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メイドインアビス, Made in Abyss Episode 12

Made in Abyss Episode 12

今朝 がら 特に 酷 く なって

何 人 も の 医者 に 見せた んです が 原因 は 分から ず

国々 を 巡る 船団 キャラバン の 方 なら

何 か 良い 治療 法 を 知って る んじゃ ない か と

と は 言って も 私 は 薬 師 です し

とにかく キャラバン の 治療 船 に 運び ましょう

まずは 熱 を 下げ ない と 命 が 助かって も

身体 が イカ れて しまい ます

キユイ どう な の

船団 キャラバン に 行って くる

あと は 頼んだ ぞ

キユイ 今日 の 誕生日 の お 祝い すごく 楽しみに して いた のに

まさか あいつ

「 誕生日 に 死ぬ 病 」

ええ 最近 生まれた 日 に 命 を 落とす もの が やけに 多くて

それ が 病 の 仕業 じゃ ない か と 噂 に なって る んです

見て ください

お 葬式

ええ

トコシエコウ の 花 と ともに 灰 を アビス へ 帰す んです

あの 葬式 の 故人 も それ です

実は この 子 の 前 に

孤児院 でも 原因 不明 の 症状 で 二 人 なく なって い ます

不審な 死 だけ 数えれば 5 人 です

皆 誕生日 の わから ない 孤児 たち でした

そんな 理不尽な もの など 眉唾もの だ と 思い たい です が

お前 大丈夫 か

うん

ここ どこ

私 何も して い ない んです けど ね

どういう こと な んでしょう か

この 子 熱 が 出て た こと が おかしい くらい 健康な んです よ

ここ まで くる と もはや 呪い や 呪い の 類 ね

そい う いえば あった わ ね とびきり 理不尽で

まさに 呪い って 言わ れる

正体 不明 の 「 奈落 の 大 穴 」

憧れ は 毒 より 強く 病 より 深く 人 を 捕らえる

一 度 捕まる と 決して 逃げ られ ない

それ は まるで 「 呪い 」 だ が

冒険 者 たち は 皆 進んで 身 を 投じて ゆく

彼ら に とって 憧れ の ない 人生 は 死 より も 恐ろしい のだ

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく

その 目 を 灯火 より 輝か せて

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物

二度と 憧れ は 止まら ない

ここ で は ない 似た どこ か の 景色

それ に あの 声 聞き 間違い じゃ なければ

あの は 僕 の 僕 の 記憶 な の か

なら ライザー を 弔った の も

僕 が 埋めた の か

いや オーゼン は 「 遺体 は なかった 」 と

一体 どう 言う

や やめろ

リコ から 離れろ

やめろ って

この っ

安心 し な よ

ミーティ は 人 を 襲わ ない ぜ

普段 客 に は 懐か ない んだ けど な

歳 が 近い し 気 に 入った の かも な

ミーティ も こう なる 前 は 女の子 だった んだ ぜ

ミ ミーティ

キノコ は 食べたり し ないで くれよ

そんな 邪険に する もん じゃ ない ぜ

ミーティ の おかげ で 毒 も 抜けた んだ しな

どういう こと だ

あの 薬 は ミーティ に タマウガチ の 毒 を 打って 作った の さ

な なに

なん だって そんな 事 を

ミーティ は 毒 を 自分 で 治 せる の さ すごい だ ろ

その 血 を 材料 に 薬 を こしらえ たって わけだ

ナナチ 君 ら は 「 なれ は て 」 に なる 前 は 何者 だった んだ

ん なぁ それ 聞いちゃ う

やめ とき な よ

聞いたら オイラ の こと 助け たく なっちゃ う ぜ

な 何 を

君 は 恩人 で は ない か

助け ぐらい 当たり前

よしっ

ほれ できた ぞ

オイラ 特製 の

奈落 シチュー だ

お前 も やっと け

ほれ

粘り の ある 泥

これ さっき の 材料 使って いる んだ よ な

見た目 は ま ぁ 気 に す んな

妙に なま臭い 一体 何の 匂い だ

