×

我們使用cookies幫助改善LingQ。通過流覽本網站,表示你同意我們的 cookie policy.


image

涼宮ハルヒの憂鬱, Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 22

Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 22

( ハルヒ ) それ じゃあ 次の シーン ね

有希 ( ゆき ) 魔法 を 使って み くる ちゃん を いて こ ましちゃ い なさい !

( キョン ) もちろん 答え は ノー だ !

魔法 は ともかく

朝比奈 ( あさひ な ) さん を 痛めつける ような こと は 許可 でき ん !

ほら 朝比奈 さん が 青く なって ブルブル 震えて いる じゃ ない か

まあ いい わ この シーン は VFX を 使う から

キョン 後 で 有希 の 棒 から 光線 が 出て る 感じ で お 願い ね

( キョン ) どう やったら そんな ビジュアル エフェクト が かま せる の か

( ハルヒ ) み くる ちゃん は そこ で 悲鳴 ! そして 苦し そうに ぶ っ 倒れ なさい

( み くる ) ひ ゃ ~

き ゅ ~

♪~

~♪

( ハルヒ ) う ~ ん

ハト の 画 ( え ) が いる の

( キョン ) は あ ?

( ハルヒ ) 次 は この 近く に ある 神社 に 行く わ

ハト が バサバサッ と 飛び立つ の を 背景 に

歩いて くる み くる ちゃん を 撮る の よ

できれば 全部 白い ハト に し たい んだ けど

この際 どんな 色 でも 目 を つむる わ

( キョン ) お前 は 日本 語 が 読め ない の か

( み くる ) う う … ( ハト の 鳴き声 )

( キョン ) 俺 は 一体 何 を 撮って る んだ ?

ほっ !

ひえ ~!

( キョン ) ああ … ( ハルヒ ) この 画 よ キョン !

ちゃんと 撮って なさい よ !

何 座って ん の み くるちゃ ん !

( 神主 ) こら ~! ( キョン ) えっ ?

( ハルヒ ) とりゃ ~! ( キョン ) 何 ?

( 神主 ) うわ っ お っ お っ !

( ハルヒ ) 撤収 ~!

うえ ~ ん !

( ハルヒ ) み くるちゃ ん あなた 小 食 ね

そんな ん じゃ 大きく なれ ない わ よ

胸 ばっ か 育って も コア な マニア に 喜ば れる だけ よ

ちゃんと 背 も 伸ばさ ない と

( キョン ) 俺 は 知っている あと 何 年 後 か は 知ら ない が

朝比奈 さん は 顔 も ボディー も

ミス 太陽 系 代表 に 選出 さ れる くらい の

成長 を 遂げる のだ

本人 は 知ら ない みたいだ けど

( キョン ) ハルヒ お前 あの 神主 が

学校 に 苦情 でも 入れたら どう する つもりだ ?

古泉 の 制服 で 俺 たち の 正体 は バレバレ だ ぞ

大丈夫じゃ ない かしら

距離 あった し よく ある ブレザー だし

何 か 言わ れて も とぼけ ときゃ いい の よ

( キョン ) この 映像 を 上映 なんか したら 一 発 で ネタバレ する と 思う のだ が …

神社 まで 来て ハト に 囲ま れて いる ウエートレス が

この 近隣 に 2 人 以上 も いる と は 思え ない

それ で 次 は どこ へ 行く んだ ?

もう 一 度 公園 の 広場 に 戻り ましょう

よく 考えたら あれ だけ じゃ 戦闘 に なって ない わ

森 の 中 を 必死に 逃げる み くる ちゃんと

それ を 追う 有希

そして 崖 から 落ちて しまった み くる ちゃん を

たまたま 通りかかった 古泉 ( こい ずみ ) 君 が 助ける って 展開 は どう かしら

( キョン ) 行き当たり ばったり の 展開 だ な

ハルヒ の こと だ から 本当に 朝比奈 さん を

崖 から 突き落とす かも しれ ない

つうか お前 が 落ちろ

朝比奈 さん の スタント と して この 衣装 を 着込め

まあ 少し 胸 が 足りない かも しれ ない が …

あんた なんか 想像 して る ?

まさか あたし の ウエートレス 姿 を 妄想 して る んじゃ ない でしょう ね

( キョン ) 読 心 術 者 …

( 古泉 ) 登場 人物 は 僕たち 3 人 だけ な のです か ?

( キョン ) バカ ! 余計な こと 聞く な !

そう ね 3 人 だけ じゃ 少ない かしら

古泉 君 いい こと 気付か せて くれた わ

お礼 に 出番 を 増やして あげる

それ は どうも …

( キョン ) ざま を 見る が いい

俺 なんか やぶ を つつけば まむし が 出て くる と 知って る から

何も 言わ ない のだ

ボス を 倒す 前 に は ザコ を たくさん とっちめ ない と いけない の よ ね

ザコ ザコ …

( キョン ) あいつ ら で いい だ ろ

それ で いい わ !

( キョン ) 谷口 ( たに ぐち ) と 国 木田 ( くに き だ )

完全な 脇役 以下 ザコ 中 の ザコキャラ である

( ハルヒ ) とにかく み くる ちゃん に は ひどい 目 に 遭って もらう と する わ

かわいそうな 少女 が とことん ひどい こと さ れて

最後に ハッピーエンド に なる って の が

この 映画 の テーマ だ から

み くる ちゃん が 不幸に なれば なるほど

ラスト の カタルシス も バーン と はじける って もん よ !

( キョン ) な んです か ?

俺 が 頼り に なり そう も ない って いう 意思 表示 です か ?

( キョン ) 俺 たち は また 森林 公園 に 舞い戻った

や っぱ 銃 は やめ に する わ

もっと すごい 弾 が 出る と 思って た のに

派手な 炎 も 音 も 出 ない し 臨場感 が ない もの

み くる ちゃん は こっち

有希 は ここ

( み くる ) ふみ ゅう ~

( ハルヒ ) この 位置 を 動か ないで ね

向かい合って にらみ合って る シーン を 撮り たい から

古泉 君 レフ 板 用意 して

アクション !

( キョン ) 何 ? ( み くる ) え ~?

( キョン ) アクション って

ハルヒ お前 は “ 立って ろ ” と しか 言って ない だろう が

どんな アクション を しろ と いう の か ?

は あ ~

( ハルヒ ) もう そんな ん じゃ バトル に なら ない でしょ !

( キョン ) 立って る だけ だ から な

う っ は っ は あ ~

いい み くるちゃ ん ? いくら かわいい から って

そん だけ で 安心 して ちゃ ダメ よ !

かわいい だけ の 女の子 なんて 他 に も 腐る ほど いる の よ

安穏 と して たら すぐに 下 から 若い の が どんどん 出て きて

追い越さ れちゃ う の !

( キョン ) 何 が 言い たい んだ ?

だから ね み くる ちゃん 目 から ビーム くらい 出し なさい !

えっ ?

無理です !

その 色 違い の 左 目 は この ため の もの な の よ

無意味に 青く して る んじゃ ない の よ

すごい 力 を 秘めて る って 設定 な の

つまり それ が ビーム な の

“ ミクルビーム ” よ それ を 出す の !

( み くる ) 出 ませ ん ! ( ハルヒ ) 気合い で 出せ !

( み くる ) 痛い …

この バカ !

やめろ !

( ハルヒ ) な … 何 す ん の よ !

( キョン ) どん だけ 我慢 弱く 落ち着き の ない ヤツ な んだ !

