 何となく 。 。 。 なん だ けど なあ ||なんとなく|||| Ultimately, I think that somehow he's right about this.

どういう こと だ ! ? What do you mean?

こうして 不老 不 死 に なって み た わけ だ けど なあ 。 。 。 |ふろう|ふ|し|||||||| Here I am, having become immortally young like this,

自分 が これ と いって 変わった わけ じゃ ない じぶん|||||かわった||| but I myself haven't changed at all. I'm the same as I ever was.

いつも の まま だ

このまま 死な ず 年 も 取ら ず 生き て いって も |しな||とし||とら||いき||| I will go on living, without ever dying or getting older,

そう じゃ ない 人 と 何も 変わら ない ん じゃ な いか って 気 が する |||じん||なにも|かわら|||||||き|| but it seems to me that I'm no different from those who won't.

一方 で とって も 悲しく なる よう な 気 も する し いっぽう||||かなしく||||き||| On the one hand, I feel like I'm going to become very sad,

とっても 楽しく なる よう な 気 も する |たのしく||||き||

何 し て も だ これ は 本当 に 何となく なん|||||||ほんとう||なんとなく Be that as it may, it really does somehow seem like...

何となく な ん だ けど な なんとなく||||| it somehow seems like he's right.

俺 たち の よう な 人間 は 多く ない ほう が いい と 思う おれ|||||にんげん||おおく||||||おもう I think it's better for there not to be too many people like us.

理屈 に なって おら ん わ ! りくつ||||| You're not making any sense!

分かって る でも ご 老 体 わかって||||ろう|からだ I know. But elderly sir,

俺 は 自分 の 言って る こと が そう 的外れ で も ない と おれ||じぶん||いって|||||まとはずれ|||| my intuition tells me that what I'm saying isn't too far off the mark.

直感 し てる ん だ ちょっかん||||

エルマー 殿 を 支持 する |しんがり||しじ| I stand with Elmer-dono. Hence, I will abide by Maiza-dono's decision.

マイザー 殿 の 判断 に 従 お う |しんがり||はんだん||じゅう||

何 を ? なん| What?!

僕 は 兄 の 判断 を 支持 し ます ぼく||あに||はんだん||しじ|| I support my brother's decision.

私 も マイザー さん に 従い ます わたくし|||||したがい| I will also follow Maiza-san.

知識 を 分け 合う こと は 後々 でも 可能 です ちしき||わけ|あう|||あとあと||かのう| It is always possible to share this knowledge later.

私 たち の 行く末 を 見極め て から でも 遅く は ない でしょ う わたくし|||ゆくすえ||みきわめ||||おそく|||| It won't be too late to decide after we see what the future brings us.

マイザー の 判断 に 従い ます ||はんだん||したがい| I will abide by Maiza's decision.

フェルメート が そう 言う なら 僕 も 。 。 。 |||いう||ぼく| If Fermet says so, then so do I.

マイザー に 従う ||したがう I'm following Maiza.

僕 も マイザー に ぼく||| I'm with Maiza, too.

保留 だ ほりゅう| I will defer.

ここ で みんな で 話し合って も 結論 が 出る 問題 で は ない ||||はなしあって||けつろん||でる|もんだい||| This is not a question that we can come

まして や 多数決 で 決める べき こと で も ない ||たすうけつ||きめる||||| Moreover, it's not something that should be decided by majority vote.

私 の 考え は おおかた エルマー や フェルメート と 同じ だ が わたくし||かんがえ|||||||おなじ|| My thinking is generally the same as Elmer's and Fermet's,

私 に は 。 。 。 わたくし|| but I can't express my opinion in terms of "it somehow seems."

” 何となく ” で は 意見 を 表明 する こと が でき なく て ね なんとなく|||いけん||ひょうめい|||||||

だから 保留 に さ せ て 頂く |ほりゅう|||||いただく So I will ask to withhold my decision.

結論 は いつ 出す ん だ ? けつろん|||だす|| When will you draw your conclusion?

さあ 。 。 。 100 年 後 か 200 年 後 か 。 。 。 |とし|あと||とし|あと| Who can say? A century, or two?

いずれ に して も 我々 に とって は もはや 遅い 決断 で は ない だ ろ う ? ||||われわれ|||||おそい|けつだん|||||| Whatever happens, no decision will be too late for us any longer.

ありがとう 同胞 たち |どうほう| Thank you, brethren.

