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Ted Talks, The rules we make together will be a weapon to solve world's challenges | Masato ODA | TEDxKobe (1)

The rules we make together will be a weapon to solve world 's challenges | Masato ODA | TEDxKobe (1)

字幕 : UDO Rina 校正 : Emi Atarashi

皆さん これ 何だか わかります か

そう キクラゲ です

キノコ の 仲間 な ん です よ ね

12歳 の 時 たまたま キクラゲ の 話 に なりました

確か 苦手な 食べ物 と か

そんな たわ い も ない 話 だった と 思います

友達 が 言って た ん です

「俺 キクラゲ あか ん わ

キクラゲって あの コリコリ する クラゲ の 仲間 や んな」

「ん ん?」

僕 は 突っ込みました

「キクラゲ は キノコ の 一種 や と 思う で」

ところが 声 の 大きな K 君 が 来て 一喝 する ん です

(K 君 )「アホ か キクラゲ は クラゲ や で 中華 料理 と か に 入っと る やろ」

「いや 中華 料理 の クラゲ と は 違う やつ や キクラゲ は キノコ や で」

(K 君 )「クラゲ や と 思う 人」

「はい はい は ー い」

6人 の うち で すね 4人 が クラゲ と 答え

多数決 の 結果

キクラゲ は クラゲ と されて しまった ん です

(笑)

なんで 多数決 で 決め ん ねん と ふてくされる 僕 に

「アホ 民主 主義 は 多数決 なん や 」と K 君 は 言い放ちました

キクラゲ を クラゲ と 断定 さ れ 腹 も 立ちました が

今 まで あんまり 考えた こと も なかった 「民主 主義 」が 心 に ひっかかりました

「民主 主義?

みんな で 決めるって いう 意味 や んな

多数決 で 決めるって いう 意味 なんか な?