( ハルヒ ) う っ … あっ … う う ~

( ハルヒ ・ キョン ) うわ っ !

( キョン ) まともな 人間 が 目 から ビーム なんか 出す かい !

アホ か !

( ハルヒ ) フンッ 分かって る わ よ それ くらい

ビーム 出す くらい の 気合い を 入れろ って

言い たかった だけ よ

主演 と は 思え ない 覇気 の な さ だった から

あんた も 冗談 の 分から ない ヤツ ね !

( キョン ) お前 の 冗談 は 冗談 に なら ない から 困る んだ

朝比奈 さん に 本当に ビーム 発射 機能 が あったら どう する

あり ませ ん よ ね ?

うん ?

( キョン ) ああ …

その辺 は 撮った 後 で CG 処理 を する なり して

なんとか できる でしょう

ありがとう

( キョン ) 誰 が する んだ ? それ を

( ハルヒ ) もちろん その つもり だった わ よ

今 の は NG もう いっぺん 撮り 直し !

“ ミクルビーム ” って 叫び ながら こう する の !

こ っ こう です か ?

違う こう よ !

それ から 右 目 は 閉じ といて

じゃあ み くる ちゃん 言って みて

( み くる ) ミ … ミ … ミクルビーム

( ハルヒ ) もっと 大きな 声 で !

( み くる ) ミクルビーム !

( ハルヒ ) てれ ず に 大声 で !

( み くる ) ミ … ミクルビーム !

( ハルヒ ) 腹 から 声 を 出せ !

( キョン ) 家族 連れ の 目線 が そろそろ 痛く なって きた んだ が …

( ハルヒ ) は ~ い じゃあ 本番 いって みよう !

( み くる ) う っ … う う …

そこ で ビーム !

ミ … ミ … ミクルビーム !

( キョン ) あっ ?

ああ ? あっ …

あれ 有希 いつの間に そんな ところ に いる の ?

あっ …

えっ !

えっ ?

( 発射 音 )

( み くる ) えっ わ あ ~!

ああ っ

カット カット !

ちょっと 有希 何 して ん の ?

何 を やって る んだ ? おい 長門 ( な が と )!

( み くる ) う う …

( キョン ) 大丈夫です か ?

あれ ?

もう 何 やって ん の よ 2 人 と も 台本 に ない こと し ないで ちょうだい

あれ ?

み くるちゃ ん コンタクト どうした の ?

えっ ? あれ ?

( キョン ) こういう 時 は

事態 を 把握 して い そうな ヤツ に 聞く に 限る

長門 朝比奈 さん の カラーコンタクト 知ら ない か ?

( 長門 ) 知ら ない ( キョン ) ウソ だ

( ハルヒ ) さっき の 格闘 で 落 っこ ち た の かしら

なんで どこ に も ない の よ

( キョン ) お前 も 捜す フリ を しろ !

風 で 飛んで いった の かも しれ ませ ん ね

軽い 物 です から

( ハルヒ ) どうした の ? 割れちゃ った の ?

ふ ~ ん 安物 だった の ね

まあ うち の 写真 部 だ から そんな もん よ ね

古泉 君 裏 から ガムテープ でも 貼 っと いて ちょうだい

( 古泉 ) 分かり ました

カラー コンタクト が ない と 映像 が つなが ん ない な

どう しよう か な

そう だ ! 目 の 色 が 変わる の は

変身 後 に し ましょう !

へ … 変身 ?

( ハルヒ ) そう よ ! ふだん から こんな コスチューム 着 てる の は

どう やって も リアリティー が ない もん ね

( キョン ) フィクション に リアリティー を 求める ヤツ の ほう が どうかして る ぞ

い … いい です ね それ

まともな 格好 したい です

すごく …

と いう わけで み くる ちゃん の ふだん着 は バニーガール !

( み くる ) え ~! なな な な … なんで ?

だって それ しか 持ってきて ない もん

本当の ふだん着 じゃ 画面 が ちっとも 華やかで ない わ

( み くる ) あの … ( ハルヒ ) 待って !

設定 なら 今 考えた から

つまり ね み くる ちゃん の 通常 形態 は

商店 街 の 客引き バニーガール な の よ

危機 を 察知 する と すかさず 変身 !

戦う ウエートレス に なる って わけ !

どう ? 完璧でしょ ?

( キョン ) さっき リアリティー が どう と か 言って なかった か ?

( ハルヒ ) じゃあ 早速 !

えっ ? 痛 たた たた … あっ あっ

あ ~!

( キョン ) お つとめ ご苦労さまです

それ で あれ は なんの アドリブ だった んだ ?

( 長門 ) これ ( キョン ) うん ?

( キョン ) やっぱり お前 が すって いた か

レーザー

うん ?

( キョン ) なあ 長門 いつも 思う んだ が な

お前 の 説明 は 必要 最小 限 に も 達して ない んだ よ

せめて 10 秒 くらい は 話して くれ

高い 指向 性 を 持つ 不可 視 帯域 の コヒーレント 光

( キョン ) なるほど 高い 指向 性 を 持つ 不可 視 帯 …

すまない が もっと 分から なく なった

( キョン ) レーザー ? ( 長門 ) そう

( 古泉 ) それ は 驚き です ね ちょっと いい です か ?

普通の コンタクト に しか 見え ませ ん が …

( キョン ) どういう こった よ ?

右 の 手のひら を 見せて くれ ませ ん か ?

( キョン ) うん ?

いえ あなた で は なく 長門 さん です よ

うん …

( 長門 ) シールド し 損ねた

( キョン ) 淡々と 言う な よ 見るからに 痛 そうだ

( 長門 ) とても 強力 とっさ の こと

( 古泉 ) レーザー 光線 が

朝比奈 さん の 左 目 から 放出 さ れた んです ね ?

( 長門 ) そう

( キョン ) “ そう ” じゃ ねえ だ ろ

すぐに 修正 する

なんて こと だ …

朝比奈 さん は マジ で 目 から ビーム を 出した の か ?

粒子 加速 砲 で は ない 凝 集 光

( キョン ) どっち で も いい

レーザー でも メーザー でも マーカライトファープ でも

素人 目 に は 似た ような もん だ

( キョン ) 問題 な の は 朝比奈 さん が 熱線 を 出し ち まった と いう こと か

熱線 で は ない フォトンレーザー

( キョン ) だ から どっち で も いい んだ よ そんな 科学 考証 は

これ は 朝比奈 さん に 元 から 備わって いた 機能 な のでしょう か ?

( 長門 ) ない

現在 の 朝比奈 み くる は 通常 の 人類 であり

それ 単体 で は 一般 人 と なんら 変化 は ない

この カラー コンタクト に 何 か 仕掛け が ある ので は ?

( 長門 ) ない ただ の 装飾 品

… と なる と

( キョン ) もし 長門 が 防いで くれ なかったら

朝比奈 さん の 目 から 出た レーザー 光線 は

ビデオ カメラ の レンズ を 通過 して

俺 の 目玉 も 貫通 し その他 いろんな 物 を 焼いた あげく

後 頭部 から 出て いった こと だろう

( 古泉 ) これ は 涼 宮 ( すずみ や ) さん の 仕業 です ね

彼女 が ミクルビーム が あって ほしい と 思った から

現実 が そのように 変化 した と そういう こと です

待て って

その コンタクト に は なんの 魔法 も かかって い ない んだ ろ

ハルヒ が そう 願った と して なんで 殺人 光線 が 出る んだ よ ?

