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1 - Harry Potter, 7.1 組 分け 帽子

7.1 組 分け 帽子

7 組 分け 帽子 The Sorting Hat

扉 が ぱ ッ と 開いて 、 エメラルド 色 の ローブ を 着た 背 の 高い 黒 髪 の 魔女 が 現れた 。 とても 厳格な 顔つき を して いる 。 この 人 に は 逆らって は いけない 、 と ハリー は 直感 した 。

「 マクゴナガル 教授 、 イッチ ( 一 ) 年生 の 皆さん です 」 ハグリッド が 報告 した 。

「 ご苦労様 、 ハグリッド 。 ここ から は 私 が 預かりましょう 」 マクゴナガル 先生 は 扉 を 大きく 開けた 。 玄関 ホール は ダーズリー の 家 が まるまる 入り そうな ほど 広かった 。 石 壁 が 、 グリンゴッツ と 同じ ような 松明 の 炎 に 照らさ れ 、 天井 は どこ まで 続く か わから ない ほど 高い 。 壮大な 大理石 の 階段 が 正面 から 上 へ と 続いて いる 。

マクゴナガル 先生 に ついて 生徒 たち は 石畳 の ホール を 横切って いった 。 入口 の 右手 の 方 から 、 何 百 人 も の ざわめき が 聞こえた ── 学校 中 が もう そこ に 集まって いる に ちがいない ── しかし 、 マクゴナガル 先生 は ホール の 脇 に ある 小さな 空き 部屋 に 一 年生 を 案内 した 。 生徒 たち は 窮屈な 部屋 に 詰め込ま れ 、 不安 そうに キョロキョロ し ながら 互いに 寄りそって 立って いた 。

「 ホグワーツ 入学 おめでとう 」 マクゴナガル 先生 が 挨拶 を した 。

「 新入 生 の 歓迎 会 が まもなく 始まります が 、 大広間 の 席 に つく 前 に 、 皆さん が 入る 寮 を 決め なくて は なりません 。 寮 の 組 分け は とても 大事な 儀式 です 。 ホグワーツ に いる 問 、 寮生 が 学校 で の みなさん の 家族 の ような もの です 。 教室 でも 寮生 と 一緒に 勉強 し 、 寝る の も 寮 、 自由 時間 は 寮 の 談話 室 で 過ごす こと に なります 。 寮 は 四 つ あります 。 グリフィンドール 、 ハッフルパフ 、 レイブンクロー 、 スリザリン です 。 それぞれ 輝かしい 歴史 が あって 、 偉大な 魔女 や 魔法使い が 卒業 しました 。 ホグワーツ に いる 間 、 皆さん の よい 行い は 、 自分 の 属する 寮 の 得点 に なります し 、 反対に 規則 に 違反 した 時 は 寮 の 減点 に なります 。 学年 末 に は 、 最高 得点 の 寮 に 大変 名誉 ある 寮 杯 が 与えられます 。 どの 寮 に 入る に して も 、 皆さん 一人一人 が 寮 に とって 誇り と なる よう 望みます 」 「 まもなく 全校 列席 の 前 で 組 分け の 儀式 が 始まります 。 待って いる 間 、 できる だけ 身なり を 整えて おき なさい 」

マクゴナガル 先生 は 一瞬 、 ネビル の マント の 結び目 が 左 耳 の 下 の 方 に ズレ て いる のに 目 を やり 、 ロン の 鼻 の 頭 が 汚れて いる のに 目 を 止めた 。 ハリー は ソワソワ と 髪 を な で つけた 。

「 学校 側 の 準備 が できたら 戻って きます から 、 静かに 待って いて ください 」 先生 が 部屋 を 出て いった 。 ハリー は ゴクリ と 生 つば を 飲み込んだ 。

「 いったい どう やって 寮 を 決める んだろう 」

ハリー は ロン に たずねた 。

「 試験 の ような もの だ と 思う 。 すごく 痛い って フレッド が 言って た けど 、 きっと 冗談 だ 」 ハリー は ドキドキ して きた 。 試験 ? 全校 生徒 が いる 前 で ? でも 魔法 なんて まだ 一 つ も 如 ら ないし ── 一体全体 僕 は 何 を し なくちゃ いけない んだろう 。 ホグワーツ に 着いた と たんに こんな こと が ある なんて 思って も み なかった 。 ハリー は 不安 げ に あたり を 見わたした が 、 ほか の 生徒 も 怖がって いる ようだった 。 みんな あまり 話 も し なかった が 、 ハーマイオニー ・ グレンジャー だけ は 、 どの 呪文 が 試験 に 出る んだろう と 、 今 まで に 覚えた 全部 の 呪文 に ついて 早口 で つぶやいて いた 。 ハリー は ハーマイオニー の 声 を 聞く まい と 必死だった 。 これ まで こんなに 緊張 した こと は ない 。 以前 、 いったい どう やった の か は わから ない が 、 ハリー が 先生 の かつら の 色 を 青く して しまった 、 と いう 学校 から の 手紙 を ダーズリー 家 に 持って 帰った 時 で さえ 、 こんなに ビクビク は し なかった 。 ハリー は ドア を ジッと 見 続けた 。 今にも ドア が 開き 、 マクゴナガル 先生 が 戻って きて ハリー の 暗い 運命 が 決まる かも しれ ない 。

突然 不思議な こと が 起こった 。 ハリー は 驚いて 三十 センチ も 宙 に 跳び上がって しまった し 、 ハリー の 後ろ に いた 生徒 たち は 悲鳴 を 上げた 。

「 いったい ……? 」 ハリー は 息 を のんだ 。 周り の 生徒 も 息 を のんだ 。 後ろ の 壁 から ゴースト が 二十 人 ぐらい 現れた のだ 。 真珠 の ように 白く 、 少し 透き通って いる 。 みんな 一 年生 の 方 に は ほとんど 見向き も せ ず 、 互いに 話 を し ながら スルスル と 部屋 を 横切って いった 。 なにやら 議論 して いる ようだ 。

太った 小柄な 修道 士 らしい ゴースト が 言う 。

「 もう 許して 忘れ なさ れ 。 彼 に もう 一 度 だけ チャンス を 与えましょう ぞ 」 「 修道 士 さん 。 ピーブズ に は 、 あいつ に とって 十分 過ぎる くらい の チャンス を やった じゃ ない か 。 我々 の 面汚し です よ 。 しかも 、 ご存知 の ように 、 やつ は 本当の ゴースト じ や ない ── おや 、 君 たち 、 ここ で 何 して る ん だい 」

ひだ が ある 襟 の ついた 服 を 着て 、 タイツ を はいた ゴースト が 、 急に 一 年生 たち に 気づいて 声 を かけた 。 誰 も 答え なかった 。

「 新入 生 じゃ な 。 これ から 組 分け さ れる ところ か ? 」 太った 修道 士 が 一 年生 に ほほえみ かけた 。 二 、 三 人 が 黙って うなずいた 。

「 ハッフルパフ で 会える と よい な 。 わし は そこ の 卒業 生 じゃ から の 」 と 修道 士 が いった 。

「 さあ 行きます よ 」 厳しい 声 が した 。 「 組 分け 儀式 が まもなく 始まります 」 マクゴナガル 先生 が 戻って きた のだ 。 ゴースト が 一 人 ずつ 壁 を 抜けて フワフワ 出て いった 。

「 さあ 、 一 列 に なって 。 ついてきて ください 」 マクゴナガル 先生 が 言った 。

足 が 鉛 に なった ように 妙に 重かった 。 ハリー は 黄土色 の 髪 の 少年 の 後ろ に 並び 、 ハリー の 後 に は ロン が 続いた 。 一 年生 は 部屋 を 出て 再び 玄関 ホール に 戻り 、 そこ から 二 重 扉 を 通って 大広間 に 入った 。

そこ に は 、 ハリー が 夢にも 見た こと の ない 、 不思議で すばらしい 光景 が 広がって いた 。 何 千 と いう ろうそく が 空中 に 浮かび 、 四 つ の 長 テーブル を 照らして いた 。 テーブル に は 上級 生 たち が 着席 し 、 キラキラ 輝く 金色 の お 皿 と ゴブレット が 置いて あった 。 広間 の 上座 に は もう 一 つ 長 テーブル が あって 、 先生 方 が 座って いた 。 マクゴナガル 先生 は 上座 の テーブル の ところ まで 一 年生 を 引率 し 、 上級 生 の 方 に 顔 を 向け 、 先生 方 に 背 を 向ける かっこう で 一 列 に 並ば せた 。 一 年生 を 見つめる 何 百 と いう 顔 が 、 ろうそく の チラチラ する 明かり で 青白い 提灯 の ように 見えた 。

その 中 に 点々 と 、 ゴースト が 銀色 の かすみ の ように 光って いた 。 みんな が 見つめる 視線 から 逃れる ように 、 ハリー が 天井 を 見上げる と 、 ビロード の ような 黒い 空 に 星 が 点々 と 光って いた 。

「 本当の 空 に 見える ように 魔法 が かけられて いる の よ 。 『 ホグワーツ の 歴史 』 に 書いて あった わ 」 ハーマイオニー が そう 言う の が 聞こえた 。

そこ に 天井 が ある なんて とても 思え ない 。 大広間 は まさに 天空 に 向かって 開いて いる ように 感じられた 。 マクゴナガル 先生 が 一 年生 の 前 に 黙って 四 本 足 の スツール を 置いた ので 、 ハリー は 慌てて 視線 を 戻した 。 椅子 の 上 に は 魔法使い の かぶる とんがり 帽子 が 置か れた 。 この 帽子 と きたら 、 つぎはぎ の 、 ボロボロ で 、 とても 汚 らしかった 。 ペチュニア おばさん なら こんな 帽子 は 家 の 中 に 置いて おか ない だろう 。

もしかしたら 帽子 から ウサギ を 出す の か な 。 あてずっぽうに ハリー は そんな こと を 考えて いた が 、 みんな が 帽子 を じっと 見つめて いる の に 気づいて 、 ハリー も 帽子 を 見た 。 一瞬 、 広間 は 水 を 打った ように 静かに なった 。 すると 、 帽子 が ピクピク 動いた 。 つば の へり の 破れ 目 が 、 まるで 口 の ように 開いて 、 帽子 が 歌い だした 。

私 は きれい じゃ ない けれど

人 は 見かけ に よら ぬ もの

私 を しのぐ 賢い 帽子

ある なら 私 は 身 を 引こう

山高 帽子 は 真っ黒 だ

シルクハット は すらりと 高い

私 は ホグワーツ 組 分け 帽子

私 は 彼ら の 上 を いく

君 の 頭 に 隠れた もの を

組 分け 帽子 は お 見通し

かぶれば 君 に 教えよう

君 が 行く べき 寮 の 名 を

グリフィンドール に 行く ならば

勇気 ある 者 が 住 う 寮

勇猛 果敢な 騎士 道 で

他 と は 違う グリフィンドール

ハッフルパフ に 行く ならば

君 は 正しく 忠実 で

忍耐強く 真実 で

苦労 を 苦労 と 思わ ない

古き 賢き レイブンクロー

君 に 意欲 が ある ならば

機知 と 学び の 友人 を

ここ で 必ず 得る だろう

スリザリン で は もし かして

君 は まこと の 友 を 得る

どんな 手段 を 使って も

目的 遂げる 狡猾 さ

かぶって ごらん ! 恐れ ず に !