しかし 声 の 大きい やつ は 有利 や なあ

正しい こと を 言って も 声 が 小さい と 聞いて もらわ れ へん

それ が 伝えられる 地位 に なら ん と あか ん の や 」と

12歳 の 僕 は 思って しまった ん です ね

その後 僕 は

「将来 は 政治 家 に なろう 」と 思う よう に なりました

うーん

手段 と 目的 を 取り違えてます

心配です ね

ともあれ 12歳 の 僕 は 勉強 を 始めました

さて 大学 に 入り 19歳 の 僕

政治 の 授業 を 受けて た ん です ね

先生 に 「政治 家 に なりたい ん です 」と 伝えました

すると

「君 ね 勉強 して たら 政治 家 に なれる と 思ったら 大 間違い だ よ

政治 家 に なる に は まず 先生 の カバン 持ち を 何 年 も やら ない と

お 父さん が 政治 家 だって いう ような 地盤 と か

有名 人 と して の 看板 が あれば 別だけど ね

選挙 に 勝つ に は お 金 だって すごく かかる

地盤 、看板 、カバンって 言う だろう?」

ガーン

政治 家 に なるって そういう こと な んだろう か

僕 は がっかり して もやもや して 過ごして いました

でも 落ち込んで いる 僕 を 元気づける 出会い も ありました

それ は インターネット でした

キーワード を 入力 する だけ で

好きな バンド の ツアー の スケジュール から

アメリカ 政府 の 発表 資料 まで 読める ん です

こいつ は すごい ぞ

当時 は まだ ネット 検索 を 知ってる 人 が あまり い なかった ん です

だから 僕 は 「あいつ に 聞けば なんでも わかる 」と

一 時期 言われて いた ん です ね

実際 は 裏 で 検索 して た だけ な ん です けど

幸いな こと に 大学 で は

「インターネット を 作った 父 」と 言わ れる 村井 純 先生 の 思想 に も

触れる こと が できました

インターネット に は 中央 が ない

だから どこ か が 壊れて も どこ か が 補完 して いく

あらゆる 地域 が あらゆる 産業 が あらゆる 人 が

等しく つながる こと が できる

これ が インターネット な んだ

これ は きっと 新しい 時代 に なる 僕 は 確信 しました

情報 で 世界 が 繋がる のであれば

政治 家 に なら なくったって 社会 を 変えられる かも

インターネット に 夢中に なる うち

僕 は 政治 家 を 目指そう と いう 気持ち は なくなって いきました

23歳 の 時 僕 は IT 企業 に 就職 します

大きな 企業 の 情報 システム に 触れて

IT が 現場 で どういう 風 に 使わ れる の か 学んで いきました

そんな 社会 人 生活 を 送る 中 で

ウィキペディア が 出て きた ん です ね

当時 は まだ 今 ほど の 情報 量 は なかった ん です けれど

みんな で 作る 世界 の 無料 の オンライン の 辞書

これ に 興奮 しました

村井 先生 が 言って いた 「中央 」が なくて

どこ か が 壊れて も 誰 か が 補完 して いくって いう インターネット の 特性 を

ウィキペディア は ずばり と 見せ付けて くれた ん です

情報 が 多く の 人 に 開かれて いく

人間って すごい オープンって すごい

この 素晴らし さ を もっと もっと 活用 する に は

どう したら いい んだろう

こんな 思い で 会社 に 勤め ながら

社会 人 大学院 に も 入学 した ん です

そこ で 僕 が IT 関連 の 授業 と 思って

勘違い で 履修 した 未来 学って いう 授業 が ありました

ここ で 論じられて いた の が

気候 変動 問題 だった ん です

この 時 の 衝撃 が

僕 の この後 の 生き 方 を 変える きっかけ に も なりました

温度 上昇 が もたらす 熱波 、洪水 、水 の 枯渇

生態 系 が 大きく 崩れて 食べ物 が 不足 して

太古 の ウイルス が 地上 に 出現 して しまう

この 状況 を 食い止める ため に 科学者 たち は

それ こそ 僕 が 生まれる 前 から

温室 効果 ガス の 排出 を 抑える よう に 警告 して きました

先進 国 の 間 で ようやく

京都 議定書って いう 二 酸化 炭素 を 削減 する ルール が できた ん です

しかし 世界 の 足並み は 全く 揃いません でした

「先進 国 だけ に 義務 が ある なんて アンフェアだ 」と か

「経済 は 一体 どう する んだ」

自分 たち が 将来 生きる か 死ぬ か の 問題 であった と して も

国家 間 の 意思 決定 と いう の は 一筋縄 で は いきま せ ん

僕 も 一 度 目指して いた この 中央 集権 の 選ば れ し者 たち の 会議 は

物事 を 先 送り に して

有効な 手段 が 取ら れる こと の ない まま に 時間 が 過ぎ去って いる ん です

そして 多く の 人 たち に とって も

忙しい 日常 の 中 で この 問題 へ の 熱意 は 続きません

これ は 現在 まで の 二 酸化 炭素 の 濃度 と 平均 気温 の グラフ です

1979年 に 国際 気候 会議 が あって 以来

僕 が 幻滅 した 京都 議定書 、パリ 協定 など

いっぱい 話し合い を 経て いる ん です けれども

一本調子に 状況 が 悪く なって いる の が 分かります

これ が 残念 ながら

国 の 代表 たち が 話し合い を 続けて いる 結果 な ん です

これって キクラゲ を クラゲ だ と 決めた キクラゲ 民主 主義 と

本質 的に 変わりません よ ね

まったく 多数決って 何 な んでしょう

ここ で 少し 考えて みたい ん です

実は こういう 問題 は 気候 変動 の 話 だけ では ありません

なんで 僕ら は 集団 に なる と

妥当な 意思 決定 が でき なく なる んだろう

それ は 決める 立場 に ある 人 が

痛み を 伴う 決定 を する と 損 を する と

近視眼的に なって いる から で は ない でしょう か