魔法 や 未知の 科学 技術 など を 涼 宮 さん は 必要 と し ませ ん よ

彼女 が ある と 思えば それ は ある こと に なる のです から

ハルヒ は 本気で ビーム 撃て と か 言って る わけじゃ ねえ だ ろ

そう です ね

涼 宮 さん が 常識 人 な の は 我々 も 知る ところ です

ですが 彼女 に この世 の 常識 が 通用 し ない の も

また 事実 です

今回 も 何 か 特異な 現象 が 働いて いる のでしょう

それ は … ( 物音 )

おっと 戻って こ られ ました よ

この 話 は また 後 ほど に

( ハルヒ ) いつまで ごねて る の よ ! 女優 らしく し なさい !

潔い 脱ぎ っぷり は ブルーリボン 賞 へ の 早道 な の よ !

はい お 待た せ

( キョン ) ズームイン !

確認 完了 確かに 俺 の 朝比奈 さん だ

( ハルヒ ) 何 して ん の ?

うん ?

あたし の 指示 以外 の もの は 撮っちゃ ダメ よ !

( キョン ) 分かって る さ それ を 証拠 に

録画 ボタン は 押して い ない 眺めて いた だけ だ

はい は いはい みんな 注目 ! そして 用意 して

( キョン ) その後 撮影 さ れた の は

朝比奈 み くる の 日常 と お ぼ しき 映像 だった

どんな 日常 だ ?

そして さんざん 朝比奈 さん を 引っ張り 回した あげく …

う ~ ん

山 を 背景 に する と どうしても 浮いちゃ うわね

町 に 行き ましょう !

( キョン ) やれやれ …

( キョン ) この 日 は 日 が 落ちる まで

朝比奈 さん は バニーガール で あり 続けた

やった こと と いえば

そこら 中 を この 姿 で 歩き回った だけ である

ハルヒ に は 撮影 許可 と か いう 概念 は ない ようで

どこ で 何 を 撮ろう が それ は ハルヒ の 自由であり

その 自由 は インノケンティウス 3 世 時代 の

ローマ 教 皇権 の ように 侵し がたい もの な のである

… だ そうだ

自由 の 意味 を はき違えて いる

う ~ ん

今日 は こんな もん ね

( ため息 )

( キョン ) 長い 一 日 だった

日曜日 の あした は ゆっくり 休み たい ね

じゃあ また あした ね

集合 時間 と 場所 は 今日 と 同じで いい わ

( キョン ) あっ けら と 言う ヤツ だ

振り替え 休日 を 用意 して くれる んだろう な ?

何 それ ? 撮影 が 押して る の よ

悠長に 休んで る 暇 は ない の

文化 祭 が 終わって から 思う存分 休めば いい じゃ ない の

それ まで は カレンダー に 赤い 日付 は ない と 思い なさい !

それ じゃあ あした ね ! この 映画 は 絶対 成功 さ せる の よ

いいえ あたし が 監督 やって る 以上 成功 は もう 約束 さ れて いる の

あと は あなた たち の 頑張り に かかって る の ね

時間 どおり に 来る の よ !

来 ない 人 は 死刑 の 上 に 死刑 だ から ね !

( ハルヒ の 鼻歌 )

朝比奈 さん に は 僕 から 伝えて おき ます よ

何 を 伝える って ?

( 古泉 ) 例の レーザー の こと です よ

目 の 色 さえ 変え なければ 変な 光線 は 出 ませ ん

念のため 1 つ 保険 を 作って おく と し ましょう か

彼女 なら 協力 して くれる でしょう

なん に せよ ビーム は 危険です ので

( キョン ) ハァ … に して も

俺 は 長門 に 命 を 救わ れて ばかりだ な

( 谷口 ) おい キョン 話 が 違う ぞ ! 麗し の 朝比奈 さん は どこ だ ?

あの 方 が 出迎えて くれる って いう から 来た んだ ぜ

い ねえ じゃ ねえ か !

俺 は 目 の 保養 に 来た んだ ぞ それ が どう だ ?

この 映画 の 成功 は 30% あなた に かかって る の !

( 谷口 ) 今日 は まだ 涼 宮 の 逆 ギレ した 顔 しか 見て ねえ ぞ !

詐欺 だ !

( キョン ) ザキ くらって 死ね ! 長門 でも 眺めて ろ !

( 国 木田 ) それにしても 長門 さん やけに 似合って る な

( 鶴屋 ( つる や )) キョン く ~ ん み くる どうした の ?

( キョン ) どうやら 鶴屋 さん も エキストラ に かり出さ れた らしい

それ で さ 何 や ん の ?

“ 暇 なら 来て ” って 言わ れた から 来た けど さ

涼 宮 さん の 腕 に ついて る 紋章 なんて 読む の あれ ?

ハンディーカメラ を どう する の ? 有希 ちゃん の あの 格好 何 ?

うわ ~ 一樹 ( いつき ) 君 今日 も いい 男 だ ね

( キョン ) せわ し ない 人 だ

なんで すって ? おなか が 痛い ?

バカ !

そんな 言い訳 が 通用 する の は 小学生 まで よ !

すぐ 来 なさい ! 30 秒 で !

( キョン ) どうやら 朝比奈 さん は

突発 性 引きこもり 症候 群 に かかって いる ようだ

( ハルヒ ) もう !

あたし が 迎え に 行って くる から ちょっと その 荷物 貸して !

朝比奈 さん の 気持ち も よく 分かり ます よ

なん せ このまま いく と

本物 の 変身 ヒロイン に なり そうな 雰囲気 です から ね

いくら なんでも レーザー 光線 は やり すぎ です よ

でも まあ 怪 光線 を 出す こと は なんとか 回避 でき そうです

どう やって だ ?

うん ?

( 古泉 ) 長門 さん に 協力 して もらい ました

朝比奈 さん に 何 を した ?

レーザー 照射 を なくした だけ です 僕 も よく 知り ませ ん

長門 さん は 他の TFEI 端末 と 違って

全然 しゃべって くれ ませ ん から ね

“ TFEI ” って なんだ ?

我々 が 勝手に つけて いる 略語 です

知ら なければ なら ない もの で も ない で すよ

ですが 僕 が 思う に

長門 さん は 彼ら の 中 でも

ひときわ 異彩 を 放って いる ような 気 が し ます ね

( キョン ) うん ? ( 古泉 ) アハハ …

( 谷口 ) この 前 の こと な んだ けど よ

夜 に コンビニ まで 行った 帰り に タクシー と すれ違った んだ

( 国 木田 ) へえ ~

( 谷口 ) で さ ふと 見る と その タクシー の 空車 の ランプ が

“ 愛車 ” に 見え ち まって よ

それ は ビックリ だ ね

けど 見直す 前 に タクシー は 行 っち まった

そん 時 気付いた んだ

俺 に 今 不足 して ん の は 愛 な んじゃ ない かって こと に

本当に “ 愛車 ” って 書いて あった んじゃ ない か な

個人 タクシー だ よ きっと

( キョン ) こんな バカ 2 人 に 助勢 を 仰が ねば なら ん と は …

( 谷口 ) お っ

( ハルヒ ) 仮病 を 使おう った って そう は いか ない んだ から ね

どんどん 撮影 する わ よ !