興奮 せ ず に 、 お 任せ を !

君 を 私 の 手 に ゆだね ( 私 は 手 なんか ない けれど )

だって 私 は 考える 帽子 !

歌 が 終わる と 広間 に いた 全員 が 拍手 喝さい を した 。 四 つ の テーブル に それぞれ お辞儀 して 、 帽子 は 再び 静かに なった 。

「 僕たち は ただ 帽子 を かぶれば いい んだ ! フレッド の やつ 、 やっつけて やる 。 トロール と 取っ組み 合い させられる なんて 言って 」 ロン が ハリー に ささやいた 。 ハリー は 弱々しく ほほえんだ 。

── そりゃ 、 呪文 より も 帽子 を かぶる 方 が ずっと いい 。 だけど 、 誰 も 見て いない ところ で かぶる んだったら もっと いい のに 。 帽子 は かなり 要求 が 多い ように 思えた 。 今 の ところ ハリー は 勇敢で も ない し 、 機知 が ある わけで も ない し 、 どの 要求 に も 当てはまら ない ような 気 が した 。 帽子 が 、「 少し 気分 が 悪い 生徒 の 寮 」 と 歌って くれて いた なら 、 まさに それ が 今 の ハリー だった 。

マクゴナガル 先生 が 長い 羊 皮 紙 の 巻紙 を 手 に して 前 に 進み 出た 。

「 ABC 順に 名前 を 呼ば れたら 、 帽子 を かぶって 椅子 に 座り 、 組 分け を 受けて ください 」

「 アボット ・ ハンナ ! 」 ピンク の 頬 を した 、 金髪 の おさげ の 少女 が 、 転がる ように 前 に 出て きた 。 帽子 を かぶる と 目 が 隠れる ほど だった 。 腰掛けた 。 一瞬 の 沈黙 ……

「 ハッフルパフ ! 」 と 帽子 が 叫んだ 。

右側 の テーブル から 歓声 と 拍手 が 上がり 、 ハンナ は ハッフルパフ の テーブル に 着いた 。 ハリー は 太った 修道 士 の ゴースト が ハンナ に 向かって うれし そうに 手 を 振る の を 見た 。

「 ボーンズ ・ スーザン ! 」 帽子 が また 「 ハッフルパフ ! 」 と 叫び 、 スーザン は 小走り で ハンナ の 隣 に 座った 。

「 ブート ・ テリー ! 」 「 レイブンクロー ! 」 今度 は 左 端 から 二 番 目 の テーブル に 拍手 が わき 、 テリー が 行く と 何 人 か が 立って 握手 で 迎えた 。 次の 「 ブロックルハースト ・ マンディ 」 も レイブンクロー だった が 、 その 次に 呼ば れた 「 ブラウン ・ ラベンダー 」 が 訂めて グリフィンドール に なった 。 一 番 左 端 の テーブル から はじける ような 歓声 が 上がった 。 ハリー は ロン の 双子 の 兄弟 が ヒューッ と 口笛 を 吹く の を 見た 。

そして 「 ブルストロード ・ ミリ セント 」 は スリザリン に なった 。 スリザリン に ついて あれこれ 聞か さ れた ので 、 ハリー の 思い込み な の かも しれ ない が 、 この 寮 の 連中 は どうも 感じ が 悪い と ハリー は 思った 。

ハリー は いよいよ 決定 的に 気分 が 悪く なって きた 。 学校 で 体育 の 時間 に チーム を 組んだ 時 の こと を 思い出した 。 ハリー が 下手だ から と いう わけで は なく 、 ハリー を 誘う と ダドリー に 目 を つけられる ので 、 みんな いつも 最後 まで ハリー を のけもの に した 。 「 フィンチ - フレッチリー ・ ジャスティン ! 」 「 ハッフルパフ ! 」 帽子 が すぐに 寮 名 を 呼び 上げる 時 と 、 決定 に しばらく かかる 時 が ある こと に ハリー は 気づいた 。 ハリー の 前 に 並んで いた 黄土色 の 髪 を した 少年 、「 フィネガン ・ シェーマス 」 など 、 まるまる 一 分間 椅子 に 座って いた 。 それ から やっと 帽子 は 「 グリフィンドール 」 と 宣言 した 。

「 グレンジャー ・ ハーマイオニー ! 」 ハーマイオニー は 走る ように して 椅子 に 座り 、 待ちきれ ない ように グイッ と 帽子 を かぶった 。 「 グリフィンドール ! 」 帽子 が 叫んだ 。 ロン が うめいた 。

ハリー は 急に 恐ろしい 考え に とらわれた 。 ドキドキ して いる から 、 そんな 考え が 浮かんで くる のだ 。 どの 寮 に も 選ば れ なかったら どう しよう 。 帽子 を 目 の 上 まで かぶった まま 永遠に 座り 続けて いる ── ついに マクゴナガル 先生 が やってきて 帽子 を ぐ いと 頭から 取り上げ 、 何 か の 問 違い だった から 汽車 に 乗って お 帰り なさい 、 と 言う ── もし そう なったら どう しよう ?

ヒキガエル に 逃げられて ばかり いた 「 ロングボトム ・ ネビル 」 が 呼ば れた 。 ネビル は 椅子 まで 行く 途中 で 転んで しまった 。 決定 に しばらく かかった が 、 帽子 は やっと 「 グリフィンドール ! 」 と 叫んだ 。

ネビル は 帽子 を かぶった まま かけ出して しまい 、 爆笑 の 中 を トボトボ 戻って 、 次の 「 マクドゥガル ・ モラグ 」 に 渡した 。

マルフォイ は 名前 を 呼ば れる と ふんぞり返って 前 に 進み 出た 。 望み は あっという間 に かなった 。 帽子 は マルフォイ の 頭 に ふれる か ふれ ない うち に 「 スリザリン ! 」 と 叫んだ 。

マルフォイ は 満足げに 仲間 の クラップ や ゴイル の いる 席 に 着いた 。 残って いる 生徒 は 少なく なって きた 。

「 ムーン 」……「 ノット 」……「 パーキンソン 」……、 双子 の 「 パチル 」 姉妹 ……、「 パークス ・ サリー - アン 」……、 そして 、 ついに ──

「 ポッター ・ ハリー ! 」 ハリー が 前 に 進み 出る と 、 突然 広間 中 に シーッ と いう ささやき が 波 の ように 広がった 。 「 ポッタ 一って 、 そう 言った ? 」 「 あの ハリー ・ ポッター な の ? 」 帽子 が ハリー の 目 の 上 に 落ちる 直前 まで ハリー が 見て いた の は 、 広間 中 の 人 たち が 首 を 伸ばして ハリー を よく 見よう と して いる 様子 だった 。 次の 瞬間 、 ハリー は 帽子 の 内側 の 闇 を 見て いた 。 ハリー は じっと 待った 。

「 フーム 」 低い 声 が ハリー の 耳 の 中 で 聞こえた 。

「 むずかしい 。 非常に むずかしい 。 ふむ 、 勇気 に 満ちて いる 。 頭 も 悪く ない 。 才能 も ある 。 おう 、 なんと 、 なるほど …… 自分 の 力 を 試したい と いう すばらしい 欲望 も ある 。 いや 、 おもしろい …… さて 、 どこ に 入れた もの かな ? 」 ハリー は 椅子 の 縁 を 握りしめ 、「 スリザリン は ダメ 、 スリザリン は ダメ 」 と 思い 続けた 。 「 スリザリン は 嫌な の か ね ? 」 小さな 声 が 言った 。

「 確か かね ? 君 は 偉大に なれる 可能 性 が ある んだ よ 。 その すべて は 君 の 頭 の 中 に ある 。 スリザリン に 入れば 間 違いなく 偉大に なる 道 が 開ける 。 嫌 かね ? よろしい 、 君 が そう 確信 して いる なら …… むしろ 、 グリフィンドール ! 」 ハリー は 帽子 が 最後 の 言葉 を 広間 全体 に 向かって 叫ぶ の を 聞いた 。 帽子 を 脱ぎ 、 ハリー は フラフラ と グリフィンドール の テーブル に 向かった 。 選んで もらえた 、 しかも スリザリン で は なかった 、 その 安堵 感 で ハリー は 頭 が いっぱいで 、 最高の 割れる ような 歓声 に 迎えられて いる こと に も まったく 気づか なかった 。 監督 生 パーシー も 立ち上がり 、 力強く ハリー と 握手 した 。 双子 の ウィーズリー 兄弟 は 、「 ポッター を 取った ! ポッター を 取った ! 」 と 歓声 を 上げて いた 。

ハリー は さっき 出会った ひだ 襟 服 の ゴースト と むかい合って 座った 。 ゴースト は ハリー の 腕 を 軽く 叩いた 。 とたん に ハリー は 冷水 の 入った バケツ に 腕 を 突っ込んだ ように ゾーッ と した 。

寮生 の テーブル に 着いた ので 、 ハリー は はじめて 上座 の 来賓 席 を 見る こと が できた 。 ハリー に 近い ほう の 端に ハグリッド が 座って いて 、 ハリー と 目 が 合う と 親指 を 上げて 「 よかった 」 と いう 合図 を した 。 ハリー も 笑顔 を 返した 。 来賓 席 の 真ん中 で 、 大きな 金色 の 椅子 に アルバス ・ ダンブルドア が 座って いた 。 汽車 の 中 で 食べた 蛙 チョコレート の カード に 写真 が あった ので 、 すぐに その 人 だ と わかった 。 広間 の 中 で は 、 ゴースト と ダンブルドア の 白髪 だけ が 同じ ように キラキラ 輝いて いる だけ だった 。 「 漏れ 鍋 」 に いた 若い 神経質な クィレル 先生 も いた 。 大きな 紫 の ターバン を つけた 姿 が ひときわ へんて こりん だった 。

