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宇崎ちゃんは遊びたい!, 宇崎ちゃんは遊びたい!07

宇崎 ちゃん は 遊びたい!07

( 宇崎 ) う ~ ん …。

お っ 。

あっ 。

こんばん は

どうした ん す か ? 先輩 。

( 桜井 ) あぁ …。

先輩 ?

突然 すまない 宇崎 。

なん す か ?

つきあって くれ 。

俺 に は お前 が 必要な んだ 。

えっ …。

桜井 : つきあって くれ

俺 に は お前 が 必要な んだ

《 先輩 …》

( 桜井 ) お っ … よ ぅ 。

あっ どうも っす 。

悪い な 急に 。

別に いい っす けど 。

あの … 電話 で 言って た

「 つきあえ 」 って …。

それ な んだ けど さ …。

ん っ ?

いや ぁ 一 人 じゃ

どうも 入り づらく って な 。

つきあって くれよ 猫 カフェ 。

ホント お前 が いて くれて

助かった よ !

あ ~ す っげ ぇ 楽しみ !

初めて だ から 緊張 する なぁ 。

イタ ! タタッ イッテ ! なんだ よ !?

蹴る な イテ !

やめろ やめろ ! イテッ イテッ !

2 名 様 です ね 。

どうぞ 靴 を 脱いで

お 入り ください 。

お ぉ …。

( 猫 の 鳴き声 )

すげ ぇ … 猫 だ 。

猫 が いる ぞ 宇崎 。

そう っす ね 猫 いま すね 。

《 そりゃ 猫 カフェ なんだ から

いる でしょう よ 》

えっ …。

さ 触って いい んです よ ね ?

( 宇崎 ) 先輩 落ち着いて

目 が 怖い から 。

どうぞ 猫 ちゃん が 嫌がら なければ

優しく なでて あげて ください 。

う っす …。

先輩 前 に 教えた とおり に

下 から っす よ 。

お お ぅ …。

うわ ぁ 。

今 っす よ 猫 は 首 と か 耳 の 付け根 を

かかれる の が 好き っす 。

お お ぅ …。

あぁ ぁ ~。

あっ … あっ !

宇崎 見てくれ 猫 が 膝 に !

はい はい よかった っす ね 。

でも 大きい 声 出す と

猫 が 逃げ ます よ 。

は ぁぁ …。

先輩 … キモ い なぁ 。

ふだん 人間 相手 に は

こんな テンション 見せ ない くせ に 。

やっぱり ネクラ な 分

日頃 抑えつけて る もん が

ある んだろう なぁ 。

コチョコチョコチョ 。

なんか す っご い 紛らわしい 感じ で

呼び出さ れた こと も

もう どうでも よく なる ぐらい

キモ い なぁ 。

は ぁ ~ ウフフ …。

( 宇崎 ) うれし すぎて

言葉 が 出て こ ない んだ なぁ 。

ん っ ? なんだ 宇崎

その アルカイックスマイル は 。

ふだん ク ー ル ぶって る くせ に

かわいい もの好きで キモ い なって 。

なんだ と この ヤロウ 。

おっと 間違えて 本音 が 。

テメエ …。

猫 が ビックリ し ない よう

小声 で 喋る 気遣い を

しちゃ う あたり も キモ い 。

さすが っす 。

おい また 本音 出て る ぞ 。

ともかく 今日 は 助かった よ 。

俺 一 人 じゃ 入り口 で U タ ー ン して た 。

大げさ っす ね 。

宇崎 に は なんか お 礼 し なきゃ な 。

お 礼 っす か ?

あぁ なんか ある か ?

あ ~ そう っす ね …。

実は 私

もう すぐ 誕生日 なん す よ ね 。

二十 歳 の 誕生日 っす から

ちょ ~ っと 特別な 誕生日 を

迎え たい な と 。 そんで …。

すま ん 宇崎 。

えっ 。

実は な …。

あ … はい …。

さっき から

めちゃくちゃ 足 が しびれて て

全然 話 が 頭 に 入って こ ない 。

す まんが もう 1 回 言って 。

猫 を 下ろしたら

いい じゃ ない っす か 。

嫌だ 。

話 でき ない から 。

ああ っ !

ちょっと ど いて もらう っす よ 。

せっかく 乗って くれた んだ から

せめて もう 少し 。

先輩 は 足 崩して

早く しびれ とって ください 。

そんな すぐ

とれる もん で も ない って テテテ …。

あっ …。

えい っ 。

ぬ お ぉっ !

やめろ お前 ! な に すんだ バカ !

いや ぁ ここ まで

無防備な 姿 見せ られる と

むしろ 誘って ん の か なって …。

ふ お ぉ …。

んな わけ ねえ だ ろ !

足 しびれたら

誰 だって 無防備に なる わ !

大きな 声 出しちゃ だめ っす よ

猫 ちゃん たち が 怖がり ます から ね 。

ハッ …。

うり 。

ああ っ 。

うり うり ~。

あぁ …。

うり うり うり うり うり ~。

あっ … ああ っ …。

うり うり うり うり !

あっ ! ああ っ !

どう しよう ヤバ い 楽しい 。

これ なんか 目覚め そう !

ハァ … ハァ … 宇崎 もう 勘弁 して 。

う ~ ん ? 聞こえ ない っす ね ~。

テメエ の 血 は 何 色 だ ~!

お 客 様 そういった プレ ー は

家 で やって ください 。

( 宇崎 / 桜井 ) プレ ー !?

いや ぁ 堪能 した !

なかなか 楽しかった っす ね 先輩 。

前半 は な 。

お前 の おかげ で

追い出さ れた じゃ ねえ か 。

クソ 次 は 絶対 に 一 人 で 行って やる 。

でも たぶん あの 店 出 禁 っす よ 。

誰 の せい だ よ 。

いや しかし

猫 カフェ って なかなか いい っす ね

人 懐っこい 子 多かった し 。

だ よ な なんか

すげ ぇ 人 に 馴 れて た よ な 。

難易 度 ベリ ー イ ー ジ ー っす よ 。

コミュ 力 たった の 5 か ゴミ め

な 先輩 でも

なで られ ました から ね 。

俺 は 猟銃 持った お っ さんか 。

うち に も 猫 い ます けど

たまに は 違う 猫 と

触れ合う の も 悪く ない っす ね 。

へ ぇ いい なぁ … ん っ ?