( 鶴屋 ) ヤッホ ~ み くる ! うわ す っげ え エロ ~ い

ああ … 遅れて ごめんなさい

( キョン ) いや 俺 は かまい ませ ん けど

( 鶴屋 ) ねえ ねえ 涼 宮 さ ~ ん

昨日 は ごめんなさい

あたし も 知ら ない うち に 光学 兵器 を 発射 して た みたいで …

いやいや いや 俺 は 無事でした し

噛 ( か ) ま れちゃ い ました

( キョン ) なん に です ?

長門 さん に

ナノマシン 注入 が どう と かって …

でも もう目 から は 何も 出 なく なった みたい

よかった

( キョン ) 何 を 注入 した んです ?

昨日 の 夜 古泉 君 と 一緒に あたし の 家 に 来て …

( 鶴屋 ) な ~ に ナイショ 話して ん の ?

み くる かわいい な うち で 飼い たい くらい だ ね !

( キョン ) 見る な ! 減ったら どう する

( ハルヒ ) ロケ の 場所 が 決まった わ よ !

古泉 君 の 家 の 近く に 大き めの 池 が ある らしい の

とりあえず 今日 は そこ で 撮影 し ま しょ !

フッフフ ~♪ ウフフフ ハハッ

♪~

~♪


Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 22

( ハルヒ ) それ じゃあ 次の シーン ね |||つぎの|しーん|

有希 ( ゆき ) 魔法 を 使って み くる ちゃん を いて こ ましちゃ い なさい ! ゆうき||まほう||つかって||||||||| Yuki Use magic to bring Mikuru-chan!

( キョン ) もちろん 答え は ノー だ ! ||こたえ||のー|

魔法 は ともかく まほう||

朝比奈 ( あさひ な ) さん を 痛めつける ような こと は 許可 でき ん ! あさひな|||||いためつける||||きょか||

ほら 朝比奈 さん が 青く なって ブルブル 震えて いる じゃ ない か |あさひな|||あおく||ぶるぶる|ふるえて||||

まあ いい わ この シーン は VFX を 使う から ||||しーん||||つかう|

キョン 後 で 有希 の 棒 から 光線 が 出て る 感じ で お 願い ね |あと||ゆうき||ぼう||こうせん||でて||かんじ|||ねがい|

( キョン ) どう やったら そんな ビジュアル エフェクト が かま せる の か ||||びじゅある||||||

( ハルヒ ) み くる ちゃん は そこ で 悲鳴 ! そして 苦し そうに ぶ っ 倒れ なさい |||||||ひめい||にがし|そう に|||たおれ| (Haruhi) Mikuru-chan screams there! And fall down painfully

( み くる ) ひ ゃ ~

き ゅ ~

♪~

~♪

( ハルヒ ) う ~ ん

ハト の 画 ( え ) が いる の はと||が||||

( キョン ) は あ ?

( ハルヒ ) 次 は この 近く に ある 神社 に 行く わ |つぎ|||ちかく|||じんじゃ||いく|

ハト が バサバサッ と 飛び立つ の を 背景 に はと||||とびたつ|||はいけい|

歩いて くる み くる ちゃん を 撮る の よ あるいて||||||とる||

できれば 全部 白い ハト に し たい んだ けど |ぜんぶ|しろい|はと|||||

この際 どんな 色 でも 目 を つむる わ このさい||いろ||め||| At this time, I will close my eyes with any color.

( キョン ) お前 は 日本 語 が 読め ない の か |おまえ||にっぽん|ご||よめ|||

( み くる ) う う … ( ハト の 鳴き声 ) ||||はと||なきごえ

( キョン ) 俺 は 一体 何 を 撮って る んだ ? |おれ||いったい|なん||とって||

ほっ !

ひえ ~!

( キョン ) ああ … ( ハルヒ ) この 画 よ キョン ! ||||が||

ちゃんと 撮って なさい よ ! |とって||

何 座って ん の み くるちゃ ん ! なん|すわって|||||

( 神主 ) こら ~! ( キョン ) えっ ? かんぬし|||

( ハルヒ ) とりゃ ~! ( キョン ) 何 ? |||なん

( 神主 ) うわ っ お っ お っ ! かんぬし||||||

( ハルヒ ) 撤収 ~! |てっしゅう

うえ ~ ん !

( ハルヒ ) み くるちゃ ん あなた 小 食 ね |||||しょう|しょく|

そんな ん じゃ 大きく なれ ない わ よ |||おおきく||||

胸 ばっ か 育って も コア な マニア に 喜ば れる だけ よ むね|||そだって||こあ||まにあ||よろこば||| Even if you grow up in your chest, you will only be pleased by the core enthusiasts.

ちゃんと 背 も 伸ばさ ない と |せ||のばさ||

( キョン ) 俺 は 知っている あと 何 年 後 か は 知ら ない が |おれ||しっている||なん|とし|あと|||しら||

朝比奈 さん は 顔 も ボディー も あさひな|||かお||ぼでぃー|

ミス 太陽 系 代表 に 選出 さ れる くらい の みす|たいよう|けい|だいひょう||せんしゅつ||||

成長 を 遂げる のだ せいちょう||とげる|

本人 は 知ら ない みたいだ けど ほんにん||しら|||

( キョン ) ハルヒ お前 あの 神主 が ||おまえ||かんぬし|

学校 に 苦情 でも 入れたら どう する つもりだ ? がっこう||くじょう||いれたら|||

古泉 の 制服 で 俺 たち の 正体 は バレバレ だ ぞ こいずみ||せいふく||おれ|||しょうたい||||

大丈夫じゃ ない かしら だいじょうぶじゃ||

距離 あった し よく ある ブレザー だし きょり||||||

何 か 言わ れて も とぼけ ときゃ いい の よ なん||いわ|||||||

( キョン ) この 映像 を 上映 なんか したら 一 発 で ネタバレ する と 思う のだ が … ||えいぞう||じょうえい|||ひと|はつ|||||おもう||

神社 まで 来て ハト に 囲ま れて いる ウエートレス が じんじゃ||きて|はと||かこま|||うえーとれす|

この 近隣 に 2 人 以上 も いる と は 思え ない |きんりん||じん|いじょう|||||おもえ|

それ で 次 は どこ へ 行く んだ ? ||つぎ||||いく|

もう 一 度 公園 の 広場 に 戻り ましょう |ひと|たび|こうえん||ひろば||もどり|

よく 考えたら あれ だけ じゃ 戦闘 に なって ない わ |かんがえたら||||せんとう||||

森 の 中 を 必死に 逃げる み くる ちゃんと しげる||なか||ひっしに|にげる|||

それ を 追う 有希 ||おう|ゆうき

そして 崖 から 落ちて しまった み くる ちゃん を |がけ||おちて|||||

たまたま 通りかかった 古泉 ( こい ずみ ) 君 が 助ける って 展開 は どう かしら |とおりかかった|こいずみ|||きみ||たすける||てんかい|||

( キョン ) 行き当たり ばったり の 展開 だ な |ゆきあたり|||てんかい||

ハルヒ の こと だ から 本当に 朝比奈 さん を |||||ほんとうに|あさひな||

崖 から 突き落とす かも しれ ない がけ||つきおとす|||

つうか お前 が 落ちろ |おまえ||おちろ Tsuka, you should fall

朝比奈 さん の スタント と して この 衣装 を 着込め あさひな|||||||いしょう||きこめ

まあ 少し 胸 が 足りない かも しれ ない が … |すこし|むね||たりない||||

あんた なんか 想像 して る ? ||そうぞう||

まさか あたし の ウエートレス 姿 を 妄想 して る んじゃ ない でしょう ね |||うえーとれす|すがた||もうそう|||||| You're not fantasizing about my weightless appearance, right?

