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べるぜバブ, Beelzebub Episode 31

Beelzebub Episode 31

( アレックス ) さあ 攻撃 し て き なさい

う ぐ …

( 男 鹿 ( お が ) ) う お ~ っ !

( ベル 坊 ( ぼう ) ) マーッ !

( 男 鹿 ) いつ でも 相手 し て やる から よ

( 三木 ( みき ) ) 僕 は そんな 君 に 憧れ て た ん だ

♪ ~

~ ♪

( ビル 工事 の 音 )

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( 東 条 ( とうじょう ) ) おう 庄次 ( しょうじ ) か どう し た ?

あ ? 学校 に 来い ? フフ …

( 東 条 ) ほう ケンカ か

( ヒルダ ) さて 六 騎 聖 ( ろ っき せい ) が どれほど の 者 か 見もの だ な

( ベル 坊 ) ンマーッ !

( 三木 ) くっ …

( 三木 ) 初め は ただ の 憧れ だった

( 不良 ) う お っ !

( 不良 ) ど わ っ !

( 不良 ) う わ !

( 不良 たち の うめき声 )

( 男 鹿 ) 全員 土下座

( 三木 ) う わ あ …

( 不良 たち ) ひ え ~ っ !

( 三木 ) あ ま … 待って よ !

( 三木 ) 男 鹿 辰巳 ( たつみ ) 当時 13 歳 硬 田 ( かた だ ) 中学 1 年 生

その 目つき の 悪 さ から 先輩 たち に からま れ 続け ―

その 全て を 返り 討ち

( 不良 たち ) う わ あ ~ !

( 三木 ) つい た あだ名 が “ アバレオーガ ”

何者 に も 屈さ ない 彼 の 態度 は ―

当時 の 僕 に は ただただ まぶしかった

( 古市 ( ふるい ち ) ) 強く なり たい ?

はい !

ダハ ハハッ ! やめ とけ やめ とけ

こんな ヤツ に つきまとった って 強く なんて なら ねえ って

なぜ なら … オレ を 見ろ ! ( 男 鹿 ) いばる な

( 三木 ) 実際 彼ら と い て も 強く なる こと は なかった

どんな に ケンカ に 巻き込ま れ て も ―

男 鹿 辰巳 が 1 人 で 片づける から だ

それ でも 僕 は 憧れ た ん だ

いつか 強く なって 彼 の 隣 に 立つ その 日 を …

あの 事件 が ある まで は …

う ~ っ !

はい っ ! ( 男 鹿 ) う っ !

あっ …

( 男 鹿 の うめき声 )

( 邦枝 ( くに えだ ) ) 男 鹿 ! ( ベル 坊 ) アイーッ !

やっぱり あなた の その 技 は …

( 三木 ) ど い て ください

まだまだ 僕 の 力 は こんな もん じゃ ない です から

これ は 彼 と 僕 と の 勝負 だ

( 邦枝 ) この 構え … そして さっき の あの 一撃

間違い ない 彼 の 技 は 八 極 拳 ( はっき ょく けん )

超 近接 戦闘 を 主 と し た 中国 発祥 の 武術

“ 勁 力 ( けい りょく ) ” と 呼ば れる 独特 の 震 脚 ( しんき ゃ く ) 動作 を 利用 し ―

一撃 の 威力 を 極限 まで 追求 し た 拳

中国 で は 軍隊 でも 用い られ て いる と いう …

でも 何 だ ろ う それ だけ じゃ ない よう な …

( ベル 坊 ) ダーブ ダブダブ ! アイヤ ヤーッ !

ちょ … ちょっと

( ベル 坊 ) マーッ ! マママーッ ンマッ !

大丈夫 だ から 信じ なさい ( ベル 坊 ) マッ !

( 邦枝 ) そう よ

どんな 武術 だって 関係ない あいつ は 負け ない

( 邦枝 ) 邪魔 し て 悪かった わ ね

続け て ちょうだい

ダッ ダブー !

随分 信頼 さ れ て いる ん だ ね うらやましい

まあ でも 続ける と いって も あと は とどめ を 刺す だけ です から

本当 に 手 を 貸す べき な の は あ っち の 2 人 でしょ う ね

( 邦枝 ) えっ ?

( 夏目 ( なつ め ) ) くっ くっ …

( 郷 ( ごう ) ) どう し た ?

威勢 が いい の は 最初 だけ か ?

( 姫川 ( ひめ かわ ) ) ハァ ハァ …

( 榊 ( さかき ) ) ワロス

そんな !

男 鹿 あっけない 勝負 だった ね

終わり だ !

な っ … くっ !

う っ … あっ !

( 夏目 ) えっ ?

( 邦枝 ) あっ ?

お前 …

( 東 条 ) あん ? 学校 って こっち じゃ ね ~ の ?

( 通話 を 切る 音 ) ( 東 条 ) 先 に 言 えよ

( 神崎 ( かんざ き ) ) よう 盛り上がって ん じゃ ねえ か

神崎 !

( 山村 ( やま むら ) ) 神崎 さん ( 古市 ) 生き て た の か !

( 梓 ( あずさ ) ) 殺し ちゃ ダメ です よ ~

フッ … し ぶて え 野郎 だ

立てよ コラ

オレ の ケンカ は まだ 終わって ねえ ぞ

おい ゆる ん でる ぜ ( 郷 ) ああ ?

やれやれ

本気 と か キャラ じゃ ない ん だ けど

オラ どう し た ? ビビ って ん の か ?

さっさと かかって こい や コラ !

土星 辺り まで ぶ っ 飛ばし て やる から よ !

( 男 鹿 ) 邪魔 !

な …

( 3 人 ) 殴った ~ !

( 夏目 ) お … 男 鹿 ちゃん ? ( 郷 ) ひで え

( 榊 ) 鬼 か … ( 姫川 ) ひどい な

悪 ( わり ) いな こいつ は もう オレ の ケンカ だ

男 鹿 ! ( ベル 坊 ) ウィーッ !

正しい 判断 だ 彼 は もう 戦 える 状態 じゃ ない

これ 以上 やれ ば 命 の 保証 は なかった そう だ ろ ?

( 邦枝 ) 男 鹿 … もし かして その ため に 殴り 飛ばし た の ?