結婚 して る のに

キャバクラ 行く 男 の 人 って

こういう 気分 なん す かね ?

知ら ねえ よ 。

なんか すごい 嫌だ わ その 例え 。

じゃ お 疲れ っす 先輩 !

あぁ 今日 の お 礼 し たい から

なんか 考え といて くれ 。

それ なら もう 考えて ある っす 。

なんだ ?

さっき 言い ました けど

私 もう すぐ 誕生日 なん す 。

8 月 7 日 先輩 期待 して ます ね ~。

誕生日 …。

って わけで 。

「 誕生日 期待 して る 」 って

言わ れ まして 。

( 亜紀 彦 ) 悩んで いる … と 。

( 亜実 ) そういう の

苦手 そうだ もん ね ~。

はい …。

《 桜井 くん が

こういう の 苦手だ と 見越して

あえて 「 期待 して る 」 と

曖昧な 表現 で 惑わす と は

なかなか の 策 士 》

《 でも それ は 自分 の ため に

悩んで ほしい と いう

恋する 乙女 特有 の

心理 から くる もの 。

花 ちゃん 本人 は

無自覚でしょう けど

ま ぁ これ は これ で 》

《2 人 : 銀 シャリ が うまい わ ~》

何 して ん す か ?

(2 人 ) 別に 。

で 何 か アイデア は ある の かい ?

一応 考えて は み たんす けど 。

う 宇崎 …。

私 の 名前 が 花 だ から 花 っす か ?

ギャグセンス も ゼロ っす ね !

う 宇崎 …。

サイズ 全然 合って ない ん す けど 。

あと こういう の

プレゼント して いい の は

「 ただし イケメン に かぎる 」

って 人 たち だ けっす よ

う 宇崎 …。

どうせ くれる なら

U チュ ー ンカ ー ド ください よ 。

イベント 特攻 出し たい んで

もう 何 を プレゼント して も

だめな 気 が して 。

《2 人 : こじら せて る ね ~》

《 ま ぁ 実際 は …》

先輩 花 選ぶ センス

な いっす ね ~ エヘッ エヘヘ

カッコカリ ! エヘヘヘ …

あっ マルチプレ ー できる !

ぼっ ちな 先輩 と

一緒に やって あげ ます か

《 って 感じ に なる わ ね 》

《 桜井 くん から の プレゼント を

喜ば ない わけない から ね 》

ハァ … 考え すぎて

わけ わかん なくなって きた 。

そういう とき は

直感 に 従って みたら ?

直感 っす か ?

誕生日 プレゼント って 聞いて

最初に 思いついた もの に する の 。

最初に 思いついた もの …。

《 と 言わ れた もの の

やっぱり わから ん 。

しかし 今日 中 に は

何 か 選ば ない と 》

ん っ 。

あっ 。

どうした ? 宇崎 。

あ … あの ぅ 。

ん っ ?

急に すみ ませ ん 先輩 。

なに が だ ?

つきあって ほしい っす 。

先輩 が 必要な ん す 。

えっ …。

つきあって ほし いっす

《 なんだ よ … 宇崎 の ヤツ 》

あっ 。

先輩 。

あっ … よ ぅ 。

すみません 急に 。

別に いい けど … そ それ で …。

電話 で 言って た …

「 つきあって 」 って …。

あっ それ なん す けど 。

いや ぁ 一 人 じゃ 入り づらく って !

先輩 つきあって ください !

居酒屋 …。

先輩 の おごり で

お ねっしゃ ~ っす !

なんで だ よ 。

言った じゃ ない っす か ~。

私 の 二十 歳 の 誕生日 。

期待 して ます よ ~。

先輩 の お ・ さ ・ い ・ ふ 。

期待 して る って …

もし かして 最初 から 居酒屋 に ?

です よ ~。

あれっ ? どうし たんす か ?

早く 入り ましょう よ ~。

わ ぁぁ ~!

ん っ ?

いらっしゃい ませ ~!

いらっしゃい ませ ~。

でも 本当に いい の か ?

せっかく の 二十 歳 の 誕生日 に

居酒屋 って 。

いいん す 先輩 と 一緒に

飲んで み たかった ん すよ 。

お 酒 飲む って

楽しい もん な んでしょう ?

そこ は 人 に よる と いう か

状況 と いう か …。

保証 は し かねる 。

楽しく なかったら 先輩 が

なんか おもしろい こと して

盛り上げて ください 。

おい ムチャ ぶり やめろ 。

まっ 楽しく やり ましょう 。

そう だ な じゃ 。

エヘヘ 。

(2 人 ) 乾杯 。

エヘヘヘ 。

じゃ いき ます よ 。

お っ いけ いけ 。

どう だ ?

う ~ ん フム …。

ジュ ー ス っぽい けど

ジュ ー ス じゃ ない と いう か 。

うまい の か ? うまく ない の か ?

喉 の 奥 が

カ ー ッ て なって くる っす ね 。

カ ー ッ て 。

それ が 酒 だ から な 。

ビ ー ル は どんな 感じ っす か ね ?

試して みる か ?

フンフン …。

お 待た せ し ました 。

ご ゆっくり どうぞ 。

飲んで みろ よ 。

お ぉ ~ っ 。

大丈夫 か ?

ビ ー ル って こんな 感 じなん すね 。

苦い けど 苦い だけ じゃ ない ような 。

それ が 揚げ物 と か

塩味 に 合う んだ よ 。

では で は …。

ジュ ー シ ー っす ね !

そこ へ ビ ー ル を ひと 口 。

プハ ー !

な っ ? うまい だろう ?

なんか め っちゃ 合う っす ~。

から 揚げ の 油 が

ビ ー ル で リセット さ れて

食べる たび に 新鮮な 味わい が ~

プハ ー ッ 。

一気に いった な で どう だ ?

め っちゃ いい っす ! お 酒 って

料理 に 合わせて

飲む もの な ん すね 。

酒 だけ を 味わう 人 も

いる みたいだ けど な 。

まっ 楽しければ なんでも いい さ 。

ヒヒッ それ じゃ 先輩 の

ありがたい お 言葉 どおり

楽しむ と し ます か 。

お ぉ そうしろ そう しろ 。

ほ ぉぉ …。

アタタタタ !

