17.2.2 スリザリンの継承者 - The Heir of Slytherin
スリザリン の けいしょう しゃ|the|heir||slytherin
17.2.2 Das Erbe von Slytherin - Das Erbe von Slytherin
17.2.2 The Heir of Slytherin
17.2.2 Dziedzic Slytherinu - Dziedzic Slytherinu
17.2.2 Slytherins arvtagare - Slytherins arvtagare
ハリー の 杖 が 床 に 落ちて カタカタ と 音 を たて 、 そして 静寂 が 訪れた 。
||つえ||とこ||おちて|かたかた||おと||||せいじゃく||おとずれた
Harry|||||||clattering||||||silence||visited
Harry's wand fell to the floor, shaking and shaking and then silence fell.
インク が 日記帳 から 浸み 出し 、 ポタッポタッ と 落ち 続ける 音 だけ が 静けさ を 破って いた 。
いんく||にっき ちょう||ひた み|だし|||おち|つづける|おと|||しずけさ||やぶって|
ink||notebook||soaked||dripping||dripped|||||silence||broke|
バジリスク の 猛毒 が 、 日記 帳 の 真ん中 を 貫いて 、 ジュウジュウ と 焼け 爛れた 穴 を 残して い た 。
||もうどく||にっき|ちょう||まんなか||つらぬいて|||やけ|ただれた|あな||のこして||
||deadly poison|||book||middle||pierced|sizzling||burned|burned|hole||remaining||
体中 を 震わせ 、 ハリー は やっと 立ち上がった 。
たいちゅう||ふるわせ||||たちあがった
throughout|||||finally|
Shaking all over his body, Harry finally stood up.
暖炉 飛行 粉 で 、 何 キロ も 旅 を した あと の よう に クラクラ して いた 。
だんろ|ひこう|こな||なん|きろ||たび|||||||||
fireplace|flight|powder|||||travel|||||||dizzy||
ゆっくり と ハリー は 杖 を 拾い 、「 組 分け 帽子 」 を 拾い 、 そして 満身 の 力 で 、 バジリスク の 上 顎 を 貫いて いた 眩 い 剣 を 引き抜いた 。
||||つえ||ひろい|くみ|わけ|ぼうし||ひろい||まんしん||ちから||||うえ|あご||つらぬいて||くら||けん||ひきぬいた
||||||picked up|||||||with all one's might||||||top|jaw||piercing||dazzling||||pulled out
「 秘密の 部屋 」 の 隅 の 方 から 微かな うめき声 が 聞こえて きた 。
ひみつの|へや||すみ||かた||び かな|うめきごえ||きこえて|
|||corner||direction||faint|groan|||
ジニー が 動いて いた 。
||うごいて|
||moving|
ハリー が 駆け寄る と 、 ジニー は 身 を 起こした 。
||かけよる||||み||おこした
||ran over||||body||sat up
トロン と した 目 で 、 ジニー は バジリスク の 巨大な 死骸 を 見 、 ハリー を 見 、 血 に 染まった ハリー の ローブ に 目 を やった 。
|||め||||||きょだいな|しがい||み|||み|ち||そまった|||||め||
Tron||||||||||corpse||||||||stained|||||||did
そして ハリー の 手 に ある 日記 を 見た 。
|||て|||にっき||みた
途端 に ジニー は 身震い して 大きく 息 を 呑んだ 。
とたん||||みぶるい||おおきく|いき||どん んだ
at that moment||||shudder|||breath||gulped
それ から 涙 が どっと 溢れた 。
||なみだ|||あふれた
||tears||suddenly|overflowed
「 ハリー ―― あぁ 、 ハリー ―― あたし 、 朝食 の とき あなた に 打ち明けよう と した の 。
||||ちょうしょく|||||うちあけよう|||
||||breakfast|||||confess|||
でも 、 パーシー の 前 で は 、 い 、 言え なかった 。
|||ぜん||||いえ|
|Percy||||topic marker|||
ハリー 、 あたし が やった の ―― でも 、 あたし ―― そ 、 そんな つもり じゃ なかった 。
う 、 嘘 じゃ ない わ ―― リ 、 リドル が やら せた の 。
|うそ|||||||||
|lie||||Riddle|Riddle||||possessive particle
あたし に 乗り移った の ―― そして 一 いったい どう やって あれ を やっつけた の ? あんな すごい もの を ? リドル は ど 、 どこ ! リドル が 日記帳 から 出て きて 、 その あと の こと は 、 お 、 覚えて いない わ ――」 「 もう 大丈夫 だ よ 」 ハリー は 日記 を 持ち上げ 、 その 真ん中 の 毒 牙 で 焼か れた 穴 を 、 ジニー に 見せた 。
