Slam Dunk Episode 18
( 観客 の 歓声 )
♪~
~♪
( ナレーション ) 湘北 ( しょう ほ く ) 高校
バスケット 部 に 入部 した 桜木 花道 ( さくら ぎ はなみち ) の デビュー 戦
強豪 陵南 ( りょう なん ) と の 練習 試合 は ―
後半 に なって がぜん 白熱 の 度 を 増して いた
だが 陵南 魚住 ( う お ずみ ) の 徹底 した マーク に より ―
リバウンド を 取る こと が でき ず 苦しむ 花道
( 赤木 剛 憲 ( あか ぎ たけ のり )) ち が ー う !
バカタレ が 何 だ その リバウンド は
( ナレーション ) そして 花道 は 湘北 の キャプテン 赤木 が 復帰 した こと に より
練習 で 覚えた リバウンド の 基礎 を 思い出した のであった
そして …
( 桜木 花道 ) ウアアーッ !
よ ー し そうだ !
( 桜木 ) “ ラスト 2 分 ! 仙道 ( せんどう ) は 俺 が 倒す ”
( 赤木 ) ぬ お っ !
( 魚住 純 ( じゅん )) ぬう っ !
( 彩子 ( あやこ )) よ - し
( 木暮 公 延 ( こぐ れ きみ の ぶ )) これ で 2 点差 !
( 赤木 ) 残り 2 分 だ ガンガン いく ぞ !
( 湘北 選手 たち ) オウ !
( 観客 ) とうとう 1 ゴール 差 だ
( 観客 ) やっぱり あの 4 番 が 入る と 湘北 は 強 ( つえ ) ー っ !
( 水戸 ( みと ) 洋平 ( ようへい )) 完全に ノ って きた
( 高宮 望 ( たかみ や のぞみ )) 湘北 ペース だ
( 角田 悟 ( かく た さとる )) いけ いけ いけ ー っ !
( 桑田 登 紀 ( くわ た とき )) でも 信じ らん ねえ な ここ まで 追いつめる なんて
( 佐々 岡 智 ( さ さお か さとる )) うち の 先輩 たち が ここ まで 強い と は
( 石井 健太郎 ( いし い けん たろう )) 相手 は ベスト 4 の 陵南 だ ぜ
( 彩子 ) あんた たち も 頑張って 試合 に 出 られる ように なったら ―
湘北 は もっと 強く なる わ よ
彩子 さん
流川 ( る かわ ) だって 桜木 花道 だって 同じ 1 年生 な んだ から
あんた たち だって やれば できる
そ っ そう です ね
( 桑田 ) かっこいい な …
俺 も 試合 に 出 たい
ウオオーッ !
(3 人 ) ああ っ !
でた ー っ 必殺 ハエ 叩き
陵南 の 攻撃 を しのいだ っ
( 相田 彦一 ( あいだ ひ こい ち )) すごい っ すごい センター や 赤木 さんちゅう 人 は
ホンマ すごい で
監督 こら あ ちょっと マズ い です よ 湘北 は 強い
( 田岡 茂一 ( た おか も いち )) 落ち着か ん か 彦一 うち が 負ける こと は ない
( 田岡 ) だ が 正直
湘北 に ここ まで プレッシャー を かけ られる と は 思わ なかった
確かに 強い !
30 点 も あけろ など と 言った の は 私 の ミス だった な
甘く 見て いた
だが それ でも うち が 負ける こと は ない
( 陵南 部員 たち ) ディーフェンス ディーフェンス …
( 観客 の 歓声 )
( スコア 係 )3 点 ?
( スコア 係 )3 点 だ よ
( 陵南 部員 ) ああ っ 逆転 だっ
( 陵南 部員 ) とうとう 逆転 さ れ ち まった
( 湘北 一同 ) メガネ メガネ メガネ …
( 赤木 晴子 ( はるこ )) る っ 流川 君 の 前 で 私 ったら はしたない
( 水戸 ) どうした 晴子 ちゃん さあ 一緒に メガネ !
( 水戸 ・ 高宮 ) メガネ !
すげ え 逆転 だ ぜ !
マジ で 勝てる かも しん ね ー っ !
陵南 に 勝てる かも しん ね ー っ !
( 桑田 ) すげ え かっこいい やっぱり 見る だけ じゃ ダメだ
俺 も あの 5 人 の 内 の 1 人 に なら なくちゃ
( 潮 崎哲 士 ( しお ざ き てつ し )) ナイッシュー 木暮 さん
( 安田 靖 春 ( やす だ やす はる )) いける !