ちょ ! どん だけ 注文 する 気 だ !

お前 の 財布 は もう 死んで いる 。

やかましい ! キャンセル だ キャンセル !

ホワ ー ッタタタタ !

ひで ぶ ~!

お 客 様 … 遊ば ないで ください 。

(2 人 ) ごめんなさい 。

フゥ …。

まったく

あんまり ふざける んじゃ …。

って 辛 ぇ ! なんだ こりゃ !

1 個 だけ 超 激辛 が

入って る みたい っす ね 。

ゴホッ … ビ ー ルビ ー ル … 空か よ !

水 も ねえ ! 宇崎

なんでも いい から 飲み物 を …。

ちょっと 待って ください ね 。

今 選んで ます から 。

俺 は 待て ねえ の !

あっ これ と か

自分 でも 作れ そう っす ね 。

今度 作って あげ ましょう か ?

お 願い だ から 早く して ~!

ハ ー ッ 死ぬ か と 思った ~。

あっ これ おいしい 。

ゆず 酒 気 に 入った かも 。

そりゃ よかった 。

ハ ー ッ おかわり おかわり ~。

ちょ ちょっと 待て 。

なん す か ?

いや ペ ー ス 早く ない か ?

初めて な んだ し

ほどほどに し とけ 。

失礼 し ます 。

ゆず 酒 です 。

どうも っす ~。

だから 早 ぇ って !

でも 平気 っす けど 。

いや 「 平気 」 って …。

何 杯 目 だ それ 。

さ ぁ 。

「 さ ぁ 」 って … もう いい や

ちょくちょく 水 も 飲 ん どけよ 。

ん っ … ハァ 。

私 も しか して 強い ん す かね 。

いい から

もっと ゆっくり 飲め って 。

ゆず 酒 お 待た せ し ました 。

はい 。

よっ しゃ ~!

ありがとう ございました ~。

おっと っと …。

大丈夫 っす か 先輩 !

フラフラ して ます よ ~。

お前 だ よ フラフラ して ん の は 。

《 飲み 始め は

平気 そうに して た けど

案の定 だった な 》

お前 が 飲んだ 量 メモ っと いた から

次 は その 量 を 超え ない ように

注意 して 飲めよ 。

あれ 先輩

急に 背 が 伸び ました ね 。

電柱 だ そりゃ

ほら ちゃんと 歩け 。

も ~ 先輩 が 運んで ください よ ~。

は ~ な ~ れ ~ ろ ~。

あ ~ おんぶ ~ オンブズマン 。

やめ …

当たって んだ よ いろいろ と 。

いろいろ って 何 が っす か ~?

どこ に ~ どこ に に ゃ ~?

《 ウゼ ぇ 酔い 方 す んな コイツ 》

むに ゅ ~ に おいつけ ~。

これ 一 人 で 帰ら す の は 無理 か 。

ほれ 立て 家 まで 送って やる 。

え ぇ ~ 帰ら ない っす よ ~。

次 は 先輩 の 家 で 飲み ましょう よ ~。

まだ 飲む 気 か 帰って 寝ろ アホ !

あと ちゃんと 立て !

パンツ 見えて んだ よ !

アホ と は なん す か アホ と は 。

ところで 先輩

今 何時か 知って ます ?

あぁ ? あっ

う ~ わ もう こんな 時間 !?

残念でした ~

もう 電車 あり ませ ~ ん 。

や ~ い アホ ー ! エヘヘ 。

帰れ なく なった 側 が 言う な アホ !

タクシ ー が ある わ い 。

《 な っ … 宇崎 が

アホ ほど 飲んだ から

所持 金 が もう … まだ ATM が …。

しかし 手数 料 もったいない 。

しかも 深夜 料金 の

やたら 高い タクシ ー 代 が …。

泊める ? いや そういう わけ に は 。

ヌヌヌ … 酒 の せい で

考え が まとまら ~ ん 》

困った っす ね ~。

先輩 は 帰れ ない 後輩

見捨てたり し ない っす よ ね ~?

ん っ …。

《 コイツ まさか すべて

計算 ずく じゃ ねえ だろう な ?》

フェ ー エッヘヘヘヘ 。

ハァ …。

なんか どうでも よく なって きた

コンビニ 寄る ぞ 水 買い たい 。

はい っ ! お 酒 も !

年齢 確認 ボタン 押し たい !

二十 歳 だ から 。

好きに して くれ 。

言 っと く けど うち は

布団 ひと 組 しか ねえ から な 。

一緒に 寝 ます ?

1 枚 ずつ 分け 合う んだ よ バカタレ !

アヒャヒャヒャヒャ …。

先輩 ~ ねぇ 先輩 。

ちょっと 寝 ないで ください よ 。

頼む から もう 寝 させて くれ

3 時 だ ぞ 。

ゲ ー ム し ましょう よ ~。

お前 卑怯 な 手 ばっかり

使う から や だ 。

チェ ー ッ 。

って まだ 飲む の か よ !?

はい !

まったく …。

《 コイツ に は マジ で 1 回

酒 の 怖 さ を 教え とか ない と 》

イカ うま うま ~。

《 いや … 朝 に は 思い知る か 。

いかん … ホント に 眠い 。

いい や このまま 寝 ち まおう 》

よっ しゃ ~!

次 は ハメ 技 使わ ない っす から

対戦 し ましょう ~。

先輩 ? 先輩 って ば ~。

《 あぁ うる せ ぇ 》

先輩 ? ホント に 寝 たんす か ?

ハァ やれやれ 。

後輩 残して 勝手に 寝ちゃ って 。

《 無視 無視 》

チュ ー したら 起き ます か ね 。

ん っ …。

だ あっ ! ハッ ウウッ …。

ん っ …。

やっぱり 寝た フリ じゃ ない っす か

そんなに 慌て ないで ください よ 。

冗談 っす よ じょ ・ う ・ だ ・ ん !

クッ …。

ところで 先輩

ずいぶん 必死だった っす けど

もし かして

チュ ー した こと な いん す か ?

ブッ !

ねえ よ ! う っせ ~ な 寝ろ よ バカ !