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7.1 組 分け 帽子 くみ|わけ|ぼうし group|divide|hat 7.1 Kopplungskappen 7.1 Grouping hat 7.1 Tapas de emparejamiento 7.1 Capsules d'appariement 7.1 Caps koppelen 7.1 Nakładki parowania 7.1 Tampas de emparelhamento 7.1 Para ihop lock 7.1 帽子分组 7.1 配对帽

7 組 分け 帽子 The Sorting Hat くみ|わけ|ぼうし|the|sorting|hat ||||сортировка|шляпа ||||Sorting|hat 7 pairs The Sorting Hat

扉 が ぱ ッ と 開いて 、 エメラルド 色 の ローブ を 着た 背 の 高い 黒 髪 の 魔女 が 現れた 。 とびら|||||あいて||いろ||||きた|せ||たかい|くろ|かみ||まじょ||あらわれた ||||||||||||рост|||||||| door||with a bang|suddenly||opened||||||wearing|back|||black|hair||||appeared The door popped open, revealing a tall black-haired witch in an emerald robe. とても 厳格な 顔つき を して いる 。 |げんかくな|かおつき||| |строгий|выражение лица||| very|strict|facial expression||| He has a very strict look. この 人 に は 逆らって は いけない 、 と ハリー は 直感 した 。 |じん|||さからって||||||ちょっかん| ||||противостоять||||||интуиция| ||||to go against||||||hunch| Harry instinctively said that he should not go against this person.

「 マクゴナガル 教授 、 イッチ ( 一 ) 年生 の 皆さん です 」 ハグリッド が 報告 した 。 |きょうじゅ||ひと|ねんせい||みなさん||||ほうこく| McGonagall|professor|first||||||||report| "Professor McGonagall, it's your first-year students," Hagrid reported.

「 ご苦労様 、 ハグリッド 。 ごくろうさま| спасибо за труд| thank you|Hagrid "Thank you, Hagrid. ここ から は 私 が 預かりましょう 」 |||わたくし||あずかり ましょう |||||возьму на себя |||||take care I'll take it from here." マクゴナガル 先生 は 扉 を 大きく 開けた 。 |せんせい||とびら||おおきく|あけた Dr. McGonagall opened the door wide. 玄関 ホール は ダーズリー の 家 が まるまる 入り そうな ほど 広かった 。 げんかん|ほーる||||いえ|||はいり|そう な||ひろかった прихожая|||Дурсли||||целиком||||большой entrance|hall||||||completely||||spacious The entrance hall was large enough to accommodate Dursley's house. 石 壁 が 、 グリンゴッツ と 同じ ような 松明 の 炎 に 照らさ れ 、 天井 は どこ まで 続く か わから ない ほど 高い 。 いし|かべ||||おなじ||たいまつ||えん||てらさ||てんじょう||||つづく|||||たかい камень|||Гринготтс||||факел||огонь||||потолок|||||же|||| stone|wall||Gringotts||||torch||flame||illuminated||ceiling||||continue||||| The stone walls are illuminated by torch flames similar to Gringots, and the ceiling is so high that you cannot tell how long it will last. 壮大な 大理石 の 階段 が 正面 から 上 へ と 続いて いる 。 そうだいな|だいりせき||かいだん||しょうめん||うえ|||つづいて| величественный|мрамор||||фронт|||||| magnificent|marble||stairs||front|||||continuing| A magnificent marble staircase leads from the front to the top.

マクゴナガル 先生 に ついて 生徒 たち は 石畳 の ホール を 横切って いった 。 |せんせい|||せいと|||いしだたみ||ほーる||よこぎって| |||||||камень||||перекресток| ||||students|||stone pavement||||crossed| The students followed McGonagall across the cobblestone hall. 入口 の 右手 の 方 から 、 何 百 人 も の ざわめき が 聞こえた ── 学校 中 が もう そこ に 集まって いる に ちがいない ── しかし 、 マクゴナガル 先生 は ホール の 脇 に ある 小さな 空き 部屋 に 一 年生 を 案内 した 。 いりぐち||みぎて||かた||なん|ひゃく|じん|||||きこえた|がっこう|なか|||||あつまって||||||せんせい||ほーる||わき|||ちいさな|あき|へや||ひと|ねんせい||あんない| ||правой стороне|||||||||шум|||||||||||||||||||бок||||||||||вести| entrance||right hand|||||hundred||||murmur|||school||||||gathered||||||||hall||side||||empty|room|||||guidance| I could hear the murmur of hundreds of people to the right of the entrance - the whole school must have gathered there by now - but McGonagall led the first graders to a small empty room off to the side of the hall. 生徒 たち は 窮屈な 部屋 に 詰め込ま れ 、 不安 そうに キョロキョロ し ながら 互いに 寄りそって 立って いた 。 せいと|||きゅうくつな|へや||つめこま||ふあん|そう に||||たがいに|よりそって|たって| |||тесный|||заперты|||||||друг к другу|прижавшись|| students|||cramped|||crammed||anxiety||looking around|||each other|huddling|| The students were crammed into a cramped room and stood anxiously scurrying around, leaning against each other.

「 ホグワーツ 入学 おめでとう 」 マクゴナガル 先生 が 挨拶 を した 。 |にゅうがく|||せんせい||あいさつ|| |||Макгонагл|||приветствие|| |admission|||||greeting|| "Congratulations on your arrival at Hogwarts," McGonagall said.

「 新入 生 の 歓迎 会 が まもなく 始まります が 、 大広間 の 席 に つく 前 に 、 皆さん が 入る 寮 を 決め なくて は なりません 。 しんにゅう|せい||かんげい|かい|||はじまり ます||おおひろま||せき|||ぜん||みなさん||はいる|りょう||きめ|||なり ませ ん |||приветствие||||||большой зал|||||||||войти|общежитие||||| new student|student||welcome|meeting||soon|||large hall||seat||will sit||to||||dormitory||decide|not having||will not become “The welcome party for new students is about to begin, but we must decide which dormitory you will be in before you can sit in the hall. 寮 の 組 分け は とても 大事な 儀式 です 。 りょう||くみ|わけ|||だいじな|ぎしき| |||||||ритуал| dormitory|possessive particle|group|division|||important|ritual| Dormitory grouping is a very important ritual. ホグワーツ に いる 問 、 寮生 が 学校 で の みなさん の 家族 の ような もの です 。 |||とい|りょうせい||がっこう|||||かぞく|||| |||вопрос|студенты общежития||||||||||| Hogwarts|||question|student||school|||everyone||family|||| Wenn du in Hogwarts bist, sind deine Internatsschüler wie deine Familie in der Schule. The question in Hogwarts is that the dormitory students are like your family at school. 教室 でも 寮生 と 一緒に 勉強 し 、 寝る の も 寮 、 自由 時間 は 寮 の 談話 室 で 過ごす こと に なります 。 きょうしつ||りょうせい||いっしょに|べんきょう||ねる|||りょう|じゆう|じかん||りょう||だんわ|しつ||すごす|||なり ます ||||||||||общежитие||||||беседка|||||| classroom||resident assistant|||||sleep|||dormitory|freedom|||||conversation|room||spend||| In the classroom, you can study with the dormitory students, sleep in the dormitory, and spend your free time in the dormitory's lounge. 寮 は 四 つ あります 。 りょう||よっ||あり ます There are four dormitories. グリフィンドール 、 ハッフルパフ 、 レイブンクロー 、 スリザリン です 。 Gryffindor|Hufflepuff||Slytherin| Gryffindor, Hufflepuff, Ravenclaw and Slytherin. それぞれ 輝かしい 歴史 が あって 、 偉大な 魔女 や 魔法使い が 卒業 しました 。 |かがやかしい|れきし|||いだいな|まじょ||まほうつかい||そつぎょう|し ました |славная|история|||великий|||||выпускался| each|glorious|history|||great|||||graduated| Each has a brilliant history, and great witches and wizards have graduated. ホグワーツ に いる 間 、 皆さん の よい 行い は 、 自分 の 属する 寮 の 得点 に なります し 、 反対に 規則 に 違反 した 時 は 寮 の 減点 に なります 。 |||あいだ|みなさん|||おこない||じぶん||ぞくする|りょう||とくてん||なり ます||はんたいに|きそく||いはん||じ||りょう||げんてん||なり ます |||||||поступки||||принадлежать|||баллы|||||правила||нарушение||||||уменьшение баллов|| |||while||||behavior||||belong|||points||||on the contrary|rules||violation||||||deduction|| While you are in Hogwarts, your good deeds will be the score of your dormitory, and conversely, if you violate the rules, you will be deducted from your dormitory. 学年 末 に は 、 最高 得点 の 寮 に 大変 名誉 ある 寮 杯 が 与えられます 。 がくねん|すえ|||さいこう|とくてん||りょう||たいへん|めいよ||りょう|さかずき||あたえ られ ます учебный год|конец||||||||очень|честь|некоторый||кубок общежития||будет вручён grade|end|||highest|score||||very|honor||dormitory|trophy||given At the end of the school year, the highest scoring dormitory will be awarded a very prestigious dormitory cup. どの 寮 に 入る に して も 、 皆さん 一人一人 が 寮 に とって 誇り と なる よう 望みます 」 |りょう||はいる||||みなさん|ひとりひとり||りょう|||ほこり||||のぞみ ます ||||||||каждый|||||||||надеюсь ||||||||each person|||||pride||||hopes No matter which dormitory you enter, I hope that each and every one of you will be proud of your dormitory. " 「 まもなく 全校 列席 の 前 で 組 分け の 儀式 が 始まります 。 |ぜんこう|れっせき||ぜん||くみ|わけ||ぎしき||はじまり ます |вся школа|присутствие||||||||| |whole school|seated||||group|||ceremony|| “Soon, the grouping ritual will begin in front of all the school attendees. 待って いる 間 、 できる だけ 身なり を 整えて おき なさい 」 まって||あいだ|||みなり||ととのえて|| |||||внешний вид||приведи в порядок|| ||during|as much as possible||appearance||tidy|in advance| While you're waiting, dress as much as you can. "

マクゴナガル 先生 は 一瞬 、 ネビル の マント の 結び目 が 左 耳 の 下 の 方 に ズレ て いる のに 目 を やり 、 ロン の 鼻 の 頭 が 汚れて いる のに 目 を 止めた 。 |せんせい||いっしゅん|||まんと||むすびめ||ひだり|みみ||した||かた||ずれ||||め|||||はな||あたま||けがれて|||め||とどめた ||||||||узел|||||||||сдвинут|||||||||||||грязным||||| |||moment|Neville||cloak||knot||left|ear||||||out of place|||||||||nose||head||dirty|||eye||focused McGonagall glanced at the knot in Neville's cape that had slipped below his left ear, and stopped to look at the smudged head of Ron's nose. ハリー は ソワソワ と 髪 を な で つけた 。 ||そわそわ||かみ|||| ||нервничал|||||| ||fidgeting||hair|||| Harry ruffled his hair.