||のりうつった|||ひと||||||||||||||||||にっき ちょう||でて||||||||おぼえて||||だいじょうぶ|||||にっき||もちあげ||まんなか||どく|きば||やか||あな||||みせた
||possessed|||||||||defeated||||||||||||||||||||||does not remember|||||||||||lifted||||poison|fang||burned||||||
「 リドル は おしまい だ 。
見て ごらん ? リドル 、 それ に バジリスク も だ 。
みて|||||||
|||it||||
おいで 、 ジニー 。
come|
早 く ここ を 出よう ――」
はや||||でよう
「 あたし 、 退学 に なる わ !」
|たいがく|||
|expulsion|||
ハリー は さめざめ と 泣く ジニー を 、 ぎこちなく 支えて 立ち上がら せた 。
||||なく||||ささえて|たちあがら|
||sobbing||cries|||awkwardly|supported|stood up|
「 あたし 、 ビ 、 ビル が ホグワーツ に 入って から ずっと 、 この 学校 に 入る の を 楽しみに して い た のに 、 も 、 もう 退学 に なる んだ わ ―― パパ や ママ が 、 な 、 なんて 言う かしら !」
||びる||||はいって||||がっこう||はいる|||たのしみに|||||||たいがく|||||ぱぱ||まま||||いう|
||||||||||school||||||||||||expulsion||||||||||||
フォークス が 入口 の 上 を 浮かぶ ように 飛んで 、 二 人 を 待って いた 。
||いりぐち||うえ||うかぶ||とんで|ふた|じん||まって|
Fox||||||floating||flying|||||
ハリー は ジニー を 促して 歩か せ 、 死んで 動か なく なった バジリスク の とぐろ を 乗り越え 、 薄 暗がり に 足音 を 響かせ 、 トンネル へ と 戻って きた 。
||||うながして|あるか||しんで|うごか|||||||のりこえ|うす|くらがり||あしおと||ひびかせ|とんねる|||もどって|
||||urged|||died|moved||became|||coil||overcame|slight|dimness||||echoed|||||
背後 で 石 の 扉 が 、 シューッ と 低い 音 を たてて 閉じる の が 聞こえた 。
はいご||いし||とびら||||ひくい|おと|||とじる|||きこえた
behind||||door||whoosh||low|||||||
暗い トンネル を 数 分 歩く と 、 遠く の 方 から ゆっくり と 岩 が ずれ 動く 音 が 聞こえて きた 。
くらい|とんねる||すう|ぶん|あるく||とおく||かた||||いわ|||うごく|おと||きこえて|
dark|||number|minutes|||far||||||rock||slid|moved||||
「 ロン !」 ハリー は 足 を 速め ながら 叫んだ 。
|||あし||はやめ||さけんだ
|||||quickened||
「 ジニー は 無事だ ! ここ に いる よ !」 ロン が 、 胸 の 詰まった ような 歓声 を あげる の が 聞こえた 。
||ぶじだ|||||||むね||つまった||かんせい|||||きこえた
||safe|||||||chest||tight||cheer|||||
二 人 は 次の 角 を 曲がった 。
ふた|じん||つぎの|かど||まがった
||||corner||turned
崩れ落ちた 岩 の 間 に 、 ロン が 作った 、 かなり 大きな 隙間 の むこう から 、 待ちきれ ない ような ロン の 顔 が 覗いて いた 。
くずれおちた|いわ||あいだ||||つくった||おおきな|すきま||||まちきれ|||||かお||のぞいて|
collapsed|rock||||||made|quite||gap||beyond||couldn't wait|||||||peered|
「 ジニー !」 ロン が 隙間 から 腕 を 突き出して 、 最初に ジニー を 引っ張った 。
|||すきま||うで||つきだして|さいしょに|||ひっぱった
|||gap||arm||stretched out|first|||pulled
「 生きて た の か ! 夢 じゃ ない だろう な ? いったい 何 が あった んだ ?」 ロン が 抱きしめよう と する と 、 ジニー は しゃくりあげ 、 ロン を 寄せつけ なかった 。
いきて||||ゆめ||||||なん||||||だきしめよう|||||||||よせつけ|
||||dream||||||||||||let's hug||||||sobbing|||did not draw close|
"Are you alive! Isn't it a dream? What happened?" When Ron tried to hug him, Ginny screamed and kept Ron away.