後 で モグモグ できる ように ミーティ の 分 も 取 っと いて やる から な

分泌 物

何 だ これ は

本当に あの 材料 から 出来た もの な の か

お ま まずかった

ナナチ 君 は 普段 から これ を

ま まあ

なんだ よ ぉ そんな 目 で 見る な よ ぉ

お オイラ ほら 美味しい 料理 と か 食べた こと ないし

リコ が 目覚めて これ を 食べたら

今度 こそ 死んで しまう

やる しか ない 僕 が 料理 を

ん なぁ 嫌 なら 食う な よ ぉ

なるほど なぁ

奈落 の 底 に 潜った 母ちゃん を 探し に ねぇ

しかし 好奇心 旺盛な 女の子 と

めぼしい 記憶 一 つ 取り戻せ ない ボンコツ が なぁ

お前 ら よく ここ まで 来 れた な

つ ー か 実際 どうにも なって なかった か

ナナチ 教えて くれ

君 は 君 は 「 アビス の 呪い 」 を 回避 する 方法 を 知っている ので は ない か

ん なぁ 「 見え ない 」 奴 に 教えた ところ で なあ

オイラ の 秘密で も ある し なぁ

頼む 必要な んだ

そう は 言って も なぁ

僕 に 出来る こと なら どんな 取引 でも 応じる だ から

ん なぁ 近づく な よ

そう だ な

試して みる か

しょ ー が ね ー な 特別に 体験 さ せて やる よ

よしっ と

ほれ お 前 も 入り な

これ は 一体

三 級 遺物 「 霧 織り 」

ま す ん げ え 薄い 布 切れ だ

丁度 こんな 感じ だ な

何 が だ

「 アビス の 呪い 」 の 正体 だ よ

なに

こんな 感じ の ふわふわ が な

何 重 に も 重なって オイラ 達 を 覆って る の さ

触れて も 感じ ず 見え も せ ず

オイラ 達 が 動けば 合わせて 動き

息 を した だけ で 流れ が できる

そ それ に 触れる と 「 アビス の 呪い 」 に かかる の か

そんな 事 は 無 え

触れて も 撓 む だけ だ

丁度 この 布 みたいに な

なら なら どう すれば かかる と いう んだ

それ は こう

こんな 感じ で

突き抜け ち まう と 症状 が 一気に 出る

手 の 先 と か なら ほぼ 影響 ね ー けど

頭 と か 胸 と か 命 に 近 そうな トコ が 通る と

まあ 見て きた ように ろく で も ない こと に なる わけだ

お 降りる 時 は どう なって る んだ

ん なぁ 上 から 通り抜ける 分 に は する り だ

入ったら 出 られ ない 「 さか トゲ 」 の ような 流れ が ある んだ

ほれ こんな 感じ だ な

まるで 獲物 を 捕らえる 罠 さ

何 なんだ その 悪意 み 満ちた ふわふわ は

わかん ね

「 力 場 」 だ よ

地下 世界 に 光 を 運び 同時に 観測 を 阻む

奈落 の 秩序 と 正体 を 頑 な に 守り 続ける

正体 不明 の 力 場 だ

縦 穴 を 隈無く 満たす 言わば アビス の 血液

そい つ が 「 アビス の 呪い 」 の 正体 さ

逃げ場 なんて どこ に も ありゃ し ない

だ だ が ナナチ の アジト 周辺 は 「 呪い 」 が 無い で は ない か

この 場所 見つける の は 苦労 した んだ ぜ

縦 穴 から 遠い ほど 力 場 は 弱く なる んだ

そ そう な の か

ここ まで 潜って 来た なら

なんとなく 身 に 覚え ねぇ

ま こんなに 安定 した 場所 そう 無い けど な

シーカーキャンプ 付近 も

そういう こと か

それ と この 力 場

生き物 の 動き に 敏感で な

意識 に まで 反応 して 流れ を 作る んだ

分かる か 意識 が 読めれば 動き も 読める

タマウガチ は 感 が いい んじゃ ねぇ

未来 予知 が 出来る の さ

力 場 は 深ければ 深い ほど より 濃く 強く なる

奈落 の 底 に 挑む って の は

この先 死 の 呪い が 充満 する 中 で

未来 を 読む 捕食 者 を 相手 に して いく って こと だ

なかなか 愉快だ ろ

た 探 窟 家 達 は 一体 ど いう やって 進んで いる んだ

さあ な 見え も し ない のに どうして んだろう な

そんな

ただ な これ だけ は わかる ぜ