( 木暮 ) よ ー し 1 本 止める ぞ !
( 仙道 彰 ( あき ら )) フッ やる なあ 湘北
オッケー
ここ から だ
ぬ っ ?
( 赤木 ) どう する
基礎 を かじった だけ の 桜木 じゃ 相手 に なら ん
俺 が 奴 を マーク する か ? だが 魚住 を どう する ?
( 桜木 ) フッフッフッ …
仙道 覚えて る だろう な お め え は 俺 が 倒す !
( 赤木 ) メンバー チェンジ
流川 を 出す
ハッ
あっ ( 桜木 ) くっ
仙道 さん !
( 観客 の 歓声 )
( 審判 ) 赤 4 番 ハッキング
バスケットカウント 1( ワン ) スロー
( 陵南 部員 ) やった 湘北 の ファウル だ
バスケット … カウント …
ああ …
監督
言ったろう 彦一 うち が 負ける こと は ない
( ドクター T ) や あ ドクター T です
さて 今 の ファウル は ハッキング
または イリーガルユースオブハンズ と も 呼ば れて いる もの で ―
このように 手 で 相手 を 叩いたり つかんだり する こと を 言う のだ
そして そのまま シュート が 成功 した 場合 は ―
バスケット カウント と なり 得点 が 入った 上 ―
フリースロー が 1 本 与え られる のだ
と いう わけで ―
ドクター T の バスケットボール 講座 を ―
お 送り 致し ました
では 続き を どうぞ
( 観客 の 歓声 )
クソッ 仙道 …
この 終盤 に 来て 今 まで より 数 段 速く そして 強い
今 まで の は 本気じゃ なかった の か
( 木暮 ) いや 集中 力 の 問題 だ
今 まで の プレイ も 手 を 抜いて いた わけじゃ ない だろう が ―
100% の 力 と いう わけで も ない
70% の 力 で 勝てる 相手 なら ―
残り の 30% は 温存 して おく と いう やり 方 が ―
無意識に 身 に 付いて いる んだろう
そして 今 ―
うち が 逆転 した こと に よって 危機 感 を 感じた の か ―
集中 力 が 増した
逆転 した こと に よって 仙道 の 力 を 引き出して しまった んだ
勝負どころ を 的確に 見極め ―
そこ で 最高の 仕事 を して チーム を 勝利 へ と 導く
仙道 奴 は 紛れ も なく 天才 だ
1( ワン ) ショット
( 観客 の 歓声 )
( 観客 ) さすが 仙道
( 観客 ) すぐに また ひっくり返して くれた ぜ
( 観客 たち ) 仙道 仙道 仙道 仙道 …
( 彦一 ) そう か 監督 は やっぱり な ん やかん や 言う て も
仙道 さん に は 絶対 の 信頼 を 寄せ と ん の や な
仙道 さん が おる から 陵南 は 負け へん ちゅうこ と か
( 桜木 ) クソッ クソッ 仙道 …
すげ え 奴 だ あの 7 番 は
( 野間 忠一郎 ( の ま ちゅうい ちろう )) 花道 に 止め られる わけ が ねえ
なんで 花道 が あいつ を マーク して んだ ?
うーん … 今出 てる 5 人 の 中 で は ―
仙道 に 劣ら ない スピード を 持って る 唯一 の 男 だ から ね
身長 も 同じ くらい だし でも …
もう ごまかし が 通じ ない わ ね これ じゃあ
あー あ …
これ が 当たり前だ
( 赤木 ) 仙道 は 俺 が マーク する
( 桜木 ) ぬう ?
ちょ ちょ ちょ ちょっと 待て ゴリ
今 の は ちょっと 油断 した だけ で 次 は 絶対 に …
お前 を 責めて る んじゃ ない
お前 に は 初め から 荷 が 重 すぎる んだ
本気に なった 仙道 を 止め られる 男 は ―
県 内 に は 1 人 も い ない かも しれ ない
抜か れて も お前 の 恥 じゃ ない そういう 男 なんだ 奴 は
お いっ 何 やって んだ 赤木 桜木 早く 来い
( 赤木 ) 仙道 は 俺 が マーク する
( 晴子 ) 桜木 君 …
( 赤木 ) まだ 分から ん の か 試合 中 だ いく ぞ
あんなに なす すべ なく 抜か れて そのまま に は でき ねえ さ
負けず嫌いな んだ あいつ は 極端に
( 赤木 ) 桜木 …
( 桜木 ) 仙道 は 俺 が 倒す
こら あー っ !