( キョン ) 読 心 術 者 … |よ|こころ|じゅつ|もの (Kyon) A mind reader ...

( 古泉 ) 登場 人物 は 僕たち 3 人 だけ な のです か ? こいずみ|とうじょう|じんぶつ||ぼくたち|じん|||の です|

( キョン ) バカ !  余計な こと 聞く な ! |ばか|よけいな||きく|

そう ね 3 人 だけ じゃ 少ない かしら ||じん|||すくない|

古泉 君 いい こと 気付か せて くれた わ こいずみ|きみ|||きづか|||

お礼 に 出番 を 増やして あげる お れい||でばん||ふやして|

それ は どうも …

( キョン ) ざま を 見る が いい |||みる|| (Kyon) It ’s good to see Zama.

俺 なんか やぶ を つつけば まむし が 出て くる と 知って る から おれ|||||||でて|||しって|| I know that if you put on something like a pit viper, a pit viper will come out.

何も 言わ ない のだ なにも|いわ||

ボス を 倒す 前 に は ザコ を たくさん とっちめ ない と いけない の よ ね ぼす||たおす|ぜん|||||||||||| You have to get a lot of Zako before you defeat the boss, right?

ザコ ザコ …

( キョン ) あいつ ら で いい だ ろ

それ で いい わ !

( キョン ) 谷口 ( たに ぐち ) と 国 木田 ( くに き だ ) |たにくち||||くに|きた|||

完全な 脇役 以下 ザコ 中 の ザコキャラ である かんぜんな|わきやく|いか||なか|||

( ハルヒ ) とにかく み くる ちゃん に は ひどい 目 に 遭って もらう と する わ ||||||||め||あって||||

かわいそうな 少女 が とことん ひどい こと さ れて |しょうじょ||||||

最後に ハッピーエンド に なる って の が さいごに||||||

この 映画 の テーマ だ から |えいが||てーま||

み くる ちゃん が 不幸に なれば なるほど ||||ふこうに||

ラスト の カタルシス も バーン と はじける って もん よ ! らすと|||||||||

( キョン ) な んです か ? ||ん です|

俺 が 頼り に なり そう も ない って いう 意思 表示 です か ? おれ||たより||||||||いし|ひょうじ|| Is it a manifestation that I'm unlikely to be reliable?

( キョン ) 俺 たち は また 森林 公園 に 舞い戻った |おれ||||しんりん|こうえん||まいもどった

や っぱ 銃 は やめ に する わ ||じゅう|||||

もっと すごい 弾 が 出る と 思って た のに ||たま||でる||おもって||

派手な 炎 も 音 も 出 ない し 臨場感 が ない もの はでな|えん||おと||だ|||りんじょうかん|||

み くる ちゃん は こっち

有希 は ここ ゆうき||

( み くる ) ふみ ゅう ~

( ハルヒ ) この 位置 を 動か ないで ね ||いち||うごか||

向かい合って にらみ合って る シーン を 撮り たい から むかいあって|にらみあって||しーん||とり||

古泉 君 レフ 板 用意 して こいずみ|きみ||いた|ようい|

アクション ! あくしょん

( キョン ) 何 ? ( み くる ) え ~? |なん|||

( キョン ) アクション って |あくしょん|

ハルヒ お前 は “ 立って ろ ” と しか 言って ない だろう が |おまえ||たって||||いって|||

どんな アクション を しろ と いう の か ? |あくしょん||||||

は あ ~

( ハルヒ ) もう そんな ん じゃ バトル に なら ない でしょ !

( キョン ) 立って る だけ だ から な |たって|||||

う っ は っ は あ ~

いい み くるちゃ ん ? いくら かわいい から って

そん だけ で 安心 して ちゃ ダメ よ ! |||あんしん|||だめ|

かわいい だけ の 女の子 なんて 他 に も 腐る ほど いる の よ |||おんなのこ||た|||くさる||||

安穏 と して たら すぐに 下 から 若い の が どんどん 出て きて あんおん|||||した||わかい||||でて|

追い越さ れちゃ う の ! おいこさ|||

( キョン ) 何 が 言い たい んだ ? |なん||いい||

だから ね み くる ちゃん 目 から ビーム くらい 出し なさい ! |||||め||||だし|

えっ ?

無理です ! むり です

その 色 違い の 左 目 は この ため の もの な の よ |いろ|ちがい||ひだり|め||||||||

無意味に 青く して る んじゃ ない の よ むいみに|あおく||||||

すごい 力 を 秘めて る って 設定 な の |ちから||ひめて|||せってい||

つまり それ が ビーム な の

“ ミクルビーム ” よ それ を 出す の ! ||||だす|

( み くる ) 出 ませ ん ! ( ハルヒ ) 気合い で 出せ ! ||だ||||きあい||だせ

( み くる ) 痛い … ||いたい

この バカ ! |ばか

やめろ !

( ハルヒ ) な … 何 す ん の よ ! ||なん||||

( キョン ) どん だけ 我慢 弱く 落ち着き の ない ヤツ な んだ ! |||がまん|よわく|おちつき|||やつ||

( ハルヒ ) う っ … あっ … う う ~

( ハルヒ ・ キョン ) うわ っ !

( キョン ) まともな 人間 が 目 から ビーム なんか 出す かい ! ||にんげん||め||||だす|

アホ か !

( ハルヒ ) フンッ 分かって る わ よ それ くらい ||わかって|||||

ビーム 出す くらい の 気合い を 入れろ って |だす|||きあい||いれろ|

言い たかった だけ よ いい|||

主演 と は 思え ない 覇気 の な さ だった から しゅえん|||おもえ||はき|||||

あんた も 冗談 の 分から ない ヤツ ね ! ||じょうだん||わから||やつ|

( キョン ) お前 の 冗談 は 冗談 に なら ない から 困る んだ |おまえ||じょうだん||じょうだん|||||こまる|

朝比奈 さん に 本当に ビーム 発射 機能 が あったら どう する あさひな|||ほんとうに||はっしゃ|きのう||||

あり ませ ん よ ね ?

うん ?

( キョン ) ああ …

その辺 は 撮った 後 で CG 処理 を する なり して そのへん||とった|あと|||しょり||||

なんとか できる でしょう

ありがとう

( キョン ) 誰 が する んだ ?  それ を |だれ|||||

( ハルヒ ) もちろん その つもり だった わ よ

今 の は NG もう いっぺん 撮り 直し ! いま||||||とり|なおし

“ ミクルビーム ” って 叫び ながら こう する の ! ||さけび||||

こ っ こう です か ?

違う こう よ ! ちがう||

それ から 右 目 は 閉じ といて ||みぎ|め||とじ|

じゃあ み くる ちゃん 言って みて ||||いって|

( み くる ) ミ … ミ … ミクルビーム

( ハルヒ ) もっと 大きな 声 で ! ||おおきな|こえ|

( み くる ) ミクルビーム !

( ハルヒ ) てれ ず に 大声 で ! ||||おおごえ|

( み くる ) ミ … ミクルビーム !

( ハルヒ ) 腹 から 声 を 出せ ! |はら||こえ||だせ

( キョン ) 家族 連れ の 目線 が そろそろ 痛く なって きた んだ が … |かぞく|つれ||めせん|||いたく||||

( ハルヒ ) は ~ い じゃあ 本番 いって みよう ! ||||ほんばん||

( み くる ) う っ … う う …

そこ で ビーム !