それでは ” 大いなる 方 能 薬 ” に 関 する 知識 は |おおいなる|かた|のう|くすり||かん||ちしき| So then, for the time being, I will ask that all knowledge

当面 私 の 内 に とどめる と いう こと に させ て もらい ます とうめん|わたくし||うち|||||||さ せ||| concerning the "grand panacea" remain with me.

グレット ? Gretto?

グレット 私 は 後悔 し て いる |わたくし||こうかい||| Gretto, I am having regrets.

やはり 人間 に は 知る べき で ない 知識 も ある の だ |にんげん|||しる||||ちしき|||| Indeed, there is knowledge that mankind ought not have.

これ は 危険 だ ||きけん| This is dangerous.

憎しみ 合う 者 同士 だけ で なく にくしみ|あう|もの|どうし||| This will cause discord not only among those who hate each other,

愛し 合う 者 同士 に も 争い を 起こさ せる あいし|あう|もの|どうし|||あらそい||おこさ| but among those who love each other, as well.

兄さん それ は どういう こと ? にいさん|||| Brother, what do you mean?

現に 私 は 今 迷って いる げんに|わたくし||いま|まよって| The truth is, right now, I am conflicted.

セラード を ” 食って ” しま お う か どう か と ね ||くって|||||||| About whether or not I should "devour" Szilard.

私 も あの 男 も さして 変わり は ない の だ わたくし|||おとこ|||かわり|||| That man and I are not all that different.

兄さん 。 。 。 にいさん Brother...

だが グレット Still, Gretto...

不 死者 と なる の が 素晴らしい 人間 ふ|ししゃ|||||すばらしい|にんげん if those who become immortal are outstanding people,

この世 に 幸福 や 奇跡 を もたらす 人間 だ と し たら 。 。 。 このよ||こうふく||きせき|||にんげん|||| people who will bring about miracles and happiness in this world,

この 知識 は かけ が の ない もの と なる だ ろ う |ちしき||||||||||| then this knowledge will be invaluable.

だから グレット 私 は 今 から 半分 だけ この 知識 を お前 に 分け 与えよ う と 思う ||わたくし||いま||はんぶん|||ちしき||おまえ||わけ|あたえよ|||おもう And so, Gretto, I'm thinking of sharing half of this knowledge with you.

もし お前 が その よう な 人間 に 出会ったら |おまえ|||||にんげん||であったら If you ever encounter anyone like that,

迷わ ず 私 の 元 へ 来る が よい まよわ||わたくし||もと||くる|| do not hesitate to come to me.

もし その 時 私 が この世 に い なかったら 。 。 。 ||じ|わたくし||このよ||| If I am no longer among you at the time,

この 半分 の 知識 と お前 の 力 で 薬 の 秘密 を 探し当てる ん だ |はんぶん||ちしき||おまえ||ちから||くすり||ひみつ||さがしあてる|| then use this half of the knowledge and your own ability

やめ て 。 。 。 僕 に は そんな 責任 大き すぎ て ||ぼく||||せきにん|おおき|| No... That responsibility is too much for me to bear...

グレット ! この 船 で 心から 信用 できる の は お前 だけ だ ||せん||こころから|しんよう||||おまえ|| Gretto, you are the only one aboard this ship that I sincerely trust.

真 の 純真 さ を 備え て いる の は お前 だけ 。 。 。 まこと||じゅんしん|||そなえ|||||おまえ| You are the only one who possesses true purity of heart.

受け入れ て ほしい うけいれ|| I want you to accept this.

これ は 私 たち の 運命 だ ||わたくし|||うんめい| This is our fate.

兄さん にいさん Brother...

すまない Thank you.

兄さん にいさん Brother...

やめろ マイザー Don't do it, Maiza!

エルマー Elmer!

ダメ だ 。 。 。 こんな の は ダメ だ だめ|||||だめ| You can't. You can't do that.

いずれ セラード は 害 を なし ます |||がい||| In time, Szilard is going to do harm.

その うち 誰 か が 食い 合い を 始める だ ろ う ||だれ|||くい|あい||はじめる||| Before long, someone is going to start the devouring.

だが あんた が 始め ちゃ ダメ だ |||はじめ||だめ| But you can't be the one who starts it!

エルマー Elmer...

笑 お う マイザー わら||| Smile, Maiza.

そんな 爺さん でも ” 変わる ” かも しれ ない ぜ |じいさん||かわる|||| Even that old man might change.

これ は 。 。 。 What is this?