「 でも 、 ジニー 、 もう 大丈夫だ よ 」 ロン が ニッコリ 笑い かけた 。
|||だいじょうぶだ||||にっこり|わらい|
"But, Ginny, it's okay," Ron grinned.
「 もう 終わった んだ よ 、 もう ―― あの 鳥 は どっから 来た ん だい ?」 フォークス が ジニー の あと から 隙間 を スイーッ と くぐって 現れた 。
|おわった|||||ちょう||ど っ から|きた|||||||||すきま|||||あらわれた
||||||||where||||||||||gap||swiftly||slipped through|appeared
「 ダンブルドア の 鳥 だ 」 ハリー が 狭い 隙間 を くぐり抜け ながら 答えた 。
||ちょう||||せまい|すきま||くぐりぬけ||こたえた
Dumbledore||||||narrow|gap||slipped through||
「 それ に 、 どうして 剣 なんか 持って る んだ ?」 ロン は ハリー の 手 に した 眩 い 武器 を まじまじ と 見つめた 。
|||けん||もって|||||||て|||くら||ぶき||||みつめた
|||||||||||||||dazzling||weapon||intently||
「 ここ を 出て から 説明 する よ 」 ハリー は ジニー の 方 を チラッ と 横目 で 見 ながら 言った 。
||でて||せつめい|||||||かた||||よこめ||み||いった
||||explanation|||||||||glanced||side glance||||
"I'll explain after I get out of here," Harry said, glancing at Ginny.
「 でも ――」
「 あと に して 」 ハリー が 急いで 言った 。
|||||いそいで|いった
|||||quickly|
誰 が 「 秘密の 部屋 」 を 開けた の か を 、 今 、 ロン に 話す の は 好ましく ない と 思った し 、 いずれ に して も 、 ジニー の 前 で は 言わ ない 方 が よい と 考えた のだ 。
だれ||ひみつの|へや||あけた||||いま|||はなす|||このましく|||おもった||||||||ぜん|||いわ||かた||||かんがえた|
|||||||||||||||preferable|||||eventually||||||||||||||||
「 ロック ハート は どこ ?」
ろっく|はーと||
「 あっち の 万 だ 」 ロン は ニヤッ と して 、 トンネル から パイプ へ と 向かう 道筋 を 顎 で しゃくった 。
あっ ち||よろず|||||||とんねる||ぱいぷ|||むかう|みちすじ||あご||しゃく った
over there||ten thousand|possessive particle|||smirked|||||pipe||||route||jaw||
"It's all over there." Ron grinned and squeezed the path from the tunnel to the pipe with his chin.
「 調子 が 悪くて ね 。
ちょうし||わるくて|
condition||bad|you know
行って 見て ごらん 」
おこなって|みて|
Go and see. "
フォークス の 広い 真 紅 の 翼 が 闇 に 放つ 、 柔らかな 金色 の 光 に 導か れ 、 三 人 は パイプ の 出口 の ところ まで 引き返した 。
||ひろい|まこと|くれない||つばさ||やみ||はなつ|やわらかな|きんいろ||ひかり||みちびか||みっ|じん||ぱいぷ||でぐち||||ひきかえした
fox||wide|true|deep red||wing||||emits|soft|||light||guided|||||||||||returned
ギルデロイ ・ ロックハート が 一 人 で おとなしく 鼻歌 を 歌い ながら そこ に 座って いた 。
|||ひと|じん|||はなうた||うたい||||すわって|
||||||quietly|humming|||||||
「 記憶 を なくして る 。
きおく|||
memory||lost|
"I'm losing my memory.
『 忘却 術 』 が 逆 噴射 して 、 僕たち で なく 自分 に かかっちゃった んだ 。
ぼうきゃく|じゅつ||ぎゃく|ふんしゃ||ぼくたち|||じぶん||かかっちゃ った|
forgetting|||reverse|reverse jetting|||||||fell upon|
自分 が 誰 な の か 、 今 どこ に いる の か 、 僕たち が 誰 な の か 、 チンプンカンプン さ 。
じぶん||だれ||||いま||||||ぼくたち||だれ|||||
||||||||||||||||||I don't understand|
Who you are, where you are now, who we are, Chimpung Kampung.
ここ に 来て 待って る ように 言った んだ 。
||きて|まって|||いった|
I told you to come here and wait.
