Just Because ! Episode 9
( 猿渡 順 平 ( さる わた りじゅん ぺい )) 人 は なぜ 受験 を する のだろう か
( 相馬 陽斗 ( そう ま はる と )) 大学 行く ため だろう
( 順 平 ) 人 は なぜ 大学 に 行く んだろう か
( 陽斗 ) ん ?
( 石垣 陸 生 ( りく お )) センター 爆死 だった らしい
( 順 平 ) 受験 …
早く 終わ ん ねえ かな
ある 意味 終わって ん べ
( 女子 生徒 たち ) えっ ?
( 鈴木 桃 花 ( もも か )) ねえ ねえ あれ ! あ …
本命 の 一般 受験 は これ から …
センター は 終わり の 始まり に すぎ ない んだ よ
( 陽斗 ) どの 道 終わ んじゃ … お っ
( 森川 ( もり かわ ) 葉月 ( はづき )) 猿渡 くん そこ 私 の …
ハァ … 誰 ?
( 陽斗 ) 森川 ?
( 順 平 ) は !? うわ っ …
わ っ わ っ わ っ …
( 葉月 ) 大丈夫 ?
( 順 平 ) はい 大丈夫です !
( 葉月 ) おはよう
お は … よう …
♪~
~♪
( コイン の 投入 音 )
( 夏目 ( なつ め ) 美緒 ( み お )) フゥ …
( 高橋 ( たか は し ) 早苗 ) いちご 牛乳 ブーム 終わった の ?
うーん ちょっと ね …
( 桃 花 ) あー いた いた
もう 捜した よ ー
( 早苗 ) どうした の ?
今 の まゆ ちん 不機嫌 すぎて
1 人 じゃ 無理 !
( 女子 生徒 ) いや ホントに ―
私 絶対 髪 下ろす の 似合う って 思って たよ 森川 さん
( 順 平 ) 森川 さん ? いい よ な すげ え
これ って もしや 恋 ?
( 陽斗 ) うる せ え って ! ( 順 平 ) は ー っ !
見た 見た ? 俺 の 反射 神経 フフフッ …
ハーッハッハッハッ …
( 佐藤 真由子 ( まゆ こ )) う ざ っ
( 女子 生徒 ) えー っ ウソー ! マジ で ?
( 真由子 ) だ から あの 子 嫌いだった のに
( 桃 花 ) 森川 って 背 高い し ―
細い し スタイル いい し ねっ 美緒 ?
あれ ? 美緒 さ ー ん ?
美緒 ! ( 美緒 ) あっ
うん そう だ ね !
絶対 聞いて なかった でしょ
( 順 平 )1 度 受けた 技 は ―
俺 に は 通用 し ねえ (3 人 ) ん ?
( 陸 生 )1 度 受けた 問題 は 間違える けど な
( 順 平 ) 俺 は 過去 に は 縛ら れ ねえ から
( 陽斗 ) 言って る こと 矛盾 して んだ ろ
( 陸 生 ) 矛盾 の 意味 分かる か ? 順 平
( 順 平 ) 分かる よ !
大丈夫 ! 美緒 も かわいい よ !
( 美緒 ) あっ 違う よ 進路 の こと 考えて た だけ で …
( 桃 花 ) ウフフッ …
( 早苗 ) 健 気 ( けなげ ) だ ねえ 美緒 は
うん うん 私 応援 して る から !
( 美緒 ) いや ホント だって …
( 乾 ( い ぬい ) 依子 ( よりこ )) 大丈夫 ?
( 葉月 ) あんまり
もう 恥ずかしくて みんな に 髪形 の こと 言わ れる の
( 依子 ) だったら 元 に 戻せば ?
( 葉月 ) う うん
思い切って よかった と 思って る から
じゃあ しゃんと する
そう だ ね
( 美緒 ) だ から 誤解 だって ば
は いはい 分かった 分かった
そう いえば 葉月 ( 葉月 ) ん ?
相馬 から なんか 言わ れた ?