こんな 場所 で 若い 娘 を 食らう こと に な ろ う と は |ばしょ||わかい|むすめ||くらう||||||| Who would have thought that I would end up

あなた だった の It was you.

性欲 など とうに 尽き て おる はず が 。 。 。 せいよく|||つき|||| My lust should have disappeared long ago,

わし の 中 で お前 を 求める 声 が する 。 。 。 ||なか||おまえ||もとめる|こえ|| but I hear a voice inside me that seeks you.

そう か あの 若 造 お前 に 愡 れ て い た よう だ な |||わか|つく|おまえ||そう||||||| I see. That young man seemed to be quite taken with you, huh?

それ は どういう 意味 ? |||いみ What do you mean by that?

やめ て 。 。 。 やめ て 下さい お 願い だ から ||||ください||ねがい|| Stop!

グレット これ は 罰 だ |||ばち|

あの 男 が 大いなる 知識 を 独占 しよ う と した こと が |おとこ||おおいなる|ちしき||どくせん|||||| That man was wrong in trying to monopolize such grand knowledge in the first place.

そもそも の 間違い な の だ ||まちがい|||

助け て たすけ| Help!

シルヴィ わし は 楽しい |||たのしい Sylvie, I'm so happy.

それぞれ の 経験 それぞれ の 知識 ||けいけん|||ちしき Everyone's own experiences, everyone's own knowledge,

それぞれ の 欲望 。 。 。 ||よくぼう everyone's own desires...

人生 に ムダ なく 知る べき こと に 果て は ない じんせい||むだ||しる||||はて|| There is no end to the useful things one ought to know in life!

わし は まだまだ 知り たい |||しり|

まだまだ 食い 足りない の だ シルヴィ |くい|たりない||| I still haven't eaten enough, Sylvie!

あの 人 を 。 。 。 食べ た の ね |じん||たべ||| You're the one... You ate him, didn't you?

あの 男 の 弟 と して 生まれて き た 運命 を 呪え |おとこ||おとうと|||うまれて|||うんめい||のろえ You can curse your fate for being born that man's younger brother.

案ずる な わし の 中 で 1 つ に して やる あんずる||||なか||||| Do not worry. I will make you one with me, inside me.

食べ た の ね ! たべ||| You ate him, didn't you?!

ぬう

シ シルヴィ S-Sylvie!

マイザー 。 。 。 俺 は 。 。 。 |おれ| Maiza, I...

捜し ま しょ う セラード を さがし||||| Let's find Szilard.

シルヴィ 貴 様 飲ま なかった な ! ? |とうと|さま|のま|| Sylvie! You didn't drink!

ナイル 貴 様 ~ |とうと|さま Nile, why, you!

俺 は 今 ものすごく 腹 を 立て て いる わけ だ が おれ||いま||はら||たて||||| I am extremely angry with you right now, but I'll go ahead

あえて この 思い を 言葉 に しよ う ||おもい||ことば||| and put my feelings into words anyhow.

殺す ! ころす I'll kill you!

マイザー さん Maiza-san...

シルヴィ 無事 か ? |ぶじ| Sylvie, are you okay?

じゃあ 一緒 に 笑 お う |いっしょ||わら|| Come on, let's smile together.

だ よ な ・・・ I guess not. Well, I'm going to go try to convince old man Szilard.

じゃあ 俺 は セラード 爺さん を 説得 に 行く こと に する わ |おれ|||じいさん||せっとく||いく||||

説得 ? せっとく

あんな 人 に 何 を 説得 する と いう の ? |じん||なん||せっとく|||| What can you convince that man of?

可能 性 は ゼロ じゃ ない かのう|せい|||| The possibility isn't zero.

エルマー さん Elmer-san!

観念 しろ セラード 殿 ! かんねん|||しんがり Give up, Szilard-dono!

もう 迷い は ない です よ セラード さん |まよい|||||| I have no reservations any longer, Szilard-san.

お お ー い ! セラード の 爺様 ||-||||じいさま Hey! Old man Szilard!

話 を 聞い て くれ ! はなし||ききい|| Listen to what I have to say!

わ っ 痛 っ ! ||つう|

エルマー Elmer!

アイザ ああ ああ Maiza!

エルマー Elmer!

あの 老人 の 気 を 引こ う と して そんな マネ を する と は 。 。 。 |ろうじん||き||ひきこ|||||まね|||| To think that you would try a stunt like that to get the old man's attention...