多く の 決める 立場 を 人 に 任せて いる 人 たち は

どこ か の 誰 か が きっと うまく やって くれる はず と

思って いる から かも しれません

どう やったら この 状況 を 脱して

良い 意思 決定 が できる よう に なる のだろう

僕 は 大学院 に 通い 始めた 頃 から

人間 集団 の 意思 決定 を より バー ジョン アップ する 方法 は ない の か と

考える よう に なって いきました

村井 純 先生 も 言って いた あらゆる 人 たち が つながり

壊れて も 誰 か が 補完 するって いう インターネット の 力 を

意思 決定 に 使え ない の か

そんな こと を 思う よう に なって いきました

この 問題 意識 に 応えて くれる 技術 が このあと 登場 する ん です

それ は 自動 翻訳 技術 です

2018年 頃

翻訳 技術 の 精度 が 大きく 向上 した ん です

とっても 不自然だった 翻訳 が

ディープラーニング 技術 の 登場 で とって も なめらかに なり

日々 精度 が 進化 して る ん です ね

アラビア 語 も ギリシャ 語 も

ヘブライ 語 も ベトナム 語 も

今 まで 全く たどり着く こと の でき なかった 様々な 言語 で 書かれた 文章 が

母国 語 で 読める ん です

僕 は この 翻訳 技術 を 使えば

世界 の あらゆる 場所 で 行わ れる 意思 決定 に も

人々 が 触れる こと が できる よう に なる と 考えました

僕ら の 未来 に とって 重要な 問題 を

キクラゲ 民主 主義 で 決めて しまわ ない ため に は

みんな が それ を ウォッチ できる よう に すれば いい じゃ ない か

民主 主義 、インターネット 、中央 の ない 分散 型

オープン 、翻訳 テクノロジー

僕 の 中 で 色 んな もの が 繋がりました

過去 の 人類 が でき なかった もの でも 今 なら できる かも しれ ない

2018年 に 僕 は 勤めて いた 会社 を 辞めて 起業 しました

ルール が 作られて いく プロセス を

世界中 の 人 に 見て もらえる よう に しよう と 決めました

僕 は 「ルール 」ルール こそ が

解決 の 鍵 な んだ と 気づいた ん です

でも ルール は 僕たち を 縛り

どこ か 一部 の 人 が 得 を する よう に 設けられた もの

って いう 印象 を 持つ 人 も 実は 圧倒 的な んじゃ ない でしょう か

しかし よく 考えて みて ください

ルール は 本来 僕たち の 暮らし を 良く する ため に

設計 さ れる べき もの である ん です

世界 に は 解決 の 難しい 問題 が いろいろ あります

ルール は この 問題 に 立ち向かって いく ため の

僕ら の 武器 で も ある ん です

これ が 僕 が 今日 みなさん に お 伝え し たかった こと

「みんな で 作る ルール は 世界 の 難問 へ の 武器 に なる 」です

持続 可能な イノベーション に 投資 を 向ける と か

配慮 の ない 技術 に 制限 を かける と か

草 の 根 の 活動 に お 金 を まわす と か

これら は 全て ルール に よって 成り立って いる ん です

ルール で 僕ら は ありたい 社会 を デザイン できる ん です

幼かった 僕 は

民主 主義 は 多数決 の こと を 言い換えて いる んだ と 思って いました

しかし 今 ならば 自信 を 持って 言えます

民主 主義 と は 単なる 多数決 の こと では ありません

民主 主義 と は 共に 答え を 作って いく プロセス

プロセス な ん です

だから 多数決 は その プロセス の 最後 の ... 最後 の 手段 である だけ な ん です

この ありたい 社会 を デザイン する プロセス に

多く の 人 が 関わって ほしい

気候 変動 の ような 国境 を 越えて くる 人類 全体 に 影響 する ような 様々な 問題 に も

みんな で 答え を 作る ん です

一部 の 声 の 大きな 人 たち だけ の 多数決 は 本当の 民主 主義 では ありません

そんな の は キクラゲ 民主 主義 な ん です

多く の 人 が 関わって そこ に 分断 を 生ま ないで

世界中 の 知恵 を 集めて 磨いて いける

こういう 場 が 必要な ん です

そう 考えて 僕 は ルールウォッチャー を 発明 しました

翻訳 技術 を 使って

色 んな 国 の ルール が 作られて いく プロセス を

インターネット 上 に 見える よう に した ん です

ルールウォッチャー は

たくさんの 人 が 集 える プラットフォーム で も あります

インターネット が 持つ 分散 と オープン の 思想 で 作りました

ルールウォッチャー に は 現 時点 で

800以上 の 国連 と か 政府 NGO など の

ルール 作り に 関する 発表 を 行って いる 団体 の 情報 が

毎日 自動 的に 集められて きます

僕ら は 翻訳 技術 の おかげ で 人類 で 初めて

他の 国 の ルール が できて いく 過程 を 見られる ん です

ウィキペディア の よう に ルール を 作って いる 時点 で

声 を 上げる こと が できる ん です

ルールウォッチャー で は 自分 の 国 の ルールメイキング と

他の 国 の メイキング を 比較 する こと が できます

そして 気候 変動 など の 国境 を 越えて くる ような 問題 に 対して も

同じ 関心 を 持った 人 たち と 国 を 超えて 繋がって 対話 して

行動 する こと が できる ん です

皆さん

世界 に は 活用 されて いない 知恵 が 膨大に ある はずです

これ が 過去 の 人類 に は 使え なかった 我々 の 世代 の 武器 な ん です

昔 は 他の 国 が どんな こと を やって いる か

The rules we make together will be a weapon to solve world 's challenges | Masato ODA | TEDxKobe (1) the||||||||||||||masato|oda|tedxkobe