“ お は … よう …” かな ?
( 依子 ) ダメだ あいつ
( チョーク の 筆跡 音 )
( 携帯 電話 の 操作 音 )
( 足音 )
( 渡辺 ( わた なべ )) なあ 相馬
( 陽斗 ) ん ?
( 渡辺 ) 俺 いつも 言って る よ な ?
スマホ は バレ ない ように 見ろ って
授業 つま ん ない の か と 思って 傷つく だ ろ ?
さ ー せ ー ん
( 渡辺 ) 頼む ぞ 本当
( 生徒 たち の 笑い声 )
( 生徒 たち の 笑い声 )
( 生徒 たち の 笑い声 )
へ ー い
( 生徒 たち の 笑い声 )
( 泉 ( いずみ ) 瑛 太 ( え いた )) バレ たな
あっ
( 小宮 ( こみ や ) 恵那 ( え な )) 私 も コンクール で 賞 取ったら
先輩 に 告白 する !
( 瑛 太 ) もう 言って ん の と 同じだ よ な
分かって ん の か な
( 施錠 音 )
( 恵那 ) あ …
( 瑛 太 ) こういう 場合
返事 した ほう が いい の か な ?
( 恵那 ) ハァ ハァ ハァ …
絶対 変に 思わ れた
( カメラ の シャッター 音 ) ( 清水 ( しみず ) 徹 ) どう よ ?
( 山口 ( や まぐち ) 薫 ) うん いい 感じ
えっ ? ( 徹 ) はっ
( ドア が 閉まる 音 )
いや 遊んで た わけじゃ ねえ から ! (2 人 ) ん ?
( 恵那 ) ハァ …
( 薫 ) あ …
今日 外 で 写真 撮る って 言って た よ ね ?
だって 今 帰る と さ …
げた 箱 で ばったり 会い そうだ しな
( 美緒 ) ありがとう ございました
気 を つけて 帰れよ かぜ と かも な
はい
真面目な ヤツ ほど 土壇場 で 悩み だす んだ よ な
( 美緒 ) まだ いたんだ
部活 顔 出して 後輩 しごいて た
( 美緒 ) 後輩 に 嫌わ れる よ
う っせ え
夏目 は 勉強 ?
( 美緒 ) ベンサン に ちょっと 相談
( 陽斗 ) ふ ー ん
( トランペット の 演奏 )
( トランペット の 演奏 )
あっ 森川 だ
( トランペット の 演奏 )
( トランペット の 演奏 )
( 美緒 ) さすが よく 分か ん ね
( 美緒 ) さすが よく 分か ん ね
行って くれば ?
いい よ 邪魔 んなる し
帰ら ねえ の ?
用事 思い出した じゃ あね
おう
( トランペット の 演奏 )
か っ 飛ばせ 相馬
フゥ …
あー クソッ !
( 美緒 ) もう おしまい ?
( 葉月 ) 夏目 さん
( 美緒 ) あの さ ( 葉月 ) あの …
(2 人 ) どうぞ
ウフッ
じゃあ あたし から
( 葉月 ) うん
森川 さん は なんで 今 の 進路 に 決めた の ?
( 葉月 ) あ …
あっ ごめん 急に
( 葉月 ) うち は ずっと 農家 で …
いつか は 私 も 家族 の 手伝い を する って
決めて いる から
( 美緒 ) うん
その いつか が 来る 前 に 大学 も 興味 あった し
1 人 暮らし も して み たかった んだ
だから 関西 の 女子 大 なんだ
まだ 大人 に なり たく ない だけ な の か な
う うん 全然 ちゃん と して る
そんな こと …
それ に 比べて あたし は …
ハァ …
( 葉月 ) 夏目 さん は ?
( 美緒 ) ん ?
( 葉月 ) 大学
なんで ?
( 美緒 ) あたし は …
( ドア が 開く 音 ) ( 夏目 美奈 ( みな )) ただいま !