「 学校 側 の 準備 が できたら 戻って きます から 、 静かに 待って いて ください 」 がっこう|がわ||じゅんび|||もどって|き ます||しずかに|まって|| |сторона||||||||||| school|side||preparation||if possible|come back|||quietly|wait|| "Ich werde zurück sein, wenn die Schule fertig ist, also wartet bitte ruhig." "We will be back when the school is ready, so please be quiet and wait for us." 先生 が 部屋 を 出て いった 。 せんせい||へや||でて| teacher||room||| Der Lehrer verließ den Raum. The teacher left the room. ハリー は ゴクリ と 生 つば を 飲み込んだ 。 ||ごくり||せい|||のみこんだ |||||слюна|| ||gulp||raw|saliva||swallowed Harry swallowed Gollum and a raw brim.

「 いったい どう やって 寮 を 決める んだろう 」 |||りょう||きめる| |||dormitory||decide| "How do you decide on a dormitory?"

ハリー は ロン に たずねた 。 ||||спросил ||||asked Harry asked Ron.

「 試験 の ような もの だ と 思う 。 しけん||||||おもう экзамен|||||| exam|||||| "I think it's like an exam. すごく 痛い って フレッド が 言って た けど 、 きっと 冗談 だ 」 |いたい||||いって||||じょうだん| |painful||Fred||||||joke| Fred sagte, es tut sehr weh, aber er macht wohl Witze." Fred said it hurt like hell, but I'm sure he was just kidding." ハリー は ドキドキ して きた 。 ||どきどき|| ||nervous|| Harry has been thrilled. 試験 ? しけん exam 全校 生徒 が いる 前 で ? ぜんこう|せいと|||ぜん| whole school|students|||| Vor der ganzen Schule? In front of the whole school? でも 魔法 なんて まだ 一 つ も 如 ら ないし ── 一体全体 僕 は 何 を し なくちゃ いけない んだろう 。 |まほう|||ひと|||ごと|||いったいぜんたい|ぼく||なん||||| ||такое как|||||как|||всё-таки|||||||| |magic||||||like||not yet|as a whole|I|||||have to|| But I still don't know any magic at all - what on earth do I have to do? ホグワーツ に 着いた と たんに こんな こと が ある なんて 思って も み なかった 。 ||ついた||||||||おもって||| ||Прибыл||только||||||||| ||arrived||as soon as|||||||||did not exist I never expected something like this to happen as soon as I arrived at Hogwarts. ハリー は 不安 げ に あたり を 見わたした が 、 ほか の 生徒 も 怖がって いる ようだった 。 ||ふあん|||||みわたした||||せいと||こわがって|| |||||||осмотрел||||||пугаться|| ||anxiety|seemingly||||looked around||||student||feeling scared|| Harry looked around anxiously, but it seemed that other students were also scared. みんな あまり 話 も し なかった が 、 ハーマイオニー ・ グレンジャー だけ は 、 どの 呪文 が 試験 に 出る んだろう と 、 今 まで に 覚えた 全部 の 呪文 に ついて 早口 で つぶやいて いた 。 ||はなし||||||||||じゅもん||しけん||でる|||いま|||おぼえた|ぜんぶ||じゅもん|||はやくち||| ||||||||||||заклинание||||||||||выученные||||||быстро||бормотала| ||talk||||||Granger||||spell||exam||||||||memorized|all||spell|||rapidly||muttered| Everyone didn't talk too much, but only Hermiony Granger was quick to mutter about every spell he had ever learned, wondering which spell would be in the exam. ハリー は ハーマイオニー の 声 を 聞く まい と 必死だった 。 ||||こえ||きく|||ひっしだった |||||||||отчаянно старался ||||||hearing|not||desperate Harry versuchte angestrengt, Hermines Stimme nicht zu hören. Harry was desperate not to hear Hermione's voice. これ まで こんなに 緊張 した こと は ない 。 |||きんちょう|||| |до||напряжение|||| |||nervous|||| I've never been this nervous before. 以前 、 いったい どう やった の か は わから ない が 、 ハリー が 先生 の かつら の 色 を 青く して しまった 、 と いう 学校 から の 手紙 を ダーズリー 家 に 持って 帰った 時 で さえ 、 こんなに ビクビク は し なかった 。 いぜん||||||||||||せんせい||||いろ||あおく|||||がっこう|||てがみ|||いえ||もって|かえった|じ||||びくびく||| раньше||||||||||||||парик|||||||||||||||||||||||трепетал||| before|what on earth|how|did it||||did not understand|||Harry||teacher||wig||||blue|||||||||||||||||even||nervously||| I don't know how he did it, but even when he brought home a letter from school telling the Dursleys that Harry had turned the color of his teacher's wig blue, they weren't this freaked out. ハリー は ドア を ジッと 見 続けた 。 ||どあ||じっと|み|つづけた ||||intently||continued Harry starrte weiter auf die Tür. Harry kept staring at the door. 今にも ドア が 開き 、 マクゴナガル 先生 が 戻って きて ハリー の 暗い 運命 が 決まる かも しれ ない 。 いまにも|どあ||あき||せんせい||もどって||||くらい|うんめい||きまる||| |||откроется|||||||||||определится||| any moment|||opening||||||||dark|fate||decided||| At any moment, the door could open, Professor McGonagall could return, and Harry's dark fate could be sealed.

突然 不思議な こと が 起こった 。 とつぜん|ふしぎな|||おこった suddenly|mysterious|||happened Suddenly something strange happened. ハリー は 驚いて 三十 センチ も 宙 に 跳び上がって しまった し 、 ハリー の 後ろ に いた 生徒 たち は 悲鳴 を 上げた 。 ||おどろいて|さんじゅう|せんち||ちゅう||とびあがって|||||うしろ|||せいと|||ひめい||あげた ||удивлённый||||воздух||вскочил вверх||||||||||||| ||surprised||centimeters||air||jumped|||||back|||students|||scream|| Harry jumped half an inch into the air in surprise, and the students behind him screamed.

「 いったい ……? " on earth ……? 」 ハリー は 息 を のんだ 。 ||いき|| ||breath|| 'Harry gasped. 周り の 生徒 も 息 を のんだ 。 まわり||せいと||いき|| The students around me also took a breath. 後ろ の 壁 から ゴースト が 二十 人 ぐらい 現れた のだ 。 うしろ||かべ||ごーすと||にじゅう|じん||あらわれた| ||||призрак|||||| ||wall||ghost|||||appeared| About twenty ghosts appeared from the back wall. 真珠 の ように 白く 、 少し 透き通って いる 。 しんじゅ|||しろく|すこし|すきとおって| жемчуг|||белым||прозрачный| pearl|||white||translucent| It is pearly white and slightly translucent. みんな 一 年生 の 方 に は ほとんど 見向き も せ ず 、 互いに 話 を し ながら スルスル と 部屋 を 横切って いった 。 |ひと|ねんせい||かた||||みむき||||たがいに|はなし||||するする||へや||よこぎって| ||||||||внимание|||||||||||||| |||||||almost|glance||||each other|||||smoothly||room||walking across| They barely looked at the first graders and walked across the room, talking to each other. なにやら 議論 して いる ようだ 。 |ぎろん||| |дискуссия||| somehow|discussion||| They seem to be arguing about something.

太った 小柄な 修道 士 らしい ゴースト が 言う 。 ふとった|こがらな|しゅうどう|し||ごーすと||いう толстый|маленький|монах||||| fat|small|monk|monk||ghost|| A fat, petite monk-like ghost says.

「 もう 許して 忘れ なさ れ 。 |ゆるして|わすれ|な さ| |прощай||пожалуйста, забудь| already|forgive|forgotten|done|(passive marker) Please forgive and forget me already. 彼 に もう 一 度 だけ チャンス を 与えましょう ぞ 」 かれ|||ひと|たび||ちゃんす||あたえ ましょう| ||||||||дадим| he||||time||chance||give| Let's give him one more chance. 「 修道 士 さん 。 しゅうどう|し| monk||Mr. Monk. ピーブズ に は 、 あいつ に とって 十分 過ぎる くらい の チャンス を やった じゃ ない か 。 ||||||じゅうぶん|すぎる|||ちゃんす||||| Пивз||||||||||||||| Pibs||||||enough|too|||||||| I think Peeves had more than enough chances for him. 我々 の 面汚し です よ 。 われわれ||つらよごし|| ||позор|| we||embarrassment|| It's a mess of us. しかも 、 ご存知 の ように 、 やつ は 本当の ゴースト じ や ない ── おや 、 君 たち 、 ここ で 何 して る ん だい 」 |ごぞんじ|||||ほんとうの|ごーすと|||||きみ||||なん|||| furthermore|know||as||||ghost|||||you|||||||| And, as you know, he's not a real ghost ── Oh, you guys, what are you doing here? "

ひだ が ある 襟 の ついた 服 を 着て 、 タイツ を はいた ゴースト が 、 急に 一 年生 たち に 気づいて 声 を かけた 。 |||えり|||ふく||きて||||ごーすと||きゅうに|ひと|ねんせい|||きづいて|こえ|| складки|||воротник||||||колготки||||||||||||| wrinkle|||collar|||clothes|||tights|||||suddenly||first grader|students||noticed||| A ghost wearing tights, dressed in pleated collars, suddenly noticed the first graders and called out to them. 誰 も 答え なかった 。 だれ||こたえ| ||ответ| ||answered| No one answered.

「 新入 生 じゃ な 。 しんにゅう|せい|| new student|student|| "It's a freshman. これ から 組 分け さ れる ところ か ? ||くみ|わけ|||| |from|group|division|||| Is it about to be grouped from now on? 」 太った 修道 士 が 一 年生 に ほほえみ かけた 。 ふとった|しゅうどう|し||ひと|ねんせい||| |monk|monk|||||smiled|bestowed ' The fat monk smiled at the first grader. 二 、 三 人 が 黙って うなずいた 。 ふた|みっ|じん||だまって| ||||quietly|nodded Two or three people silently nodded.