エヘヘヘ … ふわ ぁ …。

寝る っす …。

( 宇崎 ) オエェ ー ッ 。

オエ ー ッ 。

あ ~ あ ~ あ 。

頭 イタ … 気持ち 悪 …。

それ が 二日酔い って やつ だ

しばらく 苦しむ ぞ 。

嫌だ ~

なんで 先輩 は 平気な ん す か ?

大人 は そう なら ない ように

加減 して 飲む んだ よ 。

加減 って なん す … オエェ !

心配 す んな みんな そう やって

酒 の 失敗 を 経験 して くんだ よ 。

よかった な

初 飲酒 が 雑な 飲み 会 じゃ なくて 。

よか ない っす …。

早 めに 自分 の 限界 量

知れた じゃ ねえ か 。

ウゥ … あぁ 説教 モ ー ド だ 。

あと お前

あんまり 水 飲ま なかったろう 。

アルコ ー ル 分解 する のに

水分 が いる から

合間 合間 に 水 飲ま ない と

悪酔い する んだ よ 。

昼 ぐらい に は スッキリ する と 思う から

我慢 する しか ねえ な 。

オェェェ !

聞いて る ?

ボエェェ …。

地獄 だ な あ っち は 。

手 ひどい 失敗 ほど 教訓 に なる 。

次 は 酒 と 同じ 量

水 も 飲む ように しろ 。

いい っす …

もう 一生 お 酒 飲ま ない っす 。

ハァ …。

そうした ほう が いい かも な 。

二日酔い に なったら

みんな それ 言う けど 。

絶対 … 飲ま ない っす …。

さて ちょっと コンビニ 行って くる から

留守番 頼む わ 。

おとなしく 寝て ろ よ 。

う ぅ … 先輩 。

ん っ ?

居酒屋 … つきあって くれて …

ありがとう ございました …。

楽しかった っす … エヘヘ 。

楽しかった なら よかった よ

あっ 言い 忘れて た 。

宇崎 二十 歳 の 誕生日 …。

ウエェェ !

オエェェ !

おめでとう …。

( セミ の 鳴き声 )


宇崎 ちゃん は 遊びたい!07 うざき|||あそびたい

( 宇崎 ) う ~ ん …。 うざき||

お っ 。

あっ 。

こんばん は

どうした ん す か ? 先輩 。 ||||せんぱい

( 桜井 ) あぁ …。 さくらい|

先輩 ? せんぱい

突然 すまない 宇崎 。 とつぜん||うざき

なん す か ?

つきあって くれ 。

俺 に は お前 が 必要な んだ 。 おれ|||おまえ||ひつような|

えっ …。

桜井 : つきあって くれ さくらい||

俺 に は お前 が 必要な んだ おれ|||おまえ||ひつような|

《 先輩 …》 せんぱい

( 桜井 ) お っ … よ ぅ 。 さくらい||||

あっ どうも っす 。

悪い な 急に 。 わるい||きゅうに

別に いい っす けど 。 べつに|||

あの … 電話 で 言って た |でんわ||いって|

「 つきあえ 」 って …。

それ な んだ けど さ …。

ん っ ?

いや ぁ 一 人 じゃ ||ひと|じん|

どうも 入り づらく って な 。 |はいり|||

つきあって くれよ 猫 カフェ 。 ||ねこ|

ホント お前 が いて くれて |おまえ|||

助かった よ ! たすかった|

あ ~ す っげ ぇ 楽しみ ! ||||たのしみ

初めて だ から 緊張 する なぁ 。 はじめて|||きんちょう||

イタ ! タタッ イッテ ! なんだ よ !?

蹴る な イテ ! ける||

やめろ やめろ ! イテッ イテッ !

2 名 様 です ね 。 な|さま||

どうぞ 靴 を 脱いで |くつ||ぬいで

お 入り ください 。 |はいり|

お ぉ …。

( 猫 の 鳴き声 ) ねこ||なきごえ

すげ ぇ … 猫 だ 。 ||ねこ|

猫 が いる ぞ 宇崎 。 ねこ||||うざき

そう っす ね 猫 いま すね 。 |||ねこ||

《 そりゃ 猫 カフェ なんだ から |ねこ|||

いる でしょう よ 》

えっ …。

さ 触って いい んです よ ね ? |さわって||ん です||

( 宇崎 ) 先輩 落ち着いて うざき|せんぱい|おちついて

目 が 怖い から 。 め||こわい|

どうぞ 猫 ちゃん が 嫌がら なければ |ねこ|||いやがら|

優しく なでて あげて ください 。 やさしく|||

う っす …。

先輩 前 に 教えた とおり に せんぱい|ぜん||おしえた||

下 から っす よ 。 した|||

お お ぅ …。

うわ ぁ 。

今 っす よ 猫 は 首 と か 耳 の 付け根 を いま|||ねこ||くび|||みみ||つけね|

かかれる の が 好き っす 。 |||すき|

お お ぅ …。

あぁ ぁ ~。

あっ … あっ !

宇崎 見てくれ 猫 が 膝 に ! うざき|みてくれ|ねこ||ひざ|

はい はい よかった っす ね 。

でも 大きい 声 出す と |おおきい|こえ|だす|

猫 が 逃げ ます よ 。 ねこ||にげ||

は ぁぁ …。

先輩 … キモ い なぁ 。 せんぱい|||

ふだん 人間 相手 に は |にんげん|あいて||

こんな テンション 見せ ない くせ に 。 ||みせ|||

やっぱり ネクラ な 分 |||ぶん

日頃 抑えつけて る もん が ひごろ|おさえつけて|||

ある んだろう なぁ 。

コチョコチョコチョ 。

なんか す っご い 紛らわしい 感じ で ||||まぎらわしい|かんじ|

呼び出さ れた こと も よびださ|||

もう どうでも よく なる ぐらい

キモ い なぁ 。

は ぁ ~ ウフフ …。

( 宇崎 ) うれし すぎて うざき||

言葉 が 出て こ ない んだ なぁ 。 ことば||でて||||

ん っ ? なんだ 宇崎 |||うざき

その アルカイックスマイル は 。

ふだん ク ー ル ぶって る くせ に

かわいい もの好きで キモ い なって 。 |ものずきで|||

なんだ と この ヤロウ 。

おっと 間違えて 本音 が 。 |まちがえて|ほんね|

テメエ …。

猫 が ビックリ し ない よう ねこ|||||

小声 で 喋る 気遣い を こごえ||しゃべる|きづかい|

しちゃ う あたり も キモ い 。

さすが っす 。

おい また 本音 出て る ぞ 。 ||ほんね|でて||

ともかく 今日 は 助かった よ 。 |きょう||たすかった|

俺 一 人 じゃ 入り口 で U タ ー ン して た 。 おれ|ひと|じん||いりぐち||u|||||

大げさ っす ね 。 おおげさ||

宇崎 に は なんか お 礼 し なきゃ な 。 うざき|||||れい|||

お 礼 っす か ? |れい||

あぁ なんか ある か ?