そんな もん じゃ あこがれ は 止め られ ねぇ んだ

そだ その 兜 貸して み

ああ

なんだ それ は

言った だ ろ 体験 さ せて やる よ

ただし 約束 な

オイラ の 指示 は 絶対 だ

聞こえる か

なんだか ぞ わ ぞ わする な

ナナチ が 耳元 に いる みたいだ

すげ ー だ ろ 拾い モン だ けど な

声 は する けど ナナチ どこ に いる んだ

大丈夫 こっち から は 見えて る ぜ

そのまま 前進 だ

了解 した

なんだ

おい 無用に 突っ込む な

な 子供 馬鹿な

こっち に 来ちゃ いけない だめだ

黒 笛 だ

荷物 を 見る に 単独 で 戻る ところ を 狙わ れた な

丁度 いい あの 先客 を 助けて みる か

と っ 当然だ

まあ いい や

何 を して る

いい か 忘れ ん な よ

何 が あって も オイラ の 指示 通り だ

そう すりゃ あ タマ ちゃん も 退治 できて あいつ も 助かる

返事 は

了解 した

よ ぉし

なら 見せて やる ぜ オイラ の 見て る 世界 を なぁ

そい じゃ とりあえず

思いっきり 上向いて み

正気 か

ああ いい か 思いっ切り だ ぞ

し しかし

は 早く 逃げろ

そい つ は 「 気 に する な 」 あと

聞き返す な

オイラ の いう 事 は

絶対

そのまま 右側 へ 飛べ

度 し 難い

掴んだ な 絶対 離す な よ

お前 が 掴んで いる の は 力 場 を 感じ取る 器官

意識 と 行動 を 切り離さ なきゃ

触る こと すら でき ねぇ 奴 の 生命 線 だ

混乱 した 奴 は なり ぶり 構わ ず 仕留め に 来る

今 だ 絡め とれ

そい つ の 未来 は 封じた ぜ

ぶち か まして やれ

リコ を よくも

針 を 捨てた

水蒸気 が

に 逃げ られた

上出来だ

八 割 も 針 を 自 切り した んだ

もう ここ で 狩り は でき ねぇ

それ よか 早く 戻って 来い

お おい そい つ に 近付く な

たま ちゃん が い なく なった 今

オイラ たち に とっちゃ 一 番 危険な の が 探 窟 家 だ ぞ

おい ったら

君 は 一体

言付け を 頼ま れて くれ ない か

ベルチェ 口 孤児院 の ジルオ と いう 人 に あてて だ

ベルチェ 口 ジルオ

「 僕ら は まだ 冒険 を 続けて いる 」 と

ああ わかった

頼む

すまない

ま オイラ の 事 言わ なかった から いい けど さ

大丈夫な の か よ その ベルチェ 口 孤児院 の 奴 さ

お前 と 繫 が り が ある って 分かったら や ば くね

大丈夫だ 一 番 信頼 できる 人 だ から

それにしても すごかった ぞ ナナチ

敵 の 能力 を 逆手 に とった 素晴らしい 作戦 だ

君 も 奈落 の 底 に 付いて 来て くれれば いい のに

あ あの な

お前 に 頼み たいこ が できた

お ぉ なんだ 何でも 言って くれ

さすが に 言 いずれ ー んだ けど な

遠慮 は する な

じゃあ 頼む

ミーティ を 殺して くれ

ミーティ

ミーティ 逃げて ごめん よ

もう あいつ の 好きに なんか さ せたり し ない から

ん なぁ オイラ が オイラ が 何とか する んだ

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう

危うい 足場 滑る スロープ

過去 と 未来 の 道標

君 の 左手 僕 の 右手 を

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も

だから 迷わ ず に 歩いて いこう

色とりどりの 夢 重ねて

明日 は どこ に 向かう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ

最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう


Made in Abyss Episode 12

今朝 がら 特に 酷 く なって けさ||とくに|こく||

何 人 も の 医者 に 見せた んです が 原因 は 分から ず なん|じん|||いしゃ||みせた|ん です||げんいん||わから|