( 母親 ) お かえり 早かった の ね ( ドア が 閉まる 音 )
( 美奈 ) 今日 2 限 まで だ から
あ …
これ まだ 出して ない の ?
美緒 から なんか 聞いて ない ?
( 美奈 ) なんか って ?
( 母親 ) あの 子 今朝 に なって ―
お 姉ちゃん の 大学 受け ない かも って 言い出した の よ
ふ ー ん そ っか
( 葉月 ) 夏目 さん ?
あたし は なんか よく 分か ん なく なっちゃ って
それ で こんな 話
ごめん
( 葉月 ) う うん
ありがとう
( 葉月 ) うん
あと さ
それ すごく いい
大人っぽい の あたし は 似合わ ない から 羨ま し い
ありがとう
相馬 も 気 に 入って た っぽい し
( 葉月 ) 夏目 さん
勘違い だったら ごめん
( 美緒 ) うん 何 ?
もし かして …
夏目 さん 相馬 くん の こと …
えっ ?
(2 人 ) うわ っ
う っ
マネ し ないで よ !
( 瑛 太 ) そっち だ ろ !
( 恵那 ) じゃ あね !
ハァ ハァ ハァ …
あー 今日 最悪 !
ウフフッ …
( 後輩 ) 葉月 先輩
私 たち もう 帰り ます ね
( 後輩 ) 音楽 室 閉めちゃ って いい です か ?
( 葉月 ) うん ありがとう 私 も もう 帰る よ
( 早苗 ) 美緒
早苗
( 早苗 ) 奇 遇 だ ね
うん
( 早苗 ) 受ける の ?
過去 問 1 度 やって みよう か と 思って
それ する と 不安に なる よ
今 から 偏差値 上 の 大学 なんて
やっぱり そう かな
ど した ? 今日 ベンサン に なんか 言わ れた ?
昨日 お 姉ちゃん に 言わ れた
このまま 今 の 第 一 志望 じゃ ダメな 気 が して
それ は 受験 生 の 気のせい って やつ
そう かも
でも …
まずは 挑戦
そ っか 頑張れ
ありがとう それ じゃ
うん じゃあ
美緒 大丈夫 かな
まっ 人 の こと 心配 して る 場合 じゃ ない か
( 美緒 ) 問題 の 傾向 は 近い し
でも
C 判定 くらい かな
( ドア が 開く 音 )
( 瑛 太 ) ちょっと 走って くる
( 母親 ) は いはい 今日 も 気 を つけて ね
( ドア が 閉まる 音 )
ハァ ハァ ハァ …
あっ
ハァ ハァ ハァ …
ハァ ハァ ハァ …
( 瑛 太 ) ハァ ハァ ハァ …
はい
言 っと く けど 偶然じゃ ない から
待ち伏せ だ から
( 瑛 太 ) ありがとう
こんな 寒い 日 に よく 走る ね
ハァ …
( 瑛 太 ) 待って て ( 恵那 ) あ …
( 瑛 太 ) お返し ( 恵那 ) ん ?
ありがとう
あった か ー い
( 瑛 太 ) や な 季節 が 来る な
( 恵那 ) それ 逆じゃ ない ?
( 瑛 太 ) 逆じゃ ない
( 恵那 ) ふ ー ん
なんだ よ
( 恵那 ) 中学 の ころ ―
会長 チョコレート くれ なかった んだ
でも 今年 は 期待 して いい と 思う な
( 瑛 太 ) どういう 意味 で ?
( 恵那 ) そういう 意味 で !
じゃあ 帰る !
( 瑛 太 ) なんか 用 が あった んじゃ ?
( 恵那 ) それ なら もう 済んだ
明日 から も こういう 感じ で よろしく ね
瑛 太 先輩 !
( 瑛 太 ) 無理だ ろ
( 陽斗 ) うーん …
( 進藤 ( しんどう )) 我慢 し ないで 行 っと け よ ( 陽斗 ) えっ ?
( 進藤 ) 便所 だ ろ ?