あ ~ そう っす ね …。

実は 私 じつは|わたくし

もう すぐ 誕生日 なん す よ ね 。 ||たんじょうび||||

二十 歳 の 誕生日 っす から にじゅう|さい||たんじょうび||

ちょ ~ っと 特別な 誕生日 を ||とくべつな|たんじょうび|

迎え たい な と 。 そんで …。 むかえ||||

すま ん 宇崎 。 ||うざき

えっ 。

実は な …。 じつは|

あ … はい …。

さっき から

めちゃくちゃ 足 が しびれて て |あし|||

全然 話 が 頭 に 入って こ ない 。 ぜんぜん|はなし||あたま||はいって||

す まんが もう 1 回 言って 。 |||かい|いって

猫 を 下ろしたら ねこ||おろしたら

いい じゃ ない っす か 。

嫌だ 。 いやだ

話 でき ない から 。 はなし|||

ああ っ !

ちょっと ど いて もらう っす よ 。

せっかく 乗って くれた んだ から |のって|||

せめて もう 少し 。 ||すこし

先輩 は 足 崩して せんぱい||あし|くずして

早く しびれ とって ください 。 はやく|||

そんな すぐ

とれる もん で も ない って テテテ …。

あっ …。

えい っ 。

ぬ お ぉっ !

やめろ お前 ! な に すんだ バカ ! |おまえ||||

いや ぁ ここ まで

無防備な 姿 見せ られる と むぼうびな|すがた|みせ||

むしろ 誘って ん の か なって …。 |さそって||||

ふ お ぉ …。

んな わけ ねえ だ ろ !

足 しびれたら あし|

誰 だって 無防備に なる わ ! だれ||むぼうびに||

大きな 声 出しちゃ だめ っす よ おおきな|こえ|だしちゃ|||

猫 ちゃん たち が 怖がり ます から ね 。 ねこ||||こわがり|||

ハッ …。

うり 。

ああ っ 。

うり うり ~。

あぁ …。

うり うり うり うり うり ~。

あっ … ああ っ …。

うり うり うり うり !

あっ ! ああ っ !

どう しよう ヤバ い 楽しい 。 ||||たのしい

これ なんか 目覚め そう ! ||めざめ|

ハァ … ハァ … 宇崎 もう 勘弁 して 。 ||うざき||かんべん|

う ~ ん ? 聞こえ ない っす ね ~。 ||きこえ|||

テメエ の 血 は 何 色 だ ~! ||ち||なん|いろ|

お 客 様 そういった プレ ー は |きゃく|さま||||

家 で やって ください 。 いえ|||

( 宇崎 / 桜井 ) プレ ー !? うざき|さくらい||

いや ぁ 堪能 した ! ||たんのう|

なかなか 楽しかった っす ね 先輩 。 |たのしかった|||せんぱい

前半 は な 。 ぜんはん||

お前 の おかげ で おまえ|||

追い出さ れた じゃ ねえ か 。 おいださ||||

クソ 次 は 絶対 に 一 人 で 行って やる 。 |つぎ||ぜったい||ひと|じん||おこなって|

でも たぶん あの 店 出 禁 っす よ 。 |||てん|だ|きん||

誰 の せい だ よ 。 だれ||||

いや しかし

猫 カフェ って なかなか いい っす ね ねこ||||||

人 懐っこい 子 多かった し 。 じん|なつっこい|こ|おおかった|

だ よ な なんか

すげ ぇ 人 に 馴 れて た よ な 。 ||じん||じゅん||||

難易 度 ベリ ー イ ー ジ ー っす よ 。 なんい|たび||||||||

コミュ 力 たった の 5 か ゴミ め |ちから|||||

な 先輩 でも |せんぱい|

なで られ ました から ね 。 な で||||

俺 は 猟銃 持った お っ さんか 。 おれ||りょうじゅう|もった|||

うち に も 猫 い ます けど |||ねこ|||

たまに は 違う 猫 と ||ちがう|ねこ|

触れ合う の も 悪く ない っす ね 。 ふれあう|||わるく|||

へ ぇ いい なぁ … ん っ ?

結婚 して る のに けっこん|||

キャバクラ 行く 男 の 人 って |いく|おとこ||じん|

こういう 気分 なん す かね ? |きぶん|||

知ら ねえ よ 。 しら||

なんか すごい 嫌だ わ その 例え 。 ||いやだ|||たとえ

じゃ お 疲れ っす 先輩 ! ||つかれ||せんぱい

あぁ 今日 の お 礼 し たい から |きょう|||れい|||

なんか 考え といて くれ 。 |かんがえ||

それ なら もう 考えて ある っす 。 |||かんがえて||

なんだ ?

さっき 言い ました けど |いい||

私 もう すぐ 誕生日 なん す 。 わたくし|||たんじょうび||

8 月 7 日 先輩 期待 して ます ね ~。 つき|ひ|せんぱい|きたい|||

誕生日 …。 たんじょうび

って わけで 。

「 誕生日 期待 して る 」 って たんじょうび|きたい|||

言わ れ まして 。 いわ||

( 亜紀 彦 ) 悩んで いる … と 。 あき|ひこ|なやんで||

( 亜実 ) そういう の あみ||

苦手 そうだ もん ね ~。 にがて|そう だ||

はい …。

《 桜井 くん が さくらい||

こういう の 苦手だ と 見越して ||にがてだ||みこして

あえて 「 期待 して る 」 と |きたい|||

曖昧な 表現 で 惑わす と は あいまいな|ひょうげん||まどわす||

なかなか の 策 士 》 ||さく|し

《 でも それ は 自分 の ため に |||じぶん|||

悩んで ほしい と いう なやんで|||

恋する 乙女 特有 の こいする|おとめ|とくゆう|

心理 から くる もの 。 しんり|||

花 ちゃん 本人 は か||ほんにん|

無自覚でしょう けど むじかくでしょう|

ま ぁ これ は これ で 》

《2 人 : 銀 シャリ が うまい わ ~》 じん|ぎん||||

何 して ん す か ? なん||||

(2 人 ) 別に 。 じん|べつに

で 何 か アイデア は ある の かい ? |なん||||||

一応 考えて は み たんす けど 。 いちおう|かんがえて||||

う 宇崎 …。 |うざき

私 の 名前 が 花 だ から 花 っす か ? わたくし||なまえ||か|||か||

ギャグセンス も ゼロ っす ね !