字幕 : UDO Rina 校正 : Emi Atarashi じまく|udo|rina|こうせい|emi|atarashi

皆さん これ 何だか わかります か みなさん||なんだか||

そう キクラゲ です

キノコ の 仲間 な ん です よ ね きのこ||なかま|||||

12歳 の 時 たまたま キクラゲ の 話 に なりました さい||じ||||はなし||

確か 苦手な 食べ物 と か たしか|にがてな|たべもの||

そんな たわ い も ない 話 だった と 思います |||||はなし|||おもいます

友達 が 言って た ん です ともだち||いって|||

「俺 キクラゲ あか ん わ おれ||||

キクラゲって あの コリコリ する クラゲ の 仲間 や んな」 ||||くらげ||なかま||

「ん ん?」

僕 は 突っ込みました ぼく||つっこみました

「キクラゲ は キノコ の 一種 や と 思う で」 ||きのこ||いっしゅ|||おもう|

ところが 声 の 大きな K 君 が 来て 一喝 する ん です |こえ||おおきな|k|きみ||きて|いっかつ|||

(K 君 )「アホ か キクラゲ は クラゲ や で 中華 料理 と か に 入っと る やろ」 k|きみ|||||くらげ|||ちゅうか|りょうり||||はいっと||

「いや 中華 料理 の クラゲ と は 違う やつ や キクラゲ は キノコ や で」 |ちゅうか|りょうり||くらげ|||ちがう|||||きのこ||

(K 君 )「クラゲ や と 思う 人」 k|きみ|くらげ|||おもう|じん

「はい はい は ー い」 |||-|

6人 の うち で すね 4人 が クラゲ と 答え じん|||||じん||くらげ||こたえ

多数決 の 結果 たすうけつ||けっか

キクラゲ は クラゲ と されて しまった ん です ||くらげ|||||

(笑) わら

なんで 多数決 で 決め ん ねん と ふてくされる 僕 に |たすうけつ||きめ|||||ぼく|

「アホ 民主 主義 は 多数決 なん や 」と K 君 は 言い放ちました |みんしゅ|しゅぎ||たすうけつ||||k|きみ||いいはなちました

キクラゲ を クラゲ と 断定 さ れ 腹 も 立ちました が ||くらげ||だんてい|||はら||たちました|

今 まで あんまり 考えた こと も なかった 「民主 主義 」が 心 に ひっかかりました いま|||かんがえた||||みんしゅ|しゅぎ||こころ||

「民主 主義? みんしゅ|しゅぎ

みんな で 決めるって いう 意味 や んな ||きめるって||いみ||

多数決 で 決めるって いう 意味 なんか な? たすうけつ||きめるって||いみ||

しかし 声 の 大きい やつ は 有利 や なあ |こえ||おおきい|||ゆうり||

正しい こと を 言って も 声 が 小さい と 聞いて もらわ れ へん ただしい|||いって||こえ||ちいさい||きいて|||

それ が 伝えられる 地位 に なら ん と あか ん の や 」と ||つたえられる|ちい|||||||||

12歳 の 僕 は 思って しまった ん です ね さい||ぼく||おもって||||

その後 僕 は そのご|ぼく|

「将来 は 政治 家 に なろう 」と 思う よう に なりました しょうらい||せいじ|いえ||||おもう|||

うーん

手段 と 目的 を 取り違えてます しゅだん||もくてき||とりちがえてます

心配です ね しんぱいです|

ともあれ 12歳 の 僕 は 勉強 を 始めました |さい||ぼく||べんきょう||はじめました

さて 大学 に 入り 19歳 の 僕 |だいがく||はいり|さい||ぼく

政治 の 授業 を 受けて た ん です ね せいじ||じゅぎょう||うけて||||

先生 に 「政治 家 に なりたい ん です 」と 伝えました せんせい||せいじ|いえ||||||つたえました

すると

「君 ね 勉強 して たら 政治 家 に なれる と 思ったら 大 間違い だ よ きみ||べんきょう|||せいじ|いえ||||おもったら|だい|まちがい||

政治 家 に なる に は まず 先生 の カバン 持ち を 何 年 も やら ない と せいじ|いえ||||||せんせい||かばん|もち||なん|とし||||

お 父さん が 政治 家 だって いう ような 地盤 と か |とうさん||せいじ|いえ||||じばん||

有名 人 と して の 看板 が あれば 別だけど ね ゆうめい|じん||||かんばん|||べつだけど|

選挙 に 勝つ に は お 金 だって すごく かかる せんきょ||かつ||||きむ|||

地盤 、看板 、カバンって 言う だろう?」 じばん|かんばん|かばんって|いう|

ガーン

政治 家 に なるって そういう こと な んだろう か せいじ|いえ|||||||

僕 は がっかり して もやもや して 過ごして いました ぼく||||||すごして|

でも 落ち込んで いる 僕 を 元気づける 出会い も ありました |おちこんで||ぼく||げんきづける|であい||

それ は インターネット でした ||いんたーねっと|

キーワード を 入力 する だけ で きーわーど||にゅうりょく|||

好きな バンド の ツアー の スケジュール から すきな|ばんど||つあー||すけじゅーる|