国々 を 巡る 船団 キャラバン の 方 なら くにぐに||めぐる|せんだん|きゃらばん||かた|

何 か 良い 治療 法 を 知って る んじゃ ない か と なん||よい|ちりょう|ほう||しって|||||

と は 言って も 私 は 薬 師 です し ||いって||わたくし||くすり|し||

とにかく キャラバン の 治療 船 に 運び ましょう |きゃらばん||ちりょう|せん||はこび|

まずは 熱 を 下げ ない と 命 が 助かって も |ねつ||さげ|||いのち||たすかって|

身体 が イカ れて しまい ます からだ||いか|||

キユイ どう な の

船団 キャラバン に 行って くる せんだん|きゃらばん||おこなって|

あと は 頼んだ ぞ ||たのんだ|

キユイ 今日 の 誕生日 の お 祝い すごく 楽しみに して いた のに |きょう||たんじょうび|||いわい||たのしみに|||

まさか あいつ

「 誕生日 に 死ぬ 病 」 たんじょうび||しぬ|びょう

ええ 最近 生まれた 日 に 命 を 落とす もの が やけに 多くて |さいきん|うまれた|ひ||いのち||おとす||||おおくて

それ が 病 の 仕業 じゃ ない か と 噂 に なって る んです ||びょう||しわざ|||||うわさ||||ん です

見て ください みて|

お 葬式 |そうしき

ええ

トコシエコウ の 花 と ともに 灰 を アビス へ 帰す んです ||か|||はい||||きす|ん です

あの 葬式 の 故人 も それ です |そうしき||こじん|||

実は この 子 の 前 に じつは||こ||ぜん|

孤児院 でも 原因 不明 の 症状 で 二 人 なく なって い ます こじいん||げんいん|ふめい||しょうじょう||ふた|じん||||

不審な 死 だけ 数えれば 5 人 です ふしんな|し||かぞえれば|じん|

皆 誕生日 の わから ない 孤児 たち でした みな|たんじょうび||||こじ||

そんな 理不尽な もの など 眉唾もの だ と 思い たい です が |りふじんな|||まゆつばもの|||おもい|||

お前 大丈夫 か おまえ|だいじょうぶ|

うん

ここ どこ

私 何も して い ない んです けど ね わたくし|なにも||||ん です||

どういう こと な んでしょう か

この 子 熱 が 出て た こと が おかしい くらい 健康な んです よ |こ|ねつ||でて||||||けんこうな|ん です|

ここ まで くる と もはや 呪い や 呪い の 類 ね |||||まじない||まじない||るい|

そい う いえば あった わ ね とびきり 理不尽で |||||||りふじんで

まさに 呪い って 言わ れる |まじない||いわ|

正体 不明 の 「 奈落 の 大 穴 」 しょうたい|ふめい||ならく||だい|あな

憧れ は 毒 より 強く 病 より 深く 人 を 捕らえる あこがれ||どく||つよく|びょう||ふかく|じん||とらえる

一 度 捕まる と 決して 逃げ られ ない ひと|たび|つかまる||けっして|にげ||

それ は まるで 「 呪い 」 だ が |||まじない||

冒険 者 たち は 皆 進んで 身 を 投じて ゆく ぼうけん|もの|||みな|すすんで|み||とうじて|

彼ら に とって 憧れ の ない 人生 は 死 より も 恐ろしい のだ かれら|||あこがれ|||じんせい||し|||おそろしい|

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく だれ|||さからえ|||くぐって|

その 目 を 灯火 より 輝か せて |め||とうか||かがやか|

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む めざす|さき||ふかく||まよい|こむ

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう くち|あけた|ならく||わな|しんじつ||あと||おいかけよう

今 答え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい いま|こたえ||みつかる||ぜんぶ|うしな||||

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る |こえ||はなさ||よう に|こだま|||ひびいて|