う 宇崎 …。 |うざき

サイズ 全然 合って ない ん す けど 。 |ぜんぜん|あって||||

あと こういう の

プレゼント して いい の は

「 ただし イケメン に かぎる 」

って 人 たち だ けっす よ |じん||||

う 宇崎 …。 |うざき

どうせ くれる なら

U チュ ー ンカ ー ド ください よ 。 u|||||||

イベント 特攻 出し たい んで |とっこう|だし||

もう 何 を プレゼント して も |なん||||

だめな 気 が して 。 |き||

《2 人 : こじら せて る ね ~》 じん||||

《 ま ぁ 実際 は …》 ||じっさい|

先輩 花 選ぶ センス せんぱい|か|えらぶ|

な いっす ね ~ エヘッ エヘヘ

カッコカリ ! エヘヘヘ …

あっ マルチプレ ー できる !

ぼっ ちな 先輩 と ||せんぱい|

一緒に やって あげ ます か いっしょに||||

《 って 感じ に なる わ ね 》 |かんじ||||

《 桜井 くん から の プレゼント を さくらい|||||

喜ば ない わけない から ね 》 よろこば||||

ハァ … 考え すぎて |かんがえ|

わけ わかん なくなって きた 。

そういう とき は

直感 に 従って みたら ? ちょっかん||したがって|

直感 っす か ? ちょっかん||

誕生日 プレゼント って 聞いて たんじょうび|||きいて

最初に 思いついた もの に する の 。 さいしょに|おもいついた||||

最初に 思いついた もの …。 さいしょに|おもいついた|

《 と 言わ れた もの の |いわ|||

やっぱり わから ん 。

しかし 今日 中 に は |きょう|なか||

何 か 選ば ない と 》 なん||えらば||

ん っ 。

あっ 。

どうした ? 宇崎 。 |うざき

あ … あの ぅ 。

ん っ ?

急に すみ ませ ん 先輩 。 きゅうに||||せんぱい

なに が だ ?

つきあって ほしい っす 。

先輩 が 必要な ん す 。 せんぱい||ひつような||

えっ …。

つきあって ほし いっす

《 なんだ よ … 宇崎 の ヤツ 》 ||うざき||

あっ 。

先輩 。 せんぱい

あっ … よ ぅ 。

すみません 急に 。 |きゅうに

別に いい けど … そ それ で …。 べつに|||||

電話 で 言って た … でんわ||いって|

「 つきあって 」 って …。

あっ それ なん す けど 。

いや ぁ 一 人 じゃ 入り づらく って ! ||ひと|じん||はいり||

先輩 つきあって ください ! せんぱい||

居酒屋 …。 いざかや

先輩 の おごり で せんぱい|||

お ねっしゃ ~ っす !

なんで だ よ 。

言った じゃ ない っす か ~。 いった||||

私 の 二十 歳 の 誕生日 。 わたくし||にじゅう|さい||たんじょうび

期待 して ます よ ~。 きたい|||

先輩 の お ・ さ ・ い ・ ふ 。 せんぱい|||||

期待 して る って … きたい|||

もし かして 最初 から 居酒屋 に ? ||さいしょ||いざかや|

です よ ~。

あれっ ? どうし たんす か ? |どう し||

早く 入り ましょう よ ~。 はやく|はいり||

わ ぁぁ ~!

ん っ ?

いらっしゃい ませ ~!

いらっしゃい ませ ~。

でも 本当に いい の か ? |ほんとうに|||

せっかく の 二十 歳 の 誕生日 に ||にじゅう|さい||たんじょうび|

居酒屋 って 。 いざかや|

いいん す 先輩 と 一緒に ||せんぱい||いっしょに

飲んで み たかった ん すよ 。 のんで||||

お 酒 飲む って |さけ|のむ|

楽しい もん な んでしょう ? たのしい|||

そこ は 人 に よる と いう か ||じん|||||

状況 と いう か …。 じょうきょう|||

保証 は し かねる 。 ほしょう|||

楽しく なかったら 先輩 が たのしく||せんぱい|

なんか おもしろい こと して

盛り上げて ください 。 もりあげて|

おい ムチャ ぶり やめろ 。

まっ 楽しく やり ましょう 。 |たのしく||

そう だ な じゃ 。

エヘヘ 。

(2 人 ) 乾杯 。 じん|かんぱい

エヘヘヘ 。

じゃ いき ます よ 。

お っ いけ いけ 。

どう だ ?

う ~ ん フム …。

ジュ ー ス っぽい けど

ジュ ー ス じゃ ない と いう か 。

うまい の か ? うまく ない の か ?

喉 の 奥 が のど||おく|

カ ー ッ て なって くる っす ね 。

カ ー ッ て 。

それ が 酒 だ から な 。 ||さけ|||

ビ ー ル は どんな 感じ っす か ね ? |||||かんじ|||

試して みる か ? ためして||

フンフン …。

お 待た せ し ました 。 |また|||

ご ゆっくり どうぞ 。

飲んで みろ よ 。 のんで||

お ぉ ~ っ 。

大丈夫 か ? だいじょうぶ|

ビ ー ル って こんな 感 じなん すね 。 |||||かん||

苦い けど 苦い だけ じゃ ない ような 。 にがい||にがい||||

それ が 揚げ物 と か ||あげもの||

塩味 に 合う んだ よ 。 しおあじ||あう||

では で は …。

ジュ ー シ ー っす ね !

そこ へ ビ ー ル を ひと 口 。 |||||||くち

プハ ー !

な っ ? うまい だろう ?