「 ハッフルパフ で 会える と よい な 。 ||あえる||| ||можно встретить||| Hufflepuff||can meet|||I wonder "I hope we can meet at the huffle puff. わし は そこ の 卒業 生 じゃ から の 」 と 修道 士 が いった 。 ||||そつぎょう|せい|||||しゅうどう|し|| ||||graduate|graduate|||||monk||| I'm a graduate there, "said the monk.

「 さあ 行きます よ 」 厳しい 声 が した 。 |いき ます||きびしい|こえ|| |||строгий||| |will go||harsh||| "Now, let's go." There was a harsh voice. 「 組 分け 儀式 が まもなく 始まります 」 くみ|わけ|ぎしき|||はじまり ます ||ceremony||soon| "The grouping ritual is about to begin." マクゴナガル 先生 が 戻って きた のだ 。 |せんせい||もどって|| Professor McGonagall is back. ゴースト が 一 人 ずつ 壁 を 抜けて フワフワ 出て いった 。 ごーすと||ひと|じん||かべ||ぬけて|ふわふわ|でて| |||||||пронзил|пухлый|| ||one||at a time|wall||passing|softly|| Ghosts went through the wall one by one and fluffy out.

「 さあ 、 一 列 に なって 。 |ひと|れつ|| |one|line|| "Now, in a line. ついてきて ください 」 マクゴナガル 先生 が 言った 。 |||せんせい||いった following||||| Follow me," McGonagall said.

足 が 鉛 に なった ように 妙に 重かった 。 あし||なまり||||みょうに|おもかった ||свинец||||странно|тяжёлый legs||lead||||strangely|heavy It was strangely heavy as if my legs were lead. ハリー は 黄土色 の 髪 の 少年 の 後ろ に 並び 、 ハリー の 後 に は ロン が 続いた 。 ||おうどいろ||かみ||しょうねん||うしろ||ならび|||あと|||||つづいた ||жёлто-коричневый|||||||||||за|||||следовал ||sandy||hair||boy||||lined up||||||||followed Harry lined up behind the boy with ocher hair, followed by Ron after Harry. 一 年生 は 部屋 を 出て 再び 玄関 ホール に 戻り 、 そこ から 二 重 扉 を 通って 大広間 に 入った 。 ひと|ねんせい||へや||でて|ふたたび|げんかん|ほーる||もどり|||ふた|おも|とびら||かよって|おおひろま||はいった |||||||прихожая||||||||||через|большой зал|| ||||||again|entrance|||returned|||two|double|door||passed|large hall|| The first-year student left the room and returned to the entrance hall, from which he entered the hall through the double doors.

そこ に は 、 ハリー が 夢にも 見た こと の ない 、 不思議で すばらしい 光景 が 広がって いた 。 |||||ゆめにも|みた||||ふしぎで||こうけい||ひろがって| |||||даже во сне|||||||||| |||||even in dreams|||||mysterious||scene||spreading| There was a strange and wonderful sight that Harry had never dreamed of. 何 千 と いう ろうそく が 空中 に 浮かび 、 四 つ の 長 テーブル を 照らして いた 。 なん|せん|||||くうちゅう||うかび|よっ|||ちょう|てーぶる||てらして| |тысяча|||свечи||||плавали||||длинный|||освещали| |thousand|||candles||midair||floated|four|counter suffix||long|||illuminating| Thousands of candles were floating in the air, illuminating the four long tables. テーブル に は 上級 生 たち が 着席 し 、 キラキラ 輝く 金色 の お 皿 と ゴブレット が 置いて あった 。 てーぶる|||じょうきゅう|せい|||ちゃくせき||きらきら|かがやく|きんいろ|||さら||||おいて| |||||||сели|||||||тарелка||гоблет||| |||advanced|student|||took their seats|||sparkling|golden|||||goblet||placed| Senior students were seated at the table, with glittering golden plates and goblets. 広間 の 上座 に は もう 一 つ 長 テーブル が あって 、 先生 方 が 座って いた 。 ひろま||かみざ||||ひと||ちょう|てーぶる|||せんせい|かた||すわって| большой зал||главный стол|||||||||||||| reception room||seat of honor||||one||||||teacher|people||| There was another long table at the top of the hall, where the teachers sat. マクゴナガル 先生 は 上座 の テーブル の ところ まで 一 年生 を 引率 し 、 上級 生 の 方 に 顔 を 向け 、 先生 方 に 背 を 向ける かっこう で 一 列 に 並ば せた 。 |せんせい||かみざ||てーぶる||||ひと|ねんせい||いんそつ||じょうきゅう|せい||かた||かお||むけ|せんせい|かた||せ||むける|||ひと|れつ||ならば| Макгонагл||||||||||||вести|||||||||направленный|||||||в виде|||||встать| |||head table|||||||||to lead||senior|student||||||||||back||facing|posture|||line||lined up| Professor McGonagall escorted the first-years to the upper table, and lined them up in a straight line with their faces toward the older students and their backs toward the teachers. 一 年生 を 見つめる 何 百 と いう 顔 が 、 ろうそく の チラチラ する 明かり で 青白い 提灯 の ように 見えた 。 ひと|ねんせい||みつめる|なん|ひゃく|||かお||||ちらちら||あかり||あおじろい|ちょうちん|||みえた |||||||||||||||||фонарь||| |||gaze|hundreds|hundred||||subject marker|candle||flickering||light||pale|paper lantern||| Hundreds of faces staring at the freshmen looked like pale lanterns in the flickering light of the candles.

その 中 に 点々 と 、 ゴースト が 銀色 の かすみ の ように 光って いた 。 |なか||てんてん||ごーすと||ぎんいろ|||||ひかって| |||точками||||||туман|||светился| |||sporadically||||silver||mist|||shining| In it, here and there, ghosts shone like silvery haze. みんな が 見つめる 視線 から 逃れる ように 、 ハリー が 天井 を 見上げる と 、 ビロード の ような 黒い 空 に 星 が 点々 と 光って いた 。 ||みつめる|しせん||のがれる||||てんじょう||みあげる||びろーど|||くろい|から||ほし||てんてん||ひかって| |||||||||||смотреть вверх||бархат||||||||||светили| everyone||gaze|gaze||to escape|as|||ceiling||look up||velvet|||black|sky||star||sparkling||shining| Harry looked up at the ceiling, trying to avoid the gaze of everyone, and saw stars twinkling in the velvety black sky.

「 本当の 空 に 見える ように 魔法 が かけられて いる の よ 。 ほんとうの|から||みえる||まほう||かけ られて||| |||||||наложено заклинание||| |sky||||magic||cast|||you It's been enchanted to look like the real sky. 『 ホグワーツ の 歴史 』 に 書いて あった わ 」 ハーマイオニー が そう 言う の が 聞こえた 。 ||れきし||かいて||||||いう|||きこえた ||history|||||Hermione|||||| I read it in the History of Hogwarts," I heard Hermione say.

そこ に 天井 が ある なんて とても 思え ない 。 ||てんじょう|||||おもえ| ||ceiling|||||cannot believe| It's hard to believe there's a ceiling there. 大広間 は まさに 天空 に 向かって 開いて いる ように 感じられた 。 おおひろま|||てんくう||むかって|あいて|||かんじ られた ||как раз|небо|||открывается|||чувствовалось large hall|(topic marker)|exactly|sky|||open|||was felt The hall felt like it was opening towards the sky. マクゴナガル 先生 が 一 年生 の 前 に 黙って 四 本 足 の スツール を 置いた ので 、 ハリー は 慌てて 視線 を 戻した 。 |せんせい||ひと|ねんせい||ぜん||だまって|よっ|ほん|あし||||おいた||||あわてて|しせん||もどした |||||||||четыре||||табуретка||||||||| ||||||||quietly|four||leg||stool||placed|so|||flustered|gaze||returned Harry hurriedly turned his gaze back as Dr. McGonagall silently placed a four-legged stool in front of the first grade. 椅子 の 上 に は 魔法使い の かぶる とんがり 帽子 が 置か れた 。 いす||うえ|||まほうつかい||||ぼうし||おか| |||||||носить|尖帽|||| chair|||||||wearing|pointed|hat||placed| A witch's pointy hat was placed on the chair. この 帽子 と きたら 、 つぎはぎ の 、 ボロボロ で 、 とても 汚 らしかった 。 |ぼうし|||||ぼろぼろ|||きたな| ||||пачкающийся|||||грязный| this|||when it comes to|patch||tattered|||dirty|very dirty This hat was patched, ragged, and very dirty. ペチュニア おばさん なら こんな 帽子 は 家 の 中 に 置いて おか ない だろう 。 ||||ぼうし||いえ||なか||おいて||| |||||||||||оставит|| ||||||||||put|leave|| Aunt Petunia wouldn't leave such a hat in the house.

もしかしたら 帽子 から ウサギ を 出す の か な 。 |ぼうし||うさぎ||だす||| |||кролик||||| maybe|||rabbit||||| Maybe he's trying to get a rabbit out of his hat. あてずっぽうに ハリー は そんな こと を 考えて いた が 、 みんな が 帽子 を じっと 見つめて いる の に 気づいて 、 ハリー も 帽子 を 見た 。 ||||||かんがえて|||||ぼうし|||みつめて||||きづいて|||ぼうし||みた наугад||||||||||||||||||||||| randomly|||||||||||hat||intently|||||||||| Unsure of what to expect, Harry thought about it, but then he noticed that everyone was staring at the hat, so he looked at it too. 一瞬 、 広間 は 水 を 打った ように 静かに なった 。 いっしゅん|ひろま||すい||うった||しずかに| |||||попал||| moment|hall||water||rippled|as|quietly| For a moment, the hall was quiet as if it had been flooded. すると 、 帽子 が ピクピク 動いた 。 |ぼうし|||うごいた |||дергался| then|hat||twitch|moved Then the hat twitched. つば の へり の 破れ 目 が 、 まるで 口 の ように 開いて 、 帽子 が 歌い だした 。 ||||やぶれ|め|||くち|||あいて|ぼうし||うたい| клюв||край||разрыв||||||||||запела| brim||brim|possessive particle|tear|eye|||||||||singing|started The torn eyes on the edge of the brim opened like a mouth, and the hat began to sing.