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ らしんばん|||やみ||さした||にげば|||かた|

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物 ||まじない||こどう||ほんもの

二度と 憧れ は 止まら ない にどと|あこがれ||とまら|

ここ で は ない 似た どこ か の 景色 ||||にた||||けしき

それ に あの 声 聞き 間違い じゃ なければ |||こえ|きき|まちがい||

あの は 僕 の 僕 の 記憶 な の か ||ぼく||ぼく||きおく|||

なら ライザー を 弔った の も |||とむらった||

僕 が 埋めた の か ぼく||うずめた||

いや オーゼン は 「 遺体 は なかった 」 と |||いたい|||

一体 どう 言う いったい||いう

や やめろ

リコ から 離れろ ||はなれろ

やめろ って

この っ

安心 し な よ あんしん|||

ミーティ は 人 を 襲わ ない ぜ ||じん||おそわ||

普段 客 に は 懐か ない んだ けど な ふだん|きゃく|||なつか||||

歳 が 近い し 気 に 入った の かも な さい||ちかい||き||はいった|||

ミーティ も こう なる 前 は 女の子 だった んだ ぜ ||||ぜん||おんなのこ|||

ミ ミーティ

キノコ は 食べたり し ないで くれよ きのこ||たべたり|||

そんな 邪険に する もん じゃ ない ぜ |じゃけんに|||||

ミーティ の おかげ で 毒 も 抜けた んだ しな ||||どく||ぬけた||

どういう こと だ

あの 薬 は ミーティ に タマウガチ の 毒 を 打って 作った の さ |くすり||||||どく||うって|つくった||

な なに

なん だって そんな 事 を |||こと|

ミーティ は 毒 を 自分 で 治 せる の さ すごい だ ろ ||どく||じぶん||ち||||||

その 血 を 材料 に 薬 を こしらえ たって わけだ |ち||ざいりょう||くすり||||

ナナチ 君 ら は 「 なれ は て 」 に なる 前 は 何者 だった んだ |きみ||||||||ぜん||なにもの||

ん なぁ それ 聞いちゃ う |||きいちゃ|

やめ とき な よ

聞いたら オイラ の こと 助け たく なっちゃ う ぜ きいたら||||たすけ||||

な 何 を |なん|

君 は 恩人 で は ない か きみ||おんじん||||

助け ぐらい 当たり前 たすけ||あたりまえ

よしっ

ほれ できた ぞ

オイラ 特製 の |とくせい|

奈落 シチュー だ ならく|しちゅー|

お前 も やっと け おまえ|||

ほれ

粘り の ある 泥 ねばり|||どろ

これ さっき の 材料 使って いる んだ よ な |||ざいりょう|つかって||||

見た目 は ま ぁ 気 に す んな みため||||き|||

妙に なま臭い 一体 何の 匂い だ みょうに|なまぐさい|いったい|なんの|におい|

後 で モグモグ できる ように ミーティ の 分 も 取 っと いて やる から な あと||もぐもぐ||よう に|||ぶん||と|||||

分泌 物 ぶんぴつ|ぶつ

何 だ これ は なん|||

本当に あの 材料 から 出来た もの な の か ほんとうに||ざいりょう||できた||||

お ま まずかった

ナナチ 君 は 普段 から これ を |きみ||ふだん|||

ま まあ

なんだ よ ぉ そんな 目 で 見る な よ ぉ ||||め||みる|||

お オイラ ほら 美味しい 料理 と か 食べた こと ないし |||おいしい|りょうり|||たべた||

リコ が 目覚めて これ を 食べたら ||めざめて|||たべたら

今度 こそ 死んで しまう こんど||しんで|

やる しか ない 僕 が 料理 を |||ぼく||りょうり|

ん なぁ 嫌 なら 食う な よ ぉ ||いや||くう|||

なるほど なぁ

奈落 の 底 に 潜った 母ちゃん を 探し に ねぇ ならく||そこ||くぐった|かあちゃん||さがし||

しかし 好奇心 旺盛な 女の子 と |こうきしん|おうせいな|おんなのこ|

めぼしい 記憶 一 つ 取り戻せ ない ボンコツ が なぁ |きおく|ひと||とりもどせ||||

お前 ら よく ここ まで 来 れた な おまえ|||||らい||

つ ー か 実際 どうにも なって なかった か |-||じっさい||||

ナナチ 教えて くれ |おしえて|

君 は 君 は 「 アビス の 呪い 」 を 回避 する 方法 を 知っている ので は ない か きみ||きみ||||まじない||かいひ||ほうほう||しっている||||