神崎 と 三木 を 戦わ せ ない ため に

いや 全然 普通 に 邪魔 だった

( 一同 ) え ~

人 って 随分 飛ぶ ん だ ね

もし かして 笑って ます ? ( 古市 ) い いや …

頭 に 来る ね その 物言い ただ の 天邪鬼 か 本心 か …

どっち に しろ 君 は そう やって 仲間 を 突き放す

人 の 信頼 を 簡単 に 踏みにじる ん だ !

( 男 鹿 ) オレ も ―

とっておき の 必殺 技 を お 見舞い し て やる から よ

必殺 技 ! 古市 さん 危険 です よ

まさか アニキ ここ で あの 800 ボルト の 電撃 技 を ! ?

フッ … 安い 挑発 だ くだらない

底 が 見え た よ 男 鹿 !

( 邦枝 ) 来る ! 本気 の 一撃 !

必殺 …

めりこみ パーンチ !

( 古市 ) いつも の パンチ だ ~ !

パンチ ! パンチ ! パーンチ ! パーンチ !

めりこみ キック !

は ぁ … あれ が アニキ の 必殺 技 な ん です か ?

説明 しよ う

めりこみ パンチ と は 当たった もの を ―

問答 無用 で 壁 に めりこま せる と いう ―

理不尽 極まりない 悪魔 の 技 で ある !

( 山村 ) おお っ ! さすが アニキ !

めりこみ キック も また しかり !

( 梓 ) お ~ っ !

( 男 鹿 ) ぶ っと べ アッパー !

くたばれ ヘッド バット !

シャレ に なら ない チョーップ !

( 古市 ) チョップ で すら ねえ !

でたらめ だ な それ が 必殺 技 ?

もう 君 の 茶 番 に つきあう 気 は ない よ

本当 の 必殺 技 が どう いう もの か 見せ て あげる よ

( 邦枝 ) 何 ? 空 気 が 変わった

( 三木 ) 最初 に 言って おく この 技 手加減 が でき ない

当たれ ば いくら 君 でも ただ で は 済ま ない だ ろ う

だから 絶対 に かわす ん だ よ !

男 鹿 ! 危ない 逃げ て !

( 静 ( しずか ) ) そこ まで

ダメ よ

その 技 は 出馬 ( い ず ま ) 君 に 止め られ て いる でしょ ?

な … 七海 ( な なみ ) 先輩

( 邦枝 ) この 人 いつの間に … 気配 すら 感じ なかった

( 静 ) あなた たち も バカ 騒ぎ は やめ なさい

勝手 な こと し て

言わ なきゃ バレ ない と でも 思った ?

彼 結構 怒って る わ よ

( 榊 ) あ … ( 郷 ) う …

( ベル 坊 ) ガル ルル …

( 男 鹿 ) あ ?

( 出馬 ) 大丈夫 怒って へん よ ~

( 古市 ) は っ ! ( 山村 ) あっ !

出馬 さん !

( 出馬 ) は いはい ちょっと ごめん な

通し て な

あれ も 六 騎 聖 な の ? 山村 君

お 終わり です

あの 人 が 来 たら もう ケンカ に なら ない

三木 さん の 師匠 に し て 六 騎 聖 最強 の 男 … 出馬 要 ( かなめ ) !

( ベル 坊 ) アウ ~

す すいません 出馬 さん 僕 その …

( 邦枝 ) あの 三木 が 萎縮 し てる …

( ベル 坊 ) ダ ~ ブ ~

( 邦枝 ) 三木 だけ じゃ ない

他 の 六 騎 聖 たち も ―

まるで いたずら が バレ た 子供 み たい に …

( 出馬 ) だ から 怒って へん て

( 邦枝 ) 間違い ない 彼 が 聖 石 矢 魔 ( セント いし やま ) 最強 !

どう する ? 明らか に 形勢 は 不利

引く なら 今 しか …

( 東 条 ) おいおい 邦枝 情け ねえ 顔 し てん じゃ ねえ よ

うん ?

( 東 条 ) 面白 そう な こと やって ん じゃ ねえ か

オレ も 交ぜろ よ

東 条 ! ( ベル 坊 ) オー !

( 東 条 ) で ど いつ が オレ と 遊 ん で くれる ん だ ?

て め え か ?

て め え か ?

それとも て め え か ?

いや 男 鹿 ちゃん と やって どう す ん の ?

( 東 条 ) あ ? ああ そう か …

まあ 何なら 全員 まとめ て って の も アリ だ ぜ ?

くっ ! ( 出馬 ) 待ち ぃ

残念 や けど ケンカ ごっこ は 終わり や

アカン で こんなん しょう も ない

て め え が 大将 か フッ … いく ぜ !

出馬 さん !

怖い なぁ 君

( 東 条 ) ふ ~ ん …

東 条 の パンチ を 受け止め た ! ?

( ベル 坊 ) ダブ !

この ~ ! ( 出馬 ) あっ コラ …

あれ は さっき 男 鹿 が 食らった …

東 条 !

あっ …

痛 ( い て ) え じゃ ねえ か

全然 効 い て ない ( 古市 ) ウソ だ ろ

( 男 鹿 ) ふ ~ ん ( ベル 坊 ) ダブー

やれやれ みんな 血の気 が 多い なあ

たまげ た で 久也 ( ひ さ や ) の 突き を 食らって どう も ない ん かい

君 天性 の ファイター っ ちゅう やつ や な

ちった あ やる 気 に なった か ?

( 出馬 ) せ や なぁ …

ケンカ や の うて 死 合 ( しあい ) やったら いつ でも

ただし 死 合 の “ 死 ” は 死人 の 死 や

( 邦枝 ) 何 ? 今 一瞬 彼 を 中心 に ―

ものすごい 風 が 吹 い た よう な …

ア アカン わ どう に も 僕 が 乗せ られ とる

静 さん まとめ て ください

そう ね

さあ みんな 解散

郷 君 榊 君 は アレックス を 運 ん で

三木 君 も いつ まで も 構えて ない で 行く わ よ

あ … はい !

山村 君 ところ で あの 美しい お 姉さん は ?

3 年生 の 七海 静 ( 梓 ) 誰 ?