ちょっと 待て い 仙道 ー っ !
( 湘北 一同 ) おお ー っ !
( 桑田 ) 速 えー っ !
( 石井 ) 追いついた っ !
なんて 速 さ なんだ あいつ は
桜木 さん !
ぬう っ
( 湘北 一同 ) ああ ー っ …
やった ー !
仙道 さん !
クッ クソッ おのれ …
ぬ っ ゴリ いや 今 の は …
( 赤木 ) よく 追いついた
さ せる か ー っ !
( 赤木 ) う おお ー っ !
ゴリ !
お ー し !
( 水戸 ) やった すぐ また 返した ぞ
さすが ゴリ
ナイスパス 木暮 さん
さあ ディフェンス 1 本 ! 止める ぞ !
( 湘北 選手 たち ) オウ !
よ ー し 来い 仙道 ー っ !
あっ
くっ くう っ …
( 観客 の 歓声 )
( 観客 ) 仙道 仙道 仙道 仙道 !
ダメだ すご すぎる 仙道 は
あの 流川 で さえ 止め られ なかった んだ
初心 者 の 桜木 に は 無理だ よ
で っ でも 桜木 君 いい ディフェンス して る よ ね
あの 仙道 さん を 相手 に
この 前 バスケ を 始めた ばかり と は 思え ない くらい ―
いい ディフェンス して る よ ね
うん それ に あの 子 ―
この 試合 の 中 でも どんどん 上達 して る わ よ
その 証拠 に …
( 桜木 ) テイッ
あっ
キャーッ 桜木 君 桜木 君 !
( ホイッスル の 音 )
クッソーッ …
クソーッ も うち ょい だった のに …
ほら その 証拠 に …
今 まで ずっと 涼しい 顔 して た 仙道 の 息 が 弾んで る
ほか の 9 人 と 同じ ように
( 晴子 ) あっ
( 流川 楓 ( かえで )) 先輩
( 彩子 ) うん ?
そろそろ じゃ ねえ ?
ラスト 2 分 だ ろ
( ホイッスル の 音 )
( 審判 ) メンバー チェンジ 湘北
( 陵南 部員 ) 流川 だ
( 陵南 部員 ) 流川 !
( 彦一 ) 流川 君 や !
( 観客 ) 流川 が 出て きた
( 彦一 ) くう こら きつい で
あの 流川 君 今度 は 一体 どんな プレイ を 見せて くれる ん や
まさに 要 チェック や !
むっ ?
( 安西 光義 ( あんざ いみ つよし )) 流川 君 桜木 君
( 桜木 ・ 流川 ) うん ?
( 陵南 部員 ) おお っ 湘北 の 監督 が 動いた
( 陵南 部員 ) この 土壇場 に 来て ―
今 まで 何も して なかった 監督 が ついに 動いた ぞ
( 観客 ) 勝負 だ !
( 観客 ) やっぱり 監督 だった の か あの 人
あんまり 動か ない から 置物 でも 置いて あ ん の か と 思った ぜ
俺 も
わ いも
俺 も だ
バッ バカモン が !
( 田岡 ) かつて は 猛 将 と 恐れ られた 安西 先生 だ が
この 土壇場 に 来て 何 か 作戦 でも …
くっ 読め ん 全く 読め ん !
何 ー っ 何 だ そりゃ ちょっと 待て おやじ それ は いか ん
イヤだ
( 安西 ) ホッホッホ …
( 桜木 ) おやじ さっき の 俺 の 惜しい プレイ を 見 ただ ろ 俺 の !
( 流川 ) 全然 惜しく ねえ あんな の
( 審判 ) 指示 は タイム アウト を 取って して ください
試合 進行 の 妨げ に …
ホッ ホッ もう 終わった よ
ちょ ちょっと 待て おやじ コラーッ !
( 赤木 ) さあ 残り は たった 2 分 だ ! いく ぞ !
( 湘北 選手 たち ) オウ !
( 魚住 ) 最後 まで 気 を 抜く な ! あと 2 分 だ !
( 陵南 選手 たち ) オウ !
( 観客 の 歓声 )
( 湘北 部員 たち ) ディーフェンス ディーフェンス …
( 田岡 ) 安西 先生 あの 2 人 に どんな 指示 を ?
読め ん 全然 読め ん !
( 池上 亮二 ( いけ が み りょうじ )) 仙道 !
ダブルチーム ! 仙道 封じ か !
俺 の 足 を 引っ張る んじゃ ねえ ぞ 流川 !
