（ 男 鹿 ( お が ) ） オレ と つきあって ください
（ 邦枝 ( くに えだ ) ） えっ …
（ 邦枝 ） 妙 な 男 だった わ ね
（ 光 太 ( こうた ) ） あう あ ！ （ 邦枝 ） あっ
それ じゃあ 光 太 行って くる ね
（ 光 太 ） あ い ～ ！ あい あい ！
（ 寧 々 ( ね ね ) ） おはよう ござい ま ～ す 葵 姐 ( あおい ねえ ) さん
で 例の 男 鹿 辰巳 ( たつみ ) の 件 です が …
２ 年 の 阿部 ( あ べ ) 下川 ( しも かわ ) 真田 ( さ なだ ) 兄弟 ―
そして ３ 年 の 神崎 ( かんざ き ) 姫川 ( ひめ かわ ) を ―
全て 一撃 で 倒す ほど の 凶暴 さ だ そう です
そして 奇妙 な こと に いつも 背中 に は …
ん っ ？
どちら に せよ 石 矢 魔 ( いし やま ) の 女子 を 脅かす 可能 性 の ある ヤツ に は …
私 が 鉄 槌 ( てっ つい ) を 下す ！
相変わらず 見事 な 腕前 っす ね ！
待って なさい 男 鹿 辰巳 ！
（ アランドロン ） これ は ひょんな こと から ―
赤ん坊 を 育てる こと に なった 不良 高校 生 の 物語
ただし その 赤ん坊 は 普通 の 赤ん坊 で は なく ―
魔 王 の 子 だった の です
♪ ～
～ ♪
（ ベル 坊 ( ぼう ) ） ダ ～ ブ ～ ！
（ 男 鹿 ） どう だ ？ うまい か ？ （ ベル 坊 ） ダーッ ！
（ ヒルダ ） だいぶ 手慣れ て き た よう だ な
よい こと だ ぞ
腹 減る たび に 泣か れ て 感電 し てりゃ あ ―
少し は 慣れる だ ろ う よ ！
大体 こう いう の は 女 の 仕事 な ん じゃ ねえ の か ？
（ ヒルダ ） ほう 人間 界 は 男女 同権
今 で は 男 も 積極 的 に 育児 に 参加 する もの だ と 聞い て いる が
よそ は よそ ！ うち は うち ！
（ 古市 ( ふるい ち ) ） 男 ～ 鹿 ～ く ～ ん ！ （ 男 鹿 ） ん ？
ああ ？
（ 古市 ） 一緒に 学校 行 こ ～ ！ （ 男 鹿 ） お前 は 小学生 か ！
（ ヒルダ ） 貴 様 これ まで も 坊 っちゃ ま を ―
他人 に 押しつけよ う と し て い た が …
（ 男 鹿 ） ギクッ ！
坊 っちゃ ま に 選ば れ た の は 強 さ の 証し
少し は 誇り に 思う の だ な
（ 男 鹿 ） ぐ … （ 古市 ） は ～ や ～ く ～ ！
（ 男 鹿 ） うる せ え ！ （ 古市 ） えっ ？
（ 古市 ） エヘ … ヘヘヘ ～ （ 男 鹿 ） えらく 上機嫌 だ な
だって さ ～ 今日 から 帰って くる ん だ ぜ
誰 が ？
女王 だ よ 石 矢 魔 の 女王 ！
女王 ？ （ ベル 坊 ） ダブ ～ ？
（ 不良 ） ん ？ おい あれ （ 不良 ） どう し た ？
すげ え よ 女子 が いる ぜ （ 不良 ） オホホ ～ ！
（ 女子 たち の 話し声 ）
おい ちょっか い 出し て みろ よ
いや お前 行け よ （ 不良 ） 遠慮 す ん な よ
て め え こそ 遠慮 す ん な よ （ 不良 ） 何 だ よ ビビッ てん の か ？
何 だ と ？ コラ ！ （ 不良 ） やる か コラ ！
（ 女子 たち ） あっ ！
（ 不良 たち の どよめき ）
（ 一同 ） お かえり なさい ませ ！
あ … あれ は …
北 関東 の 全 レディース 制圧 から 帰って き た の か ! ?