( 山村 ) 通称 静 御前 ( ご ぜん )

六 騎 聖 ただ 1 人 の 女性 で 弓道 部 主将 です

弓道 部 … いい ね ! 何 か エロ い

( 東 条 ) 待て よ 勝手 に しめ てん じゃ ねえ よ

逃げ ん の か ? まだ 終わって ねえ だ ろ

( ベル 坊 ) ダーブ ! ダブダ アイ !

( 静 ) いいえ もう 終わり よ

警察 の お 世話 に なり たい なら 話 は 別 だ けど

( 男 鹿 ) あ ? ( 東 条 ) え ?

( パトカー の サイレン )

( 静 ) もちろん 今回 の 件 を そのまま に する つもり は あり ませ ん

皆さん に は 遺恨 の 残ら ぬ よう ―

何らか の 形 で 決着 を つけ て もら える よう ―

とり はからい ます

男 鹿 … 次 だ 次 こそ たたき 潰す

ぬかせ バーカ

デー ダブー !

( 古市 ) こう し て 決着 は つか ない まま その 日 は 終わった

( パトカー の サイレン ) ( ヒルダ ) フッ …

( 古市 ) は い ~ ! ?

“ 素行 不良 器物 破損 に より 以下 の 者 は 退学 処分 と する ”

古市 貴之 ( た かゆき ) …

( 木戸 ( きど ) ) もちろん うち の 生徒 に も 非 は あった

それ は 認めよ う

( 木戸 ) だ が 君 たち は 厳重 注意 を 受け た 上 で の 過失 だ

何 か 言い分 は ある か ね ?

( ベル 坊 ) ダーブダブダー アヤ … ダー !

( 木戸 ) 君 の 言い分 は 聞い て い ない 聞い て も 分から ない

( ベル 坊 ) アブ …

あの 僕 何 も し て ない ん です けど

( 木戸 ) と ぼけ て も 無駄 だ

知 将 で ある お前 が あれこれ 入れ知恵 を し た ん だ ろ ?

( 古市 ) そんな ~ !

待って ください 彼 は 本当 に 無関係 です

邦枝 先輩 !

( 邦枝 ) いいえ そもそも の 責任 は ―

全て を 止め られ なかった 私 に あり ます

ですから 私 が 退学 に なる の は しかた あり ませ ん

でも ここ に いる 者 は せめて ―

聖 石 矢 魔 の 方々 と 同じ 処分 で ある べき です

( 木戸 ) ほう …

ちなみに うち の 生徒 で 処分 の 対象 と なった の は ―

城山 ( しろ やま ) 君 に ケガ を 負わ せ た 2 人

それぞれ 2 週間 の 停学 と なって いる

六 騎 聖 に 関し て は 特に 処罰 は ない

おいおい そりゃ あ ねえ だ ろ

( 木戸 ) 残念 だ が 彼ら と 君 ら で は まったく 立場 が 違う

彼ら に は 校 内 の 秩序 を 守る ため 多少 の 制裁 行為 を 認め て いる

今回 の 件 も その 範ちゅう だ 彼ら に 落ち度 は ない よ

そんな ! 納得 でき ませ ん !

話 に なら ねえ な

じゃあ こっち は やら れ っぱなし で 黙 っと け って 話 です か ?

( 邦枝 ) ちょっと ! あんた たち も 何 か 言い なさい よ !

あ ~ … とりあえず あの メガネ と ケンカ を し に 行き て え ん だ けど

オレ も あいつ ぶ っ 飛ば さ ねえ と

( ベル 坊 ) ダ ! ダブー

( 男 鹿 ・ ベル 坊 ・ 東 条 ) フフフ … ( 邦枝 ) 話 聞い て た ?

退学 よ 退学 ! 分かって ん の ?

え ~ だって しょうが ねえ じゃ ん

決まっちゃ っ た もん は なぁ

しょうがなく ねえ よ ! あが こ う よ そこ は !

いや 案外 そい つ ら の 言う とおり だ

どうせ 退学 に なる ん だったら ―

ヤツ ら と 決着 つけ て から って の も 悪く ねえ

じゃ ( 夏目 ) じゃ

( 古市 ) え ? ( 邦枝 ) みんな !

( 木戸 ) 待ち なさい

では こう しよ う

1 か月 後 本校 で 学園 祭 が 行わ れる

そこ で 君 たち 7 人 と 六 騎 聖 の 決着 の 場 を 設けよ う

え ?

( 木戸 ) ただし ケンカ で は なく スポーツ で だ

学生 らしく ね

( 邦枝 ) スポーツ ?

( 木戸 ) ああ 学園 祭 の イベント の 1 つ と し て ね

競技 に 関し て は ―

六 騎 聖 の 有利 に なら ぬ よう 一考 しよ う

それ で もし 君 たち が 勝った 場合 ―

今 の 処分 も 考え 直す

退学 は それ まで 保留 だ

どう だ ね ? 破格 の 条件 だ と 思う が

いい や まだ だ ね それ じゃ あいつ ら に リスク が ねえ

オレ たち が 勝ったら ―

六 騎 聖 の 権限 と やら を 取り下げ て もらう ぜ

( 木戸 ) う ~ ん … いい だ ろ う

ただし 勝敗 が どう で あれ その 後 は 一切 ―

もめ事 を 起こさ ない と 誓って もらう ぞ

当然

( 姫川 ) フフッ ざっと こんな もん よ

さすが 姫 ちゃん かけ引き が うまい ね ~

ケッ

首 の 皮 1 枚 つながり まし た ね

え ~ っと … そろそろ ぶ っ 飛ばし に 行って も いい の ?

( 古市 ) いいわけ ねえ だ ろ ! 何 聞い て た ん だ ボケ !

は ぁ … 頭 痛い

♪ ~

~ ♪

これ で よかった の か ね ?

ええ ありがとう ございます

これ で 彼ら も 必死 に なる やろ し ―

久也 ら も 納得 の いく 舞台 が 作 れる と 思い ます

すま ない ね 話 の 流れ 上 ああ いう 条件 が つい て しまった

( 出馬 ) いやいや かまい ませ ん て

フフフ … 負け ませ ん から

( 古市 ) 退学 は ひとまず 免れ た けど ―

どう す ん だ よ ?