この 状態 で 一 人 で 放っておく と 、 怪我 したり して 危ない から ね 」
|じょうたい||ひと|じん||ほうっておく||けが|||あぶない||
|state|||||leaving||injury|||||you know
If you leave it alone in this state, you may get injured and it is dangerous. "
ロック ハート は 人 の よ さ そうな 顔 で 、 闇 を 透かす ように して 三 人 を 見上げた 。
ろっく|はーと||じん||||そう な|かお||やみ||すかす|||みっ|じん||みあげた
|heart||||possessive particle|seemed|likely|||||pierce|as if|||||
Rock Heart looked up at the three people with a good-looking face, as if to see through the darkness.
「 や あ 、 なんだか 変わった ところ だ ね 。
|||かわった|||
||somehow|changed|||ね
"Hey, it's something weird.
ここ に 住んで いる の ?」 ロックハート が 聞いた 。
||すんで|||||きいた
||living|||||asked
「 いや 」 ロン は ハリー の 方 に ちょっと 眉 を 上げて 目配せ した 。
|||||かた|||まゆ||あげて|めくばせ|
||||||||brow|||wink|
ハリー は かがんで 、 上 に 伸びる 長く 暗い パイプ を 見上げた 。
|||うえ||のびる|ながく|くらい|ぱいぷ||みあげた
||bent|||stretched|long|dark|||
「 どう やって 上 まで 戻る か 、 考えて た ?」 ハリー が 聞いた 。
||うえ||もどる||かんがえて||||きいた
ロン は 首 を 横 に 振った 。
||くび||よこ||ふった
||neck||side||shook
すると 、 不死鳥 の フオークス が スーッ と ハリー の 後ろ から 飛んで きて 、 ハリー の 前 に 先回り して 羽 を パタパタ いわ せた 。
|ふしちょう||||||||うしろ||とんで||||ぜん||さきまわり||はね||||
|||Fawkes||smoothly||||||||||||ahead||wing||flutter||
Then the phoenix Fox flew from behind Harry and fluttered his feathers ahead of Harry.
ビーズ の ような 目 が 闇 に 明るく 輝いて いる 。
びーず|||め||やみ||あかるく|かがやいて|
bead|||||||brightly|brightly shining|
長い 金色 の 尾 羽 を 振って いる 。
ながい|きんいろ||お|はね||ふって|
long|||tail|||waving|
ハリー は ポカン と して フォークス を 見た 。
|||||||みた
||with mouth agape|||||
「 つかま れって 言って る ように 見える けど ...!」 ロン が 当惑 した 顔 を した 。
|れ って|いって|||みえる||||とうわく||かお||
caught|caught|||||but|||bewilderment||||
"It looks like you're grabbed, but ...!" Ron made a embarrassed face.
「 でも 鳥 が 上 まで 引っ取り上げる に は 、 君 は 重 すぎる な 」 「 フォークス は 普通の 鳥 じゃ ない 」 ハリー は ハッと して みんな に 言った 。
|ちょう||うえ||ひ っ とりあげる|||きみ||おも|||||ふつうの|ちょう|||||はっと||||いった
|||||picks up|||||heavy|||||ordinary||||||suddenly realized||||
「 みんな で 手 を つなが なきゃ 。
||て||つな が|
||||connected|
ジニー 、 ロン の 手 に つかまって 。
|||て||
|||||held
ロックハート 先生 は ――」
|せんせい|
「 君 の こと だ よ 」 ロン が 強い 口調 で ロック ハート に 言った 。
きみ|||||||つよい|くちょう||ろっく|はーと||いった
you||||quotation particle|||strong|tone|||||
"It's about you," Ron said to Rockhart in a strong tone.
「 先生 は 、 ジニー の 空いて る 方 の 手 に つかまって 」
せんせい||||あいて||かた||て||
||||available||||||holding
"The teacher is holding on to Genie's free hand."
ハリー は 剣 と 「 組 分け 帽子 」 を ベルト に 挟んだ 。
||けん||くみ|わけ|ぼうし||べると||はさんだ
||||||||belt||sandwiched
Harry put a sword and a "grouping hat" on his belt.