私 は きれい じゃ ない けれど わたくし||||| I'm not beautiful, but...

人 は 見かけ に よら ぬ もの じん||みかけ|||| ||||не по|| person||appearance||unexpected||thing Appearances are not always what they seem.

私 を しのぐ 賢い 帽子 わたくし|||かしこい|ぼうし ||превосходящий|умный| ||outsmart|smart|hat The smartest hat I've ever seen.

ある なら 私 は 身 を 引こう ||わたくし||み||ひこう ||||||отступить ||||self||withdraw If that's the case, I'll step back.

山高 帽子 は 真っ黒 だ やまたか|ぼうし||まっくろ| высокий|||чёрный| tall|||pitch black| Yama-taka bōshi wa makkuro da

シルクハット は すらりと 高い |||たかい ||стройно| silk hat||slender|tall The silk hat is tall and slender.

私 は ホグワーツ 組 分け 帽子 わたくし|||くみ|わけ|ぼうし |||group|| I am a Hogwarts sorting hat.

私 は 彼ら の 上 を いく わたくし||かれら||うえ|| I||they||||go I go above them.

君 の 頭 に 隠れた もの を きみ||あたま||かくれた|| you||||hidden|| what's hidden in your head

組 分け 帽子 は お 見通し くみ|わけ|ぼうし|||みとおし |||||видение group|||||outlook The sorting hat is clear

かぶれば 君 に 教えよう |きみ||おしえよう если наденешь|||я научу тебя put on|you||will teach I'll tell you if you wear it

君 が 行く べき 寮 の 名 を きみ||いく||りょう||な| ||||dormitory||| The name of the dormitory you should go to

グリフィンドール に 行く ならば ||いく| Gryffindor|||if If you're going to Gryffindor

勇気 ある 者 が 住 う 寮 ゆうき||もの||じゅう||りょう ||||жить|| courage||||live|| A dormitory where courageous people live

勇猛 果敢な 騎士 道 で ゆうもう|かかんな|きし|どう| храбрый|смелый||| brave|brave|knight|way| Brave and brave chivalry

他 と は 違う グリフィンドール た|||ちがう| he|||different|Gryffindor Gryffindor unlike any other

ハッフルパフ に 行く ならば ||いく| Hufflepuff||| If you're going to Hufflepuff

君 は 正しく 忠実 で きみ||まさしく|ちゅうじつ| |||верный| ||correctly|faithful| You are right and faithful

忍耐強く 真実 で にんたいづよく|しんじつ| терпеливо|истина| patiently|truth| Patience and truth

苦労 を 苦労 と 思わ ない くろう||くろう||おもわ| hardship||||think|not Don't think hard work is hard work

古き 賢き レイブンクロー ふるき|かしこき| Старый|умный| old|wise|Ravenclaw old wise ravenclaw

君 に 意欲 が ある ならば きみ||いよく||| ||желание||| you||motivation|||if if you have the will

機知 と 学び の 友人 を きち||まなび||ゆうじん| умение||учение||| wit||knowledge||friend|(object marker) Make friends with wit and learning

ここ で 必ず 得る だろう ||かならず|える| ||certainly|gain| You will definitely get it here

スリザリン で は もし かして sly||||let me borrow Maybe in Slytherin

君 は まこと の 友 を 得る きみ||||とも||える ||истинный|||| ||truth||friend||to gain You get a true friend

どんな 手段 を 使って も |しゅだん||つかって| |способ||| |means||using|no matter By any means

目的 遂げる 狡猾 さ もくてき|とげる|こうかつ| |достигать цели|хитрый| purpose|achieve|cunning| Cunning to achieve the purpose

かぶって ごらん ! надень| put on|try wearing Look at it! 恐れ ず に ! おそれ|| без страха|| fear||without Don't be afraid!

興奮 せ ず に 、 お 任せ を ! こうふん|||||まかせ| волнение|||||| excited|don't|without|||leave it| Don't get excited, leave it to me!

君 を 私 の 手 に ゆだね ( 私 は 手 なんか ない けれど ) きみ||わたくし||て|||わたくし||て||| ||||||передаю|||||| ||||||entrust|||||| Leave you in my hands (I have no hands)

だって 私 は 考える 帽子 ! |わたくし||かんがえる|ぼうし but||||hat Because I am a thinking hat!

歌 が 終わる と 広間 に いた 全員 が 拍手 喝さい を した 。 うた||おわる||ひろま|||ぜんいん||はくしゅ|かっさい|| |||||||||аплодисменты|аплодисменты|| song||||hall|||everyone||applause|applause|| When the song finished, everyone in the hall clapped and cheered. 四 つ の テーブル に それぞれ お辞儀 して 、 帽子 は 再び 静かに なった 。 よっ|||てーぶる|||おじぎ||ぼうし||ふたたび|しずかに| ||||||поклон|||||| |||||each|bow||||again|quietly| Each of the four tables bowed, and the room became quiet again.

「 僕たち は ただ 帽子 を かぶれば いい んだ ! ぼくたち|||ぼうし|||| we|||||put on||explanation We just need to wear hats! フレッド の やつ 、 やっつけて やる 。 |||побью| Fred|||defeat|to do I'll take care of that Fred guy. トロール と 取っ組み 合い させられる なんて 言って 」 ロン が ハリー に ささやいた 。 ||と っ くみ|あい|さ せ られる||いって||||| тролль||борьба||||||||| troll||struggle||made to|||||||whispered "Ron whispered to Harry, "I can't believe we're going to be grappling with trolls." ハリー は 弱々しく ほほえんだ 。 ||よわよわしく| ||слабо| ||weakly|smiled Harry weakly smiled.

── そりゃ 、 呪文 より も 帽子 を かぶる 方 が ずっと いい 。 |じゅもん|||ぼうし|||かた||| well|incantation|||||wear|||much| "Wearing a hat is much better than casting spells." だけど 、 誰 も 見て いない ところ で かぶる んだったら もっと いい のに 。 |だれ||みて|||||||| |||||||put on|if||| But it would be better if you could cover it up when no one is looking. 帽子 は かなり 要求 が 多い ように 思えた 。 ぼうし|||ようきゅう||おおい||おもえた |||требования|||| hat||quite|demand||||seemed The hat seemed quite demanding. 今 の ところ ハリー は 勇敢で も ない し 、 機知 が ある わけで も ない し 、 どの 要求 に も 当てはまら ない ような 気 が した 。 いま|||||ゆうかんで||||きち||||||||ようきゅう|||あてはまら|||き|| |||||||||умение||||||||требования|||подходит||||| now|||||brave|||and|wit||||||||demand|||fit||||| At the moment, Harry is neither brave nor resourceful, and I don't think he meets any of the requirements. 帽子 が 、「 少し 気分 が 悪い 生徒 の 寮 」 と 歌って くれて いた なら 、 まさに それ が 今 の ハリー だった 。 ぼうし||すこし|きぶん||わるい|せいと||りょう||うたって|||||||いま||| ||a little|mood|||student||dormitory||singing|||if|exactly|||||| If the Hat had sung to me, "A dormitory for students who feel a little bad," that's exactly who Harry would be today.

マクゴナガル 先生 が 長い 羊 皮 紙 の 巻紙 を 手 に して 前 に 進み 出た 。 |せんせい||ながい|ひつじ|かわ|かみ||まきがみ||て|||ぜん||すすみ|でた ||||||||пергамент|||||||| |||long|parchment|parchment|parchment||scroll|||||||advanced| McGonagall stepped forward with a long roll of parchment in her hand.

「 ABC 順に 名前 を 呼ば れたら 、 帽子 を かぶって 椅子 に 座り 、 組 分け を 受けて ください 」 abc|じゅんに|なまえ||よば||ぼうし|||いす||すわり|くみ|わけ||うけて| |||||было|||наденьте|||||||| ABC|in order|||called|if called||||chair|||group|||received| When they call your name in ABC order, put on your hat, sit in your chair, and be sorted into groups."

「 アボット ・ ハンナ ! Абботт|Ханна Abbott|Hannah Abbott Hannah! 」 ピンク の 頬 を した 、 金髪 の おさげ の 少女 が 、 転がる ように 前 に 出て きた 。 ぴんく||ほお|||きんぱつ||||しょうじょ||ころがる||ぜん||でて| ||щеки|||||косички||||катиться||||| pink||cheeks|||blond||braids||girl||rolled||||| A girl with pink cheeks and blonde pigtails came forward as if rolling. 帽子 を かぶる と 目 が 隠れる ほど だった 。 ぼうし||||め||かくれる|| ||||||скрывается|| ||to wear||||hidden|to the extent| Wearing a hat covered my eyes. 腰掛けた 。 こしかけた сев на корточки sat sat down. 一瞬 の 沈黙 …… いっしゅん||ちんもく ||тишина moment||silence A moment of silence ……

「 ハッフルパフ ! Хаффлпафф Hufflepuff Hufflepuff! 」 と 帽子 が 叫んだ 。 |ぼうし||さけんだ |||yelled "And the hat cried,"

右側 の テーブル から 歓声 と 拍手 が 上がり 、 ハンナ は ハッフルパフ の テーブル に 着いた 。 みぎがわ||てーぶる||かんせい||はくしゅ||あがり|||||てーぶる||ついた правый бок||||восторг||аплодисменты||||||||| right||||cheers||applause||rose|Hannah||||||sat Cheers and applause erupted from the table on the right, as Hannah sat down at the Hufflepuff table. ハリー は 太った 修道 士 の ゴースト が ハンナ に 向かって うれし そうに 手 を 振る の を 見た 。 ||ふとった|しゅうどう|し||ごーすと||||むかって||そう に|て||ふる|||みた ||толстый|монах||||||||||||||| ||gained weight|monk|||ghost|||||||||waving||| Harry saw the fat friar ghost waving happily at Hannah.

「 ボーンズ ・ スーザン ! Бонс|Сьюзан Bones|Susan Bones, Susan! 」 帽子 が また 「 ハッフルパフ ! ぼうし||| she called out excitedly, her hat had turned into a Hufflepuff one again! 」 と 叫び 、 スーザン は 小走り で ハンナ の 隣 に 座った 。 |さけび|||こばしり||||となり||すわった ||||бегом|||||| |shouted|Susan||jog||Hanna||next|| and Susan hurried over to sit next to Hannah.