ん なぁ 「 見え ない 」 奴 に 教えた ところ で なあ ||みえ||やつ||おしえた|||

オイラ の 秘密で も ある し なぁ ||ひみつで||||

頼む 必要な んだ たのむ|ひつような|

そう は 言って も なぁ ||いって||

僕 に 出来る こと なら どんな 取引 でも 応じる だ から ぼく||できる||||とりひき||おうじる||

ん なぁ 近づく な よ ||ちかづく||

そう だ な

試して みる か ためして||

しょ ー が ね ー な 特別に 体験 さ せて やる よ |-|||-||とくべつに|たいけん||||

よしっ と

ほれ お 前 も 入り な ||ぜん||はいり|

これ は 一体 ||いったい

三 級 遺物 「 霧 織り 」 みっ|きゅう|いぶつ|きり|おり

ま す ん げ え 薄い 布 切れ だ |||||うすい|ぬの|きれ|

丁度 こんな 感じ だ な ちょうど||かんじ||

何 が だ なん||

「 アビス の 呪い 」 の 正体 だ よ ||まじない||しょうたい||

なに

こんな 感じ の ふわふわ が な |かんじ||||

何 重 に も 重なって オイラ 達 を 覆って る の さ なん|おも|||かさなって||さとる||おおって|||

触れて も 感じ ず 見え も せ ず ふれて||かんじ||みえ|||

オイラ 達 が 動けば 合わせて 動き |さとる||うごけば|あわせて|うごき

息 を した だけ で 流れ が できる いき|||||ながれ||

そ それ に 触れる と 「 アビス の 呪い 」 に かかる の か |||ふれる||||まじない||||

そんな 事 は 無 え |こと||む|

触れて も 撓 む だけ だ ふれて||とう|||

丁度 この 布 みたいに な ちょうど||ぬの||

なら なら どう すれば かかる と いう んだ

それ は こう

こんな 感じ で |かんじ|

突き抜け ち まう と 症状 が 一気に 出る つきぬけ||||しょうじょう||いっきに|でる

手 の 先 と か なら ほぼ 影響 ね ー けど て||さき|||||えいきょう||-|

頭 と か 胸 と か 命 に 近 そうな トコ が 通る と あたま|||むね|||いのち||ちか|そう な|||とおる|

まあ 見て きた ように ろく で も ない こと に なる わけだ |みて||よう に||||||||

お 降りる 時 は どう なって る んだ |おりる|じ|||||

ん なぁ 上 から 通り抜ける 分 に は する り だ ||うえ||とおりぬける|ぶん|||||

入ったら 出 られ ない 「 さか トゲ 」 の ような 流れ が ある んだ はいったら|だ|||さ か|とげ|||ながれ|||

ほれ こんな 感じ だ な ||かんじ||

まるで 獲物 を 捕らえる 罠 さ |えもの||とらえる|わな|

何 なんだ その 悪意 み 満ちた ふわふわ は なん|||あくい||みちた||

わかん ね

「 力 場 」 だ よ ちから|じょう||

地下 世界 に 光 を 運び 同時に 観測 を 阻む ちか|せかい||ひかり||はこび|どうじに|かんそく||はばむ

奈落 の 秩序 と 正体 を 頑 な に 守り 続ける ならく||ちつじょ||しょうたい||がん|||まもり|つづける

正体 不明 の 力 場 だ しょうたい|ふめい||ちから|じょう|

縦 穴 を 隈無く 満たす 言わば アビス の 血液 たて|あな||くまなく|みたす|いわば|||けつえき

そい つ が 「 アビス の 呪い 」 の 正体 さ |||||まじない||しょうたい|

逃げ場 なんて どこ に も ありゃ し ない にげば|||||||

だ だ が ナナチ の アジト 周辺 は 「 呪い 」 が 無い で は ない か ||||||しゅうへん||まじない||ない||||

この 場所 見つける の は 苦労 した んだ ぜ |ばしょ|みつける|||くろう|||

縦 穴 から 遠い ほど 力 場 は 弱く なる んだ たて|あな||とおい||ちから|じょう||よわく||