スポーツ で 決着 と か 意味 分か ん ね えよ

( 邦枝 ) どうやら 種目 は 決まった みたい

まさか の あれ だ そう よ

( 男 鹿 ) 柔道 か ? 空手 か ?

それとも 意表 を 突 い て ―

シンクロナイズド スイミング ?

( 邦枝 ) そして 嵐 を 呼ぶ 新 展開 !

助 っと 転校 生 が 私 たち の クラス に

( 男 鹿 ) 次回 の 「 べ る ぜ バブ 」

( 古市 ) 何 が 起こって も オレ が いれ ば 大丈夫

安心 し て … ( 男 鹿 ) う ぜ っ


Beelzebub Episode 31 Beelzebub Episode 31

( アレックス ) さあ 攻撃 し て き なさい ||こうげき||||

う ぐ …

( 男 鹿 ( お が ) ) う お ~ っ ! おとこ|しか|||||

( ベル 坊 ( ぼう ) ) マーッ ! べる|ぼう||

( 男 鹿 ) いつ でも 相手 し て やる から よ おとこ|しか|||あいて|||||

( 三木 ( みき ) ) 僕 は そんな 君 に 憧れ て た ん だ みき||ぼく|||きみ||あこがれ||||

♪ ~

~ ♪

( ビル 工事 の 音 ) びる|こうじ||おと

( 携帯 電話 の 振動 音 ) けいたい|でんわ||しんどう|おと

( 東 条 ( とうじょう ) ) おう 庄次 ( しょうじ ) か どう し た ? ひがし|じょう|||しようじ|||||

あ ? 学校 に 来い ? フフ … |がっこう||こい|

( 東 条 ) ほう ケンカ か ひがし|じょう||けんか|

( ヒルダ ) さて 六 騎 聖 ( ろ っき せい ) が どれほど の 者 か 見もの だ な ||むっ|き|せい|||||||もの||みもの||

( ベル 坊 ) ンマーッ ! べる|ぼう|

( 三木 ) くっ … みき|

( 三木 ) 初め は ただ の 憧れ だった みき|はじめ||||あこがれ|

( 不良 ) う お っ ! ふりょう|||

( 不良 ) ど わ っ ! ふりょう|||

( 不良 ) う わ ! ふりょう||

( 不良 たち の うめき声 ) ふりょう|||うめきごえ

( 男 鹿 ) 全員 土下座 おとこ|しか|ぜんいん|どげざ

( 三木 ) う わ あ … みき|||

( 不良 たち ) ひ え ~ っ ! ふりょう||||

( 三木 ) あ ま … 待って よ ! みき|||まって|

( 三木 ) 男 鹿 辰巳 ( たつみ ) 当時 13 歳 硬 田 ( かた だ ) 中学 1 年 生 みき|おとこ|しか|たつみ||とうじ|さい|かた|た|||ちゅうがく|とし|せい

その 目つき の 悪 さ から 先輩 たち に からま れ 続け ― |めつき||あく|||せんぱい|||||つづけ

その 全て を 返り 討ち |すべて||かえり|うち

( 不良 たち ) う わ あ ~ ! ふりょう||||

( 三木 ) つい た あだ名 が “ アバレオーガ ” みき|||あだな||

何者 に も 屈さ ない 彼 の 態度 は ― なにもの|||くっさ||かれ||たいど|

当時 の 僕 に は ただただ まぶしかった とうじ||ぼく||||

( 古市 ( ふるい ち ) ) 強く なり たい ? ふるいち|||つよく||

はい !

ダハ ハハッ ! やめ とけ やめ とけ

こんな ヤツ に つきまとった って 強く なんて なら ねえ って |やつ||||つよく||||

なぜ なら … オレ を 見ろ ! ( 男 鹿 ) いばる な ||おれ||みろ|おとこ|しか||

( 三木 ) 実際 彼ら と い て も 強く なる こと は なかった みき|じっさい|かれら|||||つよく||||

どんな に ケンカ に 巻き込ま れ て も ― ||けんか||まきこま|||

男 鹿 辰巳 が 1 人 で 片づける から だ おとこ|しか|たつみ||じん||かたづける||

それ でも 僕 は 憧れ た ん だ ||ぼく||あこがれ|||

いつか 強く なって 彼 の 隣 に 立つ その 日 を … |つよく||かれ||となり||たつ||ひ|

あの 事件 が ある まで は … |じけん||||

う ~ っ !

はい っ ! ( 男 鹿 ) う っ ! ||おとこ|しか||

あっ …

( 男 鹿 の うめき声 ) おとこ|しか||うめきごえ

( 邦枝 ( くに えだ ) ) 男 鹿 ! ( ベル 坊 ) アイーッ ! くにえ|||おとこ|しか|べる|ぼう|

やっぱり あなた の その 技 は … ||||わざ|

( 三木 ) ど い て ください みき||||

まだまだ 僕 の 力 は こんな もん じゃ ない です から |ぼく||ちから|||||||

これ は 彼 と 僕 と の 勝負 だ ||かれ||ぼく|||しょうぶ|

( 邦枝 ) この 構え … そして さっき の あの 一撃 くにえ||かまえ|||||いちげき

間違い ない 彼 の 技 は 八 極 拳 ( はっき ょく けん ) まちがい||かれ||わざ||やっ|ごく|けん|||

超 近接 戦闘 を 主 と し た 中国 発祥 の 武術 ちょう|きんせつ|せんとう||おも||||ちゅうごく|はっしょう||ぶじゅつ

“ 勁 力 ( けい りょく ) ” と 呼ば れる 独特 の 震 脚 ( しんき ゃ く ) 動作 を 利用 し ― けい|ちから||||よば||どくとく||ふる|あし||||どうさ||りよう|

一撃 の 威力 を 極限 まで 追求 し た 拳 いちげき||いりょく||きょくげん||ついきゅう|||けん

中国 で は 軍隊 でも 用い られ て いる と いう … ちゅうごく|||ぐんたい||もちい|||||

でも 何 だ ろ う それ だけ じゃ ない よう な … |なん|||||||||

( ベル 坊 ) ダーブ ダブダブ ! アイヤ ヤーッ ! べる|ぼう||||

ちょ … ちょっと

( ベル 坊 ) マーッ ! マママーッ ンマッ ! べる|ぼう|||

大丈夫 だ から 信じ なさい ( ベル 坊 ) マッ ! だいじょうぶ|||しんじ||べる|ぼう|

( 邦枝 ) そう よ くにえ||

どんな 武術 だって 関係ない あいつ は 負け ない |ぶじゅつ||かんけいない|||まけ|

( 邦枝 ) 邪魔 し て 悪かった わ ね くにえ|じゃま|||わるかった||

続け て ちょうだい つづけ||

ダッ ダブー !