「 ブート ・ テリー ! Бут|Терри boot|Terry 」 「 レイブンクロー ! Ravenclaw Ravenclaw! 」 今度 は 左 端 から 二 番 目 の テーブル に 拍手 が わき 、 テリー が 行く と 何 人 か が 立って 握手 で 迎えた 。 こんど||ひだり|はし||ふた|ばん|め||てーぶる||はくしゅ|||||いく||なん|じん|||たって|あくしゅ||むかえた ||||||||||||||||||||ка|||рукопожатие||встретили time||left|end||two|place|counter||||applause||rose|Terry|||||||||handshake||welcomed Next, applause erupted from the second table from the left, and Terry was greeted by a few people standing and shaking hands as he approached. 次の 「 ブロックルハースト ・ マンディ 」 も レイブンクロー だった が 、 その 次に 呼ば れた 「 ブラウン ・ ラベンダー 」 が 訂めて グリフィンドール に なった 。 つぎの||||||||つぎに|よば|||らべんだー||てい め て||| |Блоклрухарт|Мэнди|||||||||Коричневый|лаванда||изменил||| |Brocklehurst|Mandy|||||||called||Brown|lavender||sorted||| The next was 'Brocklehurst Mandy', also sorted into Ravenclaw, but 'Brown Lavender' called after that became Gryffindor. 一 番 左 端 の テーブル から はじける ような 歓声 が 上がった 。 ひと|ばん|ひだり|はし||てーぶる||||かんせい||あがった |||край||||взрываться|||| |||end||||burst||cheers||rose up A burst of cheers rose from the leftmost table. ハリー は ロン の 双子 の 兄弟 が ヒューッ と 口笛 を 吹く の を 見た 。 ||||ふたご||きょうだい||||くちぶえ||ふく|||みた ||||близнецы||||свист||свисток||свистеть||| ||||twins||brothers||whoosh||whistling||blew||| Harry saw Ron's twin brother whistling.

そして 「 ブルストロード ・ ミリ セント 」 は スリザリン に なった 。 ||みり|せんと|||| |Блурстロード|Мили|цент|||| |Bullstrode|military|cent|||| And "Bulstrode Millicent" became Slytherin. スリザリン に ついて あれこれ 聞か さ れた ので 、 ハリー の 思い込み な の かも しれ ない が 、 この 寮 の 連中 は どうも 感じ が 悪い と ハリー は 思った 。 ||||きか||||||おもいこみ||||||||りょう||れんちゅう|||かんじ||わるい||||おもった ||||||||||предположение||||||||||||||||||| Slytherin|||various||||so|Harry||assumption||nominalizer||||||dormitory||lot||somehow|feeling|||||| Since Harry was asked various things about Slytherin, he might just be assuming, but he thought the people in this house felt unpleasant.

ハリー は いよいよ 決定 的に 気分 が 悪く なって きた 。 |||けってい|てきに|きぶん||わるく|| Гарри|||решение|||||| Harry||finally|decisive|significantly|mood|||| Harry was starting to feel definitively sick. 学校 で 体育 の 時間 に チーム を 組んだ 時 の こと を 思い出した 。 がっこう||たいいく||じかん||ちーむ||くんだ|じ||||おもいだした ||||||||собранной||||| ||physical education||||team||formed||||| He remembered when he had to team up during P.E. at school. ハリー が 下手だ から と いう わけで は なく 、 ハリー を 誘う と ダドリー に 目 を つけられる ので 、 みんな いつも 最後 まで ハリー を のけもの に した 。 ||へただ|||||||||さそう||||め||つけ られる||||さいご|||||| ||неумелый|||||||||пригласить||||||||||||||изгой|| Harry||not good||||||not|||invite||||||noticed||||end||||outcast|| It wasn't because Harry was bad, but because if they invited Harry, Dudley would take notice, so everyone always ended up bullying Harry until the end. 「 フィンチ - フレッチリー ・ ジャスティン ! финч|Флетчли|Джастин Finch|Fletchley|Justin "Finch - Fletchley Justin! 」 「 ハッフルパフ ! Hufflepuff 」 帽子 が すぐに 寮 名 を 呼び 上げる 時 と 、 決定 に しばらく かかる 時 が ある こと に ハリー は 気づいた 。 ぼうし|||りょう|な||よび|あげる|じ||けってい||||じ|||||||きづいた ||||||||||||некоторое время||||||||| ||immediately|dormitory|||call||||decision||a while||||||||| Harry has noticed that sometimes the hats call out the dorm names right away, and sometimes it takes a while to decide. ハリー の 前 に 並んで いた 黄土色 の 髪 を した 少年 、「 フィネガン ・ シェーマス 」 など 、 まるまる 一 分間 椅子 に 座って いた 。 ||ぜん||ならんで||おうどいろ||かみ|||しょうねん|||||ひと|ぶん かん|いす||すわって| ||||||желтовато-коричневый||||||Финеган Шеймус|Шеймус|||||||| ||||waiting||sandy||||||Finnigan|Seamus||completely|one|minute|chair||| The boy with ochre hair in front of Harry, Finnegan Seamus, sat in his chair for a full minute. それ から やっと 帽子 は 「 グリフィンドール 」 と 宣言 した 。 |||ぼうし||||せんげん| |||||||объявила| |||||Gryffindor||declared| Then, finally, the hat was declared "Gryffindor".

「 グレンジャー ・ ハーマイオニー ! Granger| " Granger Hermione! 」 ハーマイオニー は 走る ように して 椅子 に 座り 、 待ちきれ ない ように グイッ と 帽子 を かぶった 。 ||はしる|||いす||すわり|まちきれ|||||ぼうし|| ||бежать||||||не терпится|||плотно|||| ||running|||chair||sat|couldn't wait|||smoothly||||put on 'Hermione scurried into her chair and pulled her hat on, impatiently. 「 グリフィンドール ! Gryffindor! 」 帽子 が 叫んだ 。 ぼうし||さけんだ ||yelled "The hat shouted." ロン が うめいた 。 ||стонал ||famous Ron groaned.

ハリー は 急に 恐ろしい 考え に とらわれた 。 ||きゅうに|おそろしい|かんがえ|| |||ужасная|||пойманный в ловушку ||suddenly|frightening|||captivated Harry suddenly got caught up in a horrifying idea. ドキドキ して いる から 、 そんな 考え が 浮かんで くる のだ 。 どきどき|||||かんがえ||うかんで|| ||||such|thought|(subject marker)|comes to mind|| Such thoughts come to my mind because my heart is pounding. どの 寮 に も 選ば れ なかったら どう しよう 。 |りょう|||えらば|||| |dormitory|||chosen|||| What if you weren't selected for any dormitory? 帽子 を 目 の 上 まで かぶった まま 永遠に 座り 続けて いる ── ついに マクゴナガル 先生 が やってきて 帽子 を ぐ いと 頭から 取り上げ 、 何 か の 問 違い だった から 汽車 に 乗って お 帰り なさい 、 と 言う ── もし そう なったら どう しよう ? ぼうし||め||うえ||||えいえんに|すわり|つづけて||||せんせい|||ぼうし||||あたまから|とりあげ|なん|||とい|ちがい|||きしゃ||のって||かえり|||いう||||| ||||||||||||наконец-то||||приходит||||сильно, резко|с головы|снять||||вопрос||||поезд|||||||||||| ||||||||eternally|sitting|continuing||||||came|||grab|lightly|over|took||||question|mistake|||train||||||||||if that happens|| You sit forever with your hat over your eyes—Finally, Professor McGonagall comes in, pulls your hat off your head, and tells you that you've made a mistake and should get on the train home— ─ What should I do if that happens?

ヒキガエル に 逃げられて ばかり いた 「 ロングボトム ・ ネビル 」 が 呼ば れた 。 ひきがえる||にげ られて||||||よば| |||||Невилл Лонгботтом|||| ||was escaped|||Longbottom|||called| "Longbottom Neville," who had been shunned by toads, was called. ネビル は 椅子 まで 行く 途中 で 転んで しまった 。 ||いす||いく|とちゅう||ころんで| |||||||упал| |||||on the way||fell| Neville fell on the way to his chair. 決定 に しばらく かかった が 、 帽子 は やっと 「 グリフィンドール ! けってい|||||ぼうし||| решение|||||||наконец| decision||for a while|took time|but|||| It took a while to decide, but Hat finally said, 'Gryffindor! 」 と 叫んだ 。 |さけんだ |yelled

ネビル は 帽子 を かぶった まま かけ出して しまい 、 爆笑 の 中 を トボトボ 戻って 、 次の 「 マクドゥガル ・ モラグ 」 に 渡した 。 ||ぼうし||||かけだして||ばくしょう||なか||とぼとぼ|もどって|つぎの||||わたした ||||||вырвался наружу||взрывной смех||||потихоньку возвращаясь|||Макдугал|Макдугал Мораг|| ||||||started running||burst of laughter||||trudging|back||McDougal|Morag||handed Neville went out with his hat on, and returned to the laughter and handed it over to the next "McDougall Morag".

マルフォイ は 名前 を 呼ば れる と ふんぞり返って 前 に 進み 出た 。 ||なまえ||よば|||ふんぞりかえって|ぜん||すすみ|でた |||||||развалившись|||| Malfoy||||called|||proudly|||stepped|stepped When Malfoy was called by his name, he turned around and moved forward. 望み は あっという間 に かなった 。 のぞみ||あっというま|| надежда||||сбылась wish||in no time||came true The hope came true in no time. 帽子 は マルフォイ の 頭 に ふれる か ふれ ない うち に 「 スリザリン ! ぼうし||||あたま|||||||| ||||голове||касаться||касаться|||| ||Malfoy||||touched||touch|||| The hat touches Malfoy's head or before he touches it, "Slytherin! 」 と 叫んだ 。 |さけんだ |yelled

マルフォイ は 満足げに 仲間 の クラップ や ゴイル の いる 席 に 着いた 。 ||まんぞくげに|なかま|||||||せき||ついた ||удовлетворительно|||||||||| ||satisfied|companion||clap|||||seat||sat Malfoy happily sat down with his comrades Crapp and Goyle. 残って いる 生徒 は 少なく なって きた 。 のこって||せいと||すくなく|| ||||мало|| remaining||student||few|| There are fewer students left.

「 ムーン 」……「 ノット 」……「 パーキンソン 」……、 双子 の 「 パチル 」 姉妹 ……、「 パークス ・ サリー - アン 」……、 そして 、 ついに ── |のっと||ふたご|||しまい||||| Луна|узел|Паркинсон|||Пачил|сестры|Парки|||| Moon|knot|Parkinson|twins||Patchil|sisters|Parks|Sally|Ann||finally "Moon"..."Knot"..."Parkinson"..., the twin sisters "Patil"..., "Parks Sally-Anne"... and finally...