アメリカ 政府 の 発表 資料 まで 読める ん です あめりか|せいふ||はっぴょう|しりょう||よめる||

こいつ は すごい ぞ

当時 は まだ ネット 検索 を 知ってる 人 が あまり い なかった ん です とうじ|||ねっと|けんさく||しってる|じん||||||

だから 僕 は 「あいつ に 聞けば なんでも わかる 」と |ぼく||||きけば|||

一 時期 言われて いた ん です ね ひと|じき|いわれて||||

実際 は 裏 で 検索 して た だけ な ん です けど じっさい||うら||けんさく|||||||

幸いな こと に 大学 で は さいわいな|||だいがく||

「インターネット を 作った 父 」と 言わ れる 村井 純 先生 の 思想 に も いんたーねっと||つくった|ちち||いわ||むらい|じゅん|せんせい||しそう||

触れる こと が できました ふれる|||

インターネット に は 中央 が ない いんたーねっと|||ちゅうおう||

だから どこ か が 壊れて も どこ か が 補完 して いく ||||こぼれて|||||ほかん||

あらゆる 地域 が あらゆる 産業 が あらゆる 人 が |ちいき|||さんぎょう|||じん|

等しく つながる こと が できる ひとしく||||

これ が インターネット な んだ ||いんたーねっと||

これ は きっと 新しい 時代 に なる 僕 は 確信 しました |||あたらしい|じだい|||ぼく||かくしん|

情報 で 世界 が 繋がる のであれば じょうほう||せかい||つながる|

政治 家 に なら なくったって 社会 を 変えられる かも せいじ|いえ|||な くったって|しゃかい||かえられる|

インターネット に 夢中に なる うち いんたーねっと||むちゅうに||

僕 は 政治 家 を 目指そう と いう 気持ち は なくなって いきました ぼく||せいじ|いえ||めざそう|||きもち|||

23歳 の 時 僕 は IT 企業 に 就職 します さい||じ|ぼく||it|きぎょう||しゅうしょく|

大きな 企業 の 情報 システム に 触れて おおきな|きぎょう||じょうほう|しすてむ||ふれて

IT が 現場 で どういう 風 に 使わ れる の か 学んで いきました it||げんば|||かぜ||つかわ||||まなんで|

そんな 社会 人 生活 を 送る 中 で |しゃかい|じん|せいかつ||おくる|なか|

ウィキペディア が 出て きた ん です ね ||でて||||

当時 は まだ 今 ほど の 情報 量 は なかった ん です けれど とうじ|||いま|||じょうほう|りょう|||||

みんな で 作る 世界 の 無料 の オンライン の 辞書 ||つくる|せかい||むりょう||おんらいん||じしょ

これ に 興奮 しました ||こうふん|

村井 先生 が 言って いた 「中央 」が なくて むらい|せんせい||いって||ちゅうおう||

どこ か が 壊れて も 誰 か が 補完 して いくって いう インターネット の 特性 を |||こぼれて||だれ|||ほかん||||いんたーねっと||とくせい|

ウィキペディア は ずばり と 見せ付けて くれた ん です ||||みせつけて|||

情報 が 多く の 人 に 開かれて いく じょうほう||おおく||じん||あかれて|

人間って すごい オープンって すごい にんげんって||おーぷんって|

この 素晴らし さ を もっと もっと 活用 する に は |すばらし|||||かつよう|||

どう したら いい んだろう

こんな 思い で 会社 に 勤め ながら |おもい||かいしゃ||つとめ|

社会 人 大学院 に も 入学 した ん です しゃかい|じん|だいがくいん|||にゅうがく|||

そこ で 僕 が IT 関連 の 授業 と 思って ||ぼく||it|かんれん||じゅぎょう||おもって

勘違い で 履修 した 未来 学って いう 授業 が ありました かんちがい||りしゅう||みらい|がくって||じゅぎょう||

ここ で 論じられて いた の が ||ろんじられて|||

気候 変動 問題 だった ん です きこう|へんどう|もんだい|||

この 時 の 衝撃 が |じ||しょうげき|

僕 の この後 の 生き 方 を 変える きっかけ に も なりました ぼく||このあと||いき|かた||かえる||||

温度 上昇 が もたらす 熱波 、洪水 、水 の 枯渇 おんど|じょうしょう|||ねっぱ|こうずい|すい||こかつ

生態 系 が 大きく 崩れて 食べ物 が 不足 して せいたい|けい||おおきく|くずれて|たべもの||ふそく|

太古 の ウイルス が 地上 に 出現 して しまう たいこ||ういるす||ちじょう||しゅつげん||

この 状況 を 食い止める ため に 科学者 たち は |じょうきょう||くいとめる|||かがく しゃ||

それ こそ 僕 が 生まれる 前 から ||ぼく||うまれる|ぜん|

温室 効果 ガス の 排出 を 抑える よう に 警告 して きました おんしつ|こうか|がす||はいしゅつ||おさえる|||けいこく||

先進 国 の 間 で ようやく せんしん|くに||あいだ||

京都 議定書って いう 二 酸化 炭素 を 削減 する ルール が できた ん です みやこ|ぎていしょって||ふた|さんか|たんそ||さくげん||るーる||||