随分 信頼 さ れ て いる ん だ ね うらやましい ずいぶん|しんらい||||||||

まあ でも 続ける と いって も あと は とどめ を 刺す だけ です から ||つづける||||||||さす|||

本当 に 手 を 貸す べき な の は あ っち の 2 人 でしょ う ね ほんとう||て||かす||||||||じん|||

( 邦枝 ) えっ ? くにえ|

( 夏目 ( なつ め ) ) くっ くっ … なつめ||||

( 郷 ( ごう ) ) どう し た ? ごう||||

威勢 が いい の は 最初 だけ か ? いせい|||||さいしょ||

( 姫川 ( ひめ かわ ) ) ハァ ハァ … ひめかわ||||

( 榊 ( さかき ) ) ワロス さかき||

そんな !

男 鹿 あっけない 勝負 だった ね おとこ|しか||しょうぶ||

終わり だ ! おわり|

な っ … くっ !

う っ … あっ !

( 夏目 ) えっ ? なつめ|

( 邦枝 ) あっ ? くにえ|

お前 … おまえ

( 東 条 ) あん ? 学校 って こっち じゃ ね ~ の ? ひがし|じょう||がっこう|||||

( 通話 を 切る 音 ) ( 東 条 ) 先 に 言 えよ つうわ||きる|おと|ひがし|じょう|さき||げん|

( 神崎 ( かんざ き ) ) よう 盛り上がって ん じゃ ねえ か かんざき||||もりあがって||||

神崎 ! かんざき

( 山村 ( やま むら ) ) 神崎 さん ( 古市 ) 生き て た の か ! さんそん|||かんざき||ふるいち|いき||||

( 梓 ( あずさ ) ) 殺し ちゃ ダメ です よ ~ あずさ||ころし||だめ||

フッ … し ぶて え 野郎 だ ||||やろう|

立てよ コラ たてよ|

オレ の ケンカ は まだ 終わって ねえ ぞ おれ||けんか|||おわって||

おい ゆる ん でる ぜ ( 郷 ) ああ ? |||||ごう|

やれやれ

本気 と か キャラ じゃ ない ん だ けど ほんき||||||||

オラ どう し た ? ビビ って ん の か ?

さっさと かかって こい や コラ !

土星 辺り まで ぶ っ 飛ばし て やる から よ ! どせい|あたり||||とばし||||

( 男 鹿 ) 邪魔 ! おとこ|しか|じゃま

な …

( 3 人 ) 殴った ~ ! じん|なぐった

( 夏目 ) お … 男 鹿 ちゃん ? ( 郷 ) ひで え なつめ||おとこ|しか||ごう||

( 榊 ) 鬼 か … ( 姫川 ) ひどい な さかき|おに||ひめかわ||

悪 ( わり ) いな こいつ は もう オレ の ケンカ だ あく||||||おれ||けんか|

男 鹿 ! ( ベル 坊 ) ウィーッ ! おとこ|しか|べる|ぼう|

正しい 判断 だ 彼 は もう 戦 える 状態 じゃ ない ただしい|はんだん||かれ|||いくさ||じょうたい||

これ 以上 やれ ば 命 の 保証 は なかった そう だ ろ ? |いじょう|||いのち||ほしょう|||||

( 邦枝 ) 男 鹿 … もし かして その ため に 殴り 飛ばし た の ? くにえ|おとこ|しか||||||なぐり|とばし||

神崎 と 三木 を 戦わ せ ない ため に かんざき||みき||たたかわ||||

いや 全然 普通 に 邪魔 だった |ぜんぜん|ふつう||じゃま|

( 一同 ) え ~ いちどう|

人 って 随分 飛ぶ ん だ ね じん||ずいぶん|とぶ|||

もし かして 笑って ます ? ( 古市 ) い いや … ||わらって||ふるいち||

頭 に 来る ね その 物言い ただ の 天邪鬼 か 本心 か … あたま||くる|||ものいい|||あまのじゃく||ほんしん|

どっち に しろ 君 は そう やって 仲間 を 突き放す |||きみ||||なかま||つきはなす

人 の 信頼 を 簡単 に 踏みにじる ん だ ! じん||しんらい||かんたん||ふみにじる||

( 男 鹿 ) オレ も ― おとこ|しか|おれ|

とっておき の 必殺 技 を お 見舞い し て やる から よ ||ひっさつ|わざ|||みまい|||||

必殺 技 ! 古市 さん 危険 です よ ひっさつ|わざ|ふるいち||きけん||

まさか アニキ ここ で あの 800 ボルト の 電撃 技 を ! ? |||||ぼると||でんげき|わざ|

フッ … 安い 挑発 だ くだらない |やすい|ちょうはつ||

底 が 見え た よ 男 鹿 ! そこ||みえ|||おとこ|しか

( 邦枝 ) 来る ! 本気 の 一撃 ! くにえ|くる|ほんき||いちげき

必殺 … ひっさつ

めりこみ パーンチ !

( 古市 ) いつも の パンチ だ ~ ! ふるいち|||ぱんち|

パンチ ! パンチ ! パーンチ ! パーンチ ! ぱんち|ぱんち||

めりこみ キック ! |きっく

は ぁ … あれ が アニキ の 必殺 技 な ん です か ? ||||||ひっさつ|わざ||||

説明 しよ う せつめい||

めりこみ パンチ と は 当たった もの を ― |ぱんち|||あたった||

問答 無用 で 壁 に めりこま せる と いう ― もんどう|むよう||かべ|||||

理不尽 極まりない 悪魔 の 技 で ある ! りふじん|きわまりない|あくま||わざ||

( 山村 ) おお っ ! さすが アニキ ! さんそん||||

めりこみ キック も また しかり ! |きっく|||

( 梓 ) お ~ っ ! あずさ||

( 男 鹿 ) ぶ っと べ アッパー ! おとこ|しか||||

くたばれ ヘッド バット ! |へっど|ばっと

シャレ に なら ない チョーップ !