「 ポッター ・ ハリー ! Potter Harry! 」 ハリー が 前 に 進み 出る と 、 突然 広間 中 に シーッ と いう ささやき が 波 の ように 広がった 。 ||ぜん||すすみ|でる||とつぜん|ひろま|なか|||||||なみ|||ひろがった |||||||||||тишина|||шепот||||| ||||stepped|||suddenly|hall|||hiss|||whisper||wave|||spread As Harry moved forward, suddenly a whispering whisper spread like a wave in the hall. 「 ポッタ 一って 、 そう 言った ? |ひと って||いった |один раз|| plop|once|| "Potta one," you say? 」 「 あの ハリー ・ ポッター な の ? "Is that Harry Potter? 」 帽子 が ハリー の 目 の 上 に 落ちる 直前 まで ハリー が 見て いた の は 、 広間 中 の 人 たち が 首 を 伸ばして ハリー を よく 見よう と して いる 様子 だった 。 ぼうし||||め||うえ||おちる|ちょくぜん||||みて||||ひろま|なか||じん|||くび||のばして||||みよう||||ようす| ||||глаза|||||перед тем как||||||||||||||||||||||||состояние| hat||||eyes||||fall|just before||||||||hall||||||neck||stretch||||||||appearance| Until just before the hat fell on Harry's eyes, Harry was watching people in the hall stretching their necks and looking closely at Harry. 次の 瞬間 、 ハリー は 帽子 の 内側 の 闇 を 見て いた 。 つぎの|しゅんかん|||ぼうし||うちがわ||やみ||みて| ||||||внутри||||| |moment|||hat||inside||dark||| The next moment Harry was looking at the darkness inside the hat. ハリー は じっと 待った 。 |||まった ||quietly|waited Harry waited patiently.

「 フーム 」 低い 声 が ハリー の 耳 の 中 で 聞こえた 。 |ひくい|こえ||||みみ||なか||きこえた Хмм|||||||||| hmm|low|||||ear|||| Harry heard a low voice in his ear.

「 むずかしい 。 сложно difficult 非常に むずかしい 。 ひじょうに| очень| very|difficult Very difficult. ふむ 、 勇気 に 満ちて いる 。 |ゆうき||みちて| |||полный смелости| nod|courage||filled| Hmm, full of courage. 頭 も 悪く ない 。 あたま||わるく| He is not stupid. 才能 も ある 。 さいのう|| talent|| Talented too. おう 、 なんと 、 なるほど …… 自分 の 力 を 試したい と いう すばらしい 欲望 も ある 。 |||じぶん||ちから||ためし たい||||よくぼう|| |||||||хочу попробовать||||желание|| oh||I see|oneself||power||to test||||desire|| Oh, I see ... I also have a wonderful desire to test my strength. いや 、 おもしろい …… さて 、 どこ に 入れた もの かな ? |||||いれた|| |||||положил|| No, it's interesting ... Well, where did you put it? 」 ハリー は 椅子 の 縁 を 握りしめ 、「 スリザリン は ダメ 、 スリザリン は ダメ 」 と 思い 続けた 。 ||いす||えん||にぎりしめ|||だめ|||だめ||おもい|つづけた ||||край||||||||||| Harry||chair||edge||gripping|||no|||||| 'Harry clutched the edge of his chair and kept thinking, 'No Slytherin, no Slytherin.' 「 スリザリン は 嫌な の か ね ? ||いやな||| Slytherin||unpleasant|||right "You don't like Slytherin? 」 小さな 声 が 言った 。 ちいさな|こえ||いった small|||said ' said a small voice.

「 確か かね ? たしか| if I remember correctly|right Are you sure? 君 は 偉大に なれる 可能 性 が ある んだ よ 。 きみ||いだいに||かのう|せい|||| ||велико||возможность||||| ||great|can become|possible|potential|||| You have the potential to be great. その すべて は 君 の 頭 の 中 に ある 。 |||きみ||あたま||なか|| that|||you||||||exists It's all in your head. スリザリン に 入れば 間 違いなく 偉大に なる 道 が 開ける 。 ||はいれば|あいだ|ちがいなく|いだいに||どう||あける ||войдёшь||безусловно||||| ||enters|opportunity|doubtlessly|great||||will open Once you're in Slytherin, you're on your way to greatness, no doubt about it. 嫌 かね ? いや| unwilling| You don't like it? よろしい 、 君 が そう 確信 して いる なら …… むしろ 、 グリフィンドール ! |きみ|||かくしん||||| ||||уверенность||||скорее| good||||confidence||||rather|Gryffindor All right, if you're sure ... Rather, Gryffindor! 」 ハリー は 帽子 が 最後 の 言葉 を 広間 全体 に 向かって 叫ぶ の を 聞いた 。 ||ぼうし||さいご||ことば||ひろま|ぜんたい||むかって|さけぶ|||きいた |||||||||всей комнаты|||||| ||hat||last||word||hall|entire||toward|shout|||heard Harry heard the hat yell his last words across the hall. 帽子 を 脱ぎ 、 ハリー は フラフラ と グリフィンドール の テーブル に 向かった 。 ぼうし||ぬぎ|||ふらふら||||てーぶる||むかった hat||taking|||unsteadily|||||| Harry takes off his hat and wanders over to the Gryffindor table. 選んで もらえた 、 しかも スリザリン で は なかった 、 その 安堵 感 で ハリー は 頭 が いっぱいで 、 最高の 割れる ような 歓声 に 迎えられて いる こと に も まったく 気づか なかった 。 えらんで||||||||あんど|かん||||あたま|||さいこうの|われる||かんせい||むかえ られて||||||きづか| ||||||||облегчение|||||||полным-полно||восторг||||встречен||||||| chosen|was able to receive|moreover||||||relief|feeling||||||full|best|breaking||cheers||being welcomed|||||at all||not Harry was so relieved that he had been chosen, and that he wasn't in Slytherin, that he didn't even realize he was being greeted with the loudest cheers. 監督 生 パーシー も 立ち上がり 、 力強く ハリー と 握手 した 。 かんとく|せい|||たちあがり|ちからづよく|||あくしゅ| тренер|||||сильно|||| director||Percy|||strong|||shook hands| Director Percy also stood up and shook hands with Harry powerfully. 双子 の ウィーズリー 兄弟 は 、「 ポッター を 取った ! ふたご|||きょうだい||||とった twins||Weasley|brothers||Potter||taken The Weasley twins said, "We got Potter! ポッター を 取った ! ||とった ||took I got the snitch! 」 と 歓声 を 上げて いた 。 |かんせい||あげて| |cheers||| he shouted with joy.

ハリー は さっき 出会った ひだ 襟 服 の ゴースト と むかい合って 座った 。 |||であった||えり|ふく||ごーすと||むかいあって|すわった ||||||||||напротив| ||a little while ago|met|wrinkled|collar|||||facing| Harry sat facing the ghost in the frilly-collared suit he had just met. ゴースト は ハリー の 腕 を 軽く 叩いた 。 ごーすと||||うで||かるく|たたいた ||||||легко|легко коснулся ||||arm||lightly|tapped The ghost tapped Harry's arm. とたん に ハリー は 冷水 の 入った バケツ に 腕 を 突っ込んだ ように ゾーッ と した 。 ||||れいすい||はいった|ばけつ||うで||つっこんだ|||| ||||холодная вода|||||||||ужас|| suddenly||||cold water||filled|bucket||arm||thrust||hiss||did Immediately, Harry chilled as if he had his arm stuck in a bucket of cold water.

寮生 の テーブル に 着いた ので 、 ハリー は はじめて 上座 の 来賓 席 を 見る こと が できた 。 りょうせい||てーぶる||ついた|||||かみざ||らいひん|せき||みる||| студенты общежития|||||||||почетное место||гость|||||| dormitory resident||||sat|so|||for the first time|seat of honor||guest|seat||||| At the dormitory table, Harry had his first glimpse of the honored guest table. ハリー に 近い ほう の 端に ハグリッド が 座って いて 、 ハリー と 目 が 合う と 親指 を 上げて 「 よかった 」 と いう 合図 を した 。 ||ちかい|||はしたに|||すわって||||め||あう||おやゆび||あげて||||あいず|| |||||на краю|||||||||||большой палец||||||знак|| ||close|||edge|||||||||||thumb||||||signal|| Hagrid was sitting at the far end, closest to Harry, and when he met Harry's eyes, he gave a thumbs up and said ``good job''. ハリー も 笑顔 を 返した 。 ||えがお||かえした ||smile||returned Harry smiled back too. 来賓 席 の 真ん中 で 、 大きな 金色 の 椅子 に アルバス ・ ダンブルドア が 座って いた 。 らいひん|せき||まんなか||おおきな|きんいろ||いす|||||すわって| гостя|||||||||||||| guest|seat||middle|||golden||chair|||||| In the middle of the guest table sat Albus Dumbledore in a large golden chair. 汽車 の 中 で 食べた 蛙 チョコレート の カード に 写真 が あった ので 、 すぐに その 人 だ と わかった 。 きしゃ||なか||たべた|かえる|ちょこれーと||かーど||しゃしん||||||じん||| |||||лягушка|||||фото||||||||| train|||||frog|||||photo||||right away||||| There was a photo on the frog chocolate card I ate in the train, so I knew immediately that he was the person. 広間 の 中 で は 、 ゴースト と ダンブルドア の 白髪 だけ が 同じ ように キラキラ 輝いて いる だけ だった 。 ひろま||なか|||ごーすと||||しらが|||おなじ||きらきら|かがやいて||| |||||||||белые волосы||||||||| hall|||||ghost||Dumbledore||white hair|||same|||sparkling||| In the hall, only the ghost and Dumbledore's white hair were just as shining. 「 漏れ 鍋 」 に いた 若い 神経質な クィレル 先生 も いた 。 もれ|なべ|||わかい|しんけいしつな||せんせい|| |||||нервный|Квиррел||| leak||||young|nervous|Quirrell||| There was also a young, nervous teacher, Quirel, who was in the Leaky Pot. 大きな 紫 の ターバン を つけた 姿 が ひときわ へんて こりん だった 。 おおきな|むらさき||たーばん|||すがた|||へん て|こり ん| |пурпурный||тюрбан||||||странный|странный человек| |purple||turban|||figure||particularly|strangely|strangely| The figure with the big purple turban was particularly strange.