この 石 矢 魔 の 女王 …
クイーン 邦枝 ！
（ 女子 ） う わ あ 葵 様
（ 女子 ） 寧 々 さん も 前 より たくましく なら れ た みたい
（ 女子 ） 千秋 ( ちあき ) さん 相変わらず クール
（ 女子 たち ） あ あ ～
（ 古市 ） 男 鹿 ～ ！ 見 て みろ よ ！ （ 男 鹿 ） ああ ？
（ 古市 ） 女子 ！ 女子 ！ 女子 ！ 女子 ！
石 矢 魔 の 女王 が 帰って き た おかげ で ―
この むさ苦しい 石 矢 魔 に ―
遅咲き の 桜 が 咲 い た か の よう じゃ ない か ！
ふ ～ ん … お前 も 飲む か ？ （ ベル 坊 ） ダ ～ ブッ ！
男 鹿 ！ あの 女子 の 群れ を 見 て も ―
まだ 事 の 重大 さ が 分から ない の か ？
いや だって うち 女子 少 ねえ けど もともと 共学 だ ろ ？
そんな 設定 誰 も 知ら ねえ よ ！
つう か 今 まで 男子 校 だ と 思って た ヤツ ―
多数 です よ ！ 正味 な 話 …
（ 古市 ） 寒かった … 寒かった っす よ
アホ な 不良 男子 に 囲ま れ て 送る 灰色 学園 生活 …
（ 古市 ） だ が しか ～ し ！
これ から は 違 う ぜ ～ ！
なあ 男 鹿 恋し ちゃ って いい か ～ い ？
う ぜ え … （ ベル 坊 ） ブ …
おお っ これ は 美女 の 予感 ！
行く ぞ ～ ！ （ 男 鹿 ） えっ ？ おい
おお っ あれ こそ は … （ 男 鹿 ） て め え 古市 ！
（ 古市 ） やや 大柄 だ が 健康 的 な ボディー ！
引き締まった 尻 ！ どう だ あの 子 は ？
（ アランドロン ） ウフン ！
古市 殿 ここ で し た か ！
昼間 古市 殿 に 会 え ない さみし さ から ―
私 も 登校 し て み まし た ぞ
この 制服 いかが です かな ？
とにかく ！ その 女子 たち の 頂点 に 立つ って の が ―
石 矢 魔 の 女王 クイーン 邦枝 な ん だって よ
クイーン ねえ …
さあ 行く ぞ ！ 見 に 行く ぞ ！ すぐ 行く ぞ ～ ！
（ 男 鹿 ） い た たた っ ！ 髪 引っ張 ん なって おい ！
古市 殿 ～ ！
おいおい おい … （ 不良 ） おい 何 だ ？ ありゃ
（ 不良 ） キモッ ！ （ 不良 ） お っ さん か ？
（ アランドロン ） うん ？ パァッ ！ （ 不良 たち ） う っ ああ …
帰って き て 早々 見回り か ？
お 高く 止まり や がって
（ 不良 ） スカート はけよ スカート ！
相変わらず 胸 クソ 悪い と こ だ ねえ
葵 姐 さん ガツン と いったり ま しょ う よ ！
ナメ られ たら しまい っす よ ！
ほっとき なさい どうせ 何 も でき や し ない わ
チッ ！ （ 不良 ） ムカ つく ぜ
（ 阿部 ） オレ に 任せ と き な
（ 不良 ） キラー マシン 阿部 ！ （ 不良 ） 何 を キラー する ん だ ! ?