( 古市 ) チョップ で すら ねえ ! ふるいち||||

でたらめ だ な それ が 必殺 技 ? |||||ひっさつ|わざ

もう 君 の 茶 番 に つきあう 気 は ない よ |きみ||ちゃ|ばん|||き|||

本当 の 必殺 技 が どう いう もの か 見せ て あげる よ ほんとう||ひっさつ|わざ||||||みせ|||

( 邦枝 ) 何 ? 空 気 が 変わった くにえ|なん|から|き||かわった

( 三木 ) 最初 に 言って おく この 技 手加減 が でき ない みき|さいしょ||いって|||わざ|てかげん|||

当たれ ば いくら 君 でも ただ で は 済ま ない だ ろ う あたれ|||きみ|||||すま||||

だから 絶対 に かわす ん だ よ ! |ぜったい|||||

男 鹿 ! 危ない 逃げ て ! おとこ|しか|あぶない|にげ|

( 静 ( しずか ) ) そこ まで せい|||

ダメ よ だめ|

その 技 は 出馬 ( い ず ま ) 君 に 止め られ て いる でしょ ? |わざ||しゅつば||||きみ||とどめ||||

な … 七海 ( な なみ ) 先輩 |ななうみ|||せんぱい

( 邦枝 ) この 人 いつの間に … 気配 すら 感じ なかった くにえ||じん|いつのまに|けはい||かんじ|

( 静 ) あなた たち も バカ 騒ぎ は やめ なさい せい||||ばか|さわぎ|||

勝手 な こと し て かって||||

言わ なきゃ バレ ない と でも 思った ? いわ||||||おもった

彼 結構 怒って る わ よ かれ|けっこう|いかって|||

( 榊 ) あ … ( 郷 ) う … さかき||ごう|

( ベル 坊 ) ガル ルル … べる|ぼう||

( 男 鹿 ) あ ? おとこ|しか|

( 出馬 ) 大丈夫 怒って へん よ ~ しゅつば|だいじょうぶ|いかって||

( 古市 ) は っ ! ( 山村 ) あっ ! ふるいち|||さんそん|

出馬 さん ! しゅつば|

( 出馬 ) は いはい ちょっと ごめん な しゅつば|||||

通し て な とおし||

あれ も 六 騎 聖 な の ? 山村 君 ||むっ|き|せい|||さんそん|きみ

お 終わり です |おわり|

あの 人 が 来 たら もう ケンカ に なら ない |じん||らい|||けんか|||

三木 さん の 師匠 に し て 六 騎 聖 最強 の 男 … 出馬 要 ( かなめ ) ! みき|||ししょう||||むっ|き|せい|さいきょう||おとこ|しゅつば|かなめ|

( ベル 坊 ) アウ ~ べる|ぼう|

す すいません 出馬 さん 僕 その … ||しゅつば||ぼく|

( 邦枝 ) あの 三木 が 萎縮 し てる … くにえ||みき||いしゅく||

( ベル 坊 ) ダ ~ ブ ~ べる|ぼう||

( 邦枝 ) 三木 だけ じゃ ない くにえ|みき|||

他 の 六 騎 聖 たち も ― た||むっ|き|せい||

まるで いたずら が バレ た 子供 み たい に … |||||こども|||

( 出馬 ) だ から 怒って へん て しゅつば|||いかって||

( 邦枝 ) 間違い ない 彼 が 聖 石 矢 魔 ( セント いし やま ) 最強 ! くにえ|まちがい||かれ||せい|いし|や|ま|せんと|||さいきょう

どう する ? 明らか に 形勢 は 不利 ||あきらか||けいせい||ふり

引く なら 今 しか … ひく||いま|

( 東 条 ) おいおい 邦枝 情け ねえ 顔 し てん じゃ ねえ よ ひがし|じょう||くにえ|なさけ||かお|||||

うん ?

( 東 条 ) 面白 そう な こと やって ん じゃ ねえ か ひがし|じょう|おもしろ||||||||

オレ も 交ぜろ よ おれ||まぜろ|

東 条 ! ( ベル 坊 ) オー ! ひがし|じょう|べる|ぼう|おー

( 東 条 ) で ど いつ が オレ と 遊 ん で くれる ん だ ? ひがし|じょう|||||おれ||あそ|||||

て め え か ?

て め え か ?

それとも て め え か ?