ミ … ミ … ミクルビーム !

( キョン ) あっ ?

ああ ?  あっ …

あれ 有希 いつの間に そんな ところ に いる の ? |ゆうき|いつのまに|||||

あっ …

えっ !

えっ ?

( 発射 音 ) はっしゃ|おと

( み くる ) えっ わ あ ~!

ああ っ

カット カット ! かっと|かっと

ちょっと 有希 何 して ん の ? |ゆうき|なん|||

何 を やって る んだ ? おい 長門 ( な が と )! なん||||||ながと|||

( み くる ) う う …

( キョン ) 大丈夫です か ? |だいじょうぶ です|

あれ ?

もう 何 やって ん の よ 2 人 と も 台本 に ない こと し ないで ちょうだい |なん|||||じん|||だいほん||||||

あれ ?

み くるちゃ ん コンタクト どうした の ? |||こんたくと||

えっ ?  あれ ?

( キョン ) こういう 時 は ||じ|

事態 を 把握 して い そうな ヤツ に 聞く に 限る じたい||はあく|||そう な|やつ||きく||かぎる

長門 朝比奈 さん の カラーコンタクト 知ら ない か ? ながと|あさひな||||しら||

( 長門 ) 知ら ない ( キョン ) ウソ だ ながと|しら|||うそ|

( ハルヒ ) さっき の 格闘 で 落 っこ ち た の かしら |||かくとう||おと|||||

なんで どこ に も ない の よ

( キョン ) お前 も 捜す フリ を しろ ! |おまえ||さがす|||

風 で 飛んで いった の かも しれ ませ ん ね かぜ||とんで|||||||

軽い 物 です から かるい|ぶつ||

( ハルヒ ) どうした の ?  割れちゃ った の ? |||われちゃ||

ふ ~ ん   安物 だった の ね ||やすもの|||

まあ うち の 写真 部 だ から そんな もん よ ね |||しゃしん|ぶ||||||

古泉 君 裏 から ガムテープ でも 貼 っと いて ちょうだい こいずみ|きみ|うら||がむてーぷ||は|||

( 古泉 ) 分かり ました こいずみ|わかり|

カラー コンタクト が ない と 映像 が つなが ん ない な からー|こんたくと||||えいぞう||つな が|||

どう しよう か な

そう だ !  目 の 色 が 変わる の は ||め||いろ||かわる||

変身 後 に し ましょう ! へんしん|あと|||

へ … 変身 ? |へんしん

( ハルヒ ) そう よ !  ふだん から こんな コスチューム 着 てる の は |||||||ちゃく|||

どう やって も リアリティー が ない もん ね

( キョン ) フィクション に リアリティー を 求める ヤツ の ほう が どうかして る ぞ |ふぃくしょん||||もとめる|やつ||||||

い … いい です ね それ

まともな 格好 したい です |かっこう||

すごく …

と いう わけで み くる ちゃん の ふだん着 は バニーガール ! |||||||ふだんぎ||

( み くる ) え ~!  なな な な … なんで ?

だって それ しか 持ってきて ない もん |||もってきて||

本当の ふだん着 じゃ 画面 が ちっとも 華やかで ない わ ほんとうの|ふだんぎ||がめん|||はなやかで||

( み くる ) あの … ( ハルヒ ) 待って ! ||||まって

設定 なら 今 考えた から せってい||いま|かんがえた|

つまり ね み くる ちゃん の 通常 形態 は ||||||つうじょう|けいたい|

商店 街 の 客引き バニーガール な の よ しょうてん|がい||きゃくひき||||

危機 を 察知 する と すかさず 変身 ! きき||さっち||||へんしん

戦う ウエートレス に なる って わけ ! たたかう|うえーとれす||||

どう ?  完璧でしょ ? |かんぺきでしょ

( キョン ) さっき リアリティー が どう と か 言って なかった か ? |||||||いって||

( ハルヒ ) じゃあ 早速 ! ||さっそく

えっ ?  痛 たた たた … あっ あっ |つう||||

あ ~!

( キョン ) お つとめ ご苦労さまです |||ごくろうさま です

それ で あれ は なんの アドリブ だった んだ ? |||||あどりぶ||

( 長門 ) これ ( キョン ) うん ? ながと|||

( キョン ) やっぱり お前 が すって いた か ||おまえ||||

レーザー れーざー

うん ?

( キョン ) なあ 長門 いつも 思う んだ が な ||ながと||おもう|||

お前 の 説明 は 必要 最小 限 に も 達して ない んだ よ おまえ||せつめい||ひつよう|さいしょう|げん|||たっして|||

せめて 10 秒 くらい は 話して くれ |びょう|||はなして|

高い 指向 性 を 持つ 不可 視 帯域 の コヒーレント 光 たかい|しこう|せい||もつ|ふか|し|たいいき|||ひかり

( キョン ) なるほど 高い 指向 性 を 持つ 不可 視 帯 … ||たかい|しこう|せい||もつ|ふか|し|おび

すまない が もっと 分から なく なった |||わから||

( キョン ) レーザー ? ( 長門 ) そう |れーざー|ながと|

( 古泉 ) それ は 驚き です ね ちょっと いい です か ? こいずみ|||おどろき||||||

普通の コンタクト に しか 見え ませ ん が … ふつうの|こんたくと|||みえ|||

( キョン ) どういう こった よ ?

右 の 手のひら を 見せて くれ ませ ん か ? みぎ||てのひら||みせて||||

( キョン ) うん ?