（ 阿部 ） 今日 の 獲物 は … あれ だ ～ ！
お お ～ っと ！ なぜ か いきなり 滑った ～ ！
ヘッ …
ヘヘッ
ぎ えっ ! ? う お おお ！
か は っ ！
千秋 もう やめ なさい 死ぬ から
（ 下川 ） う ～ ん 怖い ねえ （ 邦枝 ） ん ？
（ 下川 ） 高圧 で 噴射 さ れ た 水 は ―
金属 すら 切断 できる って いう けど ―
間近 で 見る と 恐ろしい ねえ
あっ グッナイ
（ 邦枝 ） こんなん ばっ か …
今 朝 だ けど
（ 下川 ） こいつ は 手厳しい … で 例 の 件 考え て くれ た ？
（ 邦枝 ） 何 の こと よ ？
約束 だ ろ ？ 君 と 戦って 勝ったら オレ と つきあって くれる って
ああ …
（ 邦枝 ） そう いえ ば そんな 約束 し た っけ
グッド その 表情 いい ね （ シャッター 音 ）
ん っ ！
あっ
姐 さん と やり たい ん なら まず 私 を 倒し て から っす
（ 下川 ） え ～ ？ いい けど オレ 君 と は つき あえない よ
ん な 心配 し て ねえ よ キモ 男 ( お ) ！
寧 々 やめ なさい ！
来 な ３ 秒 で お やすみ さ せ て やる よ グッナイ
なら こっち は １ 秒 だ よ
（ 下川 ） ん っ ！ （ 寧 々 ） は あっ ！
（ 寧 々 ･ 下川 ） ああ …
（ 邦枝 ） やめ なさい って 言って ん でしょ
（ 寧 々 ） はい … （ 下川 ） て いう か ―
それ 木刀 だ よ ね ？
（ 千秋 ） おお ～
（ 邦枝 ） で ？ 私 と 戦って 勝ったら … だ っけ ？
あ … うん また 今度 ね グッナ ～ イ
すげ え … （ 不良 ） 木刀 で どう やったら …
（ 古市 ） どこ だ ？ どこ な ん だ ？ 石 矢 魔 の クイーン は ！
… って う わ あ ～ ！
誰 か … 救急 車 …
怖 ( こえ ) ～ っ ケンカ か ？
なあ オレ そろそろ ベル 坊 に …
（ 古市 ） ここ に は い ない みたい だ な
ほら 次 行く ぞ 次 ！ （ 男 鹿 ） いや だ から …
う う … が くっ
（ 美 破 ( みわ ) ） ウフ ウフフ
（ 美 破 ） 鏡 よ 鏡 この 石 矢 魔 で 一 番 美しい の は だ ～ れ ？
（ 碇 ( いかり ) ） キキッ ！ って こと で 今日 から 登校 らしい です よ
（ 美 破 ） 相変わらず 空気 読め ない の ね
（ 碇 ） は ？
（ 美 破 ） まあ いい わ 誰 が 登校 です って ？
（ 碇 ） はい 石 矢 魔 の 女王 こと クイーン 邦枝
（ 美 破 ） 何で すって ! ? （ 碇 ） アヒィ ！
（ 美 破 ） もう 一 度 聞く わ よ
鏡 よ 鏡 この 石 矢 魔 で 一 番 美しい の は ？
（ 碇 ） ウ … ウキキ ！ そ それ は 美 破 様 です
（ 美 破 ） ウフフ ウフフフ やっと 空気 読め た じゃ ない の
この 石 矢 魔 に 女王 は ２ 人 も いら ない わ
（ 碇 ） ウキキ …
（ 美 破 ） いい こと ？ 徹底 的 に 邦枝 葵 を マーク し なさい
あの 女 の 行動 の 一部始終 を 報告 する の よ ！
（ 邦枝 ） った く 売ら れ た ケンカ 全部 買ったら ―
キリ ない でしょ ？ （ 寧 々 ） はい …
私 たち の 敵 は たった １ 人 よ
（ 寧 々 ） はい
（ 邦枝 ） 誰 だ か 言って み なさい （ 寧 々 ） 男 鹿 辰巳 です
そう よ ！
私 たち の い ない 間 に 校 内 破損 13 件
病院 送り 50 人 以上 … １ 年 生 ながら ―
すでに ２ 年生 ３ 年生 を も その 手 に かけ た ―
悪魔 の よう な 男 ！
（ 男 鹿 ） ウハハハハ … ！
（ 邦枝 ） このまま じゃ 石 矢 魔 は 壊滅 する と 言わ れ て いる わ
（ 寧 々 ） はい
男子 は どう で も いい けど ―
女子 たち を その 毒 牙 から 守る ため に も ！