しかし 世界 の 足並み は 全く 揃いません でした |せかい||あしなみ||まったく|そろいません|

「先進 国 だけ に 義務 が ある なんて アンフェアだ 」と か せんしん|くに|||ぎむ||||あんふぇあだ||

「経済 は 一体 どう する んだ」 けいざい||いったい|||

自分 たち が 将来 生きる か 死ぬ か の 問題 であった と して も じぶん|||しょうらい|いきる||しぬ|||もんだい||||

国家 間 の 意思 決定 と いう の は 一筋縄 で は いきま せ ん こっか|あいだ||いし|けってい|||||ひとすじなわ|||||

僕 も 一 度 目指して いた この 中央 集権 の 選ば れ し者 たち の 会議 は ぼく||ひと|たび|めざして|||ちゅうおう|しゅうけん||えらば||し しゃ|||かいぎ|

物事 を 先 送り に して ものごと||さき|おくり||

有効な 手段 が 取ら れる こと の ない まま に 時間 が 過ぎ去って いる ん です ゆうこうな|しゅだん||とら|||||||じかん||すぎさって|||

そして 多く の 人 たち に とって も |おおく||じん||||

忙しい 日常 の 中 で この 問題 へ の 熱意 は 続きません いそがしい|にちじょう||なか|||もんだい|||ねつい||つづきません

これ は 現在 まで の 二 酸化 炭素 の 濃度 と 平均 気温 の グラフ です ||げんざい|||ふた|さんか|たんそ||のうど||へいきん|きおん||ぐらふ|

1979年 に 国際 気候 会議 が あって 以来 とし||こくさい|きこう|かいぎ|||いらい

僕 が 幻滅 した 京都 議定書 、パリ 協定 など ぼく||げんめつ||みやこ|ぎていしょ|ぱり|きょうてい|

いっぱい 話し合い を 経て いる ん です けれども |はなしあい||へて||||

一本調子に 状況 が 悪く なって いる の が 分かります いっぽんぢょうしに|じょうきょう||わるく|||||わかります

これ が 残念 ながら ||ざんねん|

国 の 代表 たち が 話し合い を 続けて いる 結果 な ん です くに||だいひょう|||はなしあい||つづけて||けっか|||

これって キクラゲ を クラゲ だ と 決めた キクラゲ 民主 主義 と |||くらげ|||きめた||みんしゅ|しゅぎ|

本質 的に 変わりません よ ね ほんしつ|てきに|かわりません||

まったく 多数決って 何 な んでしょう |たすうけつって|なん||

ここ で 少し 考えて みたい ん です ||すこし|かんがえて|||

実は こういう 問題 は 気候 変動 の 話 だけ では ありません じつは||もんだい||きこう|へんどう||はなし|||

なんで 僕ら は 集団 に なる と |ぼくら||しゅうだん|||

妥当な 意思 決定 が でき なく なる んだろう だとうな|いし|けってい|||||

それ は 決める 立場 に ある 人 が ||きめる|たちば|||じん|

痛み を 伴う 決定 を する と 損 を する と いたみ||ともなう|けってい||||そん|||

近視眼的に なって いる から で は ない でしょう か きんしがんてきに||||||||

多く の 決める 立場 を 人 に 任せて いる 人 たち は おおく||きめる|たちば||じん||まかせて||じん||

どこ か の 誰 か が きっと うまく やって くれる はず と |||だれ||||||||

思って いる から かも しれません おもって||||

どう やったら この 状況 を 脱して |||じょうきょう||だっして

良い 意思 決定 が できる よう に なる のだろう よい|いし|けってい||||||

僕 は 大学院 に 通い 始めた 頃 から ぼく||だいがくいん||かよい|はじめた|ころ|

人間 集団 の 意思 決定 を より バー ジョン アップ する 方法 は ない の か と にんげん|しゅうだん||いし|けってい|||ばー|じょん|あっぷ||ほうほう|||||