なんか め っちゃ 合う っす ~。 |||あう|

から 揚げ の 油 が |あげ||あぶら|

ビ ー ル で リセット さ れて

食べる たび に 新鮮な 味わい が ~ たべる|||しんせんな|あじわい|

プハ ー ッ 。

一気に いった な で どう だ ? いっきに|||||

め っちゃ いい っす ! お 酒 って |||||さけ|

料理 に 合わせて りょうり||あわせて

飲む もの な ん すね 。 のむ||||

酒 だけ を 味わう 人 も さけ|||あじわう|じん|

いる みたいだ けど な 。

まっ 楽しければ なんでも いい さ 。 |たのしければ|||

ヒヒッ それ じゃ 先輩 の |||せんぱい|

ありがたい お 言葉 どおり ||ことば|

楽しむ と し ます か 。 たのしむ||||

お ぉ そうしろ そう しろ 。 ||そう しろ||

ほ ぉぉ …。

アタタタタ !

ちょ ! どん だけ 注文 する 気 だ ! |||ちゅうもん||き|

お前 の 財布 は もう 死んで いる 。 おまえ||さいふ|||しんで|

やかましい ! キャンセル だ キャンセル !

ホワ ー ッタタタタ !

ひで ぶ ~!

お 客 様 … 遊ば ないで ください 。 |きゃく|さま|あそば||

(2 人 ) ごめんなさい 。 じん|

フゥ …。

まったく

あんまり ふざける んじゃ …。

って 辛 ぇ ! なんだ こりゃ ! |しん|||

1 個 だけ 超 激辛 が こ||ちょう|げきから|

入って る みたい っす ね 。 はいって||||

ゴホッ … ビ ー ルビ ー ル … 空か よ ! ||||||あか|

水 も ねえ ! 宇崎 すい|||うざき

なんでも いい から 飲み物 を …。 |||のみもの|

ちょっと 待って ください ね 。 |まって||

今 選んで ます から 。 いま|えらんで||

俺 は 待て ねえ の ! おれ||まて||

あっ これ と か

自分 でも 作れ そう っす ね 。 じぶん||つくれ|||

今度 作って あげ ましょう か ? こんど|つくって|||

お 願い だ から 早く して ~! |ねがい|||はやく|

ハ ー ッ 死ぬ か と 思った ~。 |||しぬ|||おもった

あっ これ おいしい 。

ゆず 酒 気 に 入った かも 。 |さけ|き||はいった|

そりゃ よかった 。

ハ ー ッ おかわり おかわり ~。

ちょ ちょっと 待て 。 ||まて

なん す か ?

いや ペ ー ス 早く ない か ? ||||はやく||

初めて な んだ し はじめて|||

ほどほどに し とけ 。

失礼 し ます 。 しつれい||

ゆず 酒 です 。 |さけ|

どうも っす ~。

だから 早 ぇ って ! |はや||

でも 平気 っす けど 。 |へいき||

いや 「 平気 」 って …。 |へいき|

何 杯 目 だ それ 。 なん|さかずき|め||

さ ぁ 。

「 さ ぁ 」 って … もう いい や

ちょくちょく 水 も 飲 ん どけよ 。 |すい||いん||

ん っ … ハァ 。

私 も しか して 強い ん す かね 。 わたくし||||つよい|||

いい から

もっと ゆっくり 飲め って 。 ||のめ|

ゆず 酒 お 待た せ し ました 。 |さけ||また|||

はい 。

よっ しゃ ~!

ありがとう ございました ~。

おっと っと …。

大丈夫 っす か 先輩 ! だいじょうぶ|||せんぱい

フラフラ して ます よ ~。

お前 だ よ フラフラ して ん の は 。 おまえ|||||||

《 飲み 始め は のみ|はじめ|

平気 そうに して た けど へいき|そう に|||

案の定 だった な 》 あんのじょう||

お前 が 飲んだ 量 メモ っと いた から おまえ||のんだ|りょう||||

次 は その 量 を 超え ない ように つぎ|||りょう||こえ||よう に

注意 して 飲めよ 。 ちゅうい||のめよ

あれ 先輩 |せんぱい

急に 背 が 伸び ました ね 。 きゅうに|せ||のび||

電柱 だ そりゃ でんちゅう||

ほら ちゃんと 歩け 。 ||あるけ

も ~ 先輩 が 運んで ください よ ~。 |せんぱい||はこんで||

は ~ な ~ れ ~ ろ ~。

あ ~ おんぶ ~ オンブズマン 。

やめ …

当たって んだ よ いろいろ と 。 あたって||||

いろいろ って 何 が っす か ~? ||なん|||

どこ に ~ どこ に に ゃ ~?