そ そう な の か

ここ まで 潜って 来た なら ||くぐって|きた|

なんとなく 身 に 覚え ねぇ |み||おぼえ|

ま こんなに 安定 した 場所 そう 無い けど な ||あんてい||ばしょ||ない||

シーカーキャンプ 付近 も |ふきん|

そういう こと か

それ と この 力 場 |||ちから|じょう

生き物 の 動き に 敏感で な いきもの||うごき||びんかんで|

意識 に まで 反応 して 流れ を 作る んだ いしき|||はんのう||ながれ||つくる|

分かる か 意識 が 読めれば 動き も 読める わかる||いしき||よめれば|うごき||よめる

タマウガチ は 感 が いい んじゃ ねぇ ||かん||||

未来 予知 が 出来る の さ みらい|よち||できる||

力 場 は 深ければ 深い ほど より 濃く 強く なる ちから|じょう||ふかければ|ふかい|||こく|つよく|

奈落 の 底 に 挑む って の は ならく||そこ||いどむ|||

この先 死 の 呪い が 充満 する 中 で このさき|し||まじない||じゅうまん||なか|

未来 を 読む 捕食 者 を 相手 に して いく って こと だ みらい||よむ|ほしょく|もの||あいて||||||

なかなか 愉快だ ろ |ゆかいだ|

た 探 窟 家 達 は 一体 ど いう やって 進んで いる んだ |さが|いわや|いえ|さとる||いったい||||すすんで||

さあ な 見え も し ない のに どうして んだろう な ||みえ|||||||

そんな

ただ な これ だけ は わかる ぜ

そんな もん じゃ あこがれ は 止め られ ねぇ んだ |||||とどめ|||

そだ その 兜 貸して み ||かぶと|かして|

ああ

なんだ それ は

言った だ ろ 体験 さ せて やる よ いった|||たいけん||||

ただし 約束 な |やくそく|

オイラ の 指示 は 絶対 だ ||しじ||ぜったい|

聞こえる か きこえる|

なんだか ぞ わ ぞ わする な

ナナチ が 耳元 に いる みたいだ ||みみもと|||

すげ ー だ ろ 拾い モン だ けど な |-|||ひろい|もん|||

声 は する けど ナナチ どこ に いる んだ こえ||||||||

大丈夫 こっち から は 見えて る ぜ だいじょうぶ||||みえて||

そのまま 前進 だ |ぜんしん|

了解 した りょうかい|

なんだ

おい 無用に 突っ込む な |むよう に|つっこむ|

な 子供 馬鹿な |こども|ばかな

こっち に 来ちゃ いけない だめだ ||きちゃ||

黒 笛 だ くろ|ふえ|

荷物 を 見る に 単独 で 戻る ところ を 狙わ れた な にもつ||みる||たんどく||もどる|||ねらわ||

丁度 いい あの 先客 を 助けて みる か ちょうど|||せんきゃく||たすけて||

と っ 当然だ ||とうぜんだ

まあ いい や

何 を して る なん|||

いい か 忘れ ん な よ ||わすれ|||

何 が あって も オイラ の 指示 通り だ なん||||||しじ|とおり|

そう すりゃ あ タマ ちゃん も 退治 できて あいつ も 助かる |||たま|||たいじ||||たすかる

返事 は へんじ|

了解 した りょうかい|

よ ぉし

なら 見せて やる ぜ オイラ の 見て る 世界 を なぁ |みせて|||||みて||せかい||

そい じゃ とりあえず

思いっきり 上向いて み おもいっきり|うわむいて|

正気 か しょうき|

ああ いい か 思いっ切り だ ぞ |||おもいっきり||

し しかし

は 早く 逃げろ |はやく|にげろ

そい つ は 「 気 に する な 」 あと |||き||||

聞き返す な ききかえす|

オイラ の いう 事 は |||こと|

絶対 ぜったい

そのまま 右側 へ 飛べ |みぎがわ||とべ

度 し 難い たび||かたい