男 鹿 辰巳 に 鉄 槌 を 下さ なきゃ いけ ない の よ ！
はい
（ 邦枝 ） 男 鹿 辰巳 …
どんな 恐ろしい 相手 だ ろ う が 私 が 必ず ！
（ 古市 ） ど こ ～ ？ クイーン どこ な の ～ ？
クソッ 見つから ねえ ！
大体 女王 った って どうせ 不良 だ ろ ？
いやいや 聞い た 話 じゃ 大和 撫子 ( なま と なで しこ ) らしい ぞ
それ に この 石 矢 魔 の 女子 を ―
不良 たち の 毒 牙 から 守って る らしい ぜ
なら お前 が 真っ先 に ぶち の めさ れる な
しかも その 強 さ は あの 姫川 や 神崎 以上 って うわさ だ
へ え ～ （ ベル 坊 ） ダ ～
（ ２ 人 の くしゃみ ）
（ 姫川 ） フッ 風邪 か ？ （ 神崎 ） 誰 か うわさ し て や がる な
（ 姫川 ） それ より も 分かって る よ な ？
（ 神崎 ） ああ … あの 女王 と やら が ―
オレ たち が い ない と 思って つけ上がら ない よう …
ガツン と 一 発 釘 ( くぎ ) を 刺し と か ねえ と な
ど わ っ ！
神崎 に 姫川 … あんた ら 入院 し て た ん じゃ ？
フッ 金 の 力 で 解決 よ
それ より そこ の 姉ちゃん に 言い たい こと が あって な
へえ 何 よ ？
お おい （ 姫川 ） お前 言って や れよ
あ ？ あ … ああ … （ せきばらい ）
て め え 分かって る だ ろ う が な オレ たち が い ない 間 に ！
（ 邦枝 ） ん っ （ 神崎 ･ 姫川 ） う えっ ！
オ … オレ たち が い ない 間 に … 北 関東 制圧 お 疲れ さま です
いや うん … お かえり
何 あれ ？ （ 邦枝 ） ほっとき な 行く よ
（ 邦枝 ） あんな ザコ は どう で も いい
それ より も 男 鹿 辰巳 を …
クイーン ！
それ より ベル 坊 に ミルク を … （ ベル 坊 ） ダーッ ！
（ 神崎 ） おい （ 姫川 ） あれ は …
（ 古市 ） ねえ どこ に いる ん です ～ ？
野郎 … （ 姫川 ） この 間 の お礼 参り と いく か
（ 古市 ） どこ だ ～ ？ クイーン ！
この 傷 が 治ったら … だ な （ 神崎 ） ああ
それ より バナナ 食う か ？ （ 姫川 ） うん ちょうだい
クイーン ！
一体 どこ に …
クイーン ！
古市 殿 ～ どこ です か ～ ？
葵 姐 さん このまま じゃ ―
らち が 明き ませ ん し いった ん … （ 古市 ） クイーン ！
（ 邦枝 ･ 寧 々 ） ん ？
そろそろ 勘弁 し て くれ
何 言って ん だ 男 鹿 クイーン に 会い たい だ ろ ？
あれ は … （ 千秋 ） 来 た
向こう から ？
クイーン … 姐 さん に 会い たい って ？
（ 邦枝 ） フフッ なるほど ね
神崎 姫川 と 来 て 次 は 私 って わけ だ
ナメ て くれる じゃ ない 男 鹿 辰巳 ！
覚悟 なさい あんた の 悪行 も ここ まで よ ！
な っ …
（ 邦枝 ） ん ？
ん … ん ん ？
（ 古市 ） う わ … もし かして これ が 邦枝 葵 ？
いい ね ！ お へそ 見え てる し ！
あ あ … あんた が 男 鹿 辰巳 ？
そう だ けど ？
あの ～ め っちゃ 見 た こ と ある 顔 な ん です けど
（ 不良 ） おい こっち だ こっち ！ （ 不良 ） すげ え ぞ
子連れ オーガ と クイーン 邦枝 が いきなり 激突 だって よ ！
（ 不良 ） マジ か よ ？ （ 不良 ） 一体 どっち が 勝つ ん だ ？
（ 邦枝 ） どう する ？ 幸い 向こう は まだ 気付 い て い ない みたい だ し …
とにかく ここ は 初対面 の ふり し て …
（ 邦枝 ） あっ
（ 邦枝 ） まさか 気付 い てる ？
（ ベル 坊 ） ダッ アイ ！
（ 邦枝 ） あの 目 ！ 間違い ない あの 子 は 何 か 気付 い てる わ ！
（ 邦枝 ） あ いや 気のせい か …
や っぱ 気付 い てる ! ?