《 ウゼ ぇ 酔い 方 す んな コイツ 》 ||よい|かた|||

むに ゅ ~ に おいつけ ~。

これ 一 人 で 帰ら す の は 無理 か 。 |ひと|じん||かえら||||むり|

ほれ 立て 家 まで 送って やる 。 |たて|いえ||おくって|

え ぇ ~ 帰ら ない っす よ ~。 ||かえら|||

次 は 先輩 の 家 で 飲み ましょう よ ~。 つぎ||せんぱい||いえ||のみ||

まだ 飲む 気 か 帰って 寝ろ アホ ! |のむ|き||かえって|ねろ|

あと ちゃんと 立て ! ||たて

パンツ 見えて んだ よ ! |みえて||

アホ と は なん す か アホ と は 。

ところで 先輩 |せんぱい

今 何時か 知って ます ? いま|いつか|しって|

あぁ ? あっ

う ~ わ もう こんな 時間 !? ||||じかん

残念でした ~ ざんねんでした

もう 電車 あり ませ ~ ん 。 |でんしゃ|||

や ~ い アホ ー ! エヘヘ 。

帰れ なく なった 側 が 言う な アホ ! かえれ|||がわ||いう||

タクシ ー が ある わ い 。

《 な っ … 宇崎 が ||うざき|

アホ ほど 飲んだ から ||のんだ|

所持 金 が もう … まだ ATM が …。 しょじ|きむ||||atm|

しかし 手数 料 もったいない 。 |てすう|りょう|

しかも 深夜 料金 の |しんや|りょうきん|

やたら 高い タクシ ー 代 が …。 |たかい|||だい|

泊める ? いや そういう わけ に は 。 とめる|||||

ヌヌヌ … 酒 の せい で |さけ|||

考え が まとまら ~ ん 》 かんがえ|||

困った っす ね ~。 こまった||

先輩 は 帰れ ない 後輩 せんぱい||かえれ||こうはい

見捨てたり し ない っす よ ね ~? みすてたり|||||

ん っ …。

《 コイツ まさか すべて

計算 ずく じゃ ねえ だろう な ?》 けいさん|||||

フェ ー エッヘヘヘヘ 。

ハァ …。

なんか どうでも よく なって きた

コンビニ 寄る ぞ 水 買い たい 。 |よる||すい|かい|

はい っ ! お 酒 も ! |||さけ|

年齢 確認 ボタン 押し たい ! ねんれい|かくにん||おし|

二十 歳 だ から 。 にじゅう|さい||

好きに して くれ 。 すきに||

言 っと く けど うち は げん|||||

布団 ひと 組 しか ねえ から な 。 ふとん||くみ||||

一緒に 寝 ます ? いっしょに|ね|

1 枚 ずつ 分け 合う んだ よ バカタレ ! まい||わけ|あう|||

アヒャヒャヒャヒャ …。

先輩 ~ ねぇ 先輩 。 せんぱい||せんぱい

ちょっと 寝 ないで ください よ 。 |ね|||

頼む から もう 寝 させて くれ たのむ|||ね|さ せて|

3 時 だ ぞ 。 じ||

ゲ ー ム し ましょう よ ~。

お前 卑怯 な 手 ばっかり おまえ|ひきょう||て|

使う から や だ 。 つかう|||

チェ ー ッ 。

って まだ 飲む の か よ !? ||のむ|||

はい !

まったく …。

《 コイツ に は マジ で 1 回 |||||かい

酒 の 怖 さ を 教え とか ない と 》 さけ||こわ|||おしえ|と か||

イカ うま うま ~。

《 いや … 朝 に は 思い知る か 。 |あさ|||おもいしる|

いかん … ホント に 眠い 。 |||ねむい

いい や このまま 寝 ち まおう 》 |||ね||

よっ しゃ ~!

次 は ハメ 技 使わ ない っす から つぎ|||わざ|つかわ|||

対戦 し ましょう ~。 たいせん||

先輩 ? 先輩 って ば ~。 せんぱい|せんぱい||

《 あぁ うる せ ぇ 》

先輩 ? ホント に 寝 たんす か ? せんぱい|||ね||

ハァ やれやれ 。

後輩 残して 勝手に 寝ちゃ って 。 こうはい|のこして|かってに|ねちゃ|

《 無視 無視 》 むし|むし

チュ ー したら 起き ます か ね 。 |||おき|||

ん っ …。

だ あっ ! ハッ ウウッ …。

ん っ …。

やっぱり 寝た フリ じゃ ない っす か |ねた|||||

そんなに 慌て ないで ください よ 。 |あわて|||

冗談 っす よ じょ ・ う ・ だ ・ ん ! じょうだん||||||

クッ …。

ところで 先輩 |せんぱい

ずいぶん 必死だった っす けど |ひっしだった||

もし かして

チュ ー した こと な いん す か ?

ブッ !

ねえ よ ! う っせ ~ な 寝ろ よ バカ ! |||||ねろ||

エヘヘヘ … ふわ ぁ …。

寝る っす …。 ねる|

( 宇崎 ) オエェ ー ッ 。 うざき|||

オエ ー ッ 。

あ ~ あ ~ あ 。

頭 イタ … 気持ち 悪 …。 あたま||きもち|あく

それ が 二日酔い って やつ だ ||ふつかよい|||

しばらく 苦しむ ぞ 。 |くるしむ|

嫌だ ~ いやだ

なんで 先輩 は 平気な ん す か ? |せんぱい||へいきな|||

大人 は そう なら ない ように おとな|||||よう に

加減 して 飲む んだ よ 。 かげん||のむ||

加減 って なん す … オエェ ! かげん||||

心配 す んな みんな そう やって しんぱい|||||

酒 の 失敗 を 経験 して くんだ よ 。 さけ||しっぱい||けいけん|||

よかった な

初 飲酒 が 雑な 飲み 会 じゃ なくて 。 はつ|いんしゅ||ざつな|のみ|かい||

よか ない っす …。

早 めに 自分 の 限界 量 はや||じぶん||げんかい|りょう

知れた じゃ ねえ か 。 しれた|||

ウゥ … あぁ 説教 モ ー ド だ 。 ||せっきょう||||

あと お前 |おまえ

あんまり 水 飲ま なかったろう 。 |すい|のま|

アルコ ー ル 分解 する のに |||ぶんかい||

水分 が いる から すいぶん|||

合間 合間 に 水 飲ま ない と あいま|あいま||すい|のま||

悪酔い する んだ よ 。 わるよい|||

昼 ぐらい に は スッキリ する と 思う から ひる|||||||おもう|

我慢 する しか ねえ な 。 がまん||||

オェェェ !

聞いて る ? きいて|

ボエェェ …。

地獄 だ な あ っち は 。 じごく|||||

手 ひどい 失敗 ほど 教訓 に なる 。 て||しっぱい||きょうくん||

次 は 酒 と 同じ 量 つぎ||さけ||おなじ|りょう

水 も 飲む ように しろ 。 すい||のむ|よう に|

いい っす …

もう 一生 お 酒 飲ま ない っす 。 |いっしょう||さけ|のま||

ハァ …。

そうした ほう が いい かも な 。

二日酔い に なったら ふつかよい||

みんな それ 言う けど 。 ||いう|

絶対 … 飲ま ない っす …。 ぜったい|のま||

さて ちょっと コンビニ 行って くる から |||おこなって||

留守番 頼む わ 。 るすばん|たのむ|

おとなしく 寝て ろ よ 。 |ねて||

う ぅ … 先輩 。 ||せんぱい

ん っ ?

居酒屋 … つきあって くれて … いざかや||

ありがとう ございました …。

楽しかった っす … エヘヘ 。 たのしかった||

楽しかった なら よかった よ たのしかった|||

あっ 言い 忘れて た 。 |いい|わすれて|

宇崎 二十 歳 の 誕生日 …。 うざき|にじゅう|さい||たんじょうび

ウエェェ !

オエェェ !

おめでとう …。

( セミ の 鳴き声 ) ||なきごえ