( 陽斗 ) 違い ます
( 進藤 ) 大 ? 小 ?
( 陽斗 ) ん ~ だ から 違い ます って
( 佐伯 ( さえき )) じゃあ なんだ ? 眉間 に シワ寄せ て よ
( 森川 弦 ( ゆずる )) いた ー ! (2 人 ) あっ
( 森川 満 ( みつる )) 陽斗 いた いた ー !
( 佐伯 ) おい
おいおい おい … ( 陽斗 ) ヘッヘヘヘ …
( 佐伯 ) て め え 陽斗 ! ( 陽斗 ) う っ
どういう こと だ ! 彼女 いる なんて 聞いて ない ぞ !
しかも どっち も かわいい !
彼女 じゃ ないで すって
( 進藤 ) ウソ を 言う の は この 口 か !
( 美緒 ) すごい ね
( 依子 ) えっ 何 が ?
相馬 くん 大人 の 人 たち に 混ざって
普通に して て ちゃん と して る
私 と 違って
( 依子 ) そりゃ 葉月 と は 違う っ しょ
葉月 が 相馬 みたいだったら それ 最悪 ~
( 駒田 ( こま だ )) キャッチボール して みる か ?
( 満 ・ 弦 ) うん ! ( 依子 ) あっ 私 も
フゥ … ん ?
い ー …
( 駒田 ) それ っ
( 満 ) う っ うわ ー !
( 満 と 弦 の 笑い声 ) ( 石井 ) うまい ぞ 少年
( 陽斗 ) なあ
( 依子 ) ん ?
森川 今日 機嫌 悪かったり する ?
なんで ?
なん つ ー か そんなふうに 見え っ から
相馬 心当たり ない の ?
髪 切って から なん も 言えて ない
( 依子 ) じゃ そう な んじゃ ない ? ( 陽斗 ) あっ
バカ ! どこ 投げて …
お 礼 は 極上 ピザ まん な
( 陽斗 ) う う …
( 駒田 ) よ ー し もう いっち ょ いく ぞ それ っ
( 葉月 ) 相馬 くん
( 陽斗 ) すげ え いい と 思う
( 葉月 ) えっ ?
だから その … 髪 切って さ
でも 周り の 連中 が 騒いで ん の 面白く なくて
言いそびれて た
よかった
これ しばらく 元 に 戻せ ない から
( 陽斗 ) ホント いい
( 佐伯 ) 陽斗 始め ん ぞ !
( 陽斗 ) は ー い !
( 恵那 の 鼻歌 )
ウフフッ …
ハァ …
ハァ …
( 携帯 電話 の 着信 音 )
( 携帯 電話 の 着信 音 )
お 姉ちゃん ? 何 ?
( 美奈 ) 今 どこ ?
お 父さん が 連絡 しろ って うるさくて
( 美緒 ) 駅前 の コンビニ 近く
( 美奈 ) 車 で 迎え 行 こっか ?
( 美緒 ) じゃあ お 願い
( 美奈 )“ じゃあ ”?
お 願い し ます
( 美緒 ) このまま で いい です
( 店員 ) ありがとう ございました
今 は 受験 受験
( 葉月 ) も しか して 夏目 さん …
相馬 くん の こと …
好きだった よ
( 葉月 ) うん
( 美緒 ) 中学 の とき の 片思い かな
その 気持ち を 大事に しまって て
( 葉月 ) 夏目 さん 私 …
でも やっと 気づいた んだ
初恋 の まま あたし は ずっと 止まって たん だって
実ら なかった し 実ら せよう と して なかった
それ で 満足 して た
友達 に 好きな 人 いる の ? って 聞か れた とき も
いる よって 会話 に 参加 できた から
( 葉月 ) 本当に ?
ホントに ホント だって あたし …
ちゃんと 好きな 人 いる から
ねえ お 姉ちゃん
( 美奈 ) ん ー ?
あたし 第 一 志望 変える こと に した
あ …
お 姉ちゃん の 大学 は 受け ない
そう
♪~
~♪