考える よう に なって いきました かんがえる||||

村井 純 先生 も 言って いた あらゆる 人 たち が つながり むらい|じゅん|せんせい||いって|||じん|||

壊れて も 誰 か が 補完 するって いう インターネット の 力 を こぼれて||だれ|||ほかん|||いんたーねっと||ちから|

意思 決定 に 使え ない の か いし|けってい||つかえ|||

そんな こと を 思う よう に なって いきました |||おもう||||

この 問題 意識 に 応えて くれる 技術 が このあと 登場 する ん です |もんだい|いしき||こたえて||ぎじゅつ|||とうじょう|||

それ は 自動 翻訳 技術 です ||じどう|ほんやく|ぎじゅつ|

2018年 頃 とし|ころ

翻訳 技術 の 精度 が 大きく 向上 した ん です ほんやく|ぎじゅつ||せいど||おおきく|こうじょう|||

とっても 不自然だった 翻訳 が |ふしぜんだった|ほんやく|

ディープラーニング 技術 の 登場 で とって も なめらかに なり |ぎじゅつ||とうじょう|||||

日々 精度 が 進化 して る ん です ね ひび|せいど||しんか|||||

アラビア 語 も ギリシャ 語 も あらびあ|ご||ぎりしゃ|ご|

ヘブライ 語 も ベトナム 語 も |ご||べとなむ|ご|

今 まで 全く たどり着く こと の でき なかった 様々な 言語 で 書かれた 文章 が いま||まったく|たどりつく|||||さまざまな|げんご||かかれた|ぶんしょう|