いえ あなた で は なく 長門 さん です よ |||||ながと|||

うん …

( 長門 ) シールド し 損ねた ながと|||そこねた

( キョン ) 淡々と 言う な よ 見るからに 痛 そうだ |たんたんと|いう|||みるからに|つう|そう だ

( 長門 ) とても 強力   とっさ の こと ながと||きょうりょく|||

( 古泉 ) レーザー 光線 が こいずみ|れーざー|こうせん|

朝比奈 さん の 左 目 から 放出 さ れた んです ね ? あさひな|||ひだり|め||ほうしゅつ|||ん です|

( 長門 ) そう ながと|

( キョン ) “ そう ” じゃ ねえ だ ろ

すぐに 修正 する |しゅうせい|

なんて こと だ …

朝比奈 さん は マジ で 目 から ビーム を 出した の か ? あさひな|||||め||||だした||

粒子 加速 砲 で は ない   凝 集 光 りゅうし|かそく|ほう||||こ|しゅう|ひかり

( キョン ) どっち で も いい

レーザー でも メーザー でも マーカライトファープ でも れーざー|||||

素人 目 に は 似た ような もん だ しろうと|め|||にた|||

( キョン ) 問題 な の は 朝比奈 さん が 熱線 を 出し ち まった と いう こと か |もんだい||||あさひな|||ねっせん||だし||||||

熱線 で は ない フォトンレーザー ねっせん||||

( キョン ) だ から どっち で も いい んだ よ そんな 科学 考証 は ||||||||||かがく|こうしょう|

これ は 朝比奈 さん に 元 から 備わって いた 機能 な のでしょう か ? ||あさひな|||もと||そなわって||きのう|||

( 長門 ) ない ながと|

現在 の 朝比奈 み くる は 通常 の 人類 であり げんざい||あさひな||||つうじょう||じんるい|

それ 単体 で は 一般 人 と なんら 変化 は ない |たんたい|||いっぱん|じん|||へんか||

この カラー コンタクト に 何 か 仕掛け が ある ので は ? |からー|こんたくと||なん||しかけ||||

( 長門 ) ない   ただ の 装飾 品 ながと||||そうしょく|しな

… と なる と

( キョン ) もし 長門 が 防いで くれ なかったら ||ながと||ふせいで||

朝比奈 さん の 目 から 出た レーザー 光線 は あさひな|||め||でた|れーざー|こうせん|

ビデオ カメラ の レンズ を 通過 して びでお|かめら||れんず||つうか|

俺 の 目玉 も 貫通 し その他 いろんな 物 を 焼いた あげく おれ||めだま||かんつう||そのほか||ぶつ||やいた|

後 頭部 から 出て いった こと だろう あと|とうぶ||でて|||

( 古泉 ) これ は 涼 宮 ( すずみ や ) さん の 仕業 です ね こいずみ|||りょう|みや|||||しわざ||

彼女 が ミクルビーム が あって ほしい と 思った から かのじょ|||||||おもった|

現実 が そのように 変化 した と そういう こと です げんじつ||そのよう に|へんか|||||

待て って まて|

その コンタクト に は なんの 魔法 も かかって い ない んだ ろ |こんたくと||||まほう||||||

ハルヒ が そう 願った と して なんで 殺人 光線 が 出る んだ よ ? |||ねがった||||さつじん|こうせん||でる||

魔法 や 未知の 科学 技術 など を 涼 宮 さん は 必要 と し ませ ん よ まほう||みちの|かがく|ぎじゅつ|||りょう|みや|||ひつよう|||||

彼女 が ある と 思えば それ は ある こと に なる のです から かのじょ||||おもえば|||||||の です|

ハルヒ は 本気で ビーム 撃て と か 言って る わけじゃ ねえ だ ろ ||ほんきで||うて|||いって|||||

そう です ね

涼 宮 さん が 常識 人 な の は 我々 も 知る ところ です りょう|みや|||じょうしき|じん||||われわれ||しる||

ですが 彼女 に この世 の 常識 が 通用 し ない の も |かのじょ||このよ||じょうしき||つうよう||||

また 事実 です |じじつ|

今回 も 何 か 特異な 現象 が 働いて いる のでしょう こんかい||なん||とくいな|げんしょう||はたらいて||

それ は … ( 物音 ) ||ものおと

おっと 戻って こ られ ました よ |もどって||||

この 話 は また 後 ほど に |はなし|||あと||

( ハルヒ ) いつまで ごねて る の よ ! 女優 らしく し なさい ! ||||||じょゆう|||

潔い 脱ぎ っぷり は ブルーリボン 賞 へ の 早道 な の よ ! いさぎよい|ぬぎ||||しょう|||はやみち|||

はい お 待た せ ||また|

( キョン ) ズームイン !

確認 完了   確かに 俺 の 朝比奈 さん だ かくにん|かんりょう|たしかに|おれ||あさひな||

( ハルヒ ) 何 して ん の ? |なん|||

うん ?

あたし の 指示 以外 の もの は 撮っちゃ ダメ よ ! ||しじ|いがい||||とっちゃ|だめ|

( キョン ) 分かって る さ   それ を 証拠 に |わかって|||||しょうこ|

録画 ボタン は 押して い ない 眺めて いた だけ だ ろくが|ぼたん||おして|||ながめて|||

はい は いはい みんな 注目 ! そして 用意 して ||||ちゅうもく||ようい|

( キョン ) その後 撮影 さ れた の は |そのご|さつえい||||

朝比奈 み くる の 日常 と お ぼ しき 映像 だった あさひな||||にちじょう|||||えいぞう|

どんな 日常 だ ? |にちじょう|

そして さんざん 朝比奈 さん を 引っ張り 回した あげく … ||あさひな|||ひっぱり|まわした|

う ~ ん

山 を 背景 に する と どうしても 浮いちゃ うわね やま||はいけい|||||ういちゃ|

町 に 行き ましょう ! まち||いき|

( キョン ) やれやれ …

( キョン ) この 日 は 日 が 落ちる まで ||ひ||ひ||おちる|

朝比奈 さん は バニーガール で あり 続けた あさひな||||||つづけた

やった こと と いえば

そこら 中 を この 姿 で 歩き回った だけ である |なか|||すがた||あるきまわった||

ハルヒ に は 撮影 許可 と か いう 概念 は ない ようで |||さつえい|きょか||||がいねん|||

どこ で 何 を 撮ろう が それ は ハルヒ の 自由であり ||なん||とろう||||||じゆうであり

その 自由 は インノケンティウス 3 世 時代 の |じゆう|||よ|じだい|

ローマ 教 皇権 の ように 侵し がたい もの な のである ろーま|きょう|こうけん||よう に|おかし||||

… だ そうだ |そう だ

自由 の 意味 を はき違えて いる じゆう||いみ||はきちがえて|

う ~ ん

今日 は こんな もん ね きょう||||

( ため息 ) ためいき

( キョン ) 長い 一 日 だった |ながい|ひと|ひ|

日曜日 の あした は ゆっくり 休み たい ね にちようび|||||やすみ||

じゃあ また あした ね

集合 時間 と 場所 は 今日 と 同じで いい わ しゅうごう|じかん||ばしょ||きょう||おなじで||

( キョン ) あっ けら と 言う ヤツ だ ||||いう|やつ|

振り替え 休日 を 用意 して くれる んだろう な ? ふりかえ|きゅうじつ||ようい||||

何 それ ? 撮影 が 押して る の よ なん||さつえい||おして|||

悠長に 休んで る 暇 は ない の ゆうちょうに|やすんで||いとま|||

文化 祭 が 終わって から 思う存分 休めば いい じゃ ない の ぶんか|さい||おわって||おもうぞんぶん|やすめば||||

それ まで は カレンダー に 赤い 日付 は ない と 思い なさい ! |||かれんだー||あかい|ひづけ||||おもい|

それ じゃあ あした ね ! この 映画 は 絶対 成功 さ せる の よ |||||えいが||ぜったい|せいこう||||

いいえ あたし が 監督 やって る 以上 成功 は もう 約束 さ れて いる の |||かんとく|||いじょう|せいこう|||やくそく||||

あと は あなた たち の 頑張り に かかって る の ね |||||がんばり|||||

時間 どおり に 来る の よ ! じかん|||くる||

来 ない 人 は 死刑 の 上 に 死刑 だ から ね ! らい||じん||しけい||うえ||しけい|||

( ハルヒ の 鼻歌 ) ||はなうた

朝比奈 さん に は 僕 から 伝えて おき ます よ あさひな||||ぼく||つたえて||| I will tell Asahina-san.

何 を 伝える って ? なん||つたえる|

( 古泉 ) 例の レーザー の こと です よ こいずみ|れいの|れーざー||||

目 の 色 さえ 変え なければ 変な 光線 は 出 ませ ん め||いろ||かえ||へんな|こうせん||だ||

念のため 1 つ 保険 を 作って おく と し ましょう か ねんのため||ほけん||つくって|||||

彼女 なら 協力 して くれる でしょう かのじょ||きょうりょく|||

なん に せよ ビーム は 危険です ので |||||きけん です|

( キョン ) ハァ … に して も

俺 は 長門 に 命 を 救わ れて ばかりだ な おれ||ながと||いのち||すくわ|||

( 谷口 ) おい キョン 話 が 違う ぞ ! 麗し の 朝比奈 さん は どこ だ ? たにくち|||はなし||ちがう||うるわし||あさひな||||

あの 方 が 出迎えて くれる って いう から 来た んだ ぜ |かた||でむかえて|||||きた||

い ねえ じゃ ねえ か !