違う か …
め っちゃ 気付 い てる ！
違う ？
ど どっち ! ?
男 鹿 ～ ！
（ 邦枝 ） こ 今度 は 何 ! ?
何 だ よ ？
見ろ 後ろ の ２ 人 も め っさ レベル 高い ぞ
もう 帰って いい か ？
ちょ お まっ ！ 何で そう なる ん だ よ ？
クイーン 自ら 声 を かけ て くれ てん だ ぞ ？
（ 男 鹿 ） いや 完全 に ケンカ 売ら れ て た ろ ？
（ 邦枝 ） しかし こいつ 高校 生 だった の ね …
て いう か あの 子 は でき ちゃ った 子供 ？
学校 に 連れ て き て まで 面倒 見 て て ―
本当 に そんなに 悪い ヤツ な の かしら ？
おいおい 何 やって ん だ ？ （ 不良 ） お 見合い か ？
（ 不良 ） ビビッ たん じゃ ねえ の ？ （ 不良 ） 女王 っ つ っ て も ―
所詮 は 女 か その 程度 か よ 邦枝
あ 葵 姐 さん … （ 邦枝 ） くっ
（ 葵 ） は あっ ！
（ 古市 ） な っ … （ 男 鹿 ） あ …
（ 邦枝 ） 赤ん坊 を 降ろし なさい （ 男 鹿 ） あ ？
（ 邦枝 ） それ じゃ 本気 で 戦 え ない でしょ ？
おいおい 木刀 って 切れる もん な の か ？
オーッ ！ （ 男 鹿 ） ベル 坊 ？
ダー ブッ ！ アイーッ ！
大体 こう いう の は 女 の 仕事 な ん じゃ ねえ の か ？
（ ヒルダ ） 坊 っちゃ ま に 選ば れ た の は 強 さ の 証し
（ 男 鹿 ） あっ …
お ～ っ ！ （ ベル 坊 ） オーッ ！
（ 邦枝 ） ん ？ （ 男 鹿 ） いい ぜ
男 鹿 ？ （ 男 鹿 ） 来 いよ
このまま 相手 し て やる （ 古市 ） お おい
（ 邦枝 ） 男 鹿 辰巳 赤ん坊 を 盾 に する だ なんて ―
やっぱり クズ 野郎 だった の ね
それとも …
私 の こと …
ナメ てん の かしら ？
（ 邦枝 ） あっ
かわし た ？ まさか 今 の 間合い で ! ?