いや 男 鹿 ちゃん と やって どう す ん の ? |おとこ|しか|||||||

( 東 条 ) あ ? ああ そう か … ひがし|じょう||||

まあ 何なら 全員 まとめ て って の も アリ だ ぜ ? |なんなら|ぜんいん||||||あり||

くっ ! ( 出馬 ) 待ち ぃ |しゅつば|まち|

残念 や けど ケンカ ごっこ は 終わり や ざんねん|||けんか|||おわり|

アカン で こんなん しょう も ない

て め え が 大将 か フッ … いく ぜ ! ||||たいしょう||||

出馬 さん ! しゅつば|

怖い なぁ 君 こわい||きみ

( 東 条 ) ふ ~ ん … ひがし|じょう||

東 条 の パンチ を 受け止め た ! ? ひがし|じょう||ぱんち||うけとめ|

( ベル 坊 ) ダブ ! べる|ぼう|

この ~ ! ( 出馬 ) あっ コラ … |しゅつば||

あれ は さっき 男 鹿 が 食らった … |||おとこ|しか||くらった

東 条 ! ひがし|じょう

あっ …

痛 ( い て ) え じゃ ねえ か つう||||||

全然 効 い て ない ( 古市 ) ウソ だ ろ ぜんぜん|き||||ふるいち|うそ||

( 男 鹿 ) ふ ~ ん ( ベル 坊 ) ダブー おとこ|しか|||べる|ぼう|

やれやれ みんな 血の気 が 多い なあ ||ちのけ||おおい|

たまげ た で 久也 ( ひ さ や ) の 突き を 食らって どう も ない ん かい |||ひさや|||||つき||くらって|||||

君 天性 の ファイター っ ちゅう やつ や な きみ|てんせい||ふぁいたー|||||

ちった あ やる 気 に なった か ? |||き|||

( 出馬 ) せ や なぁ … しゅつば|||

ケンカ や の うて 死 合 ( しあい ) やったら いつ でも けんか||||し|ごう||||

ただし 死 合 の “ 死 ” は 死人 の 死 や |し|ごう||し||しにん||し|

( 邦枝 ) 何 ? 今 一瞬 彼 を 中心 に ― くにえ|なん|いま|いっしゅん|かれ||ちゅうしん|

ものすごい 風 が 吹 い た よう な … |かぜ||ふ||||

ア アカン わ どう に も 僕 が 乗せ られ とる ||||||ぼく||のせ||

静 さん まとめ て ください せい||||

そう ね

さあ みんな 解散 ||かいさん

郷 君 榊 君 は アレックス を 運 ん で ごう|きみ|さかき|きみ||||うん||

三木 君 も いつ まで も 構えて ない で 行く わ よ みき|きみ|||||かまえて|||いく||

あ … はい !

山村 君 ところ で あの 美しい お 姉さん は ? さんそん|きみ||||うつくしい||ねえさん|

3 年生 の 七海 静 ( 梓 ) 誰 ? ねんせい||ななうみ|せい|あずさ|だれ

( 山村 ) 通称 静 御前 ( ご ぜん ) さんそん|つうしょう|せい|おまえ||

六 騎 聖 ただ 1 人 の 女性 で 弓道 部 主将 です むっ|き|せい||じん||じょせい||きゅうどう|ぶ|しゅしょう|

弓道 部 … いい ね ! 何 か エロ い きゅうどう|ぶ|||なん|||

( 東 条 ) 待て よ 勝手 に しめ てん じゃ ねえ よ ひがし|じょう|まて||かって||||||

逃げ ん の か ? まだ 終わって ねえ だ ろ にげ|||||おわって|||

( ベル 坊 ) ダーブ ! ダブダ アイ ! べる|ぼう|||

( 静 ) いいえ もう 終わり よ せい|||おわり|

警察 の お 世話 に なり たい なら 話 は 別 だ けど けいさつ|||せわ|||||はなし||べつ||

( 男 鹿 ) あ ? ( 東 条 ) え ? おとこ|しか||ひがし|じょう|

( パトカー の サイレン ) ぱとかー||さいれん

( 静 ) もちろん 今回 の 件 を そのまま に する つもり は あり ませ ん せい||こんかい||けん|||||||||

皆さん に は 遺恨 の 残ら ぬ よう ― みなさん|||いこん||のこら||

何らか の 形 で 決着 を つけ て もら える よう ― なんらか||かた||けっちゃく||||||

とり はからい ます

男 鹿 … 次 だ 次 こそ たたき 潰す おとこ|しか|つぎ||つぎ|||つぶす

ぬかせ バーカ

デー ダブー ! でー|

( 古市 ) こう し て 決着 は つか ない まま その 日 は 終わった ふるいち||||けっちゃく||||||ひ||おわった

( パトカー の サイレン ) ( ヒルダ ) フッ … ぱとかー||さいれん||

( 古市 ) は い ~ ! ? ふるいち||

“ 素行 不良 器物 破損 に より 以下 の 者 は 退学 処分 と する ” そこう|ふりょう|きぶつ|はそん|||いか||もの||たいがく|しょぶん||

古市 貴之 ( た かゆき ) … ふるいち|たかゆき||

( 木戸 ( きど ) ) もちろん うち の 生徒 に も 非 は あった きど|||||せいと|||ひ||

それ は 認めよ う ||みとめよ|

( 木戸 ) だ が 君 たち は 厳重 注意 を 受け た 上 で の 過失 だ きど|||きみ|||げんじゅう|ちゅうい||うけ||うえ|||かしつ|

何 か 言い分 は ある か ね ? なん||いいぶん||||

( ベル 坊 ) ダーブダブダー アヤ … ダー ! べる|ぼう||あや|

( 木戸 ) 君 の 言い分 は 聞い て い ない 聞い て も 分から ない きど|きみ||いいぶん||ききい||||ききい|||わから|

( ベル 坊 ) アブ … べる|ぼう|あぶ

あの 僕 何 も し て ない ん です けど |ぼく|なん|||||||

( 木戸 ) と ぼけ て も 無駄 だ きど|||||むだ|

知 将 で ある お前 が あれこれ 入れ知恵 を し た ん だ ろ ? ち|すすむ|||おまえ|||いれぢえ||||||

( 古市 ) そんな ~ ! ふるいち|

待って ください 彼 は 本当 に 無関係 です まって||かれ||ほんとう||むかんけい|

邦枝 先輩 ! くにえ|せんぱい

( 邦枝 ) いいえ そもそも の 責任 は ― くにえ||||せきにん|

全て を 止め られ なかった 私 に あり ます すべて||とどめ|||わたくし|||

ですから 私 が 退学 に なる の は しかた あり ませ ん |わたくし||たいがく||||||||

でも ここ に いる 者 は せめて ― ||||もの||

聖 石 矢 魔 の 方々 と 同じ 処分 で ある べき です せい|いし|や|ま||ほうぼう||おなじ|しょぶん||||

( 木戸 ) ほう … きど|

ちなみに うち の 生徒 で 処分 の 対象 と なった の は ― |||せいと||しょぶん||たいしょう||||

城山 ( しろ やま ) 君 に ケガ を 負わ せ た 2 人 しろやま|||きみ||けが||おわ|||じん

それぞれ 2 週間 の 停学 と なって いる |しゅうかん||ていがく|||

六 騎 聖 に 関し て は 特に 処罰 は ない むっ|き|せい||かんし|||とくに|しょばつ||

おいおい そりゃ あ ねえ だ ろ

( 木戸 ) 残念 だ が 彼ら と 君 ら で は まったく 立場 が 違う きど|ざんねん|||かれら||きみ|||||たちば||ちがう

彼ら に は 校 内 の 秩序 を 守る ため 多少 の 制裁 行為 を 認め て いる かれら|||こう|うち||ちつじょ||まもる||たしょう||せいさい|こうい||みとめ||