母国 語 で 読める ん です ぼこく|ご||よめる||

僕 は この 翻訳 技術 を 使えば ぼく|||ほんやく|ぎじゅつ||つかえば

世界 の あらゆる 場所 で 行わ れる 意思 決定 に も せかい|||ばしょ||おこなわ||いし|けってい||

人々 が 触れる こと が できる よう に なる と 考えました ひとびと||ふれる||||||||かんがえました

僕ら の 未来 に とって 重要な 問題 を ぼくら||みらい|||じゅうような|もんだい|

キクラゲ 民主 主義 で 決めて しまわ ない ため に は |みんしゅ|しゅぎ||きめて|||||

みんな が それ を ウォッチ できる よう に すれば いい じゃ ない か

民主 主義 、インターネット 、中央 の ない 分散 型 みんしゅ|しゅぎ|いんたーねっと|ちゅうおう|||ぶんさん|かた

オープン 、翻訳 テクノロジー おーぷん|ほんやく|てくのろじー

僕 の 中 で 色 んな もの が 繋がりました ぼく||なか||いろ||||つながりました

過去 の 人類 が でき なかった もの でも 今 なら できる かも しれ ない かこ||じんるい||||||いま|||||

2018年 に 僕 は 勤めて いた 会社 を 辞めて 起業 しました とし||ぼく||つとめて||かいしゃ||やめて|きぎょう|

ルール が 作られて いく プロセス を るーる||つくられて||ぷろせす|

世界中 の 人 に 見て もらえる よう に しよう と 決めました せかいじゅう||じん||みて||||||きめました

僕 は 「ルール 」ルール こそ が ぼく||るーる|るーる||

解決 の 鍵 な んだ と 気づいた ん です かいけつ||かぎ||||きづいた||

でも ルール は 僕たち を 縛り |るーる||ぼくたち||しばり

どこ か 一部 の 人 が 得 を する よう に 設けられた もの ||いちぶ||じん||とく|||||もうけられた|

って いう 印象 を 持つ 人 も 実は 圧倒 的な んじゃ ない でしょう か ||いんしょう||もつ|じん||じつは|あっとう|てきな||||

しかし よく 考えて みて ください ||かんがえて||

ルール は 本来 僕たち の 暮らし を 良く する ため に るーる||ほんらい|ぼくたち||くらし||よく|||

設計 さ れる べき もの である ん です せっけい|||||||

世界 に は 解決 の 難しい 問題 が いろいろ あります せかい|||かいけつ||むずかしい|もんだい|||

ルール は この 問題 に 立ち向かって いく ため の るーる|||もんだい||たちむかって|||

僕ら の 武器 で も ある ん です ぼくら||ぶき|||||

これ が 僕 が 今日 みなさん に お 伝え し たかった こと ||ぼく||きょう||||つたえ|||

「みんな で 作る ルール は 世界 の 難問 へ の 武器 に なる 」です ||つくる|るーる||せかい||なんもん|||ぶき|||

持続 可能な イノベーション に 投資 を 向ける と か じぞく|かのうな|||とうし||むける||

配慮 の ない 技術 に 制限 を かける と か はいりょ|||ぎじゅつ||せいげん||||

草 の 根 の 活動 に お 金 を まわす と か くさ||ね||かつどう|||きむ||||

これら は 全て ルール に よって 成り立って いる ん です ||すべて|るーる|||なりたって|||

ルール で 僕ら は ありたい 社会 を デザイン できる ん です るーる||ぼくら|||しゃかい||でざいん|||

幼かった 僕 は おさなかった|ぼく|

民主 主義 は 多数決 の こと を 言い換えて いる んだ と 思って いました みんしゅ|しゅぎ||たすうけつ||||いいかえて||||おもって|

しかし 今 ならば 自信 を 持って 言えます |いま||じしん||もって|いえます

民主 主義 と は 単なる 多数決 の こと では ありません みんしゅ|しゅぎ|||たんなる|たすうけつ||||

民主 主義 と は 共に 答え を 作って いく プロセス みんしゅ|しゅぎ|||ともに|こたえ||つくって||ぷろせす

プロセス な ん です ぷろせす|||

だから 多数決 は その プロセス の 最後 の ... 最後 の 手段 である だけ な ん です |たすうけつ|||ぷろせす||さいご||さいご||しゅだん|||||

この ありたい 社会 を デザイン する プロセス に ||しゃかい||でざいん||ぷろせす|

多く の 人 が 関わって ほしい おおく||じん||かかわって|

気候 変動 の ような 国境 を 越えて くる 人類 全体 に 影響 する ような 様々な 問題 に も きこう|へんどう|||くにざかい||こえて||じんるい|ぜんたい||えいきょう|||さまざまな|もんだい||

みんな で 答え を 作る ん です ||こたえ||つくる||

一部 の 声 の 大きな 人 たち だけ の 多数決 は 本当の 民主 主義 では ありません いちぶ||こえ||おおきな|じん||||たすうけつ||ほんとうの|みんしゅ|しゅぎ||

そんな の は キクラゲ 民主 主義 な ん です ||||みんしゅ|しゅぎ|||

多く の 人 が 関わって そこ に 分断 を 生ま ないで おおく||じん||かかわって|||ぶんだん||うま|

世界中 の 知恵 を 集めて 磨いて いける せかいじゅう||ちえ||あつめて|みがいて|

こういう 場 が 必要な ん です |じょう||ひつような||

そう 考えて 僕 は ルールウォッチャー を 発明 しました |かんがえて|ぼく||||はつめい|

翻訳 技術 を 使って ほんやく|ぎじゅつ||つかって

色 んな 国 の ルール が 作られて いく プロセス を いろ||くに||るーる||つくられて||ぷろせす|

インターネット 上 に 見える よう に した ん です いんたーねっと|うえ||みえる|||||

ルールウォッチャー は

たくさんの 人 が 集 える プラットフォーム で も あります |じん||しゅう|||||

インターネット が 持つ 分散 と オープン の 思想 で 作りました いんたーねっと||もつ|ぶんさん||おーぷん||しそう||つくりました

ルールウォッチャー に は 現 時点 で |||げん|じてん|

800以上 の 国連 と か 政府 NGO など の いじょう||こくれん|||せいふ|ngo||

ルール 作り に 関する 発表 を 行って いる 団体 の 情報 が るーる|つくり||かんする|はっぴょう||おこなって||だんたい||じょうほう|

毎日 自動 的に 集められて きます まいにち|じどう|てきに|あつめられて|

僕ら は 翻訳 技術 の おかげ で 人類 で 初めて ぼくら||ほんやく|ぎじゅつ||||じんるい||はじめて

他の 国 の ルール が できて いく 過程 を 見られる ん です たの|くに||るーる||||かてい||みられる||

ウィキペディア の よう に ルール を 作って いる 時点 で ||||るーる||つくって||じてん|

声 を 上げる こと が できる ん です こえ||あげる|||||

ルールウォッチャー で は 自分 の 国 の ルールメイキング と |||じぶん||くに|||

他の 国 の メイキング を 比較 する こと が できます たの|くに||||ひかく||||

そして 気候 変動 など の 国境 を 越えて くる ような 問題 に 対して も |きこう|へんどう|||くにざかい||こえて|||もんだい||たいして|

同じ 関心 を 持った 人 たち と 国 を 超えて 繋がって 対話 して おなじ|かんしん||もった|じん|||くに||こえて|つながって|たいわ|

行動 する こと が できる ん です こうどう||||||

皆さん みなさん

世界 に は 活用 されて いない 知恵 が 膨大に ある はずです せかい|||かつよう|||ちえ||ぼうだいに||

これ が 過去 の 人類 に は 使え なかった 我々 の 世代 の 武器 な ん です ||かこ||じんるい|||つかえ||われわれ||せだい||ぶき|||

昔 は 他の 国 が どんな こと を やって いる か むかし||たの|くに|||||||