掴んだ な 絶対 離す な よ つかんだ||ぜったい|はなす||

お前 が 掴んで いる の は 力 場 を 感じ取る 器官 おまえ||つかんで||||ちから|じょう||かんじとる|きかん

意識 と 行動 を 切り離さ なきゃ いしき||こうどう||きりはなさ|

触る こと すら でき ねぇ 奴 の 生命 線 だ さわる|||||やつ||せいめい|せん|

混乱 した 奴 は なり ぶり 構わ ず 仕留め に 来る こんらん||やつ||||かまわ||しとめ||くる

今 だ 絡め とれ いま||からめ|

そい つ の 未来 は 封じた ぜ |||みらい||ほうじた|

ぶち か まして やれ

リコ を よくも

針 を 捨てた はり||すてた

水蒸気 が すいじょうき|

に 逃げ られた |にげ|

上出来だ じょうできだ

八 割 も 針 を 自 切り した んだ やっ|わり||はり||じ|きり||

もう ここ で 狩り は でき ねぇ |||かり|||

それ よか 早く 戻って 来い ||はやく|もどって|こい

お おい そい つ に 近付く な |||||ちかづく|

たま ちゃん が い なく なった 今 ||||||いま

オイラ たち に とっちゃ 一 番 危険な の が 探 窟 家 だ ぞ ||||ひと|ばん|きけんな|||さが|いわや|いえ||

おい ったら

君 は 一体 きみ||いったい

言付け を 頼ま れて くれ ない か ことづけ||たのま||||

ベルチェ 口 孤児院 の ジルオ と いう 人 に あてて だ |くち|こじいん|||||じん|||

ベルチェ 口 ジルオ |くち|

「 僕ら は まだ 冒険 を 続けて いる 」 と ぼくら|||ぼうけん||つづけて||

ああ わかった

頼む たのむ

すまない

ま オイラ の 事 言わ なかった から いい けど さ |||こと|いわ|||||

大丈夫な の か よ その ベルチェ 口 孤児院 の 奴 さ だいじょうぶな||||||くち|こじいん||やつ|

お前 と 繫 が り が ある って 分かったら や ば くね おまえ||||||||わかったら|||

大丈夫だ 一 番 信頼 できる 人 だ から だいじょうぶだ|ひと|ばん|しんらい||じん||

それにしても すごかった ぞ ナナチ

敵 の 能力 を 逆手 に とった 素晴らしい 作戦 だ てき||のうりょく||さかて|||すばらしい|さくせん|

君 も 奈落 の 底 に 付いて 来て くれれば いい のに きみ||ならく||そこ||ついて|きて|||

あ あの な

お前 に 頼み たいこ が できた おまえ||たのみ|||

お ぉ なんだ 何でも 言って くれ |||なんでも|いって|

さすが に 言 いずれ ー んだ けど な ||げん||-|||

遠慮 は する な えんりょ|||

じゃあ 頼む |たのむ

ミーティ を 殺して くれ ||ころして|

ミーティ

ミーティ 逃げて ごめん よ |にげて||

もう あいつ の 好きに なんか さ せたり し ない から |||すきに||||||

ん なぁ オイラ が オイラ が 何とか する んだ ||||||なんとか||

空 に 浮かんで る 光る 波 を 束ねて 虹 の 橋 を かけよう から||うかんで||ひかる|なみ||たばねて|にじ||きょう||

危うい 足場 滑る スロープ あやうい|あしば|すべる|すろーぷ

過去 と 未来 の 道標 かこ||みらい||みちしるべ

君 の 左手 僕 の 右手 を きみ||ひだりて|ぼく||みぎて|

繫 い で 繫 げ てはじめ よう

いつも そば に いる よ

過去 も 今 も 未来 も かこ||いま||みらい|

だから 迷わ ず に 歩いて いこう |まよわ|||あるいて|

色とりどりの 夢 重ねて いろとりどりの|ゆめ|かさねて

明日 は どこ に 向かう あした||||むかう

君 と 一緒に いれたら 世界 は 輝き だす よ きみ||いっしょに||せかい||かがやき||

最 果て の 地 に 咲く 花 を 探そう さい|はて||ち||さく|か||さがそう