よそ見 して んじゃ ねえ 初心 者
フッ 面白 ( お も しれ ) えっ
( 越野 宏明 ( ひろ あき )) ナメ や が って 1 人 は フリーに なる じゃ ねえ か 仙道 !
( 赤木 ) ヘルプ だ 安田 木暮 声 を 出せ !
オウ いった ぞ !
( 桜木 ) もらい っ
( 桜木 ) 抜か れる !
危 ねえ …
取れ もし ねえ の に むやみに 飛びつく な ドアホ
ああ ?
よそ見 す んな 相手 を 見て ろ
腰 を 落とせ 足 を 動かせ 相手 の 目 を 見ろ
珍しく よく しゃべる じゃ ねえ か 流川
ヘヘッ この 天才 の 力 を 借り たく なった か
( 流川 ) 負ける より は マシ だ
( 晴子 ) 流川 君 桜木 君
おお ー っ すごい ディフェンス すごい プレッシャー や
あれ やったら パス も 出さ れ へん
初めて だ
はっ ?
そ っ そう です ね こんな すごい ディフェンス
いや そう じゃ ない
初めて 見た …
あんなに うれし そうに プレイ する 仙道 を
( 陵南 部員 たち ) ああ っ …
( 魚住 ) も らい に いけ 越野 !
( 越野 ) 仙道 ! ( 仙道 ) オウ !
フウ …
( 流川 ) チッ
よ ー し !
( 観客 の 歓声 )
( 桜木 ) クソッ …
( 流川 ) 気 を 抜き や が って ドアホウ が
( 桜木 ) 何 だ と !
さあ 来い 1 年 坊主
上等だ 俺 が 倒す つったら 倒 ー す !
上等だ …
フッ 来い
ホンマ や 先生 の 言いはる とおり
仙道 さん うれし そう や うれし そうに プレイ し とる
あいつ は 今 純粋に バスケットボール を 楽しんで いる
目の前 の 相手 と の 勝負 を 夢中で 楽しんで いる んだ
( 田岡 ) まるで 近い 将来 の ライバル たち を 歓迎 する か の ように …
( 桜木 ) ぬう ? コラーッ ! ちょっと 待て 仙道 !
なんで 俺 を マーク し ねえ 逃げ ん な !
1 人 で 2 人 マーク は ちょっと 無理だ
( 池上 ) バカ かお 前 うち の エース が お前 なんか につく か
心配 し ねえ でも 俺 が きっちり 抑えて やる
ぬう ?
しっ 審判 … 今 の …
( 桜木 ) チクショー 仙道 …
俺 が バスケット 始めた ばかり だ と 思って ナメ て や がる な
( 魚住 ) クソッ 赤木 …
さすが 赤木 さん 返した !
これ で 81 点 まだ いける !
( 田岡 ) 魚住 も よく 頑張って いる が
総合 的に 見て まだ 赤木 の ほう が 一 枚 上 か
大した 選手 だ
さあ この 1 本 だ ! ディフェンス 絶対 止める ぞ !
( 桜木 ) 止めて やる !
( 陵南 部員 たち ) ああ っ …
( 彩子 ) あと 1 分 ちょっと …
4 点差 どう です か 先生
この 1 本 止めれば まだ 可能 性 あり です ね
止めれば …
じゃあ もし ここ で 1 本 決め られたら ?
とどめ だ な
( 彩子 ) あの 2 人 が 流川 と 桜木 花道 が ―
仙道 に 対して どこ まで 頑張れる か に かかって る わ
こういう 勝負 の ポイント に なる 場面 で は 陵南 は 必ず …
そう
( 観客 の 歓声 )
仙道 君 です
ふ ー っ
( 仙道 ) さーて …
ぬう う …
いく ぜっ !
( 花道 ・ 流川 ) 止める !
( ナレーション ) 残り 時間 は 1 分
湘北 対 陵南 の 試合 は いよいよ クライマックス を 迎える
♪~
~♪
( 桜木 ) 陵南 と の 練習 試合 も 残り わずか 1 分
いよいよ 緊迫 の クライマックス を 迎える
( 晴子 ) 頑張って まだ 十分に 追いつける 数字 よ
( 桜木 ) まかせて ください この 桜木 花道
晴子 さん と の あの 愛 の 早朝 練習 を 決して ムダ に は し ませ ん !
( 晴子 ) しっかり ー っ 流川 く ー ん !
( 桜木 ) ああ … 晴子 さん
( 桜木 ) 「 スラムダンク 」
“ タイム アップ ! 決着 陵南 戦 ”
見てくれ よ な