お前 変わった 男 だ な 。 。 。 面白い 。 。 。 おまえ|かわった|おとこ|||おもしろい You're an unusual man. Fascinating.

お前 の 願い を 1 つ 叶え て やろ う おまえ||ねがい|||かなえ||| I will grant you one wish.

まるで アラビア の 魔 神 だ な |あらびあ||ま|かみ|| Almost like an Arabian genie.

ただし 願い は 3 つ で は なく 1 つ だ が な |ねがい||||||||| Yes, but you only get one wish, not three.

よし 決め た よ 悪魔 |きめ|||あくま All right, I've decided, devil.

エルマー さん Elmer-san!

大丈夫 ? エルマー さん だいじょうぶ|| Are you all right, Elmer-san?!

セラード の 爺様 は ||じいさま| Where's old man Szilard?

海 に 落ち まし た あの 状態 で は 船 に 戻る こと は ない でしょ う うみ||おち||||じょうたい|||せん||もどる||||| He fell into the sea. I doubt he'll be returning to the ship, in his condition.

そう か 説得 の 余地 は ある と 思った ん だ が な ||せっとく||よち||||おもった||||

シルヴィ Sylvie...

こんな 時 に な ん だ が |じ||||| I know you don't want to right now,

やっぱり 笑顔 だ よ スマイル だ シヴィ |えがお|||すまいる|| but you have to keep a happy face. Smile, Sylvie.

エルマー さん Elmer-san...

ん ?

私 は 可能 性 は ゼロ だ と 思って まし た わたくし||かのう|せい|||||おもって|| I did believe that the possibility was zero.

そう か 。 。 。 So that's why...

俺 は まだ あきらめ て ない ん だ けど な おれ||||||||| I haven't given up yet, though.

グレット ・・・ Gretto...

こんなに 早く 始めろ う と は な |はやく|はじめろ|||| I never imagined that it would start so soon.

俺 が 煽った よう で な ん だ が つくづく 人間 と いう 種族 は 欲 深い ! おれ||あおった||||||||にんげん|||しゅぞく||よく|ふかい It bothers me that it looks like I incited this,

なぜ 私 に 声 を かける |わたくし||こえ|| Why are you speaking to me?

そこ に お前 が い たから さ ||おまえ|||| Because you were there. As fellow onlookers, not getting involved,

高み の 見物 を 決め込む 者 同士 仲良く やろう じゃ ない か たかみ||けんぶつ||きめこむ|もの|どうし|なかよく||||

私 は ただ 興味深い だけ で ね わたくし|||きょうみぶかい||| I'm just interested, that's all.

御 同類 さ 。 。 。 まあ いい ご|どうるい||| Birds of a feather. Well, all right.

今度 こそ は と 思った の だ が な こんど||||おもった|||| I thought this was the time, for sure.

どういう 意味 だ |いみ| What do you mean?

別に べつに Nothing much.

感慨 と いった ところ だ かんがい|||| It was just a mild sentiment, you might say.

まるで 我々 に 何 か を 期待 し て いる よう だ が |われわれ||なん|||きたい||||||

そう せ か す な Don't be so hasty.

どうせ これ から 長い 付き合い に なる の だ から な |||ながい|つきあい|||||| After all, we're going to be together for a long time.

また 出会う 機会 も ある さ |であう|きかい||| We'll have opportunity to meet each other again, as well.

ルノラータ は 敵 に 回す と 厄介 です が ||てき||まわす||やっかい|| It's risky turning the Runoratas against us,

グスターヴォ と いう 男 は 恐れる に 足ら ず と いった ところ でしょう か |||おとこ||おそれる||たら|||||| but you might say that this man Gustavo is less than fearsome.

なるほど で は 我々 は かかる 火 の 粉 を 払う 以外 は |||われわれ|||ひ||こな||はらう|いがい| I see. Then, other than brushing away the sparks that come at us,

不 介入 で いい と いう こと だ な ふ|かいにゅう||||||| you want us to not get involved, right?

問題 ない と 思わ れ ます もんだい|||おもわ|| I don't think there will be any problems.

マイザー 。 。 。 俺 は セラード の 気配 を すぐ そこ に 感じ て いる の だ が な 。 。 。 |おれ||||けはい|||||かんじ|||||| Maiza, I can sense the presence of Szilard right nearby.

お前 は 何も 感じ ない の か ? おまえ||なにも|かんじ||| Don't you sense anything?

まあ いい 。 。 。 Oh, well.