今回 の 件 も その 範ちゅう だ 彼ら に 落ち度 は ない よ こんかい||けん|||はんちゅう||かれら||おちど|||

そんな ! 納得 でき ませ ん ! |なっとく|||

話 に なら ねえ な はなし||||

じゃあ こっち は やら れ っぱなし で 黙 っと け って 話 です か ? |||||||もく||||はなし||

( 邦枝 ) ちょっと ! あんた たち も 何 か 言い なさい よ ! くにえ|||||なん||いい||

あ ~ … とりあえず あの メガネ と ケンカ を し に 行き て え ん だ けど |||めがね||けんか||||いき|||||

オレ も あいつ ぶ っ 飛ば さ ねえ と おれ|||||とば|||

( ベル 坊 ) ダ ! ダブー べる|ぼう||

( 男 鹿 ・ ベル 坊 ・ 東 条 ) フフフ … ( 邦枝 ) 話 聞い て た ? おとこ|しか|べる|ぼう|ひがし|じょう||くにえ|はなし|ききい||

退学 よ 退学 ! 分かって ん の ? たいがく||たいがく|わかって||

え ~ だって しょうが ねえ じゃ ん

決まっちゃ っ た もん は なぁ きまっちゃ|||||

しょうがなく ねえ よ ! あが こ う よ そこ は !

いや 案外 そい つ ら の 言う とおり だ |あんがい|||||いう||

どうせ 退学 に なる ん だったら ― |たいがく||||

ヤツ ら と 決着 つけ て から って の も 悪く ねえ やつ|||けっちゃく|||||||わるく|

じゃ ( 夏目 ) じゃ |なつめ|

( 古市 ) え ? ( 邦枝 ) みんな ! ふるいち||くにえ|

( 木戸 ) 待ち なさい きど|まち|

では こう しよ う

1 か月 後 本校 で 学園 祭 が 行わ れる かげつ|あと|ほんこう||がくえん|さい||おこなわ|

そこ で 君 たち 7 人 と 六 騎 聖 の 決着 の 場 を 設けよ う ||きみ||じん||むっ|き|せい||けっちゃく||じょう||もうけよ|

え ?

( 木戸 ) ただし ケンカ で は なく スポーツ で だ きど||けんか||||すぽーつ||

学生 らしく ね がくせい||

( 邦枝 ) スポーツ ? くにえ|すぽーつ

( 木戸 ) ああ 学園 祭 の イベント の 1 つ と し て ね きど||がくえん|さい||いべんと||||||

競技 に 関し て は ― きょうぎ||かんし||

六 騎 聖 の 有利 に なら ぬ よう 一考 しよ う むっ|き|せい||ゆうり|||||いっこう||

それ で もし 君 たち が 勝った 場合 ― |||きみ|||かった|ばあい

今 の 処分 も 考え 直す いま||しょぶん||かんがえ|なおす

退学 は それ まで 保留 だ たいがく||||ほりゅう|

どう だ ね ? 破格 の 条件 だ と 思う が |||はかく||じょうけん|||おもう|

いい や まだ だ ね それ じゃ あいつ ら に リスク が ねえ ||||||||||りすく||

オレ たち が 勝ったら ― おれ|||かったら

六 騎 聖 の 権限 と やら を 取り下げ て もらう ぜ むっ|き|せい||けんげん||||とりさげ|||

( 木戸 ) う ~ ん … いい だ ろ う きど||||||

ただし 勝敗 が どう で あれ その 後 は 一切 ― |しょうはい||||||あと||いっさい

もめ事 を 起こさ ない と 誓って もらう ぞ もめごと||おこさ|||ちかって||

当然 とうぜん

( 姫川 ) フフッ ざっと こんな もん よ ひめかわ|||||

さすが 姫 ちゃん かけ引き が うまい ね ~ |ひめ||かけひき|||

ケッ

首 の 皮 1 枚 つながり まし た ね くび||かわ|まい||||

え ~ っと … そろそろ ぶ っ 飛ばし に 行って も いい の ? |||||とばし||おこなって|||

( 古市 ) いいわけ ねえ だ ろ ! 何 聞い て た ん だ ボケ ! ふるいち|いい わけ||||なん|ききい|||||

は ぁ … 頭 痛い ||あたま|いたい

♪ ~

~ ♪

これ で よかった の か ね ?

ええ ありがとう ございます

これ で 彼ら も 必死 に なる やろ し ― ||かれら||ひっし||||

久也 ら も 納得 の いく 舞台 が 作 れる と 思い ます ひさや|||なっとく|||ぶたい||さく|||おもい|

すま ない ね 話 の 流れ 上 ああ いう 条件 が つい て しまった |||はなし||ながれ|うえ|||じょうけん||||

( 出馬 ) いやいや かまい ませ ん て しゅつば|||||

フフフ … 負け ませ ん から |まけ|||

( 古市 ) 退学 は ひとまず 免れ た けど ― ふるいち|たいがく|||まぬがれ||

どう す ん だ よ ?

スポーツ で 決着 と か 意味 分か ん ね えよ すぽーつ||けっちゃく|||いみ|わか|||

( 邦枝 ) どうやら 種目 は 決まった みたい くにえ||しゅもく||きまった|

まさか の あれ だ そう よ

( 男 鹿 ) 柔道 か ? 空手 か ? おとこ|しか|じゅうどう||からて|

それとも 意表 を 突 い て ― |いひょう||つ||

シンクロナイズド スイミング ? |すいみんぐ

( 邦枝 ) そして 嵐 を 呼ぶ 新 展開 ! くにえ||あらし||よぶ|しん|てんかい

助 っと 転校 生 が 私 たち の クラス に じょ||てんこう|せい||わたくし|||くらす|

( 男 鹿 ) 次回 の 「 べ る ぜ バブ 」 おとこ|しか|じかい|||||

( 古市 ) 何 が 起こって も オレ が いれ ば 大丈夫 ふるいち|なん||おこって||おれ||||だいじょうぶ

安心 し て … ( 男 鹿 ) う ぜ っ あんしん|||おとこ|しか|||