俺 は 目 の 保養 に 来た んだ ぞ それ が どう だ ? おれ||め||ほよう||きた||||||

この 映画 の 成功 は 30% あなた に かかって る の ! |えいが||せいこう||||||

( 谷口 ) 今日 は まだ 涼 宮 の 逆 ギレ した 顔 しか 見て ねえ ぞ ! たにくち|きょう|||りょう|みや||ぎゃく|||かお||みて||

詐欺 だ ! さぎ|

( キョン ) ザキ くらって 死ね ! 長門 でも 眺めて ろ ! |||しね|ながと||ながめて|

( 国 木田 ) それにしても 長門 さん やけに 似合って る な くに|きた||ながと|||にあって||

( 鶴屋 ( つる や )) キョン く ~ ん み くる どうした の ? つるや|||||||||

( キョン ) どうやら 鶴屋 さん も エキストラ に かり出さ れた らしい ||つるや|||えきすとら||かりださ||

それ で さ 何 や ん の ? |||なん|||

“ 暇 なら 来て ” って 言わ れた から 来た けど さ いとま||きて||いわ|||きた||

涼 宮 さん の 腕 に ついて る 紋章 なんて 読む の あれ ? りょう|みや|||うで||||もんしょう||よむ||

ハンディーカメラ を どう する の ? 有希 ちゃん の あの 格好 何 ? |||||ゆうき||||かっこう|なん

うわ ~ 一樹 ( いつき ) 君 今日 も いい 男 だ ね |かずき||きみ|きょう|||おとこ||

( キョン ) せわ し ない 人 だ ||||じん|

なんで すって ? おなか が 痛い ? ||||いたい

バカ ! ばか

そんな 言い訳 が 通用 する の は 小学生 まで よ ! |いい わけ||つうよう||||しょうがくせい||

すぐ 来 なさい ! 30 秒 で ! |らい||びょう|

( キョン ) どうやら 朝比奈 さん は ||あさひな||

突発 性 引きこもり 症候 群 に かかって いる ようだ とっぱつ|せい|ひきこもり|しょうこう|ぐん||||

( ハルヒ ) もう !

あたし が 迎え に 行って くる から ちょっと その 荷物 貸して ! ||むかえ||おこなって|||||にもつ|かして

朝比奈 さん の 気持ち も よく 分かり ます よ あさひな|||きもち|||わかり||

なん せ このまま いく と

本物 の 変身 ヒロイン に なり そうな 雰囲気 です から ね ほんもの||へんしん|ひろいん|||そう な|ふんいき|||

いくら なんでも レーザー 光線 は やり すぎ です よ ||れーざー|こうせん|||||

でも まあ 怪 光線 を 出す こと は なんとか 回避 でき そうです ||かい|こうせん||だす||||かいひ||そう です

どう やって だ ?

うん ?

( 古泉 ) 長門 さん に 協力 して もらい ました こいずみ|ながと|||きょうりょく|||

朝比奈 さん に 何 を した ? あさひな|||なん||

レーザー 照射 を なくした だけ です 僕 も よく 知り ませ ん れーざー|しょうしゃ|||||ぼく|||しり||

長門 さん は 他の TFEI 端末 と 違って ながと|||たの||たんまつ||ちがって

全然 しゃべって くれ ませ ん から ね ぜんぜん||||||

“ TFEI ” って なんだ ?

我々 が 勝手に つけて いる 略語 です われわれ||かってに|||りゃくご|

知ら なければ なら ない もの で も ない で すよ しら|||||||||

ですが 僕 が 思う に |ぼく||おもう|

長門 さん は 彼ら の 中 でも ながと|||かれら||なか|

ひときわ 異彩 を 放って いる ような 気 が し ます ね |いさい||はなって|||き|||| I feel like it's very distinctive.

( キョン ) うん ? ( 古泉 ) アハハ … ||こいずみ|

( 谷口 ) この 前 の こと な んだ けど よ たにくち||ぜん||||||

夜 に コンビニ まで 行った 帰り に タクシー と すれ違った んだ よ||こんびに||おこなった|かえり||たくしー||すれちがった|

( 国 木田 ) へえ ~ くに|きた|

( 谷口 ) で さ ふと 見る と その タクシー の 空車 の ランプ が たにくち||||みる|||たくしー||くうしゃ||らんぷ|

“ 愛車 ” に 見え ち まって よ あいしゃ||みえ|||

それ は ビックリ だ ね ||びっくり||

けど 見直す 前 に タクシー は 行 っち まった |みなおす|ぜん||たくしー||ぎょう||

そん 時 気付いた んだ |じ|きづいた|

俺 に 今 不足 して ん の は 愛 な んじゃ ない かって こと に おれ||いま|ふそく|||||あい||||||

本当に “ 愛車 ” って 書いて あった んじゃ ない か な ほんとうに|あいしゃ||かいて|||||

個人 タクシー だ よ きっと こじん|たくしー|||

( キョン ) こんな バカ 2 人 に 助勢 を 仰が ねば なら ん と は … ||ばか|じん||じょせい||あおが|||||

( 谷口 ) お っ たにくち||

( ハルヒ ) 仮病 を 使おう った って そう は いか ない んだ から ね |けびょう||つかおう|||||||||

どんどん 撮影 する わ よ ! |さつえい|||

( 鶴屋 ) ヤッホ ~ み くる ! うわ す っげ え エロ ~ い つるや|||||||||

ああ … 遅れて ごめんなさい |おくれて|

( キョン ) いや 俺 は かまい ませ ん けど ||おれ|||||

( 鶴屋 ) ねえ ねえ 涼 宮 さ ~ ん つるや|||りょう|みや||

昨日 は ごめんなさい きのう||

あたし も 知ら ない うち に 光学 兵器 を 発射 して た みたいで … ||しら||||こうがく|へいき||はっしゃ|||

いやいや いや 俺 は 無事でした し ||おれ||ぶじでした|

噛 ( か ) ま れちゃ い ました か|||||

( キョン ) なん に です ?

長門 さん に ながと||

ナノマシン 注入 が どう と かって … |ちゅうにゅう||||

でも もう目 から は 何も 出 なく なった みたい |もう め|||なにも|だ|||

よかった

( キョン ) 何 を 注入 した んです ? |なん||ちゅうにゅう||ん です

昨日 の 夜 古泉 君 と 一緒に あたし の 家 に 来て … きのう||よ|こいずみ|きみ||いっしょに|||いえ||きて

( 鶴屋 ) な ~ に ナイショ 話して ん の ? つるや||||はなして||

み くる かわいい な うち で 飼い たい くらい だ ね ! ||||||かい||||

( キョン ) 見る な !  減ったら どう する |みる||へったら||

( ハルヒ ) ロケ の 場所 が 決まった わ よ ! |ろけ||ばしょ||きまった||

古泉 君 の 家 の 近く に 大き めの 池 が ある らしい の こいずみ|きみ||いえ||ちかく||おおき||いけ||||

とりあえず 今日 は そこ で 撮影 し ま しょ ! |きょう||||さつえい|||

フッフフ ~♪ ウフフフ   ハハッ

♪~

~♪