ロン は 、 ハリー の ローブ の 背中 の ところ に つかまり 、 ハリー は 手 を 伸ばして 、 フォークス の 不思議に 熱い 尾 羽 を しっかり つかんだ 。
||||||せなか|||||||て||のばして|||ふしぎに|あつい|お|はね|||
||||||back||||holding|||||stretched|||mysteriously|hot|tail||||
全身 が 異常に 軽く なった ような 気 が した 。
ぜんしん||いじょうに|かるく|||き||
whole body||unusually|light|||||
次の 瞬間 、 ヒューッ と 風 を 切って 、 四 人 は パイプ の 中 を 上 に 向かって 飛んで いた 。
つぎの|しゅんかん|||かぜ||きって|よっ|じん||ぱいぷ||なか||うえ||むかって|とんで|
|moment|||wind||cutting||||||||||||
下 の 方 に ぶら下がって いる ロック ハート が 、「 すごい ! すごい ! まるで 魔法 の ようだ !」 と 驚く 声 が ハリー に 聞こえて きた 。
した||かた||ぶらさがって||ろっく|はーと|||||まほう||||おどろく|こえ||||きこえて|
||||hanging||||||||magic||||surprised||||||
ひんやり した 空気 が ハリー の 髪 を 打った 。
||くうき||||かみ||うった
coolly||air||||||hit
楽しんで いる うち に 、 飛行 は 終わった ―― 四 人 は 「 嘆き の マートル 」 の トイレ の 湿った 床 に 着地 した 。
たのしんで||||ひこう||おわった|よっ|じん||なげき||||といれ||しめった|とこ||ちゃくち|
enjoying||||flight||||||sorrow||||||wet|||landed|
While having fun, the flight was over--the four landed on the moan floor of the Moaning Myrtle toilet.
ロック ハート が 帽子 を まっすぐに かぶり 直して いる 間 に 、 パイプ を 覆い隠して いた 手洗い 台 が スルスル と 元 の 位置 に 戻った 。
ろっく|はーと||ぼうし||||なおして||あいだ||ぱいぷ||おおいかくして||てあらい|だい||するする||もと||いち||もどった
|||hat|||putting on|correcting||||||hiding||washbasin|table||slid||original||position||
While Lockhart was straightening his hat, the restroom that had covered the pipe returned to its original position.
マートル が じろじろ と 四 人 を 見た 。
||||よっ|じん||みた
||stared|||||
「 生きて る の 」 マートル は ポカン と して ハリー に 言った 。
いきて||||||||||いった
「 そんなに がっかり した 声 を 出さ なくて も いい じゃ ない か 」
|||こえ||ださ||||||
|disappointed||||||||||
"You don't have to make such a disappointing voice."
ハリー は 、 メガネ に ついた 血 や ベトベト を 拭い ながら 、 真顔 で 言った 。
||めがね|||ち||べとべと||ぬぐい||まがお||いった
|||||||sticky||wiped||serious face||
「 あぁ ...... わたし 、 ちょうど 考えて た の 。
|||かんがえて||
もし あんた が 死んだら 、 わたし の トイレ に 一緒に 住んで もらったら 嬉しいって 」 マートル は 頬 を ポッ と 銀色 に 染めた 。
|||しんだら|||といれ||いっしょに|すんで||うれしい って|||ほお||||ぎんいろ||そめた
||||||||||would be happy|happy|||cheek||suddenly||silver||dyed
「 ウヘー !」 トイレ から 出て 、 暗い 人気 の ない 廊下 に 立った とき 、 ロン が 言った 。
|といれ||でて|くらい|にんき|||ろうか||たった||||いった
wow||||dark|popularity|||||||||
「 ハリー 、 マートル は 君 に 熱 を 上げて る ぜ ! ジニー 、 ライバル だ !」
|||きみ||ねつ||あげて||||らいばる|
|||||heat||raising||||rival|
"Harry, Myrtle is enthusiastic about you! Genie, a rival!"
しかし 、 ジニー は 声 も たて ず に 、 まだ ポロポロ 涙 を 流して いた 。
|||こえ||||||ぽろぽろ|なみだ||ながして|
||||||||||tears||flowing|
However, Ginny was still weeping, silently.
「 さあ 、 どこ へ 行く ?」
|||いく
"Where are you going?"
ジニー を 心配 そうに 見 ながら 、 ロン が 言った 。
||しんぱい|そう に|み||||いった
||worried||||||
ハリー は 指 で 示した 。
||ゆび||しめした
||finger||pointed
フォークス が 金色 の 光 を 放って 、 廊下 を 先導 して いた 。
||きんいろ||ひかり||はなって|ろうか||せんどう||
Fox||||||emitted|||leading||
四 人 は 急ぎ足 で フォークス に 従った 。
よっ|じん||いそぎあし||||したがった
|||quickly||||followed
間もなく マクゴナガル 先生 の 部屋 の 前 に 出た 。
まもなく||せんせい||へや||ぜん||でた
||||room||||
ハリー は ノック して 、 ドア を 押し 開いた 。
||||どあ||おし|あいた
||||||pushed|opened