やる わ ね （ 千秋 ） で も ここ まで です
（ 寧 々 ） ええ 出る わ
心 月 ( しん げつ ) 流 抜 刀 術 弐 ( に ) 式 その 名 も …
（ 邦枝 ） 百 華 ( ひゃっか ) 乱れ 桜 ！
（ 男 鹿 ） ぐ っ … おお ぐ っ ！
男 鹿 ～ ！ （ 不良 たち ） う おお …
（ 邦枝 ） くっ … ウソ でしょ
怖 ～ っ ！ ヒルダ かよ
（ 邦枝 ） 全部 かわし てる
（ 千秋 ･ 寧 々 ） な っ …
（ 不良 たち ） どっち も すげ え
（ 男 鹿 ） ダメ だ ろ 校舎 壊し ちゃ あ
（ 古市 ） いや お前 の 言う こと じゃ …
アーッ ！ アッ アイー ！
お ～ そう か そう か や っぱ 気 に 入った か
よ ～ し よし よし そう だ よ なあ
女 で その 上 強い もん なあ （ ベル 坊 ） ダー ブー ！
待って ろ （ 邦枝 ） あっ
（ 邦枝 ） なんて 力 ! ? やら れる …
姐 さん ！
（ 邦枝 ） やる ん なら 早く …
（ 男 鹿 ） こいつ の …
母親 に なって くれ ませ ん か ？
（ 千秋 ･ 寧 々 ） え ？
（ 一同 ） ああ … あ …
えっ ？
な っ な な な … 何 言って ん の ! ? バッカ じゃ ない ! ?
あ ～ ！ もう バーカ ！ やる 気 なくなった じゃ ない ！
きょ 今日 は この 辺 に し とい て やる わ ！
バーカ バーカ ！ 男 鹿 の バーカ ！
また 会い ま しょ ！ （ 男 鹿 ） あ おい
（ 邦枝 ） “ あ おい ” ？ あおい ？ 葵 ! ?
いきなり 下 の 名前 で 呼ぶ な ！
バーカ ！ バカ バカ バカーッ ！ （ 寧 々 ） 姐 さん ？
待って ください よ 葵 姐 さ ～ ん ！
何 だ よ ？
ハッハッ ハッハッ … 捜し まし た ぞ 古市 殿 ！
ゲッ ！ また いつの間に ! ?
（ アランドロン ） あん ～ ！ （ 古市 ） 抱きつく なって ～ ！
（ 碇 ） キキ キッ
（ ため息 ）
ホント 最低 な ヤツ で し た ね 卑怯 ( ひきょう ) な 手 使い や が って ！
動揺 さ せよ う と し てん の が 見え見え な の よ
ねえ 千秋
葵 姐 さん あんな 卑怯 な 手 に 引っ掛から ない で ください よ
あ … 姐 さん ？
あいつ … バツイチ な の か な ？
（ 千秋 ･ 寧 々 ） ああ あっ
（ 寧 々 ） あ 葵 姐 さ ～ ん ! ?
♪ ～
～ ♪
（ 美 破 ） ンフフフ …
なるほど 邦枝 葵 に も とんだ 弱み が あった もの ね
（ 碇 ） キキッ ！ で は いよいよ 我々 の 出番 です ね
（ 美 破 ） 頼む わ よ
（ 碇 ） はい 必ずや 石 矢 魔 の 女王 ―
クイーン 邦枝 を … （ 美 破 ） 誰 が 女王 です って ! ?
（ 碇 ） キキッ … ぐ ほっ ！
（ 美 破 ） 次回 こそ は ちゃんと 空気 読み なさい よ
フフ フフ …
ハハハハ …
（ 古市 ） ちくしょう ！
何で 男 鹿 の ヤツ ばっ か モテ る ん だ よ ！
ヒルダ さん と は ひと つ 屋根 の 下
おまけに クイーン に まで ホレ られ て ！
（ 邦枝 ） い いつ 私 が 男 鹿 に ホレ た の よ
そんな こと より 空気 の 読め ない あいつ ら が ―
動きだし た みたい
嵐 の 予感 が する
（ 古市 ） 次回 の 「 べ る ぜ バブ 」
（ 男 鹿 ） ん な こと より 大丈夫 か ？
何 か どんどん 不良 学園 もの から ―
離れ てる ぞ
（ 古市 ） オレ たち は 腐った みかん じゃ ねえ ！
